JP3216432B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP3216432B2
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    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/51Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used
    • H03K17/56Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主電流をオン・オフす
るための絶縁ゲート端子と,オン電圧を制御するための
制御端子を持っている半導体装置を用いた電力変換装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSFETやIGBTなどの電圧駆動型半導
体装置は、トランジスタやGTOサイリスタなどの電流
駆動型半導体装置と比べると、小さなパワーでオン・オ
フ駆動ができる。このため、駆動回路部の電力損失が小
さくなるとともに、回路構成が簡単になるという利点が
ある。また、ターンオン,ターンオフ時のスイッチング
速度が電流駆動型半導体装置と比べると速いので、高周
波のインバータ装置やスイッチング電源などに用いられ
ている。
【0003】しかし、MOSFETやIGBTは、これらを高
電圧の電力変換装置に利用する場合、低濃度不純物層を
厚くする必要がある。このため、オン電圧が大きくなる
ので、電力損失が増える。
【0004】MOSFETやIGBTのオン電圧を小さくする
技術として、特開平3−23675号公報や特開平5−283702
号公報等で報告されている、電荷注入層を設けた半導体
装置がある。
【0005】図11は、MOSFETに電荷注入層(図中左側
のp層)を設けた従来の半導体装置である。電荷注入層
にオーミック接触した電極Base(以下、この電極をベー
ス電極と呼ぶ)は、抵抗Rを介して、主電流を制御する
ための絶縁ゲート電極Gateと接続している。制御回路に
より絶縁ゲート電極に電圧を加えて素子をオンさせる
と、抵抗Rを介してベース電極に電流が流れる。この電
流により半導体装置のオン電圧を制御できる。すなわ
ち、電荷注入層からn- 層内にホールが注入されるの
で、導電率変調が起こりオン電圧を低くすることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電荷注
入層を持っている従来の半導体装置では、オン電圧を低
くするためにベース電極に大きな電流を流して十分な導
電率変調を生じさせる必要がある。このため大きな電流
を供給できる制御回路が必要となるので、制御回路の電
力損失が大きくなる。
【0007】つまり、素子の電力損失は小さくなるが、
制御回路の電力損失が増えるので、電力変換装置全体と
しては必ずしも電力損失を低減できない。
【0008】本発明は上記の問題点を考慮してなされた
ものであり、半導体装置を用いた電力変換装置の電力損
失を低減することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、電力変換装
置における半導体装置として、一対の主端子と,主端子
間に流れる電流を制御するための絶縁ゲート端子と,主
端子間のオン電圧を制御するための制御端子を持ってい
る半導体装置を用いる。そして、半導体装置の主端子を
負荷に接続し、この半導体装置により負荷に流れる主電
流を制御する。さらに、エネルギー蓄積手段に負荷に流
れる主電流のエネルギーを蓄積し、蓄積されたエネルギ
ーにより半導体装置の制御端子に制御信号を供給する。
【0010】
【作用】本発明によれば、オン電圧を制御するための制
御端子に供給する制御信号の電力は、主電流回路から供
給されて蓄えられたエネルギーによって賄われる。すな
わち、オン電圧を制御するために、主電流を制御する制
御回路から電力を供給する必要がない。従って、制御回
路の電力損失を増大することなく、半導体装置で発生す
る電力損失を小さくすることができるので、制御回路も
含めた電力変換装置全体で発生する電力損失を低減でき
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明
する。
【0012】図1は、本発明の電力変換装置の第一の実
施例を示す構成図である。図1において、半導体装置1
は主電流の入出力にかかわる主電極であるドレイン端子
(D)及びソース端子(S)と,主電流を制御するための
絶縁ゲート端子(G)(以下ゲート端子と記す)と,オ
ン電圧を制御するための制御端子(B)(以下ベース端
子と記す)を持っている4端子半導体装置である。この
半導体装置1は、負荷2、及びエネルギー蓄積手段3を
介して主電源VEと閉回路を構成する。また、制御手段
4によってゲート端子に制御電圧信号(ゲート電圧)V
gが印加されるとともに、エネルギー蓄積手段3からベ
ース端子に制御電流信号(ベース電流)Ibを供給す
る。
【0013】本実施例における4端子半導体装置は、図
11の示された半導体装置のようにベース端子が半導体
装置内部の電荷注入層に接続され、図2のような特性を
有する素子である。ただし、図11のような抵抗手段R
は接続されていない。図2(a)では、ゲート端子・ソ
ース端子間の電圧Vgが制御されると、主電流Idが変
化することを示している。また、図2(b)では、ベー
ス端子に流すベース電流Ibを制御すると、同じ主電流
Idに対して素子のオン電圧が変化することを示してい
る。
【0014】図1の実施例の動作を説明すると以下のよ
うになる。制御手段4からオン信号(例えば15Vの電
圧)が半導体装置1のゲート端子に入力されると、主電
流Idが流れ始める。ゲート電圧のオン,オフを制御す
ることによって、主電流は断続的に流れる。この時の主
電流の変化に応じて、エネルギー蓄積手段3にエネルギ
ーが蓄積される。このようにして、主電流回路から蓄え
られたエネルギーは、エネルギー蓄積手段3から半導体
装置1のベース端子にベース電流Ibとして供給され
る。この結果、図2(b)に示す特性によって、半導体
装置1のオン電圧が低くなる。従って、制御手段4の電
力損失を増やすことなく、半導体装置で発生する電力損
失を低減できる。ここで、エネルギー蓄積手段3に蓄積
されるエネルギー及びベース電流の大きさは主電流の値
に応じて変化する。すなわち、主電流が大きくなるほど
蓄積されるエネルギー及びベース電流も大きくなるの
で、オン電圧低減効果が大きくなる。従って、全主電流
値においてベース電流によるオン電圧低減効果が有効で
あり、大幅な電力損失の低減が可能となる。
【0015】なお、制御手段4からエネルギー蓄積手段
3に信号を与えて、蓄積エネルギーやベース電流を制御
してもよい。さらに、エネルギー蓄積手段3の接続位置
は図1のものに限らず、主回路中にあればよい。例え
ば、エネルギー蓄積手段3を半導体装置1あるいは負荷
2に並列に接続してもよい。
【0016】図3は、図1の実施例に関する具体的な回
路構成の一例である。本実施例では、負荷2は誘導性で
あり、負荷には逆並列にフリーホイールダイオードD1
を設けている。ここで、インダクタンスLeは、配線の
インダクタンス成分を表している。破線で囲んだ領域は
カレントトランス5であり、図1のエネルギー蓄積手段
3に相当する。すなわち、主電流のエネルギーを磁界の
エネルギーとして蓄積する。ここで、8は主電流によっ
て鉄芯を励磁する第1の巻線(1次側巻線)、9は第2
の巻線(2次側巻線)であり、9の一端は、半導体装置
1のベース端子に電流を供給するように接続する。ま
た、2次側巻線の両端には、ダイオードD2が、ベース
端子側をカソードとするように接続される。制御手段
は、ゲートドライブ回路6,ゲートドライブ用電源V
1、及び制御回路7で構成されている。
【0017】制御回路7からの信号によって、本回路は
以下のように動作する。制御回路7が出力する信号をゲ
ートドライブ回路6で増幅し、半導体装置1のゲート端
子にゲート電圧を供給する。半導体装置1がオン状態と
なると、負荷2,配線インダクタンスLe,カレントト
ランス5の1次側巻線8を経由して、半導体装置1に主
電流が流れる。この結果、カレントトランス5の1次側
巻線8に流れた主電流の変化によって、2次側巻線9に
起電力が発生し、カレントトランス5の1次・2次巻線
比に応じて2次側には主電流に比例した電流が流れ、こ
れを半導体装置1のベース端子に供給する。2次側巻線
9からベース電流を供給された半導体装置1はオン電圧
が低下するが、このオン電圧の低下は主電流の大きさに
応じたものになる。本実施例によれば、カレントトラン
スを接続したことによる回路損失が多少生じるが、半導
体装置1の損失低減効果の方が勝り、電力変換装置全体
としての損失は大幅に低減し、装置全体として効率が上
がる。
【0018】図4は、図3の回路構成を応用した、交流
電流を制御する電力変換装置の一実施例である。本実施
例の主回路は単相インバータを構成し、4端子半導体装
置は1Aから1Dの4つを設けている。また、カレント
トランス5は、インバータの各相に1組設ける。つぎ
に、上アーム、及び下アームに半導体装置1A、及び1
Bを用いる図中左側の相について、駆動手段10の構成
を述べる。各アームには、図3の実施例と同様にゲート
ドライブ回路6,ゲートドライブ電源V1,カレントト
ランスの2次側巻線9、及びダイオードD2を設け、各
記号の末尾には上アームにはA、下アームにはBをつけ
ている。ここで、図3の実施例と異なるのは、カレント
トランスの1次側巻線8を半導体装置1Aのソース端子
と負荷2の間に設けているという点である。また、上ア
ームの2次側巻線9Aは、1次側巻線8と同極性である
が、下アームの2次側巻線9Bは8とは逆極性を取る。
図4では省略したが、1C,1Dからなる図中右側の相
にも同様な駆動手段10を備えている。
【0019】本実施例の動作を簡単に説明すると以下の
ようになる。制御回路7からゲートドライブ回路6を介
して、半導体装置1A及び1Dにオン信号を、半導体装
置1B及び1Cにオフ信号を入力する。すると、半導体
装置1A,カレントトランス5,負荷2,半導体装置1
Dに負荷電流ILが流れる。この時、カレントトランス
5の1次側巻線8に流れる電流変化によって、2次側巻
線9Aに起電力が生じ、半導体装置1Aのベース端子に
主電流ILに比例したベース電流が供給される。この
時、2次側巻線9Bには逆方向の起電力が誘起される
が、この電流はダイオードD2Bによって還流される。
従って、オフしている半導体装置においては、ベース電
流が流れず、ベース電流による損失は発生しない。同様
にして、左側の駆動手段10のカレントトランスによっ
て、1Dにベース電流が供給される。次に、制御回路7
からゲートドライブ回路を介して、半導体装置1B及び
1Cにオン信号を、半導体装置1A及び1Dにオフ信号
を入力する。すると、半導体装置1C,負荷2,半導体
装置1Bに負荷電流ILが流れる。この時、負荷2に流
れる電流は先ほどとは逆方向になり、半導体装置1C,
1BにILに比例したベース電流が供給される。以上の
動作によって、交流電流の制御時に、電流の極性に応じ
たアームにベース電流を供給し、かつ、その値を主電流
に比例して変化させる電力変換装置を提供でき、図3と
同様に装置全体としての効率を上げることができる。
【0020】図5は、図4の実施例でカレントトランス
の2次側の電圧からゲートドライブ電源V1を自給する
回路を内蔵した一実施例である。本図は、図4に示した
電力変換装置の一部に相当する。本実施例では、図3や
図4に示された実施例におけるゲートドライブ回路のた
めの電源V1を、点線で囲んだ領域11の回路により自
給することが特徴である。ここで、領域11の構成は、
ダイオードD3,抵抗R1,ツェナーダイオードZDか
らなる直列回路を2次側巻線9Bの両端に接続し、ZD
の両端にコンデンサC1を並列に設けている。
【0021】本実施例の動作は、半導体装置1Bがオン
状態の時、カレントトランス5の2次側巻線9Bに発生
した電力を、ダイオードD3,抵抗R1を通して、ゲー
トドライブ電源用コンデンサC1に通流し、コンデンサ
を充電させる。ツェナーダイオードZDは、ゲートドラ
イブ電源電圧を規定するためのものである。なお、負荷
電流ILの通電以前には、コンデンサC1は充電されて
いないため、コンデンサC1に初期電圧を与えるスター
トアップ手段が必要であるが、この手段については図5
には示していない。図3、及び図4に示したゲートドラ
イブ電源V1は、本来、電圧駆動のため、消費電流はベ
ースに比べて極くわずかである。しかしながら、図4の
ようなインバータの場合、各アームには絶縁されたゲー
トドライブ電源が必要である。本回路構成によれば、こ
うした絶縁電源をカレントトランスを用いて作ることが
でき、装置全体を小型化することが可能となる。
【0022】図6は、エネルギー蓄積手段としてコンデ
ンサを用いた実施例である。
【0023】本実施例では、負荷2は誘導性であり、負
荷には逆並列にフリーホイールダイオードD1を設けて
いる。ここで、インダクタンスLeは、配線のインダク
タンス成分を表している。主電流を制御するための制御
手段は、ゲートドライブ回路6,ゲートドライブ用電源
V1、及び制御回路7で構成されている。半導体装置1
のドレイン,ソース端子間には、ダイオードD4,コン
デンサC3からなるスナバ回路を設けている。本発明で
は、スナバコンデンサC3に蓄積したエネルギーを、ベ
ース電源用コンデンサC4に移すことが特徴である。こ
こで、破線で囲んだ領域15の構成を述べる。まず、ダ
イオードD4とコンデンサC4の接続個所と、コンデン
サC4の一方の端子間にスイッチ手段SW2を備える。
コンデンサC4の他方の端子は、半導体装置1のソース
端子と接続している。また、コンデンサC4とスイッチ
手段SW2の接続個所と、ベース端子に接続された抵抗
手段R4の間にスイッチ手段SW3を備える。スイッチ
手段SW2,SW3はいずれも制御回路7でオン,オフ
を制御される。これらのスイッチ手段としては、例えば
バイポーラトランジスタやMOSFETなどの半導体スイッチ
ング素子を用いる。本実施例は、以下のように動作す
る。ダイオードD4,コンデンサC3からなるスナバ回
路は、一般的な用途と同じであり、半導体装置1がター
ンオフする際に主電流によってコンデンサC3を充電
し、電流遮断時のドレイン端子・ソース端子間電圧のd
V/dtを緩和させる。半導体装置1がオフ期間中は、
SW2,SW3はいずれもオフ状態を保つ。つぎに、制
御回路から入力したオン信号により、ゲートドライブ回
路6から半導体装置1のゲート端子にゲート電圧が印加
され、半導体装置1がオン状態になると、負荷2,配線
インダクタンスLeを介して、半導体装置1に主電流が
流れる。この時、制御回路7からスイッチング手段SW
2,SW3にオン信号を与え、両スイッチをオン状態に
する。この結果、ターンオフ時にコンデンサC3に蓄積
されたエネルギーは、SW2を経由してコンデンサC4
に移され、コンデンサC4を充電する。また、同時にス
イッチ手段SW3のオンによってコンデンサC4は放電
し、抵抗手段R4を介して半導体装置1のベース端子に
電流を供給し、半導体装置1のオン電圧を低下させる。
本実施例によれば、素子の損失が低減するばかりでな
く、電流遮断時のdV/dt抑制用に設けたスナバコン
デンサのエネルギーをベース駆動用のエネルギーに転用
しているので、スナバのエネルギーを有効に利用した高
効率な電力変換装置を提供することができる。
【0024】図7は、過電流保護機能を備えた本発明の
電力変換装置の実施例である。ここで半導体装置1の駆
動回路は、図4の実施例に類似した構成であり、ここで
は半導体装置1Bに関する回路のみを記載している。本
実施例で点線で囲んだ領域12は、カレントトランスの
2次側巻線9Bの両端に設けられ、スイッチ手段SW1
と抵抗R2,R3からなる直列回路と,R3に並列に接
続されたコンデンサC2からなり、2次側巻線9Bに誘
起される電圧を用いてコンデンサC2を充電する回路で
ある。ここで、コンデンサC2の両端の電圧を検出手段
13により検出している。なお、検出手段としては、例
えば差動増幅器を用いることができる。
【0025】次に、本実施例の動作を説明する。負荷が
短絡した場合を想定すると、図2の(a)に示したよう
に半導体装置1は、印加されるゲート電圧に応じて、流
せる最大電流が決まるため、短絡時の負荷電流はこの値
で制限され、またドレイン・ソース間には主電源に等し
い電圧が印加される。この結果、図11の素子構造でn
- 層と電荷注入層からなるpn接合が逆バイアス状態と
なり、短絡が解消されるまではベース電流が流れなくな
る。一方、カレントトランス5の1次側巻線8は、負荷
電流で励磁されており、2次側巻線9Bの電流供給能力
は維持している。そこで、半導体装置1のオン期間中
は、制御回路7によってスイッチ手段SW1をオンしてお
けば、正常時は2次側巻線の電流はほとんどベースに供
給され、コンデンサC2には充電されないため、コンデ
ンサC2の電圧は低い状態を保つ。一方、短絡が発生す
ると、2次側巻線の電流はベースが逆バイアスのため半
導体装置へは流れることができず、スイッチ手段SW1
を通ってコンデンサC2を充電し、コンデンサC2の電
圧は増加する。そこで、コンデンサC2の電圧を検出手
段13によって検出し、コンデンサC2の充電電圧が基
準値よりも高くなれば短絡と見なして、制御回路7に異
常発生を伝える信号を送り、制御回路7は同時にゲート
ドライブ回路6にオフ信号を伝え、半導体装置1を遮断
状態にする。
【0026】このように、本実施例では、ベース電流を
電圧に変換して検出し、この結果に基づいて4端子半導
体装置の過電流状態を検出することができる。本実施例
の場合、従来技術のように高電圧の負荷電流回路から過
電流を検出せず、低電圧の周辺回路内に電流検出手段を
設けているので、ノイズの影響を受けにくく、過電流保
護を高信頼化できる。なお、ベース電流を、電圧に変換
せずに、直接検出してもよい。その場合は、ベース電流
の値及びその変化の様子から過電流状態の発生を検出す
る。
【0027】次に、図8には図4に示した実施例の応用
として、カレントトランス5を用いて負荷電流を検出す
る実施例を示す。ここで、半導体装置1の駆動手段は、
図4と同じ構成であり、これらに関する説明は省略す
る。本発明は、カレントトランス5の2次側に、半導体
装置1のベース電流供給用の巻線とは別に電流検出用の
巻線14(第3の巻線)を設け、その出力を制御回路7
にフィードバックすることが特徴である。従来のインバ
ータでは、負荷電流を検出するためだけにカレントトラ
ンスを用いてきたが、本発明は1つのカレントトランス
をベース電源供給用と電流検出用に共用することがで
き、装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
【0028】図9は、本発明の電力変換装置の制御方法
の実施例を示す。この図に示した電力変換装置の構成は
図4と同一である。
【0029】まず、制御回路7は、図中に示すように出
力すべき負荷電流に対応した被変調波16と搬送波17
を比較する。ここで、被変調波16の振幅が搬送波17
の振幅に比べて大きくなる場合には、上アームをオン,
下アームをオフし、逆に被変調波振幅が搬送波の振幅に
比べて小さい場合は、上アームをオフ,下アームをオン
するパルス幅変調(PWM変調)をする。このPWM変
調によって、負荷電流の周波数は被変調波に等しくな
り、その振幅も被変調波に比例する。上記PWM変調
は、通常の3端子半導体装置を用いたインバータにおい
て、一般的な制御方法である。本実施例ではさらに、負
荷電流をカレントトランスの1次側巻線8に流し、この
1次側巻線8と磁気的に結合した2次側巻線9Aと9B
により、負荷電流に比例した振幅を有し極性も負荷電流
に応じて変わる出力電流を流すことができる。ここで、
9Aと9Bの出力電流をそれぞれ半導体装置1Aと1B
に流すと、図2(b)に示した特性により、各々の素子
のオン電圧は負荷電流に応じて変化する。
【0030】図9の実施例の各部の動作波形を図10に
示す。PWM変調により、上アーム半導体装置1Aと下
アーム半導体装置1Bのゲート端子に印加される信号は
パルス状となる。一方、1Aと1Bのベース端子に供給
されるベース電流IbA及びIbBは、図に示すように
正弦波の半波となり、図4の実施例と同様に負荷電流を
流す側のアームにのみベース電流が供給される。負荷電
流を流さない半導体装置においては、ベース電流による
損失は発生しない。また、本実施例の制御方法では、ベ
ース電流が負荷電流に応じて正弦波状に振幅変調(PA
M変調)されている。
【0031】一般的に負荷が誘導性であれば、負荷電流
は被変調波16に比べて位相遅れが生じ、負荷電流の位
相を検出するためには検出手段が必要である。本発明で
は、この検出手段の働きは、カレントトランスの1次側
巻線が果たしており、同時に鉄心を介して2次側巻線に
ベース駆動のエネルギーを伝達している。このため、半
導体装置1Aと1Bのベース電流が負荷電流と位相遅れ
のない、理想的なPAM変調が可能となる。このPAM変
調によって、半導体装置1A,1Bは負荷電流が大きい
ほどオン電圧が減少し、損失低減の効果が生かされる。
【0032】なお、図9の実施例では主回路のエネルギ
ー結合手段とPAM変調手段が同一のカレントトランス
であるが、両者は必ずしも同じである必要はない。すな
わち、ベース電流を供給する電源手段は、図6に示すよ
うな構成とし、この電源手段から流すベース電流を負荷
電流に応じて変化させればよい。図6の実施例であれ
ば、SW3を可変抵抗を含めたアナログスイッチとし、
制御回路7の信号に応じてSW3の可変抵抗の値を変化
させてもよい。
【0033】以上、本発明を適用した実施例について述
べたが、各実施例において使用する4端子半導体装置
は、図11で示したような電荷注入型MOSFETをはじめ、
電荷注入層をもつIGBTやMOSサイリスタ,SI
T,SIサイリスタなどでもよい。また、エネルギー蓄
積手段についても、カレントトランスやコンデンサに限
らず、2次電池などを用いても同等の効果を上げること
ができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、制
御回路も含めた電力変換装置全体の電力損失を低減でき
る。また、小さなパワーの制御回路により半導体装置が
駆動されるので、電力変換装置の高周波化および高速化
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電力変換装置の一実施例を示す構成図
である。
【図2】図1の実施例に記載された半導体装置の特性を
示す図である。
【図3】図1の実施例に関する具体的な回路構成の一例
である。
【図4】図3の回路構成を応用した、交流電流を制御す
る電力変換装置の一実施例である。
【図5】図4の実施例でゲートドライブ電源を自給する
回路を内蔵した一実施例である。
【図6】エネルギー蓄積手段としてコンデンサを用いた
一実施例である。
【図7】過電流保護機能を備えた電力変換装置の実施例
である。
【図8】図4の実施例の応用として、カレントトランス
を用いて負荷電流を検出する実施例である。
【図9】本発明の電力変換装置の制御方法の一実施例で
ある。
【図10】図9の実施例の各部の動作波形である。
【図11】MOSFETに電荷注入層を設けた従来の半導体装
置である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D…半導体装置、2…負荷、
3…エネルギー蓄積手段、4…制御手段、5…カレント
トランス、6,6A,6B…ゲートドライブ回路、7…
制御回路、8…1次側巻線、9,9A,9B…2次側巻
線、10…駆動手段、13…検出手段、14…電流検出
用の巻線、16…被変調波、17…搬送波。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−283702(JP,A) 特開 平3−23675(JP,A) 特開 昭63−310368(JP,A) 実開 昭53−134642(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 1/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の主端子と,主端子間に流れる電流を
    制御するための絶縁ゲート端子と,主端子間のオン電圧
    を制御するための制御端子とを有し、前記主端子が負荷
    に接続される半導体装置と、前記半導体装置の絶縁ゲート端子に加える制御電圧信号
    を発生する制御回路と、 該制御電圧信号を前記半導体装置の絶縁ゲート端子に加
    えるゲート駆動回路と、 負荷と半導体装置の一方の主端子との間に接続される第
    1の巻線と,半導体装置の制御端子と他方の主端子との
    間に接続される第2の巻線とを有するトランスと、を備
    えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記絶縁ゲート駆動回路の電源が第2の巻線の出力電流
    によって充電される充電手段を備えたことを特徴とする
    電力変換装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記トランスに第3の巻線を設け、第3の巻線の出力
    信号を前記制御回路にフィードバックすることを特徴と
    する電力変換装置。
  4. 【請求項4】一対の主端子と,主端子間に流れる電流を
    制御するための絶縁ゲート端子と,主端子間のオン電圧
    を制御するための制御端子とを有し、前記主端子が負荷
    に接続される半導体装置と、前記半導体装置の絶縁ゲート端子に加える制御電圧信号
    を発生する制御回路と、 該制御電圧信号を前記半導体装置の絶縁ゲート端子に加
    えるゲート駆動回路と、 前記 半導体装置の主端子間に接続されてスナバ回路を構
    成する第1のコンデン サと、 該第1のコンデンサに第1の半導体スイッチ素子を介し
    て並列に接続した第2の コンデンサと、該第2のコンデンサの前記第1の半導体スイッチ素子が
    接続した一方の端子がさらに第2の半導体スイッチ素子
    と抵抗とを介して前記 半導体装置の制御端子とを接続
    し、 前記半導体装置がオフ期間中は前記第1の半導体スイッ
    チと前記第2の半導体スイッチは何れもオフであって、
    前記半導体装置がオン期間中は前記第1の半導体スイッ
    チと前記第2の半導体スイッチは何れもオンである こと
    を特徴とする電力変換装置。
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