JP3216883B2 - プラスチック注射器 - Google Patents

プラスチック注射器

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、単一使用を意図された可処分注射器に関す
る。
医療用の単一使用可処分注射器が、非常に公知であ
り、日常使用される。そのような注射器は、再使用注射
器よりも便利であり、医療実施者は、再使用注射器で使
用される多様な構成部品のための滅菌機構を維持する必
要性がない。可処分注射器は、滅菌条件において前包装
され、こうして、必要時に即時に利用できる。これは、
特定注射薬の投与が緊急状況において必要とされる時、
そのような注射器を特に有益にする。
特定の注射薬液に関して、可処分注射器が、使用前に
分離アンプルから注射薬液を移す必要がない如く、前調
合されることがしばしば望まれる。
前調合可処分注射器の例は、出願者の名前において、
オーストラリア特許出願11603/88において記載される。
この注射器は、除去されるように適合された一体形栓に
よって（停止具から遠い）一方の端部において密封さ
れ、これにより、適切な皮下注射器の連結用の針取付具
と注入のための注射器の内容物を明らかにする。
オーストラリア特許出願11603/88において記載された
注射器は、全般的に、先行する前調合可処分注射器に対
する大きな改良であり（そしてこれらの利点はここで記
載される）が、操作において不都合がなお存在する。特
に、前明細書において記載された注射器は、利用可能に
なる前に、使用者による２つの異なる操作を必要とす
る。すなわち、 （ａ）栓の除去と （ｂ）露呈された針取付具における位置への皮下注射針
の配置 使用が容易で、前可処分注射器システムの欠点を克服
する可処分前調合注射器を設けることが、本発明の目的
である。
本発明により、一方の端部に針取付具を配設した開端
円筒部を具備し、円筒部の他方の端部において可動停止
具によって密封した前調合可処分プラスチック注射器が
設けられ、この場合、円筒部の該針取付具端部は、針取
付具と一体的なもろい栓によって密封され、該栓は、該
針取付具にはまるような形状の皮下注射針支持物と協同
するように適合され、該針取付具へ該皮下注射針支持物
に及ぼした下方力は、該栓を針取付具から分離させて、
注射器の本体内に少なくとも部分的に移動させ、これに
より、注入のために注射器の内容物を暴露させる。
好ましくは、栓は、針取付具のほば最小内径以下の直
径を有するステムの形式である。技術における当業者に
は、針取付具への栓のもろい連結が、多数の都合の良い
位置において為されることは明らかである。一つの実施
態様において、この連結は、針取付具の極端部に位置す
る。発明の最も好ましい実施態様において、連結点は、
わずかな距離、針取付具内に位置する。この位置は、栓
部材の一部が、分離力の印加前に注射器内に位置するた
めに、好ましい。針取付具の頂端部は、これにより、栓
部材が、分離力の印加により注射器の本体にすっかり侵
入することを保証する案内として作用する。
栓は、好ましくは、針取付具開口よりも小断面であ
り、周ウェブによって針取付具の内壁に連結される。い
ったんこのウェブが裂けるならば、栓は、注射器の本体
内部へ容易に移動する適切なサイズである。
注射器の本体は、２つの分離内部区画室を具備すると
して示される。第１は、注射器本体の針取付具区分のす
ぐ内部（「針取付具区画室」）であり、そして第２は、
注射器本体の他方の端部において停止具で密封した残余
区分（「主本体区画室」）である。使用者の信用の視点
から、針取付具からいったん分離された栓は、注射薬液
において漂流しているのが見られることから、主本体区
画室へ直接に落下することは望ましくはないと出願者に
は感じられる。もちろん、栓が完全に滅菌されるため
に、この点において機能的又は医療上の困難はない。し
かし、栓が主本体区画室へ落下するのを避けるために、
針取付具の内壁は、主本体区画室への栓の移動を防止す
る停止部材を具備することが望ましい。停止部材は、栓
のいっそうの移動への障壁として作用する好都合な形状
であるが、望ましくは、栓の端部よりも小さなサイズま
で針取付具の内径を縮小する周肩の形状である。
栓は、発明の好ましい形態において、注射薬液の圧出
により最初の前分離位置の方に押し戻されるために、栓
には、液体進入手段を設けてある。手段は、皮下注射針
入口孔にすぐ隣接して押圧されるとしても、栓への液体
の進入を許容するべきである。そのような手段は、波
形、螺旋溝又は多の形式の溝を含む多数の異なる形状の
任意を使用して設けても良い。好ましい実施態様におい
て、液体進入手段は、栓の全長にわたった複数の縦伸長
溝を設けられる。最も好ましくは、栓の端部は、縦溝と
関連して、皮下注射針入口孔が閉塞されないことを保証
する内側凹部を有する。
注射器本体の端部に成形された針取付具は、任意の所
望の形式である。それは、好ましくは、ねじ取付具又は
ルアーロック取付具の如く標準形式である。
注射器本体はまた、好ましくは、技術において公知の
形式の任意において内部取手を成形される。オーバーキ
ャップがまた、注射器を早期に開放される損傷から旋を
保護するために設けられる。
使用において、プランジャー棒が、注射器円筒部の開
端部に位置する停止具の端部に連結される。皮下注射針
と支持物が、それから、栓の頂部と針取付具の頂部への
位置に配置される。皮下注射針自体にはまた、通常、オ
ーバーキャップを設けてあり、針が注射器にはめ合わさ
れる間、傷害の危険を縮小する。皮下注射針支持物は、
それから、針取付具に対して押し込まれ、栓を針取付具
から分離させ、これにより、注入のために注射器の内容
物を暴露させる。皮下注射針オーバーキャップが設けら
れるならば、これは、その後除去され、そして注射器
は、使用準備が整う。
発明の好ましい実施態様が、添付の図面を参照して詳
細に記載される。
第１図は、プランジャー棒を注射器本体内に配置し
た、発明による可処分注射器の斜視図である。
第２図は、第１図に示された注射器の断面図である。
第３図は、皮下注射針を該針取付具に隣接して配置し
た、第２図に示された注射器の針取付具の分解組立図で
ある。
第４図は、針取付具栓の頂面図である。
第５図は、皮下注射針を配置し、栓を針取付具から分
離した、発明による注射器の断面図である。
第６図は、第５図に示される針取付具と皮下注射針の
分解組立図である。
第１図において、一般に番号１により指定された前調
合可処分注射器が示される。注射器１は、停止具４によ
って開端部３において密封された開端円筒部２を具備す
る。取手５が、円筒部２の端部において都合良く設けら
れる。針取付具６は、円筒部２の端部において設けら
れ、針取付具６の内壁８に連結した一体形栓７を具備す
る（第２図参照）。栓７と針取付具６は、栓７上と針取
付具６の回りにはまるような形状のオーバーキャップ９
によって保護される。針取付具６は、ルアー円錐体10の
内周壁の回りにねじ山12を有する外壁11とを具備する標
準ルアーロックとの形式である。プランジャー13は、い
ったん栓７が針取付具内壁８から分離されたならば、円
筒部２内に包含された注射薬液を圧出させるために、可
動停止具４と協同するように適合される。プランジャー
13は、停止具係合手段14とプランジャーグリップ15を具
備する。
第２図と第３図は、針取付具６と関連栓７の断面詳細
を示す。特に、栓７は、周ウェブ16によって針取付具６
の内壁８に連結してある。栓７は、周ウェブ16の下に延
びており、、傾斜基部壁18を設けた基部17を具備する。
第２図に示された如く、針取付具６は、ルアー円錐体
10と外周壁11を具備するルアーロック針取付具の形式で
ある。外周壁11は、この壁の内面の回りに位置付けたね
じ山12を含む。停止手段は、針取付具６の内壁８の長さ
に沿ってほぼ中途に位置する肩19によって設けられる。
第３図において、栓７と針取付具６の上の位置に一般
に置かれた皮下注射針20と皮下注射針支持物21を備えた
第２図の針取付具が示される。第３図は、栓７のいっそ
うの詳細を設ける。液体進入手段は、栓７の頂部に位置
する複数の縦溝22と凹部23によって設けられる。栓７の
頂面図は、第４図に示される。
使用において、皮下注射針支持物21は、針取付具６の
ルアー円錐体10上に押し下げられる、皮下注射針20と皮
下注射針支持物21が位置に確実に押し込まれる前に、連
結ウェブ16を破断させ、こうして、針取付具６の内壁８
から栓７を分離する必要がある。第５図と第６図は、皮
下注射針支持物21を針取付具６上の位置に確実において
内壁８からの栓の分離に続く、発明のこの実施態様を示
す。栓７の傾斜基部壁18と干渉する肩21のために、栓７
は、主本体区画室24へ落下するのを防止される。これ
は、第５図に詳細に示される。いったん皮下注射針と支
持物23が、第５図に示された如く、針取付具６上に確実
に置かれるならば、可処分注射器は、即時に利用でき
る。プランジャー13の内方力を及ぼすことにより、注射
器円筒部２内に収容された注射薬液を針取付具６の端部
27と皮下注射針22を通して圧出させる。凹部23と溝22
は、皮下注射針入口孔26への注射薬液の進入を保証す
る。これは、栓７の頂部が皮下注射針入口孔26にすぐ隣
接して位置する第６図に良く示される。
本発明は、可処分注射器の単純かつ安全な装置につな
がる先行技術からの大きな離脱を設けることが認められ
る。使用において、分離段階として注射器の端部から栓
を分離する必要はない。針取付具への針支持物の配置
は、単一操作であり、そしていったん針取付具が位置に
確実に押し込まれるならば、注射器組立品は、即時に利
用できる。この発明の可処分注射器組立品は、好ましく
は、無菌環境において射出成形される。それは、好まし
くは、ポリプロピレンの如く熱可塑性物質から製造され
るが、剛性プラスチック材料から作製しても良い。例え
ば、PET、ポリアミド又はTPXの如く半透明又は透明プラ
スチックが使用される。他の適切な材料も、技術におけ
る当業者に非常に公知である。
多様な修正、付加及び／又は変更が、次のクレイムに
記載された如く、本発明の精神又は範囲に反することな
く、前記の部分に為されることが理解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−307478（ＪＰ，Ａ) 米国特許3941128（ＵＳ，Ａ) 米国特許4233975（ＵＳ，Ａ) スイス国特許発明632166（ＣＨ，Ｂ ５) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61M 5/24 A61M 5/31

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】一方の端部に針取付具を配設し他方の端部
    において可動停止具によって密封した開端筒部を具備す
    る前調合可処分プラスチック注射器において、筒部の該
    針取付具端部は、針取付具と一体的なもろい栓によって
    密封され、該栓は、該針取付具にはまるような形状の皮
    下注射針支持物と協同するように適合され、該針取付具
    への該皮下注射針支持物における下方力の適用は、該栓
    を針取付具から分離させ、注射器の本体内に少なくとも
    部分的に移動させ、これにより、注入のために注射器の
    内容物を暴露させる前調合可処理プラスチック注射器。
  2. 【請求項２】栓が、針取付具のほぼ最小内径以下の直径
    を有する棒状体である請求の範囲１に記載の可処理プラ
    スチック注射器。
  3. 【請求項３】栓が、液体進入手段を含み、該手段が、針
    取付具から分離された後、栓を通過した液体の進入を許
    容し、分離された該栓を通過して該プラスチック注射器
    からの注射薬液の圧出を可能にする請求の範囲１又は２
    のいずれかに記載の可処分プラスチック注射器。
  4. 【請求項４】該液体進入手段が、栓の表面において設け
    た溝から成る請求の範囲３に記載の可処分プラスチック
    注射器。
  5. 【請求項５】該液体進入手段が、複数の縦伸長溝から成
    る請求の範囲４に記載の可処分プラスチック注射器。
  6. 【請求項６】該縦伸長溝が、栓の全長に沿って延びてい
    る請求の範囲５に記載の可処分プラスチック注射器。
  7. 【請求項７】栓の端部が、内側凹部を具備する請求の範
    囲３〜６のいずれか一つに記載の可処分プラスチック注
    射器。
  8. 【請求項８】栓が、周ウェブによって針取付具にもろく
    連結される前請求の範囲のいずれか一つに記載の可処分
    プラスチック注射器。
  9. 【請求項９】栓が、針取付具の内壁にもろく連結される
    前請求の範囲のいずれか一つに記載の可処分プラスチッ
    ク注射器。
  10. 【請求項１０】栓の少なくとも部分が、針取付具内に位
    置する請求の範囲９に記載の可処分プラスチック注射
    器。
  11. 【請求項１１】注射器の本体が、注射器本体の針取付具
    区分の内側に位置する針取付具区画室と、可動停止具に
    よって密封した注射器本体の残余部分に位置する主本体
    区画室とを具備し、この場合針取付具の内壁の部分が、
    栓が針取付具から分離された後、注射器の主本体区画室
    への栓の移動を防止する停止部材を具備する前請求の範
    囲のいずれか一つに記載の可処分プラスチック注射器。
  12. 【請求項１２】該停止部材が、栓の端部よりも小サイズ
    まで針取付具の内径を縮小する、針取付具の内壁におい
    て位置する周肩によって形成される請求の範囲11に記載
    の可処分プラスチック注射器。
  13. 【請求項１３】針取付具が、ルアーロック針取付具の形
    式である前請求の範囲のいずれか一つに記載の可処分プ
    ラスチック注射器。
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