JP3214340B2 - 内視鏡のユニバーサルコード - Google Patents

内視鏡のユニバーサルコード

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JP3214340B2
JP3214340B2 JP05078796A JP5078796A JP3214340B2 JP 3214340 B2 JP3214340 B2 JP 3214340B2 JP 05078796 A JP05078796 A JP 05078796A JP 5078796 A JP5078796 A JP 5078796A JP 3214340 B2 JP3214340 B2 JP 3214340B2
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治男 秋庭
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子内視鏡等のよ
うに、本体操作部を光源とプロセッサ等というように複
数の機器に着脱可能に接続するためのユニバーサルコー
ドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に一般的な電子内視鏡の全体構成を
示す。図中において、1は体腔等の内部に挿入される挿
入部を示し、この挿入部1の基端部には本体操作部2が
連設されている。術者等はこの本体操作部2を把持し
て、体腔等の内部に挿入して、所要の操作、即ち体腔内
等の観察や、治療等が行われる。ここで、内視鏡の挿入
部1が挿入される体腔等の内部は暗所であり、従って観
察を行うためには照明を行う必要があり、挿入部1の先
端部には、その先端面または側面等に照明窓を設けられ
る。また、体腔等の内部を観察するために、照明窓の配
設位置の近傍に観察窓が設けられ、この観察窓には対物
レンズが装着されており、さらにこの対物レンズの結像
位置には、CCD等からなる撮像手段を配置している。
【0003】照明窓に照明光を伝送するために、極細の
光ファイバを多数束ねたライトガイドが用いられる。ま
た、撮像手段に駆動信号を供給し、またこの撮像手段で
得られる映像信号を取り出すために、撮像手段には信号
ケーブルが接続される。ライトガイドの他端は光源装置
に、また信号ケーブルの他端はプロセッサに、それぞれ
接続される。ここで、光源装置及びプロセッサは、通常
1個の筐体内に設けられ、光源・プロセッサユニットを
構成する。内視鏡をこの光源・プロセッサユニット(ま
たは光源装置とプロセッサとを別々の装置として構成す
る場合には、それぞれの装置)に接続するために、本体
操作部2にはユニバーサルコード3が接続されている。
ユニバーサルコード3は、内部に少なくともライトガイ
ド及び信号ケーブルを挿通させて、本体操作部2から引
き出された本体コード4と、この本体コード4から、先
端に光源コネクタ5を設けた第1の分岐コード6と、先
端に電気コネクタ7を設けた第2の分岐コード8とに分
岐させている。そして、本体コード4及び第1,第2の
分岐コード6,8は、それぞれ分岐部筐体9に接続され
ている。
【0004】ここで、ユニバーサルコード3を構成する
本体コード4及び第1,第2の分岐コード6,8は、そ
れぞれ可撓性を有するものであり、しかもそれらの内部
には、ライトガイドを構成する極細の光ファイバや、信
号ケーブル等のように脆弱な部材が挿通されているか
ら、保形性の良好な部材で形成されなければならない。
このために、本体コード4及び第1,第2の分岐コード
6,8は、それぞれ太さは異なっているが、構造は実質
的に同じものであり、概略図7に示したようになってい
る。
【0005】即ち、図中において、10は本体コード4
及び第1,第2の分岐コード6,8を構成する可撓管部
材である。この可撓管部材10は、弾性を有する金属、
通常は帯状のステンレス薄板を螺旋状に巻回させること
により金属螺旋管11を構造体として、この金属螺旋管
11の外周面には外郭体12を被装させている。ここ
で、外郭体12は、可撓性を有する樹脂乃至ゴム等の電
気絶縁性部材で形成され、必要に応じて金属螺旋管11
と外郭体12との間に金属ネットを埋設させている。
【0006】可撓管部材10は以上のように構成され、
金属螺旋管11内は中空になっているから、その内部に
前述したライトガイドや信号ケーブル、さらには送気用
のチューブ,送水用のチューブ等が挿通される。そし
て、可撓管部材10の端部には、分岐部筐体9に連結す
るための連結用リング13が連結して設けられている。
この連結用リング13は、金属螺旋管11に溶接や半田
付け等の手段で固着されており、その先端部は外郭体1
2から所定の長さ分だけ突出させて、分岐部筐体9に連
結される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ユニバーサ
ルコード3内に挿通されている各挿通部材は、本体コー
ド4から導出されて、少なくともライトガイドは第1の
分岐コード5に、また少なくとも信号ケーブルは第2の
分岐コード8に接続されることから、分岐部筐体9内
で、本体コード4と第1,第2の分岐コード6,8とは
直接連結させることができない。そして、分岐部筐体9
は電気絶縁性部材で構成されており、このために本体コ
ード4及び第1,第2の分岐コード6,8における金属
螺旋管は、それぞれ電気的に隔離された状態となってい
る。
【0008】ここで、例えば光源装置においては、放電
ランプ等からなる光源ランプが設けられ、また光源ラン
プからの照明光の光路には、モータで回転駆動されるカ
ラーフィルタが内蔵されている。従って、これらの機器
は電磁的なノイズの発生源となり、第1の分岐部コード
5における金属螺旋管がアンテナとして機能し、ノイズ
を発散させるおそれがある。挿入部1内には処置具挿通
チャンネルが設けられており、この処置具挿通チャンネ
ルには高周波処置具が挿通される関係から、この高周波
処置具から生じるノイズも、また本体コード4を構成す
る金属螺旋管によりアンテナの作用をして、外部に発散
させるおそれがある。内視鏡が用いられる診療室等にお
いては、測定装置等各種の電気機器が配置されており、
このようにユニバーサルコード3からノイズが外部に発
散されると、これらの電気機器に悪影響を与える等とい
った不都合が生じる。
【0009】また、分岐部筐体9は電気絶縁性部材で形
成するが、この電気絶縁性部材としては、金属の表面に
塗装を施す等により絶縁皮膜を形成することができる
が、塗装の剥離による漏電のおそれがあることから、分
岐部筐体9の素材そのものを電気絶縁性部材で形成する
のが一般的である。ただし、合成樹脂で分岐部筐体9を
形成すると、まず厳格な寸法精度を出すことができな
い。而して、この分岐部筐体9に本体コード4及び第
1,第2の分岐コード6,8を構成する可撓管部材を連
結する際に、それらを抜け止め及び回り止めするため
に、ねじを分岐部筐体9に挿通させて、可撓管部材10
の連結用リング13に螺挿するが、分岐部筐体9のねじ
挿通部にがたが生じる可能性があるし、分岐部筐体9の
ねじ挿通部の肉厚が薄いと十分な強度が得られず、強力
な引っ張り力が作用すると破損が生じる等によって、可
撓管部材10が分岐部筐体9から分離してしまうおそれ
もないではない。
【0010】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、ユニバーサルコード
を構成する各部がアンテナとして作用するのを防止する
ことにあり、また他の目的としては、分岐部筐体に連結
される各部材の固定性を良好ならしめるようにすること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、内視鏡の本体操作部に連設された可
撓性を有する本体コードと、この本体コードを分岐させ
ることによって、光源に接続される第1の分岐コード及
びプロセッサに接続される第2の分岐コードを有する少
なくとも2本の分岐コードとからなり、これら本体コー
ド及び各分岐コードを、それぞれ金属螺旋管に可撓性を
有する電気絶縁性部材からなる外郭体を被装させ、かつ
各々の金属螺旋管に連結した接続リングを介して電気絶
縁性を有する分岐部筐体内で連結したものであって、前
記分岐部筐体内に、前記本体コードの金属螺旋管に連結
された導電性接続リングと、各々の分岐コードの金属螺
旋管に接続した連結用リングに連結した導電性接続部材
とを装着し、これら導電性接続リングと導電性接続部材
との間を1または複数の導電性連結部材で連結し、前記
導電性連結部材は金属板片から構成し、その両端を導電
性接続リングと導電性接続部材とに固定することにより
前記本体コード及び各分岐コードの金属螺旋管を電気的
に接続すると共に、この導電性部材により前記導電性接
続リングと前記導電性接続部材との間を連結状態に保持
する構成としたことをその特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】ユニバーサルコードを構成する本
体コード及び複数の分岐コードは、構造体として金属螺
旋管を用いているが、外部には金属等の導電性部材が露
出しない構成となっている。これらの金属螺旋管のいず
れかがアース電位に保たれるから、全て同電位に保持さ
れておれば、アンテナとして作用することはない。ここ
で、ユニバーサルコードは、分岐部筐体内において、本
体コードから少なくとも第1,第2の分岐コードに分岐
しており、構造上からはこれら各コードは相互に連結さ
れてはいない。
【0013】そこで、本発明においては、分岐部筐体内
で本体コードの金属螺旋管と、第1,第2の分岐コード
の金属螺旋管とを電気的に接続する構成とした。しか
も、それらを確実に電気的に接続するために、接触面積
をできるだけ大きくしている。このために、導電性連結
部材を用いている。
【0014】そこで、以下に本発明の実施の一形態につ
いて、図1乃至図4に基づいて説明する。ここで、内視
鏡の全体構成については、図6に示したものと格別の差
異はない。また、電子内視鏡であるから、図1に示した
ようにユニバーサルコード20は、本体操作部から引き
出された本体コード21と、光源コネクタを連結した第
1の分岐コード22及び電気コネクタを連結した第2の
分岐コード23とを有し、本体コード21,第1,第2
の分岐コード22,23は分岐部筐体24に連結されて
いる。以上の点については、前述した従来技術のものと
同様である。
【0015】本体コード21,第1,第2の分岐コード
22,23は、図7に示されているものと同様、それぞ
れ金属の帯片の巻回体からなる金属螺旋管を構造体とし
て、この金属螺旋管に外郭体を被装させてなるものであ
る。そして、図2及び図3に示したように、金属螺旋管
の先端に連結用リング25〜27が連結・固着されてお
り、これら連結用リング25〜27は、それぞれ外郭体
から所定の長さだけ突出している。ここで、金属螺旋管
は導電性を有する部材であり、外郭体は電気絶縁体であ
る。また、連結用リング25〜27も導電性を有する金
属材で形成されており、これらは金属螺旋管に溶接や半
田付け等の手段で連結されているから、各金属螺旋管は
それぞれに連結されている連結用リングと電気的に接続
された状態になっている。
【0016】分岐部筐体24はケーシング28を有し、
このケーシング28は電気絶縁性を有する合成樹脂で形
成され、その一側には本体コード21を連結するための
一側開口28aが形成されており、またそれとは反対側
には、第1,第2の分岐コード22,23を連結する他
側開口28bが形成された中空の部材で構成されてい
る。本体コード21は、その連結用リング25がケーシ
ング28の一側開口28aに挿入されるが、この連結用
リング25には導電性を有するリング体29が螺合され
て、接着剤を用いて固着されており、このリング体29
が導電性接続リングを構成する。連結用リング25に嵌
合・固着したリング体29は、ケーシング28の一側開
口28aに挿入させた状態で、固定用のねじ30が螺挿
されて、本体コード21が分岐部筐体24から抜け出さ
ず、また回転しないように固定される。さらに、このケ
ーシング28の一側開口28aの部位には、本体コード
21を挿入した状態で、カバーリング31が螺合され
る。
【0017】一方、第1,第2の分岐コード22,23
は、楕円に近い形状をした樹脂等の電気絶縁性部材のブ
ロックからなる蓋体32に設けた挿通孔32a,32b
内に挿通されて、連結用リング26,27はこの蓋体3
2から所定長さ突出している。そして、連結リング2
6,27の外周面にはねじが形成されており、この連結
リング26,27は導電性接続部材としての導電ブロッ
ク33に設けた一対のねじ孔33a,33bに螺挿され
ている。そして、この導電ブロック33は蓋体32にね
じ34により連結状態に固定されている。また、連結リ
ング26,27がねじ孔33a,33bから分離しない
ようにするために、この螺挿部に接着剤を塗布すること
により固定されている。このようにして第1,第2の分
岐コード22,23は、蓋体32及び導電ブロック33
と一体化された上で、ケーシング28における他側開口
28b内に挿入されて、ケーシング28の側面側から導
電ブロック33に一対のねじ35を螺挿することによっ
て、ケーシング28に固定される。
【0018】ところで、コード本体21及び第1,第2
の分岐コード22,23における金属螺旋管がアンテナ
作用をするのを防止するために、それらを同電位に保持
する構成としている。このために、導電性連結部材とし
て連結端子板36が用いられる。この連結端子板36
は、ある程度の厚みがあり、かつばね性を有する導電性
を有する金属帯片で構成され、図4に示したように、そ
の一端が略90°曲成されて、導電ブロック33の表面
に当接した状態で、ねじ34を用いて固定されている。
そして、この連結端子板36はケーシング28における
他側開口28b側から一側開口28a側に向けて延在さ
れて、途中で所定の角度だけ曲成されて、連結端子板3
6の他端は連結用リング25と一体化しているリング体
29の側面にねじ37により固定されている。連結端子
板36はリング体29の外周面部に連結される。このた
めに、一側開口28aには、連結端子板36の端部を延
在させて、ねじ37によりリング体29に固定できるよ
うにするための切り欠き38が設けられている。また、
連結端子板36の両端に設けられるねじ34の挿通部及
びねじ37の挿通部のうち、ねじ34の挿通部は円形の
透孔36aからなり、ねじ37の挿通部は長手方向への
長孔36bとなっている。
【0019】ユニバーサルコード20の本体コード21
から第1,第2の分岐コード22,23への分岐部の構
成は以上のようになっている。本体コード21及び第
1,第2の分岐コード22,23は分岐部筐体24に組
み込むようにしてアセンブルされるが、このアセンブル
する方法を以下に説明する。ここで、ユニバーサルコー
ド20内には様々な挿通部材が挿通されており、本体コ
ード21側では全ての挿通部材が挿通されおり、それ
らは分岐部筐体24内で振り分けられて、ライトガイド
を含むいくつかの部材は第1の分岐コード22に、信号
ケーブルを含む残りの部材は第2の分岐コード23に挿
通されることになる。従って、本体コード21及び第
1,第2の分岐コード22,23を分岐部筐体24に連
結するに当っては、本体コード21から分岐部筐体24
を経て第1,第2の分岐コード22,23内にこれらの
挿通部材を引き回しておく。ただし、これらの挿通部材
については図示は省略する。
【0020】そこで、まず本体コード21側において
は、その連結用リング25とリング体29との螺合部分
の少なくともいずれかに接着剤を塗布して、連結用リン
グ25をリング体29に螺挿することによって、両者を
一体に固着する。そして、カバーリング31を予め本体
コード21側に挿通させておく。また、第1,第2の分
岐コード22,23には、蓋体32を挿嵌させた上で、
導電ブロック33のねじ孔33a,33bに螺挿し、そ
の間に接着剤を介在させることによって、第1,第2の
分岐コード22,23と導電ブロック33とを固着す
る。さらに、導電ブロック33に連結端子板36を当接
させて、この連結端子板36の透孔36aにねじ34を
挿通させ、導電ブロック33を貫通させて、蓋体32に
螺挿する。
【0021】以上の状態で、ケーシング28の他側開口
28bに第1,第2の分岐コード22,23に連結した
導電ブロック33及び蓋体32を間に接着剤またはシー
ル材を介して挿入して、ねじ35によってケーシング2
8に連結・固定する。導電ブロック33には連結端子板
36が連結されており、この連結端子板36はケーシン
グ28内において、一側開口28aの方向に延在されて
いる。しかも、連結端子板36は導電ブロック33への
連結部が略90°曲成され、また途中の部位でも曲成さ
れているから、この連結端子板36を一側開口28a側
に引き寄せると、曲成部が変形して引っ張り込まれるこ
とになる。そして、この連結端子板36の端部をケーシ
ング28の一側開口28aに形成した切り欠き38の部
位に引き出した状態で、この一側開口28aに本体コー
ド21に連結したリング体29を挿嵌させて、ねじ37
によって連結端子板36をリング体29に連結させる。
ここで、連結端子板36にはねじ37を挿通させるため
に、長孔36bが設けられているから、この連結端子板
36へのねじ37の挿通は容易に行われる。
【0022】一方、ねじ30によりリング体29をケー
シング28に固定する。そして、カバーリング31をケ
ーシング28の一側開口28aに螺合するが、この際に
は、螺合部分に接着剤またはシール材を供給する。さら
に、このカバーリング31からの本体コード21の引き
出し部分にシール材を充填し、またケーシング28の他
側開口28bからの第1,第2の分岐コード22,23
の引き出し部分にもシール材を充填し、ねじ35の装着
部にもシール材を供給する。これによって、本体コード
21及び第1,第2の分岐コード22,23が分岐部筐
体24に連結されて、しかも内部は気密状態に保持され
る。
【0023】ここで、カバーリング31の本体コード2
1の挿通部と、ケーシング28の他側開口28bに挿嵌
した蓋体32の挿通孔32a,32bへの第1,第2の
分岐コード22,23の挿通部とには、それぞれかなり
の隙間が形成されており、シール材はこの隙間を完全に
埋めるように充填されている。これによって、シール機
能を発揮するだけでなく、本体コード21及び第1,第
2の分岐コード22,23が分岐部筐体24に対して曲
がる際には、このシール材がクッションとなって、これ
ら本体コード21や第1,第2の分岐コード22,23
の根元部分の折れ止め機能を発揮することになる。
【0024】而して、本体コード21及び第1,第2の
分岐コード22,23は、それぞれ導電体である金属螺
旋管を有し、これら金属螺旋管は長尺の部材であるが、
分岐部筐体24内において、本体コード21の金属螺旋
管は連結用リング25に電気的に接続され、またこの連
結用リング25はリング体29に電気的に接続されてい
る。一方、第1,第2の分岐コード22,23は、それ
ぞれの金属螺旋管は連結用リング26,27を介して導
電ブロック33に電気的に接続されている。しかも、リ
ング体29と導電ブロック33とは、連結端子板36に
対して面接触した状態になっているから、全ての金属螺
旋管は確実に同電位に保持される。従って、それらが電
気的に浮いた状態になって、アンテナとして作用するよ
うなことはなく、電磁的なノイズを発散させたり、他の
機器からのノイズを受信するようなことはない。しか
も、金属螺旋管を同電位に保つ上で、ユニバーサルコー
ド20の全体にわたって金属等の導電部材を露出させる
必要がないので、術者等の手がユニバーサルコード20
に触れても、感電等を起こすおそれがない。
【0025】分岐部筐体24の電気絶縁性を確保するた
めに、この分岐部筐体24の全体が合成樹脂で形成され
ている。しかも、本体コード21及び第1,第2の分岐
コード22,23を接続するために、分岐部筐体24は
ケーシング28とカバーリング31との2部材で形成さ
れている。さらに、ケーシング28とカバーリング31
との連結部分には、外観上等の観点から、段差等がなく
全体が均一な形状とするために、ケーシング28の一側
開口28aの部位におけるカバーリング31の螺合部の
肉厚はかなり薄くなっている。そして、この一側開口2
8aには、本体コード21の脱落防止及び回り止めを行
うためのねじ30が装着される。従って、ケーシング2
8におけるこのねじ30の装着部は脆弱であり、かつね
じ30を挿通する挿通孔をあまり高精度に加工できな
い。このために、ねじ30だけでは、本体コード21の
分岐部筐体24への固定性が良好ではなく、僅かではあ
るが本体コード21が軸線方向に動いたりする。また、
本体コード21に強力な引っ張り力が加わると、一側開
口28aにおけるねじ30の挿通部分が損傷し、甚だし
い場合には、分岐部筐体24から脱落するおそれもあ
る。
【0026】連結端子板36は、前述したように、金属
螺旋管を同電位に保つ機能を発揮するだけでなく、本体
コード21、及び第1,第2の分岐コード22,23の
固定機能をも発揮する。即ち、連結端子板36はばね性
があり、中間部分が曲成されているから、この連結端子
板36はリング体29と導電ブロック33との間に掛け
渡された状態である程度の張力を発生させることができ
る。この張力によって、本体コード21は分岐部筐体2
4内に引き込まれた状態になるから、ねじ30の装着部
にがたがあっても、本体コード21が分岐部筐体24に
対してみだりに動くことはない。しかも、連結端子板3
6は、ある程度の肉厚を有する金属材からなり、引っ張
り強度も良好である。従って、本体コード21や第1,
第2の分岐コード22,23に対して引っ張り力が加わ
っても、ケーシング28における薄肉で、脆弱な一側開
口28aに過大な力が加わらない。勿論、この引っ張り
力は連結端子板36を介して導電ブロック33に伝達さ
れ、さらにねじ35によってケーシング28に伝達され
るが、ケーシング28におけるねじ35を挿通した部位
は厚肉であるから、この部分が損傷する等のおそれはな
い。
【0027】以上のことから、連結端子板36に金属螺
旋管を同電位に保つ機能のみを発揮させる場合には、こ
の連結端子板36が広い面でリング体29及び導電ブロ
ック33に当接しておれば良い。また、この機能に加え
て、本体コード21の安定性を図るという機能を発揮さ
せるためには、連結端子板36は引っ張り強度を十分持
たせる必要があり、またこの連結端子板36は1箇所だ
けでなく、複数箇所、例えば図5に示したように、相対
向する位置に2箇所設けるようにする。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は分岐部筐
体内に、本体コードの連結用リングに連結した導電性接
続リングと、分岐コードの各連結用リングに連結した導
電性接続部材とを接続して、これら導電性接リングと導
電性接続部材との間を金属板片からなる導電性連結部材
で連結する構成としたので、ユニバーサルコードの全体
が同電位に保たれて、このユニバーサルコードを構成す
る各部がアンテナとして作用するのを防止することがで
、かつ分岐部筐体に連結される各部材の固定性を良好
ならしめる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の一形態を示すユニバーサ
ルコードの分岐部分を、内部に挿通される部材を省略し
て示す断面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】本体コード及び第1,第2の分岐コードを分岐
部筐体から分離した状態を示す外観図である。
【図4】連結端子板の構成説明図である。
【図5】本発明における他の実施形態を示すユニバーサ
ルコードの分岐部分の縦断面図である。
【図6】電子内視鏡の構成説明図である。
【図7】ユニバーサルコードを構成する可撓管部材の断
面図である。
【符号の説明】
20 ユニバーサルコード 21 本体コード 22 第1の分岐コード 23 第2の分岐コード 24 分岐部筐体 25,26,27 連結用リング 28 ケーシング 28a 一側開口 28b 他側開口 29 リング体 31 カバーリング 33 導電ブロック 36 連結端子板 30,34,35,37 ねじ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の本体操作部に連設された可撓性
    を有する本体コードと、この本体コードを分岐させるこ
    とによって、光源に接続される第1の分岐コード及びプ
    ロセッサに接続される第2の分岐コードを有する少なく
    とも2本の分岐コードとからなり、これら本体コード及
    び各分岐コードを、それぞれ金属螺旋管に可撓性を有す
    る電気絶縁性部材からなる外郭体を被装させ、かつ各々
    の金属螺旋管に連結した接続リングを介して電気絶縁性
    を有する分岐部筐体内で連結したものにおいて、 前記分岐部筐体内に、前記本体コードの金属螺旋管に連
    結された導電性接続リングと、各々の分岐コードの金属
    螺旋管に接続した連結用リングに連結した導電性接続部
    材とを装着し、 これら導電性接続リングと導電性接続部材との間を1ま
    たは複数の導電性連結部材で連結し、 前記導電性連結部材は金属板片から構成し、その両端を
    導電性接続リングと導電性接続部材とに固定することに
    より前記本体コード及び各分岐コードの金属螺旋管を電
    気的に接続すると共に、 この導電性部材により前記導電性接続リングと前記導電
    性接続部材との間を連結状態に保持する 構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載の内視鏡のユニバーサルコー
    ド。
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