JPH10238678A - 管用回転自在継ぎ手 - Google Patents

管用回転自在継ぎ手

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JPH10238678A
JPH10238678A JP9060006A JP6000697A JPH10238678A JP H10238678 A JPH10238678 A JP H10238678A JP 9060006 A JP9060006 A JP 9060006A JP 6000697 A JP6000697 A JP 6000697A JP H10238678 A JPH10238678 A JP H10238678A
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JP
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joint
diameter
female
distal end
hose
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JP9060006A
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English (en)
Inventor
Yuichi Goto
裕一 後藤
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SANYO KASEI KK
Original Assignee
SANYO KASEI KK
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L27/00Adjustable joints, Joints allowing movement
    • F16L27/08Adjustable joints, Joints allowing movement allowing adjustment or movement only about the axis of one pipe

Abstract

(57)【要約】 【課題】 散水ノズルとホースとを軸線回りに回転自在
で接続できる管用回転自在継ぎ手を簡易、迅速に組立て
可能とする。 【解決手段】 基端筒部6より大径の先端筒部7のある
雄継ぎ手1にパッキング9を設けて雌継ぎ手21に挿入
し、両継ぎ手を接続する構造で、雌継ぎ手21は、内周
面に凹部30のある本体22とリング状の係止部材41
からなる。係止部材41は、内側に曲げられた係止片4
4を有し、縮径して本体22内に挿入し、その凸部43
を本体22の凹部30に嵌着する。係止部材41がセッ
トされると、係止片44のなす最小内径が雄継ぎ手1の
先端筒部7の外径D2より小径となる。この後雄継ぎ手
1を押し込むだけで、先端筒部7が係止片44を押し広
げ基端筒部6の外周面側で縮径し先端筒部7の後端面1
1に抜け止め状に係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭(水道)用ホ
ースの捩じれ防止などに使用される管用回転自在継ぎ手
に関し、詳しくは、打ち水用や家庭園芸用の散水ノズル
と家庭用ホースとの接続、或いはこのホースとこれが巻
き取られるホースリールとの接続、さらにはこうしたホ
ース同士などの接続などに使用され、ホースの捩じれを
防止するのに使用される管用回転自在継ぎ手(以下、単
に継ぎ手ともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】散水ノズルにホースを接続し、そのホー
スをその巻取用のホースリールや水道蛇口等の水栓に接
続して散水する場合において、ホースに捩じれがある
と、ホースが潰れて管路が閉塞されて水が出なくなって
しまったり、水圧でホースが散水ノズルや蛇口から外れ
てしまって水が飛散したりして手や衣服を濡らしてしま
うといったことがある。このような不具合は、散水ノズ
ル等とホース等との接続構造がホースを差込んで接続さ
れるとともにバンドやナットで固定されていることに起
因し、使用過程でノズルを持ち歩くなどした際に或いは
ホースを巻き取ったりする過程で、ホースが捩じれてし
まうことなどによって生じる。
【0003】このような不具合の発生を防止するために
は、例えば散水ノズルを手で持ってホースの捩じれが解
消される方向に適宜回転させないといけない。こうした
中、例えば散水ノズルとホースとの接続部やそのホース
とホースリールとの接続部、或いは蛇口とホースとの接
続部において、ホースの端部が散水ノズル等に対してそ
の軸線回りに自在に回転できるように構成された継ぎ手
が使用されている。
【0004】こうしたホースの捩じれ防止を図った継ぎ
手として、特開平4−78458号公報記載の技術があ
る。このものは、ノズル本体に固定された基礎固定管
に、ホースが接続される回転管を回転可能に取着する構
成とされている。そして、その構造は、基礎固定管の外
周にリング状溝部を形成しておく一方、回転管のうち基
礎固定管に装着される筒状装着体の外周面にE形リング
などの連結リングの爪が嵌入される嵌入溝部を形成して
おき、基礎固定管に回転管の筒状装着体を装着後、外周
面側から連結リングの爪を回転管の嵌入溝部を介して基
礎固定管のリング状溝部に嵌入し、その外側からカバー
を装着して連結リング離脱を防止するようにされてい
る。こうして抜け止め状としつつ、基礎固定管の回りに
連結リングとともに回転管(雄継ぎ手)を回転可能とし
ている。
【0005】この他、散水ノズルとホースを接続した継
ぎ手部材との接続部において回転可能で脱着自在とした
ものとしては、特開平7−31154号など種々の技術
が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平4−
78458号公報記載の技術は、その組立てにおいて、
Eリングを開脚状にして嵌め込む必要があるが、この作
業は厄介であり組み立てが容易でない。その上に、連結
リングの離脱防止上、外側からカバー体を装着する必要
があるなど部品点数が多く、しかも組み立て工数が多く
かかってしまう。しかも、この種の管用回転自在継ぎ手
構造をなす雄継ぎ手としては、先端部に、基端筒部の外
径より大きい外径の接続用先端筒部を備え、その外周に
リング状パッキングを設けてその接続用先端筒部から雌
継ぎ手に挿入することによって水密状に接続される構造
のものが広く互換性のあるものとして使用されている
が、特開平4−78458号公報記載の技術では、雄継
ぎ手がこれと異なる特殊形状に形成する必要があること
から、互換性のあるものが使用できない。
【0007】また、特開平7−31154号など、脱着
自在としたものでは、それを構成するための部品点数も
多く、構造の複雑化や製造コストの上昇を招いてしまう
ことから、低コスト商品には適用が困難である。また、
このものも雄継ぎ手が特殊形状に形成されており、前記
した互換性のある構造の雄継ぎ手を使用できず、したが
って汎用性に難点があるといった問題がある。
【0008】本発明は、かかる問題点を解消すべく案出
したものであって、その目的とするところは、散水ノズ
ル等とホース等とを軸線回りに回転自在して接続できる
管用回転自在継ぎ手を、構造の複雑化や部品点数の増加
を招くことなく、しかも簡易、迅速に組立て可能として
低コストで提供することをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解消する
ために本発明は、先端側に、基端筒部の外径より外径が
大きい先端筒部を備えた雄継ぎ手を、その先端筒部の外
周にリング状パッキングを設けてその先端筒部を雌継ぎ
手に挿入することによって該雌継ぎ手に対して前記雄継
ぎ手が軸線回りに回転自在に接続される構造をなし、散
水ノズル等とホースとの接続に用いられる管用回転自在
継ぎ手であって、前記雌継ぎ手は、内周面に凹部が形成
された筒状をなす雌継ぎ手本体と、適度の弾性を有して
リング状をなし弾性変形により縮径されることによって
前記雌継ぎ手本体の内側に挿入され、拡径して前記雌継
ぎ手本体の凹部に抜け止め状に嵌着される凸部を備える
と共に内側に曲げられてなる係止片を有する係止部材と
を有してなり、該係止部材は、その凸部が前記雌継ぎ手
本体の凹部に嵌着された際において該係止片のなす最小
内径が、挿入される前記雄継ぎ手の先端筒部の外径より
小径となるとともに、該先端筒部が挿入されることによ
って拡径され、かつ該先端筒部が前記雌継ぎ手の係止片
を越えて先端側に位置することによって該係止片が前記
雄継ぎ手の基端筒部の外周面側において縮径してその先
端筒部の後端面側に抜け止め状に係止する構成としたこ
とにある。
【0010】このような本発明によれば、雌継ぎ手本体
内に係止部材を嵌着し、その下で、雄継ぎ手をその先端
筒部から挿入する。すると、その先端筒部が係止片に当
接して係止片を押し拡げつつ押込まれる。そしてその先
端筒部が係止片を越えて先端側に位置すると、係止片は
雄継ぎ手の基端筒部の外周面側において縮径し、その先
端筒部の後端面側に抜け止め状に係止する。かくては、
雌継ぎ手と雄継ぎ手とが回転自在にて抜け止め状に接続
される。このようにして接続されてなる管用回転自在継
ぎ手は、その雄継ぎ手に例えば散水ノズルを接続し、反
対の雌継ぎ手にホースを接続すると、その下でホースの
軸線に対して散水ノズルが捩じられても、その雌雄両継
ぎ手間で軸線回りに自在に回転できることから、ホース
の捩じれを未然に防止できる。
【0011】そして本発明においては、先端側に、基端
筒部の外径より外径が大きい先端筒部を備えた従来の雄
継ぎ手構造を採用できる。その上に、係止部材を雌継ぎ
手本体の内側に挿入し、その内側に雄継ぎ手が挿入され
る構成をなすことから接続後において係止部材が外れる
こともないので、従来の継ぎ手のように外側から嵌入さ
れる連結リング(抜け止め手段)のように、外側からカ
バー体を装着する必要もないなど、構造の複雑化や部品
点数の格別の増加を招くこともない。しかも、雌雄両継
ぎ手の接続は雄継ぎ手を雌継ぎ手内に挿入するだけでよ
いから簡易、迅速に雌雄両継ぎ手の接続ないし組立てが
できる。しかして、散水ノズル等とホース等とを軸線回
りに回転自在して接続できる管用回転自在継ぎ手を低コ
ストで提供することができる。
【0012】上記手段においては、雌継ぎ手の係止部材
は、その一側が切り欠かれて有端リング状に形成されて
いるとよい。切り欠かれている分、その縮径が容易とな
り、雌継ぎ手本体へのセット(組付け)が容易となるた
めである。また、前記係止部材の係止片は、その先端寄
り部位が複数に分割されているとよい。複数に分割され
ているとその分、雄継ぎ手の挿入時における係止片の拡
径が容易となるからである。
【0013】そして、前記雌継ぎ手本体の凹部は、周方
向において間隔をおいて複数形成されているか、リング
溝状に形成されているとよい。リング溝状に形成されて
いると、係止部材を雌継ぎ手本体にセットする際、凸部
の周方向における位置合わせが不要となるからセットが
容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
〜図7を参照して詳細に説明する。図中、1は、本例の
管用回転自在継ぎ手をなす雄継ぎ手であって、その本体
2は本例ではABS樹脂などのプラスチック製とされ、
同心の異径円筒形のソケット状をなし、その大径筒部3
の内周面にめねじ4が形成されているとともに、小径筒
部5側はその先端側(図1右側)に基端筒部6の外径D
1より大きい外径D2を有する先端筒部7を備えてい
る。そして、この先端筒部7の先端寄り部位の外周には
リング状の凹溝8が周設され、この凹溝8に合成ゴム製
のOリングパッキン9が取着されている。なお、先端筒
部7の基端筒部6寄り部位は、先端筒部7よりやや大径
の径大部10が形成され、その径大部10の後端面11
は適宜の角度のテーパ(傾斜)で縮径され、基端筒部6
がくびれ状に形成されている。なお、基端筒部6の大径
筒部3寄り部位は円弧部12を介して拡径されフランジ
面13を介して大径筒部3に連なっている。
【0015】このような雄継ぎ手1は、その大径筒部3
のめねじ4を、例えば散水用ノズル101の把持部(グ
リップ)の端部に設けられた接続ねじ102に平リング
パッキン103を介して水密状に螺着されるように構成
されている。
【0016】一方、図1中21は、本例の管用回転自在
継ぎ手をなす雌継ぎ手であって、本例ではプラスチック
製とされ先端側(図1右側)に向かって同心で段付き円
筒状に縮径されてなる雌継ぎ手本体(雌継ぎ手本体)2
2を主体として次のように構成されている。すなわち、
雌継ぎ手本体22は、本例では先端側にホースHを外嵌
するためのテーパ状のホース接続管部23を備えると共
に、その基端側(図1左側)には、本例では小径溝部2
4を介し、外周面にねじ25を備えた胴筒部26を備え
ている。なお、詳しくは後述するが、このねじ25に
は、ホース接続管部23に外嵌めされたホースHをホー
ス固定リング51を介して締付けるホース締付けナット
61が螺着されている。
【0017】そしてこの胴筒部26は、その内周面27
が雄継ぎ手1の先端筒部7の外径D2より若干大きい径
D3で略平行な円筒状に形成されているとともに、先端
筒部7の基端筒部6寄り部位の径大部10より小径に形
成されている。そして、雄継ぎ手1のOリングパッキン
9付の先端筒部7が挿入された際、そのOリングパッキ
ン9の外周面が胴筒部26の内周面27に圧接されて水
密が保持されるように形成されている。
【0018】また、胴筒部26の基端側(図2左側)に
は、胴筒部26の内径D3より内径が大径で内周面28
が平行円筒状をなす大径部29を備えており、本例で
は、その基端側寄り部位の内周面28に対し、直径方向
に対応する位置にて凹部30が2か所設けられている。
ただし、この凹部30は本例では側面視矩形状をなすと
共に大径部29の外周面に貫通する窓状に形成されてい
る。なお、大径部29の外周面には補強用のリブ31が
適数(本例では3)周設されている。また、この大径部
29の深さ(奥行き)Lは、雄継ぎ手1の先端筒部7が
挿入され、フランジ面13が大径部29の端面33に当
接した際に、先端筒部7の径大部10の前端10aが胴
筒部26の端面26aに略当接するように設定されてい
る。
【0019】一方、このような雌継ぎ手本体22の大径
部29の内側には、プラスチック製で、適度の弾性を有
して有端のリング状をなし弾性変形により縮径されるこ
とによって大径部29の内側に挿入され、弾性(ばね
性)によって拡径して大径部29の凹部30に抜け止め
状に嵌着するように形成された係止部材41がセットさ
れている。ただし、この係止部材41は、本例では八角
形筒状の有端の環体部42の外周面に直径方向に凸設さ
れた2の凸部43が弾性により大径部29の凹部30に
嵌着され、軸線J方向に抜け止め状にセットされるよう
に形成されている。そしてこの係止部材41は環体部4
2の先端面から先端側に同体で伸び、かつ内側に折り曲
げられて「へ」字形をなす舌片状の係止片44を備えて
いる。ただし、係止片44は、本例では環体部42の八
角に対応し、雌継ぎ手本体22内にセットされた際に軸
線J方向からみて略等角度間隔となるようにして8か所
形成されている。なお、材質は、ポリアセタールなどの
プラスチック材から適宜に選択すればよい。
【0020】また、係止部材41は、その凸部43が雌
継ぎ手本体22の凹部30に嵌着された際においてその
係止片44のなす最小内径D4(図5参照)が、雄継ぎ
手1の先端筒部7の外径D2より小径となるように設定
されている。そして、この係止部材41が雌継ぎ手本体
22内にセットされた状態で、雄継ぎ手1の先端筒部7
が挿入された際に係止部材41の係止片44が拡径され
(図2,5参照)、かつ雄継ぎ手1が一杯押込まれるこ
とで、先端筒部7が雌継ぎ手21の係止片44を越えて
先端側に位置すると同時に係止片44が雄継ぎ手1の基
端筒部6の外周面側において縮径し、係止片44の先端
が先端筒部7の後端面11に対して抜け止め状に係止す
るように構成されている。
【0021】なお、雌継ぎ手本体22の胴筒部26のね
じ25に螺着されるホース締付けナット61は、その先
端側(図1右側)内周面62が先端側(図1右側)に向
かうにしたがって先細となるテーパ状に形成されてい
る。一方、ホース固定リング51は、一側が切欠かれた
略筒状をなすとともに、先端側が切れ込まれて複数に分
割されており、一端側(図1左側)がホース接続管部2
3の基端側の小径溝部24に入込むように内側に曲げら
れており、他端側(図1右側)がホースHの外周面に食
い込むように鉤状に形成されて爪部52をなし、外周面
が先端側(図1右側)に向かって小径となるテーパ状に
形成されている。
【0022】しかして、ホース締付けナット61を螺退
させてホース固定リング51の爪部52を緩めて拡径さ
せ、ホース接続管部23にホースHを外嵌めした後、ホ
ース固定リング51の爪部52がホースHの外周面に食
い込むように配置し、ホース締付けナット61を螺進
し、緊締することで、ホース締付けナット61の端部内
側の内周面(テーパ面)62でホース固定リング51の
テーパ面を楔作用により半径方向に締め付ける。こうす
ることでホース固定リング51の爪部52にてホースH
は抜け止め状に固定される。
【0023】さて、このような構成の本例管用回転自在
継ぎ手においては、雌継ぎ手本体22の大径部29の内
側に対して係止部材41をその径方向に絞り込み、弾性
変形させて挿入し、その内側にて拡径させてその凸部4
3を雌継ぎ手本体22の凹部30に抜け止め状に嵌着す
る。この際、本例では係止部材41の一側が切り欠かれ
て有端リング状に形成されていることから、その分、そ
の縮径が容易となり、雌継ぎ手本体22へのセット(組
付け)が容易とされている。なお、このようにしてセッ
トされた係止部材41の係止片44のなす最小内径D4
は、挿入される雄継ぎ手1の先端筒部7のD2外径より
小径となっており、基端筒部6の外径D1と略同径とさ
れている。
【0024】しかして、このような雌継ぎ手21に対し
て、散水ノズル101に接続された雄継ぎ手1を接続す
る場合は、雄継ぎ手1の先端筒部7をそれにOリングパ
ッキン9を装着した状態で係止部材41の内側に一気に
挿入するだけでよい。すなわち、このように押込むと、
係止片44は雄継ぎ手1の先端筒部7にて拡径され、さ
らに雄継ぎ手1の先端筒部7が押込まれ、先端筒部7が
係止部材41の係止片44を越えて先端側に位置すると
同時に係止片44は雄継ぎ手1の基端筒部6の外周面側
において弾性により縮径し、その先端が先端筒部7の後
端面11に抜け止め状に係止する。これにより、雌雄両
継ぎ手が接続され、散水ノズル101とホースHとが抜
け止め状にて軸線J回りに回転自在となる。したがっ
て、散水ノズル101の使用時やホースHの巻き取り時
にホースHの軸線Jに対してノズル101が捩じられる
ようなときでも、ノズル101のみがその軸線J回りに
回転できるから、ホースHの捩じれやそれに起因するホ
ースHの潰され等の問題は回避される。
【0025】このように本例の管用回転自在継ぎ手によ
れば、雄継ぎ手1に従来使用されている構造のものを使
用できる上に、構造の複雑化や部品点数の格別の増加を
招くこともなく、ホースHの軸線J回りにノズル101
を回転自在とする管用回転自在継ぎ手となすことができ
る。その上に、雌継ぎ手21の内側に対し、軸方向に雄
継ぎ手1を挿入するだけで簡易、迅速に雌雄両継ぎ手の
接続ができ、したがって簡易、迅速に管用回転自在継ぎ
手の組立てができるので、低コスト化が実現される。し
かも、本例では、係止部材41の係止片44が複数に分
割されているため、雄継ぎ手1の挿入時におけるその拡
径が容易なため、セットが簡易となる。
【0026】また、このような本例の管用回転自在継ぎ
手構造によれば、雄継ぎ手1には従来の構造のものを使
用できるし、雌継ぎ手21にはホースHの接続用部材を
除けば、その本体22と係止部材41だけでよく、した
がって部品点数が少なくすむ上に、組み立てが簡易、迅
速にできるから低コスト化が実現される。なお、本例に
おいて雌雄両継ぎ手は嵌めころし状に接続され、その接
続部位の分離は通常できないが、例えば本例においてノ
ズル101とホースHとの分離を要する場合には、雌継
ぎ手21からホースHを抜くか、散水ノズル101から
雄継ぎ手1を螺退させて分離すればよい。
【0027】さて、次に別の形態例について図8〜10
を参照して説明するが、このものは上記形態例に対し
て、雌継ぎ手本体72に設けられた凹部30の位置と、
係止部材81の、構造、形状が異なる点が相違するだけ
であり、作用、効果は上記例と基本的には共通すること
から、相違点を中心に説明し、同一の部位には同一の符
号を付しその説明を適宜省略する。
【0028】すなわち本例のものは、雌継ぎ手71をな
すその本体72に設けられた凹部30が、胴筒部26と
大径部29との間において、周方向に略等間隔で詳しく
は図示しないが例えば4か所窓状に穿孔形成されてい
る。そして、係止部材81は有端の環体部82を介して
その外周面に周方向に等間隔で凸部83を4か所備えて
いる。そして、係止片84は環体部82の後端面側(図
8左側)に伸びると共に内側に曲げられて先端側を向く
ように折り返し状に形成され、その数は、本例では周方
向に略等間隔で4か所とされている。しかして、係止部
材81は前記形態例と同様に、絞り込むように弾性変形
させて雌継ぎ手本体72内に挿入し、その凸部83を凹
部30に嵌め込むことでセットされる。その際、係止片
84のなす最小内径は、挿入される雄継ぎ手1の先端筒
部7の外径D2より小径となっており、基端筒部6の外
径D1と略同径とされている。かくして、雄継ぎ手1を
雌継ぎ手本体72内に押し込むことで、前記形態例と全
く同様にして接続される。
【0029】すなわち、このような雌継ぎ手71に対し
て、散水ノズル101が接続された雄継ぎ手1の先端筒
部7をそれにOリングパッキン9を装着した状態で係止
部材81の内側に一気に挿入する。すると、係止片84
は雄継ぎ手1の先端筒部7にて拡径され、さらに雄継ぎ
手1の先端筒部7が押込まれ、先端筒部7が係止部材8
1の係止片84を越えて先端側に位置すると同時に係止
片84は雄継ぎ手1の基端筒部6の外周面側において弾
性により縮径し、その先端が先端筒部7の後端面11に
抜け止め状に係止する。かくして、雌雄両継ぎ手が接続
され、散水ノズル101とホースHとが抜け止め状にて
軸線J回りに回転自在となる。
【0030】また、上記両形態例とも係止部材41,8
1は、その一側が切り欠かれて有端リング状に形成され
ているものとしたが、雌継ぎ手本体へのセットが可能で
あれば、無端リング状に形成しておいてもよい。そし
て、上記両形態例とも係止部材41,81の係止片4
4,84は、雌継ぎ手本体22,72にセットした際、
略等角度間隔で8か所、又は4か所となるものを例示し
たが、その数、間隔は任意に設定すればよい。ただし、
雌継ぎ手本体にセットした際、略等角度間隔となるよう
にするのが、抜け止め作用の安定ないし信頼性上好まし
い。
【0031】さらに、上記の雌継ぎ手本体22,72の
凹部30は、2か所又は4か所としたが凸部に応じて適
数とすればよく、いずれにしても周方向において複数形
成する場合には等間隔とするとよい。また、凹部30は
上記例では外周面に貫通するように設けたが貫通してい
なくともよいし、その場合には周方向に沿ってリング溝
状に形成してもよい。このようにすれば、セットされる
係止部材の凸部の位置合わせが不要となるのでそのセッ
トが容易となる。なお、係止部材の凸部は凹部に嵌着さ
れるようにそれに対応するように設ければよいが、凹部
と同数でなくともよい。
【0032】また、上記例では、雄継ぎ手側に散水ノズ
ルを接続し、雌継ぎ手側にホースを接続したものを例示
したが、散水ノズルやホースは雌雄いずれの継ぎ手に接
続してもよい。すなわち、雌雄両継ぎ手の相互の接続側
と反対側を散水ノズルやホースなどとの接続に応じた適
宜の継ぎ手構造としておけばよい。そして、本発明に係
る管用回転自在継ぎ手は、散水ノズルとホースとの接続
以外に、ホースリール本体とホース、さらにはホース同
士の接続にも使用できる。さらに、上記においては管用
回転自在継ぎ手全体をソケット状のものとした場合を例
示したが、いずれの接続に使用するものでも、例えば雌
継ぎ手をエルボ状とするなど適宜の形状としておけばよ
い。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る管用回転自在継ぎ手によれ
ば、雄継ぎ手に従来使用されている構造のものを使用で
きる上に、構造の複雑化や部品点数の格別の増加を招く
こともなく、軸線回りに回転自在の管用回転自在継ぎ手
と成すことができる。また、雌継ぎ手本体に係止部材を
嵌着してなる雌継ぎ手の内側に対し、軸方向に雄継ぎ手
を挿入するだけで簡易、迅速に雌雄両継ぎ手の接続ない
し組立てができる。しかして、本発明によれば、散水ノ
ズル等とホースとを軸線回りに回転自在して接続できる
管用回転自在継ぎ手を低コストで提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管用回転自在継ぎ手の実施の形態を示
す断面図。
【図2】図1の要部拡大断面図。
【図3】図1のA−A線拡大断面図。
【図4】図1の管用回転自在継ぎ手をなす雄継ぎ手及び
それに散水ノズルの把持部を接続した断面図。
【図5】図1の管用回転自在継ぎ手をなす雌継ぎ手の断
面図。
【図6】図1の管用回転自在継ぎ手をなす雄継ぎ手の分
解斜視図。
【図7】図1の管用回転自在継ぎ手をなす雌継ぎ手の分
解斜視図。
【図8】本発明の管用回転自在継ぎ手の別の実施の形態
を示す断面図。
【図9】図8の要部拡大断面図。
【図10】図8の管用回転自在継ぎ手をなす雌継ぎ手の
本体及び係止部材の分解斜視図。
【符号の説明】
1 雄継ぎ手 2 雄継ぎ手本体 6 雄継ぎ手の基端筒部 7 雄継ぎ手の先端筒部 9 リング状パッキング 21,71 雌継ぎ手 22,72 雌継ぎ手本体 28 雌継ぎ手の大径部の内周面 30 雌継ぎ手の凹部 41,81 係止部材 43,83 係止部材の凸部 44,84 係止片 101 散水ノズル D1 雄継ぎ手の基端筒部の外径 D2 雄継ぎ手の先端筒部の外径 D4 係止片のなす最小内径 J 軸線 H ホース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に、基端筒部の外径より外径が大
    きい先端筒部を備えた雄継ぎ手を、その先端筒部の外周
    にリング状パッキングを設けてその先端筒部を雌継ぎ手
    に挿入することによって該雌継ぎ手に対して前記雄継ぎ
    手が軸線回りに回転自在に接続される構造をなし、散水
    ノズル等とホース等との接続に用いられる管用回転自在
    継ぎ手であって、 前記雌継ぎ手は、内周面に凹部が形成された筒状をなす
    雌継ぎ手本体と、適度の弾性を有してリング状をなし弾
    性変形により縮径されることによって前記雌継ぎ手本体
    の内側に挿入され、拡径して前記雌継ぎ手本体の凹部に
    抜け止め状に嵌着される凸部を備えると共に内側に曲げ
    られてなる係止片を有する係止部材とを有してなり、該
    係止部材は、その凸部が前記雌継ぎ手本体の凹部に嵌着
    された際において該係止片のなす最小内径が、挿入され
    る前記雄継ぎ手の先端筒部の外径より小径となるととも
    に、該先端筒部が挿入されることによって拡径され、か
    つ該先端筒部が前記雌継ぎ手の係止片を越えて先端側に
    位置することによって該係止片が前記雄継ぎ手の基端筒
    部の外周面側において縮径してその先端筒部の後端面側
    に抜け止め状に係止する構成をなすことを特徴とする管
    用回転自在継ぎ手。
  2. 【請求項2】 前記係止部材は、その一側が切り欠かれ
    て有端リング状に形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の管用回転自在継ぎ手。
  3. 【請求項3】 前記係止部材の係止片は、その先端寄り
    部位が複数に分割されていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の管用回転自在継ぎ手。
  4. 【請求項4】 前記雌継ぎ手本体の凹部が、周方向にお
    いて間隔をおいて複数形成されていることを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の管用回転自在継ぎ手。
  5. 【請求項5】 前記雌継ぎ手本体の凹部が、リング状溝
    に形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3
    記載の管用回転自在継ぎ手。
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