JP3214796B2 - 鋳片案内ロールセグメント - Google Patents

鋳片案内ロールセグメント

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JP3214796B2
JP3214796B2 JP01694595A JP1694595A JP3214796B2 JP 3214796 B2 JP3214796 B2 JP 3214796B2 JP 01694595 A JP01694595 A JP 01694595A JP 1694595 A JP1694595 A JP 1694595A JP 3214796 B2 JP3214796 B2 JP 3214796B2
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義信 石原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造機で鋳造され
た鋳片を、鋳片の搬送方向に沿ってテーパ状に圧下する
ために、上・下ロールの間の間隔を高精度、かつ簡単に
変更し得るようにした鋳片案内ロールセグメントに関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、連続鋳造設備では、鋳片
の流れ方向に沿って両側に配置される鋳片案内ロールの
プロフィルは、鋳片の熱収縮に伴って搬送先側になるほ
どロール間隔が小さくなるようにテーパを設けるのが一
般的であり、鋳片の品質向上のためにも鋳片の搬送方向
に沿うロール間隔にテーパを付け、ロールによって鋳片
に対して軽圧下力を加えることが好ましい。このような
構成になる鋳片案内ロールセグメントは、例えば、本願
出願人の出願になる実公昭62−45807号公報(従
来例1)や、同じく本願出願人の出願になる実開昭64
−42758号公報(従来例2)に開示されている。
【0003】以下、上記鋳片案内ロールセグメントの概
要を説明すると、先ず、実公昭62−45807号公報
に開示されている従来例1に係る鋳片案内ロールセグメ
ントは、これによる鋳片の圧下状態を示す図の図9
(a)と、そのタイロッド部の部分を主として示す図の
図9(b)に示すように、複数の上ロール50A,50
B,50C,50D,50Eを支持する上フレーム53
を球面座55,56,57,58を介してタイロッド5
4の上部で支持して、鋳片の搬送方向の前記上ロールの
高さを少しずつ変えて若干のテーパを設けるために上フ
レーム53を傾斜させ得る構成になっている。この場
合、上ロール50A,50B,50C,50D,50E
と、下ロール51A,51B,51C,51D,51E
との間のロール間隔や、鋳片に対する圧下率を調整する
に際しては、タイロッド54の下部に螺刻したねじ54
aに螺合したウオームホイール59を駆動させている。
【0004】次に、実開昭64−42758号公報で開
示されている従来例2に係る鋳片案内ロールセグメント
を説明すると、これは、上記従来例1の鋳片案内ロール
セグメントを改善したもので、そのねじ軸の部分を主と
して示す図の図10に示すように、ねじ軸62の上部
で、シリンダ装置63を介して複数の上ロール(図示省
略)を支持する上フレーム61を支持して、鋳片に対し
て容易に圧下力を加え得るようにしたものである。この
場合、上記従来例1と同様に、前記ねじ軸62の下部に
螺刻したねじ部62aに螺合したウオームホイール64
を駆動させて上ロールと下ロール(図示省略)との間の
ロール間隔を調整する一方、前記シリンダ装置63を作
動させて鋳片に対する圧下率を調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、従来例1
又は従来例2に係る鋳片案内ロールセグメントは、上ロ
ールと下ロールとの間のロール間隔を、鋳片の搬送方向
に沿ってテーパ状に調整するのに、上フレームと下フレ
ームとを4本のタイロッドを介して連結し、タイロッド
に連結した送りねじ機構によって、下フレームに対して
タイロッドと共に上フレームを昇降させる構成である。
つまり、上・下ロールのロール間隔はウオームホイール
の回転によって行われるため、ロール間隔の微調整が難
しいのに加えて、同期駆動であるとはいうものの、鋳片
の搬送方向と直交する方向の間隔を均一にすることが難
しいという解決すべき課題があった。
【0006】従って、本発明の目的とするところは、精
度良く、しかも簡単にロール間隔を調整することを可能
ならしめる鋳片案内ロールセグメントを提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の請求項
1に係る鋳片案内ロールセグメントが採用した手段の特
徴とするところは、下固定フレームと上固定フレームと
を左右の側板を介して連結してなるロールスタンドの前
記下固定フレームの上に複数の下ロールが並列配設さ
れ、これら下ロールに対向する複数の上ロールを支持す
る上ロール支持フレームが前記上固定フレームに設けら
れた昇降装置により昇降自在に支持されてなる鋳片案内
ロールセグメントにおいて、前記昇降装置を前記上固定
フレーの鋳片の搬送方向に少なくとも2組設け、これら
昇降装置のそれぞれが同期伸縮する上・下伸縮ロッドを
有し、下伸縮ロッドに前記上ロール支持フレームが連結
されてなる両ロッド型の圧下シリンダと、前記上伸縮ロ
ッドに設けられるストッパと、前記圧下シリンダのシリ
ンダ本体の上に、前記上ロールと並行に設けられるガイ
ドと、前記上伸縮ロッドを挟む両側を前記ガイドで案内
されて摺動し、摺動方向に予め定めたピッチで配設さ
れ、前記ストッパの下面が当接される高さが相違する複
数段のストローク調整部を有するストローク調整部材
と、該ストローク調整部材を、前記ストローク調整部が
前記ストッパの下側になる位置に移動させて停止させる
作動装置とからなるところにある。
【0008】本発明の請求項2に係る鋳片案内ロールセ
グメントが採用した手段の特徴とするところは、請求項
1に記載の鋳片案内ロールセグメントにおいて、前記ス
トローク調整部材の複数段のストローク調整部に厚さが
相違する間隔片を着脱自在に配設したところにある。
【0009】
【作用】本発明の請求項1に係る鋳片案内ロールセグメ
ントによれば、2組の昇降装置のそれぞれの圧下シリン
ダの上・下伸縮ロッドを上方に移動させるとストッパが
上昇する。そして、ガイドで支持されているストローク
調整部材を作動装置により摺動させ、ストローク調整部
材のストローク調整部が目的とするストッパの下面位置
にきたときに、圧下シリンダの上下伸縮ロッドを下方に
移動させると上ロールが上フレームを介して下降し、ス
トッパの下面がストローク調整部に当接して、上・下ロ
ールの間のロール間隔がストローク調整部の寸法と、ス
トッパの取付け位置とに応じた間隔になる。
【0010】本発明の請求項2に係る鋳片案内ロールセ
グメントによれば、ストローク調整部材の複数段のスト
ローク調整部に厚さが相違するライナーを着脱自在に配
設したので、上記請求項1に記載の鋳片案内ロールセグ
メントに係る作用に加えて、間隔片の交換で上下ロール
の間のロール間隔を自在に設定することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例1に係る鋳片案内ロー
ルセグメントを、その全体正面図の図1と、その側面図
の図2と、図1のA部詳細説明図の図3と、図3の側面
図の図4と、図3の平面図の図5と、作動装置である調
整部材作動シリンダの模式図の図6および図7とを参照
しながら説明する。
【0012】図1と図2とに示す符号3は、ベースフレ
ーム1に取付けられた下固定フレームで、その上面に
は、図2に示すように、4本の下ロール8が取付けら
れ、さらに図1に示すように、これら下ロール8の長手
方向の幅方向の両側に位置決めピン6とボルト7とによ
り、左右の側板2,2が立設状態で固定されている。前
記左右の側板2,2は厚鋼板製で、その上方の中央には
切欠き2aが形成されており、そしてこの切欠き2aの
垂直な相対する面にはライナー2bが図示しないボルト
で固着されている。また、符号5は上ロール支持フレー
ムで、その下面には前記下ロール8に対向する4本の上
ロール9が取付けられおり、前記上ロール支持フレーム
5は前記左右の側板2,2の上部に架設されてなる上固
定フレーム4に配設されてなる後述する昇降装置10に
より昇降自在に支持されている。
【0013】前記昇降装置10は、前記上固定フレーム
4の鋳片Wの入側と出側における2箇所ずつに設けら
れ、上側に先端側にストッパであるナット12が螺着・
固定されてなる上伸縮ロッド11cを、また下側に水平
な連結ピンを介して前記上ロール支持フレーム5が連結
される下伸縮ロッド11bを有する圧下シリンダ11を
備えており、そしてこれらロッド11b,11cはシリ
ンダ本体11a内を上下方向に往復作動されるピストン
11dにより伸縮されるように構成されている。なお、
前記上伸縮ロッド11cの最伸長状態における入側の2
個の圧下シリンダ11と出側の2個の圧下シリンダ11
とのナット12までの間隔は入側が出側より小間隔にな
るように、つまり異なったストロークが設定されてお
り、このストローク差により、鋳片Wは搬送方向に沿っ
てテーパ状に圧下される。
【0014】また、図1に示すように、前記上ロール支
持フレームの左右の両側中央位置には後述するトラニオ
ン軸5a,5aが突設されている。これらトラニオン軸
5a,5aの断面は、図2に示すように矩形状に形成さ
れている。そして、これらトラニオン軸5a,5aそれ
ぞれの鋳片Wの搬送方向と直交する方向の垂直な平行面
には、相反する側に膨出する凸曲面を有する半月型ライ
ナー5bが固着され、これらトラニオン軸5a,5aは
半月型ライナー5bを介して前記切欠き2aの垂直な相
対する面に設けられたライナー2bの間に嵌合されてい
て、この上ロール支持フレーム5はトラニオン軸5aを
中心として揺動、かつ上下方向に摺動し得るように構成
されている。
【0015】前記シリンダ本体11aそれぞれの上に
は、図3乃至図5に示すように、平板部と、その幅方向
の上伸縮ロッド11cの相反する側に上向きに突設され
てなるΓ状の断面を有するガイド部とからなるガイド1
3,13が、前記圧下シリンダ11の上伸縮ロッド11
cを挟む両側位置に前記上・下ロール9,8と平行に配
置されている。そして、これらガイド13,13には上
側から見た形状がUの字状の後述するストローク調整部
材14が摺動自在に嵌合されている。このストローク調
整部材14の2股部分それぞれの上面には、ストローク
調整部である厚さが相違する3種類の間隔片14a,1
4b,14cが、予め定めたピッチで2組ずつ着脱自在
に固着されている。このように、3種類の間隔片14
a,14b,14cを2組ずつ固着したのは、図5に示
すように、上固定フレーム4の幅方向の2箇所に圧下シ
リンダ11が設けられているためである。
【0016】上記の通り、前記昇降装置10の圧下シリ
ンダ11は前記上固定フレーム4の鋳片Wの入側と出側
との2箇所ずつ設けられているので、上記のようなスト
ローク調整部材14は2組設けられている。これらスト
ローク調整部材14,14には、中央部にブラケット1
5aを有する連結フレーム15の端部がそれぞれ固着さ
れており、そして2組のストローク調整部材14,14
は、ブラケット15aにロッドの先端が枢着されてなる
作動装置である後述する両ロッド型の調整部材作動シリ
ンダ16で作動されるように構成されている。
【0017】前記調整部材作動シリンダ16は、図5と
図6とに示すように、2つの独立した油圧室16a,1
6bを有し、伸縮ロッド16c,16dが相反する方向
に突出し、一方の伸縮ロッド16cの先端が前記ブラケ
ット15aに連結されると共に、他方の伸縮ロッド16
dの先端がガイド13に跨がって設けられた固定用ブラ
ケット17に連結さている。つまり、調整部材作動シリ
ンダ16の最縮小状態、一方の伸縮ロッド16cの伸
長、および両方の伸縮ロッド16c,16dの伸長作動
で、3段の間隔片14a.14b,14cを個別に前記
ナット12の下面に位置させることによりロール間隔を
3段階に調整して、容易に異サイズの鋳片の案内に容易
に対応し得るようになっている。なお、調整部材作動シ
リンダ16は、図7に示すように、伸縮ロッド16dの
先端が前記ストローク調整部材14を摺動させる先端シ
リンダ16bと、この先端シリンダ16bのヘッド側に
伸縮ロッド16cの先端が連結され、かつヘッド側が前
記固定用ブラケット17に連結される基端シリンダ16
aとからなる構成であっても良い。
【0018】以下、上記鋳片搬送ロールセグメントの作
用態様を説明すると、圧下シリンダ11の上・下伸縮ロ
ッド11b,11cを上方に移動させると、ストッパで
あるナット12が上昇し、ストローク調整部材14とナ
ット12の下面との間に間隙が生じる。そこで、3種類
の間隔片14a.14b,14cのうち、目的とするロ
ール間隔を得ることのできる厚さを有する間隔片がナッ
ト12の下面位置になるように調整部材作動シリンダ1
6のロッドを伸縮させる。調整部材作動シリンダ16の
ロッドの伸縮により、目的とする厚さを有する間隔片が
それぞれのナット12の下面にくると、調整部材作動シ
リンダ16の作動を停止させると共に、圧下シリンダ1
1に予め定めた圧力の作動油を供給して上・下伸縮ロッ
ド11b,11cを下方に移動させる。
【0019】前記各ナット12の下面が間隔片の上面に
当接すると、上ロール9と下ロール8との間に目的とす
るロール間隔が確保されると共に、入側の圧下シリンダ
11,11と出側の圧下シリンダ11,11とのストロ
ーク差によって、入側の下ロール8と上ロール9との間
のロール間隔が出側のロール間隔よりも大きくなり、ロ
ール間隔が鋳片の搬送方向に沿ってテーパ状に調整され
る。そして、ロール間隔の調整が終了すると、鋳片Wの
搬送が開始される訳であるが、鋳片Wに対する圧下力は
圧下シリンダ11に供給される油圧力により確保され
る。また、鋳片から異常な力が加わると、圧下シリンダ
11の配管ライン中の作動油の圧力が上昇するが、配管
ラインに設けたリリーフ弁から作動油が逃げて緩衝され
る。
【0020】以上述べたように、本実施例になる鋳片搬
送ロールセグメントによれば、従来の鋳片搬送ロールセ
グメントのように、ウオームとウオームホイールを回転
させるまでもなく、ストローク調整部材14の水平移動
と、圧下シリンダ11の上下伸縮ロッド11b,11c
の伸縮作動だけで、極めて容易、かつ高精度でロール間
隔を確保することができる。また、間隔片14a.14
b,14cを着脱自在としたので、これら間隔片の厚さ
を変えるだけで、簡単にロール間隔を変更できるという
効果もある。
【0021】さらに、従来例に係る鋳片案内ロールセグ
メントは、上ロールと下ロールとの間のロール間隔を鋳
片の搬送方向に沿ってテーパ状に調整するのに、上フレ
ームと下フレームとを4本のタイロッドを介して連結
し、タイロッドに連結した送りねじ機構(ウォームホイ
ールの駆動による)によって、下フレームに対してタイ
ロッドと共に上フレームを昇降させる構成であるのに対
して、本実施例に係る鋳片搬送ロールセグメントは、左
右の側板2,2とシリンダだけでよいので、設備費に関
して有利になるという経済効果もある。
【0022】なお、以上では、ストローク調整部材14
に3種類の間隔片14a,14b,14cを着脱自在に
固着した例を説明したが、ストローク調整部材14に4
種類以上の間隔片を取付けることができる。例えば、ス
トローク調整部材14に4種類の間隔片が取付けられて
いる場合には、調整部材作動シリンダ16を、例えば図
8に示すような構成にすれば良い。即ち、一方が他方の
2倍のストロークを有する2つの独立した油圧室16
a,16bを有する構成にすることにより、4種類の間
隔片のそれぞれを個別に圧下シリンダ11の上伸縮ロッ
ド11bに設けられたナット12の下面位置に移動させ
ることができる。
【0023】また、以上では、2組のストローク調整部
材14のそれぞれに着脱自在に設けた間隔片14a,1
4a同士、間隔片14b,14b同士、及び間隔片14
c,14c同士がそれぞれ同じ厚さである場合を例とし
て説明したが、入側の2個の圧下シリンダ11と、出側
の2個の圧下シリンダ11との上伸縮ロッド11bにス
トローク差を設けずに、間隔片14a,14a同士、間
隔片14b,14b同士、及び間隔片14c,14c同
士の間に同じずつの厚み差を設けても良い。
【0024】次に、本発明の実施例2に係る鋳片搬送ロ
ーるセグメントを説明すると、本実施例が上記実施例1
と相違するところは、ストローク調整部材を作動させる
作動装置の構成が相違するところにある。詳しくは、図
示省略しているが、前記作動装置は一端側が前記連結フ
レームの中央に設けられたブラケットに連結されてなる
ボールねじと、ガイドに跨がって設けられた固定用ブラ
ケットに固着され、前記ボールねじに螺着される回転子
を有する駆動装置とから構成されている。
【0025】従って、駆動装置で回転子を回転させる
と、ボールねじがその長手方向に往復移動し、ブラケッ
ト、連結フレームを介してストローク調整部材がガイド
に案内されて移動し、目的とする間隔片がナットの下面
にくるので、本実施例は上記実施例と同効である。な
お、前記駆動装置の停止は、例えばリミットスイッチに
より行われ、また再作動は押ボタンスイッチを押すこと
により行われる。また、本実施例ではボールねじを用い
たが、角ねじであっても良い。
【0026】本発明の実施例3に係る鋳片搬送ロールセ
グメントを説明すると、図示省略しているが、本実施例
が上記実施例2と相違するところは、ボールねじと駆動
装置との取付け位置が相違するところにある。即ち、作
動装置が、一端側がガイドに跨がって設けられた固定用
ブラケットに固着されてなるボールねじと、この該ねじ
棒に螺着されて回転される回転子を有し、かつ連結フレ
ームの中央に設けられたブラケットに配設される駆動装
置とから構成されている。
【0027】従って、駆動装置の駆動によりボールねじ
を回転させると、回転子がボールねじに沿って移動し、
回転子、連結フレームを介してストローク調整部材がガ
イドに案内されて移動して、目的とする厚さを有する間
隔片をナットの下面に位置させることができるので、本
実施例も上記実施例と同効である。なお、前記駆動装置
の停止は、上記実施例と同様に、リミットスイッチによ
り行われ、またその再作動は押ボタンスイッチを押すこ
とにより行われる。
【0028】なお、以上の実施例では、上固定フレーム
4の上ロール9の長手方向に2個ずつの圧下シリンダが
設けられている場合を例として説明したが、この圧下シ
リンダの数は1個であっても3個であっても良いので、
特に圧下シリンダの配設数に限定されるものではない。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
又は2に係る鋳片案内ロールセグメントによれば、作動
装置または駆動装置で、ガイドで支持されているストロ
ーク調整部材を摺動させ、目的とするストローク調整部
を圧下シリンダの上伸縮ロッドに設けたストッパの下面
に位置させて、そして圧下ロールの上下伸縮ロッドを下
方に作動させてストッパの下面をストローク調整部に当
接させるだけで、上下ロールの間隔を確保することがで
きるので、従来に比較して極めて高精度、かつ迅速にロ
ール間隔を調整することが可能になり、鋳片の品質向上
と、生産製の向上に多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る鋳片案内ロールセグメ
ントの全体正面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る鋳片案内ロールセグメ
ントの全体側面図である。
【図3】図1のA部詳細説明図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】図3の平面図である。
【図6】作動装置である調整部材作動シリンダの模式図
である。
【図7】他の実施例に係る調整部材作動シリンダの模式
図である。
【図8】もう一つの他の実施例に係る調整部材作動シリ
ンダの模式図である。
【図9】図9(a)は従来例1に係る鋳片案内ロールセ
グメントによる鋳片の圧下状態を示す図、図9(b)は
そのタイロッド部の部分を主として示す図である。
【図10】従来例2に係る鋳片案内ロールセグメントの
ねじ軸の部分を主として示す図である。
【符号の説明】
1…ベースフレーム,2…側板,2a…切欠き,2b…
ライナー,3…下固定フレーム,4…上固定フレーム,
5…上ロール支持フレーム,5a…トラニオン軸,5b
…半月型ライナー,6…位置決めピン,7…ボルト,8
…下ロール,9…上ロール,10…昇降装置,11…圧
下シリンダ,11a…シリンダ本体,11b…下伸縮ロ
ッド,11c…上伸縮ロッド,11d…ピストン,12
…ナット,13…ガイド,14…ストローク調整部材,
14a,14b,14c…間隔片,15…連結フレー
ム,15a…ブラケット,16…調整部材作動シリン
ダ,16a…基端シリンダ又は油圧室,16b…先端シ
リンダ又は油圧室,16c,16d…伸縮ロッド,17
…固定用ブラケット,W…鋳片。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−72327(JP,A) 実開 昭52−162217(JP,U) 特公 昭52−20934(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/128 310 B22D 11/128 320 B22D 11/128 350

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下固定フレームと上固定フレームとを左
    右の側板を介して連結してなるロールスタンドの前記下
    固定フレームの上に複数の下ロールが並列配設され、こ
    れら下ロールに対向する複数の上ロールを支持する上ロ
    ール支持フレームが前記上固定フレームに設けられた昇
    降装置により昇降自在に支持されてなる鋳片案内ロール
    セグメントにおいて、前記昇降装置を前記上固定フレー
    の鋳片の搬送方向に少なくとも2組設け、これら昇降装
    置のそれぞれが同期伸縮する上・下伸縮ロッドを有し、
    下伸縮ロッドに前記上ロール支持フレームが連結されて
    なる両ロッド型の圧下シリンダと、前記上伸縮ロッドに
    設けられるストッパと、前記圧下シリンダのシリンダ本
    体の上に、前記上ロールと並行に設けられるガイドと、
    前記上伸縮ロッドを挟む両側を前記ガイドで案内されて
    摺動し、摺動方向に予め定めたピッチで配設され、前記
    ストッパの下面が当接される高さが相違する複数段のス
    トローク調整部を有するストローク調整部材と、該スト
    ローク調整部材を、前記ストローク調整部が前記ストッ
    パの下側になる位置に移動させて停止させる作動装置と
    からなることを特徴とする鋳片案内ロールセグメント。
  2. 【請求項2】 前記ストローク調整部材の複数段のスト
    ローク調整部に厚さが相違する間隔片を着脱自在に配設
    したことを特徴とする請求項1に記載の鋳片案内ロール
    セグメント。
JP01694595A 1995-02-03 1995-02-03 鋳片案内ロールセグメント Expired - Lifetime JP3214796B2 (ja)

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JP01694595A JP3214796B2 (ja) 1995-02-03 1995-02-03 鋳片案内ロールセグメント

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JP01694595A JP3214796B2 (ja) 1995-02-03 1995-02-03 鋳片案内ロールセグメント

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