JP3214900B2 - 送信アンテナ - Google Patents

送信アンテナ

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JP3214900B2
JP3214900B2 JP16468492A JP16468492A JP3214900B2 JP 3214900 B2 JP3214900 B2 JP 3214900B2 JP 16468492 A JP16468492 A JP 16468492A JP 16468492 A JP16468492 A JP 16468492A JP 3214900 B2 JP3214900 B2 JP 3214900B2
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圭一 小川
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アイワ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコードレス電話機の子
機などに適用して好適な送信アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】小電力型コードレス電話機に装備されて
いる送受信兼用の送受信アンテナは一般に、ダイポール
アンテナの一種であるグランドプレーンアンテナ(ホイ
ップアンテナ)が使用されている。ホイップアンテナは
電話機筐体外に突出した輻射器(導体線)と、筐体内に
収納されたカウンタポイズ用導体線で構成される。この
構成は親機も子機も同じである。
【0003】コードレス電話機でその使用が認められて
いる周波数帯は親機では送信周波数が380MHz帯、
受信周波数が254MHz帯であり、子機においては送
信周波数が254MHz帯、受信周波数が380MHz
帯であるから、輻射器としてλ/4(λは波長)の長さ
のものを使用すると相当な長さになる。そのため、例え
ば子機では図7に示すように通常送受信アンテナ20の
一部が子機筐体11の外側に一部(10〜20cm程
度)突出して設けられている。
【0004】図7において、12は受話機、13は送話
機である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】子機は屋内外のいずれ
の場所でも使用される可能性がある。そのとき子機に設
けられた送受信アンテナ20を使用中、あるいは可搬中
損傷するおそれがある。これを避けるためには送受信ア
ンテナ20の輻射器26も筐体11内に収納すればよ
い。しかし筐体11の大きさ、形状等の制約から輻射器
26を収納するには技術的に困難を伴う。
【0006】そこで考えられる子機側の送受信アンテナ
20としてループアンテナがある。ループアンテナを使
用したとしても1ターンで筐体内に収納できない。これ
を数ターン巻いて使用すれば収納スペースが狭くても充
分に収納できる。
【0007】しかし、このようにループ状にすると、ア
ンテナ特性のうち送信能力が著しく低下することが確認
された。実験によるとほぼ1/2に送信能力(送信電
力)が低下した。
【0008】このことは子機の使用可能範囲が1/2以
下になるため通常のコードレス電話機を使用した場合に
は使用可能距離は50m以下に落ちることになる。ただ
し、アンテナ特性は本来の8の字状指向性から無指向性
になるので、子機としての使用地域が制限されなくなる
メリットはある。
【0009】そこで、この発明は送信アンテナと受信ア
ンテナを個別に設けると共に、特に送信アンテナ用輻射
器を筐体内に収納しても送信能力が低下しない送信アン
テナを提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明に係る送信アンテナは、ループ状に巻回
されてアンテナ線として使用される導体線と、この導体
線の所定個所を覆うように粘着された、送信能力改善用
の金属片とを有することを特徴とするものである。
【0011】
【作用】図1および図2に示すように、送信アンテナ2
0aも受信アンテナ20bも共に筐体11内に完全に収
納される。それぞれがほぼλ/4の長さをもつ導体線2
1,25をほぼ中空長方形状となるようにnターン,m
ターンに巻いて筐体11内に収納する。
【0012】送信アンテナ20aを構成するループ化さ
れた導体線21の一辺に送信能力改善用の金属片24が
貼られる。そうしたときには金属片24を貼着する前後
で送信能力は2.5dBm程度まで改善された。
【0013】したがって、ループアンテナ化して筐体1
1内に送受信アンテナ20を収納した場合でも、送信能
力を改善できるからコードレス電話機相互間での使用可
能距離を従来と同じくできる。
【0014】
【実施例】続いて、この発明に係る送信アンテナの一例
を小電力型コードレス電話機に適用した場合につき図面
を参照して詳細に説明する。
【0015】コードレス電話機に適用する場合、子機に
おいて使用される受信周波数は380MHz帯であり、
送信周波数帯は254MHz帯であるので、送信アンテ
ナと受信アンテナは個別のものが使用される。
【0016】図1はこの発明を子機10に適用した場合
であり、その筐体11の一部に送信アンテナ20aと受
信アンテナ20bが収納される。送信アンテナ20aに
ついて説明すると、これは図2のようにその導体線21
の長さがλ/4(λは波長)若しくはこれに短縮率を乗
じたときの長さに選定されると共に、所定の内径を有す
るように長方形状のループに巻回される。図は細長いル
ープに巻回されている。その外径はこれが収納される筐
体11の大きさや収納スペースなどによって決められ
る。
【0017】ループの外径が決まると、アンテナターン
数nが決まる。所定のターン数nを前もって選んでおい
て、それからそのアンテナを収納するべき場所を選ぶよ
うにしてもよい。
【0018】ループ状の送信アンテナ20aは図2A,
Bに示すように所定の厚みを有する絶縁板23上に貼着
される。絶縁板23の他方の面側には受信アンテナ20
bを構成するアンテナ導体線25が貼着される。
【0019】この発明ではこのように絶縁板23上に貼
着されたアンテナ導体線のうち、とくに送信アンテナ2
0aを構成するアンテナ導体線21の一辺若しくは複数
の辺に、その辺の導体線を覆うように金属片24が貼着
されるものである。
【0020】図2Aに示すものは導体線21の上辺のう
ち、その巻回方向に対しては一部であり、幅方向(巻回
方向と直交する方向)はその導体線の全てを覆うように
金属片24が貼着される。
【0021】金属片24の形状や大きさなどは後述する
として、その厚みは0.1mm程度の箔片を使用するこ
とができる。
【0022】絶縁板23の表裏にアンテナ導体線21,
25を貼着するのではなく、別々の絶縁板23にアンテ
ナ導体線21,25を貼着するようにしてもよい。金属
片24は鉄、アルミニウム、銅などの金属材料のものを
使用することができる。
【0023】アンテナ導体線21,25をループ状に巻
回すると、アンテナ指向性は通常の8の字状の指向性か
ら無指向性に変わる。無指向性となることによって子機
10の使用エリアが親機を中心にして円形状になるた
め、8の字特性の場合より使用エリアが大幅に広がる。
【0024】アンテナ導体線21に貼着する金属片24
の大きさ、形状、貼着位置、貼着個数などによってアン
テナ特性が変化する。これらの変数によってアンテナ特
性がどのように変化するかを次に説明する。その前提と
して、送信周波数は254MHz、送信アンテナ20a
とこの送信アンテナ20aからの受信電力測定器までの
距離が1.8m、送信アンテナ20aおよび測定器の地
上高はいずれも1mとし、送信電力は8mWとする。
【0025】このような条件下で受信感度を測定した例
を図3および図5に示す。図3は図2に示したように金
属片24をアンテナ導体線21の全面を覆うように貼着
したときの測定例である。使用した金属片24は鉄箔
で、厚みは0.1mmである。その結果次のようになっ
た。 (A)図3A 金属片24・・・貼着しない 受信電力・・・・−29dBm (B)図3B 金属片24・・・縦34mm、横24mm 貼着位置・・・・上の辺 受信感度・・・・−26.5dBm (C)図3C 金属片24・・・縦20mm、横24mm 貼着位置・・・・上の辺 受信感度・・・・−27dBm (D)図3D 金属片24・・・縦32mm、横20mm 貼着位置・・・・上の辺 受信感度・・・・−27dBm (E)図3E 金属片24・・・縦42mm、横42mm 貼着位置・・・・左右の辺の2箇所 受信感度・・・・−27.5dBm 以上のことから、金属片24を貼着すると、受信感度が
2.0〜2.5dBmだけ改善されるので、このことは
それだけ送信アンテナ20aの送信能力が改善されたこ
とを意味する。したがって、送信能力は金属片24を貼
着しないときのほぼ2倍となり、子機の使用可能距離
(電波の到達距離)がほぼ2倍まで延ばすことが可能に
なった。
【0026】図2に示す金属片24はアンテナ導体線2
1の全面を囲むように貼着した例であるが、図4のよう
にその表面側だけを覆うように貼着することもできる。
【0027】図5は使用される金属片24として鉄箔に
代えて銅箔を使用したときの測定例である。測定条件は
同じである。 (A)図5A 金属片24・・・縦34mm、横24mm 貼着位置・・・・上の辺 受信感度・・・・−26.5dBm (B)図5B 金属片24・・・縦20mm、横24mm 貼着位置・・・・上の辺 受信感度・・・・−27.0dBm (C)図5C 金属片24・・・縦42mm、横20mm 貼着位置・・・・左右両辺の2箇所 受信感度・・・・−26.5dBm この場合においても、鉄箔とほぼ同じく2〜2.5dB
mの改善が見られた。したがって、金属片24の材質や
大きさ、形状などにはあまり依存しないことが判る。
【0028】図6は図5Aの変形例であって、図4に示
すようにアンテナ導体線21の表面を覆い、銅箔の代わ
りに鉄箔を使用した場合である。このときは、 金属片24・・・縦17mm、横24mm 貼着位置・・・・上の辺 受信感度・・・・−27.5dBm となり、これより金属片24はアンテナ導体線21を全
て覆うようにした方が送信能力を改善できることが判
る。
【0029】なお、受信アンテナ20bにはこのような
金属片は貼着されていない。これを貼着すると、受信感
度が低下することが実験より確認されたからである。
【0030】この発明はコードレス電話機の他に個人用
若しくは業務用トランシーバなどの送信アンテナとして
も使用できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る送
信アンテナによれば、ループ状に巻回された導体線の所
定個所を覆うように粘着された、送信能力改善用の金属
片を有するものである。
【0032】この構成によって、金属片が貼着されない
場合に比べて、送信能力を倍以上に改善できるので、電
波が届く領域を大幅に広げることができる。 従って、コ
ードレス電話機などに適用する場合には子機の使用範囲
を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る送信アンテナを適用した子機の
図である。
【図2】送信アンテナの一例を示す図である。
【図3】受信感度測定例を示す図である。
【図4】送信アンテナの他の例を示す要部の断面図であ
る。
【図5】受信感度測定例を示す図である。
【図6】受信感度測定例を示す図である。
【図7】従来アンテナを使用した子機の図である。
【符号の説明】
10 電話機(子機) 20 送受信アンテナ 20a 送信アンテナ 20b 受信アンテナ 21,25 アンテナ導体線 24 金属片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループ状に巻回されてアンテナ線として
    使用される導体線と、 前記導体線の所定個所を覆うように粘着された、送信能
    力改善用の金属片とを有する ことを特徴とする送信アン
    テナ。
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JP3085167B2 (ja) * 1995-11-30 2000-09-04 トヨタ自動車株式会社 側突用エアバッグ装置及びドアアームレスト

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