JP3217230B2 - 長尺物保管棚 - Google Patents

長尺物保管棚

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JP3217230B2
JP3217230B2 JP05901995A JP5901995A JP3217230B2 JP 3217230 B2 JP3217230 B2 JP 3217230B2 JP 05901995 A JP05901995 A JP 05901995A JP 5901995 A JP5901995 A JP 5901995A JP 3217230 B2 JP3217230 B2 JP 3217230B2
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邦雄 宮崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば鋼材、木材など
の長尺物をスペース効率よく保管し、また、能率的に収
納取り出しを行うことができる長尺物保管棚に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、長尺物の鋼材などを保管管理す
る場合、平積みしていては保管場所のスペースの利用効
率が悪いし、能率的な収納取り出しや保管管理もできな
いことから、複数段の収納部を有する棚を設置し、長尺
物を複数段に収納することが行われている。しかし、長
尺物の鋼材や木材は重量が重く、クレーンやリフト等の
機械力で吊り下げ又は抱え上げながら取り扱うことが多
いため、単純な構成の棚ではこれに機械力で長尺物を出
し入れすることは困難であった。
【0003】そこで、アメリカ特許第3,708,07
4号にかかる発明のように、棚の各段に設けた長尺物載
置部を棚の奥行き方向に進退可能にし、長尺物の入庫作
業又は出庫作業は、入出庫しようとする長尺物載置部を
前進させて棚の間口面から前方に突出させた状態で行
い、作業終了後は上記長尺物載置部を後退させるように
したものがある。
【0004】上記アメリカ特許にかかる発明によれば、
長尺物の入庫作業又は出庫作業は、入出庫しようとする
長尺物載置部を棚の間口面から突出させた状態で行うこ
とができ、クレーンやリフト等の機械力で長尺物を単に
上げ降ろしするだけで上記棚の間口面から突出した長尺
物載置部に長尺物を入出庫することができることから、
重量の重い長尺物であっても能率的に入出庫を行うこと
ができるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記アメリカ
特許にかかる発明は、長尺物載置部を移動させるための
機構が複雑であり、まだ改良の余地がある。すなわち、
長尺物載置部と一体かつ平行に設けたキャリッジアーム
を四角筒形のガイドレールに沿って移動可能とすると共
に、キャリッジアームの後端部に設けたローラをガイド
レールの上下内壁に当接させ、ガイドレールの前端部に
設けたローラにキャリッジアームの下面を当接させ、ま
た、長尺物載置部の後端部に設けたローラをガイドレー
ルの外壁上面に当接させることによって荷重を受けるよ
うになっており、また、上記キャリッジアームに形成し
たラックにピニオンを噛み合わせ、減速機構を介した手
動式回転駆動機構で上記ピニオンを回転駆動することに
より長尺物載置部を進退させるようになっているため、
長尺物載置部のガイド機構及び駆動機構が複雑であり、
しかも、ガイドするためのローラと、駆動力をキャリッ
ジアームに伝達する機構とが別々になっているため、構
成がさらに複雑化している。また、このように長尺物載
置部のガイド機構及び駆動機構が複雑であることから、
動きが重く、作業性がよくないという難点もある。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、長尺物載置部を移動さ
せるための機構を簡単にすることができ、動きが軽く作
業性が良好な長尺物保管棚を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、長尺物を載せることができ
棚基体の間口面から突出した態位と棚基体内に収納され
た態位との間で移動できるスライドアームを設け、スラ
イドアームの移動をガイドする上下のガイドローラを棚
枠体の奥方に設け、スライドアームを下側から受けてス
ライドアームを駆動する駆動輪を棚枠体の間口面寄りに
設け、スライドアームにかかる荷重は、上記駆動輪にか
かると共に、スライドアームが収納位置にあるときは下
側のガイドローラにかかり、スライドアームが間口面か
ら突出しているときは上側のガイドローラにかかるよう
にしたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明のように、駆動輪は摩
擦力によってスライドアームを駆動するようにしてもよ
く、請求項3のように、棚基体に設けられた回転ハンド
ル機構の回転力を回転伝達機構を介して駆動輪に伝達す
るようにしてもよく、請求項4記載の発明のように、上
記回転ハンドル機構を回転不能にロックするロック機構
を設けてもよい。また、請求項5のように、棚基体の前
後両面を間口面とし、上下のガイドローラの軸を棚基体
の奥行き方向中央部に配置して両間口側のガイドローラ
に共通の軸としてもよい。
【0009】
【作用】スライドアームにかかる荷重の一部は常時駆動
輪にかかっており、駆動輪が適宜の駆動機構を介して回
転駆動されると、スライドアームが直線移動して棚基体
の間口面から突出した態位と棚基体内に収納された態位
との間で移動することができる。スライドアームが棚基
体の間口面から突出した態位でスライドアームに長尺物
を載せ、又はスライドアームに載せられている長尺物を
取り出すことができる。スライドアームをこれに長尺物
を載せた状態で棚基体内に収納することによって長尺物
の保管状態にすることができる。スライドアームが収納
位置にあるときは荷重の一部が下側のガイドローラにか
かり、スライドアームが間口面から突出しているときは
荷重の一部が上側のガイドローラにかかる。
【0010】請求項2記載の発明のように、駆動輪が摩
擦力によってスライドアームを駆動するようにすれば、
スライドアームにかかるかかる荷重の一部を駆動輪に分
担させる構造にすることが容易である。請求項3記載の
発明によれば、回転ハンドル機構を手動力で回転操作す
ることにより駆動輪を回転駆動することができ、これに
よってスライドアームを進退させることができる。請求
項4記載の発明によれば、ロック機構で回転ハンドル機
構を回転不能にロックすることにより、スライドアーム
を進退不能にロックすることができる。請求項5記載の
発明によれば、ガイドローラの軸の数を少なくすること
ができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる長
尺物保管棚の実施例について説明する。図1ないし図4
において、符号1は棚基体を示しており、この棚基体1
は複数の支柱組20とこれら支柱組20の下端部相互を
連結する連結部材としての連結ビーム14、各支柱組2
0の上端部相互を連結する連結部材を兼ねる固定棚板1
6及び各支柱組20の上端近くの位置を互いに連結する
連結ビーム13によって構成されている。互いに隣接す
る支柱組20はブレース48でたすき掛け状に連結さ
れ、棚基体1が補強されている。
【0012】図5ないし図7は各支柱組20の具体的構
成を示す。図5ないし図7において、支柱組20はベー
スプレート50上に前後に(図5では左右に)接近して
平行に立てられた2本の支柱2を主体としてなり、チャ
ンネル状のガイド部材15の基部が各支柱2の両側面を
連結した形でアングル材やボルト、ナットなどを用いて
固定されている。ガイド部材15は上下方向に一定間隔
で、水平方向に向け固定されて適宜の段数(図示の例で
は4段)に構成されている。支柱2の一側面側のガイド
部材15は図5において右側に向かって延び出ており、
支柱2の反対面側のガイド部材15は左側に向かって延
び出て対称に形成されている。2本の支柱2の上端には
アーム28がガイド部材15と平行にかつ対称に固定さ
れている。アーム28は前述の固定棚板16を固定する
もので、アーム28の奥行き方向(図5において左右方
向)前端と中央と後端からは、上記固定棚板16上にそ
の長さ方向に沿って長尺物を載せたとき、長尺物が前後
方向に荷崩れすることを防止するための規制部材29が
一体に立ち上がっている。
【0013】上記各ガイド部材15にはその長手方向に
沿って移動可能にスライドアーム5が設けられている。
このスライドアーム5の移動機構の詳細を図12ないし
図15に示す。図12ないし図15において、上記一対
の支柱2,2を挾んでこの支柱2,2に固定されたチャ
ンネル状の各一対のガイド部材15には軸孔が形成さ
れ、この軸孔を貫いて軸21が水平方向に取付けられて
いる。各軸21の上方には一対の支柱2,2にまたがり
かつ一対の支柱2,2の左右両側に一対の軸受板18,
18が固定され、軸受板18,18に形成された軸孔に
軸19が水平方向に取付けられている。支柱2,2の左
右の面から突出した上記軸19の左右両端部には上側の
ガイドローラ7が適宜の軸受を介して回転自在に支持さ
れている。また、上記軸21には一対のチャンネル状の
各ガイド部材15内において下側のガイドローラ8が適
宜の軸受を介して回転自在に支持されている。ガイドロ
ーラ7,8はそれぞれ両端部にフランジを有している。
【0014】図5にも示すように、各ガイド部材15の
先端部には解放溝22が形成されている。図12ないし
図14に示すように、一対のガイド部材15の外側面に
は上記解放溝22の部分に軸受23が固定され、一対の
軸受23により上記解放溝22を通して駆動軸24が回
転自在に支持されている。この駆動軸24にはガイド部
材15内において駆動輪9が固着されている。駆動輪9
は両端部にフランジを有している。一つのガイド部材1
5によって支持された下側のガイドローラ8と駆動輪9
は同じ高さ位置にあり、これらガイドローラ8と駆動輪
9の上には角筒状に形成されたスライドアーム5が載せ
られている。上記上側のガイドローラ7はスライドアー
ム5の移動を上側からガイドする。これらガイドローラ
7,8と駆動輪9とスライドアーム5は一つのガイド部
材15に一つずつ設けられ、一つのスライドアーム5が
一つのガイド部材15に沿ってその長手方向に移動可能
にガイドされるようになっている。
【0015】ここまでの説明で明らかなとおり、棚基体
1は側面から見て対称形に形成されて前後両面が間口面
になっており、上下のガイドローラ7,8の軸19,2
1が棚基体1の奥行き方向中央部すなわち一対の支柱
2,2間に配置され、上記軸19,21が両間口側のガ
イドローラに共通の軸となっている。すなわち、棚基体
1の一方の間口面から進退するスライドアーム5をガイ
ドするガイドローラ7,8の軸と、棚基体1の他方の間
口面から進退するスライドアーム5をガイドするガイド
ローラ7,8の軸は、それぞれ共通の軸19,21とな
っている。
【0016】図12、図13に示すように、各スライド
アーム5は、ガイドローラ7,8にガイドされて棚基体
1の間口面から突出した態位と棚基体1内に収納された
態位との間で移動することができるように前後方向に充
分な長さになっており、奥行き方向手前側の半部の上面
には補助部材25が固着されている。各スライドアーム
5の前端部と上記補助部材25の奥端部からは規制部材
6,6が立上っている。図1、図2に示すように、支柱
組20は間口方向に適宜数(図示の例では3組)一定の
間隔をおいて配置されており、各支柱組20の同じ高さ
のスライドアーム5の補助部材25にまたがって可動棚
板17が載せられている。可動棚板17は扁平なチャン
ネル状で、前後の立ち上がり縁部が前後の規制部材6,
6にボルト締めされることによって、同じ高さの各スラ
イドアーム5が可動棚板17によって一体に連結されて
いる。可動棚板17にはその長手方向に沿って鋼材等の
長尺物4を載せることができる。従って、同じ高さの各
スライドアーム5が棚基体1の間口面から進退するのに
伴って可動棚板17も進退する。上記規制部材6,6は
可動棚板17に載せられた長尺物4が前後方向に荷崩れ
するのを防止する。
【0017】図1、図2、図4に示すように、棚基体1
の左端には前後にそれぞれ側枠26が設けられている。
前後の側枠26は水平方向の適宜数の連結部材27で一
体に連結され、最上の連結部材27が前記連結ビーム1
3に連結されることにより各側枠26が棚基体1に一体
に連結されている。上記可動棚板17の両端は左右両側
の支柱組20よりも側方に突出しているが、側枠26側
の端は側枠26までは至っていない。各可動棚板17は
1枚の板材を整形したものでもよいが、図8、図10に
示すように、整形した複数の板材を連結したものでもよ
い。図8、図10の例では一つの可動棚板17の一端と
別の可動棚板17の一端とを上記スライドアーム5上で
突き合わせ、このスライドアーム5から一体に立ち上が
った一対の規制部材6,6にプレート43をボルト44
で締め付けると共に、このプレート43と可動棚板17
とをボルト45で締め付けることにより一つの可動棚板
17と別の可動棚板17とを連結している。一つの可動
棚板17と別の可動棚板17との連結部に位置しない別
のスライドアーム5の位置でも、上記締め付け構造と略
同様の構造で可動棚板17をスライドアーム5に結合し
ている。
【0018】上記前後の側枠26には、図11、図16
ないし図18に示すような回転ハンドル機構10、回転
伝達機構11及びロック機構12が設けられている。な
お、前後の側枠26のこれらの機構は側面から見て対称
形で、同じ構成になっているため、一方の側枠側の構成
について説明する。図11、図16ないし図18におい
て、側枠26には、4個の回転操作軸30が上下方向に
並んで、かつ側枠26の高さ方向中央部に集合した形で
配置されている。これらの回転操作軸30は、側枠26
の内面に固定された軸受部47によって棚基体1の間口
面に平行に水平にかつ回転自在に支持されている。側枠
26の外側面から突出した各回転操作軸30の端部は四
角柱状に整形され、各回転操作軸30を任意に選択して
その四角柱状端部にハンドル31の一端部の四角形の孔
を嵌めることができるようになっている。ハンドル31
は、棚基体1の適宜の場所、例えば図11に示すよう
に、連結部材27上の所定の場所に収納されている。そ
こで、ハンドル31を取り出して任意の回転操作軸30
に装着しこれを回転操作すれば、回転操作軸30を回転
駆動することができる。ハンドル31、回転操作軸30
を含む部分が回転ハンドル機構を構成している。
【0019】回転操作軸30の奥端部にはスプロケット
32が一体に取付けられている。側枠26の上記回転操
作軸30よりも手前側(図16、図18において右側)
には前記各スライドアーム5と同じ高さ位置にそれぞれ
前記駆動軸24が配置されている。駆動軸24は、側枠
26の内側面や外側面に固定された適宜の軸受35によ
り回転自在に、かつ棚基体1の間口面に平行に水平方向
に支持されている。駆動軸24はまた、同じ高さ位置に
ある前記駆動輪9を一体に連結する通し軸になってい
る。ただし、通し軸とはいっても1本の長い軸である必
要はなく、図13、図14に示すように、複数の駆動軸
24を連結部46で連結して通し軸としてもよい。駆動
軸24には側枠26内において上記スプロケット32よ
りも大径のスプロケット34が固着されている。スプロ
ケット32とスプロケット34との間にはチェーン33
が掛けられている。従って、回転操作軸30の回転力
は、スプロケット32、チェーン33、スプロケット3
4を介して駆動軸24に伝達される。スプロケット3
2、チェーン33、スプロケット34は回転伝達機構1
1を構成している。
【0020】駆動軸24に固着された駆動輪9には前述
のようにスライドアーム5が載せられていて、駆動輪9
はスライドアーム5にかかる荷重の一部を常時受けるよ
うになっている。駆動輪9は図示の例ではフランジ付き
のローラであり、回転駆動されることにより摩擦力によ
ってスライドアーム5をその長さ方向に直線移動させる
ようになっている。
【0021】上記各回転操作軸30にはロック板37が
一体に取付けられている。ロック板37は周縁部に半径
方向の多数の切欠き溝を一定間隔で有し、スプロケット
輪に似た形をしている。上記側枠26の内面側には軸受
部47の近くにおいてU字状のガイドプレート39が固
定され、ガイドプレート39によって棒状のロック部材
40が回転操作軸30と平行な方向に移動可能に支持さ
れている。ロック部材40の一端部は側枠26から外方
に突出し、この突出端部にはノブ38が取付けられてい
る。ノブ38をつまんで押したり引いたりすることによ
りロック部材40を移動させることができる。ノブ38
を押すとロック部材40の奥端部が上記ロック板37の
切欠き溝に嵌まって回転ハンドル機構10を回転不能に
ロックすることができ、ノブ38を引くとロック部材4
0の奥端部が上記ロック板37の切欠き溝から抜け出て
回転ハンドル機構10が回転可能となる。ロック部材4
0にはその引き出し限界を画するストッパ51が取付け
られている。ロック部材40にはまた図19に示すよう
にL字形の別のロック部材41が一体に取付けられてお
り、ロック部材40とともにロック部材41も移動して
ロック板37の切欠き溝に係脱するようになっている。
ロック部材40,41、ノブ38、ロック板37によっ
てロック機構12を構成している。
【0022】次に、以上説明した実施例の使用方法及び
動作を説明する。図1ないし図3において、最上段の固
定棚板16に対しては長尺物4を直接入庫しまた出庫す
ることができる。可動棚板17に対して長尺物4を入庫
しまたは出庫する場合は、入庫しまたは出庫しようとす
る段のスライドアーム5を図2、図3に鎖線5Aで示す
ように棚基体1の間口面から突出させ、これと共に可動
棚板17も鎖線17Aで示すように棚基体1の間口面か
ら突出させて行う。スライドアーム5及び可動棚板17
を棚基体1の間口面から突出させる動作は次のとおりで
ある。
【0023】図11、図16ないし図18において、長
尺物を出し入れしようとする前後の間口の何れか、さら
に出し入れしようとする段の何れかを選択し、該当する
ものの回転操作軸30の四角柱状端部にハンドル31を
装着してハンドル31を回転操作し、回転操作軸30を
回転駆動する。回転操作軸30の回転力はスプロケット
32、チェーン33、スプロケット34からなる回転伝
達機構11を介して駆動軸24に伝達される。駆動軸2
4は同じ高さ位置にある駆動輪9に共通の通し軸となっ
ており、同じ高さ位置にある駆動輪9が同時に回転駆動
される。これら駆動輪9の回転力は、これら駆動輪9上
の各スライドアーム5にその長さ方向への駆動力として
摩擦力により伝達され、同じ高さ位置にある各スライド
アーム5が棚基体1の間口面から突出する。同じ高さ位
置にある各スライドアーム5は一つの可動棚板17を一
体に有しているため、可動棚板17も棚基体1の間口面
から突出する。
【0024】こうして、選択した一つの可動棚板17の
みを間口面から突出させることにより、この可動棚板1
7に長尺物を入庫し又は可動棚板17から長尺物を出庫
することができる。長尺物の入出庫は、クレーンやフォ
ークリフトを用いて行うこともできるし、人力で行うこ
ともできる。可動棚板17に長尺物を入出庫したのち
は、上記ハンドル31を逆向きに回転操作する。この回
転操作により上記駆動輪9が逆向きに回転駆動され、各
スライドアーム5及びこれを連結している可動棚板17
が逆向きに移動して棚基体1内に収納された態位をとる
ことになる。
【0025】上記回転伝達機構11は、回転ハンドル機
構10側から見て減速機構を構成しているため、各スラ
イドアーム5上に可動棚板17を介して重量の重い鋼材
等の長尺物が載せられていても、ハンドル31の回転操
作によって容易にスライドアーム5及び可動棚板17を
進退させることができる。スライドアーム5及び可動棚
板17にかかる荷重は常時駆動輪9にかかるほか、図1
2の下側に示すようにスライドアーム5及び可動棚板1
7が棚基体1内に収納された態位をとっているときは、
点P1で示すように下側のガイドローラ8に荷重がかか
り、上側のガイドローラ7には荷重はかからない。一
方、図12の上側に示すようにスライドアーム5及び可
動棚板17が棚基体1の間口面から突出した態位をとっ
ているときは、スライドアーム5が駆動輪9との接触点
を支点として回転モーメントが働き、点P2で示すよう
に上側のガイドローラ7に荷重がかかり、下側のガイド
ローラ8には荷重はかからない。
【0026】このように、図示の実施例によれば、長尺
物を載せるスライドアーム5は、駆動輪9で摩擦力によ
り駆動されるようになっているため、駆動輪9もこれを
スライドアーム5の荷重を受ける部材の一つとして兼用
させることができるし、スライドアーム5の荷重は、上
記駆動輪9と下側のガイドローラ8又は上側のガイドロ
ーラ7の二つの回転体によってのみ支持されるようにな
っているため、スライドアーム5の荷重を受けるための
構成が簡単であると共に、スライドアーム5の動きが軽
快になる利点がある。
【0027】なお、可動棚板17を棚基体1内に収納し
た態位で、地震その他の振動などでみだりに可動棚板1
7が棚基体1の間口面から突出することのないように、
ロック機構12をロック態様にしておくのが望ましい。
すなわち、図17ないし図19に示すノブ38を押し込
んでロック部材40,41をロック板37の切欠き溝に
係合させておけば、回転ハンドル機構10が回転不能に
ロックされ、これによって回転伝達機構11も、さらに
は駆動軸24も回転不能にロックされるから、スライド
アーム5及び可動棚板17もみだりに進退することはで
きなくなる。また、長尺物を入出庫するためにスライド
アーム5及び可動棚板17を間口面から突出させた状態
でも、ロック機構12によって回転ハンドル機構10を
回転不能にロックするのが望ましい。こうしておけば、
入出庫時に長尺物が可動棚板17などに衝突して可動棚
板17が後退したり、振動によって可動棚板17が後退
したりすることがなく、入出庫に支障をきたすこともな
くなる。
【0028】図示の実施例によればまた、棚基体1が側
面から見て対称に形成されて前後両面が間口面となって
いるため、重量のある長尺物を前後のバランスよく収納
することができるし、長尺物を入出庫するとき可動棚板
17を棚基体1の間口面から突出させても重量バランス
が大きく崩れることがなく、安定かつ安全な長尺物保管
棚を提供することができる。また、上下のガイドローラ
7,8の軸19,21が棚基体1の奥行き方向中央部に
配置され、図15に示すように上記軸19,21が両間
口側のガイドローラ7,8に共通の軸となっているた
め、ガイドローラ軸の数を少なくすることができる利点
がある。
【0029】図示の実施例ではさらに、同じ高さ位置に
ある駆動輪9を1本の駆動軸24でつないでいるため、
駆動軸24が棚基体1の補強材の役目をすると共に、棚
基体1の剛性を高める役目もしている。
【0030】なお、図示の実施例では、駆動輪9はロー
ラになっていて、摩擦力によってスライドアーム5を駆
動するようになっていたが、駆動輪9をピニオン又はウ
ォームとし、これをスライドアーム5に形成したラック
に噛み合わせてもよい。また、駆動輪9は電動力によっ
て回転駆動するようにしてもよい。図示の実施例のよう
に回転ハンドル機構10を有する手動的な回転機構を有
するものの場合、ハンドル31はそれぞれの回転ハンド
ル機構10ごとに作り付けておいてもよい。さらに、図
示の例のような各回転ハンドル機構10の回転操作軸3
0にハンドル31を装着するようにしたものにおいて、
ハンドル31に代えて電動力による回転駆動ユニットを
着脱できるようにし、この電動式回転駆動ユニットを任
意の回転操作軸30に装着してこれを回転駆動するよう
にしてもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、長尺物を
載せることができるスライドアームを棚基体の間口面か
ら進退することができるようにして、長尺物をスペース
効率よく保管管理しかつ長尺物の入出庫を効率よく行う
ことができるようにした長尺物保管棚において、上記ス
ライドアームにかかる荷重が、常時駆動輪にかかるよう
にすると共に、スライドアームが収納位置にあるときは
下側のガイドローラにかかり、スライドアームが間口面
から突出しているときは上側のガイドローラにかかるよ
うにしたため、スライドアームにかかる荷重が二つの回
転体によってのみ支持されることになり、スライドアー
ムの荷重を受けるための構成が簡単であると共に、スラ
イドアームの動きが軽快になり、長尺物の入出庫の作業
性が向上するという効果を奏する。
【0032】請求項2記載の発明によれば、駆動輪が摩
擦力によってスライドアームを駆動するようにしたた
め、駆動輪もスライドアームの荷重を受ける部材として
兼用させることができ、スライドアームの荷重を受ける
部材と駆動輪とを別個に設ける必要がなく、構成の簡略
化を図ることができる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、回転ハンド
ル機構の手動的な回転駆動力で駆動輪を回転駆動し、ス
ライドアームを進退させることができるため、スライド
アームの進退機構を低コストで構成することができる。
また、請求項4記載の発明によれば、上記回転ハンドル
機構にこれを回転不能にロックするロック機構を付加し
たため、振動等によってスライドアームがみだりに移動
することを防止することができ、安全性の高い長尺物保
管棚を提供することができる。
【0034】請求項5記載の発明によれば、棚基体が側
面から見て対称に形成されて前後両面が間口面となって
いるため、重量のある長尺物を前後のバランスよく収納
することができるし、長尺物を入出庫するときスライド
アームを棚基体の間口面から突出させても重量バランス
が大きく崩れることがなく、安定かつ安全な長尺物保管
棚を提供することができる。また、上下のガイドローラ
の軸が棚基体の奥行き方向中央部に配置され、この軸が
両間口側のガイドローラに共通の軸となっているため、
ガイドローラ軸の数を少なくすることができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる長尺物保管棚の実施例を示す正
面図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】同上左側面図である。
【図4】同上右側面図である。
【図5】上記実施例中の支柱組を示す側面図である。
【図6】同上支柱組の正面図である。
【図7】同上支柱組の平面図である。
【図8】上記実施例中の可動棚板の一部を示す平面図で
ある。
【図9】同上可動棚板の側面図である。
【図10】上記可動棚板の連結部分を拡大して示す平面
図である。
【図11】上記実施例の拡大左側面図である。
【図12】上記実施例中のスライドアーム駆動機構部分
を示す拡大側面図である。
【図13】同上スライドアーム駆動機構部分の拡大平面
図である。
【図14】同上スライドアーム駆動機構中の駆動輪の部
分を示す一部断面正面図である。
【図15】同上スライドアーム駆動機構中のガイドロー
ラの部分を示す一部断面正面図である。
【図16】上記実施例中の回転ハンドル機構、回転伝達
機構及びロック機構部分を示す側面図である。
【図17】同上回転ハンドル機構、回転伝達機構及びロ
ック機構部分の平面図である。
【図18】同上回転ハンドル機構、回転伝達機構及びロ
ック機構部分を拡大して示す側面図である。
【図19】同上ロック機構部分を示す正面図である。
【符号の説明】
1 棚基体 4 長尺物 5 スライドアーム 7 上側のガイドローラ 8 下側のガイドローラ 9 駆動輪 10 回転ハンドル機構 11 回転伝達機構 12 ロック機構 19 ガイドローラの軸 21 ガイドローラの軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−315419(JP,A) 特開 昭63−110141(JP,A) 実開 昭54−145413(JP,U) 実開 平5−3880(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47F 7/00 A47B 46/00 A47B 88/00 B65G 1/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚基体と、 長尺物を載せることができ、上記棚基体の間口面から突
    出した態位と棚基体内に収納された態位との間で移動で
    きるスライドアームと、 棚基体の奥方に設けられ、スライドアームの移動をガイ
    ドする上下のガイドローラと、 棚基体の間口面寄りに設けられ、スライドアームを下側
    から受けてスライドアームを駆動する駆動輪とを有し、 スライドアームにかかる荷重は、上記駆動輪にかかると
    共に、スライドアームが収納位置にあるときは下側のガ
    イドローラにかかり、スライドアームが間口面から突出
    しているときは上側のガイドローラにかかることを特徴
    とする長尺物保管棚。
  2. 【請求項2】 駆動輪は、摩擦力によってスライドアー
    ムを駆動するものである請求項1記載の長尺物保管棚。
  3. 【請求項3】 駆動輪は、棚基体に設けられた回転ハン
    ドル機構の回転力を伝達する回転伝達機構に連結されて
    いる請求項1又は2記載の長尺物保管棚。
  4. 【請求項4】 回転ハンドル機構を回転不能にロックす
    るロック機構を有する請求項1、2又は3記載の長尺物
    保管棚。
  5. 【請求項5】 棚基体は側面から見て対称に形成されて
    前後両面が間口面となっており、上下のガイドローラの
    軸が棚基体の奥行き方向中央部に配置されて両間口側の
    ガイドローラに共通の軸となっている請求項1記載の長
    尺物保管棚。
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