JP3214583U - マッサージ具 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、被施術者の身体を適切に効率よく、また、施術者の手技と同様に被施術者の身体を適切にマッサージすることのできるマッサージ具を提供する。【解決手段】マッサージ具1は、施術部10と、本体部30と、親指施術部50と、尖端施術部60とを備え、施術部10は、本体部30から互いに並列に突出した第1〜4施術部11〜14を備え、各施術部11〜14は、被施術者の身体のマッサージを行う部位に接する先端部11a〜14aと、本体部30から突出し先端部11a〜14aをそれぞれ支持する支持部11b〜14bとを含んでいる。各先端部11a〜14aは、マッサージの効果が客観的に認められている者の手の指の曲げた状態の第2関節部の外側表面にそれぞれ倣った形状に成形され、かかる者の手の指の独特な形状に倣って先端部11a〜14aの位置を結ぶ仮想線が実質的に凹曲線を描くように配置されている。【選択図】図1
Description
本考案は、施術者が手で把持して施術者自身または施術者とは別の被施術者の身体をマッサージするためのマッサージ具に関する。
マッサージ具に関連する従来の技術として、例えば特許文献1が知られている。特許文献1には、帯板状のベース部と、該ベース部の裏面に付設した環状の手の指装着部と、ベース部の表面に突設した硬質性指圧突起とを備えた指圧器具が開示されている。そして、特許文献1には、指圧突起はベース部に並列された複数配置とされ、また、指圧突起の先端突部が球面状に形成されていることが開示されている。
被施術者の身体のマッサージを施術する部位は、平坦であることが少ない。これに対して、上記特許文献1にあっては、複数の指圧突起がベース部の表面にそれぞれ同じ突出量で突設されていたため、マッサージを施術する部位に各指圧突起を適切に接触させることができず、指圧突起のなかには被施術者の身体のマッサージを施術する部位に対して部分的に強く圧迫するものや、逆に接触しないものが発生していた。そのため、被施術者が苦痛を感じたり、被施術者の身体の部位を効果的にマッサージできないという問題や、効率よく被施術者の身体の部位をマッサージすることができないという問題があった。
また、上記特許文献1にあっては、指圧突起の先端突部が球面状に形成されていることから、施術者が被施術者の身体へのマッサージの施術を手技で行うことにより与える効果を、被施術者に与えることができないという問題があった。
本考案は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、施術者の手技と同様に被施術者の身体を適切に効率よくマッサージすることができるマッサージ具を提供することを目的とする。
請求項1のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、本体部と、該本体部から互いに並列に突出した複数の施術部とを備え、前記複数の施術部は、施術者の手の人差し指、中指、薬指、小指とそれぞれ対応する第1〜4施術部のうちの3つ以上を備え、被施術者の身体のマッサージを施術する部位に接触する前記各施術部の先端部の位置は、仮想凹曲線を規定することを特徴とする。
請求項2のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、本体部と、該本体部から突出した施術部とを備え、被施術者の身体のマッサージを施術する部位に接触する前記施術部の先端部は、施術者の手の指の曲げた状態の第2関節部の外側表面に倣った形状に成形されていることを特徴とする。
請求項3のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1または2のいずれかに記載の考案において、前記施術者の手は、前記マッサージの効果が客観的に認められている者の手であることを特徴とすることを特徴とする。
請求項4のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、本体部と、該本体部から互いに並列に突出した複数の施術部とを備え、前記各施術部の先端部の位置は、仮想凹曲線を規定することを特徴とする。
請求項5のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、本体部と、該本体部から突出した施術部とを備え、前記施術部の先端部は、凹凸形状に成形されていることを特徴とする。
請求項6のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、前記本体部と前記施術部とにより、施術者の手の指を係合することが可能な係合部が形成されていることを特徴とする。
請求項7のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、前記本体部の前記施術部が突出する方向とは反対方向に、中央が外側に向かって凸形状となるアーチ部を成形されていることを特徴とする。
請求項8のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、前記本体部の中央に開口部が形成されていることを特徴とする。
請求項9のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、さらに、施術者の親指によって被施術者の身体のマッサージを施術する部位を押圧する親指施術部を有することを特徴とする。
請求項10のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、さらに、被施術者の身体を局所的に押圧する尖端施術部を有することを特徴とする。
請求項11のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、暗所で発光する蓄光素材を含むことを特徴とする。
請求項2のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、本体部と、該本体部から突出した施術部とを備え、被施術者の身体のマッサージを施術する部位に接触する前記施術部の先端部は、施術者の手の指の曲げた状態の第2関節部の外側表面に倣った形状に成形されていることを特徴とする。
請求項3のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1または2のいずれかに記載の考案において、前記施術者の手は、前記マッサージの効果が客観的に認められている者の手であることを特徴とすることを特徴とする。
請求項4のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、本体部と、該本体部から互いに並列に突出した複数の施術部とを備え、前記各施術部の先端部の位置は、仮想凹曲線を規定することを特徴とする。
請求項5のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、本体部と、該本体部から突出した施術部とを備え、前記施術部の先端部は、凹凸形状に成形されていることを特徴とする。
請求項6のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、前記本体部と前記施術部とにより、施術者の手の指を係合することが可能な係合部が形成されていることを特徴とする。
請求項7のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、前記本体部の前記施術部が突出する方向とは反対方向に、中央が外側に向かって凸形状となるアーチ部を成形されていることを特徴とする。
請求項8のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、前記本体部の中央に開口部が形成されていることを特徴とする。
請求項9のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、さらに、施術者の親指によって被施術者の身体のマッサージを施術する部位を押圧する親指施術部を有することを特徴とする。
請求項10のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、さらに、被施術者の身体を局所的に押圧する尖端施術部を有することを特徴とする。
請求項11のマッサージ具に係る考案は、上記目的を達成するため、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、暗所で発光する蓄光素材を含むことを特徴とする。
請求項1の考案では、施術者の人差し指、中指、薬指、小指と対応する第1〜4施術部のうちの3つ以上を備えた施術部が互い並列に突出して本体部に形成されている。各施術部の先端部の位置が実質的に仮想凹曲線を規定する。これにより、被施術者の身体のマッサージを施術する部位に対して各施術部の先端部が適切に接触した状態でマッサージを行うことができる。
請求項2の考案では、施術部の先端部が、施術者の手の指の曲げた状態の第2関節部の外側表面に倣った形状に成形されていることにより、かかる先端部が接触して被施術者の身体のマッサージを施術する部位に、施術者の手の指の曲げた状態の第2関節部の外側表面と同様のマッサージを施術することができる。
請求項3の考案では、請求項1または2のいずれかに記載の考案において、マッサージの効果が客観的に認められている者の手による施術と同様の適切なマッサージを被施術者の身体の部位に施術することができる。
請求項4の考案では、複数の施術部が互い並列に突出して本体部に形成されている。各施術部の先端部の位置が実質的に仮想凹曲線を規定する。これにより、被施術者の身体のマッサージを施術する部位に対して各施術部の先端部が適切に接触した状態でマッサージを行うことができる。
請求項5の考案では、施術部の凹凸形状に成形された先端部は、被施術者の身体のマッサージを施術する部位に対して適切に接触した状態でマッサージを行うことができる。
請求項6の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、施術者が指を係合部に係合することにより、確実に本体部を把持することができる。そのため、無理なく施術者が被施術者にマッサージを適切に効率よく施術することができる。
請求項7の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、本体部の施術部が突出する方向とは反対方向に、中央が外側に向かって凸形状となるアーチ部を成形されていることにより、施術者が掌で本体部を握った際に、掌の形状にアーチ部が沿うこととなり、確実かつ容易に本体部を把持しマッサージを行うことが可能となる。また、施術部が設けられている側とアーチ部が成形されている側とが逆となるようマッサージ具の本体部を持ち替えて、アーチ部により身体をマッサージすることも可能となる。
請求項8の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、本体部の中央に開口部が形成されていることにより、マッサージ具の軽量化を図ることが可能となり、したがって、施術者がマッサージ具を確実かつ容易に把持して被施術者にマッサージを適切に効率よく施術することができる。
請求項9の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、さらに、親指施術部を有することにより、施術者の親指によって被施術者の身体のマッサージを施術する部位を押圧することができる。
請求項10の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、さらに、尖端施術部を有することにより、被施術者の身体を局所的に押圧することができる。
請求項11の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、暗所で発光する蓄光素材を含むことにより、部屋を暗くしてもマッサージ具を視認でき、その結果、リラックスした状態でマッサージを行うことが可能となる。
請求項2の考案では、施術部の先端部が、施術者の手の指の曲げた状態の第2関節部の外側表面に倣った形状に成形されていることにより、かかる先端部が接触して被施術者の身体のマッサージを施術する部位に、施術者の手の指の曲げた状態の第2関節部の外側表面と同様のマッサージを施術することができる。
請求項3の考案では、請求項1または2のいずれかに記載の考案において、マッサージの効果が客観的に認められている者の手による施術と同様の適切なマッサージを被施術者の身体の部位に施術することができる。
請求項4の考案では、複数の施術部が互い並列に突出して本体部に形成されている。各施術部の先端部の位置が実質的に仮想凹曲線を規定する。これにより、被施術者の身体のマッサージを施術する部位に対して各施術部の先端部が適切に接触した状態でマッサージを行うことができる。
請求項5の考案では、施術部の凹凸形状に成形された先端部は、被施術者の身体のマッサージを施術する部位に対して適切に接触した状態でマッサージを行うことができる。
請求項6の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、施術者が指を係合部に係合することにより、確実に本体部を把持することができる。そのため、無理なく施術者が被施術者にマッサージを適切に効率よく施術することができる。
請求項7の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、本体部の施術部が突出する方向とは反対方向に、中央が外側に向かって凸形状となるアーチ部を成形されていることにより、施術者が掌で本体部を握った際に、掌の形状にアーチ部が沿うこととなり、確実かつ容易に本体部を把持しマッサージを行うことが可能となる。また、施術部が設けられている側とアーチ部が成形されている側とが逆となるようマッサージ具の本体部を持ち替えて、アーチ部により身体をマッサージすることも可能となる。
請求項8の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、本体部の中央に開口部が形成されていることにより、マッサージ具の軽量化を図ることが可能となり、したがって、施術者がマッサージ具を確実かつ容易に把持して被施術者にマッサージを適切に効率よく施術することができる。
請求項9の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、さらに、親指施術部を有することにより、施術者の親指によって被施術者の身体のマッサージを施術する部位を押圧することができる。
請求項10の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、さらに、尖端施術部を有することにより、被施術者の身体を局所的に押圧することができる。
請求項11の考案では、請求項1〜5のいずれか1項に記載の考案において、暗所で発光する蓄光素材を含むことにより、部屋を暗くしてもマッサージ具を視認でき、その結果、リラックスした状態でマッサージを行うことが可能となる。
本考案によれば、簡単な構成で、施術者の手技と同様に被施術者の身体を適切に効率よくマッサージすることができる。
本考案のマッサージ具の実施の一形態を図に基づいて詳細に説明する。本考案のマッサージ具は、施術者が施術者自身の身体にマッサージを行うことができ、また、施術者が他人である被施術者にマッサージを行うこともできる。本考案のマッサージ具により被施術者に施術するマッサージの内容には、被施術者の身体のマッサージを施術する部位を押圧したり、擦ったり撫でたり、揉んだり、あるいはこれらの運動を複合させて、筋肉をほぐしたり経絡に沿って存在するツボに局所的に刺激を与え、また、被施術者の身体の骨の回りにたまった老廃物や脂肪を潰すよう作用させることを含むことができる。
上述したマッサージの内容は、所謂カリスママッサージ師と呼ばれる、施術の経験が長く、施術の効果が広く一般の人々に高く評価されている施術者によって行われることが望ましい。本実施の形態に係るマッサージ具1には、上述したカリスママッサージ師(以下、特定の施術者という。)が手技によって施術するときの手の指の独特な形状が反映されている。
図1は、本実施の形態におけるマッサージ具1の正面図(a)と、背面図(b)を示したものであり、図2は、図1の左側面図(a)と右側面図(b)を示したものであり、図3は図1の平面図(a)と底面図(b)を示したものであり、図4は図1〜3に示した本実施の形態におけるマッサージ具1の斜視図である。本実施の形態におけるマッサージ具1は、施術部10と、本体部30と、親指施術部50と、尖端施術部60とが一体に成形されている。マッサージ具1は、全体が硬質の素材で成形されており、特に限定されることはないが、たとえば合成樹脂、金属、木材などを採用することができる。
施術部10は、図1の(a)、(b)に示すように、互いに独立した第1〜4施術部11〜14を備えており、各施術部11〜14は、本体部30から突出するよう形成され、身体のマッサージを行う部分に接する先端部11a〜14aと、先端部11a〜14aをそれぞれ支持する支持部11b〜14bとを含んでいる。
図6および図7に、特定の施術者が手技により他人である被施術者にマッサージを行う際の手の指の状態の一例を示す。
図7は、施術者が他人である被施術者の脚部を手技によりマッサージする場合を示したものである。施術者は、人差し指、中指、薬指、小指の各第2関節部を曲げて、その外側表面(各指における手の甲側の表面)を被施術者の身体に当接させ、各第2関節部の外側表面でマッサージする部分を押圧したり、擦ったり撫でたり、揉んだり、あるいはこれらの運動を複合させて、筋肉をほぐしたり経絡に沿って存在するツボに局所的に刺激を与え、また、被施術者の身体の骨の回りにたまった老廃物や脂肪を潰すようにして解毒させるマッサージを施術する。このとき、図6および図7に示すように、施術者の人差し指、中指、薬指、小指の各第2関節部は、手首からの同じ距離で一直線に並ぶ位置に配列されることはなく、被施術者のマッサージを行う部分の表面の曲線、および/または、圧を加える程度に応じて、手首からのそれぞれの距離が異なっている。すなわち、図6に示すように、施術者は、その人差し指と小指の第2関節部の位置を、中指と薬指の第2関節部の位置よりも突出させている。
図7は、施術者が他人である被施術者の脚部を手技によりマッサージする場合を示したものである。施術者は、人差し指、中指、薬指、小指の各第2関節部を曲げて、その外側表面(各指における手の甲側の表面)を被施術者の身体に当接させ、各第2関節部の外側表面でマッサージする部分を押圧したり、擦ったり撫でたり、揉んだり、あるいはこれらの運動を複合させて、筋肉をほぐしたり経絡に沿って存在するツボに局所的に刺激を与え、また、被施術者の身体の骨の回りにたまった老廃物や脂肪を潰すようにして解毒させるマッサージを施術する。このとき、図6および図7に示すように、施術者の人差し指、中指、薬指、小指の各第2関節部は、手首からの同じ距離で一直線に並ぶ位置に配列されることはなく、被施術者のマッサージを行う部分の表面の曲線、および/または、圧を加える程度に応じて、手首からのそれぞれの距離が異なっている。すなわち、図6に示すように、施術者は、その人差し指と小指の第2関節部の位置を、中指と薬指の第2関節部の位置よりも突出させている。
そこで、本考案のマッサージ具1は、図1に示すように、第1施術部11の先端部11aを、上記特定の施術者の手の人差し指(示指または第2指ともいう)の第2関節(PIP関節ともいう)部を曲げた状態の外側表面に倣った形状に成形し、第2施術部12の先端部12aを、上記特定の施術者の手の中指(第3指ともいう)の第2関節部を曲げた状態の外側表面に倣った形状に成形し、第3施術部13の先端部13aを、上記特定の施術者の手の薬指(環指または第4指ともいう)の第2関節部を曲げた状態の外側表面に倣った形状に成形し、第4施術部14の先端部14aを、上記特定の施術者の手の小指(第5指ともいう)の第2関節部を曲げた状態の外側表面に倣った形状に成形している。その結果、各施術部11〜14の先端部11a〜14aは、凹凸形状に成形されることとなる。
そして、図1および図6に示すように、第1〜4施術部11〜14の先端部11a〜14aの各位置を、上記特定の施術者の手首から人差し指、中指、薬指、小指の第2関節部までの各長さおよび配列(各第2関節部が突出する位置)に倣わせて、先端部11a〜14aの位置を結ぶ仮想線が実質的に凹曲線を描くように、第1施術部と第4施術部の先端部の位置が、第2施術部と第3施術部の先端部の位置よりも図の上方に突出させて配置されている。また、各指の付け根となる第3関節(MP関節ともいう)と第2関節との間の基節骨の長さの相違から、図2および図3の(a)に示すように各先端部11a〜14aの位置は、一直線上に配列されることはなく、前後方向(図2においては左右方向、図3の(a)においては上下方向)にずれて配置されている。
このような各施術部11〜14の先端部11a〜14aの形状および配置は、上記特定の施術者がマッサージを行う際の手(握りこぶし)を型取りし、所謂3Dプリンターで施術者の手を再現したものをベースに、特定の施術者がその手の第2関節部の外側表面で被施術者に施術するマッサージの上記内容に応じて、実際の特定の施術者の手の関節の角度や形に近づけるよう微調整することにより成形することができる。各施術部11〜14の先端部11a〜14aは、凹凸形状に成形されている。このように施術部10を構成することにより、上記した特定の施術者による手技と同等のマッサージを行うことができる。
なお、被施術者のマッサージを施術する部位の形状などに応じて、第1〜4施術部11〜14のうちの3つを本体部30に形成することもできる。第1施術部11と、第2施術部12または第3施術部13と、第4施術部14とを形成した場合には、第1施術部11と第4施術部14の先端部11a、14aの位置は、第2施術部12または第3施術部13の先端部12aまたは13aの位置よりも突出し、これらの先端部を結ぶ仮想線は実質的に凹曲線を描く。また、第1施術部11と、第2施術部12と、第3施術部13とを形成した場合であっても、第1施術部11の先端部11aの位置と、第3施術部13の先端部13aの位置とを、第2施術部12の先端部12aの位置よりも突出させることにより、あるいは、第4施術部14と、第2施術部12と、第3施術部13とを形成した場合であっても、第4施術部14の先端部14aの位置と、第2施術部12の先端部12aの位置とを、第3施術部13の先端部13aの位置よりも突出させることにより、これらの先端部を結ぶ仮想線も両端が高く中央が低くなり、実質的に凹曲線を描くこととなる。
さらに、第1施術部11または第4施術部14と、第2施術部12と、第3施術部13とを形成し、第2施術部12の先端部12aと第3施術部13の先端部13aの高さを実質的に同じとして、第1施術部11または第4施術部14の先端部11aまたは14aの位置を、第2施術部12と第3施術部13の先端部12a、13aの位置よりも突出させた場合でも、これらの先端部を結ぶ仮想線は実質的に凹曲線を描くことに含まれる。
さらに、第1施術部11または第4施術部14と、第2施術部12と、第3施術部13とを形成し、第2施術部12の先端部12aと第3施術部13の先端部13aの高さを実質的に同じとして、第1施術部11または第4施術部14の先端部11aまたは14aの位置を、第2施術部12と第3施術部13の先端部12a、13aの位置よりも突出させた場合でも、これらの先端部を結ぶ仮想線は実質的に凹曲線を描くことに含まれる。
また、図1の(a)、(b)に示すように、第1〜4施術部11〜14の支持部と本体部30とにより、施術者が本体部30を手の平で把持したときに、各指を係合することが可能な係合部20が形成されている。なお、各係合部20に対して施術者が係合させる指は、その施術者の手の大きさや、マッサージを施す姿勢などに応じて、複数の係合部20のうちで適切な位置の係合部20を選択することができる。
本実施の形態における本体部30は、略三日月の形状に成形されており、略直線状の一側縁側に第1〜4施術部11〜14が互いに並列に突出して形成されている。そして、本体部30の第1〜4施術部11〜14が形成された側とは反対側は、中央が第1〜4施術部11〜14の突出方向と反対方向に外側に向かって凸形状となるアーチ部31が成形されている。アーチ部31は、施術者が本体部30を片手で把持したときに、その手の平の曲線に沿う形状とすることができる。さらに、図2に側面図で示すように、アーチ部31の両側縁における角部31aは、R形状に成形されている。このように角部31aをR形状に成形することにより、アーチ部31を被施術者の身体に当接させて擦る等によりマッサージする部分として使用することもできる。
さらに本体部30の中央には、図1に示すように、開口部32が形成されている。このように開口部32が形成されていることにより、マッサージ具1の軽量化を図ることができる。
親指施術部50は、本体部30の一端に成形されている。図1に示すように、親指施術部50の、本体部30に施術部10が形成された側の面50aは、上述した特定の施術者の手の親指(母指または第1指ともいう)の腹の表面形状に倣って成形されており、また、本体部30のアーチ部31が形成された側の面50bは、上述した特定の施術者の手の親指(母指または第1指ともいう)の腹を受け得る表面形状に成形されている。親指施術部50の一方の面50aを被施術者の身体に当接させ、他方の面50bに施術者が親指の腹を当て押圧すると、特定の施術者の手の親指の腹で押圧するのと同等のマッサージを行うことができる。そして、親指施術部50と第1施術部11とにより同時にマッサージを行うこともできる。
尖端施術部60は、図1に示すように、本体部30の、親指施術部50とは反対側の他端に成形されており、先端が尖った形状に成形されている。そして、図4に示すように、尖端施術部60の長さ方向中間部には、ひもなどの掛止具を通すための孔61が形成されている。尖端施術部60の尖った先端は、被施術者の経絡上のツボを局所的に押圧することができる。
なお、本考案のマッサージ具は、第1〜第4施術部を有するものに限定されることはなく、第1〜第4施術部の内の3つを必要に応じて選択し成形することも含むことができる。
マッサージ具1は、暗所で発光する蓄光素材をその素材自体に含有または混合させるか、あるいは表面に蓄光素材を塗布することができる。この場合、部屋を暗くしてもマッサージ具1を視認でき、その結果、リラックスした状態でマッサージを行うことができる。
上述したように構成されたマッサージ具1は、特定の施術者の右手または左手に倣って成形することができる。マッサージ具1が特定の施術者の右手に倣って成形された場合、図5の(a)に示したように、実際に被施術者に対して施術する施術者が右手でかかるマッサージ具1を把持してマッサージを行うことができる。また、図5の(b)に示したように、実際に被施術者に対して施術する施術者が左手でかかるマッサージ具1を把持してマッサージを行うこともできる。これとは逆に、マッサージ具1が特定の施術者の左手に倣って成形された場合、実際に被施術者に対して施術する施術者は右手と左手のいずれでもかかるマッサージ具1を把持してマッサージを行うことができる。
1:マッサージ具、 10:施術部、 11:第1施術部、 12:第2施術部、 13;第3施術部、 14:第4施術部、 11a〜14a:先端部、 11b〜14b:支持部、 20、係合部、 30:本体部、 31:アーチ部、 32:開口部、 50:親指施術部、 60:尖端施術部
Claims (11)
- 本体部と、該本体部から互いに並列に突出した複数の施術部とを備え、
前記複数の施術部は、施術者の手の人差し指、中指、薬指、小指とそれぞれ対応する第1〜4施術部のうちの3つ以上を備え、
被施術者の身体のマッサージを施術する部位に接触する前記各施術部の先端部の位置は、仮想凹曲線を規定することを特徴とするマッサージ具。 - 本体部と、該本体部から突出した施術部とを備え、
被施術者の身体のマッサージを施術する部位に接触する前記施術部の先端部は、施術者の手の指の曲げた状態の第2関節部の外側表面に倣った形状に成形されていることを特徴とするマッサージ具。 - 前記施術者の手は、前記マッサージの効果が客観的に認められている者の手であることを特徴とすることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のマッサージ具。
- 本体部と、該本体部から互いに並列に突出した複数の施術部とを備え、
前記各施術部の先端部の位置は、仮想凹曲線を規定することを特徴とするマッサージ具。 - 本体部と、該本体部から突出した施術部とを備え、
前記施術部の先端部は、凹凸形状に成形されていることを特徴とするマッサージ具。 - 前記本体部と前記施術部とにより、施術者の手の指を係合することが可能な係合部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマッサージ具。
- 前記本体部の前記施術部が突出する方向とは反対方向に、中央が外側に向かって凸形状となるアーチ部を成形されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマッサージ具。
- 前記本体部の中央に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマッサージ具。
- さらに、施術者の親指によって被施術者の身体のマッサージを施術する部位を押圧する親指施術部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマッサージ具。
- さらに、被施術者の身体を局所的に押圧する尖端施術部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマッサージ具。
- 暗所で発光する蓄光素材を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマッサージ具。
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