JP3217973B2 - スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

スチレン系樹脂組成物

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文斌 黄
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスチレン系樹脂組成
物に関する。更に具体的に言えば、本発明は臭気が少な
く、物性バランスが優れており、特に、加工・成形に長
時間(多くの手間)を要することから、作業場に長く居
なければならないようなものを作るのに適したスチレン
系樹脂組成物である。
【0002】
【従来の技術】従来、スチレン系樹脂組成物は、ゴム状
グラフト共重合体をスチレン系共重合体の中に分散させ
て、耐衝撃性を持たせるようにしてなる樹脂組成物であ
る。従前において、かかるスチレン系樹脂組成物は、必
ず種々の加工、成形過程(例えば、一次加工の射出成形
や押出成形など、及び二次加工の真空成形など)を経て
各種の製品とされている。そして、周知のように、この
ような樹脂の加工、成形過程においては、いかなる成形
法、加工法といえども樹脂特有の臭気が生じることは避
けることができない。
【0003】しかし近年では、環境保護の意識が高ま
り、また作業環境の改善が求められており、作業環境の
臭気も改善されるべき重大な事項の一つと見なされてい
る。
【0004】樹脂の加工・成形現場における臭気の改善
(作業環境の改善)に際しては、作業員を加工・成形現
場の臭気から完全に隔離することができないことから、
作業環境を改善するためには、加工・成形時に生じる臭
気が少ない樹脂の開発が要望されている。しかもかかる
樹脂は物性バランスを損わないものであることが望まれ
る。
【0005】即ち、加工・成形時に生じる臭気が少な
く、長時間作業を続けても生じる臭気によって作業者に
不快感を与えることなく、更に物性バランスを損なわな
いスチレン系樹脂組成物の開発は、この技術分野におい
て早急に解決されることが望ましい。
【0006】そこで従前に於いては、スチレン系樹脂の
加工又は成形段階で生じる臭気を抑えるために、製造の
過程に酸化防止剤を添加して脱揮を促進させ、残留単量
体を減少させるという方法(特開平7−149817号
公報、特開平7−149818号公報)が開示されてい
る。しかし、そのいずれの方法によっても、抑制できる
臭気の程度は僅かであり、しかも多数の臭気発生源の
内、1つの臭気の発生源しか抑えることができないた
め、その脱臭効果には極く限りがある。従って、このよ
うな方法によって提供されるスチレン系樹脂は、現在一
般的に行われている樹脂の加工・成形現場で、作業を持
続的に行わなければならないような場合でも十分なスチ
レン系樹脂とはなっていない。即ち、上記のような従来
方法によって提供されたスチレン系樹脂組成物は、例え
ば、射出や押出等の操作をする場合には、ただ作業員が
その異臭に耐えられる時間を若干延ばすだけである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の有する欠点を解消するために、樹脂を用いたすべて
の製造工程に適合し、且つ臭気が少なく、長時間の作業
に適しているにも拘わらず、更に物性バランスが損なわ
れないスチレン系樹脂組成物を提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のスチレン系樹脂
組成物は、その製造混練課程において、天然植物等から
得られたセスキテルペン化合物を添加することにより、
その混練過程、またその後の加工・成形過程で発生する
臭気を有効に除去でき、更に、ほのかに爽快な木材の香
りを生じさせ、長時間の作業でも樹脂独特の臭気が苦に
ならないスチレン系樹脂組成物である。
【0009】臭気が少なく、長時間の作業に適している
にも拘わらず、更に優れた物性バランスを備えた本発明
のスチレン系樹脂組成物は、(1) ゴム状重合体の存在
下において、スチレン系単量体50〜90重量%、アクリロ
ニトリル系単量体10〜50重量%、及びこれらと共重合可
能な単量体0〜40重量%の混合物をグラフト共重合させ
てなるゴム状グラフト共重合体(A)5〜100重量%、
及びスチレン系共重合体(B)95〜0重量%からなるス
チレン系樹脂9.995〜95.0重量%、並びに、(2) セスキ
テルペン化合物(C)0.005〜5.0重量%を含有する。
【0010】
【作用】上記のような組成のスチレン系樹脂組成物とな
るように各成分を調合し、混練をすれば、いかなる成形
・加工においても使用可能な、臭気が少ないにも拘わら
ず、更に物性バランスが良く、作業者が樹脂加工・成形
作業を持続的に行うのに適したスチレン系樹脂組成物が
得られる。
【0011】本発明のゴム状グラフト共重合体(A)
は、ゴム状重合体の存在下、スチレン系単量体50〜90重
量%と、アクリロニトリル系単量体10〜50重量%と、こ
れらと共重合可能な単量体0〜40重量%とからなる単量
体を、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法又は乳化重
合法の何れか、又は、これらの何れかの重合方法を互い
に組み合わせた重合方法により製造することができる。
前記重合方法においては、物性のバランスを向上させる
等の点で乳化重合法、塊重合法及び溶液重合法が好まし
く、とりわけ乳化重合法が好ましい。
【0012】上記乳化重合法により得られたゴム状グラ
フト共重合体(A)は、ジエン系ゴム乳液等のゴム状重
合体の存在の下で、スチレン系単量体50〜90重量%と、
アクリロニトリル系単量体10〜50重量%と、これらと共
重合可能な単量体0〜40重量%とを重合させ、平均粒径
が0.05〜0.8μmのゴム状グラフト共重合体(A)の乳
液にするのが好ましい。この場合、ゴム状グラフト共重
合体中に占めるゴム状重合体の割合は通常15〜85重量
%、好ましくは45〜80重量%である。上記のゴム状重合
体の1例であるジエン系ゴム乳液としては、共役ジエン
単量体100〜60重量%と、該共役ジエン単量体と共重合
可能な不飽和単量体0〜40重量%とからなる単独重合体
又はその共重合体がある。前記共役ジエン単量体は、次
式のように示される。
【0013】
【化1】
【0014】式中、Rは水素、メチル又は塩素である。
該共役ジエン単量体と共重合可能な不飽和単量体として
はスチレン系単量体、アクリロニトリル系単量体、メタ
アクリル酸エステル系単量体、アクリル酸エステル系単
量体などがある。
【0015】上記組成のジエン系ゴム乳液(ゴム状重合
体)としては、例えば、ポリブタジエン、ブタジエン−
スチレン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重
合体及びブタジエン−メタアクリル酸メチル共重合体、
イソプレン−アクリル酸ブチル共重合体などがあげられ
る。そのいずれも前記単量体を直接、平均粒径0.05〜0.
8μmの重合体に重合させるか、或いは先ず0.05〜0.18
μmの小粒径ゴム乳液に重合させてから、更に公知のゴ
ム肥大法により、0.05〜0.18μmの小粒径ゴム乳液を0.
2〜0.8μmのゴム乳液になるまで肥大させるようにする
こともできる。かかるゴム肥大法としては、有機酸、金
属塩類あるいはカルボン酸基を有する高分子凝集剤など
を添加する化学肥大法、機械の攪拌による機械的肥大
法、又は冷凍肥大法などがあげられる。化学肥大法で用
いられる高分子凝集剤としては、例えば、アクリル酸ブ
チル−メタアクリル酸共重合体がある。
【0016】前記乳化重合法により重合させて得られた
ゴム状グラフト共重合体(A)(以下、「乳化グラフト
共重合体」という)は、平均粒径が0.05〜0.8μmの単
峰形粒径分布を有するか、あるいは平均粒径が0.05〜0.
18μmと0.2〜0.8μmの二峰形粒径分布にするのが代表
的である。
【0017】前記塊状重合法又は溶液重合法でゴム状グ
ラフト共重合体(A)を得る方法としては、先ず、スチ
レン系単量体50〜90重量%と、アクリロニトリル系単量
体10〜50重量%と、これらスチレン系単量及びアクリロ
ニトリル系単量体と共重合可能な単量体0〜40重量%と
からなる単量体混合物、及び、更に任意成分として溶媒
を加えてなる混合物に、ジエン系ゴム等のゴム状重合体
を溶かし、この溶液をポンプにより反応槽に入れ、均一
に混合しながらグラフト重合反応を行わせる。その反応
進行中、必要に応じて適量な重合開始剤や連鎖移動剤
(例えば、ビスt−ブチルパーオキシシクロへキサン、
t−ドデシルメルカプタン)を添加することにより重合
速度・グラフト率や重合体の分子量を調整することがで
きる。なお、反応槽は多数の槽を組み合わせた構成でも
良く、特に、強力な攪拌器を備えた釜型反応槽が好まし
い。前記単量体混合物に加えられる溶媒としては、例え
ば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルエチ
ルケトン、酢酸エチルなどが代表的である。
【0018】ゴム状重合体である上記ジエン系ゴムの好
ましい例としては、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、
クロロプレンゴム等が挙げられる。ブタジエンゴムには
高シス型と低シス型等がある。高シス型ゴムは、シス/
ビニル基の典型的重量組成が94〜98%/1〜5%であっ
て、残り組成がトランス型であり、ムーニー粘度が20〜
120、分子量が100,000〜800,000であるのが好ましい。
一方、低シス型ゴムは、シス/ビニル基の典型的重量組
成が20〜40%/1〜20%であって、残り組成がトランス
型であり、ムーニー粘度が20〜120である。他に適用で
きるゴム材料には、アクリロニトリル/ブタジエンゴ
ム、スチレン/ブタジエンゴム(通常「SBR」と略
す)がある。本発明に適用されるスチレン/ブタジエン
ゴムの重合タイプは、ジブロック(di-block)共重合、
トリブロック(tri-block)共重合、ランダム(random)共
重合又はスター共重合などがある。さらに、スチレン/
ブタジエンゴムの組成は、重量割合の範囲がスチレン/
ブタジエンの比で5/95〜80/20、分子量の範囲が50,0
00〜600,000であることが好ましい。前記本発明に適用
されるゴムは、ブタジエンゴム及びスチレン/ブタジエ
ンゴムが好ましい。本発明において、塊状または溶液グ
ラフト共重合体に用いるジエン系ゴムは、上記ゴムの1
種又は2種以上の混合物を使用することができる。
【0019】塊状又は溶液重合法で得られたゴム状グラ
フト共重合体(A)(以下「塊状又は溶液グラフト共重
合体」とする。)は、一般にゴム平均粒径が0.2〜10μ
mであり、好ましくは1.0〜7.0μmである。ここで、塊
状又は溶液グラフト共重合体中に占めるゴム状重合体の
割合は、通常3〜25重量%、好ましくは4〜15重量%で
ある。
【0020】本発明に使用されるゴム状グラフト共重合
体(A)は、前記乳化グラフト共重合体又は塊状又は溶
液グラフト共重合体のいずれかを単独で使用するか、或
いはこれらの共重合体を混合して二峰形又は三峰形粒径
分布にして使用してもよい。
【0021】乳化グラフト共重合体及び塊状又は溶液グ
ラフト共重合体を混合して使用する場合の二峰及び三峰
各形粒径分布の範囲の例を次に示す。 二峰形: (1)平均粒径:0.2〜0.8μm(乳化) 平均粒径:0.2〜10μm(塊状又は溶液) 又は (2)平均粒径:0.05〜0.18μm(乳化) 平均粒径:0.2〜10μm(塊状又は溶液) 三峰形: 平均粒径:0.05〜0.18μm(乳化) 平均粒径:0.2〜0.8μm(乳化) 平均粒径:0.2〜10μm(塊状又は溶液) 上記「平均粒径」は、サンプルをオスミウム酸で染色し
た後、透過型電子顕微鏡により、1000個の粒子について
粒径を測定し、次式により求めた。
【0022】平均粒径=ΣnD4/ΣnD3 (ただし、nは粒子の個数) 本発明に使用されるスチレン系単量体の具体例として
は、スチレン、α−メチルスチレン、p−クロルメチル
スチレン、p−t−ブチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、o−クロロスチレン、p−クロロスチレン、2,5−
ジクロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、2,4,6−ト
リブロムスチレン、2,5−ジブロムスチレン、ジビニル
ベンゼン等があげられ、なかでもスチレン又はα−メチ
ルスチレンが望ましい。
【0023】本発明に使用されるアクリロニトリル系単
量体の具体例としては、アクリロニトリル、α−メタア
クリロニトリルがあるが、なかでもアクリロニトリルが
好ましい。
【0024】本発明におけるゴム状グラフト共重合体
(A)に使用されるスチレン系単量体等と共重合可能な
単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸エステル、
マレイミド系単量体、アクリル酸、メタクリル酸、無水
マレイン酸がある。(メタ)アクリル酸エステル系単量
体としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ベンジル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸シクロヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル
酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリシジル、メ
タクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸メチル、
アクリル酸ブチル等が挙げられ、なかでもメタクリル酸
メチル、アクリル酸ブチルが好ましい。また、マレイミ
ド系単量体としては、マレイミド、N−メチルマレイミ
ド、N−イソプロピルマレイミド、N−ブチルマレイミ
ド、N−ヘキシルマレイミド、N−オクチルマレイミ
ド、N−ドデシルマレイミド、N−シクロヘキシルマレ
イミド、N−フェニルマレイミド、N−2,3−ジメチル
フェニルマレイミド、N−2,4−ジメチルフェニルマレ
イミド、N−2,3−ジエチルフェニルマレイミド、N−
2,4−ジエチルフェニルマレイミド、N−2,3−ジブチル
フェニルマレイミド、N−2,4−ジブチルフェニルマレ
イミド、N−2,6−ジメチルフェニルマレイミド、N−
2,3−ジクロロフェニルマレイミド、N−2,4−ジクロロ
フェニルマレイミド、N−2,3−ジブロモフェニルマレ
イミド、N−2,4−ジブロモフェニルマレイミド等があ
り、中でもN−フェニルマレイミドが好ましい。
【0025】本発明に使われるスチレン系共重合体
(B)は、例えばスチレン系単量体90〜50重量部と、ア
クリロニトリル系単量体10〜50重量部と、必要に応じて
共重合可能な単量体0〜40重量部とを重合させて得られ
る。このスチレン系単量体、アクリロニトリル系単量体
及び共重合可能な単量体としては、上記ゴム状グラフト
共重合体(A)に使用される単量体がある。また、スチ
レン系共重合体(B)は塊状・溶液・懸濁又は乳化重合
法の何れの重合方法によっても製造でき、好ましくは塊
状及び溶液重合法である。スチレン系共重合体(B)の
重量平均分子量は60,000〜400,000であり、数平均分子
量は30,000〜200,000である。スチレン系共重合体
(B)の重量平均分子量が高すぎると加工が難しくな
り、一方、低すぎると耐衝撃性が悪くなる。本発明にお
いて、ゴム状グラフト共重合体(A)とスチレン系共重
合体(B)との合計に占めるゴム状重合体の割合は、通
常3〜30重量%、好ましくは5〜25重量%である。
【0026】本発明に適用されるセスキテルペン化合物
(C)とは、その分子式がC1524で表される化合物も
しくはその誘導体であり、例えば、カジネン(cadinene
s)、カリオフィレン(caryophyllene)、コパエン(copaen
e)、α−ファルネセン(α-farnesene)、β−ファルネ
セン(β-farnesene)、フムレン(humulene)、ロンギホ
レン(longifolene)、ツヨプセン(thujopsene)、イラン
ゲン(ylangene)などがある。本発明のスチレン系樹脂組
成物中のセスキテルペン化合物(C)の含有量は、スチ
レン系樹脂組成物100重量%に対して、0.005〜5.0重量
%であり、好ましくは、0.01〜2.0重量%である。前記
の範囲よりセスキテルペン化合物(C)の含有量を少な
くすると除臭効果が発現できず、多すぎると別の臭気が
生じて、作業者が樹脂加工・成形作業を持続的に行うの
に適さないものとなり、また物性が低下する。
【0027】前記ゴム状グラフト共重合体(A)と、ス
チレン系共重合体(B)と、セスキテルペン化合物
(C)とを、一般的な混練工程によって混練することに
より、本発明の低臭気且つ物性バランスが優れ、作業者
が樹脂加工・成形作業を持続的に行うのに適したスチレ
ン系樹脂組成物が得られる。ここで、混練工程の際、セ
スキテルペン化合物(C)の一部は蒸発除去される。従
って、混練工程におけるセスキテルペン化合物(C)の
使用量は、最終的に得られるスチレン系樹脂組成物に含
まれるセスキテルペン化合物(C)の含有量より多い。
【0028】本発明に使用できる混練装置としては。例
えば、単一又は双スクリュー押出機、混練ローラ及び内
部混練機などが挙げられる。また本発明においてスチレ
ン系樹脂組成物には、必要に応じて、光安定剤、滑剤、
流動性改良剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、酸化防止剤、
帯電防止剤、充填剤、ガラス繊維、加工助剤、顔料など
を添加することもできる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の理解を容易にする
ため、より具体的な実施例に基づいて説明する。なお、
実施例において、特にことわらない限り組成物の成分は
重量部を示す。
【0030】<製造例1> (合成ゴム乳液の製造) 成分 重量部 1,3−ブタジエン 150.00 過硫酸カリウム水溶液(1%) 15.00 オレイン酸カリウム 2.00 蒸留水 190.00 エチレングリコールジメタアクリレート 0.13 上記に調合したものを、反応温度65℃下で、12時間反応
させて転化率94%、固体含有量約40%、重量平均粒径0.
1μmの合成ゴム乳液を得る。
【0031】(肥大化ゴム乳液の製造)以下のような成
分によりカルボキシル基を有する高分子凝集剤を作製す
る。 成分 重量部 アクリル酸ブチル 90.0 メタアクリル酸 10.0 過硫酸カリウム水溶液(1%) 0.5 ドデシル硫酸ナトリウム 1.0 n−ドデシルメルカプタン 1.0 蒸留水 200.0 上記成分を反応温度75℃下で、5時間反応させて転化率9
5%、pHが6.0のカルボキシル基を有する高分子凝集剤
を得る。次に、カルボキシル基を有する高分子凝集剤
(固形分)3.0重量部を用いて、100重量部の合成ゴム乳
液(固形分)を肥大させ、pHが8.5、重量平均粒径約
0.31μmの肥大化ゴム乳液を作製した。
【0032】(ゴム状グラフト共重合体(A−1)の製
造)最後に、肥大化されたゴム乳液を次に示すような処
方によりグラフト重合反応をさせゴム状グラフト共重合
体(A−1)を製造した。 成分 重量部 肥大化ゴム乳液(固形分) 100.0 スチレン 25.0 アクリロニトリル 8.3 オレイン酸カリウム
1.2 第三ドデシルメルカプタン 2.0 イソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド 3.0 硫酸第一鉄水溶液(0.2%) 3.0 ナトリウム・ホルムアルデヒド・スルホキシレート水溶液(10%) 0.9 エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム水溶液(0.25%) 3.0 蒸留水 200.0 上記の配合により作製したゴム状グラフト乳液を塩化カ
ルシウム(CaCl2)により凝固させ、ゴム状グラフト
共重合体(A−1)(ゴム含有量が75重量%)を得た。
その平均粒径は0.31μmである。
【0033】<製造例2> (ゴム状グラフト共重合体(A−2)の製造)製造例1
で作製した合成ゴム乳液(ゴム重量平均粒径が0.1μ
m)を次に示すような配合物と直接グラフト重合反応を
行わせてゴム状グラフト共重合体(A−2)を得る。 成分 重量部 合成ゴム乳液(0.1μm)(固形分) 100.0 スチレン 32.4 アクリロニトリル 12.6 オレイン酸カリウム 1.5 第三ドデシルメルカプタン 2.0 イソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド 3.0 硫酸第一鉄水溶液(0.2%) 3.0 ナトリウム・ホルムアルデヒド・スルホキシレート水溶液(10%) 0.9 エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム水溶液(0.25%) 3.0 蒸留水 200.0 上記の配合により作成したゴム状グラフト共重合体乳液
を塩化カルシウム(CaCl2)により凝固させ、ゴム状
グラフト共重合体(A−2)(ゴム含有量が69重量
%)を得た。その平均粒径は0.1μmである。
【0034】<製造例3> (ゴム状グラフト共重合体(A−3)の製造)ポリブタ
ジエン(旭化成工業(株)製、商品名:Asadene 55AS)
6.6重量部と、第三ドデシルメルカプタン0.1重量部と、
ベンゾイルペルオキシド0.07重量部とを開始剤とし、ス
チレン74.4重量部と、アクリロニトリル25.6重量部及び
エチルベンゼン30重量部との中に完全に溶解させて供給
溶液(フィード溶液)とする。この供給溶液(フィード溶
液)を、容積が44リッター、冷却循環パイプを有するス
クリュー攪拌器を備えた第一反応器に連続的に仕込み、
反応温度が100℃、攪拌速度が300rpmで攪拌反応させ
る。そして、第一反応器で反応させた後の混合物を連続
取り出し、次の第二反応器に仕込む。第二反応器は前記
第一反応器と同様な構成であり、反応温度は130℃、攪
拌速度は120rpmで稼働させた。かくして混合物の転化率
が60%になった時、混合物を取り出し脱揮装置に入れ、
未反応の単量体と揮発分を除去し、押し出してペレット
に成形されたゴム状グラフト共重合体(A−3)を得
た。その平均粒径は1.1μmであり、ゴム含有量は11重
量%である。
【0035】<測定基準>以下の実施例と比較例で得ら
れた組成物の物性及び成形外観についてそれぞれ次に示
す測定基準により測定する。 *引張強度:ASTM D-638に準拠して測定する。(単位:
kg/cm2) *アイゾット衝撃強度(IZOD):ASTM D-256に準拠して測
定する。(単位:kg・cm/cm) *メルトインデックス(MI):ASTM D-1238に準拠して測
定する。(単位:g/10min) そして、以下の如く作製したスチレン系樹脂組成物を双
スクリュー押出機により、T−ダイを経てシートを形成
する際、ダイリップ(押出成型機口金の出口)から生じ
た臭気を評価する。評価は三人以上(三人を含む)から
なる評価班が連続1時間かけて、その臭気に耐えられる
か又は持続的な操業現場の快適さの面から評価させる。
そして、表1中、全員一致してその臭気が気にならない
場合には「○」で示し、誰かが不快感があると感じた場
合には「×」で示す。
【0036】
【実施例】
[実施例1]本実施例には前記製造例1で得られたゴム
状グラフト共重合体(A−1)18.7重量%及びスチレン
系共重合体(B)81.3重量%よりなるスチレン樹脂100
重量部を使用する。スチレン系共重合体(B)は、重量
平均分子量(Mw)が130,000であり、数平均分子量
(Mn)が67,000であって、且つ、アクリロニトリルの
含有量が28重量%、スチレンの含有量が72重量%であ
る。また、このスチレン系樹脂組成物中のゴム含有量は
14重量%である。
【0037】次いで、セスキテルペン化合物(C)成分
として、セスキテルピン(ヤスハラケミカル(株)製、
商品名)1.0重量部をスチレン樹脂100重量部に添加し、
押出機で均一に混練し、棒状に押出したのち切断してペ
レットを作った。最初に使用されたセスキテルペン化合
物(C)中、約66.6重量%が押出工程で蒸発除去され、
得られたスチレン系樹脂組成物中のセスキテルペン化合
物(C)の含有量は、ガスクロマトグラフでの測定によ
り、0.334重量%であった。そしてこのペレットの物性
を測定し、また臭気を評価した結果を表1と表2に示
す。
【0038】[実施例2]前記(A−1)と(B)との
割合を変え、且つ、使われるスチレン系共重合体(B)
の重量平均分子量(Mw)が140,000であり、数平均分
子量(Mn)が69,000であり、アクリロニトリルの含有
量が24重量%、スチレンの含有量が76重量%、ゴム含有
量が23.5重量%であることを除き上記実施例1と同様に
して行った。これについて臭気の評価のみを行い、その
結果を表1に示す。
【0039】[実施例3]前記セスキテルペンの使用量
を0.1重量部に変えた他は、上記実施例1と同様に行っ
た。得られたスチレン系樹脂組成物に含まれるセスキテ
ルペン化合物(C)の含有量は、0.033重量%であっ
た。その物性を測定し、また臭気を評価した結果を表1
と表2に示す。
【0040】[実施例4]前記セスキテルペンの使用量
を5.0重量部に変えた他は、上記実施例1と同様に行っ
た。得られたスチレン系樹脂組成物に含まれるセスキテ
ルペン化合物(C)の含有量は、1.65重量%であった。
その物性を測定し、また臭気を評価した結果を表1と表
2に示す。
【0041】[実施例5]上記実施例1と同様の操作を
行った。ただし、ゴム状グラフト共重合体(A)の割合
は23.3重量%に変えた。このゴム状クラフト共重合体
(A)は、ゴム状グラフト共重合体(A−1)が9.3重
量%で、ゴム状グラフト共重合体(A−2)が14重量%
である。これについて臭気の評価のみを行い、その結果
を表1に示す。
【0042】[実施例6]本実施例におけるスチレン系
樹脂組成物は、ゴム状グラフト共重合体(A−3)100
重量部と、前記セスキテルペン1.0重量部とから製造し
た。そして、前記同様に、物性を測定し、かつ臭気を評
価した。その結果を表1に示す。
【0043】[実施例7]上記実施例1と同様の操作を
行った。ただし、ゴム状グラフト共重合体(A)の割合
は44.5重量%に変えた。このゴム状クラフト共重合体
(A)は、ゴム状グラフト共重合体(A−1)が16.5重
量%で、ゴム状グラフト共重合体(A−3)が28重量%
である。スチレン系共重合体(B)としては分子量がよ
り高い方(Mw=230,000,Mn=120,000)を使用し
た。これについて臭気の評価のみを行い、その結果を表
1に示す。
【0044】[実施例8]上記実施例7と同様の操作を
行った。ただし、ゴム状グラフト共重合体(A)の割合
は42.2重量%に変えた。このゴム状クラフト共重合体
(A)は、ゴム状グラフト共重合体(A−1)が8.9重
量%、ゴム状グラフト共重合体(A−2)が13.3重量
%、ゴム状グラフト共重合体(A−3)が20重量%であ
る。これについては臭気の評価のみを行った。その結果
を表1に示す。
【0045】[比較例1]表1に示すような配合で均一
混合した後、上記実施例1の製品と比較して臭気の評価
及び物性の測定を行った。その結果を表1と表2に示
す。この結果からセスキテルペンを添加しない場合は臭
気が生じることが明らかである。
【0046】[比較例2]上記実施例1と同様の操作を
行った。ただし、前記セスキテルペンの添加量は0.005
重量部とした。この得られた組成物に含まれるセスキテ
ルペン化合物(C)の含有量は、0.002重量%であっ
た。これについて臭気の評価のみを行い、結果を表1に
示す。この結果から、この配合で得られた組成物は、セ
スキテルペン化合物(C)の含有量が足りない場合に
も、臭気を生じることが明らかである。
【0047】[比較例3]上記実施例1と同様の操作を
行った。ただし、前記セスキテルペンの添加量は20.0重
量部とした。この得られた組成物に含まれるセスキテル
ペン化合物(C)の含有量は、6.2重量%であった。こ
れについて臭気の評価のみを行い、結果を表1に示す。
この結果から、この配合で得られた組成物は、セスキテ
ルペン化合物(C)の含有量が多すぎる場合は、発生す
る嫌な臭気が強すぎて、 樹脂の成形・加工に長時間を
要する作業には不向きである。
【0048】[比較例4]上記実施例1と同様の操作を
行った。ただし、前記セスキテルペン1.0重量部のかわ
りにテルピノレン(Terpinolene)2.0重量部を添加し
た。これについて臭気の評価のみを行い、その結果を表
1に示す。この結果から、この配合で得られた組成物は
臭気が完全に除去できないし、また、添加したテルピノ
レンの低沸点及び不安定な性質により応用範囲に大きな
制限を受けることがわかる。
【0049】[比較例5]上記比較例4と同様の操作を
行った。ただし、テルピノレン2.0重量部をジペンテン
(Dipentene)2.0重量部に変えた。これについて臭気の
評価のみを行い、その結果を表1に示す。この結果か
ら、この配合で得られた組成物は臭気を完全に除去でき
ないことが明らかである。
【0050】[比較例6]上記比較例4と同様の操作を
行った。ただし、テルピノレン2.0重量部をリモネン(L
imonene)2.0重量部に変えた。これについて臭気の評価
のみを行い、その結果を表1に示す。この結果から、こ
の配合で得られた組成物は臭気が完全に除去されないこ
とが明らかである。
【0051】[比較例7]上記比較例4と同様の操作を
行った。ただし、テルピノレン2.0重量部をバニラ香料
(Vanilla Spice)2.0重量部に変えた。これについて臭気
の評価のみを行い、その結果を表1に示す。この結果か
ら、この配合で得られた組成物は臭気が完全に除去され
ないだけでなく、更に、嫌な匂いさえ生じさせるように
なることが明らかである。
【0052】[比較例8]上記比較例4と同様の操作を
行った。ただし、テルピノレン2.0重量部をラベンダー
香料(Lavender Spice)2.0重量部に変えた。これにつ
いて臭気の評価のみを行い、その結果を表1に示す。こ
の結果から、この配合で得られた組成物は強い悪臭が発
生するため呼吸器官に不快感をもたらし、長時間作業に
従事することはとても無理であることが明らかである。
【0053】上記の比較例4〜8は、セスキテルペン以
外の各種香料を添加した場合の結果を示したものであ
る。いずれも匂い評価の結果はよくなかった。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1) ゴム状重合体の存在下において、ス
    チレン系単量体50〜90重量%、アクリロニトリル系単量
    体10〜50重量%、及びこれらと共重合可能な単量体0〜
    40重量%の混合物をグラフト共重合させてなるゴム状グ
    ラフト共重合体(A)5〜100重量%、及びスチレン系
    共重合体(B)95〜0重量%からなるスチレン系樹脂9
    9.995〜95.0重量%、並びに、 (2) セスキテルペン化合物(C)0.005〜5.0重量%を
    含有してなるスチレン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記ゴム状グラフト共重合体(A)は乳化
    重合法により製造され、且つ、その平均粒径が0.05〜0.
    8μmである請求項1に記載のスチレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】前記ゴム状グラフト共重合体(A)は乳化
    グラフト共重合体であり、且つ、その平均粒径が0.05〜
    0.18μm及び0.2〜0.8μmの二峰性粒径分布を有する請
    求項1の記載のスチレン系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記ゴム状グラフト共重合体(A)は塊状
    又は溶液重合法により製造され、且つ、その平均粒径が
    0.2〜10μmである請求項1に記載のスチレン系樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】前記ゴム状グラフト共重合体(A)は乳化
    グラフト共重合体と塊状又は溶液グラフト共重合体から
    なり、それらの平均粒径は、乳化グラフト共重合体が0.
    05〜0.18μm及び0.2〜0.8μmの二峰性粒径分布を有
    し、塊状又は溶液グラフト共重合体が0.2〜10μmであ
    る請求項1に記載のスチレン系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】前記スチレン系共重合体(B)の重量平均
    分子量は60,000〜400,000であり、数平均分子量は30,00
    0〜200,000である請求項1に記載のスチレン系樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】前記セスキテルペン化合物(C)の配合量
    は0.01〜2.0重量%である請求項1に記載のスチレン系
    樹脂組成物。
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