JP3216982U - ブロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のブロック体を着脱可能に設置できるとともに、車両が接触しても設置場所から脱離しにくいブロック装置を提供する。【解決手段】設置面に設置させるレールと、複数のブロック体2と、連結部材4とを備え、各ブロック体にレールと着脱可能に係合する第一の係合部(溝部27)と、連結部材と着脱可能に係合する第二の係合部(穴部28)とを設け、第一の係合部とレールとの係合によってブロック体の幅方向への移動を規制し、隣接して設置させた他のブロック体によって長手方向への移動を規制し、第二の係合部に係合させた連結部材によってブロック体へ連結させて長手方向に対する垂直方向への移動を規制させる。第一の係合部と第二の係合部の二箇所の係合によって、ブロック体の移動を効果的に規制し、設置場所からの脱離を抑制する。【選択図】図10

Description

本考案は、車両の通行を規制するブロック体を路面などの設置面へ着脱可能に設置できるブロック装置に関するものである。
路面へ設置させたブロック体によって車線分離などを行う方法は従来から利用されており、必要に応じてブロック体を路面から取り外し可能としたものについても提案されている。
例えば、特許文献1には、鋼板を折り返した形状で、空間による一定の厚さを保つ鋼製壁の底部軸方向に、T型頭部に交互に切り欠き部を形成した一対のレールを固定部を利用して逆さに取り付けてなる高欄部と、高欄部の底部に取り付けたレールの切り欠き部間の余部を落し込む切り欠き部を交互に形成したT型頭部を有する一対のレールを固定部を利用して基板に取り付けた台座部とからなり、高欄部と台座部とを、それぞれに取り付けられたレールの切り欠き部と余部とを向い合わせて高欄部のレールを台座部のレールに落し込み、軸方向にずらすことにより一体とすることを特徴とする脱着式鋼製中央分離帯壁高欄が開示されている。
特許第2951656号公報
特許文献1に示される脱着式鋼製中央分離帯壁高欄は、高欄部のレールを台座部のレールに対して軸方向にずらすことで噛み合わせ、台座部の上へ高欄部を着脱可能に取り付けるように設けている。しかしながら、車両が高欄部へ接触したときに台座部から高欄部が脱離してしまう恐れが考えられる。
本考案は、路面へ着脱可能に設置したブロック体が車両の接触によって脱離しにくいブロック装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、本考案は以下のような構成としている。
すなわち本考案に係るブロック装置は、設置面に設置されるレールと、複数のブロック体と、前記レール及び各ブロック体と別体に形成された連結部材とを備え、
前記各ブロック体は、前記レールと着脱可能に係合する第一の係合部と、前記連結部材と着脱可能に係合する第二の係合部とを備え、
前記ブロック体は前記第一の係合部と前記レールとの係合によって該レールの幅方向への移動が規制され、
前記ブロック体は該ブロック体に並設する他のブロック体によって前記レールの長手方向への移動が規制され、
前記ブロック体は該ブロック体の第二の係合部に係合された前記連結部材を介して他のブロック体へ連結されると共に、該他のブロック体への連結によって前記レールの長手方向に対する垂直方向への移動が規制されており、
前記レールは縦方向上方へ突出する縦板を備え、該縦板は幅方向に間隔をあけて2個配置されると共に、それぞれ異なる方向へ傾く傾斜状に配置され、
前記ブロック体は、上方へ窪む溝状に形成された前記第一の係合部へ前記各縦板が挿入されて前記レールと係合していることを特徴とするものである。
本考案に係るブロック装置によれば、レールへ着脱可能に係合する第一の係合部を係合させて前記レールへブロック体を取り付けると共に、連結部材へ着脱可能に係合する第二の係合部を連結部材へ係合させて他のブロック体へブロック体を連結させるので、ブロック体をレールと他のブロック体から取り外して除くことができる。
また、前記第一の係合部と前記レールとの係合によってブロック体のレールの幅方向への移動を規制するので、車両が接触したブロック体の前記幅方向への移動に起因するレールからの脱離を抑制できる。
また、ブロック体のレール長手方向への移動を隣接して設置した他のブロック体によって規制するので、車両が接触したブロック体の前記長手方向への移動に起因するレールからの脱離を抑制できる。
また、前記ブロック体を第二の係合部に係合させた前記連結部材を介して他のブロック体へ連結させると共に、この他のブロック体への連結によって前記レールの長手方向に対する垂直方向への移動を規制させるので、車両が接触したブロック体の長手方向の垂直方向への移動に起因するレールからの脱離を抑制できる。
また、前記レールと前記第一の係合部との係合によって前記ブロック体のレール長手方向に対する垂直方向への移動を規制してもよく、前記第一の係合部におけるレールとの係合と、前記第二の係合部における連結部材との係合の、2箇所の係合部分によって前記ブロック体のレール長手方向以外への移動をより効果的に規制できるので、レールからの脱離を抑制でき、好ましい。
また、前記連結部材を前記各ブロック体へ貫通可能に形成させた長尺体に設けて、1個の連結部材によって3個以上のブロック体を連結させてもよく、車両が接触したブロック体への力が連結部材を介して他のブロック体へ分散され、ブロック体の移動を効果的に抑制できるので、好ましい。
また、前記各ブロック体の第一の係合部を上方が下方より拡幅する溝形状に形成し、この溝形状に対応する形状の突部を前記レールの上方へ突出させて設けてもよく、前記突部を前記第一の係合部の内側へ挿入させて係合させることで、ブロック体のレール長手方向に対する垂直方向への移動を効果的に規制でき、好ましい。
また、前記各ブロック体を前記突部の端に位置する取付位置から前記レールの長手方向へ移動させることによって、前記第一の係合部の内側へ前記突部を挿入させて係合させてもよく、このブロック体2をレールへ係合させ強固に取り付けて設置させることができるので、好ましい。
また、前記連結部材を介して他のブロック体へ連結させたブロック体を前記取付位置に設置させてもよく、前記第一の係合部と前記突部との係合ができない前記取付位置にブロック体を設置させることができるので、好ましい。
本考案のブロック装置によれば、路面へ設置したレールへ複数のブロック体を着脱可能に設置できるとともに、このブロック体へ車両が接触しても設置場所から脱離しにくい。
本考案に係るブロック装置の実施の一形態を示す斜視図である。 図1のブロック装置のブロック体を示す斜視図である。 図2の正面図である。 図3のA−A断面図である。 図1のブロック装置のレールを示す斜視図である。 図5のレールを設置面へ設置させる前の状態を示す図である。 図6のレールを設置面へ設置させた状態を示す図である。 図7のレールへ図2、3のブロック体を取り付けた状態を示す図である。 図1のブロック装置の連結部材を示す斜視図である。 図8のブロック体へ図9の連結部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 設置面へ設置させたレールへブロック体を取り付ける前の状態を示す図である。 図11のレールへブロック体を取り付けた状態を示す図である。 図12の取付位置へブロック体を配置させた状態を示す図である。 図13の取付位置へ配置させたブロック体に連結部材を係合させた状態を示す図である。 図14のレールへ更に他のブロック体を取り付けた状態を示す図である。 本考案に係るブロック装置のブロック体の実施の他の一形態を示す縦断面図である。 図16のブロック体へ係合させて用いる連結部材を示す斜視図である。 設置面へ設置させたレールへ図16のブロック体を取り付ける前の状態を示す図である。 図18のレールへブロック体を取り付けた状態を示す図である。 図19のレールへ更にブロック体を取り付けて連結させた状態を示す図である。 図20の取付位置へブロック体を配置させた状態を示す図である。 図21の取付位置へ配置させたブロック体に連結部材を係合させた状態を示す図である。 図22のレールへ更に他のブロック体を取り付けた状態を示す図である。 本考案に係るブロック装置の実施の他の一形態を示す斜視図である。 図24のブロック装置のブロック体を示す斜視図である。 図25の正面図である。 図25、26のブロック体をレールへ取り付けた状態を示す図である。 設置面へ設置させたレールへブロック体を取り付ける前の状態を示す図である。 図28のレールへブロック体を取り付けた状態を示す図である。 図29の取付位置へブロック体を配置させた状態を示す図である。 図30のブロック体に連結部材を係合させた状態を示す図である。 図31のレールへ更に他のブロック体を取り付けた状態を示す図である。 図24に示すブロック装置1の変形例を示す斜視図である。 ブロック装置のレールの他の一形態を示す斜視図である。 図34のレールを設置面へ設置し、ブロック体を取り付けた状態を示す図である。 図34のレールを設置面へ設置させた状態を示す図である。 図36のレールへブロック体を複数取り付けた状態を示す図である。 図37のブロック体へ更に他のブロック体を連結させた状態を示す図である。 ブロック装置のレールの他の一形態を示す斜視図である。 ブロック装置のレールの更に他の一形態を示す斜視図である。 図34のレールへ溝部の形状の異なるブロック体を取り付けた状態を示す図である。
本考案の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図面において、1はブロック装置である。
ブロック装置1は複数のブロック体2とレール3と連結部材4とを備えており、設置面Gへ設置させる各ブロック体2を前記レール3や連結部材4を介して連結させている
具体的には、前記ブロック装置1は、設置面Gへレール3を設置させ、このレール3の上方へ複数のブロック体2を取り付けることで、レール3の長手方向へ複数のブロック体2並設させると共に、レール3を介して前記各ブロック体2を連結させている。
また、並設させた複数のブロック体2を貫通させて前記連結部材4を取り付けることで、この連結部材4を介して前記各ブロック体2を連結させている。
尚、図1のブロック装置1の記連結部材4は、前記ブロック体2の内側に配置させているので、図1に示されていない。以下、レール3の長手方向に直交する方向のうちの一方向を幅方向とし、長手方向と幅方向に直交する方向を縦方向とする。
図2は図1のブロック装置1のブロック体2を示す斜視図であり、図3は図2の正面図であり、図4は図3のA−A断面図である。
ブロック体2は、前面23、後面24、側面25、側面26、上面21、下面22を備える箱状の外形に形成させている。
ブロック体2の幅方向に間隔をあけて配置させた前記側面25、26は、縦方向上方に至るほど幅方向の間隔が小さくなされるように傾斜状に設けた傾斜部25a、26aをそれぞれ備えており、前記ブロック体2を略台形箱状の外形に設けている。
また、前記前面23及び後面24はそれぞれ長手方向に対して垂直に配置させ、前記上面21及び下面22はそれぞれ縦方向に対して垂直に配置させている。即ち、前記前面23及び後面24は、前記上面21及び下面22に対して垂直に配置させている。
前記ブロック体2の下面22には、上方へ窪む溝部27を形成させている。
前記溝部27はブロック体2の長手方向に沿って形成させており、前面23から後面24へ至るブロック体2の全長に亘って設けている。
前記溝部27は矩形の断面形状に形成させており、具体的には下方から上方に至るほど溝幅の大きさが大きくなる蟻溝状に形成させている。
前記ブロック体2には、ブロック体2を長手方向へ貫通する丸穴形状の穴部28を形成させており、前記穴部28は前面23と後面24とにそれぞれ円形に開口している。
前記穴部28と溝部27は、ブロック体2の幅方向中央に配置させ、それぞれ長手方向に対して平行に形成させている。
前記ブロック体2は、上面21、下面22、前面23、後面24、側面25、26で構成される外面の内側に中空部Sを有する中空箱状に設けている。ブロック体2は、中空部Sと外側を連通させる開口(図示せず)から水や砂などを供給して前記中空部Sへ充填させることで、ブロック体2の重量や剛性を調整することができる。
図5は図1のブロック装置1のレール3を示す斜視図である。
前記レール3は、長手方向の全長に亘り断面形状を同一に形成した長尺体であり、基部31と、この基部31から上方へ突出させた突部33と、前記基部31から下方へ突出させた挿入部32とを設けている。
前記レール3の基部31は、両面を縦方向へ向けた平板状に形成させており、この基部31の幅方向の両端から縦方向下方へ平板状の挿入部32をそれぞれ延設させている。
換言すると、前記レール3は、基部21と各挿入部23をそれぞれ溝型鋼のウェブとフランジのように配置させて設けている。
前記レール3の前記突部33は、前記ブロック体2の溝部27の内側へ挿入可能な大きさに形成させている。
具体的には、溝部33は、幅方向の大きさを前記溝部27の溝幅に対応した大きさに形成し、縦方向の大きさを溝部27の深さに対応した大きさに形成している。
前記突部33は、前記基部31の上面から上方へ突出する縦板34を備えており、縦板34は幅方向に間隔をあけて2個1組に配置させて設けている。
また、突部33は、前記各縦板34の上端にそれぞれ接続する横板35を備えている。
前記各縦板34は、上方に至るほど幅方向の間隔が大きくなるような傾斜状に設けており、具体的には、蟻溝状に形成させたブロック体2の溝部27の内側面に対応する角度に傾斜させている。
図6は図5のレール3を設置面Gへ設置させる前の状態を示す図である。
前記レール3は、下方へ突出する各挿入部32を設置面Gへ挿入させて設置させるように設けている。
図6において、設置面Gには各挿入部32を挿入可能な2個1組の挿入溝g1を設けた状況を示しており、路面を設置面Gとしてレール3を設置させるとき、前記各挿入溝g1はアスファルトカッターを用いることで設置面Gへ容易に設けることができる。
図7は図6のレール3を設置面Gへ設置させた状態を示す図である。
前記レール3は、各挿入部32を設置面Gの前記各挿入溝g1へ挿入させ、基部31の下面を設置面Gへ当接させた状態で設置させている。
図7のレール3は、上方へ持ち上げることで設置面Gから取り外し可能に設置させているが、挿入部32と挿入溝g1の間の隙間に接着剤やモルタルなどの固定材を充填させて、設置面Gから取り外し不能に設置させてもよい。
また、前記基部31に貫通穴を設け、ここへ設置面Gに固定させたアンカーボルトを挿通させて、このアンカーボルトを介してレール3を設置面Gへ強固に固定させても良い。
図8は図7のレール3へ図2、3のブロック体2を取り付けた状態を示す図である。
ブロック体2は、下面22に形成した溝部27の内側へ突部33を挿入させてレール3へ取り付けるように設けており、突部33の端に位置させたブロック体2をレール3の長手方向へ移動させて突部33を溝部27へ挿入させるように設けている。
前記ブロック体2は、下面22を側面25、26の下端よりも若干上方に位置するように形成させている。このため、ブロック体2をレール3へ取り付けた状態において、側面25、26の下端が設置面Gへ当接するとともに、レール3の基部31がブロック体2の下面23の下方に生じる隙間に収納されるように設けている。
前記ブロック体2は、溝部27を突部33へ係合する第一の係合部として機能するように設けており、溝部27の内側へ突部33を挿入させることで、溝部27と突部33が係合状態となる。
具体的には、溝部27はその内側面がレール3の突部33の各縦板34の外側面の近傍に位置するように形成しており、溝部27へ突部33を挿入させた係合状態において、ブロック体2に幅方向へ向かう力が加えられたときに、溝部27の内側面が縦板34へ当接してブロック体2の移動を規制し、ブロック体2のレール3からの脱離を抑制する。
また、前記レール3は、突部33の上端における幅方向の大きさを、前記ブロック体2の溝部27の下端における溝幅の大きさよりも大きく設けている。
このため、溝部27へ突部33を挿入させた係合状態において、ブロック体2に上方へ向かう力が加えられたときに、溝部27の内側面が縦板34へ当接してブロック体2の移動を規制し、ブロック体2のレール3からの脱離を抑制する。
即ち、第一の係合部となされる前記溝部27を突部33へ係合させることで、ブロック体2の幅方向及び縦方向への移動を抑制でき、換言すると、ブロック体2のレール長手方向に対する垂直方向への移動を規制でき、レール3からの脱離を抑制できる。
図9は図1のブロック装置1の連結部材4を示す斜視図である。
連結部材4は前記ブロック体2に形成した穴部28へ挿通可能な長尺体であり、穴部28の内径よりも若干小さな外径の円筒形状の金属管で形成している。
前記連結部材4は、前記ブロック体2の長手方向の大きさよりも大きな長尺体に形成しており、複数のブロック体2の各穴部28へ挿通可能に形成している。具体的には、図9の連結部材4は、前記ブロック体2の長手方向の大きさの3.5倍程度の大きさに形成している。
図10は図8のブロック体2へ図9の連結部材4を取り付けた状態を示す斜視図である。
前記連結部材4は、穴部28へ挿入させてブロック体2へ取り付けるように設けており、図10に示す連結部材4は、その両端をそれぞれ穴部28から突出させてブロック体2へ取り付けている。
前記ブロック体2は、穴部28を連結部材4へ係合させる第二の係合部として機能するように設けており、穴部28の内側へ連結部材4を挿入させることで、穴部28と連結部材4とが係合状態となる。
穴部28と係合状態となされた連結部材4は、その外面が穴部28の内面へ当接することで、幅方向及び縦方向への移動が規制される。即ち、ブロック体2の第二の係合部である穴部28へ係合した連結部材4は、長手方向の垂直方向への移動が規制される。
前記ブロック体2は、第一の係合部である溝部27と第二の係合部である前記穴部28とをそれぞれ長手方向に対して平行に形成させているので、溝部27を突部33へ係合させてレール3へ取り付けたブロック体2の穴部28はレール3の長手方向と平行に配置される。
このため、前記連結部材4は、レール3の長手方向に配置させた複数のブロック体2の各穴部28へそれぞれ挿通させて取り付けることができ、具体的には、最大4個のブロック体2の穴部28へ1個の連結部材4を挿通させて取り付けることができるように設けている。
図10では、レール3へ取り付けたブロック体2の長手方向に、他のブロック体2Bを取り付けて並設させる状況を示している。
前記レール3にブロック体2を取り付ける場合、最初に前記突部33の端に位置する取付位置APにブロック体2を配置させ、次にレール3の長手方向へ移動させることで、溝部27へ突部33が挿入されてブロック体2がレール3へ取り付けられる。
レール3の長手方向へ複数のブロック体2を並設させた後、各ブロック体2の穴部28へ連結部材4を挿入させることで、第二の係合部である穴部28がそれぞれ前記連結部材4へ係合し、この連結部材4を介して前記各ブロック体2が連結される。
連結部材4を介して他のブロック体2へ連結されたブロック体2は、他のブロック体2へ係合している前記連結部材4と第二の係合部である穴部28との係合によって、幅方向及び縦方向を含む長手方向の垂直方向への移動が規制される。このため、前記ブロック体2へ車両などが接触しても、前記方向への移動に起因するレール3からの脱離を抑制できる。
更に、前記各ブロック2は、第一の係合部である溝部27が前記レール3の突部33へ係合しているので、前記ブロック体2の前記長手方向の垂直方向への移動が効果的に規制され、前記方向への移動に起因するレール3からの脱離が抑制できる。
図11は設置面Gへ設置させたレール3へブロック体2を取り付ける前の状態を示す図である。
図11では、間隔をあけて直線状に配置させた2個のレール3を設置面Gへ設置させており、各レール3は各々の挿入部32を設置面Gへ挿入させて設置されている。
また、各レール3の各突部33の端の間隔はブロック体2の長手方向の大きさと略同じ大きさに形成しており、前記各突部33の間に前記ブロック2の取付位置APを設けている。
図11の各レール3へブロック体2を取り付ける方法は、最初に、ブロック体2を各レール3の間に設けた取付位置APへ配置させる。
次に、前記ブロック体2をレール3の長手方向へ移動させ、ブロック体2の溝部27へレール3の突部33を挿入させながら希望の設置位置へ配置させる。
レール3へ取り付けるブロック体2は、その穴部28へ前記連結部材4を挿入させて係合させる。
上記の操作を繰り返して、各ブロック体2をレール3に取り付ける。
図12は図11のレール3へブロック体2を取り付けた状態を示す図である。
図12では、各レール3へブロック体2をそれぞれ3個づつ取り付けた状態を示している。
図12の各ブロック体2は、第一の係合部である溝部27をレール3の突部33へ係合させると共に、第二の係合部である穴部28を連結部材4へ係合させて隣接する他のブロック体2に連結している。
図12や後述する図13〜15に示すブロック体2は、下方の斜線部分が溝部27とレール3とが係合している部分を表し、上方の斜線部分が穴部28と連結部材4とが係合している部分を表している。
尚、前記各ブロック体2へ挿入させた前記連結部材4は、前記取付位置AP側の端部をブロック体2の穴部28の開口付近に配置させ、その逆側の端部をブロック体2の穴部28から突出させている。この連結部材4をブロック体2から突出させた位置を操作位置OPとして、その説明は後述する。
図13は図12の取付位置APへブロック体2を配置させた状態を示す図である。
前記取付位置APは、ブロック体2の長手方向の大きさと略同じ大きさに形成しており、前記取付位置APへ配置させたブロック体2の両端は、両側に配置させた他のブロック体2の端の近傍にそれぞれ配置される。
この状態で、前記操作位置OPへ端部を突出させた前記各連結部材4を操作し、それぞれ長手方向へ移動させて、逆側の端部を取付位置APへ配置させたブロック体2の穴部28へ挿入させることで、このブロック体2を隣接する他のブロック体2へ連結させ、取付位置APへ設置させることができる。
図14は図13の取付位置APへ配置させたブロック体2に連結部材4を係合させた状態を示す図である。
前記取付位置APへ設置させたブロック体2は、第一の係合部である溝部27とレール3との係合はなされないが、第二の係合部である穴部28へ係合させた連結部材4によって長手方向の垂直方向への移動が規制されて、設置位置からの脱離を抑制できる。
図14において、前記各連結部材4は、前記操作位置OP側の端部をそれぞれブロック体2の穴部28の内側へ位置させているが、この穴部28に係止部材(図示せず)を取り付けることで、連結部材4の長手方向への移動を規制している。
これにより、前記取付位置APへ設置させたブロック体2の穴部28から前記連結部材4が抜けて、このブロック体2が設置位置から外れるような問題が抑制できる。
図14では、2箇所の操作位置OPの間に7個のブロック体2を連結させて設置させた状況を示している。
図11〜14では、図中に表した各レール3の突部33の端に前記取付位置APを設け、ここから各ブロック体2をレール3へ取り付ける状況を示しているが、各レール3の逆側の端に取付位置APを設け、上記と同様の方法でレール3へブロック体2を取り付けることができる。
図15は図14のレール3へ更に他のブロック体2を取り付けた状態を示す図である。
図示された各レール3の突部33の端とは逆側の端に取付位置APを設け、上記と同様の方法でレール3とこの取付位置APとへブロック体2を設置させた場合、図中の操作位置OPは、突出する連結部材4の端をブロック体2の穴部28の内側へ移動させた後に、ブロック体2が配置されない状態となされる。
この操作位置OPは、取付位置APに配置するブロック体2の内側へ挿入させる連結部材4を操作するためのものであるため、その大きさはブロック体2の長手方向の大きさの半分程度に設けられる。
前記操作位置OPはそのままブロック体2が設置されない隙間としてもよいが、ここへ規制部材Cを設置させることができる。
図15は、各操作位置OPへ標識柱からなる規制部材Cを取り付ける状況を示している。
図15に示す規制部材Cは、下端をレール3の突部33へ上方から挿入させて、レール3上へ着脱可能に設置させるように設けており、このように規制部材Cを取り付けて構成されるブロック装置1は図1に示す状態となされる。
レール3上に規制部材Cを取り付けることで、ブロック体2へ力が加わり長手方向へ移動しようとしたときに、ブロック体2の端が前記規制部材Cへ当接して、その移動を抑制することができる。
前記規制部材Cは、レール3へ取り付けた状態において、ブロック体2の穴部28の延長上に位置するように設けている。
具体的には、標識柱からなる規制部材Cの柱部分が前記穴部28の延長上に配置される。
このため、ブロック体2の穴部28に取り付けた係止部材が外れてしまい、穴部28に係合する前記連結部材4が長手方向へ移動しようとしたときに、連結部材4の端が前記規制部材Cへ当接してその移動を抑制することができる。即ち、連結部材4が穴部28から抜けだし、ブロック体2が設置位置から外れるような問題を防止できる。
前記ブロック装置1は、各ブロック体2を連結させる連結部材4の移動を前記規制部材Cと前記係止部材で規制しているが、前記規制部材Cをレール3から取り外すと共に前記係止部材を穴部28から取り外せば、上記と逆の操作を行い、各ブロック体2を設置位置から取り外すことができる。即ち、規制部材Cと係止部材とを取り外せば、前記各連結部材4を長手方向へ移動させて前記取付位置APへ設置させたブロック体2の穴部28から抜き出し、このブロック体2を容易に設置位置から取り外すことができる。
そして各レール3上に取り付けた他のブロック体2についても、長手方向へ移動させて前記取付位置APから容易に取り外すことができる。
前記ブロック装置1は、設置面Gへ設置させたレール3と連結部材4とを用いて前記レール3の長手方向に沿って複数のブロック体2を設置させるように設けているが、上記のようにしてブロック体2を設置位置から取り外せば、レール3のみが設置面Gに設置された状態となされる。
このとき、前記レール3は設置面Gより上方へ突部33を突出させているが、突部33の設置面Gからの突出高さを8cmに設けているので、前記レール3を設置面Gへ設置させた状態でも、自動車などの車両の車輪が突部33を乗り越えて、レール3上を容易に通過することができる。
前記レール3は、設置面Gへ設置された状態でも突部33の上方を車両が通過可能にするために、前記突部33の設置面Gからの突出高さを車両の最低地上高以下に設けることが好ましく、具体的には9cm以下に設けるのが好ましい。
図16は本考案に係るブロック装置1のブロック体2の実施の他の一形態を示す縦断面図である。
図16に示すブロック体2は、連結部材4を挿入させて係合させる穴部28の構造のみが、図1〜15に示すブロック装置1のブロック体2と異なる事項である。
具体的には、図16に示すブロック体2は、前記穴部28を貫通穴ではなく、円形の有底穴に形成して、前面23と後面24とにそれぞれ設けている。
図17は図16のブロック体2へ係合させて用いる連結部材4を示す斜視図である。
図17に示す連結部材4は、その長さのみが図1〜15に示すブロック装置1の連結部材4と異なる事項である。
具体的には、図17に示す連結部材4は、図16のブロック体2の穴部28の長手方向の大きさの2倍程度の大きさに形成している。
即ち、図17の連結部材4は、隣接して設置させた2個のブロック体2の各穴部28へ、両方の端部をそれぞれ挿入させたときに、連結部材4全体が各穴部28の内側に収納されるように設けている。
図18は設置面Gへ設置させたレール3へ図16のブロック体2を取り付ける前の状態を示す図である。
図18に示すレール3は、図1〜15に示すブロック装置1のレール3と同一の形状に形成しており、図11に示すレールと同一の配置で設置させている。
即ち、図18に示す各レール3は、間隔をあけて直線状に配置させており、挿入部32を設置面Gへ挿入させて設置させている。
また、各レール3の各突部33の端の間隔をブロック体2の長手方向の大きさと略同じ大きさとしており、前記各突部33の間に前記ブロック2の取付位置APを設けている。
図18の各レール3へ図16のブロック体2を取り付ける方法は、図11に示す各レール3へブロック体2を取り付ける方法と同様であり、最初にブロック体2を前記取付位置APへ配置させ、次に前記ブロック体2をレール3の長手方向へ移動させて、ブロック体2の溝部27をレール3の突部33へ挿入させながら希望の設置位置へ配置させる。
このとき、後述する操作位置OPとなされる位置には、ブロック体2から突出させた操作部材4の端ではなくブロック体2を配置させ、その取付位置AP側の穴部28へ図17の連結部材4を挿入させて係合させる。
図19は図18のレール3へブロック体2を取り付けた状態を示す図である。
上記の操作を繰り返すことで、図19のレール3へ他のブロック体2を取り付けることができると共に、既にレール3へ取り付けてあったブロック体2へ係合させた連結部材4を穴部28へ挿入させることで、隣接する各ブロック2同士を連結させることができる。
図20は図19のレール3へ更にブロック体2を取り付けて連結させた状態を示す図である。
図20の各ブロック体2は、図12に示すブロック体2と同様に、第一の係合部である溝部27をレール3の突部33へ係合させると共に、第二の係合部である穴部28を連結部材4へ係合させて隣接する他のブロック体2へ連結させている。
図19〜20や、後述する図21〜23に示すブロック体2は、下方の斜線は溝部27とレール3とが係合している部分を表し、上方の斜線は穴部28と連結部材4とが係合している部分を表している。
図20に示す各ブロック体2は、前記取付位置APとは逆側の端に配置させたブロック体2が操作位置OPに位置するように取り付けている。
また、取付位置AP側の端に配置させたブロック体2を、穴部28から突出させた連結部材4が取付位置APに位置しないように取り付けている。
図21は図20の取付位置APへブロック体2を配置させた状態を示す図である。
この状態で、前記各レール3へ取り付けた各ブロック体2を前記取付位置AP側へ移動させることで、取付位置APへ配置させたブロック体2の穴部28へ連結部材4を挿入させて係合させることができる。
図22は図21の取付位置APへ配置させたブロック体2に連結部材4を係合させた状態を示す図である。
図22に示す前記取付位置APへ設置させたブロック体2は、図14に示す取付位置APへ設置させたブロック体2と同様に、第一の係合部である溝部27とレール3との係合はなされないが、第二の係合部である穴部28へ係合させた連結部材4によって長手方向の垂直方向への移動が規制され、設置位置からの脱離を抑制できる。
図22に示すレール3は、図中に表した端とは逆側の端に前記取付位置APを設ければ、上記と同様の方法でレール3へブロック体2を取り付けることができる。
図23は図22のレール3へ更に他のブロック体2を取り付けた状態を示す図である。
上記と同様の方法でブロック体2を取り付け、更にその取付位置APへ配置させたブロック体2の穴部28へ連結部材4を挿入させる場合、図1〜15に示すブロック装置1と同様に、前記操作位置OPの位置にブロック体2が配置されない状態となされる。
そして、図1〜15に示すブロック装置1と同様に、この操作位置OPのレール3上に規制部材Cを取り付けることで、ブロック体2へ力が加わり長手方向へ移動しようとしたときに、ブロック体2の端が前記規制部材Cへ当接して、その移動を抑制することができる。
また、ブロック体2の穴部28へ取り付けた係止部材が外れてしまった場合でも、連結部材4の長手方向への移動を規制部材Cによって抑制できる。
前記ブロック装置1は、前記規制部材Cをレール3から取り外し、レール3上の各ブロック体2を前記操作位置OP側へ移動させて前記取付位置APへ設置させたブロック体2から連結部材4を抜き出すことで、このブロック体2を容易に取付位置APから取り外すことができる。
そして各レール3上に取り付けた他のブロック体2についても、長手方向へ移動させて前記取付位置APから容易に取り外すことができる。
図24は本考案に係るブロック装置1の実施の他の一形態を示す斜視図であり、図25は図24のブロック装置1のブロック体2を示す斜視図であり、図26は図25の正面図である。
図24に示すブロック装置1は、ブロック体2の第二の係合部となされる穴部28の構成と、この穴部28へ係合させる連結部材4の構成とが、図1〜15に示すブロック装置1と異なる事項であり、レール3や規制部材Cの構成は図1〜15に示すブロック装置と同一である。
即ち、図24に示すブロック装置1は、図1〜15に示すブロック装置1と同様に、複数のブロック体2とレール3と連結部材4とを備えており、設置面Gへ設置させる各ブロック体2を前記レール3や連結部材4で連結させている。
図25、26に示すブロック体2には、長手方向へ貫通する円形の穴部28を上端付近に2個形成させており、各穴部28はブロック体2の幅方向両端付近にそれぞれ配置させている。
また、前記各穴部28はそれぞれ長手方向に対して平行に形成させている。
図27は図25、26のブロック体2をレール3へ取り付けた状態を示す図である。
前記ブロック体2は、穴部28の構成以外は図1〜15に示すブロック装置1のブロック体2と同一であり、同じ方法でレール3へ取り付けるように設けている。
即ち、最初に前記突部33の端に位置する取付位置APに前記ブロック体2を配置させ、次にレール3の長手方向へ移動させることで、溝部27へ突部33を挿入させて、レール3へ取り付ける。
図24のブロック装置1は、連結部材4として、ワイヤーなどからなる曲げ変形容易な紐状の長尺体を利用している。
前記ブロック体2は、各穴部28の内側へそれぞれ前記連結部材4を挿入させることで、穴部28と連結部材4とが係合状態となり、連結部材4が穴部28の内面へ当接することで幅方向及び縦方向への移動が規制されるように設けている。
また、並設させた複数のブロック体2の穴部28へ1個の連結部材4を挿入させて係合させることで、各ブロック体2が連結部材4を介して連結されるので、前記ブロック体2へ車両などが接触しても、長手方向の垂直方向への移動に起因するレール3からの脱離を抑制できる。
更に、前記各ブロック2は、第一の係合部である溝部27が前記レール3の突部33へ係合しているので、前記ブロック体2の前記長手方向の垂直方向への移動を効果的に規制し、前記方向への移動に起因するレール3からの脱離を抑制できる。
図28は設置面Gへ設置させたレール3へ図25、26のブロック体2を取り付ける前の状態を示す図である。
図28に示す2個のレール3は、図11に示すレール3と同じ配置で設置させている。
即ち、各レール3の間には、各突部33の端の間隔をブロック体2の長手方向の大きさと略同じ大きさとした取付位置APを設けている。
図28の各レール3へブロック体2を取り付ける方法は、図1〜15に示すブロック装置1と同様であり、取付位置APへ配置させたブロック体2をレール3の長手方向へ移動させ、溝部27へレール3の突部33を挿入させながらブロック体2を希望の設置位置へ配置させる。
上記の操作を繰り返して、各ブロック体2をレール3に取り付ける。
図29は図28のレール3へブロック体2を取り付けた状態を示す図である。
図29では、各レール3へブロック体2をそれぞれ3個づつ取り付けた状態を示しており、各ブロック体2は、第一の係合部である溝部27をレール3の突部33へ係合させている。
図30は図29の取付位置APへブロック体2を配置させた状態を示す図である。
前記取付位置APはブロック体2の長手方向の大きさと略同じ大きさに形成しているので、図30に示すように、前記取付位置APへ配置させたブロック体2の端は、両側に配置させた他のブロック体2の端の近傍に配置される。
このとき、前記取付位置APへ配置させたブロック体2の穴部28の開口が、各レール3に取り付けたブロック体2の穴部28の開口に近接して配置され、両端に配置させた各ブロック体2の端に位置する操作位置OPから穴部28へ挿入させた連結部材4を容易に係合させることができる。
図31は図30のブロック体2に連結部材4を係合させた状態を示す図である。
前記各ブロック体2の穴部28へ挿入させた前記連結部材4は、その両端を穴部28へ取り付けた係止部材(図示せず)でそれぞれ係止させることで、長手方向への移動を規制している。また、前記連結部材4は、前記両端を長手方向へ引張させた状態で前記係止部材に係止させている。
前記係止部材は前記操作位置OPから取り付けるが、この操作位置OPは、この係止部材を取り付ける作業や、前記連結部材4を穴部28へ挿入させる作業などを行うことができる隙間があればよく、前記ブロック体2の長手方向の大きさの半分以下に設けることができる。即ち、前記ブロック装置1は、図1〜15に示すブロック装置1や図16〜23に示すブロック装置1よりも、操作位置OPの大きさを小さく設けることができる。
前記レール3へ取り付けた各ブロック体2は、図1〜15に示すブロック装置1や、図16〜23に示すブロック装置1と同様に、第一の係合部である溝部27とレール3の突部33との係合によってブロック体2の長手方向の垂直方向への移動が規制される。また、他のブロック体2へ係合している連結部材4と第二の係合部である穴部28との係合によって長手方向の垂直方向への移動が規制される。
これらの係合によるブロック体2の移動の規制によって、前記方向への移動に起因するブロック体2のレール3からの脱離が効果的に抑制できる。
また、図1〜15に示すブロック装置1や、図16〜23に示すブロック装置1と同様に、前記取付位置APへ設置させたブロック体2は、第一の係合部である溝部27とレール3との係合はなされないが、第二の係合部である穴部28へ係合させた連結部材4によって長手方向に対する垂直方向への移動が規制されて、設置位置からの脱離を抑制できる。
前記レール3は、図中に表した各レール3の突部33の端に前記取付位置APを設け、ここから各ブロック体2をレール3へ取り付ける状況を示しているが、各レール3の逆側の端に取付位置APを設け、上記と同様の方法でレール3へブロック体2を取り付けることができる。
図32は、図31のレール3へ更に他のブロック体2を取り付けた状態を示す図である。
図31に取り付けたブロック体2と、図32で新たに取り付けたブロック体2との間には、ブロック体2を配置させずに連結部材4や係止部材を取り付けるための操作位置OPが設けられるが、この操作位置OPはそのままブロック体2が設置されない隙間としてもよく、前記図1〜15に示すブロック装置1や図16〜23に示すブロック装置1のように、操作位置OPへ規制部材Cを設置させることができる
図32は、各操作位置OPへ標識柱からなる規制部材Cを取り付ける状況を示している。
図32に示す規制部材Cは、下端をレール3の突部33へ上方から挿入させて設置させるように設けており、このように規制部材Cを取り付けて構成されるブロック装置1は図24に示す状態となされる。
レール3上に規制部材Cを取り付けることで、ブロック体2へ力が加わり長手方向へ移動しようとしたときに、ブロック体2の端が前記規制部材Cへ当接して、その移動を抑制することができる。
前記ブロック装置1は、各ブロック体2を連結させる連結部材4の移動を前記係止部材で規制しているが、この係止部材を穴部28から取り外せば、上記と逆の操作を行い、各ブロック体2を設置位置から取り外すことができる。
図33は図24に示すブロック装置1の変形例を示す斜視図である。
図24〜32に示すブロック装置1は、ブロック体2の穴部28へ紐状の連結部材4や係止部材を取り付けるための操作位置OPへ規制部材Cを取り付けているが、図33は、操作位置OPではない場所へ規制部材Cを取り付けている。
具体的には、前記図24〜32に示すブロック装置1はブロック体2を横のブロック体2へ隣接させて設置させて操作位置OPに隙間を設けているが、図33のブロック装置1は、操作位置OP以外の位置にブロック体2間の隙間を設けて、規制部材Cを取り付けている。
この規制部材Cは、操作位置OPへ設置する規制部材Cと同じ構成に形成しており、その下端をレール3の突部33へ上方から挿入させて設置させている。
図34はブロック装置1のレール3の他の一形態を示す斜視図である。
図34に示すレール3は、設置面へ設置させたときに設置面より上方に位置して突出する突部33の形状のみが、図1〜33に示す各ブロック装置1のレール3と異なる事項である。
即ち、図34に示すレール3は、平板状の基部31と、基部31から下方へ突出させた挿入部32と、基部31から上方へ突出させた突部33を設けており、各挿入部32を設置面Gへ設けた挿入溝g1へ挿入させ、基部31の下面を設置面Gへ当接させて、設置面Gへ設置させるように設けている。
また、前記突部33は、前記ブロック体2の溝部27の内側へ挿入可能な大きさに形成させている。
前記突部33は、前記基部31から縦方向上方へ垂直に突出する縦板34で構成しており、縦板34は幅方向に間隔をあけて2個1組に配置させて設けている。
前記突部33は、幅方向の大きさを前記溝部27の溝幅に対応した大きさに形成しており、具体的には、溝部27の最も幅狭となされる開口部分の溝幅より若干小さな大きさに形成している。
図35は図34のレール3を設置面Gへ設置し、ブロック体2を取り付けた状態を示す図である。
図35に示すブロック体2は、図1〜15に示すブロック装置1のブロック体2と同一の形状に形成している。
前記レール3の突部33は、縦方向上方へ垂直に突出する各縦板34で構成されているため、ブロック体2の溝部27の内側へ突部33を挿入させるときにブロック体2を長手方向に移動させる必要がなく、ブロック体2を縦方向上方から下方へ移動させて、第一の係合部である溝部27へ突部33を挿入させて係合させることができる。
溝部27へ突部33を挿入させた係合状態において、ブロック体2に幅方向へ向かう力が加えられたときに、溝部27の下端や内側面が縦板34へ当接してブロック体2の移動を規制し、ブロック体2のレール3からの脱離を抑制する。
図36は図34のレール3を設置面Gへ設置させた状態を示す図である。
図36では、2個のレール3を直線状に配置させて設置面Gへ設置させており、各レール3は各々の挿入部32を設置面Gへ挿入させて設置されている。
前記各レール3は、それぞれの突部33の端を突き合わせるように配置させており、突部33の端にブロック体2を取り付けるための取付位置APが設けられていない。
レール3へのブロック体2の取り付けは、ブロック体2を長手方向ではなく上方から下方へ移動させ、溝部27へレール3の突部33を係合させて取り付ける。
上記の操作を繰り返して、ブロック体2をレール3へ複数取り付ける。
図37は図36のレール3へブロック体2を複数取り付けた状態を示す図である。
レール3へ取り付けた各ブロック体2は、図1〜15に示すブロック装置1と同様に、それぞれの穴部28へ連結部材4を挿入させて係合させ、連結部材4を介して連結させる。
図37では、レール3へ取り付けた3個のブロック体2に1個の連結部材4を挿入させて連結させた状況を示している。
図37のブロック体2のうち、一方の端に配置させたブロック体2は、穴部28から連結部材4の端部を外側へ突出させており、ここへ他のブロック体2を連結可能な状態となされている。
具体的には、前記連結部材4の端付近のレール3へブロック体2を取り付け、これを長手方向へ移動させてその穴部28へ前記連結部材4を挿入させることで、このブロック体2を連結させることができる。
図38は図37のブロック体2へ更に他のブロック体2を連結させた状態を示す図である。
図38は、図37に示す連結部材4の端を穴部28へ係合させたブロック体2へ、更に他の連結部材4を係合させ、この連結部材4を介して他のブロック体2を連結させた状態を示している。
図38に示す各ブロック体2は、端を突出させた連結部材4へ他のブロック体2を連結させ、連結部材4を各ブロック体2の穴部28の内側へ収納させた状態で、連結部材4の長手方向への移動を規制する係止部材(図示せず)を穴部28へ取り付けることで、穴部28からの連結部材4の抜けを防止し、ブロック体2が設置位置からの脱離を抑制する。
尚、係止部材を取り付けた前記ブロック体2の横に図15に示すような規制部材Cを取り付ければ、図1〜15に示すブロック装置1と同様に、ブロック体2の長手方向への移動や、係止部材が外れた場合の連結部材4の長手方向の移動を、規制部材Cによって抑制することができるので、ブロック体2が設置位置から脱離しにくくなされる。
また、図34〜38において、レール3に取り付けるブロック体2の溝部27を、下方から上方に至るほど溝幅の大きさが大きくなる蟻溝状に形成させているが、これに限るものではなく、レール3の突部33を挿入させて係合可能な他の溝形状に形成しても良い。例えば、溝幅が一定の矩形断面の溝形状に形成してもよい。
図41は図34のレール3へ溝部27の形状の異なるブロック体2を取り付けた状態を示す図である。
図41のブロック体2は、第一の係合部である溝部27の形状のみが図34〜38に示すブロック装置1のブロック体2と異なる事項であり、溝部27を蟻溝状ではなく、上下に亘って溝幅を一定に設けた矩形断面の溝形状に形成している。
また、図34〜38において、レール3に取り付けるブロック体2として図1〜15に示すブロック装置1のブロック体2を利用しているが、これに限るものではなく、図16〜23に示すブロック装置1のブロック体2や、図24〜33に示すブロック装置1のブロック体2を利用しても良い。そして、これらのブロック体2を用いる場合においても、その溝部27の形状は、蟻溝状に設けても良く、図41に示すブロック体2のように上下の溝幅を一定に設けた矩形断面の溝形状に設けてもよい。
図39はブロック装置1のレール3の他の一形態を示す斜視図であり、図40はブロック装置1のレール3の更に他の一形態を示す斜視図である。
図39に示すレール3は、基部31の下方へ突出する挿入部32を備えていないことのみが図1〜33に示す各ブロック装置1のレール3と異なる事項であり、設置面Gへの設置方法以外は同様の方法で利用することができる。
また、図40に示すレール3は、基部31の下方へ突出する挿入部32を備えていないことのみが図34〜38に示すブロック装置1のレール3と異なる事項であり、設置面Gへの設置方法以外は同様の方法で利用することができる。
図39、40に示す各レール3は、その基部31の下面に接着剤を塗布し設置面Gへ接着固定させる方法や、基部31に貫通穴を設け、この貫通穴へ設置面Gに固定したアンカーボルトを挿通させて固定する方法などを用いて設置面Gへ設置するように設けている。
また、図39、40に示す各レール3は、設置面Gへの設置方法以外は、図1〜33に示す各ブロック装置1のレール3や、図34〜38に示すブロック装置1のレール3と同様に利用することができる。
尚、本考案に係るブロック装置1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、図1〜15や、図16〜23や、図34〜38に示す各ブロック装置1では、連結部材4として金属製のパイプを利用しているが、これに限るものではなく、金属や、樹脂や、炭素繊維などの繊維素材などを選択又は組み合わせて形成しても良い。
また、図24〜33に示すブロック装置1の紐状の連結部材4の材質についても、金属や樹脂や、繊維素材などの材料を選択又は組み合わせて用いても良い。
また、前記各ブロック装置1のブロック体2やレール3についても、金属や樹脂や繊維素材などの材料を選択又は組み合わせて形成してもよい。
また、前記各ブロック装置1のブロック体2は、内側に中空部Sを備える中空箱状に形成しているが、これに限るものではなく、中空部Sを備えない中実箱状に形成してもよい。
また、図1〜15や、図34〜38に示す各ブロック装置1のブロック体2は、第二の係合部として連結部材4と係合させる穴部28を1個形成させているが、これに限るものではなく、穴部28を2個以上形成させて、各穴部28へそれぞれ連結部材4を係合させるように設けても良い。
また、図16〜23に示す各ブロック装置1のブロック体2は、穴部28を前面23と後面24とにそれぞれ1個づつ形成させているが、これに限るものではなく、穴部28を2個以上づつ形成させて、各穴部28へそれぞれ連結部材4を係合させるように設けても良い。
また、図24〜33に示すブロック装置1のブロック体2は、穴部28を2個形成させているが、これに限るものでなく、穴部28を1個形成させてもよいし、3個以上形成させて、各穴部28へそれぞれ連結部材4を係合させるように設けても良い。
前記穴部28へ連結部材4を挿入させることで、前記ブロック体2の強度を向上させる効果が期待できるが、前記穴部28を複数形成することで、より高い効果を得られることが期待できる。
1 ブロック装置
2 ブロック体
21 上面
22 下面
23 前面
24 後面
25 側面
26 側面
27 溝部
28 穴部
3 レール
31 基部
32 挿入部
33 突部
34 縦板
35 横板
4 連結部材
C 規制部材
G 設置面
g1 挿入溝

Claims (4)

  1. 設置面に設置されるレールと、複数のブロック体と、前記レール及び各ブロック体と別体に形成された連結部材とを備え、
    前記各ブロック体は、前記レールと着脱可能に係合する第一の係合部と、前記連結部材と着脱可能に係合する第二の係合部とを備え、
    前記ブロック体は前記第一の係合部と前記レールとの係合によって該レールの幅方向への移動が規制され、
    前記ブロック体は該ブロック体に並設する他のブロック体によって前記レールの長手方向への移動が規制され、
    前記ブロック体は該ブロック体の第二の係合部に係合された前記連結部材を介して他のブロック体へ連結されると共に、該他のブロック体への連結によって前記レールの長手方向に対する垂直方向への移動が規制されており、
    前記レールは縦方向上方へ突出する縦板を備え、該縦板は幅方向に間隔をあけて2個配置されると共に、それぞれ異なる方向へ傾く傾斜状に配置され、
    前記ブロック体は、上方へ窪む溝状に形成された前記第一の係合部へ前記各縦板が挿入されて前記レールと係合していることを特徴とするブロック装置。
  2. 前記レールの各縦板は、溝状に形成された前記ブロック体の第一の係合部の内側面に対応する角度で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載のブロック装置。
  3. 前記レールの各縦板は、上方に至るほど幅方向の間隔が大きくなるような傾斜状に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブロック装置。
  4. 前記連結部材は前記各ブロック体を貫通可能に形成された長尺体であり、1個の連結部材によって3個以上のブロック体が連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のブロック装置。

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