JP3214268U - 自動車のペダル - Google Patents
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Abstract
【課題】アクセル操作とブレーキ操作の誤操作がなく、暴走事故や追突事故を確実に防止できる自動車のペダルを提供する。【解決手段】自動車のペダルは、踏圧方向に進退可能なブレーキペダル踏部1とアクセルペダル踏部3を所定の間隔を設けて、それぞれ運転者の足元の左側と右側に設置してなる自動車のペダルにおいて、ブレーキペダル踏部1を踏圧してブレーキ操作を行うときには、アクセルペダル踏部3を踏圧することがないように、ブレーキペダル踏部1とアクセルペダル踏部3のあいだには右足と左足が挿入可能であって、ブレーキペダル踏部1とアクセルペダル踏部3は25cm以上40cm以下の間隔Lを設けてそれぞれ運転者の足元の左側と右側に設置されている。【選択図】図1
Description
本考案は自動車のペダルに関し、詳しくは、安全な自動車のペダルに関するものである。
車両の運転操作のための基本的な機能として、運転者のアクセルペダルの踏み込みによって作動する推進機能と、ブレーキペダルの踏み込みによって作動する制動機能がある。アクセルペダルおよびブレーキペダルは一般的に運転席の下方、すなわち運転者の足元の位置に隣接して配置されている。運転者の多くは、アクセルペダルおよびブレーキペダルを右足で状況に応じて踏み分けることにより、車速の制御を行っている。
例えば、車両の走行中に緊急停止の必要が生じた場合は、運転者は急な動作で強い踏力を発揮してブレーキペダルを踏み込み、制動機能を作動させる必要がある。アクセルペダルとブレーキペダルは、長年の経験則から最適な間隔が定められているものの、運転者の誤操作によって、ブレーキペダルとともにアクセルペダルをも踏み込んでしまう余地がある。この場合、制動力とともに推進力が働いてしまう。
このため、たとえば特許文献1では、ブレーキアームを踏圧してブレーキ操作を行うときはクラッチ手段により連設ロッドとアクセルワイヤを離開させてアクセル非作動としてなる自動車のペダル装置が提案されている。また、たとえば特許文献2では、ブレーキペダル踏み込み時に作動する電磁クラッチを車両に設け、それによりスロットルバルブまたは燃料噴射ポンプコントロールラックの運動を拘束し、ブレーキペダル踏み込み時には、アクセルペダルの踏み込みに関わらず推進力を規制する自動車の暴走事故防止装置が提案されている。また、たとえば特許文献3では、操作ペダル類に対する最適な操作姿勢を実現するために、ブレーキペダルとアクセルペダルとが支持された共通の可動プレートを車体前後方向に移動させる車両の運転姿勢調整装置が提案されている。
しかし、上記の特許文献においても、アクセルペダルとブレーキペダルが並設される車両において、運転者が車両を停止させようとして誤ってブレーキペダルとアクセルペダルを右足で同時に踏み込むことを抑制することは困難である。
また、車体の前方へ幼児や単車等が飛び出して急制動を加えるときに、アクセルぺダルをブレーキペダルと間違って踏み込み、車体が暴走して人身事故や追突事故等を発生する場合も少なくない。このブレーキぺダルとアクセルペダルとの誤操作を防止するために、例えば、図2に示すように、ブレーキアーム200の端部に上下回動(図面に向かう方向に進退する方向)自在にブレーキペダル250が枢着され、このブレーキペダル250の上面の右側部にアクセルレバー300を配置して回動アーム350に連結させ、このア−ム350にアクセルワイヤー400の一端が接続され、ブレーキペダル250に足部を軽く載せながら足部の側面でアクセルレバー300を横方向へ押圧して加速操作させ、また、ブレーキペダル250を踏み込んで制動操作をおこなうペダル装置が特許文献4に提案されている。
しかしながら、前記ペダル装置においては、走行中に幼児や単車等の飛び出し等でブレーキペダル250を踏み込んで急制動をおこなったときに、アクセルレバー300を足の側面で押圧した状態でブレーキペダル250を踏み込むため、各車輪には加速力と制動力との両方が加わり、停止するまでの制動距離が長くなって幼児や単車等の飛び出し事故を防止できない欠点がある。また、加速力と制動力とが同時に加わった車輪のブレーキドラムにブレーキシューが焼き付き、ブレーキシューが損傷し、早期に交換しなければならず、維持費が割高になり易い等の問題があった。
本考案は上記従来技術の問題点に鑑みえてなされたものであって、その目的は、アクセル操作とブレーキ操作の誤操作がなく、暴走事故や追突事故を確実に防止できる自動車のペダルを提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本考案の自動車のペダルは、踏圧方向に進退可能なブレーキペダル踏部とアクセルペダル踏部を所定の間隔を設けて、それぞれ運転者の足元の左側と右側に設置してなる自動車のペダルにおいて、ブレーキペダル踏部を踏圧してブレーキ操作を行うときには、アクセルペダル踏部を踏圧することがないように、ブレーキペダル踏部とアクセルペダル踏部のあいだには右足と左足が挿入可能であって、ブレーキペダル踏部とアクセルペダル踏部は25cm以上40cm以下の間隔を設けてそれぞれ運転者の足元の左側と右側に設置されていることを特徴とする自動車のペダルにある。
ブレーキペダル踏部とアクセルペダル踏部は30cm以上35cm以下の間隔を設けてそれぞれ運転者の足元の左側と右側に設置されていることがより好ましい。
本考案の自動車のペダルは、ブレーキペダル踏部とアクセルペダル踏部は25cm以上40cm以下の間隔を設けてそれぞれ運転者の足元の左側と右側に設置されているので、制動操作が必要なときには、確実に左足でブレーキペダル踏部を踏圧してブレーキ操作を行う動作が自然と行われるので、アクセル操作とブレーキ操作を誤操作する恐れがなく、暴走事故や追突事故を確実に防止することができる。
図1において、1はブレーキペダル踏部、2はブレーキペダルアーム、3はアクセルペダル踏部、4はアクセルペダルアームである。ブレーキペダル踏部1とアクセルペダル踏部3は、距離Lだけ離間している。
図1において、ブレーキペダル踏部1を所定の踏力で踏み込めば、ブレーキペダルアーム2を経て、所定の制動力が図示しない制動機構を経てタイヤに伝達されることにより減速が行われる。また、アクセルペダル踏部3を所定の踏力で踏み込めば、アクセルペダルアーム4を経て、所定の推進力が図示しない推進機構を経てタイヤに伝達されることにより加速が行われる。
いわゆるオートマチック車(クラッチペダルが存在しない車)においても、マニュアル車(クラッチペダルが存在する車)においても、長年の経験則から定められた間隔で配置されたアクセルペダル踏部とブレーキペダル踏部とを右足で交互に踏み換えながら、アクセル操作とブレーキ操作を行っている。しかし、現在市販されている自動車においては、アクセルペダル踏部とブレーキペダル踏部の間隔が広くないので、車体の前方へ幼児や単車等が飛び出して急制動を加えるときに、アクセルぺダル踏部をブレーキペダル踏部と間違って踏み込み、車体が暴走して人身事故や追突事故等を発生する場合が少なくない。
そこで、本考案では、ブレーキペダル踏部1とアクセルペダル踏部3は、25cm以上40cm以下の間隔(L)を設けてそれぞれ運転者の足元の左側と右側に設置されており、ブレーキペダル踏部1は左側の足元の近くにあるので、急制動が必要な場合、確実に左側の足でブレーキペダル踏部1を踏み込んで急制動する動作が自然と行われるので、アクセル操作とブレーキ操作を誤操作することがない。この場合、アクセルペダル踏部3は右側の足元の近くにあるので、加速したい場合は右側の足でアクセルペダル踏部3を所定の踏力で踏み込めばよい。以下の表1は、平均的な日本人の足の長さ(mm)と足の幅の長さ(mm)を示す。
表1に示すように、足の長さが270mmの人の足の幅は112mmであるから、ブレーキペダル踏部1とアクセルペダル踏部3が25cm(250mm)以上離れていれば、ほぼすべての日本人に対して本考案の自動車のペダルは適用できることが分かる。なお、ブレーキペダル踏部1とアクセルペダル踏部3は30cm(300mm)以上離れていることがより好ましい。ブレーキペダル踏部1とアクセルペダル踏部3の間隔の上限は自動車の構造による規制を受けるが、あまり離れているとブレーキペダル踏部1の踏み込み動作が困難になるので、ブレーキペダル踏部1とアクセルペダル踏部3の間隔の上限は40cm程度(400mm)であり、35cm(350mm)程度がより好ましい。
本考案の自動車のペダルは、ほぼすべての日本人用自動車での使用に適している。
1 ブレーキペダル踏部
2 ブレーキペダルアーム
3 アクセルペダル踏部
4 アクセルペダルアーム
L ブレーキペダル踏部1とアクセルペダル踏部3の間隔
2 ブレーキペダルアーム
3 アクセルペダル踏部
4 アクセルペダルアーム
L ブレーキペダル踏部1とアクセルペダル踏部3の間隔
Claims (2)
- 踏圧方向に進退可能なブレーキペダル踏部とアクセルペダル踏部を所定の間隔を設けて、それぞれ運転者の足元の左側と右側に設置してなる自動車のペダルにおいて、ブレーキペダル踏部を踏圧してブレーキ操作を行うときには、アクセルペダル踏部を踏圧することがないように、ブレーキペダル踏部とアクセルペダル踏部のあいだには右足と左足が挿入可能であって、ブレーキペダル踏部とアクセルペダル踏部は25cm以上40cm以下の間隔を設けてそれぞれ運転者の足元の左側と右側に設置されていることを特徴とする自動車のペダル。
- 踏圧方向に進退可能なブレーキペダル踏部とアクセルペダル踏部を所定の間隔を設けて、それぞれ運転者の足元の左側と右側に設置してなる自動車のペダルにおいて、ブレーキペダル踏部を踏圧してブレーキ操作を行うときには、アクセルペダル踏部を踏圧することがないように、ブレーキペダル踏部とアクセルペダル踏部のあいだには右足と左足が挿入可能であって、ブレーキペダル踏部とアクセルペダル踏部は30cm以上35cm以下の間隔を設けてそれぞれ運転者の足元の左側と右側に設置されていることを特徴とする自動車のペダル。
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JP2017004783U JP3214268U (ja) | 2017-10-19 | 2017-10-19 | 自動車のペダル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017004783U JP3214268U (ja) | 2017-10-19 | 2017-10-19 | 自動車のペダル |
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2017
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