JP3214055U - 書籍 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のページに設けられる課題に共通して参考にされる参考情報を容易に確認できると共に、ページを有効に利用することが可能な書籍を提供すること。【解決手段】練習問題集10Aは、複数枚の紙片20、紙片20よりも幅が広い少なくとも1枚の紙片50が綴じられている。複数枚の紙片20には、それぞれ異なる課題を掲載する。紙片50には、複数枚の紙片20に掲載された課題について解答するために共通して参考にすることができる参考情報を、紙片20の紙片20よりも広い第1範囲部50−1の紙片20が綴じられた側の面に掲載する。【選択図】図1

Description

本考案は、学校教育において使用される練習問題集(ワークブック)に好適な書籍に関する。
小学校の授業等では、教科書に準拠した練習問題集(ワークブック)が使用されている。練習問題集には、教科書の記載内容に対応させた複数の設問や課題、参考情報などが記載されている。例えば、算数の教科書に対する練習問題集では、教科書の記載内容を確認するための複数の計算問題等が掲載されている。
一般に、練習問題集では、複数のページにそれぞれ設問や課題が記載され、ページに記載された設問や課題を解答するための参考情報がページ内に記載されている。練習問題集を利用する児童は、同じページ内に記載された参考情報を確認しながら設問に対して解答することができる。
従来、漢字ドリルと練習ノートから構成される漢字練習教材であって、漢字ドリルに、新たに習う漢字毎に、読み方、書き方等が説明された個別詳説領域をページの左右方向に並べて複数掲載した詳説ページを設け、練習ノートに、詳説ページの1つのページに掲載された各個別詳説領域に対応する個別練習領域をページの左右方向に並べて1つのページに掲載した練習ページを設けた漢字練習教材が知られている(特許文献1参照)。
特開2015−89613号公報
従来では、練習問題集などの書籍において、設問や課題に対応して、設問や課題が掲載された同じページに参考情報が記載されている。通常、同じページに記載される参考情報は、設問や課題に直接関係する内容となっている。このため、例えば他の単元で学習した基本的な情報、すなわち複数のページに記載された異なる設問や課題についても参考となる基本的な情報については、他のページに記載された参考情報を探して閲覧したり、教科書などの別の書籍を参考にしたりしなければならなかった。
一方、多くのページに参考情報を掲載すれば参照が容易となるが、参考情報が重複したり、設問や課題を掲載するページが少なくなったりして限られた書籍のページを有効に利用できなくなってしまう。
本考案は前述した事情に考慮してなされたもので、その目的は、複数のページに設けられる課題に共通して参考にされる参考情報を容易に確認できると共に、ページを有効に利用することが可能な書籍を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本考案の書籍は、複数枚の第1紙片と、前記第1紙片よりも幅が広い少なくとも1枚の第2紙片が綴じられた書籍であって、前記複数枚の第1紙片に対してそれぞれ異なる課題を掲載し、前記複数枚の第1紙片に掲載された課題について解答するために共通して参考にすることができる参考情報を、前記第2紙片の前記第1紙片よりも広い範囲部の前記第1紙片が綴じられた側の面に掲載する。
本考案によれば、複数のページに設けられる課題に共通して参考にされる参考情報を容易に確認できると共に、ページを有効に利用することが可能となる。
本実施形態における書籍の見開きの状態での外観を示す図。 本実施形態における書籍の紙片を「しおり」として使用する場合について説明するための図。 本実施形態における紙片の第1範囲部に掲載される内容の一例を示す図。 本実施形態における紙片の第1範囲部に掲載される内容の一例を示す図。 本実施形態における練習問題集に掲載された課題に解答する状況の一例を示す図。 本実施形態における紙片に掲載される課題の一例を示す図。 本実施形態における紙片に掲載される課題の一例を示す図。 本実施形態における複数の「しおり」が設けられた練習問題集の一例を示す図。 本実施形態における複数の「しおり」が設けられた練習問題集の一例を示す図。
以下、図面を参照して本考案の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態における書籍の見開きの状態での外観を示す図である。図1に示す書籍は、例えば、特定の教科書に準拠、あるいは不特定の教科書に対応した練習問題集として構成されている。以下、練習問題集10Aとして説明する。図1に示す練習問題集10Aは、例えば算数の教科書に準拠しており、左開きにより構成されている。なお、練習問題集10Aは、右開きにより構成しても良いし(例えば国語や書写などの教科書に準拠する場合)、上開き(上綴じ)により構成しても良い。
練習問題集10Aは、複数枚の紙片20(第1紙片)と、切り取り用のミシン目30−1が形成された複数枚の紙片30(第3紙片)と、複数枚のシールが貼り付けられたシール紙40、複数枚の紙片20,30よりも横幅が広い少なくとも1枚の紙片50(第2紙片)が綴じられた冊子の形状に構成されている(紙片20,30,50、シール紙40が綴じられた辺を縦方向とする)。
複数枚の紙片20の表裏の各ページには、例えば、教科書の記載内容を確認するための設問、課題、問題など(以下、単に課題と称する)が掲載(印刷)される。練習問題集10Aが算数用である場合には、例えば、正しい数字の書き方を覚える、筆算の手順を覚える(たし算,ひき算,かけ算,わり算)、計算問題を解く(たし算,ひき算,かけ算,わり算)、面積を求める、体積を求める、分数の計算をするなど、それぞれ異なる複数の課題が各ページに印刷される。
複数枚の紙片30には、例えば、複数枚の紙片20に掲載された複数の課題に対応するテスト用課題が掲載(印刷)される。紙片30は、ミシン目30−1によって練習問題集10Aから切り離して、テスト用紙として単独で使用することができる。例えば紙片20に掲載された所定分の課題について解答した後、その学習の成果を確認するために、解答した課題に対応するテスト用課題が掲載された紙片30を切り離して、テストを実施することができる。複数枚のテスト用の紙片30には、それぞれにミシン目30−1が形成され、紙片20と異なる形状を有している。このため、テスト用の紙片30は、製本上の都合により複数枚の紙片20とは別にまとめられている。
シール紙40は、複数枚の印刷パターンが異なるシールが設けられている。シール紙40のシールは、紙片20の課題に対する解答の実施、及び紙片30(テスト用紙)によるテストの実施に応じて、後述する紙片50に印刷された進捗管理用の図形(シール台紙)に貼り付けるために使用される。また、シール紙40のシールは、進捗管理用の図形(シール台紙)に貼り付けるだけでなく、例えば紙片20の課題(課題番号など)に対して目印として貼り付けるなど、他の目的に使用することも可能である。
紙片50は、練習問題集10Aにおける「しおり」として使用されると共に、紙片20の課題について解答するために共通して参考にすることができる参考情報を掲載するために使用される。図1に示す例では、紙片50は、練習問題集10Aの裏表紙に相当する。なお、紙片50は、練習問題集10Aの表紙であっても良い。さらに、紙片50は、表紙あるいは裏表紙ではなく、複数枚の紙片20と隣接させて綴じられた紙片としても良い。
紙片50は、縦方向に折り目が形成されている。本実施形態における練習問題集10Aでは、紙片20の横幅より僅かに(例えば5mm)狭い位置に形成された第1の折り目50F1(以下、内側折り目と称する)と、紙片20の横幅より僅かに(例えば5mm)広い位置に形成された第2の折り目50F2(以下、外側折り目と称する)が設けられている。内側折り目50F1と外側折り目50F2との間隔は、例えば、練習問題集10Aの厚さ以上にすることが望ましい。
紙片50は、外側折り目50F2の位置において、紙片20よりも幅が広い範囲の第1範囲部50−1と、第1範囲部50−1以外の紙片20,30及びシール紙40と重複する範囲の第2範囲部50−2とに区分される。第1範囲部50−1の横幅は、「しおり」として外側折り目50F2の位置で折って複数の紙片20あるいは紙片30の間に挟み込めるように、紙片20,30の横幅より狭く形成される。
紙片50は、内側折り目50F1と外側折り目50F2により、簡単に伸ばした状態と折り畳んだ状態にすることができる。練習問題集10Aの未使用時あるいは紙片50を「しおり」として使用しない場合には、紙片50は、内側折り目50F1で折り畳まれ、第1範囲部50−1がシール紙40との間に収容される。紙片50の第1範囲部50−1に掲載された参考情報を参照する時には、紙片50は、図1に示すように、折り畳まれた状態から引き出して伸ばされる。紙片50を「しおり」として使用する場合、図1に示すように、紙片50は、折り畳まれた状態から引き出して伸ばされ、図2に示すように、任意のページが見開きとなっている状態で外側折り目50F2において第1範囲部50−1が折り畳まれる。これにより、複数の紙片20,30の任意の間に第1範囲部50−1を挟んで「しおり」として利用することができる。
紙片50に内側折り目50F1と外側折り目50F2とを、練習問題集10Aの厚さ以上の間隔を設けて形成することで、紙片50を「しおり」として使用する際に、第1範囲部50−1と第2範囲部50−2とにより挟む紙厚に関係なく、任意の紙片20,30の間に第1範囲部50−1を挟み易くすることができる。
また、紙片50を「しおり」として使用しない時には内側折り目50F1により折り曲げ、「しおり」として使用する時には外側折り目50F2により折り曲げる。こうして、使用状態の違いにより折り目位置を変えることで、内側折り目50F1と外側折り目50F2の折り曲げられる頻度を分散させることができる。このため、紙片50に設けた折り目から破れなどが発生し難くすることができる。また、横幅より狭い位置に内側折り目50F1を設けることで、書籍の横幅のサイズが、「しおり」を設けることにより規格サイズから外れることがない(大きくならない)ようにできる。
練習問題集10Aに設けた「しおり」は、次のように使用することができる。例えば、練習問題集10Aを学校の授業での宿題に利用し、宿題として出された範囲の課題を児童が解答した後に教師に提出させるものとする。この際に、児童は、解答が完了したページに紙片50の第1範囲部50−1を「しおり」として挟み込んで教師に提出する。教師は、第1範囲部50−1をもとに、宿題として出した問題が記載されたページを簡単に開いて確認することができる。
さらに、本実施形態における練習問題集10Aでは、紙片50の第1範囲部50−1を「しおり」として使用するだけでなく、課題の解答に有効な参考情報の掲載、及び課題とテストの進捗を管理するための進捗管理用の図形の掲載に使用する。
図3及び図4には、本実施形態における紙片50の第1範囲部50−1に掲載される内容の一例を示している。
図3は、第1範囲部50−1に参考情報が掲載(印刷)された例を示している。なお、参考情報は、紙片20に掲載された課題を解答する際に、ページを繰ることなく閲覧できるようにするため、図3に示すように、練習問題集10Aにおいて紙片20が綴じられた側の面50−1Aに掲載される。すなわち、紙片50の第1範囲部50−1を引き伸ばした状態にすれば、課題が掲載された紙片20の何れのページを見開きにしても、面50−1Aに掲載された参考情報を参照することができる。参考情報は、複数枚の紙片20に掲載された課題について解答するために共通して参考にすることができる情報である。
図3に示す例では、第1範囲部50−1の面50−1Aにおいて、「かけ算九九」(1から9までの数を互いに掛け合わせた数の一覧表)が印刷された第1参考情報エリア52と、直方体の体積を算出するための公式と直方体の一例が印刷された第2参考情報エリア54が設けられている。なお、図3では第1参考情報エリア52において「かけ算九九」を一部のみ記載しているが、「かけ算九九」の全体が掲載されているものとする。
第1参考情報エリア52に印刷された「かけ算九九」は、複数枚の紙片20に掲載された複数の課題を解答するために有効な参考情報となる。例えば、かけ算あるいはわり算を用いて解答を求める課題については、かけ算の九九が使用される。このため、かけ算の九九を全て覚えていない児童は、第1範囲部50−1を引き伸ばして第1参考情報エリア52を閲覧可能な状態で課題に取り組むことで、覚えていない九九について簡単に確認することができる。
第2参考情報エリア54に印刷された直方体の体積を算出するための公式と直方体は、直方体等の体積を求める複数の課題を解答するために有効な参考情報となる。同様にして、第1範囲部50−1を引き伸ばして第2参考情報エリア54を閲覧可能な状態で課題に取り組むことで、直方体の体積を算出するための公式を覚えていなくても、確認しながら課題に取り組むことができる。
図4は、第1範囲部50−1に進捗管理用の図形が掲載(印刷)された例を示している。進捗管理用の図形は、第1範囲部50−1を「しおり」として、紙片20あるいは紙片30の間に挟んだ状態で参照できるようにするため、図4に示すように、参照情報が掲載された面50−1Aの裏面である面50−1Bに掲載される。
図4に示す例では、第1範囲部50−1の面50−1Bにおいて、進捗管理用の図形が印刷された進捗管理エリア55と、児童の氏名、学年、組、番号などを記入させるための記入欄57が設けられている。なお、面50−1Bには、記入欄57と共に、例えば教師へ練習問題集10Aを提出したことを管理するために提出日付、検印、備考を記録するための各欄が設けられていても良い。
進捗管理エリア55に印刷された進捗管理用の図形は、課題が掲載された複数の紙片20のそれぞれに対応する数字を円形により囲んだ丸数字を表す図形(以下、丸数字図形と称する)と、テスト用課題が掲載された複数の紙片30のそれぞれに対応する数字を四角形により囲んだ四角数字を表す図形(以下、四角数字図形と称する)とを、学習する課題の順番と所定分の課題について解答した後に実施すべきテストの順番に応じて混在させて配列している。なお、丸数字図形に用いる数字は、複数の紙片20のそれぞれに付される課題番号と同じ数字が用いられる。また、四角数字図形に用いる数字は、複数の紙片30のそれぞれに付されるテスト用課題番号と同じ数字が用いられる。
例えば、図4に示す進捗管理用の図形の例では、5つの丸数字図形55−1の次に四角数字図形55−2が配置されている。これは、5ページ分の紙片20に掲載された課題番号1〜5の課題について実施した後に、紙片30に掲載されたテスト用課題番号1のテストを実施すべきことを表している。以下同様にして、進捗管理用の図形は、例えば課題番号6〜9の課題について実施した後に、テスト用課題番号2のテストを実施すべきことを表している。
各課題に対応する丸数字図形とテスト用課題に対応する四角数字図形には、それぞれの課題を実施した後に、シール紙40から取り外したシールが貼り付けられる。すなわち、進捗管理エリア55は、各課題及びテスト用課題の実施に応じてシールが貼り付けられるシール台紙として使用される。
練習問題集10Aでは、図1に示すように、複数枚のテスト用の紙片30は、練習問題集10Aから切り離せるようにミシン目30−1が設けられているため、製本上の都合により各課題が掲載された複数枚の紙片20とは別にまとめられている。従って、第1範囲部50−1を「しおり」として紙片20の間に挟むだけでは、課題の進捗を管理できても、テスト用課題の実施の進捗を管理することができない。なお、第1範囲部50−1を「しおり」として紙片30の間に挟むことも可能であるが、テスト用課題の実施の進捗を管理できても、課題の進捗を管理することができなくなってしまう。
進捗管理用の図形では、丸数字図形と四角数字図形とが、学習する課題の順番と所定分の課題について解答した後に実施すべきテストの順番に応じて配列される。丸数字図形と四角数字図形には、それぞれに対応する課題あるいはテストの実施に応じてシールが貼り付けられる。従って、練習問題集10Aを使用する児童、あるいは児童から提出された練習問題集10Aを確認する教師は、進捗管理エリア55へのシールの貼り付け状態を確認することで、課題とテスト用課題の実施の進捗を容易に把握することができる。
なお、図4に示す進捗管理用の図形は、丸数字図形と四角数字図形の図形を用いた例を示しているが、他の形態を用いることも可能である。例えば、課題が掲載された複数の紙片20とテスト用課題が掲載された複数の紙片30のそれぞれに対応する枠(エリア)を、学習する課題の順番と実施すべきテストの順番に応じて配列した、表形式の図形とすることも可能である。
また、課題が掲載された複数の紙片20とテスト用課題が掲載された複数の紙片30のそれぞれとの対応関係が容易に識別可能であれば、数字を用いた図形に限らず、イラストなどを用いた図形を用いることも可能である。
また、課題を実施した後にシールを貼り付けるだけでなく、各課題に対応する図形とテスト用課題に対応する図形のそれぞれに対して所定の記入等をすることで進捗状況を示すようにしても良い。
図5は、練習問題集10Aに掲載された課題に解答する状況の一例を示す図である。
図5に示すように、練習問題集10Aを使用する場合には、紙片20が見開きの状態となるようにされる。また、紙片20に掲載された課題に解答するために参考情報が必要な場合には、図5に示すように、第1範囲部50−1を引き伸ばして、第1参考情報エリア52及び第2参考情報エリア54を閲覧可能にする。これにより、紙片20に掲載された課題と共に、第1範囲部50−1に掲載された参考情報を同時に閲覧することができる。
図6は、紙片20−1に掲載される課題の一例を示す図である。
図6に示す紙片20−1には、課題番号10として、わり算の筆算をする課題が掲載されている。児童は、紙片20−1に掲載された複数の課題のそれぞれについて「かけ算九九」を利用して筆算する。児童は、課題に解答する際に必要な九九を覚えていない場合には、第1参考情報エリア52に掲載された「かけ算九九」(図3)を確認しながら正しく解答することができる。
同様にして、他の紙片20のページに掲載された「かけ算九九」を利用する課題についても、第1参考情報エリア52に掲載された「かけ算九九」を確認しながら解答することができる。
図7は、紙片20−2に掲載される課題の一例を示す図である。
図7に示す紙片20−2には、課題番号21として、直方体の体積を求める課題が掲載されている。児童は、紙片20−2に掲載された課題について、直方体の体積を算出するための公式と、「かけ算九九」を利用して体積を求める。児童は、直方体の体積を算出するための公式を覚えていない場合には、第2参考情報エリア54に掲載された「体積の公式」(図3)を確認して、公式に数値を当てはめて正しく解答することができる。
同様にして、他の紙片20のページに掲載された「体積の公式」を利用する課題についても、第2参考情報エリア54に掲載された「体積の公式」を確認しながら解答することができる。
なお、前述した説明では、第1範囲部50−1に掲載する参考情報として、「かけ算九九」と「体積の公式」の例を示しているが、複数枚の紙片20に掲載される課題に応じた、各種の参考情報を掲載することが可能である。例えば、1〜10までの正しい数字の書き方(筆順ごとに色を変えて書き方が分かるようにする、イラストや図で数の概念を示すなど)、筆算(たし算,ひき算,かけ算,わり算)の手順、面積の公式、単位の換算、分数の計算の仕方などの参考情報を掲載することができる。その他の参考情報を掲載することも可能である。
このように、本実施形態における練習問題集10Aでは、「しおり」として使用する第1範囲部50−1において、複数枚の紙片20に掲載されたそれぞれ異なる課題の解答に有効な参考情報が掲載されている。これにより、第1範囲部50−1の部分を引き伸ばして参考情報を閲覧可能な状態にしていれば、複数枚の紙片20のページに掲載された課題について解答する場合に共通して参照することができる。従って、他のページに記載された参考情報を探して閲覧したり、教科書などの別の書籍を参考にしたりするといった手間がかからない。また、複数枚の紙片20のページに掲載された課題で共通して利用する参考情報を紙片50の第1範囲部50−1に掲載するので、紙片20に課題と共に掲載する参考情報の重複を低減し、紙片20のページを有効に利用することが可能となる。
次に、本実施形態における練習問題集10Aの変形例について説明する。
図8は、複数の「しおり」が設けられた練習問題集10Bの一例を示している。図8に示す練習問題集10Bでは、紙片30とシール紙40との間に、「しおり」として使用される紙片60が綴じられている例を示す。紙片60は、前述した紙片50と同様にして、紙片20の横幅より僅かに狭い位置と広い位置のそれぞれに、縦方向に2つの折り目(内側折り目(図示せず)、外側折り目60F2)が形成されている。紙片60は、外側折り目60F2の位置において、紙片20よりも幅が広い範囲の第1範囲部60−1と、第1範囲部60−1以外の紙片20,30及びシール紙40と重複する範囲の第2範囲部60−2とに区分される。第1範囲部60−1には、例えば第1参考情報エリア62と第2参考情報エリア64が設けられ、それぞれに異なる参考情報が掲載される。
図8に示すように、複数の参考情報を掲載可能な紙片50,60を設けることで、より多くの参考情報を「しおり」に掲載して、課題を解答する際に参照することが可能となる。
なお、紙片50を「しおり」と使用する場合、紙片60を参考情報や進捗管理用の図形を掲載するために使用して、「しおり」として使用しなくても良い。
また、図8に示す例では、紙片30とシール紙40との間に紙片60が綴じられているが、例えば紙片20と紙片30との間、あるいは複数枚の紙片20の何れかの間に設けることも可能である。複数枚の紙片20の何れかの間に、「しおり」として使用する紙片60を設けた場合、第1範囲部60−1の表裏(両面)に参考情報を掲載することが可能である。また、紙片50を一般的な裏表紙として使用し(「しおり」として使用しない)、「しおり」として使用する紙片60のみを設けることも可能である。
また、前述した練習問題集10Aは、算数の問題集であり左開きに構成されているため、見開き状態とした時に右側に紙片50,60があるように綴じられているが、左側に紙片50,60があるように綴じられていても良い。
なお、前述した説明では、「しおり」として使用される専用の紙片60を追加しているが、複数枚の紙片20,30のうちの何れか、あるいはシール紙40を「しおり」と使用することも可能である。この場合、「しおり」として使用する紙片20,30あるいはシール紙40の幅を、通常の他の紙片20,30のよりも幅を広くし、前述した紙片50,60と同様にして、縦方向に2つの折り目(内側折り目、外側折り目)を形成し、第1範囲部に相当する範囲に参考情報や進捗管理用の図形を掲載する。
図9は、複数の「しおり」が設けられた練習問題集10Cの一例を示している。図9に示す練習問題集10Cでは、練習問題集10Cの表紙と裏表紙をそれぞれ「しおり」として使用する例を示している。紙片70は、練習問題集10Cの表紙に相当する。紙片70は、前述した紙片50と同様にして、紙片20の横幅より僅かに狭い位置と広い位置のそれぞれに、縦方向に2つの折り目(内側折り目(図示せず)、外側折り目70F2)が形成されている。紙片70は、外側折り目70F2の位置において、紙片20よりも幅が広い範囲の第1範囲部70−1と、第1範囲部70−1以外の紙片20,30及びシール紙40と重複する範囲の第2範囲部(図示せず)とに区分される。第1範囲部70−1には、例えば第1参考情報エリア72、第2参考情報エリア74、第3参考情報エリア76が設けられ、それぞれに異なる参考情報が掲載される。なお、参考情報を掲載するエリアは、1つであっても良い。
図9に示すように、見開きの状態で左右に参考情報を掲載可能な紙片50,70を設けることで、より多くの参考情報を「しおり」を利用して提供することが可能となる。さらに、例えば見開きの左側の紙片20−3のページに掲載された課題に対応する参考情報を紙片70に掲載し、右側の紙片20−4のページに掲載された課題に対応する参考情報を紙片50に掲載することで、課題と参考情報を近づけて参照し易くすることが可能となる。また、図9に示す練習問題集10Cと、前述した図8に示す練習問題集10Bの構成を組み合わせて実施することも可能である。
なお、前述した説明では、紙片50の横幅を紙片20の横幅よりも広く形成して横方向に折り畳める「しおり」として使用する例を示しているが、紙片50の縦幅を紙片20の縦幅より広くなるように形成すると共に、紙片20の縦幅より広い範囲部を縦方向に折りたためる「しおり」として形成しても良い。また、紙片50,60,70に記載された参考情報と、紙片20に掲載された課題との対応関係を感覚的に把握できるように、それぞれの課題と対応する説明情報の背景色を同じ(あるいは同系色)にして印刷する、あるいは対応関係を示す文字や図形などを印刷しても良い。また、前述した説明では、算数の練習問題集を例にして説明しているが、他の教科(国語、社会、書写など)の問題集を対象とすることもできるし、練習問題集以外の他の書籍に適用することも可能である。
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の実用新案を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10A,10B,10C…練習問題集、20,30,50,60,70…紙片、50−1,60−1,70−1…第1範囲部、40…シール紙、52,62,72…第1参考情報エリア、54,64,74…第2参考情報エリア。

Claims (5)

  1. 複数枚の第1紙片と、前記第1紙片よりも幅が広い少なくとも1枚の第2紙片が綴じられた書籍であって、
    前記複数枚の第1紙片に対してそれぞれ異なる課題を掲載し、
    前記複数枚の第1紙片に掲載された課題について解答するために共通して参考にすることができる参考情報を、前記第2紙片の前記第1紙片よりも広い範囲部の前記第1紙片が綴じられた側の面に掲載した書籍。
  2. 前記範囲部には、複数の課題毎にそれぞれ対応する複数の前記参考情報を掲載する請求項1記載の書籍。
  3. 前記第2紙片には、前記第1紙片の幅よりも狭い位置に第1の折り目を形成し、前記第1紙片の幅よりも広い位置に第2の折り目を形成した請求項1または請求項2に記載の書籍。
  4. 前記複数枚の第1紙片に掲載された複数の課題に対応するテスト用課題を複数枚の第3紙片に掲載し、前記複数枚の第3紙片をまとめて前記複数枚の第1紙片及び前記第2紙片と共に綴じ、前記複数の課題と前記複数のテスト用課題のそれぞれに対応する図形を混在させて順番に配列した進捗管理用の図形を、前記第2紙片の前記参考情報が掲載された面の裏面に掲載した請求項1〜3の何れかに記載の書籍。
  5. 複数枚の前記第2紙片を有する請求項1〜4の何れかに記載の書籍。
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