JP3216606U - 台車 - Google Patents
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Abstract
【課題】塊状に巻回したホース等の長尺部材をその先端側から繰り出し可能とするために使用される回転テーブルを支持するための台車を提供する。【解決手段】塊状に巻回した長尺部材がセットされる台車1において、本体3と、本体3に立設され、回転テーブルの回転中心に形成された透孔に挿入するための支柱5と、本体3の上面に取着され、回転テーブルが本体3上に載置される際に回転テーブルの裏面にその転動面で当接して回転テーブルを支持するとともに、前記支柱方向に軸方向が指向する3つの固定キャスター7と、本体3の裏面に取着され、本体3を支持する3つの自在キャスター11と、を有するようにした。【選択図】図1
Description
本考案は、塊状に巻回した長尺部材をその先端側から繰り出し可能とするために使用される長尺部材用回転体を支持するための台車に関するものである。
従来から、例えばホースやケーブルのような長尺部材を塊状に巻回し、これを所定の位置に運搬してホースあるいはケーブルとしての機能を発揮するように使用している。巻回された状態の長尺部材の塊は、一般に移動不能に置かれた回転テーブルの上に設置・装着されて先端側から繰り出して使用される。このような長尺部材の一例として、例えば特許文献1の図9や図10で示すような芯無し状態のケーブル束(ケーブル塊)を挙げる。
しかし、巻回した長尺部材の塊状体は非常に重く、これを運搬するためには数人で行わなければならないことが多い。例えば、工場等の広い場所では車両を使用して運搬することもできるが、車両であっても進入できる場所は限られていることが多く、最終的には人手で持ち上げて運搬し回転テーブルの上にセットしなければならないことも多い。つまり、長尺部材の運搬は力作業となって体力が非常に必要とされるものであった。そのため、長尺部材の塊を運搬する労力を軽減する手段が求められていた。
また、長尺部材が前もって巻回されたいわゆるドラム形状の回転体では一般に回転軸が水平方向に配置され、左右の移動不能に置かれた軸受け部材で支持されて回転するように構成される。ドラムがこのように配置された例として特許文献2を示す。しかし、一旦設置されたドラム形状の回転体では左右の軸受け部材を容易に動かせないことが多いため、そのセット位置を変更することが困難であった。また、可能であっても全体として重量があるため持ち上げるのは力作業となって体力が非常に必要とされるものであった。
また、長尺部材が前もって巻回されたいわゆるドラム形状の回転体では一般に回転軸が水平方向に配置され、左右の移動不能に置かれた軸受け部材で支持されて回転するように構成される。ドラムがこのように配置された例として特許文献2を示す。しかし、一旦設置されたドラム形状の回転体では左右の軸受け部材を容易に動かせないことが多いため、そのセット位置を変更することが困難であった。また、可能であっても全体として重量があるため持ち上げるのは力作業となって体力が非常に必要とされるものであった。
上記の課題を解決するために手段1では、塊状に巻回した長尺部材がセットされる、あるいは前もってセットされている長尺部材用回転体を回転軸方向を移動面に対して垂直方向となるように支持し、前記長尺部材がその先端側から繰り出される際にその繰り出しに伴って前記長尺部材用回転体を回転させる台車において、本体と、前記本体に立設され、前記長尺部材用回転体の回転中心に形成された透孔に挿入するための支柱と、前記本体の上面に直接的又は間接的に取着され、前記長尺部材用回転体が前記本体上に載置される際に前記長尺部材用回転体の裏面にその転動面で当接して前記長尺部材用回転体を支持するとともに、前記支柱方向に軸方向が指向する3つ以上の第1の車輪部材と、前記本体の裏面に直接的又は間接的に取着され、前記本体を支持する3つ以上の第2の車輪部材と、を有するようにした。
上記によって、長尺部材用回転体は台車によって地上面を移動させることができるため、長尺部材用回転体を自在に移動させることができ、台車とともに長尺部材用回転体を移動させて巻回した長尺部材の塊状体の位置まで移動させ、テーブルに塊状体をセットさせることで、遠くにある長尺部材用回転体まで人力で巻回した長尺部材の塊状体を持ち上げて運搬する必要がなくなるので、長尺部材の塊状体を運搬する労力を軽減することができる。また、長尺部材用回転体の使用予定位置を当初の予定位置から容易に変更することができる。
「長尺部材用回転体を軸方向が移動面に対して垂直方向となるように支持」とは、長尺部材用回転体の回転軸を立てた方向でを回転させることである。移動面とはキャスターが転動する面である。
「本体」は、台車において長尺部材用回転体を設置でき、第2の車輪部材で移動できるものであれば、形状は問わない。
「長尺部材用回転体」は、例えば円形の平面形状の形外となる回転テーブルであって、巻回した長尺部材の塊状体を内側から支持する複数の支柱が形成されたものがよい。一般にこのような回転テーブルでは長尺部材は支柱の開放端側から取り付けるようにする。外形が円形の平面形状であることがバランス上よいが、円形以外であってもよい。
また、例えばいわゆる「ドラム」と呼称される上下に円形プレートが形成され、中間の筒部分に長尺部材を巻回させるような形状のものもよい。一般にこのようなドラムであればドラムの筒部分に対して長尺部材を巻回して塊状とする。つまり、長尺部材が前もってドラムにセットされていることとなる。
「第1の車輪部材」とは長尺部材用回転体をスムーズに回転させることができれば、形状は問わない。3つ以上の第1の車輪部材は周方向及び本体中心からの距離が均等となるように配置されることがよい。第1の車輪部材としては、例えば固定キャスターであるとよい。固定キャスターは本体座に対して車輪が旋回不能な車輪部材である。
「第2の車輪部材」は本体を様々な方向に移動させられることができれば形状は問わない。例えば自在キャスターであるとよい。自在キャスターは本体座に対して軸受けが回転自在に取着されており、軸受けの回転中心軸に対して車輪中心の位置がずれているため、360度自由に旋回可能であるとともに進行方向に応じて車輪が旋回して進行方向に向いて転動する脚輪である。3つ以上の第2の車輪部材は周方向及び本体中心からの距離が均等となるように配置されることがよい。
「長尺部材用回転体を軸方向が移動面に対して垂直方向となるように支持」とは、長尺部材用回転体の回転軸を立てた方向でを回転させることである。移動面とはキャスターが転動する面である。
「本体」は、台車において長尺部材用回転体を設置でき、第2の車輪部材で移動できるものであれば、形状は問わない。
「長尺部材用回転体」は、例えば円形の平面形状の形外となる回転テーブルであって、巻回した長尺部材の塊状体を内側から支持する複数の支柱が形成されたものがよい。一般にこのような回転テーブルでは長尺部材は支柱の開放端側から取り付けるようにする。外形が円形の平面形状であることがバランス上よいが、円形以外であってもよい。
また、例えばいわゆる「ドラム」と呼称される上下に円形プレートが形成され、中間の筒部分に長尺部材を巻回させるような形状のものもよい。一般にこのようなドラムであればドラムの筒部分に対して長尺部材を巻回して塊状とする。つまり、長尺部材が前もってドラムにセットされていることとなる。
「第1の車輪部材」とは長尺部材用回転体をスムーズに回転させることができれば、形状は問わない。3つ以上の第1の車輪部材は周方向及び本体中心からの距離が均等となるように配置されることがよい。第1の車輪部材としては、例えば固定キャスターであるとよい。固定キャスターは本体座に対して車輪が旋回不能な車輪部材である。
「第2の車輪部材」は本体を様々な方向に移動させられることができれば形状は問わない。例えば自在キャスターであるとよい。自在キャスターは本体座に対して軸受けが回転自在に取着されており、軸受けの回転中心軸に対して車輪中心の位置がずれているため、360度自由に旋回可能であるとともに進行方向に応じて車輪が旋回して進行方向に向いて転動する脚輪である。3つ以上の第2の車輪部材は周方向及び本体中心からの距離が均等となるように配置されることがよい。
また、手段2では前記本体は前記支柱が立設される中央位置から周囲に向かって相互に均等な間隔で配置された棒状体を前記中央位置で接合して構成されているようにした。
このような本体であれば、軽量で邪魔にならない。また、本体が棒状体であるので、長尺部材用回転体を設置する際や長尺部材の塊状体を長尺部材用回転体上にセットする際に作業者が本体を避けてつま先を台車の内側まで進出させることができ、重量物を持つ際に重量物の重心を体の近くに近づけることができるため作業性がよくなる。各棒状体の形状や長さは同じでなくともよいが、同じであることがよりよい。棒状体の数はそれぞれに車輪部材を固定することになるため、車輪部材の数に合わせて3本以上であることがよい。1本の棒状体に複数の車輪部材を取り付けるようにしてもよい。棒状体は中空にすることが軽量化のためによい。
このような本体であれば、軽量で邪魔にならない。また、本体が棒状体であるので、長尺部材用回転体を設置する際や長尺部材の塊状体を長尺部材用回転体上にセットする際に作業者が本体を避けてつま先を台車の内側まで進出させることができ、重量物を持つ際に重量物の重心を体の近くに近づけることができるため作業性がよくなる。各棒状体の形状や長さは同じでなくともよいが、同じであることがよりよい。棒状体の数はそれぞれに車輪部材を固定することになるため、車輪部材の数に合わせて3本以上であることがよい。1本の棒状体に複数の車輪部材を取り付けるようにしてもよい。棒状体は中空にすることが軽量化のためによい。
また、手段3では、前記第1の車輪部材は前記棒状体の先端又は先端寄りに配設されているようにした。
このようにすることで、本体上に載置した長尺部材用回転体の安定性がよくなる。第1の車輪部材は本体中心からの距離が均等となるように配置されることがよい。
また、手段4では、前記第2の車輪部材は前記棒状体の先端又は先端寄りに配設されているようにした。
このようにすることで、本体の安定性がよくなり、台車を移動させる作業も速やかに行うことができる。第2の車輪部材は本体中心からの距離が均等となるように配置されることがよい。
このようにすることで、本体上に載置した長尺部材用回転体の安定性がよくなる。第1の車輪部材は本体中心からの距離が均等となるように配置されることがよい。
また、手段4では、前記第2の車輪部材は前記棒状体の先端又は先端寄りに配設されているようにした。
このようにすることで、本体の安定性がよくなり、台車を移動させる作業も速やかに行うことができる。第2の車輪部材は本体中心からの距離が均等となるように配置されることがよい。
また、手段5では、前記第1の車輪部材の配設位置と対応する裏面位置に前記第2の車輪部材が配設されているようにした。
棒状体の表裏で第1の車輪部材の配設位置と第2の車輪部材の配設位置が異なると、棒状体に曲げ応力が作用して棒状体が反ってしまい、台車の移動や尺部材用テーブルの回転においてスムーズではなくなる可能性があるが、このような対応する位置であれば棒状体に作用する曲げ応力が軽減されることとなる。
棒状体の表裏で第1の車輪部材の配設位置と第2の車輪部材の配設位置が異なると、棒状体に曲げ応力が作用して棒状体が反ってしまい、台車の移動や尺部材用テーブルの回転においてスムーズではなくなる可能性があるが、このような対応する位置であれば棒状体に作用する曲げ応力が軽減されることとなる。
また、手段6では、前記支柱上部には第1のほぞ又は第1のほぞ穴が形成され、前記支柱の長さを延長するための補助支柱側の第2のほぞ又は第2のほぞ穴と、ほぞとほぞ穴の嵌合関係で連結可能であるようにした。
支柱を長尺とすると、長尺部材用回転体の回転中心に形成された透孔に支柱を嵌挿させ、複数の尺部材用テーブルを上下に重ねて1つの台車上に載置させてまとめて移動させることが可能となる。しかし、支柱をあまり長くすると尺部材用テーブルを設置しにくくなるので、長尺部材用回転体をまとめて移動させる際に補助支柱をその都度連結させるようにした。つまり、長尺部材の塊状体を長尺部材用回転体上にセットする際には補助支柱を使用せず、複数の尺部材用テーブルを運搬する際に使用することで台車の使い勝手を向上させることができる。「ほぞとほぞ穴の嵌合関係」は支柱と補助支柱のどちらがほぞ側でありほぞ穴側であっても嵌合できればよい。
また、手段7では、前記本体には前記本体の上面に前記長尺部材用回転体を支持させた際に操作可能な把手を備えているようにした。
これによって、長尺部材用回転体を支持させて地上面をキャスターを使用して台車を移動させる際に把手にアクセスしてこの把手を利用して、例えば把手を持って引いたり押したり、あるいは把手にロープを取り付けて引いたりして台車を移動させることができることとなる。把手は例えば棒状体の外寄り先端位置付近に配置するとよい。
支柱を長尺とすると、長尺部材用回転体の回転中心に形成された透孔に支柱を嵌挿させ、複数の尺部材用テーブルを上下に重ねて1つの台車上に載置させてまとめて移動させることが可能となる。しかし、支柱をあまり長くすると尺部材用テーブルを設置しにくくなるので、長尺部材用回転体をまとめて移動させる際に補助支柱をその都度連結させるようにした。つまり、長尺部材の塊状体を長尺部材用回転体上にセットする際には補助支柱を使用せず、複数の尺部材用テーブルを運搬する際に使用することで台車の使い勝手を向上させることができる。「ほぞとほぞ穴の嵌合関係」は支柱と補助支柱のどちらがほぞ側でありほぞ穴側であっても嵌合できればよい。
また、手段7では、前記本体には前記本体の上面に前記長尺部材用回転体を支持させた際に操作可能な把手を備えているようにした。
これによって、長尺部材用回転体を支持させて地上面をキャスターを使用して台車を移動させる際に把手にアクセスしてこの把手を利用して、例えば把手を持って引いたり押したり、あるいは把手にロープを取り付けて引いたりして台車を移動させることができることとなる。把手は例えば棒状体の外寄り先端位置付近に配置するとよい。
本出願の考案によれば、長尺部材用回転体は台車によって地上面を移動させることができるため、長尺部材用回転体を自在に移動させることができる。そして、台車とともに長尺部材用回転体を移動させて巻回した長尺部材の塊状体の位置まで移動させて塊状体をセットさせることで、遠くにある長尺部材用回転体まで人力で巻回した長尺部材の塊状体を持ち上げて運搬する必要がなくなるので、長尺部材の塊状体を運搬する労力を軽減することができる。また、長尺部材用回転体の使用予定位置を当初の予定位置から容易に変更することができる。
以下、本考案の台車の一実施例について図面に基づいて説明する。
図1、図4〜図6に示すように、台車1は断面方形の合金製の4本のフレーム2を十字形状、つまり複数のフレーム2を90度ずつずれた状態で付き合わせて本体3が構成されている。各フレーム2は互いに突き合わせた中央位置において合金製の正方形の取り付けプレート4の裏面に溶接されている。溶接された状態で各フレーム2は中心から取り付けプレート4の裏面の面方向に沿って水平に周囲に延出されている。取り付けプレート4の上面中央位置、つまり本体3の中央位置には円筒形状の合金製の支柱5が溶接によって立設されている。フレーム2は3本が同じ長さで1本のフレーム2だけが長く構成されている。長いフレーム2の先端上面には把手6が固着されている。
各フレーム2の先端寄り上面位置には同形状の固定キャスター7が回動可能に固着されている。図1に示すように、各固定キャスター7はフレーム2上面に溶着された合金製の正方形の取り付けプレート8の上面に固着されている。図3(a)に示すように、固定キャスター7の車輪9はキャスター本体10の軸受け部10aによって支持されている。固定キャスター7は本体3の中央位置から等距離に配置され、かつ固定キャスター7の回動軸方向は常に本体3の中央方向を指向している。
図1、図4〜図6に示すように、台車1は断面方形の合金製の4本のフレーム2を十字形状、つまり複数のフレーム2を90度ずつずれた状態で付き合わせて本体3が構成されている。各フレーム2は互いに突き合わせた中央位置において合金製の正方形の取り付けプレート4の裏面に溶接されている。溶接された状態で各フレーム2は中心から取り付けプレート4の裏面の面方向に沿って水平に周囲に延出されている。取り付けプレート4の上面中央位置、つまり本体3の中央位置には円筒形状の合金製の支柱5が溶接によって立設されている。フレーム2は3本が同じ長さで1本のフレーム2だけが長く構成されている。長いフレーム2の先端上面には把手6が固着されている。
各フレーム2の先端寄り上面位置には同形状の固定キャスター7が回動可能に固着されている。図1に示すように、各固定キャスター7はフレーム2上面に溶着された合金製の正方形の取り付けプレート8の上面に固着されている。図3(a)に示すように、固定キャスター7の車輪9はキャスター本体10の軸受け部10aによって支持されている。固定キャスター7は本体3の中央位置から等距離に配置され、かつ固定キャスター7の回動軸方向は常に本体3の中央方向を指向している。
各フレーム2の先端寄り裏面位置には同形状の自在キャスター11が回動可能に固着されている。図1に示すように、自在キャスター11はフレーム2上面に溶着された合金製の正方形の取り付けプレート12の裏面(下面)に固着されている。図3(b)に示すように、車輪13は自在キャスター11の軸受け部14aによって支持されている。軸受け部14a(及び車輪13)は固定座14bに対してベアリング16を介して旋回回能に支持されている。また、車輪13の中心軸Pは固定座14bの中心軸方向Q内には存在せず、ずれた位置とされている。そのため軸受け部14aより下方は自在キャスター11の進行方向に応じて旋回して自在に向きを変えることができる。自在キャスター11にはブレーキ用つまみ15が一方の軸受け部14aに取着されている。ブレーキ用つまみ15を回動させることで、図示しない突起が軸受け部14aに干渉し、軸受け部14aを内側に押動して車輪13を制動するようになっている。
各自在キャスター11は各固定キャスター7の裏面位置に配置されている。つまり、各自在キャスター11も本体3の中央位置から等距離に配置されている。
各自在キャスター11は各固定キャスター7の裏面位置に配置されている。つまり、各自在キャスター11も本体3の中央位置から等距離に配置されている。
このような構成の台車1は次のように使用される。
図2はこのような構成の台車1に載置するための長尺部材用回転体の一例としての回転テーブル17である。
回転テーブル17は木製のテーブル本体18と合金製の支柱セット19から構成されている。支柱セット19は略三角形形状の取り付け座20と、取り付け座20の角寄りに立設された3本の同じ長さの支柱21から構成されている。取り付け座20の中心とテーブル本体18の中心が一致するように支柱セット19はボルト22及びナット23によって固定されている。テーブル本体18及び取り付け座20の中心には表裏に連通する透孔24が形成されている。
回転テーブル17のテーブル本体18上には、図4に示すように塊状に巻回した長尺部材として、例えばホースの塊状体25が3本の支柱21の周囲に配置されるようにセットされる。
図2はこのような構成の台車1に載置するための長尺部材用回転体の一例としての回転テーブル17である。
回転テーブル17は木製のテーブル本体18と合金製の支柱セット19から構成されている。支柱セット19は略三角形形状の取り付け座20と、取り付け座20の角寄りに立設された3本の同じ長さの支柱21から構成されている。取り付け座20の中心とテーブル本体18の中心が一致するように支柱セット19はボルト22及びナット23によって固定されている。テーブル本体18及び取り付け座20の中心には表裏に連通する透孔24が形成されている。
回転テーブル17のテーブル本体18上には、図4に示すように塊状に巻回した長尺部材として、例えばホースの塊状体25が3本の支柱21の周囲に配置されるようにセットされる。
回転テーブル17を台車1に支持させ、更にその上に塊状体25をセットする際には、例えば以下のようないくつかの台車の使用態様が考えられる。
(1)台車1に回転テーブル17のみが載置されている場合に、塊状体25が置いてある場所に自在キャスター11を使用して台車1を移動して塊状体25を回転テーブル17上にセットする。そして、塊状体25を使用する場所に台車1を移動させ、自在キャスター11が転動しないように車輪13を制動してホースを使用する(図4の状態)。塊状体25からホースが引き出されると、その引き出しの際のホースの引っ張り力によって回転テーブル17は固定キャスター7上でスムーズに自転する。
(2)回転テーブル17の上に塊状体25がセットされている位置に台車1のみを自在キャスター11を使用して移動させ、塊状体25もろとも回転テーブル17を台車1の上に載置し、そして、塊状体25を使用する場所に台車1を移動させ、自在キャスター11が転動しないように車輪13を制動してホースを使用する(図4の状態)。塊状体25からホースが引き出されると、その引き出しの際のホースの引っ張り力によって回転テーブル17は固定キャスター7上でスムーズに自転する。
(3)台車1、回転テーブル17、塊状体25がそれぞればらばらの位置にある場合に、台車1を自在キャスター11を使用して移動させて、まず、回転テーブル17のある場所まで移動させ、回転テーブル17を載置する。次いで、塊状体25が置いてある場所に台車1を移動して塊状体25を回転テーブル17上にセットする。そして、最後に塊状体25を使用する場所に台車1を移動させ、自在キャスター11が転動しないように車輪13を制動してホースを使用する(図4の状態)。塊状体25からホースが引き出されると、その引き出しの際のホースの引っ張り力によって回転テーブル17は固定キャスター7上でスムーズに自転する。
(1)台車1に回転テーブル17のみが載置されている場合に、塊状体25が置いてある場所に自在キャスター11を使用して台車1を移動して塊状体25を回転テーブル17上にセットする。そして、塊状体25を使用する場所に台車1を移動させ、自在キャスター11が転動しないように車輪13を制動してホースを使用する(図4の状態)。塊状体25からホースが引き出されると、その引き出しの際のホースの引っ張り力によって回転テーブル17は固定キャスター7上でスムーズに自転する。
(2)回転テーブル17の上に塊状体25がセットされている位置に台車1のみを自在キャスター11を使用して移動させ、塊状体25もろとも回転テーブル17を台車1の上に載置し、そして、塊状体25を使用する場所に台車1を移動させ、自在キャスター11が転動しないように車輪13を制動してホースを使用する(図4の状態)。塊状体25からホースが引き出されると、その引き出しの際のホースの引っ張り力によって回転テーブル17は固定キャスター7上でスムーズに自転する。
(3)台車1、回転テーブル17、塊状体25がそれぞればらばらの位置にある場合に、台車1を自在キャスター11を使用して移動させて、まず、回転テーブル17のある場所まで移動させ、回転テーブル17を載置する。次いで、塊状体25が置いてある場所に台車1を移動して塊状体25を回転テーブル17上にセットする。そして、最後に塊状体25を使用する場所に台車1を移動させ、自在キャスター11が転動しないように車輪13を制動してホースを使用する(図4の状態)。塊状体25からホースが引き出されると、その引き出しの際のホースの引っ張り力によって回転テーブル17は固定キャスター7上でスムーズに自転する。
また、このように塊状体25を運搬するだけではなく、空の状態の回転テーブル17や台車1をまとめて運搬することができる。図5及び図6に基づいて一例として4つの空の状態の回転テーブル17と2つの台車1を上下方向に直列に積んで移動させる場合について説明する。
図5に示すように、補助支柱27を下側の台車1の支柱5にほぞとほぞ穴の関係で(本実施の形態では補助支柱27の両端側がほぞ27aとなる)嵌挿させて立設させる。この状態で回転テーブル17を1つおきに上下反転させて補助支柱27を回転テーブル17の透孔24に挿通させていく。支柱セット19が向かい合わせになっている回転テーブル17同士の支柱21の長さは一致する。上方から上側の台車1を上下反転させて補助支柱27に支柱5にほぞとほぞ穴の関係で(本実施の形態では補助支柱27側がほぞとなる)嵌挿させる。図6は図5に示す順で積み重ねた状態である。このように回転テーブル17を1つおきに上下反転させることで上下方向の長さを最小して積み重ねることができる。
図5に示すように、補助支柱27を下側の台車1の支柱5にほぞとほぞ穴の関係で(本実施の形態では補助支柱27の両端側がほぞ27aとなる)嵌挿させて立設させる。この状態で回転テーブル17を1つおきに上下反転させて補助支柱27を回転テーブル17の透孔24に挿通させていく。支柱セット19が向かい合わせになっている回転テーブル17同士の支柱21の長さは一致する。上方から上側の台車1を上下反転させて補助支柱27に支柱5にほぞとほぞ穴の関係で(本実施の形態では補助支柱27側がほぞとなる)嵌挿させる。図6は図5に示す順で積み重ねた状態である。このように回転テーブル17を1つおきに上下反転させることで上下方向の長さを最小して積み重ねることができる。
上記のように構成することで、本実施の形態では次のような効果が奏される。
(1)重量のある塊状体25を回転テーブル17の設置される位置まで持ち上げて運搬する必要がなくなる。
(2)塊状体25をセットした回転テーブル17を所望の位置に移動させて使用することができることとなる。
(3)塊状体25をセットした位置が多少ずれていても、台車1を移動させればよいため、使用位置の微調整ができる。
(4)使用していない回転テーブル17を片付ける際には多段に回転テーブル17を積んで1つの台車1で移動させられるため、片付け作業が楽になる。また、回転テーブル17を多段に積んだまま収納することも可能であり場所を取らずに収納が可能である。
積んで移動できる。
(5)把手6があるので、これを利用して押したり引いたりして自在キャスター11を使用して台車1を移動させられる。
(1)重量のある塊状体25を回転テーブル17の設置される位置まで持ち上げて運搬する必要がなくなる。
(2)塊状体25をセットした回転テーブル17を所望の位置に移動させて使用することができることとなる。
(3)塊状体25をセットした位置が多少ずれていても、台車1を移動させればよいため、使用位置の微調整ができる。
(4)使用していない回転テーブル17を片付ける際には多段に回転テーブル17を積んで1つの台車1で移動させられるため、片付け作業が楽になる。また、回転テーブル17を多段に積んだまま収納することも可能であり場所を取らずに収納が可能である。
積んで移動できる。
(5)把手6があるので、これを利用して押したり引いたりして自在キャスター11を使用して台車1を移動させられる。
上記実施の形態は本考案の原理およびその概念を例示するための具体的な実施の形態として記載したにすぎない。つまり、本考案は上記の実施の形態に限定されるものではない。本考案は、例えば次のように変更した態様で具体化することも可能である。
・長尺部材用回転体として、上記実施の形態では回転テーブル17で説明したが、図7のようなドラム28でもよい。ドラム28の2枚の円板29に挟まれた軸部30の外周に長尺部材を塊状に巻回して塊状体を形成し台車1の上に設置するようにしてもよい。その場合にはドラム28の円板29間に形成された透孔31に支柱5を嵌挿させてドラム28を立設させる。このように載置することでドラム28の回転軸方向は縦方向(垂直方向)となる。
ドラムの回転軸が垂直方向となって台車で支持されるため、微調整ができる。
・回転テーブル17の構成は上記以外でもよい。例えば、上記の支柱5は4本以上であってもよい。塊状体25はホース以外で構成してもよい。
・空の状態の回転テーブル17や台車1をまとめて運搬する際の積み方は、上記は一例であり上記以外の積み方でもよい。
・補助支柱27のほぞとほぞ穴の関係は上記以外でもよい。抜けないようにロック機構があってもよい。
・台車1を自由に移動させるには自在キャスター11がいいが、他の車輪部材でもよい。また、固定キャスター7や自在キャスター11の数は上記以外でも良い。
・本体3の形状は上記は一例であり十字形状以外でもよい。
把手6は二箇所以上に設けるようにしてもよい。
本考案は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、考案を解決するための手段に記載の任意の構成要素または考案を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。
また、意匠出願への変更出願により、全体意匠または部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としてもよいし、その部材の部分としてもよい。
・長尺部材用回転体として、上記実施の形態では回転テーブル17で説明したが、図7のようなドラム28でもよい。ドラム28の2枚の円板29に挟まれた軸部30の外周に長尺部材を塊状に巻回して塊状体を形成し台車1の上に設置するようにしてもよい。その場合にはドラム28の円板29間に形成された透孔31に支柱5を嵌挿させてドラム28を立設させる。このように載置することでドラム28の回転軸方向は縦方向(垂直方向)となる。
ドラムの回転軸が垂直方向となって台車で支持されるため、微調整ができる。
・回転テーブル17の構成は上記以外でもよい。例えば、上記の支柱5は4本以上であってもよい。塊状体25はホース以外で構成してもよい。
・空の状態の回転テーブル17や台車1をまとめて運搬する際の積み方は、上記は一例であり上記以外の積み方でもよい。
・補助支柱27のほぞとほぞ穴の関係は上記以外でもよい。抜けないようにロック機構があってもよい。
・台車1を自由に移動させるには自在キャスター11がいいが、他の車輪部材でもよい。また、固定キャスター7や自在キャスター11の数は上記以外でも良い。
・本体3の形状は上記は一例であり十字形状以外でもよい。
把手6は二箇所以上に設けるようにしてもよい。
本考案は上述した実施の形態に記載の構成に限定されない。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、考案を解決するための手段に記載の任意の構成要素または考案を解決するための手段に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても本願の補正または分割出願等において権利取得する意思を有する。
また、意匠出願への変更出願により、全体意匠または部分意匠について権利取得する意思を有する。図面は本装置の全体を実線で描画しているが、全体意匠のみならず当該装置の一部の部分に対して請求する部分意匠も包含した図面である。例えば当該装置の一部の部材を部分意匠とすることはもちろんのこと、部材と関係なく当該装置の一部の部分を部分意匠として包含した図面である。当該装置の一部の部分としては、装置の一部の部材としてもよいし、その部材の部分としてもよい。
1…台車、3…本体、5…支柱、7…第1の車輪部材としての固定キャスター、11…第2の車輪部材としての自在キャスター、17…長尺部材用回転体としての回転テーブル。
Claims (7)
- 塊状に巻回した長尺部材がセットされる、あるいは前もってセットされている長尺部材用回転体を回転軸方向を移動面に対して垂直方向となるように支持し、前記長尺部材がその先端側から繰り出される際にその繰り出しに伴って前記長尺部材用回転体を回転させる台車において、
本体と、
前記本体に立設され、前記長尺部材用回転体の回転中心に形成された透孔に挿入するための支柱と、
前記本体の上面に直接的又は間接的に取着され、前記長尺部材用回転体が前記本体上に載置される際に前記長尺部材用回転体の裏面にその転動面で当接して前記長尺部材用回転体を支持するとともに、前記支柱方向に軸方向が指向する3つ以上の第1の車輪部材と、
前記本体の裏面に直接的又は間接的に取着され、前記本体を支持する3つ以上の第2の車輪部材と、を有することを特徴とする台車。 - 前記本体は前記支柱が立設される中央位置から周囲に向かって相互に均等な間隔で配置された棒状体を前記中央位置で接合して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の台車。
- 前記第1の車輪部材は前記棒状体の先端又は先端寄りに配設されていることを特徴とする請求項2に記載の台車。
- 前記第2の車輪部材は前記棒状体の先端又は先端寄りに配設されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の台車。
- 前記第1の車輪部材の配設位置と対応する裏面位置に前記第2の車輪部材が配設されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の台車。
- 前記支柱上部には第1のほぞ又は第1のほぞ穴が形成され、前記支柱の長さを延長するための補助支柱側の第2のほぞ又は第2のほぞ穴と、ほぞとほぞ穴の嵌合関係で連結可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の台車。
- 前記本体には前記本体の上面に前記長尺部材用回転体を支持させた際に操作可能な把手を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018001173U JP3216606U (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 台車 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (1)
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JP3216606U true JP3216606U (ja) | 2018-06-07 |
Family
ID=62487448
Family Applications (1)
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JP2018001173U Active JP3216606U (ja) | 2018-03-30 | 2018-03-30 | 台車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216606U (ja) |
-
2018
- 2018-03-30 JP JP2018001173U patent/JP3216606U/ja active Active
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