JP2003081261A - 包装用容器 - Google Patents

包装用容器

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JP2003081261A
JP2003081261A JP2001281189A JP2001281189A JP2003081261A JP 2003081261 A JP2003081261 A JP 2003081261A JP 2001281189 A JP2001281189 A JP 2001281189A JP 2001281189 A JP2001281189 A JP 2001281189A JP 2003081261 A JP2003081261 A JP 2003081261A
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Eiji Ueda
英治 上田
Koji Ueda
孝司 上田
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SHUEI KK
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SHUEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器内面に積層された汚れ防止用フィルムを
摘み易くして、該フィルムの引き剥がし操作を容易に行
えるように構成された包装用容器を提供すること。 【解決手段】 包装用容器Aは、容器本体1と上蓋20と
を備えている。容器本体1の内面に、被包装物との接触
による汚れを防止する汚れ防止用フィルムFが剥離可能
に接合された状態で積層されている。容器本体1の側壁
3の一部に、手指挿入孔9が設けられている。そして、
この手指挿入孔9がフィルムFによって塞がれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食品をはじめ様
々な被包装物を包装するために用いられる包装用容器に
関し、詳述すると、被包装物として、例えば、表面に液
体調味料(ソース、醤油等)、油、クリームが付着した
食品(焼きそば、たこ焼き、餃子、フライドチキン、シ
ョートケーキ等)や、液汁の出る食品(親子丼、牛丼、
おでん等)を包装する際に特に好適に用いられる包装用
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、表面に液体調味料、油、クリー
ムが付着した食品(焼きそば、たこ焼き、餃子、フライ
ドチキン、ショートケーキ等)や、液汁の出る食品(親
子丼、牛丼、おでん等)を容器内に入れると、食品との
接触により容器の内面が汚れる。このように内面が汚れ
た容器は、これをリサイクルすることが困難になる。
【0003】そこで、かかる難点を解消するため、この
種の容器として、容器本体や蓋体の内面に、食品との接
触による汚れを防止する汚れ防止用フィルムが剥離可能
に接合された状態で積層されたものが提案される。この
容器によれば、容器使用後(食事後)に、汚れ防止用フ
ィルムを容器内面から引き剥がすことにより、容器内面
を綺麗な状態にして該容器をリサイクルに供し得るよう
なるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の容器では、汚れ防止用フィルムは容器内面の縁部にま
で積層されるので、フィルムの引き剥がし操作を行う際
にフィルムを摘み難いという難点があった。
【0005】この発明は、上述した難点を解消するため
になされたもので、その目的は、容器内面に積層された
汚れ防止用フィルムを摘み易くして、該フィルムの引き
剥がし操作を容易に行えるように構成された包装用容器
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、容器内面に、被包装物との接触
による汚れを防止する汚れ防止用フィルムが剥離可能に
接合された状態で積層された包装用容器であって、容器
の一部に手指挿入孔が設けられるとともに、該手指挿入
孔が前記フィルムによって塞がれていることを特徴とし
ている。
【0007】この容器では、手指を手指挿入孔から容器
内へと挿入することにより、汚れ防止用フィルムの一部
が容器内面から剥がされる。そして、該フィルムの剥が
された部分を摘んで、フィルムの引き剥がし操作が行わ
れる。
【0008】なお、この発明において、汚れ防止用フィ
ルムを剥離可能に接合する手段としては、特に限定され
るものではなく様々な接合手段を採用することができ
る。例えば、剥離可能な接着剤(粘着剤を含む)或いは
水を用い、これをフィルム裏面の所定部位や容器内面の
所定部位に塗布してフィルムを積層することにより、フ
ィルムを剥離可能に接合することが挙示される。あるい
は、容器の内面やフィルムの片面又は両面に熱可塑性樹
脂がコーティングされている場合や、容器やフィルムに
熱可塑性樹脂等を含む熱可塑性接着剤が含浸されている
場合などには、熱融着によって剥離できる程度に弱く接
合しても良い。また、静電気によってフィルムを剥離可
能に接合しても良い。
【0009】請求項2の発明は、上記請求項1記載の包
装用容器において、前記手指挿入孔を塞ぐ蓋片を備えて
いるものである。
【0010】この容器では、手指挿入孔を蓋片で塞ぎ得
るようになり、もって容器の外観が良好になる。
【0011】請求項3の発明は、上記請求項2記載の包
装用容器において、前記蓋片は、前記手指挿入孔の周縁
に連設されているものである。
【0012】この容器では、容器の持ち運び時や搬送時
等に蓋片が容器から脱落する不具合が防止されるように
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施形態の包装
用容器を図面を参照して説明する。なお、この発明に係
る包装用容器の前後左右方向は、相対的なものであり、
この実施形態では説明の便宜上、容器本体の四側壁のう
ち、手指挿入孔が設けられた一対の対向側壁を「左側
壁」及び「右側壁」とし、上縁に上蓋が連設された側壁
を「後側壁」として説明する。
【0014】図1〜図5において、(A)はこの実施形
態の包装用紙製容器である。この実施形態では、容器
(A)は、提手付きのものであって、被包装物として、
表面に液体調味料、油、クリーム、チョコレート等が付
着した食品(焼きそば、たこ焼き、餃子、フライドチキ
ン、ショートケーキ等)や、液汁の出る食品(親子丼、
牛丼、おでん等)を包装するためのものである。図1に
示すように、この容器(A)は、トレー状の紙製容器本
体(1)と、該容器本体(1)の上端開口を閉塞する紙
製上蓋(20)とを具備している。この実施形態では、上
蓋(20)は、図5に展開図で示すように、容器本体
(1)の所定部位に一体に連設されたものである。この
上蓋(20)には、図1に示すように、所定長さを有する
門形状の提手片(23)が立ち上がり状に設けられてい
る。
【0015】この容器(A)は、所定幅を有する一枚の
平板状の厚紙からなる素材(例えば肉厚0.2〜2m
m)を用い、これを所定形状に打ち抜いてブランクを
得、このブランクの所定部位を折り曲げたり接合したり
することにより、組立製作されたものである。
【0016】この容器(A)において、容器本体(1)
及び上蓋(20)の内面の全面には、図2に示すように、
食品(被包装物)との接触による汚れを防止する一枚の
汚れ防止用フィルム(F)が剥離可能に部分的に接合さ
れた状態で積層されている。図5において、(T)は汚
れ防止用フィルム(F)の接合部を示している。この実
施形態では、汚れ防止用フィルム(F)は剥離可能な接
着剤によって接合されており、これにより該フィルム
(F)が剥離可能になっている。剥離可能な接着剤とし
ては、被接着物を容易に剥ぎ取ることのできるいわゆる
軽剥離接着剤と呼ばれる剥離性接着剤が用いられ、例え
ば東立化成工業株式会社製のエマルジョン型接着剤「T
X−1286」が用いられる。
【0017】この汚れ防止用フィルム(F)は、耐水性
及び耐油性に富んだ無色透明ないし無色半透明プラスチ
ック製のものであって、この実施形態では無色透明PE
T樹脂製(例えば肉厚20〜200μm)のものであ
る。
【0018】この汚れ防止用フィルム(F)は、上述し
たように容器(A)の容器本体(1)及び上蓋(20)の
内面全面に積層されており、すなわちブランクと同形同
寸に形成されている。したがって、この汚れ防止用フィ
ルム(F)は、容器(A)の全構成部位に対応する部位
を備えている。そして、このフィルム(F)がブランク
の内面全面に積層された状態で、ブランクの所定部位が
折り曲げられて容器(A)へと組み立てられることによ
り、容器(A)の各構成部位の内面に汚れ防止用フィル
ム(F)の対応部材が積層されたものである。
【0019】容器本体(1)は、図5に展開図で示すよ
うに、多角形状の底壁(2)を備えており、この実施形
態では底壁(2)は四角形状(詳述すれば長方形状)の
ものである。この底壁(2)の周縁には、左右一対の対
向側壁(3)(3)及び前後一対の対向側壁(4)
(4)が、折目(10)(10)(10)(10)を介して斜め
立ち上がり状に連設されている。また、この四側壁
(3)(3)(4)(4)において、左側壁(3)及び
右側壁(3)の上縁には、折目(13)(13)を介して左
蓋受け片(6)及び右蓋受け片(6)がそれぞれ連設さ
れている。これら左右の蓋受け片(6)(6)は、図3
に示すように、閉蓋時に折目(13)から容器本体(1)
の内側に折り曲げられるものである。
【0020】また、容器本体(1)の四側壁(3)
(3)(4)(4)において、隣接する2個の側壁
(3)(4)同士は、各側壁(3)(4)の側縁に折目
(11)(11)を介して連設され且つ互いに折半用折目
(12)を介して連設された一対の三角形状の折半部(5
a)(5b)からなる連結片(5)が、前記折半用折目(1
2)から二つ折り状に折り曲げられた状態で、左右の側
壁(3)(3)の外面の側縁部に接着剤で接合されるこ
とにより、互いに連結されている。なお、両折半部(5
a)(5b)の内面同士は互いに接合されていない。
【0021】一方、汚れ防止用フィルム(F)は、連結
片対応部位(F1)を備えており、該連結片対応部位(F
1)が容器本体(1)の連結片(5)の内面全面に積層
された状態で連結片(5)と共に二つ折り状に折り曲げ
られている。したがって、この汚れ防止用フィルム
(F)の連結片対応部位(F1)は、二つ折り状の連結片
(5)間に恰も折り込まれた状態になっている。
【0022】一方、上蓋(20)は、容器本体(1)の後
側壁(4)の上縁に折目(17)を介して連設され容器本
体(1)の上端開口の後部を覆う後上蓋片(21)と、容
器本体(1)の上端開口の前部を覆う前上蓋片(22)
と、前後各上蓋片(21)(22)の端縁に折目(31)(3
1)を介して連設され且つ互いに折半用折目(32)を介
して連設された前後一対の門形状の提手片(23F)(23
R)と、を備えている。
【0023】この上蓋(20)では、前後一対の提手片
(23F)(23R)が前記折半用折目(32)から山折りに折
り曲げられて互いに重ね合わされことにより、1個の所
望する提手片(23)が形成されている。さらに、この一
対の提手片(23F)(23R)が前記折目(31)(31)から
前後各上蓋片(21)(22)に対して立ち上がり状に折り
曲げられることによって、上蓋(20)が形成されてい
る。
【0024】この上蓋(20)において、図5に示すよう
に、後上蓋片(21)の端縁部における前記両折目(31)
(31)間には、略コ字状の切目(35)が設けられてい
る。これと同じく、前上蓋片(22)の端縁部における前
記両折目(31)(31)間には、略コ字状の切目(35)が
設けられている。そして、各提手片(23F)(23R)が上
述したように折目(31)(31)から立ち上がり状に折り
曲げられることにより、この切目(35)(35)で囲まれ
た部位からなる舌状の突出部(21a)(22a)が形成され
ている。この各突出部(21a)(22a)は、両提手片(23
F)(23R)が立ち上がり状に折り曲げられた状態におい
て相手の上蓋片(21)(22)の外面又は内面に当接して
おり(図2参照)、これにより両提手片(23F)(23R)
の立上り姿勢が保持されるとともに前後両上蓋片(21)
(22)の姿勢が互いに保持されている。また、各提手片
(23F)(23R)の下部中央部には、該突出部(21a)(2
2a)の除去部からなる提手孔(29)(29)が形成されて
いる。
【0025】また、上蓋(20)の前上蓋片(22)の先端
縁には、差込み片(24)が折目(33)を介して連設され
ている。この差込み片(24)は、図2及び図3に示すよ
うに、閉蓋時に容器本体(1)の前側壁(4)内面と左
右両蓋受け片(6)(6)の前側縁部との間に差し込ま
れるものである。
【0026】さらに、この上蓋(20)において、図1に
示すように、各提手片(23R)(32F)の左右両端部に
は、略斜め上方に突出した左右一対の係止用突部(25)
(25)が設けられている。
【0027】一方、容器本体(1)の左右各側壁(3)
(3)の幅方向中央部には、図5に示すように、その上
縁に両端部が位置された略U字状ないし略円弧状の切目
(15)と、該切目(15)の両端部を真っ直ぐに繋ぐ態様
にして上縁に沿って延びた折目(19)とが設けられてい
る。そして、この切目(15)と折目(19)とで囲まれた
部位からなる舌状の蓋片(7)が、図3に示すように該
切目(15)及び折目(19)から切り起こされて形成され
ている。一方、こうして左右一対の蓋片(7)(7)が
切り起こし形成されることにより、容器本体(1)の左
右各側壁(3)(3)の幅方向中央部には該蓋片の除去
部からなる略半長円形状ないし略半円形状の手指挿入孔
(9)が形成されることになるが、この手指挿入孔
(9)は左右各側壁(3)(3)の内面に積層されてい
た汚れ防止用フィルム(F)によって塞がれている。こ
の手指挿入孔(9)の周縁は全周に亘って閉じている。
【0028】各蓋片(7)は、対応する手指挿入孔
(9)を塞ぐためのものであるとともに、この実施形態
では提手片(23)の端部に設けられた係止用突部(25)
に係止され上蓋(20)を閉蓋位置に保持する保持片とし
ても機能するものとなされている。すなわち、各蓋片
(7)は、対応する手指挿入孔(9)の周縁の一部(上
部)に前記折目(19)を介して連設されており、折目
(19)から垂れ下がり状に折り曲げられて手指挿入孔
(9)に被せられるものであり、これにより、手指挿入
孔(9)が該蓋片(7)によって塞がれるようになる。
さらに、この各蓋片(7)は、折目(19)から立ち上が
り状に折り曲げられて、提手片(23)の端部に設けられ
た係止用突部(25)に係止されることにより、上蓋(2
0)を閉蓋位置に保持するものとなされている。上蓋(2
0)を閉蓋位置に保持するため、各蓋片(7)には、図
3に示すように、係止用突部(25)に係止される係止部
として、縦方向に延びた切目からなる差込み孔(8)が
設けられている。なお、(8a)は、各蓋片(7)におけ
る差込み孔(8)の両側に設けられたミシン目で、係止
用突部(25)を差込み孔(8)内に差し込み易くするた
めのものである。
【0029】而して、この容器(A)においては、図3
に示すように、容器本体(1)内に食品(被包装物)が
入れられた後で上蓋(20)が閉じられる。そして、左右
一対の蓋片(7)(7)が折目(19)(19)から立ち上
がり状に折り曲げられて、該各蓋片(7)(7)の差込
み孔(8)(8)内に、互いに重ね合わされた両提手片
(23F)(23R)の対応する係止用突部(25)(25)が差
し込まれる。これにより、図1に示すように左右一対の
蓋片(7)(7)が両提手片(23F)(23R)の左右両端
部に係止され、上蓋(20)が閉蓋位置に保持されるとと
もに、両提手片(23F)(23R)の重合せ状態が保持され
る。この状態にして、提手片(23)を片手で持って容器
(A)が持ち運ばれる。一方、各蓋片(7)(7)の差
込み孔(8)(8)内から係止用突部(25)(25)が引
き抜かれることにより、上蓋(20)が開蓋可能になる。
【0030】上記構成の容器(A)において、汚れ防止
用フィルム(F)の引き剥がし操作は、次のように行わ
れる。
【0031】すなわち、図4に示すように、まず上蓋
(20)を開蓋状態にして各蓋片(7)を垂れ下がり状態
にする。次いで、この蓋片(7)の外面を手の指(G)
で押して該指(G)を蓋片(7)と一緒に手指挿入孔
(9)から容器(A)内へと挿入する。あるいは、図示
していないが指(G)を直接、手指挿入孔(9)から容
器(A)内へと挿入しても良い。これにより、汚れ防止
用フィルム(F)が手指挿入孔(9)近傍部分において
容器本体(1)内面から剥がされる。次いで、該フィル
ム(F)の剥がされた部分(F2)を摘み、ここからフィ
ルム(F)を引き剥がしていく。このように、この容器
(A)によれば、指(G)を手指挿入孔(9)から容器
(A)内へと挿入することにより、フィルム(F)の一
部が剥がされるから、フィルム(F)の引き剥がし操作
の開始時に、フィルム(F)を容易に摘むことができ、
したがってフィルム(F)の引き剥がし操作を容易に行
うことができる。
【0032】しかも、この容器(A)では、手指挿入孔
(9)を蓋片(7)で塞ぐことができるため、容器
(A)の外観を良くすることができる。
【0033】而して、この容器(A)によれば、容器本
体(1)の内面に汚れ防止用フィルム(F)が積層され
ているから、被包装物として、表面に油、液体調味料
(ソース、醤油等)、クリーム、チョコレートが付着し
た食品(焼きそば、たこ焼き、餃子、フライドチキン、
ショートケーキ等)や、液汁の出る食品(親子丼、牛
丼、おでん等)を容器本体(1)内に入れた場合であっ
ても、容器本体(1)に油、液体調味料、クリーム、チ
ョコレート、液汁等がしみ込んで該容器本体(1)内面
が汚れるという不具合が発生しない。さらに、この実施
形態では、汚れ防止用フィルム(F)は上蓋(20)の内
面にも積層されているので、容器本体(1)内にこのよ
うな食品を入れて上蓋(20)を閉じた場合であっても、
該上蓋(20)の内面が汚れるという不具合が発生しな
い。したがって、この容器(A)によれば、容器使用後
(食事後)に汚れ防止用フィルム(F)を容器(A)内
面から引き剥がして分離することにより、容器内面を綺
麗な状態にして該容器(A)を紙としてリサイクルに供
し得るようになる。さらに、この容器(A)によれば、
汚れ防止用フィルム(F)は容器内面に剥離可能に接合
された状態で積層されているので、フィルム(F)の引
き剥がし操作の途中で、フィルム(F)が接合部(T)
にて破れてその一部が容器内面に残るという不具合が発
生しない。
【0034】さらに、この容器(A)では、汚れ防止用
フィルム(F)は、連結片対応部位(F1)を備えるとと
もに、容器本体(1)の連結片(5)の内面に該連結片
対応部位(F1)が積層された状態で連結片(5)と共に
二つ折り状に折り曲げられているので、もし仮に容器本
体(1)内に残った食品の滓、液体調味料、液汁等が二
つ折り状の連結片(5)間に浸入した場合であっても、
この浸入に伴う連結片(5)内面の汚れをも防止するこ
とができる。
【0035】その上、汚れ防止用フィルム(F)は透明
であるから、手指挿入孔(9)から容器(A)内の食品
を見ることができ、したがって上蓋(20)をわざわざ開
けなくても食品が転倒していないかどうかを確認するこ
とができる。
【0036】さらに、この容器(A)によれば、一対の
蓋片(7)(7)は、容器本体(1)の左右の側壁
(3)(3)の一部から切り起こし形成されてなるもの
であることから、上蓋(20)を閉蓋位置に保持するため
の一対の保持片が容器本体の左右両側壁の上縁に連設さ
れている従来の容器に比べて、展開状態(図5参照)に
おいて容器(A)の幅方向への広がりが抑えられてい
る。したがって、この容器(A)によれば、従来の容器
で用いられる素材よりも幅狭の素材を用いて該容器
(A)を製作することができ、このため、該容器(A)
の製造コストを引き下げることができる。さらに、素材
の打ち抜き後においてゴミとして廃棄される部分が少な
く、したがって素材を有効に利用し得て省資源化を図る
ことができる。
【0037】図6(イ)〜(ホ)は、蓋片(7)の変形
例を示している。
【0038】図6(イ)に示された蓋片(7)は、手指
挿入孔(9)の周縁に、折目(19)と破断用切目線とし
てミシン目線(15')とを介して連設されている。そし
て、この蓋片(7)がミシン目線(15')から破断され
るとともに折目(19)から起こされることにより、該蓋
片(7)が舌状に形成されるとともに、容器本体の側壁
(3)に手指挿入孔(9)が形成されるものとなる。
【0039】図6(ロ)に示された蓋片(7)は、上記
図6(イ)の蓋片と同じく、手指挿入孔の周縁に、折目
(19)と破断用切目線としてミシン目線(15')とを介
して連設されている。また、蓋片(7)の一部(先端
部)には切欠き部(K)が設けられている。この蓋片
(7)では、該蓋片(7)の切欠き部(K)に指先を掛
けて持ち上げることにより、該蓋片(7)がミシン目線
(15')から破断されるとともに折目(19)から起こさ
れ、これにより、該蓋片(7)が舌状に形成されるとと
もに、容器本体の側壁(3)に手指挿入孔(9)が形成
されるものとなる。
【0040】図6(ハ)に示された蓋片(7')は、上記
の蓋片(7)とは異なり係止用突部が差し込まれる差込
み孔(8)を有していないものであって、手指挿入孔
(9)の周縁の一部(上部)に折目(19)を介して連設
されている。なお、(15)は切目である。この蓋片
(7')では、汚れ防止用フィルム(F)の引き剥がし操
作の際に、この蓋片(7')の外面を手の指で押して該指
を蓋片(7')と一緒に手指挿入孔(9)から容器(A)
へと挿入する。これにより、汚れ防止用フィルム(F)
が手指挿入孔(9)近傍部分において容器本体(1)内
面から剥がされる。
【0041】図6(ニ)に示された蓋片(7')は、手指
挿入孔(9)の周縁に折目(19)と破断用切目線として
ミシン目線(15')とを介して連設されている。この蓋
片(7)では、汚れ防止用フィルム(F)の引き剥がし
操作の際に、この蓋片(7')の外面を手の指で押すこと
により、蓋片(7')をミシン目線(15')から破断しな
がら、該指を手指挿入孔(9)から容器(A)へと挿入
する。これにより、汚れ防止用フィルム(F)が手指挿
入孔(9)近傍部分において容器本体(1)内面から剥
がされる。一方、こうして蓋片(7')がミシン目線(1
5')から破断されることにより、該蓋片(7')が舌状に
形成されることになる。
【0042】図6(ホ)に示された蓋片(7')は、略長
円形状ないし略円形状の手指挿入孔(9)の周縁に破断
用切目線としてミシン目線(15')を介して連設されて
いる。この蓋片(7')では、汚れ防止用フィルム(F)
の引き剥がし操作の際に、この蓋片(7')の外面を手の
指で押すことにより、蓋片(7')をミシン目線(15')
から破断しながら、該指を手指挿入孔(9)から容器
(A)へと挿入する。これにより、汚れ防止用フィルム
(F)が手指挿入孔(9)近傍部分において容器本体
(1)内面から剥がされる。一方、こうして蓋片(7')
がミシン目線(15')から破断されることにより、該蓋
片(7')が容器本体(1)から分離されることになる。
【0043】なお、この発明では、破断用切目線とし
て、前記ミシン目線(15')に代えて、容器の素材が容
器片面側から肉厚の約半分まで切断されて肉厚の残りの
約半分が切断されていない切目線、即ちいわゆるハーフ
カット線を適用しても良いことはもちろんである。
【0044】以上、この発明の実施形態の包装用容器
(A)を説明したが、この発明に係る包装用容器は、上
記実施形態のものに限定されるものではなく様々に設定
変更可能である。
【0045】例えば、上記実施形態では、手指挿入孔
(9)は、容器本体(1)の左右の側壁(3)に設けら
れているが、この発明では、手指挿入孔(9)を設ける
部位はこれに限定されるものではなく様々に変更可能で
ある。例えば、容器本体(1)の前後の側壁(4)や底
壁(2)に手指挿入孔(9)が設けられていても良い
し、上蓋(20)内面に汚れ防止用フィルム(F)が積層
されている場合には該上蓋(20)に手指挿入孔(9)が
設けられていても良い。
【0046】また、上記実施形態では、容器(A)は厚
紙製であるが、この発明に係る容器は、この他に、例え
ば紙段ボール(例えば肉厚0.5〜3mm)製のもので
あっても良いし、パルプを型に入れて成形してなるも
の、即ちいわゆるパルプモールド成形品からなるもので
あっても良いし、あるいはPET樹脂等からなるプラス
チック製であっても良い。
【0047】また、上記実施形態では、汚れ防止用フィ
ルム(F)は、容器本体(1)及び上蓋(20)の内面に
積層されているが、この発明に係る容器では、汚れ防止
用フィルム(F)は、容器本体(1)及び上蓋(20)の
うち少なくとも容器本体(1)の内面に積層されていれ
ば良い。すなわち、汚れ防止用フィルム(F)は、上蓋
(20)の内面には積層されないで容器本体(1)の内面
にのみ積層されていても良い。また、汚れ防止用フィル
ム(F)は、薄紙製のものであっても良いし、生分解性
材料製のものであっても良い。
【0048】また、上記実施形態では、上蓋(20)は、
容器本体(1)に一体に連設されたものであるが、この
発明に係る容器では、上蓋(20)は、容器本体(1)と
は別体のものであっても良い。また、上蓋(20)は提手
片(23)を備えていないものであっても良い。もとよ
り、この発明に係る容器は、上蓋を備えていないもの、
すなわち容器本体(1)だけを備えたものであっても良
い。
【0049】
【発明の効果】上述の次第で、請求項1の発明に係る包
装用容器では、容器内面に汚れ防止用フィルムが積層さ
れているので、被包装物として、例えば、表面に液体調
味料、油、クリームが付着した食品(焼きそば、たこ焼
き、餃子、フライドチキン、ショートケーキ等)や、液
汁の出る食品(親子丼、牛丼、おでん等)を包装した場
合であっても、容器内面の汚れを防止することができ
る。さらに、この汚れ防止用フィルムは剥離可能に接合
されているので、容器使用後にフィルムを容器内面から
引き剥がすことにより、容器内面を綺麗な状態にして該
容器をリサイクルに供することができるし、その上、フ
ィルムを容器内面から引き剥がす途中で、該フィルムが
接合部にて破れてその一部が容器内面に残るという不具
合を防止することができる。
【0050】しかも、指を手指挿入孔から容器内へと挿
入することにより、フィルムの一部を剥がすことができ
るから、フィルムの引き剥がし操作の際に該フィルムを
容易に摘むことができ、したがってフィルムの引き剥が
し操作を容易に行うことができる。
【0051】請求項2の発明に係る包装用容器では、手
指挿入孔を塞ぐ蓋片を備えているから、手指挿入孔を蓋
片によって塞ぐことができ、したがって容器の外観を良
くすることができる。
【0052】請求項3の発明に係る包装用容器では、蓋
片が手指挿入孔の周縁に連設されているから、容器の持
ち運び時や搬送時等に蓋片が容器から脱落する不具合を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の包装用容器の全体斜視図
である。
【図2】図1中のII−II線断面図である。
【図3】同容器の要部拡大斜視図である。
【図4】同容器において、フィルムの引き剥がし操作を
説明するための断面図である。
【図5】同容器の展開図である。
【図6】(イ)〜(ホ)は、蓋片の変形例を示す、容器
本体の側壁の外面側から見た図である。
【符号の説明】
A…包装用容器 1…容器本体 7…蓋片 9…手指挿入孔 20…上蓋 F…汚れ防止用フィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内面に、被包装物との接触による汚
    れを防止する汚れ防止用フィルム(F)が剥離可能に接
    合された状態で積層された包装用容器(A)であって、 容器の一部に手指挿入孔(9)が設けられるとともに、
    該手指挿入孔(9)が前記フィルム(F)によって塞が
    れていることを特徴とする包装用容器。
  2. 【請求項2】 前記手指挿入孔(9)を塞ぐ蓋片(7、
    7')を備えている請求項1記載の包装用容器。
  3. 【請求項3】 前記蓋片(7、7')は、前記手指挿入孔
    (9)の周縁に連設されている請求項2記載の包装用容
    器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007145393A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Dainippon Printing Co Ltd 絞り成形紙容器
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