JP3215746B2 - 中空品の射出成形方法 - Google Patents

中空品の射出成形方法

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JP3215746B2 JP7656493A JP7656493A JP3215746B2 JP 3215746 B2 JP3215746 B2 JP 3215746B2 JP 7656493 A JP7656493 A JP 7656493A JP 7656493 A JP7656493 A JP 7656493A JP 3215746 B2 JP3215746 B2 JP 3215746B2
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
    • B29C45/1705Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles using movable mould parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
    • B29C45/1711Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles and removing excess material from the mould cavity by the introduced fluid, e.g. to an overflow cavity

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  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中空品の射出成形方
法に関するもので、特に、中空品における中空部を形成
するため、射出成形段階において塑性成形材料の内部に
流体を注入する工程を備える、中空品の射出成形方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この発明にとって興味ある中空品の一例
が図2および図3に示されている。図2は、斜視図であ
り、図3は、図2の線III−IIIに沿う断面図であ
る。
【0003】図2および図3に示す中空品1は、特殊な
ランプの封入管として用いられるものであり、耐熱性が
要求されることから、たとえばセラミックから構成され
る。このような中空品1を能率的に得るため、近年、一
体的な射出成形を適用する試みがなされている。
【0004】図14は、上述した中空品1を得るための
従来の射出成形方法に含まれる代表的な工程を順次示し
ている。
【0005】まず、図14(1)に示すように、中空品
1の外形状に相関する内面を規定するキャビティ2を有
する金型3が用意される。金型3には、キャビティ2に
連通するゲート4および流体供給経路5が設けられてい
る。ゲート4には、ランナ6が連なっている。
【0006】次に、図14(2)に示すように、キャビ
ティ2内に、たとえばセラミック粉末とバインダとの混
練物からなる塑性成形材料7が射出され、この射出工程
は、図14(3)に示すように、キャビティ2内に未充
填分8が残る段階で終了される。
【0007】次に、塑性成形材料7が未だ固化しないう
ちに、図14(4)に示すように、塑性成形材料7の内
部に、流体供給経路5を通して、たとえば窒素ガスのよ
うな流体が注入される。この流体の注入により、塑性成
形材料7の内部に中空部9が形成されるとともに、塑性
成形材料7は、キャビティ2内の未充填分8にまで行き
渡る。
【0008】次に、塑性成形材料7が固化したとき、金
型3から取出され、図14(4)において破線で示す切
断線10に沿って切断される。このようにして、図2お
よび図3に示した中空品1のための未焼成成形体が得ら
れる。この未焼成成形体は、次いで、脱脂され、その
後、焼成され、中空品1が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の射出成
形方法では、図14(2)に示すように、塑性成形材料
7の射出の初期の段階において、ジェッティング11を
発生しやすい。このジェッティング11は、比較的速く
固化される傾向にあるため、キャビティ2内での塑性成
形材料7の流動むらの原因となる。したがって、得られ
た中空品1の外観不良を引起こしたり、中空部9の大き
さまたは形状を製品間においてばらつかせたり、中空部
9を偏心させたりすることがある。
【0010】それゆえに、この発明の目的は、上述した
ようなジェッティングの発生を有利に防止して、得られ
た中空品の外観を良好なものとすることができるととも
に、中空部を偏在させることなく安定的に形成すること
ができる、中空品の射出成形方法を提供しようとするこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、簡単に言え
ば、上述したジェッティングの発生を防止するため、フ
ロートを用い、このフロートを金型のキャビティ内に配
置した状態で射出成形を行なうことを特徴としている。
【0012】より詳細には、この発明では、得ようとす
る中空品の外形状に相関する内面を規定する主キャビテ
ィおよび主キャビティに連なる補助キャビティを有する
とともに、主キャビティの、補助キャビティが位置する
側とは逆の端部において、主キャビティに連通するゲー
トおよび流体供給経路が設けられた金型と、主キャビテ
ィから補助キャビティまで移動可能であり、穴が設けら
れたピストン部およびピストン部の一方側に空間を与え
るようにピストン部に連結される空間形成部を備えるフ
ロートと、中空品の材料となる塑性成形材料とが、それ
ぞれ、用意される。上述したフロートは、ピストン部が
ゲート側に向きかつ空間形成部が補助キャビティ側に向
くように、主キャビティ内に配置される。その状態で、
ゲートを通して、塑性成形材料が主キャビティに向かっ
て射出され、それによって、射出された塑性成形材料を
ピストン部に衝突させるとともに、空間形成部が補助キ
ャビティの終端に達するまでフロートが補助キャビティ
方向へ移動される。次いで、流体供給経路を通して、流
体が主キャビティ内の塑性成形材料の内部に注入され
る。これによって、塑性成形材料の内部に中空部が形成
されるとともに、流体の注入により主キャビティ内で余
剰となった塑性成形材料は、ピストンの穴から補助キャ
ビティ側へ流出される。
【0013】この発明は、また、次のように変更するこ
ともできる。すなわち、フロートを主キャビティ内に配
置した状態で、ゲートを通して、塑性成形材料を主キャ
ビティに向かって射出するとき、フロートを補助キャビ
ティ方向へ移動させるが、その移動が補助キャビティの
終端にまで達しないようにされる。そして、流体供給経
路を通して、流体を塑性成形材料の内部に注入すると
き、流体の注入量に相当する体積を主キャビティ側に与
えるべくフロートが補助キャビティ方向へさらに移動さ
れる。
【0014】上述した後者の方法では、フロートは、前
者の方法で用いられたように、穴が設けられたピストン
部およびピストン部の一方側に空間を与えるようにピス
トン部に連結される空間形成部を備えていても、このよ
うな穴を持たないものであってもよい。なお、この後者
の方法において、前者の方法で用いられたフロートと同
様のものを用い、同様の態様で主キャビティ内に配置す
る場合には、流体を注入する工程で、塑性成形材料の一
部は、ピストンの穴から補助キャビティ側へ流出され
る。
【0015】この発明で用いられるフロートは、得よう
とする中空品の外形状の一部を与える形状を有していて
もよい。
【0016】また、この発明で用いられる塑性成形材料
は、前述したセラミック粉末とバインダとの混練物であ
っても、金属粉末とバインダとの混練物であっても、セ
ラミック粉末および金属粉末とバインダとの混練物であ
っても、さらには、熱可塑性樹脂であってもよい。
【0017】
【作用】この発明において、フロートは、塑性成形材料
の射出の初期の段階で塑性成形材料に衝突し、この段階
で生じようとするジェッティングの成長を抑制する。
【0018】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、ジェッ
ティングが原因となって引起こされるキャビティ内での
塑性成形材料の流動むらを防止することができる。その
結果、得られた中空品の外観不良を防止できるととも
に、中空部を偏在させることなく安定的に形成すること
ができる。
【0019】特に、前述した前者の方法によれば、塑性
成形材料を射出するとき、空間形成部が補助キャビティ
の終端に達するまでフロートが補助キャビティ方向へ移
動される。すなわち、塑性成形材料の射出を終えた段階
で、得ようとする中空品の外表面を与える塑性成形材料
のスキン層のすべてが一挙に形成される。そのため、前
述した後者の方法では生じる可能性のあるヘジテーショ
ンマークの発生を有利に防止することができる。
【0020】また、フロートとして、穴が設けられたピ
ストン部およびこれに連結される空間形成部を備えるも
のを用い、流体を注入する工程において、塑性成形材料
の一部を穴から補助キャビティ側へ流出させることを行
なえば、得られた中空品の中空率をより高めることがで
きる。
【0021】また、この発明で用いられるフロートは、
主キャビティに向かって射出された塑性成形材料から受
ける圧力によって補助キャビティに向かって移動され
る。言換えると、フロートを所望のごとく移動させるた
めの特別な駆動手段を必要としない。そのため、金型の
構造が複雑にならず、安価にこの発明による射出成形方
法を採用することができる。
【0022】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に含まれる代表
的な工程を順次示している。この実施例は、前述した図
2および図3に示した中空品1の射出成形方法に向けら
れている。
【0023】まず、図1(1)に示すように、得ようと
する中空品1の外形状に相関する内面を規定する主キャ
ビティ12および主キャビティ12に連なる補助キャビ
ティ13を有する金型14が用意される。この実施例で
は、主キャビティ12と補助キャビティ13とが互いに
等しい断面形状を有しているが、以下に説明する工程の
実施を可能とする限り、主キャビティ12と補助キャビ
ティ13とは互いに異なる断面形状を有していてもよ
い。金型14には、また、主キャビティ12の、補助キ
ャビティ13が位置する側とは逆の端部において、主キ
ャビティ12に連通するゲート15および流体供給経路
16が設けられている。ゲート15には、さらに、ラン
ナ17が連なっている。
【0024】図1(1)〜(4)には、また、フロート
18が図示されている。フロート18は、単独で、図4
および図5に示されている。図4は、斜視図であり、図
5は、図4の線V−Vに沿う断面図である。フロート1
8は、穴19が設けられたピストン部20、およびピス
トン部20の一方側に空間を与えるようにピストン部2
0に連結される空間形成部21を備える。この実施例で
は、空間形成部21は、円筒状をなしている。フロート
18は、図1(1)〜(3)を参照すればわかるよう
に、主キャビティ12から補助キャビティ13まで移動
可能である。なお、フロート18の外周面とキャビティ
12および13の内周面とは、わずかな隙間を形成して
いても、全周にわたって互いに接触していてもよい。フ
ロート18の移動に際して及ぼされる抵抗の所望の大き
さに応じて、フロート18の外周面とキャビティ12お
よび13の内周面との接触圧力を設定すればよい。ま
た、フロート18が主キャビティ12から補助キャビテ
ィ13まで移動するときの抵抗をさらに大きくしたい場
合には、図示しないが、たとえば圧縮ばねを、フロート
18と補助キャビティ13の端部との間に配置すること
もできる。
【0025】上述したフロート18は、図1(1)に示
すように、そのピストン部20がゲート15側に向きか
つ空間形成部21が補助キャビティ13側に向くよう
に、主キャビティ12内に配置される。
【0026】その状態で、図1(2)に示すように、ゲ
ート15を通して、塑性成形材料22が主キャビティ1
2に向かって射出される。この射出の初期の段階におい
て、発生し得るジェッティング23は、ピストン部20
に衝突することにより、直ちに消去される。この塑性成
形材料22が与える圧力により、フロート18は、補助
キャビティ13方向へ移動する。そして、塑性成形材料
22の射出は、図1(3)に示すように、空間形成部2
1が補助キャビティ13の終端に達するまでフロート1
8が補助キャビティ13方向へ移動したときに終了され
る。このとき、図1(3)に示すように、塑性成形材料
22のごく一部は、ピストン部20の穴19から補助キ
ャビティ13側へ漏れることもある。
【0027】次に、図1(4)に示すように、流体供給
経路16を通して、たとえば窒素ガスのような流体が主
キャビティ12内の塑性成形材料22の内部に注入され
る。これによって、塑性成形材料22の内部に中空部2
4が形成されるとともに、流体の注入により主キャビテ
ィ12内で余剰となった塑性成形材料22がピストン部
20の穴19から補助キャビティ13側へ流出される。
なお、図1(4)では、塑性成形材料22が、フロート
18の空間形成部21によって形成される空間をすべて
埋めているが、塑性成形材料22は、この空間をすべて
埋める必要はない。
【0028】図1(4)に示した工程を終えた後、塑性
成形材料22が固化される。この固化された塑性成形材
料22は、フロート18とともに、金型14から取出さ
れ、破線で示す切断線25に沿って切断される。また、
フロート18が、その内部にある塑性成形材料22とと
もに除去される。これによって、図2および図3に示し
た中空品1が得られる。なお、フロート18の除去は、
塑性成形材料22の部分での切断によっても、フロート
18の強制的な引離しによってもよい。後者の場合、穴
19内に位置していた塑性成形材料22が中空品1側に
突起として残されることもあるが、このような突起は、
以後の工程において、切断または研磨等により容易に除
去することができる。
【0029】用いられた塑性成形材料22が、熱可塑性
樹脂である場合には、そのまま、中空品1を製品として
用いることができる。他方、塑性成形材料22が、セラ
ミック粉末とバインダとの混練物、金属粉末とバインダ
との混練物、またはセラミック粉末および金属粉末とバ
インダとの混練物である場合には、その後、脱脂および
焼成工程に付され、製品としての中空品1が提供され
る。なお、これら脱脂および焼成工程において発生する
分解ガスは、中空品1の外面からだけでなく、中空部2
4を規定する内面からも放出され、中空部24内に放出
された分解ガスは、中空部24の端部の開口26から迅
速に排出される。
【0030】以上述べた実施例において、フロート18
に対して、得ようとする中空品1の外形状の一部を与え
る機能を持たせることもできることがわかる。以下に説
明する図6ないし図9に示した実施例では、この機能を
より積極的に働かせようとするものである。
【0031】この実施例は、図6および図7に示した中
空品27を製造しようとするものである。図6は、中空
品27の斜視図であり、図7は、図6の線VII−VI
Iに沿う断面図である。この実施例では、図8に示すよ
うな断面形状を有するフロート28が用いられる。フロ
ート28は、穴29が設けられたピストン部30、およ
びこのピストン部30の一方側に空間を与えるようにピ
ストン部30に連結される円筒状の空間形成部31を備
えるだけでなく、ピストン部30において、副キャビテ
ィ32を形成している。
【0032】図9は、前述した図1(4)に示す工程に
相当する工程を示している。なお、図9において、図1
に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付
し、重複する説明は省略する。図9において、塑性成形
材料22の内部に流体供給経路16を通して注入された
流体は、フロート28の副キャビティ32内にまで至る
中空部33を形成する。塑性成形材料22が固化され、
金型14から取出され、フロート28が除去された後、
破線で示す2本の切断線34および35に沿って切断さ
れたとき、図6および図7に示すような中空品27が得
られる。この中空品27の一方端部36の外形状は、フ
ロート28に形成された副キャビティ32によって与え
られる。また、この中空品27では、中空部33の両端
部に開口37および38が形成されている。
【0033】上述した実施例から理解されるように、こ
の発明に係る射出成形方法によれば、そこに用いられる
フロートの形状を変更するだけで、金型を共通に用いな
がら、異なる形状の中空品を容易に得ることができる。
【0034】この発明では、使用を終えたフロートは、
好ましくは、そこに付着された塑性成形材料を除去し
て、再利用される。図10ないし図12にそれぞれ示し
たフロートは、このような使用後の塑性成形材料の除去
をより容易に行なえるように考慮したものである。
【0035】図10に示したフロート39は、複数個の
穴40が設けられたピストン部41、およびピストン部
41の一方側に空間を与えるようにピストン部41に連
結される空間形成部42を備える。空間形成部42は、
シャフト部43とその端部に位置するフランジ部44と
を備える。射出成形を終えたとき、塑性成形材料は、シ
ャフト部43の周囲に付着するので、この塑性成形材料
を容易に除去することができる。なお、図10(b)に
示すように、空間形成部42のシャフト部43とフラン
ジ部44とを分離可能としておけば、塑性成形材料の除
去がさらに容易になる。
【0036】図11に示したフロート45は、複数個の
穴46が設けられたピストン部47、およびピストン部
47の一方側に空間を与えるようにピストン部47に連
結される空間形成部48を備える。空間形成部48は、
断面X字状のシャフト部49とその端部に設けられたフ
ランジ部50とを備える。フロート45の使用後におい
て、塑性成形材料はシャフト部49の外表面に付着する
が、このような塑性成形材料は容易に除去することがで
きる。
【0037】図12に示したフロート51は、穴52が
設けられたピストン部53、およびピストン部53の一
方側に空間を与えるようにピストン部53に連結される
円筒状の空間形成部54を備えており、前述したフロー
ト18と類似する形状を有しているが、第1の部分55
と第2の部分56とに分割可能なように構成されてい
る。第1の部分55および第2の部分56は、それぞ
れ、対をなすスナップ係合部57および58を形成して
いて、これらスナップ係合部57および58が互いに係
合することにより、第1の部分55および第2の部分5
6が一体化される。このフロート51では、使用後にお
いて、フロート18と同様、円筒状の空間形成部54内
に塑性成形材料が残されるが、第1の部分55と第2の
部分56とを互いに分離することにより、この塑性成形
材料を容易に除去することができる。
【0038】図13は、この発明のさらに他の実施例を
説明するためのものである。図13(1)および(2)
は、前述した図1(1)および(2)に示した工程の後
に実施される工程を示している。したがって、図13に
おいて、図1に示す要素に相当する要素には同様の参照
符号を付し、重複する説明は省略する。
【0039】図1(1)および(2)にそれぞれ示した
工程が順次実施された後、図13(1)に示した状態と
される。すなわち、ゲート15を通して、塑性成形材料
22が主キャビティ12に向かって射出されるとき、フ
ロート18が補助キャビティ13方向へ移動されるが、
その移動が補助キャビティ13の終端にまで達しない段
階で、塑性成形材料22の射出が終了される。
【0040】次いで、同じく図13(1)に示すよう
に、流体供給経路16を通して、流体が塑性成形材料2
2の内部に注入される。この流体の注入によって、図1
3(2)に示すように、流体の注入量に相当する体積を
主キャビティ12側に与えるように、フロート18が補
助キャビティ13方向へさらに移動される。このとき、
好ましくは、フロート18は、補助キャビティ13の終
端に達するまで移動される。
【0041】図13(2)においては、流体の注入の結
果、塑性成形材料22の一部がピストン部22の穴19
から補助キャビティ13側へ流出された状態が図示され
ている。この塑性成形材料22の一部の流出は、必須で
はなく、したがって、図13に示した実施例では、フロ
ート18に穴19が設けられる必要はない。しかしなが
ら、穴19が設けられていると、中空部24の大きさを
容易に大きくすることができるとともに、次のような効
果も期待できる。
【0042】すなわち、図13(1)の工程で射出が終
了される塑性成形材料22の量のコントロールをそれほ
ど厳密に行なわなくても、常に所望の形状を有する中空
品1を得ることができる。なぜなら、塑性成形材料22
の一部を穴19から補助キャビティ13側へ流出させる
ことができれば、図13(1)の段階で射出された塑性
成形材料22の量のばらつきを、穴19から流出される
塑性成形材料22の量によって吸収することができるか
らである。
【0043】上述したいくつかの実施例において、流体
供給経路16を通して注入される流体としては、通常、
たとえば窒素ガスのようなガスが用いられるが、他のガ
スまたは液体が用いられてもよい。
【0044】また、上述した実施例で示した中空品1ま
たは27は、この発明によって得られる中空品の一例に
すぎず、金型に設けられる主キャビティおよび補助キャ
ビティの形状を変更することにより、任意の形状の中空
品を得ることができる。また、フロートの形状について
も、主キャビティおよび補助キャビティの形状に応じて
任意に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に含まれるいくつかのステ
ップを順次示す断面図である。
【図2】図1に示した実施例により得ようとする中空品
1を示す斜視図である。
【図3】図2の線III−IIIに沿う断面図である。
【図4】図1に示したフロート18を単独で示す斜視図
である。
【図5】図4の線V−Vに沿う断面図である。
【図6】この発明の他の実施例によって得ようとする中
空品27を示す斜視図である。
【図7】図6の線VII−VIIに沿う断面図である。
【図8】図6および図7に示した中空品27を得るため
に用いられるフロート28を示す断面図である。
【図9】図8に示したフロート28を用いて、図6およ
び図7に示した中空品27を得ようとする実施例におけ
る、図1(4)に相当する工程を示す断面図である。
【図10】この発明のさらに他の実施例で用いられるフ
ロート39を示し、(a)は組立状態の斜視図であり、
(b)は分解状態の斜視図である。
【図11】この発明のさらに他の実施例において用いら
れるフロート45を示す斜視図である。
【図12】この発明のさらに他の実施例において用いら
れるフロート51を分解した状態で示す斜視図である。
【図13】この発明のさらに他の実施例に含まれる、図
1(1)および(2)の工程の後に実施される工程を順
次示す断面図である。
【図14】従来の中空品の射出成形方法に含まれるいく
つかのステップを順次示す断面図である。
【符号の説明】
1,27 中空品 12 主キャビティ 13 補助キャビティ 14 金型 15 ゲート 16 流体供給経路 18,28,39,45,51 フロート 19,29,40,46,52 穴 20,30,41,47,53 ピストン部 21,31,42,48,54 空間形成部 22 塑性成形材料 24,33 中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B22F 3/02 B28B 1/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 得ようとする中空品の外形状に相関する
    内面を規定する主キャビティおよび前記主キャビティに
    連なる補助キャビティを有するとともに、前記主キャビ
    ティの、前記補助キャビティが位置する側とは逆の端部
    において、前記主キャビティに連通するゲートおよび流
    体供給経路が設けられた金型を用意し、 前記主キャビティから前記補助キャビティまで移動可能
    であり、穴が設けられたピストン部および前記ピストン
    部の一方側に空間を与えるようにピストン部に連結され
    る空間形成部を備えるフロートを用意し、 前記中空品の材料となる塑性成形材料を用意し、 前記フロートを、前記ピストン部が前記ゲート側に向き
    かつ前記空間形成部が前記補助キャビティ側に向くよう
    に、前記主キャビティ内に配置し、 その状態で、前記ゲートを通して、前記塑性成形材料を
    前記主キャビティに向かって射出し、それによって、射
    出された塑性成形材料を前記ピストン部に衝突させると
    ともに、前記空間形成部が前記補助キャビティの終端に
    達するまで前記フロートを前記補助キャビティ方向へ移
    動させ、 次いで、前記流体供給経路を通して、流体を前記主キャ
    ビティ内の前記塑性成形材料の内部に注入し、それによ
    って、前記塑性成形材料の内部に中空部を形成するとと
    もに、前記流体の注入により前記主キャビティ内で余剰
    となった前記塑性成形材料を前記ピストン部の穴から前
    記補助キャビティ側へ流出させる、各工程を備える、中
    空品の射出成形方法。
  2. 【請求項2】 得ようとする中空品の外形状に相関する
    内面を規定する主キャビティおよび前記主キャビティに
    連なる補助キャビティを有するとともに、前記主キャビ
    ティの、前記補助キャビティが位置する側とは逆の端部
    において、前記主キャビティに連通するゲートおよび流
    体供給経路が設けられた金型を用意し、 前記主キャビティから前記補助キャビティまで移動可能
    なフロートを用意し、 前記中空品の材料となる塑性成形材料を用意し、 前記フロートを前記主キャビティ内に配置し、 その状態で、前記ゲートを通して、前記塑性成形材料を
    前記主キャビティに向かって射出し、それによって、射
    出された塑性成形材料を前記フロートに衝突させるとと
    もに、前記フロートを前記補助キャビティ方向へ終端に
    まで達しない程度に移動させ、 次いで、前記流体供給経路を通して、流体を前記主キャ
    ビティ内の前記塑性成形材料の内部に注入し、それによ
    って、前記塑性成形材料の内部に中空部を形成するとと
    もに、前記流体の注入量に相当する体積を前記主キャビ
    ティ側に与えるべく前記フロートを前記補助キャビティ
    方向へさらに移動させる、各工程を備える、中空品の射
    出成形方法。
  3. 【請求項3】 前記フロートは、穴が設けられたピスト
    ン部および前記ピストン部の一方側に空間を与えるよう
    にピストン部に連結される空間形成部を備え、 前記フロートを前記主キャビティ内に配置する工程で
    は、前記フロートを、前記ピストン部が前記ゲート側に
    向きかつ前記空間形成部が前記補助キャビティ側に向く
    ように配置し、 前記流体を注入する工程では、前記塑性成形材料の一部
    を前記ピストン部の穴から前記補助キャビティ側へ流出
    させる、請求項2に記載の中空品の射出成形方法。
  4. 【請求項4】 前記フロートは、得ようとする中空品の
    外形状の一部を与える形状を有している、請求項1ない
    し3のいずれかに記載の中空品の射出成形方法。
  5. 【請求項5】 前記塑性成形材料は、熱可塑性樹脂であ
    る、請求項1ないし4のいずれかに記載の中空品の射出
    成形方法。
  6. 【請求項6】 前記塑性成形材料は、セラミック粉末と
    バインダとの混練物である、請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の中空品の射出成形方法。
  7. 【請求項7】 前記塑性成形材料は、金属粉末とバイン
    ダとの混練物である、請求項1ないし4のいずれかに記
    載の中空品の射出成形方法。
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