JP3216937U - 線材供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】線材束を再び密に結束する作業及び線材束の交換作業を容易化し、かつ、線材束の支軸への載置時に線材束の支軸からの飛び出しを防止する線材供給装置を提供する。【解決手段】本体12から水平方向に突出しその突出端側から挿通された線径が太いコイル状の線材束Aを吊り下げ支持する支軸16と、支軸16に支持された線材束Aから線材Bを繰り出して成形機に供給する線材繰り出し機構とを有する線材供給装置1において、支軸16の下方に支軸16と平行に配設されたレール部材24と、レール部材24に沿って移動可能に設けられた移動部材30と、支軸16に支持された線材束Aの外周円よりも半径方向外方に突出するように移動部材30に設けられた押え部材35、36と、移動部材30をレール部材24に沿って本体12側に移動させることにより押え部材35、36で支軸16上の線材束Aを本体側に寄せ集める駆動手段を備えた。【選択図】図3
Description
本考案は、主としてボルトやナット或いはその他のパーツ類を圧造する圧造成形機へ線材を供給する線材供給装置に関する。
従来、例えば所定寸法の素材を複数段の圧造ステーションに順次供給することにより、該素材を一連の流れで粗から精に段階的に圧造成形して所定形状に仕上げるようにした圧造成形機が実用化されているが、この種の圧造成形機には線材供給装置が並設され、該供給装置から供給される線材を圧造成形機に設けられたカッターで所定寸法に切断し、この切断した素材を粗から精に段階的に圧造成形するのが通例である。
そして、この線材供給装置としては、例えば図7に示すように、本体2から水平方向に突出しかつその突出端側から挿通されたコイル状の線材束Aを吊り下げ支持する支軸3と、この線材束Aを構成する線材Bの一端を挟持するする少なくとも上下一対の繰り出しローラ4,4と、これらローラ4,4の少なくとも一つを回転駆動することにより上記支持軸3に支持された線材束Aから線材Bを繰り出して圧造成形機に供給する送りモータ5などを備えた構成とされている。
一方、この線材供給装置にセットされる線材束Aは、図8に示すようにコイル状の線材Bを密に巻き重ねた状態でその周囲数箇所を結束部材C…Cで結束してコンパクトに結束保持されている。そして、使用時には、線材束Aはその結束状態のままクレーンなどを用いて線材供給装置の支軸3に、その遊端側から支軸3上に挿通されて吊り下げ支持される。その後、結束部材C…Cが切断されて線材束Aは支軸3上に拡散状に支持され、かつ、その線材Bの一端が上下繰り出しローラ4,4間に挟持され、これらのローラ4,4の回転により、その一端側から圧造成形機に供給されるようになされている。
また、上記結束部材C…Cを切断したとき、線材束Aは、図7に示すように、コイル全体としての中心線方向、すなわち、支軸3の軸芯方向に拡散することから、支軸3の遊端側の端部に起立状に設けられたストッパー体6に受け止められる構造となっている。
ところで、圧造成形機などで製造する製品の変更などにより、線材束Aを完全に使いきる前に線径や材料の異なる別の線材束Aに交換する必要が生じる場合がある。このとき、支軸3上に残っている線材束Aは、蜜に寄せ集めて再び結束部材C…Cによって結束したうえで支軸3上から外部に取り出され、別の線材束Aに交換される。その際、支軸3上でコイル中心方向に拡散状態にある先に使用した線材束Aを密に寄せ集めて結束する作業が必要となる。しかし、拡散した線材束Aを一箇所に蜜に寄せ集めるためには非常に大きな力が必要であり、特に線径が太く単位長さ重量が重い線材でなる線材束Aの場合には、この寄せ集め作業を一人の作業者の力だけで行うことは極めて困難な作業となる問題を有していた。
また、線径が太く単位長さ重量が重いコイル状線材束Aを上述したように支軸3上に挿入しかつ結束部材C…Cを切断して支軸3上に拡散させ整然と支持する際、蜜に結束された線材束Aは太径のコイル線材B自身がもつ大きな反発力により支軸3の軸芯方向に一気に拡散するため、拡散した線材束Aの一端部がストッパー体6を超えて外部への飛び出すといった恐れも有していた。
そこで本考案は、線材供給装置に関する上記のような実情に対処するもので、他の線材束に交換するときに、該装置の支軸上に拡散状態で支持されている線材束を再び密に結束する作業及び線材束の交換作業を容易化し、線材束の交換作業時に生じる圧造成形機の稼動の中断時間をできるだけ短くして、圧造成形機による作業効率を向上させることができ、その上、線材束を支軸上で結束部材を切り拡散状態に載置する際に、太径のコイル線材がもつ大きな反発力により線材束の一部が支軸から外部への飛び出すといったことを確実に防止できる線材供給装置の提供を課題とする。
上記した問題を解決するため、本願の請求項1記載の考案は、本体から水平方向に突出しその突出端側から挿通された線径が太いコイル状の線材束を吊り下げ支持する支軸と、支軸に支持された線材束から線材を繰り出して成形機に供給する線材繰り出し機構とを有する線材供給装置であって、支軸の下方に支軸と平行に配設されたレール部材と、レール部材に沿って移動可能に設けられた移動部材と、支軸に支持された線材束の外周円よりも半径方向外方に突出するように移動部材に設けられた押え部材と、移動部材をレール部材に沿って本体側に移動させることにより押え部材で支軸上の線材束を本体側に寄せ集める駆動手段を備えていることを特徴とする。
また、本願の請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案におけるレール部材が移動部材の上部を貫通する平行状レールと、移動部材に設けられ各レール部材と係合するリニアガイドブロックとからなるリニアガイド機構から構成されていると共に、駆動手段が移動部材の下部を貫通する左右一対の平行状ねじ軸と、移動部材の下部内に取り付けられかつ平行状ねじ軸に対し循環運動する封入ボールを介して螺合する左右一対のナット部材と、両ねじ軸を駆動するモータとからなるボールネジ機構から構成されていることを特徴とする。
さらに、本願の請求項3記載の考案は、請求項1又は請求項2記載の考案における押え部材が移動部材の上部両側に一対と下部両側に一対それぞれ設けられ、上部側押え部材は、その基端部が移動部材の上部両側に設けられた支軸と直交する枢軸にそれぞれ揺動可能に支持され、起立する使用位置と支軸に沿う格納位置とに選択的に揺動可能に支持されている一方、下部側押え部材は、その基端部が移動部材の下部両側に設けられた支軸の長さ方向と同方向の枢軸にそれぞれ揺動可能に支持され、移動部材の両端部からハの字状に下方へ延びる使用位置と、移動部材の背面の両側に沿いかつ起立する格納位置とに選択的に揺動可能に支持されていることを特徴とする。
本考案の線材供給装置によれば、上記した構成により、線材繰り出し機構で支軸に支持された線材束から線材を繰り出して適宜成形機に供給できる一方、この線材束を使い切る前に成形機における所定製品の製造が終了して別製品の製造を開始する場合などにおいて、支軸に支持されている残った線材束を取り除き別の線材束に交換する際には、駆動手段を作動させて移動部材をレール部材に沿って本体側に移動させれば、移動部材に設けられた押え部材により支軸上に拡散した線材束を本体側へ確実にかつ安定よく寄せ集めて密な状態にできる。その結果、作業者はその寄せ集めた線材束に結束部材を簡単迅速に巻き付けて拡散しないように結束することができ、この線材束を支軸上から容易に取り除くことができる。
また、レール部材として、移動部材の上部内を貫通する左右一対の平行状レールと、移動部材に設けられ各レール部材とそれぞれ係合するリニアガイドブロックとからなるリニアガイド機構を用い、また、駆動手段として、移動部材の下部内を貫通する左右一対の平行状ねじ軸と、移動部材の下部内に取り付けられ、平行状ねじ軸に対し循環運動する封入ボールを介して螺合する左右一対のナット部材と、両ねじ軸を駆動するモータとから成るボールネジ機構を採用すれば、特に、拡散状態にある残った線径が太く単位長さ重量が重いコイル状線材であっても、左右一対の平行状レールと左右一対のボールネジ機構とを組み合わせで移動部材を本体側へより一層安定よくかつ軽快に移動させて、支軸上で拡散した線材束を迅速容易に密に寄せ集めることができるのでこのましい。
さらに、押え部材として、移動部材の上部両側に一対と下部両側に一対それぞれ設けられ、上部側押え部材は、その基端部が移動部材の上部両側に設けられた支軸と直交する枢軸にそれぞれ揺動可能に支持され、大きく起立する使用位置と支軸に沿うコンパクトな格納位置とに選択的に揺動可能に支持されている一方、下部側押え部材は、その基端部が移動部材の下部両側に設けられた支軸の長さ方向と同方向の枢軸にそれぞれ揺動可能に支持され、移動部材の下部両端部からハの字状に下方へ大きく延びる使用位置と、移動部材の背面の両側に沿いコンパクトに起立する格納位置とに選択的に揺動可能に支持されている構成とすれば、支軸上に密に結束された線径が太く単位長さ重量が重いコイル状線材束を挿入したうえで結束部材を切断して拡散状態に載置する際、太径のコイル線材がもつ大きな反発力で線材束の一部が支軸から外部への飛び出しを確実に防止できる。その上、上部側押え部材を移動部材の側面にまた下部側押え部材を移動部材の背面に沿わせるように揺動させるだけの簡単な操作で格納できる構成としたことにより、格納操作が迅速容易にでき、かつコンパクトに格納できるのでこのましい。
以上のように、支軸上に支持されている線材束を再び密に結束する作業の容易化に加えて線材束の交換作業も容易化でき、これにより線材束の交換作業時に生じる圧造成形機の稼動の中断時間をできるだけ短くして、圧造成形機による作業効率を向上させることができる。
以上のように、支軸上に支持されている線材束を再び密に結束する作業の容易化に加えて線材束の交換作業も容易化でき、これにより線材束の交換作業時に生じる圧造成形機の稼動の中断時間をできるだけ短くして、圧造成形機による作業効率を向上させることができる。
以下本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、この実施の形態に係る線材供給装置1はベース11と、ベース11の一端に立設された本体12と、本体12の一方の側面12aの上下方向中間部からベース11の他端側に向けて水平方向に架設された横フレーム13と、横フレーム13の反本体12側の端部に連設された縦フレーム14とを有し、この縦フレーム14の上端に取り付けられたブラケット15と本体12の側面との間に、コイル状の線材束Aを吊り下げ支持する支軸16を水平方向に架設した構成となされている。
また、支軸16の本体12側の端部には、図1に示すように線材Bの繰り出しローラ17が設けられ、モータ18により回転駆動されるようになっていると共に、繰り出しローラ17の上方には、線材Bの送り出し時にローラ17との間に線材Bを挟持する押えローラ19が配置され、かつ、この押えローラ19を下方の線材挟持位置と上方の退避位置との間で昇降させるシリンダ20が備えられている。
モータ18は回転方向を反転させることが可能とされ、繰り出しローラ17と押えローラ19との間に線材Bを挟持した状態で反転することにより、線材束Aの状態から前方のへ繰り出した線材Bを支軸16上の線材束A側に巻き戻すことができるようになっている。
さらに、図2に示すように、本体12の側面上部における繰り出しローラ17と押えローラ19との配置の前方には、これらのローラ17,18に挟持されて繰り出された線材Bを上下から押圧して矯正ながら前方へ案内する複数の矯正ローラ21…21が配置されていると共に、繰り出しローラ17と押えローラ19の配設位置より後方には、線材Bの巻き戻し時に線材Bを上方から押えることにより、直線状に延びた線材Bを再度円形状に屈曲させる押圧ローラ22が配置され、かつ、この押圧ローラ22を下方の線材押圧位置と上方の退避位置との間で昇降させるシリンダ23が備えられている。
そして、線材供給装置1には、以上の構成に加えて、支軸16の上に載置する線径が太いコイル状の線材束Aの支軸16からの脱落を確実に防止するための構成と、支軸16上に残った線材束Aを再結束するための構成とが備えられている。
具体的には、横フレーム13の下面に、本体12の側面と縦フレーム14との間にわたって支軸16と平行に延びる左右一対のレール部材24,24が架設されていると共に、さらにレール部材24,24の下方には、本体12の側面と縦フレーム14との間にわたって支軸16と平行に延びる一対のねじ軸25,25が回転自在に架設され、かつ、これらねじ軸25,25を回転させるためのモータ26が本体12に取付けられている。
その場合、図8に示すように一つのモータ26を用い、その駆動ギヤ27からの動力を複数個の連動ギヤ28…28を介してねじ軸25,25に同時に伝達するようになされている。
その場合、図8に示すように一つのモータ26を用い、その駆動ギヤ27からの動力を複数個の連動ギヤ28…28を介してねじ軸25,25に同時に伝達するようになされている。
また、中空箱状の移動部材30が備えられ、この移動部材30内を横フレーム13とレール部材24,24及びねじ軸25,25が貫通していると共に、移動部材30の内部における前後左右に設けられたリニアガイドブロック31…31がレール部材24,24の左右側縁に係合されて、移動部材30がレール部材24,24によりその長手方向に移動可能に支持されている。ここで、リニアガイドブロック31…31とレール部材25,25とから構成されるリニアガイド機構Rには、図4に示すように移動部材30の移動に合わせて自在に伸縮しレール部材24,24を常時カバーするジャバラ32…32が設けられている。このジャバラ32…32により高精度なリニアガイド機構Rの機能を長期間にわたって維持し、移動部材30のスムーズな移動を長期にわたって可能にしている。
さらに、移動部材30内における下方には、ねじ軸25,25に封入ボールを介して螺合する螺合する左右一対のナット部材33,33が固設されている。つまり、左右一対の平行状ねじ軸25,25と、ナット部材33,33、これら両部材間で循環運動する封入ボール(図示せず)、モータ26、駆動ギヤ27、連動ギヤ28…28とからなるボールネジ機構Nで駆動手段が構成されている。そして、モータ26によりねじ軸25,25が回転駆動されたとき、ボールネジ機構Nのナット部材33,33を介して移動部材30がレール部材24,24に沿って軽快に移動されるようになされている。ここで、ねじ軸25,25とナット部材33,33とから構成されるボールネジ機構Nには、図5に示すように移動部材30の移動に応じて伸縮し常時ねじ軸25,25を覆うジャバラ34…34が設けられており、高精度なボールネジ機構Nの機能を長期間にわたって維持し、移動部材30の軽快でスムーズな移動を長期にわたり可能にしている。
また、移動部材30の外周囲には、支軸16に支持された線材束Aの外周円よりも半径方向外方に突出する上部側押え部材35,35と下部側押え部材36,36がそれぞれコンパクトに格納可能に取り付けられている。
具体的には、上部側押え部材35,35は移動部材30の上部両側に対で設けられ、各上部側押え部材35,35は、その基端部が移動部材30の上部両側に設けられた支軸16に対し直交する枢軸37,37にそれぞれ揺動可能に支持され、図1で示すように上方へ大きく起立差する起立使用位置と、図6で示すように支軸16に沿う位置倒伏格納位置とに選択的に揺動可能に支持されている。上部側押え部材35,35は位置決めピン38,38により起立使用位置又は倒伏格納位置とのいずれかに位置保持される。上押え部材35,35と移動部材30との間には荷重側アシスト(クッション)用スプリング39,39が設けられ、位置変更作業が軽い力で簡単容易にかつ迅速に行えるように構成されている。
また、下部側押え部材36,36は、その基端部が移動部材30の下部両側に設けられた支軸16の長さ方向と同方向の枢軸40,40にそれぞれ揺動可能に支持され、図1に示すように移動部材の両端部からハの字状に下方へ大きく延びる使用位置と、図6に示すように移動部材30の背面の両側に沿って倒立する格納位置とに選択的に揺動可能に支持されている。下部側押え部材36,36は位置決めピン41,41によりハの字状の使用位置又は倒立格納位置とのいずれかに位置保持される。下部側押え部材36,36の枢軸40,40後端部には、荷重側アシスト(クッション)用スプリング42,42が設けられ、位置変更作業が軽い力で簡単容易にかつ迅速に行えるように構成されている。
図2において符号43,43はコイル状線材束Aの下方側内面を所定位置に保持する一対の保持ドラムであり、シリンダーなどで作動される適宜クランク機構により揺動可能に片持ち支持されている。なお、図示していないが、本体12の側面には線材束Aの一端側を受け止めるガイドバーなどのガイド部材が適宜配設される。
次に、以上のように構成した線材供給装置1の作用について説明する。
まず、線材供給装置1における支軸16の遊端側に移動部材30を位置させ、かつ、図6に示すように上部側押え部材35,35及び下部側押え部材36,36をそれぞれ移動部材30の格納位置にセットしておく。次に、そのセット状態のもとで、図8に示すように結束部材C…Cによって結束されたコイル状線材束Aを、クレーン等を用いて支軸16にその遊端側から挿通し、移動部材30を越えた本体12近くに吊り下げ状に支持する。その後、上部側押え部材35,35及び下部側押え部材36,36を図1に示すようにそれぞれ格納位置から使用位置にセットし直す。然る後、吊り下げ状態にある線材束Aの結束部材C…Cを切断し、図1に示すように、線材束Aをその弾性反発力によりコイル中心線方向に拡開して支軸16の全長にわたって拡散させて扁平状に支持させる。
そして、この支持状態で線材束Aを構成する線材Bの一端部を、繰り出しローラ17と押えローラ19との間に挟持させてモータ18により繰り出しローラ17を所定方向に回転させることにより、コイル状の線材束Aから線材Bを直線状に引き出す。引き出された線材Bは矯正ローラ21,21を介して前方に繰り出され、図示しない圧造成形機側に供給される。その供給後は、押えローラ19を上方に退避させ、かつ、繰り出しローラ17のモータ18を停止させる一方、圧造成形機を作動させ、圧造成形機側の送り装置により線材Bを圧造動作に合わせて支軸16上から間欠的に繰り出して圧造成形機に供給し、圧造成形機側にてこれを所定寸法に順次切断しかつその切断素材を段階的に圧造成形して所定の製品を製造することになる。
一方、支軸16上の線材束Aを使い切る前に求める所定数の製品が製造され、次に異なる線材を材料とする新たな製品の製造を開始する場合、支軸16上に残っている線材束Aを取り除いたうえで、新たな線材束Aに交換することになる。
その場合、まず、ボールネジ機構Nのモータ26を作動させて、ねじ軸25,25を所定方向に回転駆動する。すると移動部材30がねじ軸25,25に螺合されたナット部材33,33を介してリニアガイド機構Rのレール部材24,24に沿って本体12側に移動する。この移動により移動部材30の外側に取り付けられた上、下部側押え部材35,35、36,36が支軸16上に拡散状態で支持されている残りの線材束Aを本体12側に押し込み、かつ、これを本体12の側面側に押し付けることにより、線材束Aが本体12側に一塊となるように蜜に寄せ集められる。
ここで、特に、レール部材として、移動部材30の上部内を貫通する左右一対の平行状レール24,24と、移動部材30に設けられ各レール部材24,24とそれぞれ係合するリニアガイドブロック31…31とからなるリニアガイド機構Rを用い、また、駆動手段として、移動部材30の下部内を貫通する左右一対の平行状ねじ軸25,25と、移動部材30の下部内に取り付けられ、平行状ねじ軸25,25に対し循環運動する封入ボールを介して螺合する左右一対のナット部材33,33と、両ねじ軸25,25を駆動するモータ26とからなるボールネジ機構Nを用いているから、拡散状態にある残った線径が太く単位長さ重量が重いコイル状線材Bであっても、左右一対のリニアガイド機構Rと左右一対のボールネジ機構Nとの組み合わせで移動部材30を本体12側へ安定よくかつ軽快に移動させて、支軸16上で拡散した線材束Aを迅速容易に本体12側へ密に寄せ集めることができる。
次に、線材束Aが一塊となるように密に寄せ集められた時点で、作業者が結束部材C…Cにより周囲複数個所を結束すればよく、支軸16上で残った線材束Aを図8に示すような状態に迅速容易に結束することができる。その後、移動部材30を支軸16の遊端側に移動させると共に、図6に示すように上部側押え部材35,35を移動部材30の側面に、下部側押え部材36,36を移動部材30の背面に沿わせるように揺動させて格納位置にセットし、この格納状態で再結束された線材束Aを、クレーンなどを用いて支軸16の遊端部から迅速容易に取り除くことができる。然る後は、上述した手順で別の新たな線材束Aに交換すればよい。
また、本考案では押え部材として、移動部材30の上部両側に一対と下部両側に一対それぞれ設けられ、上部側押え部材35,35は、その基端部が移動部材30の上部両側に設けられた支軸16と直交する枢軸37,37にそれぞれ揺動可能に支持され、大きく起立する使用位置と支軸16の側面に沿うコンパクトな格納位置とに選択的に揺動可能に支持されている一方、下部側押え部材36,36は、その基端部が移動部材30の下部両側に設けられた支軸16の長さ方向と同方向の枢軸40,40にそれぞれ揺動可能に支持されかつ移動部材30の下部両端部からハの字状に下方へ大きく延びる使用位置と、移動部材30の背面の両側に沿ってコンパクトに起立する格納位置とに選択的に揺動可能に支持されていることにより、支軸16上に密に結束された線径が太く単位長さ重量が重いコイル状線材束Aを挿入したうえで結束部材C…Cを切断して拡散状態に載置する際、太径のコイル線材Bがもつ大きな反発力で線材束Aの一部が支軸16から外部への飛び出しを確実に防止できる。その上、上部側押え部材35,35を移動部材30の側面にまた下部側押え部材36,36を移動部材30の背面に沿わせるように揺動させるだけの簡単な操作で格納できる構成としたことにより、格納操作が迅速容易にでき、かつコンパクトに格納できる。
従って、支軸16上に支持されている線材束Aを再び密に結束する作業の容易化に加えて線材束Aの交換作業も容易化でき、これにより線材束Aの交換作業時に生じる圧造成形機の稼動の中断時間をできるだけ短くして、圧造成形機による作業効率を向上させることができる。
なお、以上の実施例では、特に、移動部材30を安定よくかつ軽快に移動させるため、レール部材として、移動部材30の上部内を貫通する左右一対の平行状レール24,24と、移動部材30に設けられ各レール部材24,24とそれぞれ係合するリニアガイドブロック31…31とからなるリニアガイド機構Rを用い、また、駆動手段として、移動部材30の下部内を貫通する左右一対の平行状ねじ軸25,25と、移動部材30の下部内に取り付けられ、平行状ねじ軸25,25に対し循環運動する封入ボールを介して螺合する左右一対のナット部材33,33と、両ねじ軸25,25を駆動するモータ26とから成るボールネジ機構Nを用いたものについて説明したけれども、レール部材としては、高価で高精度なリニアガイド機構に代えて例えば安価で単純な構成のレール部材と移動部材に設けられる走行ローラとの組み合わせ機構であってもよいし、また駆動手段としては、高価で高精度なボールネジ機構機構に代えて例えば安価で単純な構成の各種歯形状のねじ軸とこれに符合するナットとの組み合わせ機構であってもよい。このように構成した場合にも、レール部材と駆動手段との組み合わせで移動部材を本体側へ移動させて、支軸上で拡散した線材束を迅速容易に密に寄せ集めることができる。
1 線材供給装置
12 本体
16 支軸
24 レール部材
25 ねじ軸
30 移動部材
31 リニアガイドブロック
35 上部側押え部材
36 下部側押え部材
37 枢軸
40 枢軸
A 線材束
N ボールネジ機構
R リニアガイド機構
12 本体
16 支軸
24 レール部材
25 ねじ軸
30 移動部材
31 リニアガイドブロック
35 上部側押え部材
36 下部側押え部材
37 枢軸
40 枢軸
A 線材束
N ボールネジ機構
R リニアガイド機構
Claims (3)
- 本体から水平方向に突出しその突出端側から挿通された線径が太いコイル状の線材束を吊り下げ支持する支軸と、支軸に支持された線材束から線材を繰り出して成形機に供給する線材繰り出し機構とを有する線材供給装置であって、支軸の下方に支軸と平行に配設されたレール部材と、レール部材に沿って移動可能に設けられた移動部材と、支軸に支持された線材束の外周円よりも半径方向外方に突出するように移動部材に設けられた押え部材と、移動部材をレール部材に沿って本体側に移動させることにより押え部材で支軸上の線材束を本体側に寄せ集める駆動手段を備えていることを特徴とする線材供給装置。
- レール部材が移動部材の上部を貫通する平行状レールと、移動部材に設けられ各レール部材と係合するリニアガイドブロックとからなるリニアガイド機構から構成されていると共に、駆動手段が移動部材の下部を貫通する左右一対の平行状ねじ軸と、移動部材の下部内に取り付けられかつ平行状ねじ軸に対し循環運動する封入ボールを介して螺合する左右一対のナット部材と、両ねじ軸を駆動するモータとからなるボールネジ機構から構成されていることを特徴とする請求項1記載の線材供給装置。
- 押え部材が移動部材の上部両側に一対と下部両側に一対それぞれ設けられ、上部側押え部材は、その基端部が移動部材の上部両側に設けられた支軸と直交する枢軸にそれぞれ揺動可能に支持され、起立する使用位置と支軸に沿う格納位置とに選択的に揺動可能に支持されている一方、下部側押え部材は、その基端部が移動部材の下部両側に設けられた支軸の長さ方向と同方向の枢軸にそれぞれ揺動可能に支持され、移動部材の両端部からハの字状に下方へ延びる使用位置と、移動部材の背面の両側に沿いかつ起立する格納位置とに選択的に揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の線材供給装置。
Priority Applications (1)
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JP2018001581U JP3216937U (ja) | 2018-04-11 | 2018-04-11 | 線材供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018001581U JP3216937U (ja) | 2018-04-11 | 2018-04-11 | 線材供給装置 |
Publications (1)
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JP3216937U true JP3216937U (ja) | 2018-07-05 |
Family
ID=62779222
Family Applications (1)
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JP2018001581U Active JP3216937U (ja) | 2018-04-11 | 2018-04-11 | 線材供給装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3216937U (ja) |
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2018
- 2018-04-11 JP JP2018001581U patent/JP3216937U/ja active Active
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