JP3216217B2 - ロボット用バリ取り工具 - Google Patents

ロボット用バリ取り工具

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JP3216217B2
JP3216217B2 JP10722892A JP10722892A JP3216217B2 JP 3216217 B2 JP3216217 B2 JP 3216217B2 JP 10722892 A JP10722892 A JP 10722892A JP 10722892 A JP10722892 A JP 10722892A JP 3216217 B2 JP3216217 B2 JP 3216217B2
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信昭 大木
努 井沢
俊幸 上野
健司 武藤
隆 桑高
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  • Manipulator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合成樹脂(FRP
等)の成形品のバリを削除する仕上げ作業を行うロボッ
トに用いるバリ取り工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のFRP等の合成樹脂成形品のバリ
取りをする仕上げ作業には、図15及び図16に示す如
くロボット1を用いることがある。ロボット1の腕の先
端部には切削性の良い刃物2を装着した電気工具3を取
り付ける。そしてFRP製品4の仕上見本(マスターワ
ーク)をもとにして刃物2を移動させる動作軌跡をロボ
ット1にティーチングし、そのプレイバックによりFR
P製品4のバリ5を刃物2で切除するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のロ
ボット1によりバリ取り作業を行う場合には、合成樹脂
成形品であるFRP製品4の寸法誤差が問題となる。特
にFRP製品4が薄肉で大形化すると、そり、ひずみ等
を含め製品の寸法誤差が大きくなる。しかもバリ取り作
業の対象となるFRP製品4は必ずしも同等の誤差をも
っているものではないため、ロボット1に仕上げ見本を
もとにしてティーチングし、プレイバックさせてバリ取
り作業をさせた場合、バリ5の取り残しや、削りすぎ
(母材を削り見栄えが悪くなること)を生じ製品価値が
なくなるという問題があった。
【0004】また、FRP製品4の成形を繰り返すう
ち、成形する型の摩耗によりバリ5は徐々に厚く、高さ
も高くなる傾向にある。さらに型の方向による相異や、
個々の製品でもバリのでかたが極端に異なる場合があ
る。このため、ロボット1による仕上作業動作における
送り速度等の調整を必要としたり、ある程度以上高さの
あるバリは事前に別の手段で取り除く等の処理が必要に
なるという問題があった。
【0005】本発明は上述の点に鑑み、合成樹脂成形品
のバリ取り作業においてバリの取り残しや、削りすぎを
生ずるようなことを防止し、良好にバリ取り仕上げを行
なえるようにする。また、ある程度以上高さのあるバリ
や、大きなバリ等を事前に別の手段で取り除かなくて
も、通常のロボットによるバリ取り作業によってバリ取
り仕上げを行なえるようにするロボット用バリ取り工具
を新たに提供することを目的とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】 斯かる目的を達成するた
めの請求項1に係る発明の構成は、ロボットの手首に装
着され、成形製品のバリを削除するのに用いるバリ取り
工具において、前記ロボットの手首における作業進行上
の送り方向先端側位置に切削力が高い刃具を装着した工
具を配置し、これに並ぶ送り方向後端側位置に切削力が
低い刃具を装着した工具を配置し、前記切削力の高い刃
具の位置を前記切削力の低い刃具の位置よりもバリ取り
すべき製品から所定高さ離して設定するとともに、前記
切削力の高い刃具と低い刃具との間には切削力の高い刃
具が切り込むことで分離したバリを破砕するチップブレ
ーカを配置し、少なくとも前記切削力が低い刃具を装着
した工具を前記ロボットの手首にユニバーサルジョイン
トを介して傾動自在に設けるとともに、前記切削力の低
い工具を自由度2のフローティング部で中立位置に位置
するよう附勢して構成したことを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】 請求項1に係る発明 によれば、製品についてい
るバリの高さが高くなった場合でも、まず切削力の高い
刃具でバリを一定高さに切断し、切削力の高い刃具が切
り込むことで分離してバリが生じた場合には、当該バリ
をチップブレーカが破砕し、この後、残ったバリを切断
力の低い刃具で取り除くので、バリが高くてもこれに対
してバリ取り工具を調整せずに作業が行なえ、しかも仕
上精度を上げ仕上りを良好にできる。また、切削力の
低い刃具部分をバリ付製品に弾性的に押し当てた状態で
ロボットにあらかじめティーチングした作業をプレイバ
ックさせることにより、製品の寸法誤差をフローティン
グ部の弾性変形で吸収し、刃具が製品のバリの付け根に
沿うよう追従させることができるから、刃具が製品に食
い込み傷を残すようなことをなくし、良好にバリ取りを
行なえるものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明のロボット用バリ取り工具の実
施例を図1ないし図14によって説明する。なお、この
図1ないし図14において、前述した図15及び図16
に示す従来例に対応する部分には同一符号を付すことと
し、その詳細な説明を省略する。本発明の第1実施例を
示す図1ないし図5で、1はロボット、4はFRP製
品、5はバリ、6はロボット手首先端部、7は空気圧で
駆動する往復動作工具である。
【0013】往復動作工具7は、ロボット手首先端部6
に自由度1のフローティング機構を介して装着する。こ
のため、ロボット手首先端部6には、固定座8とフロー
ティング部9とを前後に並べて設置する。固定座8の自
由端部には、遊挿穴10を穿設する。また、往復動作工
具7の胴体先端部には、支持座11を固着し、この支持
座11にリング12を設置する。そして往復動作工具7
に取り付けたリング12を遊挿穴10に遊挿し、固定座
8の横側部から遊挿穴10内に向け軸挿した軸部材13
の先端部をリング12に締結し、往復動作工具7が矢印
A方向に傾動自在となるよう枢着し、自由度1の支持機
構とする。
【0014】フローティング部9は、その自由端部と中
間部とに相対向するよう弾性支持部を設置して成る。各
弾性支持部は次のように構成する。まずフローティング
部9の枠体9aに摺動支持部材14を螺子15で締結す
る。摺動支持部材14の中央部に設けた透孔には、摺動
子16を摺動自在に通し、その外側端部に設けた螺子部
の所定位置に緩み止めナット17を嵌合する。さらに摺
動子16の内側端部に設けた皿状の当接受部18と摺動
支持部材14との間には圧縮ばね19を架設し、この圧
縮ばね19の附勢力と摺動子16の突出量を緩み止めナ
ット17と螺子15の嵌合位置によって調整する。
【0015】上述の如く構成したフローティング部の相
対向する当接受部18の間には、工具保持座20を介し
て往復動作工具7の胴部を支受せしめる。これにより往
復動作工具7は中立位置に与圧をもって保持されること
になる。往復動作工具7には、刃具として丸やすり21
を取り付ける。
【0016】次に上述のように構成した本例のバリ取り
工具を用いて、ロボットによるバリ取り作業を行う場合
について説明する。この場合には、フローティング機構
により、丸やすり21をFRP製品4に弾性的に押し当
てバリ取り作業を行うことにより、FRP製品4の寸法
誤差をフローティング機構により吸収し良好な作業を行
なるようにするものである。すなわち、図4に示す如く
FRP製品4のバリを取るべき周辺部に、丸やすり21
を押し当て、フローティング機構により工具7を、一点
鎖線で示す中立位置と二点鎖線で示す限界動作位置との
中間位置に位置するようにする。また、この状態でフロ
ーティング機構の摺動子16に嵌合する緩み止めナット
17の位置を変えることにより摺動子16にかかる圧縮
ばね19の附勢力を、丸やすり21が折れず、FRP製
品4を削りすぎない程度の力に調整する。
【0017】このような状態でロボットにティーチング
したバリ取り作業をプレイバックすることにより、FR
P製品の寸法誤差を追従して動き良好にバリ取りを行な
えるものである。
【0018】また、丸やすり21は、切削性があまり高
くないので、丸やすり21がFRP製品4に食い込んで
削りすぎ損傷を与え製品価値をなくしてしまうようなこ
を防止できるものである。さらに、丸やすり21を往復
動作させて作業を行うので、高さが高いバリでもFRP
製品の縁に沿って切り取るように作業が進むから、削り
残しもなくすことができるものである。
【0019】なお、上述した第1実施例では、往復動作
工具7と刃具として丸やすり21とを用いたものについ
て説明したが、図5に示す如く回転動作工具22を用
い、これに刃具として軸付き砥石23を取り付け、その
他の構成を前述した第1実施例と同様の構成にしても、
第1実施例と同様の作用及び効果が得られ、軸付砥石2
3がFRP製品4に食い込むのを防止し、その仕上げ面
を美しくできるものである。
【0020】次に本発明の第2実施例を図6ないし図1
1によって説明する。本実施例では、工具を上下左右方
向に2自由度を持ったフローティング機構で弾性的に支
持するようにしたものである。図で1はロボット、4は
FRP製品、5はバリ、6はロボット手首先端部、7は
往復動作工具、8は固定座、9はフローティング部、2
1は刃具の丸やすりである。
【0021】往復動作工具7の胴体先端部には、ジョイ
ントホルダプレート24を設置する。ジョイントホルダ
プレート24は、大リング26の穴に遊挿し、その縦直
径方向上下位置をそれぞれ軸ピン25で枢着する。これ
とともに大リング26は固定座8の遊挿穴10内に遊挿
し、その横直径方向位置、すなわち、軸ピン25の軸心
と直交する軸心方向位置をそれぞれ軸ピン27を枢着
し、全体としてユニバーサルジョイントを構成する。こ
のように往復動作工具7をユニバーサルジョイント機構
を介して固定座に支受することにより、往復動作工具7
は、2自由度をもって動作可能となる。
【0022】また、往復動作工具7の後端部をフローテ
ィング部9で弾性的に支持する。フローティング部9
は、図8に示す如く、そのハ角形の枠体9aの各辺にそ
れぞれ弾性支持部を枠体9aの中心に向けて装着して成
る。
【0023】各弾性支持部は次のように構成する。まず
枠体9aに摺動支持部材14を螺子15で締結して設置
する。摺動支持部材14の中央部に設けた透孔には摺動
子16を通し、摺動子16の外側端部のねじ部における
所定位置には緩み止めナット17を嵌合する。さらに、
摺動子16の当接受部18と摺動支持部材14との間に
は圧縮ばね19を架設する。
【0024】そして、圧縮ばね19の附勢力と摺動子1
6の突出量を緩み止めナット17と螺子15の嵌合位置
によって調整するようにする。
【0025】往復動作工具7の後端部所定位置には、外
形をハ角形にした工具保持座20を取り付ける。工具保
持座20のハ角形の各辺には、それぞれ各弾性支持部に
おける摺動子16の当接受部18を圧接させ、フローテ
ィング部の中央中立位置に往復動作工具7の弾性的に支
持せしめる。
【0026】次に上述のように構成した本例のバリ取り
工具を用いて、ロボットによるバリ取り作業を行う場合
について説明する。この場合には、図9に示す如く、F
RP製品4のバリを取るべき周辺部に、丸やすり21を
押し当て2自由度のフローティング機構により工具7
を、一点鎖線で示す中立位置と二点鎖線で示す限界動作
位置との中間位置に位置するようにする。また、この状
態でフローティング機構の摺動子16に嵌合する緩み止
めナット17の位置を変えることにより摺動子16にか
かる圧縮ばね19の附勢力を、丸やすり21が折れず、
FRP製品4を削りすぎない程度の力に調整する。
【0027】このような状態でロボットにティーチング
したバリ取り作業をプレイバックすることにより、FR
P製品の寸法誤差を追従して動き良好にバリ取りを行な
えるものである。
【0028】特に本第2実施例では、2自由度のフロー
ティング機構を用いるので、図10に例示する如くFR
P製品4のコーナ部分のバリを削る作業を連続して行な
えるものである。例えばコーナ部分のバリを削る場合、
FRP製品4の図中イで示す部位の作業をするとき、丸
やすり21の弾性移動可能な方向は矢印Bに示す方向で
ある。また図中ロで示す部位の作業をするとき、丸やす
り21の弾性移動可能な方向は矢印Cに示す方向であ
る。このため、フローティング部9の自由度が1の場合
には、FRP製品4のコーナ角部において、ロボット1
の手首を急激に90度反軸させねばならず加工速度が遅
くなる。しかし、本例工具の如く、2自由度のフローテ
ィング部9を用いれば、矢印B方向と同時に矢印C方向
にも弾性移動可能であるから、ロボット1の手首を急激
に回わす必要もなく、連続して作業できるので加工能率
を向上できる。
【0029】また、丸やすり21は、切削性があまり高
くないので、丸やすり21がFRP製品4に食い込んで
削りすぎ損傷を与え製品価値をなくしてしまうようなこ
とを防止し、仕上げを均一にできるものである。さら
に、丸やすり21を往復動作させて作業を行うので、高
さを高いバリでもFRP製品の縁に沿って切り取るよう
に作業が進むから、削り残しもなくすことができるもの
である。
【0030】なお、上述した第2実施例では、往復動作
工具7と刃具として丸やすり21とを用いたものについ
て説明したが、図11に示す如く回転数を大巾に落して
切削力を調整した回転動作工具22を用い、これに刃具
として軸付き砥石23を取り付け、その他の構成を前述
した第2実施例と同様の構成にしても、第2実施例と同
様の作用及び効果が得られ、軸付砥石23がFRP製品
4に食い込むのを防止し、その仕上げ面を美しく均一に
できるものである。
【0031】次に本発明の第3実施例を図12ないし図
14によって説明する。本実施例では、上述の第2実施
例におけるバリ取り用工具と電気ルータとを並列にして
取り付け、同時に使用するようにしたものである。
【0032】図で4はFRP製品、5はバリ、6はロボ
ット手首先端部、8は固定座、22は回転動作工具、2
3は軸付砥石(切削力の低い刃具)、28は電気ルー
タ、29はルータービット(切削力の高い刃具)であ
る。電気ルータ28はロボットの手首先端部6に取付部
材30によって取付ける。電気ルータ28の回転軸に
は、高い切削力を持つ刃具であるルータービット29を
装着する。
【0033】電気ルータ28は、バリ取り用の2自由度
をもつ工具と並列して設置するが、電気ルータ28はロ
ボットによりバリ取り作業をする際にロボットの手首先
端部を送る方向に対し、先端側に位置するように配置す
る。
【0034】バリ取り用の2自由度をもつ工具は、第2
実施例のものと同等に構成するので図13とともに図
7,図8及び図11を援用して説明する。図で22は回
転動作工具で、その胴体先端部にはジョイントホルダプ
レート24を設置する。ジョイントホルダプレート24
には大リング26をその縦直径方向上下位置でそれぞれ
軸ピン25で枢着する。大リング26は固定座8の遊挿
穴10部分に軸ピン25の軸心方向と直交する軸心方向
位置にそれぞれ配置した軸ピン27を枢着し、全体とし
て固定座8がユニバーサルジョイントを介して回転動作
工具22を支受するように構成する。回転動作工具22
の後端部はフローティング部9で弾性的に支持する。フ
ローティング部9は、枠体9aの放射線方向に8個の弾
性支持部材を対称的に配置して成る。
【0035】各弾性支持部は次のように構成する。まず
枠体9aに螺子15で締結した摺動支持部材14の透孔
に摺動子16を摺動自在に挿通する。摺動子16の外側
端部における螺子部所定位置には緩み止めナット17を
嵌合する。さらに摺動子16の当接受部18と摺動支持
部材14との間には圧縮ばね19を架設する。
【0036】そして、回転動作工具22の後端部所定位
置に取り付けた工具保持座20の外周部に8個の弾性支
持部における各摺動子16の当接受部18が圧接して、
回転動作工具22を中立位置に弾性的に支持するように
する。
【0037】回転動作工具22には、刃具である軸付砥
石23を装着する。そして図14に示す如く、バリ取り
の対称となるFRP製品4に対し、軸付砥石23の外周
面位置よりルータビット29の位置が所定高さ浮くよう
に設定する。また、ルータビット29と軸付砥石23と
の中間位置にはチップブレーカ31を配置する。
【0038】次に上述のように構成した本例のバリ取り
工具を用いてロボットによるバリ取り作業を行う場合に
ついて説明する。この場合には図14に示す如く、FR
P製品4に軸付砥石23を押し当て、2自由度のフロー
ティング機構により、回転動作工具22を中立位置と限
界動作位置との中間位置とし、軸付砥石23が所定の附
勢力でFRP製品4に押圧されるようにするとともに、
所定範囲内で移動可能とする。またこの状態で寸法誤差
によりルータビット29がFRP製品4を切込まないよ
うにするため削り残すバリの高さが1〜2ミリメートル
程度になるようにする。
【0039】この状態でバリ取り作業を行うと、FRP
製品4に大きなバリが付いていた場合には、まずルータ
ビット29で1〜2ミリメートル程度にまでその根本を
切込み、その切込んだバリをチップブレーカ31で破砕
し、これが軸付砥石22に当らないようにする。そし
て、ルータビット29で削り残したバリは、軸付砥石2
2で削って仕上げる。よって、FRP製品4のバリが発
生する量や部位が不均一であっても、これに影響される
ことなく仕上げ精度を良好とし、仕上りを美しくできる
ものでる。
【0040】なお、上述した第3実施例では、回転動作
工具22と軸付砥石23を用いたものについて説明した
が、こればかりでなく、往復移動工具7と丸やすり21
を用いて構成しても良い。なお、本第3実施例における
以上説明した以外の構成、作用及び効果は前述した第2
実施例と同等でるので、その説明を省略する。
【0041】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にお
いてその他種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0042】
【0043】
【0044】
【発明の効果】 以上説明したように請求項1に係るロボ
ット用バリ取り工具によれば、 ロボットの手首における
作業進行上の送り方向先端側位置に切削力が高い刃具を
装着した工具を配置し、これに並ぶ送り方向後端側位置
に切削力が低い刃具を装着した工具を配置し、前記切削
力の高い刃具の位置を前記切削力の低い刃具の位置より
もバリ取りすべき製品から所定高さ離して設定するとと
もに、前記切削力の高い刃具と低い刃具との間には切削
力の高い刃具が切り込むことで分離したバリを破砕する
チップブレーカを配置し、少なくとも切削力が低い刃具
を装着した工具をロボットの手首にユニバーサルジョイ
ントを介して傾動自在に設けるとともに、この切削力の
低い工具を自由度2のフローティング部で中立位置に位
置するよう附勢して構成したので、製品についているバ
リの高さが高くなった場合でも、まず切削力の高い刃具
でバリを一定高さに切断するとともに切削力の高い刃具
が切り込むことにより分離してバリが残っている場合に
はチップブレーカがこれを破砕し、この後、残ったバリ
を切断力の低い刃具で取り除くので、バリが高くてもこ
れに対してバリ取り工具を調整せずに作業が行なえ、し
かも仕上精度を上げ仕上りを良好にできる。また、切
削力の低い刃具部分を、バリ付製品に弾性的に押し当て
た状態でロボットにあらかじめティーチングした作業を
プレイバックさせることにより、製品の寸法誤差をフロ
ーティング部の弾性変形で吸収し、刃具が製品のバリの
付け根に沿うよう追従させることができるから、刃具が
製品に食い込み傷を残すようなことをなくし、良好にバ
リ取りを行なえるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロボット用バリ取り工具の第1実施例
を示す要部部分断面側面図。
【図2】上記第1実施例の要部正面図。
【図3】上記第1実施例の要部背面図。
【図4】上記第1実施例の要部概略説明線図。
【図5】上記第1実施例の他の構成例を示す要部部分断
面側面図。
【図6】本発明の第2実施例を示す要部部分断面側面
図。
【図7】上記第2実施例の要部正面図。
【図8】上記第2実施例のフローティング部を取り出し
て示す部分断面正面図。
【図9】上記第2実施例の要部概略説明線図。
【図10】上記第2実施例の工具で製品のコーナ部のバ
リ取り作業をするときの説明線図。
【図11】上記第2実施例の他の構成例を示す要部部分
断面側面図。
【図12】本発明の第3実施例を示す電気ルータ部分の
側面図。
【図13】上記第3実施例を示す要部概略正面図。
【図14】上記第3実施例のバリ取り作業状態を示す要
部概略説明線図。
【図15】従来のロボットによるバリ取り作業の状態を
示す全体概略説明線図。
【図16】上記従来のロボット用バリ取り工具でバリを
取っている要部を示す拡大概略説明線図。
【符号の説明】
1…ロボット 4…FRP製品 5…バリ 6…手首先端部 9…フローティング部 22…回転動作工具 23…軸付砥石 28…電気ルータ 29…ルータビット31…チップブレーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 俊幸 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (72)発明者 武藤 健司 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (72)発明者 桑高 隆 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (72)発明者 大鋸 利光 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (56)参考文献 特開 昭60−131106(JP,A) 実開 平1−138545(JP,U) 実開 昭57−145655(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 27/00 B23C 3/12 B23D 79/00 B24B 9/00 602 B25J 17/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの手首に装着され、成形製品の
    バリを削除するのに用いるバリ取り工具において、前記
    ロボットの手首における作業進行上の送り方向先端側位
    置に切削力が高い刃具を装着した工具を配置し、これに
    並ぶ送り方向後端側位置に切削力が低い刃具を装着した
    工具を配置し、前記切削力の高い刃具の位置を前記切削
    力の低い刃具の位置よりもバリ取りすべき製品から所定
    高さ離して設定するとともに、前記切削力の高い刃具と
    低い刃具との間には切削力の高い刃具が切り込むことで
    分離したバリを破砕するチップブレーカを配置し、少な
    くとも前記切削力が低い刃具を装着した工具を前記ロボ
    ットの手首にユニバーサルジョイントを介して傾動自在
    に設けるとともに、前記切削力の低い工具を自由度2の
    フローティング部で中立位置に位置するよう附勢して構
    成したことを特徴とするロボット用バリ取り工具。
JP10722892A 1992-04-27 1992-04-27 ロボット用バリ取り工具 Expired - Fee Related JP3216217B2 (ja)

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