JP3214644U - スナップボタン - Google Patents

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英斉 片山
英斉 片山
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Abstract

【課題】薄型化と軽量化を実現しつつ強度を保つことが可能で、嵌合性がよく着脱感を軽くすることができ、さらに装飾性を高めたスナップボタンを提供する。【解決手段】スナップボタンは、係合突起112aを備えた雄側部材110と、係合突起と係合する係合保持部122aを備えた雌側部材120と、を備え、雄側部材は、雄側台座111と、台座に取り付けられる係合突起を有する雄側スナップ112と、台座に取り付けられる雄側キャップ113と、をそれぞれ別体に構成し、雌側部材は、雌側台座121と、台座に取り付けられる係合保持部を有する雌側スナップ122と、台座に取り付けられる雌側キャップ123と、をそれぞれ別体に構成した。【選択図】図1

Description

本考案は、スナップボタンに関する。
従来、被服やカバン類の開放部分を留めるボタンとして、スナップボタンが知られている。
このスナップボタンは、一般的に、雌雄の2つの部分から構成され、開放部分の2つの生地にそれぞれ取り付けることにより用いるものである。例えば、スナップボタンは、係合突起を備えた雄部材と、係合突起を嵌合させ、固定する雌部材とからなり、雄部材は雄キャップと雄スナップ(ソケット)、雌部材は雌キャップと雌スナップとの2つの部品から構成され、雄スナップと雌スナップが係合することで着脱可能になる。また、一般的には、雌雄スナップを布地に縫い付けることに用いるが、なかにはキャップとスナップとの間に、布地を介在させ、生地に取り付けられるタイプも存在する(例えば、特許文献1参照)。
また、スナップボタンには、「くるみスナップ」(または「シルクスナップ」)と呼ばれるものが知られている。スナップボタンは、雌雄のキャップ部が外部に露出した状態で生地に取り付けられるのが一般的であるが、くるみスナップは、雄部材と雌部材のそれぞれのキャップを、スナップボタンを取り付ける生地と同様の生地で覆うことで、被服やカバン類と同様の生地でボタンを構成させ、ボタンを生地と同化させることのできるボタンである。
また、被服やカバン類では、商品を出荷するまでの工程において、縫製段階で混入した折れ針や、ホッチキス針、荷札の針金など人体にけがを負わせる物が混入していないかを調べる検針工程が存在する。この検針工程では、検針機によって被服等に含まれる金属の総量が閾値を超えたか否かで判断する。スナップボタンは、一般に真鍮やアルミニウムなどの金属をその構成要素とする場合があり、特にコートに用いられるスナップボタンなど大判タイプになると、金属量の閾値を超えて検針機を作動させる可能性があり、金属部品を利用しないスナップボタンの提案もなされている(例えば、特許文献2参照)。
特開2016−49344号公報 特開2009−136584号公報
ところで、スナップボタンは、近年ますます薄型化、軽量化の要請が高い。特に、上述のくるみスナップは、被服やカバン類と同一の生地でボタンを構成させ、ボタンを生地と同化させる目的があるため薄型化、軽量化の要請がある。薄型化と軽量化を行うと、スナップボタンの剛性などの強度が保てなくなり、強度を保ちながらの薄型化と軽量化を実現することは難しかった。また、スナップボタン全体が大型化し、あるいは高剛性にしようとすると、スナップの係合突起自体の大型化を招くことになるが、係合突起が大きくなると、着脱に力を要することになり、着脱感が悪くなる。
また、コートやカバンに用いられるくるみスナップでは、コートやカバンのデザインに合わせて大きく作られたり、コートの生地と同じ厚い生地をくるんだり挟んだりすることがある。この場合も、スナップボタンのサイズが大きくなると、上記同様に、必然的にスナップの係合突起も大きくなり着脱に力が必要となるなど、ボタンの着脱感が悪くなる。また、厚い生地を挟むためには厚みや強度が必要になり、厚い生地をくるむことのできるスナップボタンが存在しなかった。そして、いずれの場合も、スナップボタンを構成する金属量も大きくなるため、検針上の課題もあった。
また、従来の構造のスナップボタンでは、生地表面にはキャップが露出するため、生地表面側の装飾は主として円形のキャップ表面において行うに限られていた。
そこで、本考案は、薄型化と軽量化を実現しつつ強度を保つことが可能で、嵌合性がよく着脱感の軽くすることができ、さらに装飾性を高めたスナップボタンを提供することを目的とする。
本考案の一態様に係るスナップボタンは、係合突起を備えた雄側部材と、係合突起と係合する係合保持部を備えた雌側部材と、を備え、雄側部材は、雄側台座と、台座に取り付けられる係合突起を有する雄側スナップと、台座に取り付けられる雄側キャップと、をそれぞれ別体に構成し、雌側部材は、雌側台座と、台座に取り付けられる係合保持部を有する雌側スナップと、台座に取り付けられる雌側キャップと、をそれぞれ別体に構成した。
この態様によれば、雄側部材と雌側部材において、係合突起と係合保持部を構成するスナップを台座から分離して構成した。これにより、スナップの素材、大きさ及び強度などにおいて、台座及びキャップの設計から直接的な影響を受けることがない。したがって、たとえば、台座及びキャップを大判又は厚く形成した場合でも、スナップを大きくすることなく対応可能であり、これにより、スナップボタン全体が大型化しても、スナップが大きくならないため、着脱の容易さを維持することができる。また、台座及びキャップの薄型化を目的とした場合でもスナップの設計を変えることなく、台座及びキャップの素材の選択を行うことができる。さらに、複数径からなるサイズ違いのスナップボタンにおいても、スナップと台座との取付け部の構成を同じにしておけば、同一規格のスナップを用いることが可能である。
また、雄側部材と雌側部材において、係合突起と係合保持部を構成するスナップを台座から分離して構成したことで、スナップを金属で構成しつつ、台座とキャップとを樹脂製とするなどの構成の自由度を実現できる。このため、スナップボタン全体の金属量を適宜に調整することが可能になり、検針上の課題を解決することができる。
上記態様において、雄側スナップは、雄側台座と雄側キャップの間に介在し、雄側台座と雄側キャップとが嵌合することで、雄側台座に取り付けられ、雌側スナップは、雌側台座と雌側キャップの間に介在し、雌側台座と雌側キャップとが嵌合することで、雌側台座に取り付けられてもよい。
この態様によれば、台座、スナップ、キャップの三層構造により構成したスナップボタンにおいて、スナップを台座とキャップの嵌合により固定することができるので、三層の部品を容易に組み立てることが可能である。
上記態様において、雄側キャップは、雄側座金が取り付けられる面と反対の面に生地を取り付け可能に構成され、雄側キャップとの端部を加締めることにより雄側座金との間で生地を挟持して固定するものであり、雌側キャップは、雌側座金が取り付けられる面と反対の面に生地を取り付け可能に構成され、雌側キャップとの端部を加締めることにより雌側座金との間で生地を挟持して固定してもよい。
この態様によれば、雄側キャップ及び雌側キャップの面に生地を取り付け可能とし、この生地をキャップとの端部を加締めることにより台座との間で挟持させることで、台座、スナップ、キャップの三層構造としつつ、糸切れ、生地切れを起こさずにキャップに生地を容易に取り付けることが可能になる。
上記態様において、雄側キャップ及び雌側キャップは、中央が開口したリング状であり、リング状の雄側キャップ及び雌側キャップに雄側台座及び雌側台座が嵌挿されてもよい。
この態様によれば、リング状で形成されるキャップは真鍮などの金属で構成し、台座を樹脂等により構成することで、スナップボタン全体に利用する金属量を減らすことができ、検針機での誤作動を抑制できる。また、スナップボタンのキャップに厚い生地を取り付ける場合、キャップ及び台座に厚みを持たせる必要があるが、この場合、台座を樹脂で構成することが可能であるので、キャップ及び台座に厚みを持たせたとしても、金属量の増加を抑えることができ、スナップボタンの価格を安価にできるとともに、重さも増加することなく、また検針上の課題を解決することができる。さらに、厚い生地を取り付ける場合には、係合突起を形成するスナップの長さを長くする必要があるが、本態様では、スナップが台座及びキャップと分離して設けられているので、生地の厚さに応じたスナップの形成が可能である。
上記態様において、雄側キャップは、雄側台座との間に接続部を備え、接続部は、雄側台座との間に介在される生地を貫通して、雄側キャップと雄側台座とを接続してもよい。
この態様によれば、雄側キャップに、雄側台座と雄側キャップを離間して生地を挟み、接続部により雄側キャップと雄側台座とを接続することで、雄側キャップ側のデザインの自由度を拡げることが可能である。
本考案によれば、薄型化と軽量化を実現しつつ強度を保つことが可能で、嵌合性がよく着脱感の軽くすることができ、さらに装飾性を高めたスナップボタンを提供することができる。
本考案の第1実施形態に係るスナップボタンの雄側部材の分解図(A)及び断面図(B)並びに雌側部材の分解図(C)及び断面図(D)である。 本考案の第2実施形態に係るスナップボタンの雄側部材の分解図(A)及び断面図(B)並びに雌側部材の分解図(C)及び断面図(D)である。 本考案の第3実施形態に係るスナップボタンの雄側部材の分解図(A)及び断面図(B)並びに雌側部材の分解図(C)及び断面図(D)である。 本考案の第4実施形態に係るスナップボタンの一例を示す分解図(A)及び(B)並びに断面図(C)である。 本考案の第4実施形態に係るスナップボタンのキャップ部分の他の態様を示す図(A)〜(E)である。
添付図面を参照して、本考案の好適な実施形態について説明する(なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。)。
[第1実施形態]
本実施形態に係るスナップボタン100は、図1(A)及び(C)に示すとおり、係合突起を備えた雄側部材110と、係合突起と係合する係合保持部を備えた雌側部材120と、から構成される。
雄側部材110は、雄側台座111と、台座111に取り付けられる係合突起112aを有する雄側スナップ112と、台座111に取り付けられる雄側キャップ113と、からなる。
また、雌側部材120は、雌側台座121と、台座121に取り付けられる係合保持部122aを有する雌側スナップ122と、台座121に取り付けられる雌側キャップ123と、からなる。
雄側台座111は、スナップボタン100の雄側の座金部分をなし、被服等の生地に取り付けられる面である。この雄側台座111は、円盤状であり、その中心部に孔111aを有するとともに、外周側にスナップボタン100を生地に取り付ける際に縫い付け糸を通過させる縫い付け穴111bを有する。
雄側スナップ112は、全体が雄側台座111に対して小径であり、円盤状の本体部112bの中央に係合突起112aを備える。本体部112bは、雄側台座111の孔111aの外周に形成された凹み部分に当接するように構成されている。
雄側キャップ113は、全体が鍋蓋状で中央に、係合突起112aを通過させる孔113aを備えるとともに、雄側台座111と同様、スナップボタン100を生地に取り付ける際に縫い付け糸を通過させる縫い付け穴113bを有する。
雄側部材110は、雄側台座111に対して、雄側スナップ112を間に介在させた状態で、雄側キャップ113を覆い被せ、図1(B)に示すとおり、雄側キャップ113の端部を加締めることにより、3つの部材が一体として構成される。
雌側台座121は、スナップボタン100の雌側の座金部分をなし、被服等の生地に取り付けられる面である。この雌側台座121は、雄側台座111と同様に円盤状であるものの、その中心部に孔121aを有するとともに、孔121aの周囲は、後述する雌側スナップ122を受け入れるための凹部121bを形成している。雌側台座121は、また、外周側にスナップボタン100を生地に取り付ける際に縫い付け糸を通過させる縫い付け穴121cを有する。
雌側スナップ122は、全体が雌側台座121に対して小径であり、円盤状の本体部122bの中央に係合突起112aを収容する係合保持部122aを備える。本体部122bは、雌側台座121の孔121aの外周に形成された凹み部分に当接するように構成されている。
雌側キャップ123は、雄側キャップ113と同一の構成であり、部品として共通するものを用いている。すなわち、雌側キャップ123は、全体が鍋蓋状で中央に孔123aを備えるとともに、雌側台座121と同様、スナップボタン100を生地に取り付ける際に縫い付け糸を通過させる縫い付け穴123bを有する。
雌側部材120は、雄側部材110と同様、雌側台座121に対して、雌側スナップ123を間に介在させた状態で、雌側キャップ123を覆い被せ、図1(D)に示すとおり、雌側キャップ123の端部を加締めることにより、3つの部材が一体として構成される。
ここで、雄側部材110と雌側部材120を構成する素材は、ここではすべて真鍮であることを想定しているが、スナップボタン100として着脱の容易性を考慮し、雄側スナップ112及び雌側スナップ122のみを真鍮で作製し、その他の台座及びキャップを真鍮以外の材料、たとえばアルミニウムにより構成することも可能である。
以上の第1実施形態のスナップボタン100によれば、雄側部材110と雌側部材120において、係合突起112aと係合保持部122aを構成する雌雄スナップ112及び122を雌雄の台座111及び121から分離して構成した。
これにより、スナップボタンの素材、大きさ及び強度などにおいて、雌雄の台座111及び121及びキャップ113及び123の設計から直接的な影響を受けることがない。したがって、たとえば、台座及びキャップを大判で形成した場合でも、スナップを大きくすることなく対応可能であり、これにより、スナップボタン全体が大判化しても、スナップが大きくならないため、着脱の容易さを維持することができる。
また、台座及びキャップの薄型化を目的とした場合でもスナップの設計を変えることなく、台座及びキャップの素材の選択を行うことができる。さらに、複数径からなるサイズ違いのスナップボタンにおいても、スナップと台座との取付け部の構成を同じにしておけば、同一規格のスナップを用いることが可能である。
また、雄側部材110と雌側部材120において、係合突起112aと係合保持部121aを構成するスナップを台座から分離して構成したことで、スナップを金属で構成しつつ、台座とキャップとを樹脂製とするなどの構成の自由度を実現できる。このため、スナップボタン全体の金属量を適宜調整することが可能になり、検針上の課題を解決することができる。
さらに、台座、スナップ、キャップの三層構造により構成したスナップボタンにおいて、スナップを台座とキャップの嵌合により固定することができるので、三層の部品を容易に組み立てることが可能である。
また、スナップボタン100では、板材に曲げ加工を施すことで強度上げている。平らな板状であると、板材を薄くした場合に、簡単に変形してしまい、一方で強度を上げるためには板厚を厚くしなければならないが、曲げ加工を施せば、板状体の強度を上げることができ、例えば、雄側部材110と雌側部材120を構成する素材をアルミニウムで構成した場合であっても十分な強度を保つことができ、薄くて軽いスナップボタンが実現できる。
[第2実施形態]
本実施形態に係るスナップボタン200は、図2(A)及び(C)に示すとおり、係合突起を備えた雄側部材210と、係合突起と係合する係合保持部を備えた雌側部材220と、から構成される。
なお、第2実施形態において、雄側部材210は、雄側台座211と、台座211に取り付けられる係合突起212aを有する雄側スナップ212と、台座211に取り付けられる雄側キャップ213とを有し、雌側部材220は、雌側台座221と、台座221に取り付けられる係合保持部222aを有する雌側スナップ222と、台座221に取り付けられる雌側キャップ223とを有するところ、これらの各部材の構成は、第1実施形態において示した各共通する部材の構成と同様であるので、図面上符号を付して説明を省略し、以下では、第1実施形態と異なる構成部分について説明する。
第2実施形態においては、スナップボタン200を構成する雄側部材210と雌側部材220の素材は、すべてアルミニウムを想定している。このように、スナップボタン200をアルミニウムにより製造することにより、より薄型化と軽量化を図ることが可能になる。
また、図2(A)及び(C)に示すとおり、雄側部材210及び雌側部材220のいずれにおいても、雄側キャップ213及び雌側キャップ223の鍋蓋状の外周面側に生地Fを当接させ、この端部を、雄側キャップ213及び雌側キャップ223と、雄側台座211及び雌側台座221との間隙において挟み込んで加締め、生地Fを取り付ける。
以上のような本実施形態によれば、雄側キャップ及び雌側キャップの面に生地を取り付け可能とし、この生地を雄側台座及び雌側台座との間で挟持させることで、台座、スナップ、キャップの三層構造としつつ、糸切れ、生地切れを起こさずにキャップに生地を容易に取り付けることが可能である。
[第3実施形態]
本実施形態に係るスナップボタン300は、図3(A)及び(C)に示すとおり、係合突起を備えた雄側部材310と、係合突起と係合する係合保持部を備えた雌側部材320と、から構成される。
雄側部材310は、雄側台座311と、台座311に取り付けられる係合突起312aを有する雄側スナップ312と、台座311に取り付けられる雄側キャップ313と、からなる。
また、雌側部材320は、雌側台座321と、台座321に取り付けられる係合保持部322aを有する雌側スナップ322と、台座321に取り付けられる雌側キャップ323と、からなる。
雄側台座311は、ディスク状の樹脂により構成されている。この雄側台座311には、その中央に、雄側スナップ312を取り付ける貫通孔311aを備え、また、雄側台座311は、外周側にスナップボタン300を生地に取り付ける際に縫い付け糸を通過させる縫い付け穴311bを有する。縫い付け穴311bの外周側には、雄側キャップ313と当接する上部の太径部分311cと下部の細径部分311dとが形成されている。また、貫通孔311aは、図3(D)の断面図に示すとおり、太径部分と細径部分とかなるT字状の孔である。
雄側スナップ312は、棒状で先端側に係合突起312aを備えるとともに、係合突起312aと反対側の端部近傍に、雄側台座311の貫通孔311aに挿入される係合部312bを備える。係合部312bは、前述の貫通孔311aの形状に合わせて、太径部分と細形部分からなり、断面がT字状に形成されている。
雄側キャップ313は、全体が円盤状で形成され、中央に、雄側台座311の縫い付け穴311bが形成された外周に相当する程度の貫通孔313aを備える。雄側キャップ313の内周面は、雄側台座311の太径部分311aの表面及び側面に当接するように構成されている。
そして、雄側部材310は、雄側台座311に対して、雄側スナップ312の後端部において結合させるとともに、雄側キャップ313を覆い被せ、さらに雄側キャップ313の上部から生地Fを被せたのち、図3(B)に示すとおり、生地Fの外周端部を、雄側キャップ313の内周面と雄側台座311の外周面との間に挟み込み、端部を加締めることにより、3つの部材が一体として構成される。
雌側台座321は、雄側台座311と同様、ディスク状の樹脂により構成されている。この雌側台座321には、その中央に、雌側スナップ322を取り付ける貫通孔321aを備える。また、雌側台座321は、外周側にスナップボタン300を生地に取り付ける際に縫い付け糸を通過させる縫い付け穴321bを有する。縫い付け穴321bの外周側には、雌側キャップ323と当接する上部の太径部分321cと下部の細径部分321dとが形成されている。
雌側スナップ322は、キノコ形状の係合保持部322aと、係合保持部322aを、雌側台座321の貫通孔321aを挟持して固定するための係合支持部322bとからなる。係合保持部322aは、雌側台座321の貫通孔321aに嵌挿され、下方端部において係合支持部322bが取り付けられることで、雌側台座321に固定されることになる。
雌側キャップ323は、雄側スナップ312と同様の構成であり、全体が円盤状で形成され、中央に、雌側台座321の縫い付け穴321bが形成された外周に相当する程度の貫通孔323aを備える。雌側キャップ323の内周面は、雌側台座321の太径部分321aの表面及び側面に当接するように構成されている。
そして、雌側部材320は、雌側台座321に対して、雌側スナップ322の後端部において結合させるとともに、雌側キャップ323を覆い被せ、さらに雌側キャップ323の上部から生地Fを被せたのち、図3(D)に示すとおり、生地Fの外周端部を、雌側キャップ323の内周面と雌側台座321の外周面との間に挟み込み、端部を加締めることにより、3つの部材が一体として構成される。
ここで、雄側部材310と雌側部材320を構成する素材として、雄側台座311及び雌側台座321は、樹脂で構成され、雄側スナップ312及び雌側スナップ322は、強度上、真鍮で構成され、雄側キャップ313及び雌側キャップ323はアルミニウムで構成される。
以上のような本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態で示した効果に加え、リング状で形成されるキャップは真鍮などの金属で構成し、台座を樹脂等により構成することで、スナップボタン全体に利用する金属量を減らすことができ、検針機での誤作動を抑制できる。また、スナップボタンのキャップに厚い生地を取り付ける場合、キャップ及び台座に厚みを持たせる必要があるが、この場合、台座を樹脂で構成することが可能であるので、キャップ及び台座に厚みを持たせたとしても、金属量の増加を抑えることができ、スナップボタンの価格を安価にできるとともに、重さも増加することなく、また検針機における誤作動対策も可能になる。
さらに、厚い生地を取り付ける場合には、係合突起を形成するスナップの長さを長くする必要があるが、本態様では、スナップが台座及びキャップと分離して設けられているので、生地の厚さに応じたスナップの形成が可能である。
[第4実施形態]
本実施形態に係るスナップボタン400は、図4(A)及び(C)に示すとおり、係合突起を備えた雄側部材410からなる。なお、ここでは、雌側部材について示していないが、スナップボタン400における雌側部材としては、上述した第1ないし第3実施形態における雌側部材を用いることができるものである。
雄側部材410は、雄側台座411と、台座411に取り付けられる係合突起412aを有する雄側スナップ412と、台座411に取り付けられる雄側キャップ413と、からなる。
雄側台座411は、ディスク状に構成されている。この雄側台座411には、その中央に、雄側スナップ412を取り付ける貫通孔411aを備える。また、雄側台座411は、外周側にスナップボタン400を生地に取り付ける際に縫い付け糸を通過させる縫い付け穴411bを有する。雄側台座411は、さらに、4つの縫い付け穴411bの間に、後述する雄側キャップ413を取り付ける接続穴411cを4つ備える。
雄側スナップ412は、先端側に係合突起412aを備えるとともに、この係合突起412aを、雄側台座411を挟んで固定するハトメ412bとから構成される。ハトメ412bは、雄側台座411の貫通孔411aを貫通して係合突起412aのドーム状の内部に挿入されることで固定されるようになっている。
雄側キャップ413は、全体が四角形状の枠で形成され、中央に開口を有するとともに、四角形の4つの頂点のそれぞれにピン状の接続片413aを有する。この接続片413aは、雄側台座411に形成された接続穴411cに挿入され、カシメ固定されることで、雄側キャップ413が、雄側台座411と接続片413aの略高さ分の間隙を備えて接続されるようになっている。
そして、雄側部材410は、雄側台座411に対して、雄側スナップ412が固定されるとともに、雄側キャップ413が接続片413a及び接続穴411cによって取りつけられることで、図4(B)に示すとおり、雄側台座411と雄側キャップ413との間に生地Fを介在させた状態で用いることができるものである。
なお、以上の雄側部材410では、雄側キャップ413の形状は図5(C)に示す枠状の正方形状であるところ、図5(A)に示す円環状であったり、図5(B)に示す十字形状に変えて構成することも可能である。
図4(B)は、第4実施形態におけるスナップボタン400の他の態様を示すスナップボタン400´を示すものであって、雄側部材410´を構成する雄側台座411´、雄側スナップ412´及び雄側キャップ413´の接続構造は、雄側部材410と同等であるが、雄側台座411´の形状及び雄側キャップ413´の横長の形状が異なるものである。なお、以上の雄側部材410では、雄側キャップ413の形状は図5(D)に示す枠状の長方形状であるところ、図5(E)に示す長方形状に変えて構成することも可能である。
以上のような本実施形態によれば、雄側キャップに、雄側台座と雄側キャップを離間して生地を挟み、接続部により雄側キャップと雄側台座とを接続することで、雄側キャップ側のデザインの自由度を拡げることが可能である。
以上説明した実施形態は、本考案の理解を容易にするためのものであり、本考案を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
100,200,300,400:スナップボタン、110,210,310,410:雄側部材、111,211,311,411:雄側台座、112,121,131,141:雄側スナップ、112a,122a,132a,142a:係合突起、113,123,133:雄側キャップ、120,220,230:雌側部材、121,221,321:雌側台座、122,222,322:雌側スナップ、122a,222a,322a:係合保持部、123,223,323:雌側キャップ、F 生地
上記態様において、雄側キャップは、雄側台座が取り付けられる面と反対の面に生地を取り付け可能に構成され、雄側キャップとの端部を加締めることにより雄側台座との間で生地を挟持して固定するものであり、雌側キャップは、雌側台座が取り付けられる面と反対の面に生地を取り付け可能に構成され、雌側キャップとの端部を加締めることにより雌側台座との間で生地を挟持して固定してもよい。

Claims (5)

  1. 係合突起を備えた雄側部材と、
    前記係合突起と係合する係合保持部を備えた雌側部材と、を備え、
    前記雄側部材は、雄側台座と、前記台座に取り付けられる前記係合突起を有する雄側スナップと、前記台座に取り付けられる雄側キャップと、をそれぞれ別体に構成し、
    前記雌側部材は、雌側台座と、前記台座に取り付けられる前記係合保持部を有する雌側スナップと、前記台座に取り付けられる雌側キャップと、をそれぞれ別体に構成した、
    スナップボタン。
  2. 前記雄側スナップは、前記雄側台座と前記雄側キャップの間に介在し、前記雄側台座と前記雄側キャップとが嵌合することで、前記雄側台座に取り付けられ、
    前記雌側スナップは、前記雌側台座と前記雌側キャップの間に介在し、前記雌側台座と前記雌側キャップとが嵌合することで、前記雌側台座に取り付けられる、
    請求項1に記載のスナップボタン。
  3. 前記雄側キャップは、前記雄側座金が取り付けられる面と反対の面に生地を取り付け可能に構成され、前記雄側キャップとの端部を加締めることにより前記雄側座金との間で生地を挟持して固定するものであり、
    前記雌側キャップは、前記雌側座金が取り付けられる面と反対の面に生地を取り付け可能に構成され、前記雌側キャップとの端部を加締めることにより前記雌側座金との間で生地を挟持して固定する、
    請求項1又は2に記載のスナップボタン。
  4. 前記雄側キャップ及び前記雌側キャップは、中央が開口したリング状であり、リング状の前記雄側キャップ及び前記雌側キャップに前記雄側台座及び前記雌側台座が嵌挿される、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のスナップボタン。
  5. 前記雄側キャップは、前記雄側台座との間に接続部を備え、
    前記接続部は、前記雄側台座との間に介在される生地を貫通して、前記雄側キャップと前記雄側台座とを接続する
    請求項1に記載のスナップボタン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019162238A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社ミーウエイ 雄くるみボタンと雌くるみボタン

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