JP3216349B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents
内燃機関の空燃比制御装置Info
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- JP3216349B2 JP3216349B2 JP21996193A JP21996193A JP3216349B2 JP 3216349 B2 JP3216349 B2 JP 3216349B2 JP 21996193 A JP21996193 A JP 21996193A JP 21996193 A JP21996193 A JP 21996193A JP 3216349 B2 JP3216349 B2 JP 3216349B2
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- fuel
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンク内で発生す
る蒸発燃料を内燃機関(エンジン)の吸気側に放出し燃
焼させパージ(purge)する空燃比制御装置に関するもの
である。
る蒸発燃料を内燃機関(エンジン)の吸気側に放出し燃
焼させパージ(purge)する空燃比制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の空燃比制御装置に関連
する先行技術文献としては、特開昭63−255559
号公報にて開示されたものが知られている。このもので
は、内燃機関の運転状態(エンジン回転数・吸入空気量
等)に応じて予め設定されたパージ率が所定値に到達す
るまで除々に変化される。これにより、実際の内燃機関
に供給される燃料と空気との混合気の空燃比と検出応答
遅れに起因する目標空燃比とのずれを低減するというも
のである。
する先行技術文献としては、特開昭63−255559
号公報にて開示されたものが知られている。このもので
は、内燃機関の運転状態(エンジン回転数・吸入空気量
等)に応じて予め設定されたパージ率が所定値に到達す
るまで除々に変化される。これにより、実際の内燃機関
に供給される燃料と空気との混合気の空燃比と検出応答
遅れに起因する目標空燃比とのずれを低減するというも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関の
空燃比制御において、パージ率が極端に低い場合やパー
ジ率がある程度高くても、アイドリング時等で吸気の絶
対流量が少ない場合には、パージのための流量制御弁で
ある例えば、VSV(Vacuum Switching Valve)のパル
ス駆動のためのデューティ比は低くなる。このデューテ
ィ比が、図6に示すように、特に、15%以下となるよ
うな場合には、インテークマニホールド内の圧力脈動と
相まってパージ流量が変動することにより結果的に空燃
比が大きく乱れ、排気エミッションの悪化を招いてい
た。
空燃比制御において、パージ率が極端に低い場合やパー
ジ率がある程度高くても、アイドリング時等で吸気の絶
対流量が少ない場合には、パージのための流量制御弁で
ある例えば、VSV(Vacuum Switching Valve)のパル
ス駆動のためのデューティ比は低くなる。このデューテ
ィ比が、図6に示すように、特に、15%以下となるよ
うな場合には、インテークマニホールド内の圧力脈動と
相まってパージ流量が変動することにより結果的に空燃
比が大きく乱れ、排気エミッションの悪化を招いてい
た。
【0004】そこで、この発明は、かかる不具合を解決
するためになされたもので、流量制御弁を用いたパージ
制御で、内燃機関動作の不安定となる低デューティ比領
域を使用することなくパージ流量を安定して供給できる
内燃機関の空燃比制御装置の提供を課題としている。
するためになされたもので、流量制御弁を用いたパージ
制御で、内燃機関動作の不安定となる低デューティ比領
域を使用することなくパージ流量を安定して供給できる
内燃機関の空燃比制御装置の提供を課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる内燃機関
の空燃比制御装置は、燃料タンクに発生する蒸発燃料を
キャニスタに蓄え、前記キャニスタに蓄えられた蒸発燃
料を空気と共に前記キャニスタから内燃機関の吸気側に
接続された放出通路を介して放出するようにした内燃機
関の空燃比制御装置であって、前記内燃機関の空燃比を
検出する空燃比検出手段と、前記空燃比検出手段で検出
された空燃比に基づいて前記内燃機関に供給される混合
気の空燃比をフィードバック制御する空燃比フィードバ
ック手段と、前記放出通路の経路中に配設され、前記蒸
発燃料を含む空気のパージ率を変化させる流量制御弁
と、前記空燃比フィードバック手段による空燃比フィー
ドバック値の理論空燃比からの偏差に基づいて前記パー
ジ率を増減するパージ率設定手段と、前記パージ率設定
手段によるパージ率と前記混合気の吸入空気量とに基づ
いて算出されるパージ流量を得るための前記流量制御弁
のデューティ比が所定以上であるかを判定する判定手段
と、前記判定手段でデューティ比が所定以上となると
き、そのデューティ比に基づき前記流量制御弁を駆動す
る駆動手段とを具備するものである。
の空燃比制御装置は、燃料タンクに発生する蒸発燃料を
キャニスタに蓄え、前記キャニスタに蓄えられた蒸発燃
料を空気と共に前記キャニスタから内燃機関の吸気側に
接続された放出通路を介して放出するようにした内燃機
関の空燃比制御装置であって、前記内燃機関の空燃比を
検出する空燃比検出手段と、前記空燃比検出手段で検出
された空燃比に基づいて前記内燃機関に供給される混合
気の空燃比をフィードバック制御する空燃比フィードバ
ック手段と、前記放出通路の経路中に配設され、前記蒸
発燃料を含む空気のパージ率を変化させる流量制御弁
と、前記空燃比フィードバック手段による空燃比フィー
ドバック値の理論空燃比からの偏差に基づいて前記パー
ジ率を増減するパージ率設定手段と、前記パージ率設定
手段によるパージ率と前記混合気の吸入空気量とに基づ
いて算出されるパージ流量を得るための前記流量制御弁
のデューティ比が所定以上であるかを判定する判定手段
と、前記判定手段でデューティ比が所定以上となると
き、そのデューティ比に基づき前記流量制御弁を駆動す
る駆動手段とを具備するものである。
【0006】
【作用】本発明においては、検出される空燃比に基づき
内燃機関に供給される混合気の空燃比がフィードバック
制御される。また、キャニスタに蓄えられた蒸発燃料を
含む空気のパージ率が流量制御弁で変化される。このと
き、空燃比のフィードバック制御による理論空燃比から
の偏差に基づいて増減されるパージ率と混合気の吸入空
気量とを乗算してパージ流量が算出される。そして、算
出されたパージ流量で決定されるデューティ比が所定以
上となれば、流量制御弁がそのデューティ比にて制御さ
れることにより、蒸発燃料が内燃機関の吸気側に安定し
て放出されパージされる。
内燃機関に供給される混合気の空燃比がフィードバック
制御される。また、キャニスタに蓄えられた蒸発燃料を
含む空気のパージ率が流量制御弁で変化される。このと
き、空燃比のフィードバック制御による理論空燃比から
の偏差に基づいて増減されるパージ率と混合気の吸入空
気量とを乗算してパージ流量が算出される。そして、算
出されたパージ流量で決定されるデューティ比が所定以
上となれば、流量制御弁がそのデューティ比にて制御さ
れることにより、蒸発燃料が内燃機関の吸気側に安定し
て放出されパージされる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。
明する。
【0008】図1は本発明の一実施例にかかる内燃機関
の空燃比制御装置を示す全体構成図である。
の空燃比制御装置を示す全体構成図である。
【0009】図1において、1は複数のシリンダからな
る内燃機関(エンジン)、2は内燃機関1に接続された
吸気管、3は吸気管2内の圧力である吸気圧(PM)を
検出する吸気圧センサ、4は吸気管2内に配設されたス
ロットル弁、5はスロットル弁4のスロットル開度を検
出するスロットルセンサ、6は吸気管2内でスロットル
弁4の上流側に配設されたインジェクタ、7は吸気管2
内でインジェクタ6の上流側に配設されたエアフィルタ
である。また、8は内燃機関1に接続された排気管、9
は排気管8内に配設され空燃比検出手段を達成する酸素
(O2 )センサであり、酸素センサ9は排気ガス中の酸
素濃度に応じた電圧信号を出力する。また、10は燃料
タンク、11は燃料タンク10内に発生する蒸発燃料を
吸着する吸着材である活性炭を収納したキャニスタ、1
2は燃料タンク10とキャニスタ11とを接続するタン
クポート通路、13はキャニスタ11に配設され、外気
を導入するための大気ポート通路、14はデューティ比
にてパージ制御する流量制御弁を構成するパージデュー
ティVSV(Vacuum Switching Valve)、15はキャニ
スタ11と吸気管2内のスロットル弁4の下流側とを接
続する放出通路であり、パージデューティVSV14は
放出通路15の経路中に配設されている。更に、16は
電子制御装置のECU(Electronic Control Unit)であ
り、ECU16は入力信号処理回路、演算回路、出力信
号回路(駆動回路)及び電源回路等から構成されてい
る。17は内燃機関1のエンジン回転数(NE)を検出
するエンジン回転数センサ、18は冷却水の温度(TH
W)を検出する水温センサである。なお、車両状態検出
センサ群19としては、この他にエアフィルタ7から吸
入される空気温度を検出する吸気温センサ等が必要に応
じて配置される。前記吸気圧センサ3の吸気管内圧力
(負圧)である吸気圧(PM)、前記スロットルセンサ
5のスロットル開度(TA)、前記酸素センサ9の電
圧、前記エンジン回転数センサ17のエンジン回転数
(NE)、前記水温センサ18の水温(THW)等の各
種信号はECU16に入力されている。スロットル弁4
は運転者のスロットルペダル(図示略)の踏込みにより
開閉し、内燃機関1に供給される混合気の吸入空気量Q
aを調整する。また、インジェクタ6はECU16から
の出力信号に基づき内燃機関1に供給される燃料量を調
整する。更に、パージデューティVSV14はECU1
6のパルス幅変調に基づくデューティ比制御により開度
調節され、内燃機関1に供給される燃料タンク10内の
蒸発燃料を吸着したキャニスタ11からの蒸発燃料を含
む空気のパージ流量Qpを調整する。なお、パージデュ
ーティVSV14は、コイルが励磁されることによりス
プリングにより付勢されていた可動鉄片からなる弁体が
吸引されて負圧回路である放出通路15を閉から開へと
切換えるように構成されている。
る内燃機関(エンジン)、2は内燃機関1に接続された
吸気管、3は吸気管2内の圧力である吸気圧(PM)を
検出する吸気圧センサ、4は吸気管2内に配設されたス
ロットル弁、5はスロットル弁4のスロットル開度を検
出するスロットルセンサ、6は吸気管2内でスロットル
弁4の上流側に配設されたインジェクタ、7は吸気管2
内でインジェクタ6の上流側に配設されたエアフィルタ
である。また、8は内燃機関1に接続された排気管、9
は排気管8内に配設され空燃比検出手段を達成する酸素
(O2 )センサであり、酸素センサ9は排気ガス中の酸
素濃度に応じた電圧信号を出力する。また、10は燃料
タンク、11は燃料タンク10内に発生する蒸発燃料を
吸着する吸着材である活性炭を収納したキャニスタ、1
2は燃料タンク10とキャニスタ11とを接続するタン
クポート通路、13はキャニスタ11に配設され、外気
を導入するための大気ポート通路、14はデューティ比
にてパージ制御する流量制御弁を構成するパージデュー
ティVSV(Vacuum Switching Valve)、15はキャニ
スタ11と吸気管2内のスロットル弁4の下流側とを接
続する放出通路であり、パージデューティVSV14は
放出通路15の経路中に配設されている。更に、16は
電子制御装置のECU(Electronic Control Unit)であ
り、ECU16は入力信号処理回路、演算回路、出力信
号回路(駆動回路)及び電源回路等から構成されてい
る。17は内燃機関1のエンジン回転数(NE)を検出
するエンジン回転数センサ、18は冷却水の温度(TH
W)を検出する水温センサである。なお、車両状態検出
センサ群19としては、この他にエアフィルタ7から吸
入される空気温度を検出する吸気温センサ等が必要に応
じて配置される。前記吸気圧センサ3の吸気管内圧力
(負圧)である吸気圧(PM)、前記スロットルセンサ
5のスロットル開度(TA)、前記酸素センサ9の電
圧、前記エンジン回転数センサ17のエンジン回転数
(NE)、前記水温センサ18の水温(THW)等の各
種信号はECU16に入力されている。スロットル弁4
は運転者のスロットルペダル(図示略)の踏込みにより
開閉し、内燃機関1に供給される混合気の吸入空気量Q
aを調整する。また、インジェクタ6はECU16から
の出力信号に基づき内燃機関1に供給される燃料量を調
整する。更に、パージデューティVSV14はECU1
6のパルス幅変調に基づくデューティ比制御により開度
調節され、内燃機関1に供給される燃料タンク10内の
蒸発燃料を吸着したキャニスタ11からの蒸発燃料を含
む空気のパージ流量Qpを調整する。なお、パージデュ
ーティVSV14は、コイルが励磁されることによりス
プリングにより付勢されていた可動鉄片からなる弁体が
吸引されて負圧回路である放出通路15を閉から開へと
切換えるように構成されている。
【0010】したがって、上記パージデューティVSV
14にECU16から制御信号を供給し、キャニスタ1
1が放出通路15を介して内燃機関1の吸気管2と連通
されるようにしてやれば、大気中から新しい空気Qfが
大気ポート通路13を介して導入される。この新しい空
気Qfがキャニスタ11内を換気して内燃機関1の吸気
管2内に送込まれることにより、キャニスタ11はパー
ジされ吸着機能の回復が得られることになる。このとき
の新しい空気Qfの導入量に基づくパージ流量Qp(l
/min)は、ECU16からパージデューティVSV14
に供給されるパルス信号のデューティ比を変えることに
より調節される。
14にECU16から制御信号を供給し、キャニスタ1
1が放出通路15を介して内燃機関1の吸気管2と連通
されるようにしてやれば、大気中から新しい空気Qfが
大気ポート通路13を介して導入される。この新しい空
気Qfがキャニスタ11内を換気して内燃機関1の吸気
管2内に送込まれることにより、キャニスタ11はパー
ジされ吸着機能の回復が得られることになる。このとき
の新しい空気Qfの導入量に基づくパージ流量Qp(l
/min)は、ECU16からパージデューティVSV14
に供給されるパルス信号のデューティ比を変えることに
より調節される。
【0011】ECU16は酸素センサ9からの信号(電
圧信号)を入力し、混合気のリッチ/リーン判定を行
う。そして、ECU16はリッチからリーンに反転した
とき及びリーンからリッチに反転したときは燃料噴射量
を増減すべく、フィードバック補正係数を段階状に変化
(スキップ)させると共に、リーンまたはリッチのとき
には、フィードバック補正係数を除々に増減させるよう
になっている。なお、このフィードバック制御は内燃機
関の冷却水温が低いときや高負荷及び高回転走行時には
行わない。また、ECU16はエンジン回転数(NE)
と吸気圧(PM)により基本噴射時間を求め、基本噴射
時間に対しフィードバック補正係数等による補正を行っ
て最終噴射時間を求め、インジェクタ6による所定の噴
射タイミングでの燃料噴射を行わせる。
圧信号)を入力し、混合気のリッチ/リーン判定を行
う。そして、ECU16はリッチからリーンに反転した
とき及びリーンからリッチに反転したときは燃料噴射量
を増減すべく、フィードバック補正係数を段階状に変化
(スキップ)させると共に、リーンまたはリッチのとき
には、フィードバック補正係数を除々に増減させるよう
になっている。なお、このフィードバック制御は内燃機
関の冷却水温が低いときや高負荷及び高回転走行時には
行わない。また、ECU16はエンジン回転数(NE)
と吸気圧(PM)により基本噴射時間を求め、基本噴射
時間に対しフィードバック補正係数等による補正を行っ
て最終噴射時間を求め、インジェクタ6による所定の噴
射タイミングでの燃料噴射を行わせる。
【0012】本実施例にかかる内燃機関の空燃比制御装
置は、以下の空燃比フィードバック制御、燃料噴射量制
御及びデューティVSV制御の各プログラムを操作して
行われる。
置は、以下の空燃比フィードバック制御、燃料噴射量制
御及びデューティVSV制御の各プログラムを操作して
行われる。
【0013】以下、実施例の動作について各制御毎に説
明する。
明する。
【0014】〈空燃比フィードバック制御〉空燃比フィ
ードバック制御ルーチンを図2に基づいて説明する。な
お、この空燃比フィードバック制御ルーチンは約4ms
毎にECU16にて実行される。
ードバック制御ルーチンを図2に基づいて説明する。な
お、この空燃比フィードバック制御ルーチンは約4ms
毎にECU16にて実行される。
【0015】ステップS101で、フィードバック(F
/B)制御可能か否かが判定される。このF/B条件と
しては、主に以下に示す条件を全て満足した場合であ
る。(1)始動時でない。(2)燃料カット中でない。
(3)冷却水温(THW)が所定温度以上である。
(4)燃料噴射量が所定の下限値を越えている。(5)
酸素センサが活性状態である。
/B)制御可能か否かが判定される。このF/B条件と
しては、主に以下に示す条件を全て満足した場合であ
る。(1)始動時でない。(2)燃料カット中でない。
(3)冷却水温(THW)が所定温度以上である。
(4)燃料噴射量が所定の下限値を越えている。(5)
酸素センサが活性状態である。
【0016】これらの条件が成立すると、ステップS1
02に移行し、酸素センサ出力と所定判定レベルとを比
較し、それぞれ遅延時間H,I(ms)にて空燃比フラ
グXOXRを操作する。例えば、XOXR=1のときリ
ッチ、XOXR=0のときリーンとする。次にステップ
S103に移行して、空燃比フラグXOXRに基づき、
FAF値を操作する。即ち、XOXRが変化(0→
1),(1→0)した時、FAF値を所定量スキップさ
せ、XOXRが1または0を継続中は、FAF値の積分
制御を実行する。そして、ステップS104で、FAF
値の上下限チェックをしたのち、ステップS105に移
行し、決定したFAF値を基にしてスキップ毎または所
定時間毎になまし(平滑化)処理を行い、FAF値の平
均値であるFAFAV値を算出する。なお、ステップS
101で、F/B制御が成立しないときはステップS1
06に移行し、FAF値を1.0とする。ここで、空燃
比フィードバック係数FAF値は理論空燃比からどれだ
け外れているかを示す指標である。
02に移行し、酸素センサ出力と所定判定レベルとを比
較し、それぞれ遅延時間H,I(ms)にて空燃比フラ
グXOXRを操作する。例えば、XOXR=1のときリ
ッチ、XOXR=0のときリーンとする。次にステップ
S103に移行して、空燃比フラグXOXRに基づき、
FAF値を操作する。即ち、XOXRが変化(0→
1),(1→0)した時、FAF値を所定量スキップさ
せ、XOXRが1または0を継続中は、FAF値の積分
制御を実行する。そして、ステップS104で、FAF
値の上下限チェックをしたのち、ステップS105に移
行し、決定したFAF値を基にしてスキップ毎または所
定時間毎になまし(平滑化)処理を行い、FAF値の平
均値であるFAFAV値を算出する。なお、ステップS
101で、F/B制御が成立しないときはステップS1
06に移行し、FAF値を1.0とする。ここで、空燃
比フィードバック係数FAF値は理論空燃比からどれだ
け外れているかを示す指標である。
【0017】〈燃料噴射量制御〉燃料噴射量制御ルーチ
ンを図3に基づいて説明する。なお、この燃料噴射量制
御ルーチンも約4ms毎にECU16にて実行される。
ンを図3に基づいて説明する。なお、この燃料噴射量制
御ルーチンも約4ms毎にECU16にて実行される。
【0018】まず、ステップS201で、エンジン回転
数(NE)と負荷(例えば、吸気圧(PM))によりイ
ンジェクタ6の基本燃料噴射量(TP)を算出し、ステ
ップS202に移行し、各種基本補正(冷却水温、始動
後の吸気温等)が実行される。次にステップS203に
移行し、エバポ濃度平均値FGPGAVにパージ率PG
Rを乗算してパージ補正係数FPGを算出する。ここ
で、エバポ濃度は短時間で大きく変化することがないた
めエバポ濃度平均値FGPGAVをKPG(定数)、パ
ージ率PGRを後述の図4で設定される値(初期値はα
%)として算出した値をパージ補正係数FPGとする。
次にステップS204に移行して、FAF,FPGを式
〔1+(FAF−1)+FPG〕に代入し、補正係数と
して算出し、燃料噴射量TAUに反映させる。
数(NE)と負荷(例えば、吸気圧(PM))によりイ
ンジェクタ6の基本燃料噴射量(TP)を算出し、ステ
ップS202に移行し、各種基本補正(冷却水温、始動
後の吸気温等)が実行される。次にステップS203に
移行し、エバポ濃度平均値FGPGAVにパージ率PG
Rを乗算してパージ補正係数FPGを算出する。ここ
で、エバポ濃度は短時間で大きく変化することがないた
めエバポ濃度平均値FGPGAVをKPG(定数)、パ
ージ率PGRを後述の図4で設定される値(初期値はα
%)として算出した値をパージ補正係数FPGとする。
次にステップS204に移行して、FAF,FPGを式
〔1+(FAF−1)+FPG〕に代入し、補正係数と
して算出し、燃料噴射量TAUに反映させる。
【0019】〈デューティVSV制御〉デューティVS
V制御ルーチンを図4に基づいて説明する。なお、この
デューティVSV制御ルーチンは100ms毎の時間割
込みによりECU16にて実行される。
V制御ルーチンを図4に基づいて説明する。なお、この
デューティVSV制御ルーチンは100ms毎の時間割
込みによりECU16にて実行される。
【0020】まず、ステップS301で、運転状態読込
みとして、内燃機関1の運転状態を検出するために、具
体的には、エンジン回転数センサ17からのエンジン回
転数(NE)信号と吸気圧センサ3からの吸気圧(P
M)信号とを読込む。この吸気圧(PM)信号に基づい
て内燃機関1に供給されている混合気の吸入空気量Qa
が算出される。次にステップS302に移行して、ステ
ップS301で読込んだ運転状態が所定のエンジン回転
数(NE)以上及び所定の吸入空気量以上でありパージ
条件が成立しているかが判定される。ステップS302
でパージ条件が成立していないとステップS301に戻
り同様の処理を繰返す。ステップS302で、パージ条
件が成立しているとステップS303に移行し、パージ
率初期値として運転状態に影響を与えない程度のα%
(例えば、0または0.1%程度の小さい値)が設定さ
れる。次にステップS304に移行して、図2のステッ
プS105で算出されたFAF値の平均値であるFAF
AV値が(1.0±所定値)以内で安定しているかが判
定される。なお、所定値としては5%程度が設定され
る。ここで、酸素センサ9からの信号が反転(リッチか
らリーン或いはリーンからリッチ)するところが理論空
燃比であり、理論空燃比のときにFAF値は1.0であ
り、FAF値が(1.0±所定値)を越えると理論空燃
比から外れ過ぎて空燃比が安定していないこととなる。
このステップS304で、FAF値が安定していない
と、ステップS305に移行し、排気エミッションの悪
化を招き易いとして、パージ率をβ%(例えば、0.0
2%程度の小さい値)だけ減少する。ステップS304
で、FAF値が安定しており理論空燃比の近傍にある場
合には、排気エミッションが良好であるとして、ステッ
プS306に移行し、パージ率をβ%(例えば、0.0
2%程度の小さい値)だけ増加する。次にステップS3
07に移行して、ステップS305またはステップS3
06でパージ率を変化したのちのパージ率と吸入空気量
Qaとを乗算してパージ流量Qpが算出される。次にス
テップS308に移行して、図6のパージ流量(l/mi
n)とデューティ比(%)との関係を示すマップに基づ
き、パージ流量Qpに対するデューティ比が算出され
る。なお、図6のマップは、パージデューティVSV1
4が配設された放出通路15の前後差圧(mmHg)と
パージデューティVSV14の駆動周波数(Hz)とを
パラメータとして実験的に求められる。また、図6から
も明らかなように、デューティ比がほぼ20%を越える
とパージ流量とデューティ比とは直線的に安定して増減
することが判る。次にステップS309に移行して、デ
ューティ比がγ以上であるかが判定される。このγ値は
パージ流量を安定して供給可能な限界デューティ比であ
り、この値以上であば、パージデューティVSV14に
出力することが許可される。この限界デューティ比γ
は、図5に示すマップによりパージデューティVSV1
4が配設された放出通路15の前後差圧(mmHg)と
パージデューティVSV14の駆動周波数(Hz)とに
より算出される。なお、図5におけるマップの中間の限
界デューティ比γは補間により算出される。ステップS
309で、デューティ比がγ未満であると、内燃機関挙
動に悪影響を与えるとして、上述のステップS304に
戻り同様の処理を繰返す。そして、ステップS309で
デューティ比がγ以上となると、ステップS310に移
行し、デューティ比に対応するパルス信号がパージデュ
ーティVSV14に出力され、パージ制御が実施され
る。次にステップS311に移行して、ステップS30
1と同様に、運転状態が読込まれたのち、ステップS3
12に移行し、ステップS302と同様に、パージ条件
が成立しているかが判定される。ステップS312で、
パージ条件が成立していないとステップS301に戻り
同様の処理が繰返される。そして、ステップS312
で、パージ条件が成立しているときには、ステップS3
04に戻り同様の処理が繰返される。
みとして、内燃機関1の運転状態を検出するために、具
体的には、エンジン回転数センサ17からのエンジン回
転数(NE)信号と吸気圧センサ3からの吸気圧(P
M)信号とを読込む。この吸気圧(PM)信号に基づい
て内燃機関1に供給されている混合気の吸入空気量Qa
が算出される。次にステップS302に移行して、ステ
ップS301で読込んだ運転状態が所定のエンジン回転
数(NE)以上及び所定の吸入空気量以上でありパージ
条件が成立しているかが判定される。ステップS302
でパージ条件が成立していないとステップS301に戻
り同様の処理を繰返す。ステップS302で、パージ条
件が成立しているとステップS303に移行し、パージ
率初期値として運転状態に影響を与えない程度のα%
(例えば、0または0.1%程度の小さい値)が設定さ
れる。次にステップS304に移行して、図2のステッ
プS105で算出されたFAF値の平均値であるFAF
AV値が(1.0±所定値)以内で安定しているかが判
定される。なお、所定値としては5%程度が設定され
る。ここで、酸素センサ9からの信号が反転(リッチか
らリーン或いはリーンからリッチ)するところが理論空
燃比であり、理論空燃比のときにFAF値は1.0であ
り、FAF値が(1.0±所定値)を越えると理論空燃
比から外れ過ぎて空燃比が安定していないこととなる。
このステップS304で、FAF値が安定していない
と、ステップS305に移行し、排気エミッションの悪
化を招き易いとして、パージ率をβ%(例えば、0.0
2%程度の小さい値)だけ減少する。ステップS304
で、FAF値が安定しており理論空燃比の近傍にある場
合には、排気エミッションが良好であるとして、ステッ
プS306に移行し、パージ率をβ%(例えば、0.0
2%程度の小さい値)だけ増加する。次にステップS3
07に移行して、ステップS305またはステップS3
06でパージ率を変化したのちのパージ率と吸入空気量
Qaとを乗算してパージ流量Qpが算出される。次にス
テップS308に移行して、図6のパージ流量(l/mi
n)とデューティ比(%)との関係を示すマップに基づ
き、パージ流量Qpに対するデューティ比が算出され
る。なお、図6のマップは、パージデューティVSV1
4が配設された放出通路15の前後差圧(mmHg)と
パージデューティVSV14の駆動周波数(Hz)とを
パラメータとして実験的に求められる。また、図6から
も明らかなように、デューティ比がほぼ20%を越える
とパージ流量とデューティ比とは直線的に安定して増減
することが判る。次にステップS309に移行して、デ
ューティ比がγ以上であるかが判定される。このγ値は
パージ流量を安定して供給可能な限界デューティ比であ
り、この値以上であば、パージデューティVSV14に
出力することが許可される。この限界デューティ比γ
は、図5に示すマップによりパージデューティVSV1
4が配設された放出通路15の前後差圧(mmHg)と
パージデューティVSV14の駆動周波数(Hz)とに
より算出される。なお、図5におけるマップの中間の限
界デューティ比γは補間により算出される。ステップS
309で、デューティ比がγ未満であると、内燃機関挙
動に悪影響を与えるとして、上述のステップS304に
戻り同様の処理を繰返す。そして、ステップS309で
デューティ比がγ以上となると、ステップS310に移
行し、デューティ比に対応するパルス信号がパージデュ
ーティVSV14に出力され、パージ制御が実施され
る。次にステップS311に移行して、ステップS30
1と同様に、運転状態が読込まれたのち、ステップS3
12に移行し、ステップS302と同様に、パージ条件
が成立しているかが判定される。ステップS312で、
パージ条件が成立していないとステップS301に戻り
同様の処理が繰返される。そして、ステップS312
で、パージ条件が成立しているときには、ステップS3
04に戻り同様の処理が繰返される。
【0021】このように、本発明の一実施例の内燃機関
の空燃比制御装置は、燃料タンク10に発生する蒸発燃
料をキャニスタ11に蓄え、キャニスタ11に蓄えられ
た蒸発燃料を空気と共にキャニスタ11から内燃機関1
の吸気側に接続された放出通路15を介して放出するよ
うにした内燃機関の空燃比制御装置であって、内燃機関
1の空燃比を検出する酸素センサ9からなる空燃比検出
手段と、前記空燃比検出手段で検出された空燃比に基づ
いて内燃機関1に供給される混合気の空燃比をフィード
バック制御するECU16からなる空燃比フィードバッ
ク手段と、放出通路15の経路中に配設され、前記蒸発
燃料を含む空気のパージ率を変化させるパージデューテ
ィVSV14からなる流量制御弁と、前記空燃比フィー
ドバック手段による空燃比フィードバック値の理論空燃
比からの偏差に基づいて前記パージ率を増減するECU
16からなるパージ率設定手段と、前記パージ率設定手
段によるパージ率と前記混合気の吸入空気量とに基づい
て算出されるパージ流量を得るための前記流量制御弁の
デューティ比が所定以上であるかを判定するECU16
からなる判定手段と、前記判定手段でデューティ比が所
定以上となるとき、そのデューティ比に基づき前記流量
制御弁を駆動するECU16からなる駆動手段とを具備
するものである。
の空燃比制御装置は、燃料タンク10に発生する蒸発燃
料をキャニスタ11に蓄え、キャニスタ11に蓄えられ
た蒸発燃料を空気と共にキャニスタ11から内燃機関1
の吸気側に接続された放出通路15を介して放出するよ
うにした内燃機関の空燃比制御装置であって、内燃機関
1の空燃比を検出する酸素センサ9からなる空燃比検出
手段と、前記空燃比検出手段で検出された空燃比に基づ
いて内燃機関1に供給される混合気の空燃比をフィード
バック制御するECU16からなる空燃比フィードバッ
ク手段と、放出通路15の経路中に配設され、前記蒸発
燃料を含む空気のパージ率を変化させるパージデューテ
ィVSV14からなる流量制御弁と、前記空燃比フィー
ドバック手段による空燃比フィードバック値の理論空燃
比からの偏差に基づいて前記パージ率を増減するECU
16からなるパージ率設定手段と、前記パージ率設定手
段によるパージ率と前記混合気の吸入空気量とに基づい
て算出されるパージ流量を得るための前記流量制御弁の
デューティ比が所定以上であるかを判定するECU16
からなる判定手段と、前記判定手段でデューティ比が所
定以上となるとき、そのデューティ比に基づき前記流量
制御弁を駆動するECU16からなる駆動手段とを具備
するものである。
【0022】したがって、検出される空燃比に基づき内
燃機関に供給される混合気の空燃比がフィードバック制
御される。また、キャニスタに蓄えられた蒸発燃料を含
む空気のパージ率が流量制御弁で変化される。このと
き、空燃比のフィードバック制御による理論空燃比から
の偏差に基づいて増減されるパージ率と混合気の吸入空
気量とを乗算してパージ流量が算出される。そして、算
出されたパージ流量で決定されるデューティ比が所定以
上となれば、流量制御弁がそのデューティ比にて制御さ
れることにより、蒸発燃料が内燃機関の吸気側に安定し
て放出されパージされる。
燃機関に供給される混合気の空燃比がフィードバック制
御される。また、キャニスタに蓄えられた蒸発燃料を含
む空気のパージ率が流量制御弁で変化される。このと
き、空燃比のフィードバック制御による理論空燃比から
の偏差に基づいて増減されるパージ率と混合気の吸入空
気量とを乗算してパージ流量が算出される。そして、算
出されたパージ流量で決定されるデューティ比が所定以
上となれば、流量制御弁がそのデューティ比にて制御さ
れることにより、蒸発燃料が内燃機関の吸気側に安定し
て放出されパージされる。
【0023】故に、流量制御弁を用いたパージ制御で、
内燃機関動作の不安定となる低デューティ比領域を使用
することなくパージ流量を安定して供給できる。
内燃機関動作の不安定となる低デューティ比領域を使用
することなくパージ流量を安定して供給できる。
【0024】このように、上記実施例の空燃比検出手段
は、酸素センサ9からなるとしたが、本発明を実施する
場合には、これに限定されるものではなく、内燃機関1
の空燃比を検出するものであれば良い。特に、空燃比検
出手段を酸素センサ9にて構成すると、排気ガス中の酸
素濃度に応じた電圧信号を検出することが容易であると
いう効果がある。
は、酸素センサ9からなるとしたが、本発明を実施する
場合には、これに限定されるものではなく、内燃機関1
の空燃比を検出するものであれば良い。特に、空燃比検
出手段を酸素センサ9にて構成すると、排気ガス中の酸
素濃度に応じた電圧信号を検出することが容易であると
いう効果がある。
【0025】上記実施例の空燃比フィードバック手段
は、ECU16にて達成されるとしたが、本発明を実施
する場合には、これに限定されるものではなく、空燃比
検出手段で検出された空燃比に基づいて内燃機関1に供
給される混合気の空燃比をフィードバック制御するもの
であれば良い。
は、ECU16にて達成されるとしたが、本発明を実施
する場合には、これに限定されるものではなく、空燃比
検出手段で検出された空燃比に基づいて内燃機関1に供
給される混合気の空燃比をフィードバック制御するもの
であれば良い。
【0026】また、上記実施例の流量制御弁は、パージ
デューティVSVとしたが、本発明を実施する場合に
は、これに限定されるものではなく、放出通路15の経
路中に配設され、蒸発燃料を含む空気のパージ率を変化
させるものであれば良い。
デューティVSVとしたが、本発明を実施する場合に
は、これに限定されるものではなく、放出通路15の経
路中に配設され、蒸発燃料を含む空気のパージ率を変化
させるものであれば良い。
【0027】そして、上記実施例のパージ率設定手段
は、ECU16にて達成されるとしたが、本発明を実施
する場合には、これに限定されるものではなく、空燃比
フィードバック手段による空燃比フィードバック値の理
論空燃比からの偏差に基づいてパージ率を増減するもの
であれば良い。
は、ECU16にて達成されるとしたが、本発明を実施
する場合には、これに限定されるものではなく、空燃比
フィードバック手段による空燃比フィードバック値の理
論空燃比からの偏差に基づいてパージ率を増減するもの
であれば良い。
【0028】更に、上記実施例の判定手段は、ECU1
6にて達成されるとしたが、本発明を実施する場合に
は、これに限定されるものではなく、パージ率設定手段
によるパージ率と混合気の吸入空気量とに基づいて算出
されるパージ流量を得るための流量制御弁のデューティ
比が所定以上であるかを判定するものであれば良い。
6にて達成されるとしたが、本発明を実施する場合に
は、これに限定されるものではなく、パージ率設定手段
によるパージ率と混合気の吸入空気量とに基づいて算出
されるパージ流量を得るための流量制御弁のデューティ
比が所定以上であるかを判定するものであれば良い。
【0029】更にまた、上記実施例の駆動手段は、EC
U16にて達成されるとしたが、本発明を実施する場合
には、これに限定されるものではなく、判定手段でデュ
ーティ比が所定以上となるとき、そのデューティ比に基
づき流量制御弁を駆動するものであれば良い。
U16にて達成されるとしたが、本発明を実施する場合
には、これに限定されるものではなく、判定手段でデュ
ーティ比が所定以上となるとき、そのデューティ比に基
づき流量制御弁を駆動するものであれば良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内燃機関
の空燃比制御装置は、キャニスタに蓄えられた蒸発燃料
を空気と共に吸気側に接続された放出通路を介して放出
する際に、内燃機関に供給される混合気の空燃比を検出
しフィードバック制御し、その空燃比フィードバック値
の理論空燃比からの偏差に基づいてパージ率を増減し、
そのパージ率と混合気の吸入空気量とに基づいて算出さ
れるパージ流量を得るためのデューティ比が所定以上で
あるときには、そのデューティ比に基づき流量制御弁を
駆動するため、内燃機関動作の不安定となる低デューテ
ィ比領域の使用による排気エミッションの悪化が防止で
きると共にパージ流量が安定して供給可能であるという
効果がある。
の空燃比制御装置は、キャニスタに蓄えられた蒸発燃料
を空気と共に吸気側に接続された放出通路を介して放出
する際に、内燃機関に供給される混合気の空燃比を検出
しフィードバック制御し、その空燃比フィードバック値
の理論空燃比からの偏差に基づいてパージ率を増減し、
そのパージ率と混合気の吸入空気量とに基づいて算出さ
れるパージ流量を得るためのデューティ比が所定以上で
あるときには、そのデューティ比に基づき流量制御弁を
駆動するため、内燃機関動作の不安定となる低デューテ
ィ比領域の使用による排気エミッションの悪化が防止で
きると共にパージ流量が安定して供給可能であるという
効果がある。
【図1】図1は本発明の一実施例にかかる内燃機関の空
燃比制御装置を示す全体構成図である。
燃比制御装置を示す全体構成図である。
【図2】図2は本発明の一実施例にかかる内燃機関の空
燃比制御装置における空燃比フィードバック制御を示す
フローチャートである。
燃比制御装置における空燃比フィードバック制御を示す
フローチャートである。
【図3】図3は本発明の一実施例にかかる内燃機関の空
燃比制御装置における燃料噴射量制御を示すフローチャ
ートである。
燃比制御装置における燃料噴射量制御を示すフローチャ
ートである。
【図4】図4は本発明の一実施例にかかる内燃機関の空
燃比制御装置におけるデューティVSV制御を示すフロ
ーチャートである。
燃比制御装置におけるデューティVSV制御を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図5は本発明の一実施例にかかる内燃機関の空
燃比制御装置における限界デューティ比を示すマップで
ある。
燃比制御装置における限界デューティ比を示すマップで
ある。
【図6】図6は本発明及び従来におけるパージ流量とデ
ューティ比との関係を示すマップである。
ューティ比との関係を示すマップである。
1 内燃機関 3 吸気圧センサ 9 酸素(O2 )センサ(空燃比検出手段) 10 燃料タンク 11 キャニスタ 14 パージデューティVSV(流量制御弁) 15 放出通路 16 ECU(電子制御装置)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 301 F02D 41/14 310
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料タンクに発生する蒸発燃料をキャニ
スタに蓄え、前記キャニスタに蓄えられた蒸発燃料を空
気と共に前記キャニスタから内燃機関の吸気側に接続さ
れた放出通路を介して放出するようにした内燃機関の空
燃比制御装置において、 前記内燃機関の空燃比を検出する空燃比検出手段と、 前記空燃比検出手段で検出された空燃比に基づいて前記
内燃機関に供給される混合気の空燃比をフィードバック
制御する空燃比フィードバック手段と、 前記放出通路の経路中に配設され、前記蒸発燃料を含む
空気のパージ率を変化させる流量制御弁と、 前記空燃比フィードバック手段による空燃比フィードバ
ック値の理論空燃比からの偏差に基づいて前記パージ率
を増減するパージ率設定手段と、 前記パージ率設定手段によるパージ率と前記混合気の吸
入空気量とに基づいて算出されるパージ流量を得るため
の前記流量制御弁のデューティ比が所定以上であるかを
判定する判定手段と、 前記判定手段でデューティ比が所定以上となるとき、そ
のデューティ比に基づき前記流量制御弁を駆動する駆動
手段とを具備することを特徴とする内燃機関の空燃比制
御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21996193A JP3216349B2 (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
US08/295,394 US5520160A (en) | 1993-08-26 | 1994-08-25 | Fuel evaporative gas and air-fuel ratio control system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21996193A JP3216349B2 (ja) | 1993-09-03 | 1993-09-03 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0777111A JPH0777111A (ja) | 1995-03-20 |
JP3216349B2 true JP3216349B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=16743754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21996193A Expired - Fee Related JP3216349B2 (ja) | 1993-08-26 | 1993-09-03 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216349B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3444100B2 (ja) * | 1996-07-17 | 2003-09-08 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の蒸発燃料処理装置 |
JP3610682B2 (ja) * | 1996-07-24 | 2005-01-19 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の蒸発燃料処理装置 |
DE102007013993B4 (de) * | 2007-03-23 | 2011-12-22 | Continental Automotive Gmbh | Steuerverfahren für eine Brennkraftmaschine |
-
1993
- 1993-09-03 JP JP21996193A patent/JP3216349B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0777111A (ja) | 1995-03-20 |
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