JP3214490U - 車両用ドアガード - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に着脱できると共に、ドアガードが盗難されてしまうことを防止できる車両用ドアガードを提供する。【解決手段】ドアガード20は、クッション部21とその各端部に形成された前後のフック部22、23を有する。クッション部21は、弾性材によって伸長可能に構成されて、サイドドア2の外表面に沿って配設される細長状とされる。クッション部21を伸長させつつ、前フック部22をサイドドア2の前縁部に係止し、後フック部23をサイドドア2の後縁部に係することにより、取付け完了とされる。各フック部22、23はそれぞれ、サイドドア2の裏面側に沿って延びる折り返し部22a、23aを有する形状とされて、サイドドア2が開いている状態でのみ、サイドドア2に対して係止可能でかつ係止解除可能とされる。フック部22、23を隙間に挿入不可能な大きさとしたり、取付状態で隙間部位で強く挟持される態様とすることもできる。【選択図】図9

Description

本考案は、車両用ドアガードに関するものである。
車両においては、駐車時に、自車両とその隣に位置する他車両との間隔がかなり小さくなってしまうという状況がある。このような状況において、他車両のサイドドアが開かれたときに、この他車両のサイドドアによって自車両のサイドドアが傷つけられてしまうという事態を生じやすいものとなる。このため、車両によっては、サイドドアの外表面にあらかじめ前後方向に延ばしてドアガードを一体的に装備したものもある。
一方、車両においては、ドアガードを有しないものが多く、このため、後付けでドアガードを取付けることも行われている。特許文献1には、磁石を利用して、ドアガードをサイドドアに対して着脱自在に取付けるものが開示されている。
特開2003−127663号公報
特許文献1に記載のものは、サイドドアに対してドアガードを簡単に着脱できるようにする、という点では好ましいものとなる。しかしながら、磁石による吸着では、取付状態にあるドアガードを簡単にサイドドアから取外すことができるために、乗員がドアガードを取付けた自車両から離れているときに、ドアガードが盗まれしまうという可能性が極めて高くなる。
本考案は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、簡単に着脱できると共に、ドアガードが盗難されてしまうことを防止できるようにした車両用ドアガードを提供することにある。
前記目的を達成するため、本考案にあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、請求項1に記載のように、
車両のサイドドアに対して前後方向に延びる状態で着脱自在に取付けられる車両用ドアガードであって、
弾性材によって伸長可能に構成され、前記サイドドアの外表面に沿って配設される細長状のクッション部と、
前記クッション部の一端部側に形成され、前記サイドドアの前端縁に引っ掛けられて係止される前フック部と、
前記クッション部の他端部側に形成され、前記サイドドアの後端縁に引っ掛けられて係止される後フック部と、
を有し、
前記前フック部および前記後フック部はそれぞれ、前記サイドドアの裏面側に沿って延びる折り返し部を有する形状とされて、該サイドドアが開状態のときにのみ該サイドドアに対して係止可能でかつ係止解除可能とされている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、前後のフック部を開状態のサイドドアの前縁部および後縁部に引っ掛けて係止させるという簡単な作業を行うだけで、ドアガードをサイドドアに取付けることができる。そして、サイドドアを閉じた後は、各フック部の係止を解除できないので、ドアガードが盗まれてしまうことを確実に防止することができる。さらに、クッション部は、伸長可能なので、大きさの異なるサイドドアに対して幅広く対応することができる。さらに又、クッション部を伸長させた状態でサイドドアに取付けることにより、取付状態でクッション部が不用意に弛んでしまうことを防止して、ほぼ直線状態でもってサイドドアへの取付状態を維持させることができる。
上記第1の解決手法を前提とした好ましい態様は、請求項2〜請求項14に記載のとおりである。すなわち、
前記前フック部における前記折り返し部の長さが、閉状態にある前記サイドドアの前縁部とその直前方に位置する前外面材との隙間よりも大きくされ、
前記後フック部における前記折り返し部の長さが、閉状態にある前記サイドドアの後縁部とその直後方に位置する後外面材との隙間よりも大きくされている、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、フック部がサイドドアの縁部から係止解除されてしまう事態をより確実に防止することができる。
前記前フック部における前記折り返し部の長さおよび前記後フック部における前記折り返し部の長さが、それぞれ15mm以上とされている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、請求項2に対応した効果を確実に得ることができる。
前記前フック部が、閉状態にある前記サイドドアの前縁部とその直前方に位置する前外面材との隙間に対して挿入不可能な大きさに設定され、
前記後フック部が、閉状態にある前記サイドドアの後縁部とその直後方に位置する後外面材との隙間に対して挿入不可能な大きさに設定されている、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、サイドドアが閉状態とされているときに、各フック部が係止解除されてしまうこと(つまりドアガードを盗まれてしまうこと)をより確実に防止することができる。
前記サイドドアの前縁部に前記前フック部を係止させた状態で該サイドドアを閉状態としたとき、該前フック部あるいはその付近が該サイドドアの前縁部とその直前方に位置する前外面材とによって強く挟まれた状態とされ、
前記サイドドアの後部に前記後フック部を係止させた状態で該サイドドアを閉状態としたとき、該後フック部あるいはその付近が該サイドドアの後縁部とその直後方に位置する後外面材とによって強く挟まれた状態とされる、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、請求項4と同様の効果を得ることができる。
前記クッション部の長さが、前記サイドドアのうち外方側にもっとも突出した部位での前後方向長さよりも短くされている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、クッション部を伸長させた状態でサイドドアに取付ける状態が確実に確保されて、取付状態でクッション部が不用意に弛んでしまうことを防止して、ほぼ直線状態でもってサイドドアへの取付状態を維持させることができる。
前記クッション部は、引張力を加えることによって、自由状態での長さに対して1.2倍以上の長さに伸長可能とされている、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、大きさの異なるサイドドアに幅広く対応する上で、また取付完了状態でクッション部が伸長された状態となるようにする上で好ましいものとなる。
前記クッション部は、引張力を加えることによって、自由状態での長さに対して1.5倍以上伸長可能とされている、ようにしてある(請求項8対応)。この場合、請求項7に対応した効果をより十分に得ることができる。
前記クッション部は、断面形状が環状とされて、内部に中空部を有している、ようにしてある(請求項9対応)。この場合、クッション部を十分に伸長させる上で、またサイドドアへの取付完了状態でクッション部が車幅方向に十分に弾性変形できるようにして、他車両のドアから十分に保護する上で好ましいものとなる。
前記クッション部の断面形状が、円環状とされている、ようにしてある(請求項10対応)。この場合、クッション部を容易かつ安価に形成する上で好ましいものとなる。
前記クッション部の断面形状が、上下方向に細長い形状とされている、ようにしてある(請求項11対応)。この場合、サイドドアを上下方向の長い範囲に渡って保護する上で好ましいものとなる。
前記前フック部および前記後フック部の外表面がそれぞれ、前記クッション部の延長部分によって構成されている、ようにしてある(請求項12対応)。この場合、フック部の外表面が弾性材によって構成されることから、フック部によってサイドドアを傷つけてしまうことを確実に防止する上で好ましいものとなる。
前記前フック部および前記後フック部には、それぞれ芯材が埋設されており、
前記芯材が略180度折曲された形状部位を有している、
ようにしてある(請求項13対応)。この場合、フック部の剛性を十分に確保して、サイドドアに対する係止作用を十分に高める上で好ましいものとなる。
前記クッション部が、断面環状とされ、
前記前フック部および前記後フック部における前記芯材がそれぞれ、前記クッション部の端部を延長した延長部位によって被覆されている、
ようにしてある(請求項14対応)。この場合、外表面が弾性材で被覆されたフック部を容易に形成する上で好ましいものとなる。
前記目的を達成するため、本考案にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、請求項15に記載のように、
車両のサイドドアに対して前後方向に延びる状態で着脱自在に取付けられる車両用ドアガードであって、
弾性材によって伸長可能に構成され、前記サイドドアの外表面に沿って配設される細長状のクッション部と、
前記クッション部の一端部側に形成され、前記サイドドアの前端縁に引っ掛けられて係止される前フック部と、
前記クッション部の他端部側に形成され、前記サイドドアの後端縁に引っ掛けられて係止される後フック部と、
を有し、
前記前フック部が、閉状態にある前記サイドドアの前縁部とその直前方に位置する前外面材との隙間に対して挿入不可能な大きさに設定され、
前記後フック部が、閉状態にある前記サイドドアの後縁部とその直後方に位置する後外面材との隙間に対して挿入不可能な大きさに設定され、
前記前フック部および前記後フック部はそれぞれ、該サイドドアが開状態のときにのみ該サイドドアに対して係止可能でかつ係止解除可能とされている、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1および請求項4に対応した効果を得ることができる。
前記目的を達成するため、本考案にあっては次のような第3の解決手法を採択してある。すなわち、請求項16に記載のように、
車両のサイドドアに対して前後方向に延びる状態で着脱自在に取付けられる車両用ドアガードであって、
弾性材によって伸長可能に構成され、前記サイドドアの外表面に沿って配設される細長状のクッション部と、
前記クッション部の一端部側に形成され、前記サイドドアの前端縁に引っ掛けられて係止される前フック部と、
前記クッション部の他端部側に形成され、前記サイドドアの後端縁に引っ掛けられて係止される後フック部と、
を有し、
前記サイドドアの前縁部に前記前フック部を係止させた状態で該サイドドアを閉状態としたとき、該前フック部あるいはその付近が該サイドドアの前縁部とその直前方に位置する前外面材とによって強く挟まれた状態とされて該前フック部の係止解除が不可能とされ、
前記サイドドアの後部に前記後フック部を係止させた状態で該サイドドアを閉状態としたとき、該後フック部あるいはその付近が該サイドドアの後縁部とその直後方に位置する後外面材とによって強く挟まれた状態とされて該後フック部の係止解除が不可能とされる、
ようにしてある。上記解決手法によれば、請求項1および請求項5に対応した効果を得ることができる。
本考案によれば、ドアガードを簡単に着脱できると共に、ドアガードが盗難されてしまうことを防止できる。
本考案によるドアガードが取付けられた状態を示す車両の側面図。 図1に示す車両の前後のサイドドアの取付状態を示す簡略平面図。 本考案によるドアガードの一例を示す平面図。 図3のX4−X4線相当断面図。 図3に示すドアガードのフック部付近を示す要部拡大図。 図5の断面図。 図6のX7−X7線相当断面図。 本考案によるドアガードをサイドドアに取付けている状態を示す図。 本考案によるドアガードのサイドドアに対する取付完了状態を示す図。 クッション部の第1の変形例を示すもので、図4に対応した断面図。 クッション部の第2の変形例を示すもので、図4に対応した断面図。 クッション部の第3の変形例を示すもので、図4に対応した断面図。 クッション部の第4の変形例を示すもので、図4に対応した断面図。 クッション部の第5の変形例を示すもので、図4に対応した断面図。 フック部の変形例を示すもので、図7に対応した断面図。
図1は、本考案によるドアガードが取付けられる車両(自動車)Vの一例を示すものであり、実施形態では4ドアのセダン型とされている。車両Vの側面を構成する外面材として、前方から後方へ順次、フロントフェンダ1、フロントサイドドア2、リアサイドドア3、リアフェンダ4を有している。フロントフェンダ1と閉状態にあるフロントサイドドア2との間の隙間S1は、例えば4〜7mm程度と小さいものとされている。また、
それぞれ閉状態にあるフロントサイドドア2とリアサイドドア3との間の隙間S2は、例えば4〜7mm程度と小さいものとされている。さらに、閉状態にあるリアサイドドア3とリアフェンダ4との間の隙間S3も、例えば4〜7mm程度と小さいものとされている。本例の場合、フロントサイドドア2に着目したときに、その前後の外面材がフロントフェンダ1とリアサイドドア3となる。また、リアサイドドア3に着目したときは、その前後の外面材がフロントサイドドア2とリアフェンダ4となる。
図2は、車両Vの前後のサイドドア2、3を簡略的に示すもので、図中、5はヒンジピラー、6はセンタピラーである。また、図2中一点鎖線は、開状態とされたフロントサイドドア2を示す。そして、フロントサイドドア2は、ヒンジピラー5に対してヒンジ7を介して揺動可能に取付けられて(その揺動中心が符号7aで示される)、後開きとされている。同様に、リアサイドドア3は、センタピラー6に対してヒンジ8を介して揺動可能に取付けられて(その揺動中心が符号8aで示される)、後開きとされている。なお、図1中、9、10は、サイドドア2、3を外部から開くときに操作されるドアノブである。
図1では、本考案によるドアガード20をフロントサイドドア2に取付けた状態が示される。以下、ドアガード20について、図3〜図7を参照しつつ説明する。本考案によるドアガード20は、図3に示すように、細長いクッション部21と、クッション部21の各端部に形成された前フック部22および後フック部23と、を有する。
クッション部21は、弾性材(例えばゴムや軟質の合成樹脂等)によって断面形状が環状(実施形態では円環状)となるように形成されている。全体的に筒状とされたクッション部21は、引張力を加えることによって伸長可能で、その伸び率は、自由状態にある長さに対して1.2倍(120%)以上で、実施形態では1.5倍(150%)以上とされている。そして、クッション部21は、断面環状とされて内部に中空部を有することから、左右方向(サイドドアに取付けられた状態で車幅方向)にも十分な弾力性を有するものとされている。
前後のフック部22、23は同様に構成されているので、前フック部22に着目して説明する。まず、前フック部22は、クッション部21に対して、略180度折り返された折り返し部22aを有する(ドアガード20の端部が略U字状に形成されている)。このような前フック部21内には、芯材24が埋設されている(図6、図7参照)。芯材24は、前フック部21の形状を規定するもので、略180度折り返された形状部位を有するものとなっている。芯材24は、例えば鉄系の金属によりあるいは硬質の合成樹脂により形成することができる。なお、芯材24の外径は、クッション部21の内径と同じに設定してあるが、クッション部21の内径よりも小さいものとすることもできる。
前フック部21は、全体的に、クッション部21の前端部を延長させた延長部位によって被覆されている。実施形態では、芯材24として、例えば長さ40〜50mm程度の直線状の金属線を、クッション部21の前端部内に全体的に挿入した状態で、前フック部22に相当する形状(図5、図6に示す形状)となるように、機械による大きな力で曲げ加工してある(曲げ加工した後は、人間の手指による力程度ではフック部22、23の形状変更は不可能)。
前フック部22における折り返し部22aの長さは、閉状態にあるフロントサイドドア2とフロントフェンダ1との間の隙間S1よりも長くされている。より具体的には、折り返し部22aの長さは、15mm以上とするのが好ましい(実施形態では略20mm)。また、折り返し部22aとこれに対向するクッション部21との間の間隔は、フロントサイドドア2の前縁部2aの厚さとほぼ同程度かわずかに大きい程度に設定されている。
ドアガード20のうち、前フック部22およびその周辺部位は、前述した隙間S1、S2、S3には挿入できないような大きさに設定されている(例えば最小外径寸法が隙間S1、S2、S3よりも大)。ただし、芯材24のうち、隙間S1、S2、S3を通る部位(U字状の湾曲部位)は隙間S1、S2,S3を挿通可能な大きさとされている。そして、芯材24を被覆するクッション部21の延長部位の外径寸法が、隙間S1、S2あるいはS3よりも十分に大きくなるように設定される一方、少なくとも隙間S1、S2、S3の寸法までは圧縮変形可能なようにされている。以上、前フック部22について説明したことは全て、後フック部23についても同様である(実施形態では、前フック部22と後フック部23とは共通仕様で、前後入れ替えての使用が可能となっている)。
以上のような構成のドアガード20の取付、取外しについて、フロントサイドドア2に対して取付ける場合を例にして以下に説明する。ただし、使用されるドアガード20は、そのクッション部21の長さが、フロントサイドドア2のうち所定部位の前後方向長さよりも短いもの(例えば5〜20cm程度分だけ短尺のもの)が用いられる。上記フロントサイドドア2の所定部位は、特に他車両の開かれたサイドドアがぶつかりやすい部位で、外表面側にもっとも突出された部位とされる(通常は、ドアノブ8、9よりも若干下方付近の高さ位置となる部位)。
以上のことを前提として、まず、フロントサイドドア2を、図8に示すように開いた状態とする。これにより、フロントフェンダ1とフロントサイドドア2の前端縁2aとの間の隙間が大きくされて、前フック部22を当該前端縁2aに引っ掛けて係止させることができる。この係止状態では、前フック部22の折り返し部22aが、フロントサイドドア2の裏面側に沿って位置することになる。
フロントサイドドア2を開いた状態でもフロントフェンダ1との間の隙間が十分に確保できないときは、例えば、所望の取付高さ位置よりも十分に高い位置(この高い位置ではフロントフェンダ1との間の隙間が手首が挿入可能なほど大きくされる)から、前フック部22をフロントサイドドア2の前縁部2a側に接近させた後、前フック部22を下方へ移動させて、所望の取付高さ位置でもってフロントサイドドア2の前縁部2aに係止させればよい。
前フック部22を、フロントサイドドア2の前端縁2aに取付けた後は、クッション部21を伸長させつつ、後フック部23をフロントサイドドア2の後端縁2bに引っ掛けて係止させればよい。この係止の作業は、フロントサイドドア2の後端縁2bが大きく開放されているので、容易に行うことができる。勿論、この係止状態では、後フック部23の折り返し部23aが、フロントサイドドア2の裏面側に沿って位置することになる。なお、後フック部23側から取付を開始することもできるが、取付け作業が相対的に面倒になる前フック部22側(フロントサイドドア2の開閉用のヒンジ7位置する側)から行うのが好ましい。
以上のようにして、フロントサイドドア2に対してドアガード20を取付けた状態では、クッション部21が引張状態とされているので、不用意にクッション部21が弛むこともなく、図1に示すように前後方向にほぼまっすぐ延びた状態でもって取付状態が維持される。
ドアガード20をフロントサイドドア2に取付けた乗員は、自車両から離れるためにフロントサイドドア2を閉じると共にそのロックを行うことになる。フロントサイドドア2が閉じられたときの状態が、図9に示される。
フロントサイドドア2が閉じられた図9の状態では、前フック部22に対して外部からアクセスすること、特にその折り返し部22aの係止を解除することが不可能とされる。同様に、後フック部23に対して外部からアクセスすること、特にその折り返し部23aの係止を解除することが不可能とされる。これにより、ロックを解除してフロントサイドドア2を開かない限り、ドアガード20を取外すことができないため、ドアガード20が盗まれてしまうことが確実に防止される。
とりわけ、前フック部22は隙間S1を挿通できない大きさに設定されていること、また前フック部22あるいはその付近がフロントサイドドア2の前縁部2aとフロントフェンダ1とによって強く挟持された状態となるので、前フック部22の係止解除を行うことがより不可能になる。同様に、後フック部23は隙間S2を挿通できない大きさに設定されていること、また後フック部23あるいはその付近がフロントサイドドア2の後縁部2bとフロントフェンダ1とによって強く挟持された状態となるので、後フック部23の係止解除を行うことがより不可能になる。
リアサイドドア3に対しても同様にドアガード20を取付けることができる。この場合、前後のサイドドア2、3のうち、前後方向長さが短い方のサイドドアよりもクッション部21の長さが短いものとしておくことにより、同じドアガード20を前後のサイドドア用として兼用することができる。また、必要に応じて、同一のサイドドアに対して、上下方向に間隔をあけて複数のドアガード20を取付けることもできる。
ここで、クッション部21が1.5倍以上に伸長可能で、クッション部21の長さを700〜800mm程度に設定しておくことにより、市販されている殆どの車両におけるサイドドアに対して適用可能である。また、クッション性を十分に確保するために、伸長状態でのクッション部21の厚さ(取付状態で車幅方向の大きさ)は、少なくとも3mm以上(好ましくは5mm以上)確保されるように、自由状態(非伸長状態)での厚さを設定するのが好ましい。
図10〜図14は、それぞれ、クッション部21に対応する部材の断面形状の変形例を示すものである。まず、図10に示す第1の変形例は、クッション部21Bの断面形状が、上下方向に細長く延びる環状とされて、外方側の面が凸となるように湾曲されている(全体的に断面形状がD字状)。
図11に示す第2の変形例は、クッション部21Cの断面形状が、上下方向に細長く延びる環状とされて、外方側の面に、上下方向に間隔をあけて小さな山形形状とされた凸部が複数形成されている。
図12に示す第3の変形例は、クッション部21Dの断面形状が、上下方向に細長く延びる環状とされて、外方側の面に上下方向に間隔をあけて大きな2つの山形形状の凸部が形成されている(全体的に断面形状がB字状)。
図13に示す第4の変形例は、クッション部21Eの断面形状が、図10に示す例に比して、外表面側に切欠を有する形状とされて、断面形状が閉じられていないものとされている。
図14に示す第5の変形例は、クッション部21Fの断面形状が、図10に示す例に比して、内表面側に切欠を有する形状とされて、断面形状が閉じられていないものとされている。
図15は、フック部の変形例を示すものであり、前後のフック部は同様に構成されている。なお、以下の説明は、前フック部およびフロントサイドドア2に着目して説明することとする。
本変形例による前フック部22G(22対応)は、芯材24G(24対応)およびこれを被覆する断面環状のクッション材21G(21対応)が、上下方向に細長く形成されている。図15に示す断面形状および大きさは、フック部21Gの先端側(折り返し部の先端)まで同一とされている。
図15において、芯材24Gの図中左右方向幅は、隙間S1よりも小さくされている。また、クッション材21Gの図中左右方向幅は、隙間S1よりも大きくされる一方、隙間S1まで圧縮変形可能とされている。本変形例では、ドアガード22G、特にその剛性を決定づける芯材24Gが上下方向に細長く延びる形状とされていることから、フロントサイドドアが閉状態にあるとき、隙間S1を通してフロントサイドドア2の前縁部2aに係止させることがより困難であり、また係止解除もより困難となる。勿論、芯材24の剛性も十分に確保することができる。
以上実施形態について説明したが、本考案は、実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された範囲において適宜の変更が可能である。セダン型の車両に限らず、2ドア型となるクーペタイプ、SUVタイプ、ワゴンタイプ等、車種は問わないものである。取付対象となるサイドドアは、スライド式であってもよい。取付対象となるサイドドアの前後方向長さの相違に幅広く対応できるに、ドアガードとして長さの異なるものを例えば2種類あるいは3種類以上設定しておくこともできる。クッション部21の断面形状は、中空部を有しないもの等(例えば中実構造)種々変更できる。フック部22、23を、クッション部21とは別部材からなる弾性材によって被覆することもできる。また、フック部22、23あるいはその付近を弾性材により部分的に厚肉(例えば大径)として、隙間S1(S2、S3)に挿入不可能な設定としたり、隙間S1(S2、S3)の位置でサイドドアと他の外面材とで圧縮された状態で挟持される部位を形成するようにしてもよい。クッション部21をカールコード式にする等、適宜の形態を採択することができる。本来的な使用方法とは異なるが、車両のドアに対して上下方向に延びるようにドアガードを取付けるようにすることもでき(例えば他車両における下開きのバックドアからの保護)、この場合、フック部はドアの上縁部と下縁部とに係止されることになる。勿論、本考案の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本考案は、サイドドアを保護するドアガードとして好適である。
V:車両
S1〜S3:隙間
1:フロントフェンダ(他の外面材)
2:フロントサイドドア
2a:前縁部
2b:後縁部
3:リアサイドドア
4:リアフェンダ(他の外面材)
5:ヒンジピラー
6:センタピラー
7:ヒンジ
8:ヒンジ
9:ドアノブ
10:ドアノブ
20:ドアガード
21:クッション部
21B:クッション部(図10)
21C:クッション部(図11)
21D:クッション部(図12)
21E:クッション部(図13)
21F:クッション部(図14)
22:前フック部
22a:折り返し部
23:後フック部
23a:折り返し部
22G:前フック部(図15)
21G:クッション材(図15)
24G:芯材(図15)

Claims (16)

  1. 車両のサイドドアに対して前後方向に延びる状態で着脱自在に取付けられる車両用ドアガードであって、
    弾性材によって伸長可能に構成され、前記サイドドアの外表面に沿って配設される細長状のクッション部と、
    前記クッション部の一端部側に形成され、前記サイドドアの前端縁に引っ掛けられて係止される前フック部と、
    前記クッション部の他端部側に形成され、前記サイドドアの後端縁に引っ掛けられて係止される後フック部と、
    を有し、
    前記前フック部および前記後フック部はそれぞれ、前記サイドドアの裏面側に沿って延びる折り返し部を有する形状とされて、該サイドドアが開状態のときにのみ該サイドドアに対して係止可能でかつ係止解除可能とされている、
    ことを特徴とする車両用ドアガード。
  2. 請求項1において、
    前記前フック部における前記折り返し部の長さが、閉状態にある前記サイドドアの前縁部とその直前方に位置する前外面材との隙間よりも大きくされ、
    前記後フック部における前記折り返し部の長さが、閉状態にある前記サイドドアの後縁部とその直後方に位置する後外面材との隙間よりも大きくされている、
    ことを特徴とする車両用ドアガード。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記前フック部における前記折り返し部の長さおよび前記後フック部における前記折り返し部の長さが、それぞれ15mm以上とされている、ことを特徴とする車両用ドアガード。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記前フック部が、閉状態にある前記サイドドアの前縁部とその直前方に位置する前外面材との隙間に対して挿入不可能な大きさに設定され、
    前記後フック部が、閉状態にある前記サイドドアの後縁部とその直後方に位置する後外面材との隙間に対して挿入不可能な大きさに設定されている、
    ことを特徴とする車両用ドアガード。
  5. 請求項4において、
    前記サイドドアの前縁部に前記前フック部を係止させた状態で該サイドドアを閉状態としたとき、該前フック部あるいはその付近が該サイドドアの前縁部とその直前方に位置する前外面材とによって強く挟まれた状態とされ、
    前記サイドドアの後部に前記後フック部を係止させた状態で該サイドドアを閉状態としたとき、該後フック部あるいはその付近が該サイドドアの後縁部とその直後方に位置する後外面材とによって強く挟まれた状態とされる、
    ことを特徴とする車両用ドアガード。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記クッション部の長さが、前記サイドドアのうち外方側にもっとも突出した部位での前後方向長さよりも短くされている、ことを特徴とする車両用ドアガード。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
    前記クッション部は、引張力を加えることによって、自由状態での長さに対して1.2倍以上の長さに伸長可能とされている、ことを特徴とする車両用ドアガード。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
    前記クッション部は、引張力を加えることによって、自由状態での長さに対して1.5倍以上伸長可能とされている、ことを特徴とする車両用ドアガード。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項において、
    前記クッション部は、断面形状が環状とされて、内部に中空部を有している、ことを特徴とする車両用ドアガード。
  10. 請求項9において、
    前記クッション部の断面形状が、円環状とされている、ことを特徴とする車両用ドアガード。
  11. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、
    前記クッション部の断面形状が、上下方向に細長い形状とされている、ことを特徴とする車両用ドアガード、
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれか1項において、
    前記前フック部および前記後フック部の外表面がそれぞれ、前記クッション部の延長部分によって構成されている、ことを特徴とする車両用ドアガード。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれか1項において、
    前記前フック部および前記後フック部には、それぞれ芯材が埋設されており、
    前記芯材が略180度折曲された形状部位を有している、
    ことを特徴とする車両用ドアガード。
  14. 請求項13において、
    前記クッション部が、断面環状とされ、
    前記前フック部および前記後フック部における前記芯材がそれぞれ、前記クッション部の端部を延長した延長部位によって被覆されている、
    ことを特徴とする車両用ドアガード。
  15. 車両のサイドドアに対して前後方向に延びる状態で着脱自在に取付けられる車両用ドアガードであって、
    弾性材によって伸長可能に構成され、前記サイドドアの外表面に沿って配設される細長状のクッション部と、
    前記クッション部の一端部側に形成され、前記サイドドアの前端縁に引っ掛けられて係止される前フック部と、
    前記クッション部の他端部側に形成され、前記サイドドアの後端縁に引っ掛けられて係止される後フック部と、
    を有し、
    前記前フック部が、閉状態にある前記サイドドアの前縁部とその直前方に位置する前外面材との隙間に対して挿入不可能な大きさに設定され、
    前記後フック部が、閉状態にある前記サイドドアの後縁部とその直後方に位置する後外面材との隙間に対して挿入不可能な大きさに設定され、
    前記前フック部および前記後フック部はそれぞれ、該サイドドアが開状態のときにのみ該サイドドアに対して係止可能でかつ係止解除可能とされている、
    ことを特徴とする車両用ドアガード。
  16. 車両のサイドドアに対して前後方向に延びる状態で着脱自在に取付けられる車両用ドアガードであって、
    弾性材によって伸長可能に構成され、前記サイドドアの外表面に沿って配設される細長状のクッション部と、
    前記クッション部の一端部側に形成され、前記サイドドアの前端縁に引っ掛けられて係止される前フック部と、
    前記クッション部の他端部側に形成され、前記サイドドアの後端縁に引っ掛けられて係止される後フック部と、
    を有し、
    前記サイドドアの前縁部に前記前フック部を係止させた状態で該サイドドアを閉状態としたとき、該前フック部あるいはその付近が該サイドドアの前縁部とその直前方に位置する前外面材とによって強く挟まれた状態とされて該前フック部の係止解除が不可能とされ、
    前記サイドドアの後部に前記後フック部を係止させた状態で該サイドドアを閉状態としたとき、該後フック部あるいはその付近が該サイドドアの後縁部とその直後方に位置する後外面材とによって強く挟まれた状態とされて該後フック部の係止解除が不可能とされる、
    ことを特徴とする車両用ドアガード。
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