JP3216165U - 継手付きホース - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数の削減による構造の簡素化と、螺合部の省略による組み立て性の向上および雑菌を含む噴霧の回避が実現され、かつ外観がシンプルで見栄えのよい継手付きホースを提供する。【解決手段】継手付きホース1は、ホース本体2と、ホース本体の両端部に装着されて給水設備側の継手と噴霧設備側の継手とに着脱可能なホースカップリング3とを備える。ホースカップリングは、ホース本体の一端部に固着された第1カプラ30と、ホース本体2の他端部に固着された第2カプラ31とからなり、第1カプラはホース本体の一端部に、第2カプラはホース本体2の他端部に、差し込みにより通水可能に固着され、第1、第2カプラは、互いの着脱が可能に構成されている。【選択図】図1
Description
本考案は継手付きホースに係り、さらに詳しくは、夏場の暑気払いのために屋外に設置されて、霧を噴出する噴霧設備に水を供給する通路として好適な継手付きホースに関するものである。
夏場の暑気払いのために、霧を噴出する噴霧設備が屋外の特に人の流れのある場所に設置される。この種の噴霧設備への給水は、継手付きホースにより噴霧設備と給水設備を互いに通水可能に連結することでなされる。
継手付きホースの従来例を図7に示す。この図において、継手付きホース1は、ホース本体2と、金属製のホースカップリング3とを備え、ホースカップリング3は、通水可能なソケット状の第1カプラ30と、通水可能なプラグ状の第2カプラ31とからなり、第1カプラ30は、両端開口筒状の金属製第1中間継手50Aに接続され、第1中間継手50Aがホース本体2の一端部(図示例では左端部)に固着されるとともに、第2カプラ31は、両端開口筒状の金属製第2中間継手50Bに接続され、第2中間継手50Bがホース本体2の他端部(図示例では右端部)に固着される。
第1,第2中間継手50A、50Bは、その構造と大きさおよび形状が同一に設定され、それぞれの軸方向略中央部にスパナやレンチなどのねじ回し工具(以下の説明では、ねじ回し工具という)が掛合する六角形の鍔51を備え、この鍔51から一側(図示例の第1中間継手50Aでは左側、第2中間継手50Aでは右側)に延設したニップル52と、鍔51から他側(図示例の第1中間継手50Aでは右側、第2中間継手50Aでは左側)に延設した差し込み筒53とを有し、一般的にホース用継手やホースニップルと称される継手である。
第1中間継手50Aは、ニップル52に第1カプラ30を接続した状態で、差し込み筒53をホース本体2の一端部に差し込み、差し込まれたホース本体2の一端部外周を金属製のスリーブ54でカシメることで固着され、第2中間継手50Bは、ニップル52に第2カプラ31を接続した状態で、差し込み筒53をホース本体2の他端部に差し込み、差し込まれたホース本体2の外周を金属製のスリーブ54でカシメることで固着される。
第1カプラ30は、軸方向両端が開口した筒状のソケット本体30aを備え、その後端部(右端部)は、ねじ回し工具が掛合する六角形鍔30bと、第1中間継手50Aのニップル52に螺合可能な雌ネジ30cとが備わる六角ナット状に構成されており、六角形鍔30bの前側(左端)に、金属製のスリーブ30SがストロークL相当分の軸方向進退を可能に外嵌されている。
第2カプラ31は、軸方向両端が開口した筒状のプラグ本体31aを備え、その後端部(左端部)は、ねじ回し工具が掛合する六角形鍔31bと、第2中間継手50Bのニップル52に螺合可能な雌ネジ31cとが備わる六角ナット状に構成されており、プラグ本体31aの六角形鍔31bより前側(右側)は、第1カプラ30に挿脱可能であり、かつ所定位置に環状溝31eが凹設されている。
第1,第2カプラ30,31どうしは、必要に応じて、ワンタッチ操作により、着脱可能に互いに結合することができる。すなわち、第1,第2カプラ30,31どうしの分離状態において、第1カプラ30のスリーブ30Sを指先で摘み、スプリング(図示省略)の付勢に抗してストローク前端から後端に後退させ、かつソケット本体30aにプラグ本体31aを差し込み、その直後、前記摘みを解除すると、スリーブ30Sはストローク前端に自動復帰し、第1カプラ30は、第2カプラ31を抜脱不能に拘束して、第1,第2カプラ30,31どうしを分離不能に結合する。このような第1,第2カプラ30,31どうしの結合状態において、スリーブ30eをストローク後端に後退させると、第1カプラ30によるソケット本体30aの拘束が解かれ、第1,第2カプラ30,31どうしを分離することができる。
前記継手付きホース1を用いて、例えば、噴霧設備(従来例では図示せず)に第1カプラ30を接続し、給水設備(従来例では図示せず)に第2カプラ31を接続して、給水設備と噴霧設備とを通水可能に互いに連結した構造は、噴霧設備に設けた通水配管の入口に、予め、第1カプラ30の着脱が可能な継手、つまり、前記第2カプラ31に相当する継手を付設するとともに、給水設備における給水分岐管の出口に、予め、第2カプラ31の着脱が可能な継手、つまり、前記第1カプラ30に相当する継手を付設しておき、噴霧設備側の継手に第1カプラ30を接続し、かつ、給水設備の継手に第2カプラ31を接続することにより構築できる。
ところが、従来の継手付きホース1は、ホース本体2一端部への第1カプラ30の固着が第1中間継手50Aを介してなされ、かつホース本体2他端部への第2カプラ31の固着が第2中間継手50Bを介してなされるので、第1、第2中間継手50A,50Bの2個分、部品点数が多くなり、構造が複雑となる。
第1カプラ30と第1中間継手50Aとの接続は、第1カプラ30の雌ネジ30cを第1中間継手50Aのニップル52に螺合する煩雑なネジ結合によってなされ、第2カプラ31と1第2中間継手50Bとの接続は、第2カプラ31の雌ネジ31cを第2中間継手50Bのニップル52に螺合する煩雑なネジ結合によってなされるので、継手付きホース1の組み立て性が悪い。
第1カプラ30の雌ネジ30cと第1中間継手50Aのニップル52との螺合は、第1カプラ30と第1中間継手50Aが同時に、かつ同一方向に回転する共回りを避けてなされる。共回りの回避は、第1カプラ30または第1中間継手50Aのいずれか一方の回転を規制し、残る他方をネジ締め方向に回転させる第1手法、あるいは、第1カプラ30と第1中間継手50Aの双方を互いに反対方向に同時回転させる第2手法によりなされる。このような観点から、第1カプラ30のソケット本体30aに六角形鍔30bが備わり、かつ第1中間継手50Aに六角形鍔51が備わっており、ねじ回し工具を六角形鍔30bと六角形鍔51に掛合して前記第1手法または第2手法がなされる。前記と同様に、第2カプラ31の雌ネジ31cと第2中間継手50Bのニップル52との螺合も共回りを避けてなされる。そのため、第2カプラ31のプラグ本体31aに六角形鍔31bが備わり、かつ第2中間継手50Bに六角形鍔51が備わっており、ねじ回し工具を六角形鍔31bと六角形鍔51に掛合して前記第1手法および第2手法がなされる。
このように、第1カプラ30に六角形鍔30bが備わり、第2カプラ31に六角形鍔31bが備わるとともに、第1、第2中間継手50A,50Bの双方に六角形鍔51が備わっていると、継手付きホース1の外観が大仰になって見栄えが悪くなる。しかも、継手付きホース1で給水設備と噴霧設備とを互いに通水可能に連結する工事の施工に際して、鋭い角部を有する六角形鍔30b,31bや六角形鍔51が誤って前記各設備およびその周辺の構造物に当たると、これらを傷を付けるおそれがある。
一方、第1カプラ30の雌ネジ30cと第1中間継手50Aのニップル52との螺合部および第2カプラ31の雌ネジ31cと第2中間継手50Bのニップル52との螺合部は、経時により緩みが生じるおそれを有する。これら螺合部に緩みが生じるとネジ隙間が大きくなり、大きくなったネジ隙間にゴミや雑菌などが入り込む可能性を有する。よって、ゴミや雑菌を含む噴霧が懸念される。
本考案は、上記の実情に鑑みてなされたもので、部品点数の削減による構造の簡素化と、螺合部の省略による組み立て性の向上および雑菌を含む噴霧の回避が実現され、かつ外観がシンプルで見栄えのよい継手付きホースの提供を目的とするものである。
前記目的を達成するために、本考案に係る継手付きホースは、給水設備と噴霧設備を通水可能に互いに連結する継手付きホースであって、
ホース本体と、このホース本体の両端部に装着されて前記給水設備側の継手と噴霧設備側の継手とに着脱可能なホースカップリングとを備え、当該ホースカップリングは、ホース本体の一端部に差し込みにより通水可能に固着された第1カプラと、ホース本体の他端部に差し込みにより通水可能に固着された第2カプラとからなり、かつ第1,第2カプラは、互いの着脱が可能に構成されていることを特徴とするものである。
ホース本体と、このホース本体の両端部に装着されて前記給水設備側の継手と噴霧設備側の継手とに着脱可能なホースカップリングとを備え、当該ホースカップリングは、ホース本体の一端部に差し込みにより通水可能に固着された第1カプラと、ホース本体の他端部に差し込みにより通水可能に固着された第2カプラとからなり、かつ第1,第2カプラは、互いの着脱が可能に構成されていることを特徴とするものである。
前記構成の継手付きホースは、第1カプラを給水設備と噴霧設備のいずれか一方の設備に付設の継手に接続し、残る他方の設備に付設の継手に第2カプラを接続することで、給水設備と噴霧設備とを通水可能に互いに連結することができる。
ホース本体両端部へのホースカップリングの装着は、第1カプラをホース本体の一端部に差し込んで固着するとともに、第2カプラをホース本体の他端部に差し込んで固着することで可能となる。これにより、従来は必要であった中間継手が不要になり、これに伴い螺合部が省略される。中間継手の不要により部品点数が削減されて、構造が簡素化される。螺合部が省略できることで、煩雑なネジ結合が不要になり組み立て性が向上するとともに、ゴミや雑菌などの入り込む隙間が無くなって、ゴミや雑菌を含む噴霧が回避できる。しかも、ねじ回し工具掛合用の六角形鍔を有していないので、外観がシンプルになって、見栄えがよくなる。
ホース本体両端部へのホースカップリングの装着は、第1カプラをホース本体の一端部に差し込んで固着するとともに、第2カプラをホース本体の他端部に差し込んで固着することで可能となる。これにより、従来は必要であった中間継手が不要になり、これに伴い螺合部が省略される。中間継手の不要により部品点数が削減されて、構造が簡素化される。螺合部が省略できることで、煩雑なネジ結合が不要になり組み立て性が向上するとともに、ゴミや雑菌などの入り込む隙間が無くなって、ゴミや雑菌を含む噴霧が回避できる。しかも、ねじ回し工具掛合用の六角形鍔を有していないので、外観がシンプルになって、見栄えがよくなる。
前記第1,第2カプラは、互いの着脱が可能に構成されている。これによれば、複数の継手付きホースの直列継ぎ足しにより全長を大きくした継手付き長寸ホースを構成できる。そのため、給水設備と噴霧設備間の距離が、単一継手付きホースの規格長さより大きくても、前記継手付き長寸ホース給水設備と噴霧設備を通水可能に互いに連結することが可能となる。
前記ホース本体は、樹脂製チューブからなる内層と、この内層を覆う金網製補強筒からなる中間層および当該中間層を被覆するエラストマー製チューブからなる外層との三層で構成されている。これによると、樹脂製チューブの内層とエラストマー製チューブの外層との複合作用で優れた漏水防止効果が発揮され、金網製補強筒の中間層により強度が高められるとともに、前記内層、中間層および外層の複合作用により、使い勝手のよい曲げ性が得られ、かつ耐用性を高めて長期使用を可能にするなど、継手付きホース必須の特性を有効に発揮できる。
前記第1カプラは、両端開口筒状の本体と、この本体から前記内層の一端部に差し込み可能に延設された第1差し込み筒とを備え、前記第2カプラは、両端開口筒状の本体と、この本体から前記内層の他端部に差し込み可能に延設された第2差し込み筒とを備えている。これによれば、ホース本体両端部へのホースカップリング装着は、第1カプラの第1差し込み筒を内層の一端部に差し込み、かつ第2カプラの第2差し込み筒を内層の他端部に差し込む簡単な作業により行うことが可能となる。
前記ホース本体一端部の内層に差し込まれた前記第1カプラの第1差し込み筒は、前記外層の一端部除去で露出する前記中間層に外嵌された第1スリーブのカシメにより前記内層に固着されるとともに、前記ホース本体他端部の内層に差し込まれた前記第2カプラの第2差し込み筒は、前記外層の他端部除去で露出する前記中間層に外嵌された第2スリーブのカシメにより前記内層に固着される。これによると、螺合部が省略されて煩雑なネジ結合が不要な構造でありながら、ホース本体の一端部に第1カプラを脱抜不能に固着することが可能となり、かつホース本体の他端部に第2カプラを脱抜不能に固着することが可能となる。
本考案の継手付きホースは、従来の継手付きホースで必要であった中間継手が不要になり、その分部品点数が削減されて、構造が簡素化される。また、螺合部が省略できることで、煩雑なネジ結合が不要になり組み立て性が向上するとともに、ゴミや雑菌などの入り込む隙間が無くなって、ゴミや雑菌を含む噴霧が回避できる。しかも、ねじ回し工具掛合用の六角形鍔を有していないので、外観がシンプルになって見栄えがよくなる。
以下、本考案に係る継手付きホースの好ましい実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案に係る継手付きホースの一実施形態を示す半截断面図、図2は本考案に係る継手付きホースの使用例を示す概略系統図、図3は第1カプラの一実施形態を示す半截断面図、図4は第2カプラの一実施形態を示す半截断面図、図5は第1カプラと第2カプラどうしの結合状態を示す半截断面図である。
なお、前記図7の従来例と同一部分には、同一符号を付して説明する。
なお、前記図7の従来例と同一部分には、同一符号を付して説明する。
図1の継手付きホース1は、図2のように、給水設備4と噴霧設備5とを通水可能に互いに連結する。図1に示すように、継手付きホース1は、円形断面のホース本体2と、このホース本体2の両端部に装着されるステンレス製のホースカップリング3とを備え、ホースカップリング3は、通水可能な円形筒形断面の第1カプラ30と、通水可能な円形筒形断面の第2カプラ31とからなり、第1カプラ30は、ホース本体2の一端部(図1においてホース本体2の左端部)に固着され、第2カプラ31は、ホース本体2の他端部(図1においてホース本体2の右端部)に固着される。第1,第2カプラ30,31は、後述のように互いの着脱が可能になっている。
ホース本体2は、四フッ化エチレン樹脂製チューブからなる内層2aと、この内層2aを覆うステンレス金網製の補強筒からなる中間層2bおよび当該中間層2bを被覆するエラストマー製チューブからなる外層2cとの三層で構成されている。このような構成のホース本体2は、四フッ化エチレン樹脂製チューブの内層2aにより通路内に異物が付着しにくいので通路内の清浄性が保たれ、ステンレス金網製の補強筒からなる中間層2bにより強度が高められ、エラストマー製チューブの外層2cによりステンレス金網製の補強筒からなる中間層2bに埃などが入り込まないのでホース本体2の清浄性が保たれる。また、内層2a、中間層2bおよび外層2cの複合作用により、使い勝手のよい曲げ性が得られ、かつ耐用性を高めて長期使用を可能にするなど、継手付きホース1必須の特性を有効に発揮できる。
図1、図3および図4において、第1カプラ30は、軸方向両端を開口したソケット状筒形のソケット本体30aと、このソケット本体30aに延設された竹の子状筒形の第1差し込み筒30dとを備えている。第1カプラ30は、第1差し込み筒30dをホース本体2一端部の内層2aに緩圧入により差し込む簡単な作業で当該ホース本体2に装着される。なお、ソケット本体30aにステンレス製スリーブ30SがストロークL相当分の軸方向進退を可能に外嵌されている。
第2カプラ31は、軸方向両端を開口したソケット本体31aと、このプラグ本体31aに延設された竹の子状筒形の第2差し込み筒31dとを備え、プラグ本体31aの所定位置に環状溝31eが凹設されている。このプラグ本体31aは、第1カプラ30のソケット本体30aに挿脱可能である。第2カプラ31は、第2差し込み筒31dをホース本体2他端部の内層2aに緩圧入により差し込む簡単な作業で当該ホース本体2に装着される。
ホース本体2一端部の内層2aに差し込まれた第1カプラ30の第1差し込み筒30dは、外層2cの一端部を除去して中間層2bを露出させ、露出した中間層2bにステンレス製第1スリーブ6Aを外嵌し、この第1スリーブ6Aをカシメることにより内層2aに固着される。ホース本体2他端部の内層2aに差し込まれた第2カプラ31の第2差し込み筒31dは、外層2cの他端部を除去して中間層2bを露出させ、露出した中間層2bにステンレス製第2スリーブ6Bを外嵌し、この第2スリーブ6Bをカシメることにより内層2aに固着される。そのため、螺合部が省略されて煩雑なネジ結合が不要な構造でありながら、ホース本体2の一端部に第1カプラ30を脱抜不能に固着することが可能となり、かつホース本体2の他端部に第2カプラ31を脱抜不能に固着することが可能となる。
このように、ホース本体2両端部へのホースカップリング3の装着が、第1カプラ30をホース本体2の一端部に差し込んで固着するとともに、第2カプラ31をホース本体2の他一端部に差し込んで固着することによりなされるので、図7で説明した従来の継手付きホース1に必要であった第1,第2中間継手50A,50Bが不要になり、これに伴いネジ結合を必要とする螺合部が省略される。第1,第2中間継手50A,50Bが不要になることで、部品点数が削減され、構造が簡素化される。螺合部が省略できることで、煩雑なネジ結合が不要になり組み立て性が向上するとともに、ゴミや雑菌などの入り込む隙間が無くなって、ゴミや雑菌を含む噴霧が回避できる。しかも、ねじ回し工具掛合用の六角形鍔30b,31b,51を有していないので、外観がシンプルになって見栄えがよくなる、
第1カプラ30のソケット本体30aに外嵌されているスリーブ30Sは、スプリング30s1の押圧付勢により、常時は図示のストローク前端で停止している。この停止は、スプリング30s1の押圧付勢により、スリーブ30Sの先端部(左端部)のテーパー内面30s2が、ソケット本体30aの先端部に外嵌固定したステンレス製のストップリング30s3に当接することによりなされる。ソケット本体30aの先端部近傍に、円周方向等間隔で複数のステンレス製ボール30s4が径方向の移動可能に保持されている。各ボール30s4は、スリーブ30Sのストローク前端停止により、テーパー内面30s2後側の環状の規制面30s5に干渉した状態で、ソケット本体30aの径内空間に僅かに突出している。ソケット本体30aの後端部外周に段差面30s6が形成されている。
第1,第2カプラ30,31どうしは、必要に応じて、ワンタッチ操作により、着脱可能に互いに結合することができる。第1,第2カプラ30,31どうしの分離状態において、ストローク前端にあるスリーブ30Sを指先で摘み、スプリング30s1の押圧付勢に抗して後退させ、ストローク後端で停止させる。ストローク後端での停止は、スリーブ30Sの後端が段差面30s6に当接することにより確保できる。これにより。各ボール30s4は環状の規制面30s5との干渉が解かれ、径方向の僅かな移動が可能に開放される。これによって、ソケット本体30aへのプラグ本体31aの挿脱が可能になる。
ここでプラグ本体31aを差し込み、かつ差し込み直後に前記指先の摘みを解除する。プラグ本体31aが差し込まれることで各ボール30s4の一部は環状溝31eに嵌まり込む。摘みが解除されたスリーブ30Sは、スプリング30s1の押圧付勢によりストローク前端に自動復帰する。これにより、図5に示すように、各ボール30s4は環状の規制面30s5に干渉して径外方向の移動不能に規制され、その一部がプラグ本体31aの環状溝31eに強く嵌まり込む。そのため、プラグ本体31aは抜脱不能に拘束され、第1,第2カプラ30,31どうしは分離不能に結合する。この結合状態において、スリーブ30eをストローク後端に後退させると、前述の理由によりプラグ本体31aの抜脱が可能となり、第1,第2カプラ30,31どうしを分離できる。
図2に示すように、給水設備4は水道管4aと給水配管4bとを備え、給水配管4bの入口はバルブV1を介して水道管4aに分岐接続される。給水配管4bは加圧ポンプPを備え、出口にバルブV2を介して継手C1を設けてある。噴霧設備5は複数の噴霧ノズル5aを設けた通水配管5bを備え、入口に継手C2を設けてある。
本考案に係る継手付きホース1を用いて、給水設備4と噴霧設備5とを通水可能に互いに連結した構造は、噴霧設備5側の継手C2を第1カプラ30の着脱が可能な継手、つまり、第2カプラ31で構成し、給水設備4側の継手C1を第2カプラ31の着脱が可能な継手、つまり、第1カプラ30で構成して、継手C2に第1カプラ30を接続し、かつ継手C1に第2カプラ31を接続することにより構築できる。
本考案に係る継手付きホース1は、第1,第2カプラ30,31どうしが互いの着脱を可能に構成されているので、図6に示すように、複数の継手付きホース1,1…の直列継ぎ足しにより全長LLを大きくした継手付き長寸ホース10を構成できる。そのため、給水設備4と噴霧設備5(図2参照)間の距離が、単一継手付きホース1の規格長さより大きくても、前記継手付き長寸ホース10で給水設備4と噴霧設備5を通水可能に互いに連結することが可能となる。
本考案に係る継手付きホース1は、給水設備4と噴霧設備5とを互いに通水可能に連結する工事の施工に際して、各設備4,5およびその周辺の構造物に第1,第2カプラ20,31が誤って当たっても、第1,第2カプラ20,31には図7に示すような鋭い角部をもつ六角形鍔30b,31bや六角形鍔51を有しているので、各設備4,5およびその周辺の構造物の損傷を抑制することが可能となる。
本考案の継手付きホース1について前記実施形態に基づいて説明したが、本考案は前記実施形態の構成に限定されるものではなく、その趣旨および技術思想を逸脱しない範囲であれば構造変形が可能である。
本考案の継手付きホースは、夏場の暑気払いのため屋外に設置した噴霧設備と、噴霧設備に給水する給水設備とを通水可能に互いに連結する水の通路としての使用に有用である。
1 継手付きホース
2a 内層
2b 中間層
2c 外層
2 ホース本体
3 ホースカップリング
30 第1カプラ
30a ソケット本体
30d 第1差込み筒
31 第2カプラ
31a プラグ本体
31d 第2差込み筒
4 給水設備
5 噴霧設備
6A 第1スリーブ
6B 第1スリーブ
2a 内層
2b 中間層
2c 外層
2 ホース本体
3 ホースカップリング
30 第1カプラ
30a ソケット本体
30d 第1差込み筒
31 第2カプラ
31a プラグ本体
31d 第2差込み筒
4 給水設備
5 噴霧設備
6A 第1スリーブ
6B 第1スリーブ
Claims (5)
- 給水設備と噴霧設備を通水可能に互いに連結する継手付きホースであって、
ホース本体と、このホース本体の両端部に装着されて前記給水設備側の継手と噴霧設備側の継手とに着脱可能なホースカップリングとを備え、当該ホースカップリングは、ホース本体の一端部に差し込みにより通水可能に固着された第1カプラと、ホース本体の他端部に差し込みにより通水可能に固着された第2カプラとからなることを特徴とする継手付きホース。 - 請求項1に記載した継手付きホースにおいて
前記第1,第2カプラは、互いの着脱が可能に構成されている継手付きホース。 - 請求項1または請求項2に記載した継手付きホースにおいて
前記ホース本体は、樹脂製チューブからなる内層と、この内層を覆う金網製補強筒からなる中間層および当該中間層を被覆するエラストマー製チューブからなる外層との三層で構成されている継手付きホース。 - 請求項3に記載した継手付きホースにおいて、
前記第1カプラは、両端開口筒状のソケット本体と、このソケット本体から前記内層の一端部に差し込み可能に延設された第1差し込み筒とを備え、前記第2カプラは、両端開口筒状のプラグ本体と、このプラグ本体から前記内層の他端部に差し込み可能に延設された第2差し込み筒とを備えている継手付きホース。 - 請求項4に記載した継手付きホースにおいて、
前記ホース本体一端部の内層に差し込まれた前記第1カプラの第1差し込み筒は、前記外層の一端部除去で露出する前記中間層に外嵌された第1スリーブのカシメにより前記内層に固着されるとともに、前記ホース本体他端部の内層に差し込まれた前記第2カプラの第2差し込み筒は、前記外層の他端部除去で露出する前記中間層に外嵌された第2スリーブのカシメにより前記内層に固着される継手付きホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018000692U JP3216165U (ja) | 2018-02-27 | 2018-02-27 | 継手付きホース |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3216165U true JP3216165U (ja) | 2018-05-17 |
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ID=62143593
Family Applications (1)
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---|---|
JP (1) | JP3216165U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110195803A (zh) * | 2019-07-08 | 2019-09-03 | 福州和湛鑫贸易有限公司 | 一种u型夹子软管接头 |
-
2018
- 2018-02-27 JP JP2018000692U patent/JP3216165U/ja active Active
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CN110195803A (zh) * | 2019-07-08 | 2019-09-03 | 福州和湛鑫贸易有限公司 | 一种u型夹子软管接头 |
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