JP3217779U - 食品用トレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】出荷前の工程に一手間加えるだけでフィルムの剥離を容易にし、かつ利用者をリサイクルへ誘導することが可能な食品用トレイを提供する。【解決手段】この食品用トレイ1において食品を収納する側のほぼ全面に剥離可能なフィルムが貼付されている。食品用トレイ1の周縁部の所定部分4に位置するフィルムを当該所定部分4から剥離された状態にすると共に、剥離されたフィルムを挟持するようにして耐水性を有する二つ折りのインデックスシール41を貼付することにより食品用トレイ1からフィルムを剥離するためのつまみ部を形成したことを特徴とする。【選択図】図3
Description
本考案は、リサイクル資源として利用可能な食品用トレイに係り、特に、トレイ本体の食品の収納面側にフィルムを貼着しておき、使用後にフィルムを剥がすことで綺麗な状態で容器の回収を行うことができる食品用トレイに関する。
わが国で日々排出される一般廃棄物の中でも紙製やプラスチック製の容器包装が占める割合は膨大であり、資源の有効利用及び自然環境の保全の観点から、利用者が廃棄物を分別排出し、これを地方自治体が分別収集し、再生事業者が再商品化するというリサイクルシステムが効率良く機能することが望まれている。
紙製やプラスチック製の容器包装の一つとして、例えば、弁当等に用いられた使用済みのプラスチック製の食品用トレイを回収する場合、利用者は、ごはんやおかず等の食品で汚れた内面を洗浄してからリサイクルに出す必要がある。利用者がこの作業を面倒に感じたり、近くに洗える環境が無い場合、一般ゴミとして廃棄処理されたりすることが多くなり、これらがリサイクルに回されないことで回収効率が低下する。
そのため、合成樹脂製の食品用トレイについて、トレイ本体の内面にコーティングシートを剥離可能に貼着し、コーティングシートをトレイ本体から分離できるようにした食品用トレイが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この構成により、トレイ本体に食品の汚れが直接付着しないため、シートを剥がすだけでトレイ本体を綺麗な状態でリサイクルすることが可能になる。また、トレイ本体の周縁(以下、「上部フランジ」という場合もある。)の角部に折り割り可能な切り込みを設けておき、これを折り割ってできる折り割り片をツマミとすることでプラスチックフィルムを容易に剥がせるようにした食品用トレイも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の食品用トレイにおいては、折り割る際の衝撃でフィルムが破れたり、フィルムから折り割片が外れたりする問題が生じ得ることが判明した。利用者の安全やリサイクルへの誘導(ナッジ効果)を目的として食品用トレイの製造者の側で出荷前に予め折り割る工程を実施することも可能だが、折り割る際の衝撃で必要以上にフィルムが剥離されてしまうことがあり、そのような食品用トレイは出荷できないので食品用トレイの製造者の側の損失となっていた。
そこで、本考案の目的は、フィルムの剥離を容易にし、かつ利用者をリサイクルへ誘導することが可能な食品用トレイを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の本考案は、食品を収納する側のほぼ全面に剥離可能なフィルムが貼付されている食品用トレイにおいて、前記食品用トレイの周縁部の所定部分に位置する前記フィルムの一部を予め剥離した状態とし、剥離された部分の前記フィルムを挟持するようにして耐水性を有するインデックスシールを二つ折りした状態で貼付することにより、前記食品用トレイから前記フィルムを剥離するためのつまみ部が形成されていることを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項2に記載の本考案は、請求項1に記載の食品用トレイにおいて、前記所定部分は、前記食品用トレイの周縁部の一部を外側へ突出するようにして形成されたノッチであることを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項3に記載の本考案は、請求項1又は2に記載の食品用トレイにおいて、二つ折りして貼付された状態の前記インデックスシールはその一部が前記所定部分より外側へ張り出していることを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項4に記載の本考案は、請求項1から3のいずれか1項に記載の食品用トレイにおいて、前記インデックスシールの輪郭の少なくとも一部が前記所定部分の輪郭に沿った形状をしていることを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項5に記載の本考案は、請求項1から4のいずれか1項に記載の食品用トレイにおいて、前記インデックスシールの一方側端には円弧状に張り出した凸状部が形成されると共に、反対側端には円弧状に凹んだ凹状部が形成され、前記所定部分から剥離された前記フィルムの裏面側に前記凸状部が位置し、表面側に前記凹状部が位置するようにして前記インデックスシールが前記フィルムに貼付されていることを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項6に記載の本考案は、請求項1から5のいずれか1項に記載の食品用トレイにおいて、前記インデックスシールのうち前記フィルムの表面側に貼付される部分と前記フィルムの裏面側に貼付される部分との境界には、当該インデックスシールを二つ折りにするための折れ線が設けられていることを特徴とする。
上記目的を達成するため、請求項7に記載の本考案は、請求項1から6のいずれか1項に記載の食品用トレイにおいて、前記インデックスシールのうち前記フィルムの表面側に貼付される部分には、注意喚起用のマーク及び彩色若しくはその一方が施されており、前記インデックスシールのうち前記フィルムの裏面側に貼付される部分には、前記食品用トレイから前記フィルムが剥離可能である旨の文字情報が印字されていることを特徴とする。
本考案に係る食品用トレイによれば、周縁部の所定部分に位置するフィルムに対してインデックスシールを二つ折りするようにして挟持し、そのインデックスシールをつまみ部とするので、予め剥離を開始する部分が設けられているのでフィルムの剥離が容易であるという効果がある。しかもインデックスシールは耐水性を有しているので、食品を収容した食品用トレイを電子レンジで温めたとしても溶けたり切れたりしないという効果もある。また、二つ折りのインデックスシールは周縁部の形状に沿った形状とされているので、多数の食品用トレイを積み重ねる際の妨げとならないという効果もある。また、二つ折りのインデックスシールはプラスチック合成紙等で形成することにより一定の強度を付与することで周縁部の表面と接した状態と起立した状態との間で容易に姿勢を変える(可動する)ことができるのでフィルムが剥離可能であることを示すと共に、インデックスシールがつまみ部としての機能することを利用者へ示唆できるという効果もある。よって、本考案によれば、食品用トレイからフィルムを剥離するよう(さりげなく)利用者を誘導することができる。そしてフィルムの剥離された綺麗な状態で食品用トレイの本体の回収を行うことによりリサイクルを容易にし、資源の有効活用と自然環境の保全を図ることが可能となる。
以下、本考案に係る食品用トレイについて、好ましい一実施形態に基づいて詳細に説明する。ここでは食品用トレイとして弁当容器を想定するが、肉、野菜、果物、魚などの食材を収容する食材トレイ、総菜を収容する惣菜トレイなどにも本考案は適用可能である。
[食品用トレイの基本構成]
先ず、食品用トレイの基本構成について説明する。図1(A)は、インデックスシールの貼付前における食品用トレイの平面図、図1(B)は、図1(A)のA−A線における断面図である。図示されるとおり、食品用トレイ1は、リサイクルが可能で耐油性、耐熱性及び保温性を備え、更に電子レンジでの使用が可能なプラスチック材料を、内側に仕切り11が立設された形状に樹脂成型(例えば、真空成型)したものである。仕切り11には、ごはん及び各種のおかずが相互に混ざらないように区分けするという機能がある。また、食品用トレイ1の周縁側には図1(B)に示されるとおりU字形状断面の曲げ部(土手状部)12が施されており、その曲げ部12の外側は庇状の周縁部となっている。また、図1(B)に示されるとおり食品用トレイ1の食品を収納する側には、周縁部に至るほぼ全面にわたって薄いフィルム3が剥離可能なように貼付されている。フィルム3には、例えば、PS(PolyStyrene:ポリスチレン)が用いられ、例えば、厚みが0.025mmで、熱蒸着、熱融着等によってトレイ1の内面に貼付されている。また、食品用トレイ1の周縁部(曲げ部12より外側)の少なくとも一箇所には外側へ突出するようにしてノッチ4(所定部分の一例)が設けられている。
先ず、食品用トレイの基本構成について説明する。図1(A)は、インデックスシールの貼付前における食品用トレイの平面図、図1(B)は、図1(A)のA−A線における断面図である。図示されるとおり、食品用トレイ1は、リサイクルが可能で耐油性、耐熱性及び保温性を備え、更に電子レンジでの使用が可能なプラスチック材料を、内側に仕切り11が立設された形状に樹脂成型(例えば、真空成型)したものである。仕切り11には、ごはん及び各種のおかずが相互に混ざらないように区分けするという機能がある。また、食品用トレイ1の周縁側には図1(B)に示されるとおりU字形状断面の曲げ部(土手状部)12が施されており、その曲げ部12の外側は庇状の周縁部となっている。また、図1(B)に示されるとおり食品用トレイ1の食品を収納する側には、周縁部に至るほぼ全面にわたって薄いフィルム3が剥離可能なように貼付されている。フィルム3には、例えば、PS(PolyStyrene:ポリスチレン)が用いられ、例えば、厚みが0.025mmで、熱蒸着、熱融着等によってトレイ1の内面に貼付されている。また、食品用トレイ1の周縁部(曲げ部12より外側)の少なくとも一箇所には外側へ突出するようにしてノッチ4(所定部分の一例)が設けられている。
[インデックスシール]
次に、インデックスシールについて説明する。図2は、つまみ部を構成するインデックスシールの平面図、図3は、インデックスシールの貼付後における食品用トレイの平面図、図4は、インデックスシールを貼付する手順を説明する断面図である。本実施形態では、インデックスシール41の貼付先が図3に示すとおりノッチ4である場合を想定する。但し、インデックスシール41の貼付先は、食品用トレイ1の周縁部であればノッチ4以外の箇所であってもよいし、ノッチ4を有しない食品用トレイにも本考案は適用可能である。
次に、インデックスシールについて説明する。図2は、つまみ部を構成するインデックスシールの平面図、図3は、インデックスシールの貼付後における食品用トレイの平面図、図4は、インデックスシールを貼付する手順を説明する断面図である。本実施形態では、インデックスシール41の貼付先が図3に示すとおりノッチ4である場合を想定する。但し、インデックスシール41の貼付先は、食品用トレイ1の周縁部であればノッチ4以外の箇所であってもよいし、ノッチ4を有しない食品用トレイにも本考案は適用可能である。
インデックスシール41は耐水性、耐熱性を有した合成樹脂製の紙(プラスチック合成紙)などによって形成され、裏面には接着剤が塗布されて粘着面となっており、台紙42に整列した状態で配置されている。そして、図2に示されるとおり、本実施形態のインデックスシール41の一方側端の部分41aには円弧状に凹んだ凹状部が形成されると共に、反対側端の部分41bには円弧状に張り出した凸状部が形成されている。そして、一方側端の部分41a(凹状部)がフィルム3の表面側に位置し、反対側端の部分41b(凸状部)がフィルム3の裏面に位置するようにして貼付されている。インデックスシール41の長手方向の長さL1及び短手方向の長さL2の組み合わせは、例えば16mm及び10mmであって、ヒトの手の爪先と同程度とされている。
ここで、インデックスシール41は以下のようにして食品トレイに貼付される。先ず、食品用トレイ1のノッチ4部分のフィルム3の表面にインデックスシール41の一方側端の部分41aを貼付する(図4(A))。このときインデックスシール41の反対側端の部分41bは、ノッチ4より外側へはみ出した状態である。
次に、貼付されたインデックスシール41を持ち上げることにより、ノッチ4の部分に位置するフィルム3を当該ノッチ4から剥離された状態にする(図4(B))。なお、ここではインデックスシール41の一方側端の部分41aをフィルム3の表面へ貼付した後にフィルム3をノッチ4から剥離したが、ノッチ4からフィルム3を剥離した後にインデックスシール41の一方側端の部分41aをフィルム3の表面へ貼付してもよい。
次に、剥離されたフィルム3を外側から挟持するようにしてインデックスシール41の反対側端の部分41bをフィルム3の裏面側へ巻き込むようにして二つ折りにして貼付する(図4(C))。これによって二つ折りのインデックスシール41がフィルム3を挟持するようにして取り付けられる。二つ折りの状態ではインデックスシール41の粘着面は露出しないのでベタつくことはない。このようにして二つ折りされたインデックスシール41は、食品用トレイ1からフィルム3を剥離するためのつまみ部として利用される。
[フィルムの剥離方法]
次に、フィルム3の剥離方法について説明する。図5(A)は、インデックスシール41がノッチ4に接した状態を示す断面図、図5(B)は、インデックスシール41が起立した状態を示す断面図、図5(C)は、フィルムが剥離される様子を示す断面図である。
次に、フィルム3の剥離方法について説明する。図5(A)は、インデックスシール41がノッチ4に接した状態を示す断面図、図5(B)は、インデックスシール41が起立した状態を示す断面図、図5(C)は、フィルムが剥離される様子を示す断面図である。
食品用トレイ1の利用者は、食事後にインデックスシール41(図5(A))を指先で軽く押し上げてノッチ4の上で起立させてから(図5(B))、そのインデックスシール41を人差し指と親指とでつまんで引っ張ることにより(図5(C))、食品用トレイ1の本体からフィルム3の全体を剥離する。
上述したとおりインデックスシール41は二つ折りの状態でフィルム3の一端の表面及び裏面を挟持しており、二つ折りのインデックスシール41を外側から利用者が親指と人差し指とで抑える。しかも、インデックスシール41の粘着力は、シール面に沿った方向の力に抗することが可能である。よって、利用者がインデックスシール41をつまんで軽く引っ張るだけで、食品用トレイ1の全体からフィルム3が一気に剥離される。
[インデックスシールの材質]
本実施形態のインデックスシール41は上述したとおりプラスチック合成紙等によって形成されているため耐水性及び耐熱製を有しているので、食品を収容した食品用トレイ1を電子レンジで温めたとしても溶けたり切れたりすることはない。したがって、食品用トレイ1に収容された食品の安全性は確保される。
本実施形態のインデックスシール41は上述したとおりプラスチック合成紙等によって形成されているため耐水性及び耐熱製を有しているので、食品を収容した食品用トレイ1を電子レンジで温めたとしても溶けたり切れたりすることはない。したがって、食品用トレイ1に収容された食品の安全性は確保される。
[インデックスシールの厚み]
また、本実施形態のつまみ部として使用されるのは、二つ折りのインデックスシール41なので基本的にノッチ4の上にフィットし(図5(A))、多数の食品用トレイ1を積み重ねる際の妨げとはならない(図6を参照)。
また、本実施形態のつまみ部として使用されるのは、二つ折りのインデックスシール41なので基本的にノッチ4の上にフィットし(図5(A))、多数の食品用トレイ1を積み重ねる際の妨げとはならない(図6を参照)。
[インデックスシールの動き]
また、本実施形態では、二つ折りのインデックスシール41はプラスチック合成紙等によって形成されているため一定の強度を有しており、しかも一方側端の部分41aが凹状部とされ、反対側端の部分41bが凸状部とされているのでノッチ4に接した状態(図4(A))と起立した状態(図5(B))との間で容易に姿勢を変えることができる(可動する)ので、二つ折りのインデックスシール41がつまみ部としての機能を有していること、つまりフィルム3が剥離可能であることを、利用者へ示唆することができる。よって、本実施形態によれば、食品用トレイ1からフィルム3を剥離するよう(さりげなく)利用者を誘導することができる。
また、本実施形態では、二つ折りのインデックスシール41はプラスチック合成紙等によって形成されているため一定の強度を有しており、しかも一方側端の部分41aが凹状部とされ、反対側端の部分41bが凸状部とされているのでノッチ4に接した状態(図4(A))と起立した状態(図5(B))との間で容易に姿勢を変えることができる(可動する)ので、二つ折りのインデックスシール41がつまみ部としての機能を有していること、つまりフィルム3が剥離可能であることを、利用者へ示唆することができる。よって、本実施形態によれば、食品用トレイ1からフィルム3を剥離するよう(さりげなく)利用者を誘導することができる。
特に、本実施形態では、二つ折りのインデックスシール41の一部がノッチ4より外側へ張り出しているので(図3)、インデックスシール41の張り出した部分を指先で下から軽く押し上げるだけ(軽く触れるだけ)で利用者が簡単にインデックスシール41を起立させることができる(図5(A)の状態から図5(B)の状態となる)。
[インデックスシールの輪郭]
また、本実施形態では、二つ折りのインデックスシール41の輪郭の少なくとも一部はノッチ3の輪郭に沿った形状をしている。例えば、インデックスシール41のうち、フィルム3の表面側に位置する部分は、ノッチ3の輪郭(曲げ部12の側)に沿って湾曲している(図2の凹状部41aを参照)。インデックスシール41が台紙42から外される前の状態では、図2に示すとおりインデックスシール41の一方側端には円弧状に張り出した凸状部41bが形成されると共に、反対側端には円弧状に凹んだ凹状部41aが形成されており、インデックスシール41がフィルム3に貼付された状態では、ノッチ4から剥離されたフィルム3の裏面側に凸状部41bが位置し、表面側に凹状部41aが位置する。インデックスシール41の輪郭にこのような形状を採用すれば、ノッチ4の上でインデックスシール41を起立させること(図5(B))を可能としながらも食品用トレイ1のノッチ4の厚みが不必要に厚くなることを防止している。
また、本実施形態では、二つ折りのインデックスシール41の輪郭の少なくとも一部はノッチ3の輪郭に沿った形状をしている。例えば、インデックスシール41のうち、フィルム3の表面側に位置する部分は、ノッチ3の輪郭(曲げ部12の側)に沿って湾曲している(図2の凹状部41aを参照)。インデックスシール41が台紙42から外される前の状態では、図2に示すとおりインデックスシール41の一方側端には円弧状に張り出した凸状部41bが形成されると共に、反対側端には円弧状に凹んだ凹状部41aが形成されており、インデックスシール41がフィルム3に貼付された状態では、ノッチ4から剥離されたフィルム3の裏面側に凸状部41bが位置し、表面側に凹状部41aが位置する。インデックスシール41の輪郭にこのような形状を採用すれば、ノッチ4の上でインデックスシール41を起立させること(図5(B))を可能としながらも食品用トレイ1のノッチ4の厚みが不必要に厚くなることを防止している。
[インデックスシールの折り曲げ]
また、本実施形態では、インデックスシール41のうちフィルム3の表面側に貼付される部分(凹状部41a)とフィルム3の裏面側に貼付される部分(凸状部41b)との境界には、図2に示すとおり当該インデックスシール41を二つ折りにするための折れ線(ミシン目)Cが設けられている。よって、インデックスシール41をフィルム3へ貼付する際に、インデックスシール41の折り曲げ位置を作業者が容易に決めることができるので、作業の効率化や二つ折り精度の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、インデックスシール41のうちフィルム3の表面側に貼付される部分(凹状部41a)とフィルム3の裏面側に貼付される部分(凸状部41b)との境界には、図2に示すとおり当該インデックスシール41を二つ折りにするための折れ線(ミシン目)Cが設けられている。よって、インデックスシール41をフィルム3へ貼付する際に、インデックスシール41の折り曲げ位置を作業者が容易に決めることができるので、作業の効率化や二つ折り精度の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、インデックスシール41の境界(折り曲げ位置)に折れ線Cを設ける代わりに、又は折り線Cを設けることに加えて、インデックスシール41の境界(折り曲げ位置)の両端に切り欠きを設けておいてもよい(後述する図8の符号Dを参照)。
[インデックスシールの模様等]
また、本実施形態の食品用トレイ1において、インデックスシール41のうちフィルム3の表面側に貼付される部分(凹状部41a)には、図2に示すとおり注意喚起用のマーク及び彩色若しくはその一方が施されており、インデックスシール41のうちフィルム3の裏面側に貼付される部分(凸状部41b)には、食品用トレイ1からフィルム3が剥離可能である旨の文字情報が印字されている。図2の例では、凹状部41aには注意喚起用のマークとしてリサイクルマーク(アルファベットP&P、円弧矢印、動物キャラクタの絵を組み合わせたもの)が施されており、凸状部41bには文字情報として「はがしてリサイクル」という文字イメージが目視可能なサイズで印字されている。また、図2には現れていないが、凹状部41aの背景は赤色に彩色されており、凸状部41bの背景は白色である。このようにすれば、インデックスシール41のうちフィルム3の表面に位置する部分(凹状部41a)と裏面に位置する部分(凸状部41b)との色の差異(コントラスト)が高まるので、利用者に対する注意喚起の効果は高いと考えられる。なお、インデックスシールの模様等はこれらに限定されるものではない。
また、本実施形態の食品用トレイ1において、インデックスシール41のうちフィルム3の表面側に貼付される部分(凹状部41a)には、図2に示すとおり注意喚起用のマーク及び彩色若しくはその一方が施されており、インデックスシール41のうちフィルム3の裏面側に貼付される部分(凸状部41b)には、食品用トレイ1からフィルム3が剥離可能である旨の文字情報が印字されている。図2の例では、凹状部41aには注意喚起用のマークとしてリサイクルマーク(アルファベットP&P、円弧矢印、動物キャラクタの絵を組み合わせたもの)が施されており、凸状部41bには文字情報として「はがしてリサイクル」という文字イメージが目視可能なサイズで印字されている。また、図2には現れていないが、凹状部41aの背景は赤色に彩色されており、凸状部41bの背景は白色である。このようにすれば、インデックスシール41のうちフィルム3の表面に位置する部分(凹状部41a)と裏面に位置する部分(凸状部41b)との色の差異(コントラスト)が高まるので、利用者に対する注意喚起の効果は高いと考えられる。なお、インデックスシールの模様等はこれらに限定されるものではない。
[食品用トレイの本体の構造]
なお、食品用トレイ1の本体の断面形状は図7に示す如くであり、概略として、食品用トレイ1の本体の下側(外面側)がバージンのPP(PolyPropylene:ポリプロピレン)によって形成された第一層13であり、その次に食品用トレイ1の本体をリサイクルしたPPとPSとの混合原料を用いて形成された第二層14が積層され、さらに、その次に第一層と同様にバージンのPPによってして形成された第三層15の三層構造とされている。このように、それぞれバージンの原料を使用した第一層13と第三層15との中間に配置された第二層14には、リサイクル原料が使用されている。ここで、食品用トレイ1の本体の第二層14を構成するリサイクル原料の使用割合は、食品用トレイ1の本体を構成する第一層13、第二層14及び第三層15の全重量に対して約40〜70%程度とされている。
なお、食品用トレイ1の本体の断面形状は図7に示す如くであり、概略として、食品用トレイ1の本体の下側(外面側)がバージンのPP(PolyPropylene:ポリプロピレン)によって形成された第一層13であり、その次に食品用トレイ1の本体をリサイクルしたPPとPSとの混合原料を用いて形成された第二層14が積層され、さらに、その次に第一層と同様にバージンのPPによってして形成された第三層15の三層構造とされている。このように、それぞれバージンの原料を使用した第一層13と第三層15との中間に配置された第二層14には、リサイクル原料が使用されている。ここで、食品用トレイ1の本体の第二層14を構成するリサイクル原料の使用割合は、食品用トレイ1の本体を構成する第一層13、第二層14及び第三層15の全重量に対して約40〜70%程度とされている。
[食品用トレイのリサイクル方法]
また、フィルム3を引き剥がすことによって綺麗な状態とされた食品用トレイ1の本体は、例えば、販売店やコンビニエンスストア等に用意されている回収ボックスにて回収し、リサイクル業者等によってリサイクルされる。そして、リサイクルされた原料は再び食品用トレイ1を形成する第二の混合層14として再利用される。
また、フィルム3を引き剥がすことによって綺麗な状態とされた食品用トレイ1の本体は、例えば、販売店やコンビニエンスストア等に用意されている回収ボックスにて回収し、リサイクル業者等によってリサイクルされる。そして、リサイクルされた原料は再び食品用トレイ1を形成する第二の混合層14として再利用される。
[インデックスシールの変形例]
なお、インデックスシール41は、上述したものに限定されることはなく、例えば図8に示すようなインデックスシール141を用いることもできる。このインデックスシール141は、フィルム3の表面側に位置する部分141aに「はがしてリサイクル」という文字イメージが白色の背景に赤色で印字されており、フィルム3の裏面側に位置する部分141bはその全面が赤色の領域となっている。また、当該部分141a、14bの端部e1、e2は平坦になっているので、ノッチ4の輪郭が平坦である場合や、食品用トレイ1の周縁部のうち四隅以外の直線的な部分へインデックスシール41を貼付する場合などに特に適している(但し、インデックスシール4の貼付先はこれに限定されることはない。)。また、インデックスシール141の折り曲げ位置(当該部分141a、141bの境界)には折れ線Cが設けられており、また、当該境界(当該部分141a、141bの境界)の両端には切り欠き部Dが設けられている。なお、インデックスシールの文字等はこれらに限定されるものではない。
なお、インデックスシール41は、上述したものに限定されることはなく、例えば図8に示すようなインデックスシール141を用いることもできる。このインデックスシール141は、フィルム3の表面側に位置する部分141aに「はがしてリサイクル」という文字イメージが白色の背景に赤色で印字されており、フィルム3の裏面側に位置する部分141bはその全面が赤色の領域となっている。また、当該部分141a、14bの端部e1、e2は平坦になっているので、ノッチ4の輪郭が平坦である場合や、食品用トレイ1の周縁部のうち四隅以外の直線的な部分へインデックスシール41を貼付する場合などに特に適している(但し、インデックスシール4の貼付先はこれに限定されることはない。)。また、インデックスシール141の折り曲げ位置(当該部分141a、141bの境界)には折れ線Cが設けられており、また、当該境界(当該部分141a、141bの境界)の両端には切り欠き部Dが設けられている。なお、インデックスシールの文字等はこれらに限定されるものではない。
[実施形態の補足]
以上のように、好ましい実施形態について説明したが、本考案に係る食品用トレイは、容器を汚し易い食品を収納するリサイクル可能な食品容器の全般、更には、食品以外を収納するリサイクル可能な収納容器の全般に採用可能である。また、トレイ(容器)の形状についても、図示した形状に限定されることはなく、概略四角形、概略円形、概略楕円形など様々な形状にすることが可能である。また、インデックスシールの貼付先(つまみ部の形成先)についても、トレイ(容器)の周縁部の何れかであればよく、ノッチに限定されることもない。
以上のように、好ましい実施形態について説明したが、本考案に係る食品用トレイは、容器を汚し易い食品を収納するリサイクル可能な食品容器の全般、更には、食品以外を収納するリサイクル可能な収納容器の全般に採用可能である。また、トレイ(容器)の形状についても、図示した形状に限定されることはなく、概略四角形、概略円形、概略楕円形など様々な形状にすることが可能である。また、インデックスシールの貼付先(つまみ部の形成先)についても、トレイ(容器)の周縁部の何れかであればよく、ノッチに限定されることもない。
1 食品用トレイ
3 フィルム
4 ノッチ
41 インデックスシール
11 仕切り
12 曲げ部
13 第一層
14 第二層
15 第三層
41 インデックスシール
41a 凹状部
41b 凸状部
42 台紙
C 折れ線
141 インデックスシール
3 フィルム
4 ノッチ
41 インデックスシール
11 仕切り
12 曲げ部
13 第一層
14 第二層
15 第三層
41 インデックスシール
41a 凹状部
41b 凸状部
42 台紙
C 折れ線
141 インデックスシール
Claims (7)
- 食品を収納する側のほぼ全面に剥離可能なフィルムが貼付されている食品用トレイにおいて、
前記食品用トレイの周縁部の所定部分に位置する前記フィルムの一部を予め剥離した状態とし、剥離された部分の前記フィルムを挟持するようにして耐水性を有するインデックスシールを二つ折りした状態で貼付することにより、前記食品用トレイから前記フィルムを剥離するためのつまみ部が形成されていることを特徴とする食品用トレイ。 - 請求項1に記載の食品用トレイにおいて、
前記所定部分は、前記食品用トレイの周縁部の一部を外側へ突出するようにして形成されたノッチであることを特徴とする食品用トレイ。 - 請求項1又は2に記載の食品用トレイにおいて、
二つ折りして貼付された状態の前記インデックスシールはその一部が前記所定部分より外側へ張り出している
ことを特徴とする食品用トレイ。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の食品用トレイにおいて、
前記インデックスシールの輪郭の少なくとも一部が前記所定部分の輪郭に沿った形状をしている
ことを特徴とする食品用トレイ。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の食品用トレイにおいて、
前記インデックスシールの一方側端には円弧状に張り出した凸状部が形成されると共に、反対側端には円弧状に凹んだ凹状部が形成され、
前記所定部分から剥離された前記フィルムの裏面側に前記凸状部が位置し、表面側に前記凹状部が位置するようにして前記インデックスシールが前記フィルムに貼付されている
ことを特徴とする食品用トレイ。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の食品用トレイにおいて、
前記インデックスシールのうち前記フィルムの表面側に貼付される部分と前記フィルムの裏面側に貼付される部分との境界には、当該インデックスシールを二つ折りにするための折れ線が設けられている、
ことを特徴とする食品用トレイ。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の食品用トレイにおいて、
前記インデックスシールのうち前記フィルムの表面側に貼付される部分には、注意喚起用のマーク及び彩色若しくはその一方が施されており、
前記インデックスシールのうち前記フィルムの裏面側に貼付される部分には、前記食品用トレイから前記フィルムが剥離可能である旨の文字情報が印字されている
ことを特徴とする食品用トレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002294U JP3217779U (ja) | 2018-06-20 | 2018-06-20 | 食品用トレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018002294U JP3217779U (ja) | 2018-06-20 | 2018-06-20 | 食品用トレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3217779U true JP3217779U (ja) | 2018-08-30 |
Family
ID=63354683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018002294U Active JP3217779U (ja) | 2018-06-20 | 2018-06-20 | 食品用トレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3217779U (ja) |
-
2018
- 2018-06-20 JP JP2018002294U patent/JP3217779U/ja active Active
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