JP3217321B2 - 温度測定装置及びそのセンサユニット - Google Patents

温度測定装置及びそのセンサユニット

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JP3217321B2 JP01437599A JP1437599A JP3217321B2 JP 3217321 B2 JP3217321 B2 JP 3217321B2 JP 01437599 A JP01437599 A JP 01437599A JP 1437599 A JP1437599 A JP 1437599A JP 3217321 B2 JP3217321 B2 JP 3217321B2
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レオナルドゥス ゲルトゥルディス エワルス ゲラルドゥス
アントニウス ゲラルドゥス ヒーレン テオドルス
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    • GPHYSICS
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    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の少なくとも
一部の物体温度(Tv )を非接触で決定する温度測定装
置であって、物体の近傍に配置され、第1の板の温度
(Tp1)を表す第1のセンサ信号を生成する第1の感温
センサが配設された第1の金属板を備えるセンサ部と、
前記第1のセンサ信号を処理し、前記物体温度(Tv
を決定する制御部とを備える温度測定装置に関する。本
発明は、温度測定装置及び温度測定装置を備える画像再
生機に用いられるセンサユニットにも関する。
【0002】
【従来の技術】かかる種類の温度測定装置は公知であ
り、特に、複写機やプリンタなどの再生装置において、
加熱された回転ローラ及び加熱された無限ベルトの表面
温度を決定するのに用いられている。これらの場合に
は、表面温度が上記物体温度に相当する。この場合、温
度測定装置は、物体温度を測定し制御する測定制御装置
の一部を構成する。かかる状況の下で起きる問題の一つ
は、センサユニットが回転ローラや移動ベルトに接触し
た場合、これらに損傷が生ずることである。回転ローラ
あるいは移動ベルトは引っかき傷を受け、あるいは、そ
こまで至らなくとも影響を受ける。物体と接触すること
なく物体温度を測定しようとする場合、一般に、センサ
ユニットの第1の板には物体あるいは物体の一部と異な
る温度が作用するという問題が生ずる。これは、特に、
第1の板から周囲への未知の熱流に起因するものであ
る。従って、物体温度を正確に測定することはできな
い。米国特許第5 287 155 号は、第1の板の温度を、第
1の板が静止した加熱ローラと接触している時に少なく
とも1回測定し、その温度をローラと接触していない時
に測定された第1の板の温度と比較することを提案して
いる。これらの測定により温度差が決定され、この温度
差が第1の板がローラと接触していない時に測定された
温度に対する補正値として用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法の欠点は、第1の板が静止ローラと接触する際に、ロ
ーラを損傷する危険がなお存在していることである。ロ
ールが移動していない時であっても、例えば、第1の板
によりロールにへこみが生ずることがある。また、上記
従来の方法は、例えば湿度や温度等の環境条件の変化等
により、時間の経過と共に補正値が気づかないうちに減
少するため、あまり正確でないことが多い。更に、ロー
ラが静止している際に決定される補正値は、一般には、
移動ローラに適した補正値とは異なっている。ローラの
移動により、センサユニット近傍に空気流が生じ、かか
る空気流が、環境条件に影響を与え、従って、温度測定
装置の精度に影響を与えるからである。本発明は、上述
の如き欠点を解消することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明において、センサ
ユニットが、第1の板から離間され、第2の板の温度
(Tp2)を表す第2のセンサ信号を生成する第2の感温
センサを表面に備える第2の金属板をも備え、制御ユニ
ットは第1及び第2のセンサ信号を互いに組み合わせて
処理し、物体温度(Tv )を決定する。
【0005】本発明によれば、第2の非接触温度測定が
第2の板により実行されるので、物体温度に関する新た
な情報が得られる。この情報は、一般には、少なくとも
部分的に第1の板により得られる情報と独立である。こ
の少なくとも部分的な独立性は、第2の板が物体に対し
て第1の板とは異なる位置を占めるという事実により実
現される。言い換えれば、第2の板は、第1の板に対し
て、それぞれ安定な状態におけるセンサユニットの周囲
温度(T0 )と物体温度(Tv )との比(T0/Tv
が互い異なるならば、対応する第1の板の温度(Tp1
と第2の板の温度(Tp2)との比(TP1/Tp2)もまた
互いに異なるように配置されるのである。従って、物理
的な考察に基づいて、環境条件が変化する場合にも、物
体温度を完全に非接触な方法で非常に正確に決定するこ
とができる。必要ならば、周囲温度を、第1の板及び第
2の板のそれぞれの測定温度に基づいて決定することも
できる。このことは、物体温度の決定に対する周囲温度
の影響が排除され得ることを意味している。
【0006】上記した独立性、従って、温度測定装置の
精度を、第1の板と第2の板とを互いに異なる寸法に構
成することにより更に向上させることができる。本発明
に係わる温度測定装置の特定の実施例によれば、第1及
び第2の板はそれぞれ、互いに反対側に配置された内面
と外面とを備え、第1及び第2の板の内面は互いに対向
している。かかる構成の利点は、第1の板により得られ
る物体温度に関する情報と、第2の板により得られる物
体温度に関する情報との独立性が高められることであ
る。
【0007】好ましくは、第2の板はその内面から第1
の板に向けて延びる直立側壁をも備え、第1の板は第2
の板の側壁により囲まれる空間内に配置され、第1の板
は、使用中には、第2の板と物体との間に配置される。
従って、第1の板から環境への熱流は少なくとも概ねゼ
ロに等しい。かかる構成の物理的帰結は、第1の板によ
り得られる情報と第2の板により得られる情報との独立
性が高められ、これにより、装置の測定精度が向上され
ることである。
【0008】温度測定装置の非常に好ましい実施例によ
れば、制御ユニットは物体温度(T v )を第1及び第2
のセンサ信号に基づいて決定するカルマンフィルタを備
える。カルマンフィルタを用いることで、物体、第1の
板、第2の板、及び、環境の間の関連する全ての伝熱係
数や、更に、第1及び第2の板のそれぞれの熱容量をも
考慮に入れて物体温度を決定することができる。
【0009】更に、カルマンフィルタは、それぞれ第1
の板の温度(Tp1)、第2の板の温度(TP2)、物体温
度(Tv )、及び、センサユニットの周囲温度(T0
よりなる少なくとも3つの状態変数を有するモデルに基
づいて、第1の板の温度(T p1)及び第2の板の温度
(Tp2)よりなる測定量を用いて設計される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して説明
する。図1は公知の温度測定装置1を示す。温度測定装
置1は、この例においては金属板4と、金属板4の上に
配設された感温センサ6とよりなる温度センサユニット
2を備えている。この例において、金属板は、温度測定
装置によりその温度Tv を測定すべき物体8の近傍に配
設されている。
【0011】感温センサ6は金属板4の上に配設され、
板4の温度Tp を表すセンサ信号を生成する。このセン
サ信号は導線10を介して、センサ信号を更に処理して
物体温度Tv を決定する制御ユニット12に送られる。
本装置は以下の如く動作する。図1に示す如く、測定す
べき物体あるいはその一部の温度はTv であると仮定す
る。センサユニット2の周囲温度はT0 と仮定する。ま
た、金属板は、全体的に温度が等しくなるような材料か
ら形成されると仮定する。このため、板4は、銅やアル
ミニウム等の非常に良好な熱伝導体から形成されてい
る。板の温度はTp で示される。公知の熱力学第1法則
に基づいて次式が成立する。
【0012】
【数2】
【0013】ここで、CTpは板4の熱容量であり、Qvp
は物体8から板4への熱流であり、Q p0は板4から周囲
への熱流である。また、 Qvp=Gvp(Tv −Tp ) (2) Qp0=G0p(Tp −T0 ) (3) が成立すると仮定する。ここで、Gvpは物体8から板4
への伝熱係数を表し、G 0pは周囲から板への伝熱係数を
表す。式(2)及び(3)は物理的な仮定に基づくこと
に留意されたい。原則として、例えば、熱流と温度との
間の非線形な関係等の、他の仮定も可能である。
【0014】(2)及び(3)式を(1)式に代入する
と次式が得られる。
【0015】
【数3】
【0016】(4)式は2つの未知数Tv 及びT0 に関
する方程式である。このことは、物体温度Tv を直接解
くことができないことを意味している。伝熱係数G0p
無視できる場合にのみ、Tv =Tp という安定な状態
(dTp / dt=0)を得ることができる。しかしなが
ら、一般には、かかる仮定はTv の決定にかなり大きな
誤差を生じさせる。Tv が例えば100°Cのオーダで
あり、周囲温度T0 が例えば40°Cである場合、Tv
の決定における誤差、即ち、Tv とTp との差は数°C
となる。例えば、物体8が複写機又はプリンタの加熱ロ
ーラである場合、温度測定装置1は、ローラ8の温度T
v を所要の値に設定する計測制御回路の一部を構成し、
上述の如き誤差は大き過ぎて許容できない。
【0017】図2は本発明に係わる温度測定装置13を
示す。図2において、図1の部分と対応する部分につい
ては図1と同一の符号を付している。図2から明らかな
ように、センサユニット2は第1の金属板4を備えてい
る。金属板4の上には、第1の感温センサ6が配設さ
れ、第1の板4の温度(Tp1)を表す第1のセンサ信号
を生成する。センサユニット2は、第1の板4から離間
された第2の板14をも備えている。第2の板14の上
には、第2の板14の温度(Tp2)を表す第2のセンサ
信号を生成する第2の感温センサ16が配設されてい
る。第1及び第2のセンサ信号は、それぞれ導線10及
び導線18を介して制御ユニット12に送られる。制御
ユニット12はこれらの信号を組み合わせて処理し、物
体温度(Tv)を決定する。
【0018】エネルギー保存の法則に基づいて、温度T
p1に対して次式が成立する。
【0019】
【数4】
【0020】ここで、CTp1 は第1の板の熱容量であ
り、Tp1は第1の板の温度であり、Qvp 1 は物体8から
第1の板への熱流であり、Qp10 は第1の板から周囲へ
の熱流であり、Qp2p1は第2の板14から第1の板4へ
の熱流である。同様に、エネルギー保存の法則に基づい
て、第2の板に対して次式が成立する。
【0021】
【数5】
【0022】ここで、CTp2 は第2の板の熱容量であ
り、Tp2は第2の板の温度であり、Qvp 2 は物体から第
2の板への熱流であり、Qp20 は第2の板から周囲への
熱流であり、QP1P2は第1の板4から第2の板14への
熱流であってーQP2P1に等しい。この場合も、図1に関
連して説明した如く、次の仮定が行われる。 Qvp1 =Gvp1 (Tv −Tp1) (7) Qp10 =G0p1 (Tp1−T0 ) (8) Qp2p1=−Gp1p2(Tp1−Tp2) (9) Qvp2 =Gvp2 (Tv −Tp2) (10) Qp20 =G0p2 (Tp2−T0 ) (11) 式(7)〜(11)を式(5)及び(6)に代入するこ
とにより次式が得られる。
【0023】
【数6】
【0024】(12)及び(13)式はセンサモデルを
表している。センサモデルの導出は、第1の板の温度は
全体的に等しく、第2の板の温度は全体的に等しいとい
う仮定に基づいている。また、第1及び第2の板の熱容
量は、物体、第1の板、及び第2の板の間の空気の熱容
量より何倍も大きいということも仮定されている。更
に、第1及び第2の感温センサはそれぞれ第1及び第2
の板の温度を正確に測定するということも仮定されてい
る。センサモデルは2つの未知数Tv 及びT0 を含む2
つの線型微分方程式から構成されている。一般に、かか
る対称式が独立ならば、これらを解くことができる。静
的な場合には、(12)及び(13)式を次式のように
書き換えることができる。 (Gvp1+G0p1+Gp1p2)Tp1 -Gp1p2p2=Gvp1 v +G0p1 0 (14) (Gvp2+G0p2+Gp1p2)Tp2 -Gp1p2p1=Gvp2 v +G0p2 0 (15) (14)及び(15)式は2つの未知数Tv 及びT0
含む2つの線型方程式を構成している。未知数Tv 及び
0 は、行列Gの行列式がゼロに等しくない場合にこれ
らの式から解くことができる。ただし、
【0025】
【数7】
【0026】である。物理的考察によると、行列Gの行
列式は一般にはゼロに等しくない。未知数T v 及びT0
は、行列Gの行列式が1に近づくのに比例してより正確
に解くことができる。従って、この行列の行列式は独立
性の連続的な指標となる。図2において、第1及び第2
の板4、14は物体から異なる距離に配設されている。
これは、第1及び第2の板が互いに異なる「観察」を行
うことを意味している。また、本実施例においては、第
2の板が第1の板とは異なる寸法を有していることで、
上記方程式の互いの独立性に貢献している。
【0027】好ましくは、制御ユニットは、第1及び第
2のセンサ信号に基づいて物体温度Tv を決定するカル
マンフィルタを備えている。後述する如く、カルマンフ
ィルタは(12)及び(13)式の解を生成するように
設計することができる。かかる設計は以下のように行わ
れる。先ず、フィルタ設計に関して、物体温度Tv 及び
周囲温度T0 は変化しないと仮定する。
【0028】
【数8】
【0029】このことは、物体温度Tv 及び周囲温度T
0 を、(12)及び(13)式で定義されるセンサシス
テムの状態変数と解釈できることを意味する。物体8
が、例えば、複写機やプリンタの加熱されたローラ又は
加熱された無限の移動ベルトであるならば、この仮定は
一般には正しくない。この場合、周囲及び物体の温度変
化は一般には1分間に20°C未満であり、従って、
(17)及び(18)式は十分有効であるとみなすこと
ができる。温度Tv 及びT0 とは別に、温度Tp1及びT
p2もまた、センサモデルの状態変数と解釈することがで
きる。従って、方程式(12)及び(13)を次式のよ
うに書き換えることができる。
【0030】
【数9】
【0031】ただし、
【0032】
【数10】
【0033】であり、Aは4×4のシステム行列であ
る。(17)及び(18)式の仮定によれば、行列式A
の下部の2行の係数はゼロになる。第1の板から周囲へ
の熱流がゼロに等しいと仮定するならば、行列Aに対し
て次式を導くのは容易である。
【0034】
【数11】
【0035】しかしながら、後者の仮定は重要ではな
い。従って、一般には、最上行のすべての係数がゼロに
等しいわけではないのである。後述する、この行列の係
数の値の決定に対する可能性は、上記仮定がなされない
場合にも一般に適用することができる。モデル方程式
(19)〜(22)の解を構成する値
【0036】
【外1】
【0037】及び
【0038】
【外2】
【0039】と、状態変数の実際の値
【0040】
【外3】
【0041】及び初期変数の仮定値
【0042】
【外4】
【0043】との差異は2つの理由により生ずる。モデ
ル化誤差と測定誤差とである。モデル化誤差は、実際の
状態量
【0044】
【外5】
【0045】が次式を満足することを要求することによ
り未知の項
【0046】
【外6】
【0047】の中で考慮されている。
【0048】
【数12】
【0049】次式はモデル誤差wに対して成立する。
【0050】
【数13】
【0051】ここで、w1(t)、w2(t)、w3(t)、及びw
4(t)はそれぞれ、(19)式によるモデルにおける全て
の物理的仮定が完全に正しいわけではないことに起因し
て生ずる誤差を表している。これに関連して、システム
雑音(あるいは干渉)について述べる。測定誤差は、次
式を要求することにより、未知の項vの中で考慮されて
いる。
【0052】
【数14】
【0053】ここで、
【0054】
【外7】
【0055】は測定誤差を含む観察された変数を表して
いる。また、
【0056】
【数15】
【0057】である。ただし、v1(t)は第1の感温セン
サ6の測定誤差であり、v2(t)は第2の感温センサ16
の測定誤差である。これに関連して、観察雑音(測定誤
差)は
【0058】
【外8】
【0059】に含まれている。システム行列Aの係数
は、(12)及び(13)式の伝熱係数に直接関連して
いる。システム行列Aの係数を決定し、従って、前記伝
熱係数を決定するため、物体の温度Tv と周囲温度T0
とは、例えば、赤外カメラにより単位時間当たりに一度
追跡することができる。同時に、第1の板の温度TP1
び第2の板の温度TP2も、それぞれ感温センサ6及び感
温センサ16により追跡することができる。
【0060】かかる測定により、次式で表される正確に
推定された測定結果
【0061】
【外9】
【0062】が得られる。
【0063】
【数16】
【0064】行列Aの係数は値Jに対する次の規準を最
小化することにより決定することができる。
【0065】
【数17】
【0066】ここで、Eは期待値を示す公知の記号であ
り、
【0067】
【外10】
【0068】は(19)式によるセンサモデルから得ら
れる値である。行列Aの係数を決定するため、(24)
式の仮定を用いることができる。しかしながら、(3
0)式を用い、システム行列Aの係数に対する如何なる
仮定を用いることなく行列Aの係数を決定することもで
きる。(17)及び(18)式の仮定に基づいて、行列
Aの下2段の行を予めゼロに等しくなるように選択する
ことができる。文献によれば、例えば、「拡張」フィル
タリング又は「適合」フィルタリング等の方法によって
行列Aの係数を決定する他の方法も存在する。従って、
(30)式による上述した方法は、これらの係数を決定
する唯一の可能な方法ではない。
【0069】行列Aの係数が上述の如く決定された後、
制御ユニット12のカルマンフィルタは以下のように設
計される。図3は、公知のカルマンフィルタを示すダイ
ヤグラムである。水平の破線の上方に位置する部分Iは
実際の装置に対応し、破線の下方に位置する部分IIはカ
ルマンフィルタ19に対応している。図3のダイヤグラ
ムにおいて、
【0070】
【外11】
【0071】は時刻t0 における
【0072】
【外12】
【0073】の初期状態を表し;
【0074】
【外13】
【0075】はx(t) の推定された初期状態を表し;
【0076】
【外14】
【0077】はx(t) の推定された状態を表し;
【0078】
【外15】
【0079】はx(t) の変動を表し;
【0080】
【外16】
【0081】はx(t) の推定されたx(t) の変動を表
し;
【0082】
【外17】
【0083】は推定されたy(t) を表し;Kは2×4の
増幅行列を表す。次のパラメータもまた、図3に示すカ
ルマンフィルタにおいて設計されるべきである:推定さ
れた初期状態
【0084】
【外18】
【0085】及び増幅行列Kの係数。Tv 及びT0 の初
期推定が、例えば、静的状況に対する(12)及び(1
3)式を解くことにより得られる。TP1及びTP2に対す
る初期推定として、t=0における測定値を選択するこ
とは明らかである。これにより、TV 及びT0 に対する
初期推定として、次式が成立する。
【0086】
【数18】
【0087】(31)式により、推定された初期状態
【0088】
【外19】
【0089】もまた既知となる。フィルタパラメータ、
即ち、行列Kの係数の選択はある程度任意的である。カ
ルマンフィルタ理論により、既知の仮定された統計的特
性値
【0090】
【外20】
【0091】及び
【0092】
【外21】
【0093】に基づき行列Kを選択する方法、即ち、既
知の変量の正規(ガウシアン)確率密度分布
【0094】
【外22】
【0095】及び
【0096】
【外23】
【0097】が得られる。従って、後に詳細に説明する
利点を有するこれらの係数の最適値は、次の規準J’を
最小化することにより推定することができる。
【0098】
【数19】
【0099】ここで、
【0100】
【外24】
【0101】は上述の如く正確に推定されたセンサによ
り一度測定することができる。上記した最小化は市販の
コンピュータプログラムによる公知の方法で実行するこ
とができる。さて、全てのフィルタパラメータが決定さ
れ、制御ユニットは信頼性の高い値
【0102】
【外25】
【0103】を出力する。この制御ユニットの出力は、
次のように考えることもできる。即ち、図3に示すカル
マンフィルタの構成から、次式が成立する。
【0104】
【数20】
【0105】及び
【0106】
【数21】
【0107】(33)式に(34)式を代入することに
より、次式が得られる。
【0108】
【数22】
【0109】
【外26】
【0110】を(27)式で置き換え、(35)式を
(25)式から引くことにより、次式が成立する。
【0111】
【数23】
【0112】ここで、
【0113】
【数24】
【0114】である。(36)式より、行列Kの拡張に
より誤差e(t) が速やかにゼロに収束することは明らか
である。初期状態が逆形式に選択されたとしても、誤差
は最終的にはゼロに向けて収束する。一方、Kの拡張に
より測定誤差
【0115】
【外27】
【0116】に対してより強く反応することにもなる。
このことは、上述したKの最適な選択には、測定雑音と
システム雑音との間の関係に依存する妥協が存在するこ
とを意味している。文献には、かかる選択はカルマン
(Bucy)フィルタとして記述されている。図3に示
すカルマンフィルタ(破線より下方の部分II)を制御ユ
ニット12に実装する方法を図4を参照して説明する。
ただし、図2、図3、及び図4において互いに対応する
部分には同一の符号を付している。感温センサ6及び1
6は共にNTC抵抗体として実現されている。感温セン
サ6は公知の抵抗体20に直列に接続されている。同様
に、感温センサ16は公知の抵抗体22に直列に接続さ
れている。更に、直列接続された感温センサ6及び抵抗
体20と、直列接続された感温センサ16及び抵抗体2
2とは共に、共通のDC電源24に並列に接続されてい
る。従って、感温センサ6と抵抗体20との間の接続部
26のDC電圧は第1の板4の測定温度Tp1+v1(t)の
指標となる。同様に、第2の感温センサ16と抵抗体2
2との間の接続部28のDC電圧は第1の板4の測定温
度Tp2+v 2(t)の指標となる。このように
【0117】
【外28】
【0118】に対して得られた値はカルマンフィルタ1
9に送られる。カルマンフィルタ19は出力信号
【0119】
【外29】
【0120】を生成し、この信号は線32を介して選択
ユニット34へ送られる。選択ユニット34は、更なる
処理のために信号
【0121】
【外30】
【0122】から成分
【0123】
【外31】
【0124】を選択する。図5及び図6は本発明に係わ
るセンサユニットの好ましい実施例を示す。ここでも、
センサユニット2は第1の板4と第2の板14とを備え
ている。この場合、第1及び第2の板はそれぞれ互いに
対向する内面36及び38を備えている。第2の板14
は、第2の板の内面38から第1の板4に向けて延びる
側壁40をも備えている。この側壁40は、第1の板が
第2の板14の側壁40により囲まれる空間内に位置す
るような長さを有している。本実施例において、第1及
び第2の金属板プラスティック製連結部品42により連
結されている。連結部品42は少なくとも実質的に熱を
伝達しないような特性を有している。
【0125】第1の板は側壁40により、第1の板と周
囲との間の熱交換を最小化する保護囲い(キャップ)を
構成している。第1の板と周囲との間の熱交換が無視で
きると仮定できるならば、第1の板の温度は測定する物
体8と第2の板との間の熱交換のみに依存する。この場
合、第2の板は物体、第1の板、及び、周囲と熱交換を
行う。関連する熱の流れを図5に示している。ここで
も、第1の板の温度は全体的に等しく、第2の板の温度
も全体的に等しいと仮定している。かかる仮定は、例え
ば、第1の板及び第2の板をアルミニウムや銅で形成す
ることにより容易に満たされる。更に、第1及び第2の
板の熱容量も、物体、第1の板、及び第2の板の間の空
気よりもはるかに大きいと仮定している。第1及び第2
の板の熱容量がそれぞれ小さいことは必要とされない。
図3及び図4に関連して説明した如くカルマンフィルタ
が用いられるならば、センサユニットの遅れは、この遅
れが排除されるようにカルファンフィルタにより処理さ
れる。言い換えれば、センサユニットにより急激な温度
変化を測定することが必要な場合、板温度の温度応答は
指数関数的になる。カルマンフィルタはこれらの信号
を、カルマンフィルタの出力に温度の急変が生ずるよう
に処理する。この例を図7に示す。
【0126】上記した仮定により、(12)及び(1
3)式によるセンサモデルが得られ、第1の板と周囲と
の間の熱交換が無視できるという事実に関連してG0p1
=0を仮定することができる。この仮定に基づいて、シ
ステム行列A及び拡大行列Kの成分を図3を参照して説
明したように推定することができる。図5及び図6に示
すセンサモデルの利点の一つは、物体温度を非常に正確
に再現できることである。これは、特に、第1の板から
周囲への熱の流れを無視できるという事実によりもたら
されるものである。このように、モデルの精度が増加さ
れつつ、センサモデルの複雑さが低減されている。この
場合、第1の板の温度は、勿論、物体から第1の板への
熱流Qvp1 及び第1の板から第2の板への熱流Qp2p1
みにより決定される。
【0127】図5及び図6に示す実施例の別の利点は、
空気の湿度等のパラメータ変動に対して強いことであ
る。空気の湿度は空気の比熱伝導率にかなりの影響を与
えることはよく知られている。従って、Gxyの値は空気
湿度により変動する。しかしながら、(31)式より、
静的温度分布はGxyの絶対的な値に依存せず、それらの
間の関係に依存すことがわかる。フィルタ19は、全て
のGxyの値が、例えば、20%大きく、或いは小さくな
っても、定数Kを用いて良好に動作し続ける。
【0128】センサユニットの精度は、物体から第2の
板への熱流Qvp2 が、物体から第1の板への熱流
vp1 、第1の板から第2の板への熱流Qp1p2、及び、
第2の板から周囲への熱流Qop2 に対して小さいなら
ば、更に改善することができる。従って、センサユニッ
トの精度を向上させるためには、第1の板の外面44は
好ましくは黒色である。勿論、これは物体から第1の板
への熱流Qvp1 の大きさの増加を伴う。更に、外面44
を黒色にすると、センサユニットは汚れに対して鈍感に
なる。また、好ましくは第1及び第2の板の内面は反射
性である。これは、例えば、第1及び第2の板を反射性
のアルミニウムで形成することにより実現される。
【0129】上述の如くシステム精度が向上するという
事実は、(14)、(15)、及び(16)式からも明
らかである。例えば、周囲と第1の板との間の熱流が無
視でき、更に、物体から第2の板への熱流が残存する熱
流に対して小さいならば、行列Gの係数Gop1 及びG
vp2 は係数Gvp1 及びGop2 に対して小さくなる。数学
的には、このことは、行列Gの比ベクトルの間の角度が
90°に近づくことを意味している。極端な場合、この
角度が90°に等しくなると、(14)及び(15)式
は完全に独立となり、センサシステムの精度が数学的構
成に関して最適となる。
【0130】好ましくは、センサユニットは、使用中
に、物体8と第1の板4との間の温度差(Tv
p1)、第1及び第2の板4、14の間の温度差(Tp1
−TP2)、及び、第2の板14と周囲との温度差(Tp2
−T0 )がほぼ互いに等しくなるような大きさに構成さ
れる。上記温度差は(12)及び(13)式における変
数である。これらの変数は全てほぼ等しいので、カルマ
ンフィルタ19での測定誤差の増大は最小限に抑制され
る。
【0131】図5の例において、第1の板と第2の板と
の間の距離d1 は、物体と第1の板との間の距離d2
2倍にほぼ等しい。しかしながら他の距離を用いること
もできる。重要なのは、第1の板全体が第2の板で囲ま
れる空間の内部に配置されることである。その場合、熱
流Q0p1 は非常に小さくなる。第1の板と第2の板との
間の距離が、第1の板と物体との間の距離に対して小さ
くなると、第1の板と物体との間の距離の変化の影響が
比較的小さくなる。このことは、物体が加熱された回転
ローラや加熱され無限ベルトの場合に重要である。好ま
しくは、第1の板と第2の板との間の距離d1 は約1m
mから6mmである。第1の板及び第2の板の厚みは、
例えば、ほぼ0.5mmである。これらの板が厚すぎる
と、板の温度は全体的に同一ではなくなる。板が薄すぎ
ると、センサユニットは壊れやすくなり過ぎ、また、板
の熱容量は、物体、第1の板、及び、第2の板の間の空
気の熱容量に対して小さくなり過ぎる。
【0132】本発明は上記した実施例に限定されるもの
ではない。例えば、制御ユニット12に、第1及び第2
のセンサ信号を採取して離散化する第1及び第2のA/
D変換ユニット46、48を設けてもよい。その場合、
カルマンフィルタ19は、離散化されたセンサ信号が更
なる処理のために付与されるデジタルフィルタとなる。
第1及び第2のA/D変換ユニットは、例えば、8ビッ
トの分解能となるように構成される。期待される測定範
囲が20〜120°Cであることを考えると、分解能は
ほぼ0.4°Cとなる。しかしながら、12ビットのA
/D変換ユニットが用いられると、上述したシステム雑
音が減少する。サンプリング時間は好ましくは、センサ
ユニット2で測定すべき最小応答時間の10分の1未満
である。本実施例においては、Δt=1.28秒とする
ことができる。アナログ信号の処理に適した図3に示す
カルマンフィルタは、後に概説する如く、公知の方法で
デジタル構成とすることができる。次式が(25)式か
ら得られる。
【0133】
【数25】
【0134】
【外32】
【0135】が
【0136】
【外33】
【0137】のi番目にサンプリングされたデジタル値
であるならば、Δtがサンプリング時間に等しいとし
て、(38)式より次式が得られる。
【0138】
【数26】
【0139】(39)式より、次式が得られる。
【0140】
【数27】
【0141】(40)式を次のように書き換えることが
できる。
【0142】
【数28】
【0143】同様に、(27)、(30)、(32)、
及び(35)式は、デジタルカルマンフィルタに用いる
ことができる次式と等価である。
【0144】
【数29】
【0145】センサユニットが図5に示すように構成さ
れ、第1の板から周囲への熱流がゼロに等しいと仮定さ
れるならば、行列A’に対する次式を導くのは容易であ
る。
【0146】
【数30】
【0147】最後に、カルマンフィルタのデジタル版を
図3に括弧付きで示す。完全のため、本文におけるカル
マンフィルタという用語は、拡張カルマンフィルタ及び
適応カルマンフィルタをも含むことに留意されたい。例
えば、4つの代わりに3つの状態変数をとることができ
る。xの3つの状態変数は、例えば、T v 、Tp1、及び
p2であろう。周囲からの熱流及び周囲への熱流が、
【0148】
【外34】
【0149】といったモデルでは完全に無視されるとい
う事実は、幾分大きな値
【0150】
【外35】
【0151】で表現することができよう。ロボット工学
等で一般に用いられる非線型フィルタアルゴリズムを実
装することもできる。これらの変形例は全て本発明の範
囲内に入ると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知の温度測定装置を示す図である。
【図2】本発明に係わる温度測定装置の第1の実施例で
ある。
【図3】図2又は図5に示す温度測定装置のカルマンフ
ィルタの一実施例である。
【図4】図2又は図5に示す温度測定装置の制御ユニッ
トの一実施例である。
【図5】本発明に係わる温度測定装置の第2の実施例で
ある。
【図6】図5のセンサユニットを示す図である。
【図7】物体温度(Tv )のステップ状の変化に対する
典型的な応答を示す図である。
【符号の説明】
2 センサユニット 4 第1の板 6 第1の感温センサ 12 制御ユニット 14 第2の板 16 第2の感温センサ 19 カルマンフィルタ 36、38 内面 40 側壁 42 連結部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01K 15/00 G01K 7/12 (72)発明者 テオドルス アントニウス ゲラルドゥ ス ヒーレン オランダ国 5912 ジェイビー ヴェン ロ アリエンスウェイ 100番 (56)参考文献 特開 平8−101079(JP,A) 特開 平6−74836(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 13/00 - 13/12

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の近傍に配置され、第1の金属板の
    温度(Tp1)を表す第1のセンサ信号を生成する第1
    の感温センサが表面に配設された第1の金属板と、前記
    第1の板から離間して設けられ、第2の金属板の温度
    (Tp2)を表す第2のセンサ信号を生成する第2の感
    温センサが表面に配設された第2の金属板とを備えるセ
    ンサユニットを備え、 前記第2の板の第1の板に対する配置は、各静的な状態
    における前記センサユニットの周囲温度(T 0 )と前記
    物体の温度(T v )との比(T 0 /T V )が他の静的な
    状態における前記センサユニットの周囲温度(T 0 )と
    前記物体の温度(T v )との比(T 0 /T V )が互いに
    異なるときに、上記各静的な状態における前記第1の板
    の温度(T p1 )と前記第2の板の温度(T p2 )との比
    (T p1 /T p2 )と上記他の静的な状態における前記第1
    の板の温度(T p1 )と前記第2の板の温度(T p2 )との
    比(T p1 /T p2 )も互いに異なるようにされ、前記第1
    及び第2のセンサ信号に基づいて物体温度(T )を
    決定する制御ユニットを更に備える、物体の少なくとも
    一部の物体温度(T)を非接触で決定する温度測定装
    置において、 前記制御ユニットは、次の微分方程式、 【数1】 ここで、Cp1は第1の板の熱容量であり、Cp2は第
    2の板の熱容量であり、Gvp1 は前記物体と前記第
    1の板との間の伝熱係数であり、Gvp2 は前記物体
    と前記第2の板との間の伝熱係数であり、G0p1
    前記センサユニットの周囲と前記第1の板との間の伝熱
    係数であり、G0p2 は前記センサユニットの周囲と
    前記第2の板との間の伝熱係数であり、Gp1p2は前
    記第1の板と前記第2の板との間の伝熱係数である、 に基づくモデルに基づいて構成されたフィルターを備え
    ることを特徴とする温度測定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の板はそれぞれの両側
    に位置する内面と外面とを備え、前記第1の板及び前記
    第2の板の前記内面は互いに対向していることを特徴と
    する請求項1記載の温度測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の板及び前記第2の板は少なく
    とも実質的に平坦であり、かつ、少なくとも実質的に互
    いに平行であることを特徴とする請求項2記載の温度測
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の板は、その内面から前記第1
    の板の方向に延びる側壁をも備え、前記第1の板は前記
    第2の板の前記側壁に囲まれる空間内に配置され、前記
    第1の板は、使用中には、前記第2の板と前記物体との
    間に配置されることを特徴とする請求項2又は3記載の
    温度測定装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の板及び前記第2の板の前記内
    面はそれぞれ反射性であることを特徴とする請求項2乃
    至4のうち何れか1項記載の温度測定装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の板及び前記第2の板の前記内
    面の少なくとも一方は反射性アルミニウムから形成され
    ていることを特徴とする請求項5記載の温度測定装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の板の前記外面は黒色であるこ
    とを特徴とする請求項2乃至6のうち何れか1項記載の
    温度測定装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の板及び前記第2の板は、少な
    くとも実質的に熱伝導性を有しない連結手段により連結
    されていることを特徴とする請求項1乃至7のうち何れ
    か1項記載の温度測定装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の板と前記第2の板との間の距
    離は、使用中に、前記物体と前記第1の板との間の温度
    差(Tv −Tp1)、前記第1の板と前記第2の板との間
    の温度差(Tp1−Tp2)、及び、前記第2の板と周囲と
    の間の温度差(Tp2−T0 )が少なくとも実質的に互い
    に等しくなるように設けられていることを特徴とする請
    求項4記載の温度測定装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の板と前記第2の板との間の
    距離は、使用中に、前記第1の板と前記第2の板との間
    の距離が前記第1の板と前記物体との間の距離の2倍に
    ほぼ等しくなるように設けられていることを特徴とする
    請求項4又は9記載の温度測定装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の板と前記第2の板との間の
    距離は1mm乃至6mmであることを特徴とする請求項
    3記載の温度測定装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の板及び前記第2の板の面積
    はそれぞれ2cm2乃至20cm2 であることを特徴と
    する請求項3又は11記載の温度測定装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の感温センサは第1の感温抵
    抗体を備えることを特徴とする請求項1乃至12のうち
    何れか1項記載の温度測定装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の感温抵抗体はNTCより構
    成されていることを特徴とする請求項13記載の温度測
    定装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の感温センサは第2の感温抵
    抗体を備えることを特徴とする請求項1乃至14のうち
    何れか1項記載の温度測定装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の感温抵抗体はNTCより構
    成されていることを特徴とする請求項15記載の温度測
    定装置。
  17. 【請求項17】 前記モデルにおいて、周囲から前記第
    1の板への伝熱係数G0P1 はゼロであると仮定されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至16記載の温度測定装置。
  18. 【請求項18】 前記制御ユニットは、前記センサ信号
    をサンプリングし、デジタル化するA/D変換ユニット
    を備え、前記フィルタは前記デジタル化されたセンサ信
    号が供給されるデジタルフィルタであることを特徴とす
    る請求項1乃至17記載の温度測定装置。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至18のうち何れか1項記
    載の温度測定装置に用いられるセンサユニット。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至18のうち何れか1項記
    載の温度測定装置を備える画像再生機。
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