JP3213574U - チェアベッド用マットレス - Google Patents

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Abstract

【課題】透水性、通気性に優れ、使用中に蒸れ難く、衛生的であり、高反発でクッション性、体圧分散性に優れるため、連続使用しても、腰痛や床ずれ等が発生し難く、使用者の負担が少なく、必要に応じて内部のクッション材の洗浄、交換が可能で、長期間にわたって快適な寝心地を維持できるチェアベッド用マットレスを提供する。【解決手段】合成樹脂で中実又は中空に成形された線状材が屈曲してループ及びカールのいずれか一方又は双方を形成し、隣接する線状材同士が接触絡合することにより集合して形成された三次元網状構造体からなるクッション材12と、透水性及び通気性を有するメッシュ生地で形成され、クッション材12が収容される袋体11とを有し、クッション材12は、上半身側クッション材16と、下半身側クッション材17に分割されており、上半身側クッション材16の密度が、下半身側クッション材17の密度より小さい。【選択図】図1

Description

本考案は、病院等で人工透析や点滴等を行う際に使用されるチェアベッドの上に着脱自在に敷設されるチェアベッド用マットレスに関する。
従来、人工透析や点滴等の治療を受ける患者は、ベッドの上に寝た状態か、椅子に座った状態となるため、治療時間が長くなると、苦痛を感じ易くなる。特に、人工透析は、一度の治療に5時間程度かかり、週に3回程度の治療が必要であるため、床ずれ(褥瘡)や腰痛の発生原因にもなっている。
例えば、特許文献1には、座部に対して背もたれと大腿受け部が揺動可能に設けられることにより、椅子としても、ベッドとしても使用することができる椅子とベッドとを兼ね備えたチェアベッドが開示されている。また、特許文献2には、背凭れの変位に連動して座部や前垂れを変位させ、患者の体位をベッドに寝かせた状態やその他の体位に対応させて変化させることができる人工透析用治療椅子が開示されている。
国際公開第2013/136580号 特開2009−225916号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2は、いずれも患者(使用者)が楽な姿勢で治療を受けられるように、リクライニング機構(リンク機構)の構造や動作に着目したものである。よって、特許文献1、特許文献2では、患者の身体を支持する座部や背もたれ等の材質や構造等については考慮されていない。特に、特許文献1のチェアベッドのように、座部や背もたれ等の各部にクッション材が内蔵され、表層にレザーが貼られたものは、蒸れ易く、寝心地が悪く、長時間連続して使用する用途には向かないという問題があった。また、特許文献1、特許文献2のような従来のチェアベッドや人工透析用治療椅子の座部や背もたれ等に内蔵されるクッション材としては、ウレタンフォーム(発泡ウレタン)が主流であるが、発泡ウレタン素材は柔らかく、バネ性が低い(低反発である)ため、潰れ易く、体圧分散性に欠け、患者の首や腰等への負担が大きくなって疲れ易く、床ずれを防ぐことができず、快適性に欠けるという問題があった。さらに、発泡ウレタン素材は長時間圧縮されると圧縮硬化し易く、クッション性が悪くなるが、内部のクッション材のみを取り出して交換することは困難であり、経時安定性、耐久性に欠けるという問題もあった。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたもので、チェアベッドの上に着脱自在に敷設して使用され、透水性、通気性に優れ、使用中に蒸れ難く、衛生的であり、高反発でクッション性、体圧分散性に優れるため、連続使用しても、腰痛や床ずれ等が発生し難く、使用者の負担を軽減することができ、必要に応じて内部のクッション材の洗浄、交換が可能で、長期間にわたって快適な寝心地を維持することができるチェアベッド用マットレスを提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の考案に係るチェアベッド用マットレスは、背もたれと座部を有するチェアベッドの上に着脱自在に敷設されて使用されるチェアベッド用マットレスであって、
合成樹脂で中実又は中空に成形された線状材が屈曲してループ及びカールのいずれか一方又は双方を形成し、隣接する前記線状材同士が接触絡合することにより集合して形成された三次元網状構造体からなるクッション材と、透水性及び通気性を有するメッシュ生地で形成され、前記クッション材が収容される袋体とを有し、前記クッション材は、前記背もたれを覆う上半身側クッション材と、少なくとも前記座部を覆う下半身側クッション材に分割されており、前記上半身側クッション材の密度が、前記下半身側クッション材の密度より小さい。
第1の考案に係るチェアベッド用マットレスにおいて、前記上半身側クッション材の見掛密度は、前記下半身側クッション材の見掛密度の0.5〜0.9倍の範囲にあることが好ましい。
前記目的に沿う第2の考案に係るチェアベッド用マットレスは、背もたれと座部を有するチェアベッドの上に着脱自在に敷設されて使用されるチェアベッド用マットレスであって、
合成樹脂で中実又は中空に成形された線状材が屈曲してループ及びカールのいずれか一方又は双方を形成し、隣接する前記線状材同士が接触絡合することにより集合して形成された三次元網状構造体からなるクッション材と、透水性及び通気性を有するメッシュ生地で形成され、前記クッション材が収容される袋体とを有し、前記クッション材は、前記背もたれを覆う上半身側クッション材と、少なくとも前記座部を覆う下半身側クッション材に分割されており、前記上半身側クッション材の密度と、前記下半身側クッション材の密度は等しい。
第1、第2の考案に係るチェアベッド用マットレスにおいて、前記袋体の底面に、滑り止め部材が設けられていることが好ましい。
第1、第2の考案に係るチェアベッド用マットレスにおいて、前記袋体は、仕切り部により、前記上半身側クッション材が収容される上半身側収容部と、前記下半身側クッション材が収容される下半身側収容部に仕切られていることが好ましい。
第1、第2の考案に係るチェアベッド用マットレスにおいて、前記上半身側収容部と前記下半身側収容部は、それぞれ平面視して矩形又は台形であることが好ましい。
第1、第2の考案に係るチェアベッド用マットレスにおいて、前記座部には、更にフットレストが連続して設けられて、前記下半身側クッション材は、該座部と該フットレストを覆っていることが好ましい。
第1、第2の考案に係るチェアベッド用マットレスにおいて、前記袋体の上半身側端部及び下半身側端部には、前記背もたれに固定される上半身側固定片、及び前記座部に固定される下半身側固定片を有することが好ましい。
第1、第2の考案に係るチェアベッド用マットレスにおいて、前記袋体の上半身側端部及び下半身側端部には、前記背もたれに固定される上半身側固定片、及び前記フットレストに固定される下半身側固定片を有することが好ましい。
第1、第2の考案に係るチェアベッド用マットレスは、クッション材として三次元網状構造体を用いることにより、柔らかさとバネ性を兼ね備え、高いクッション性と体圧分散効果を得ることができる。また、三次元網状構造体からなるクッション材は、洗浄が可能で、乾燥性にも優れ、長期間にわたって清潔に使用することができる。さらに、クッション材が通気性に優れるだけでなく、クッション材が収容される袋体も透水性及び通気性を有するメッシュ生地で形成されていることにより、使用者(患者)が長期間使用しても蒸れ難く、不快感を低減し、使用者の負担を軽減することができる。また、クッション材が、上半身側クッション材と、下半身側クッション材に分割されているので、チェアベッドのリクライニング機構によって背もたれと座部との間の角度を変化させた際に、その角度に応じて、上半身側クッション材と下半身側クッション材との間の角度を変化させ、背もたれ及び座部の表面形状に沿うようにチェアベッド用マットレスを載置することができ、チェアベッド用マットレスの載置安定性に優れる。
袋体の底面に、滑り止め部材が設けられている場合、チェアベッドの上に載置されるチェアベッド用マットレスの位置ずれや落下を効果的に防止することができる。
袋体が、仕切り部によって、上半身側クッション材が収容される上半身側収容部と、下半身側クッション材が収容される下半身側収容部に仕切られている場合、チェアベッド用マットレスを使用時にチェアベッドの表面形状に沿わせて変形させたり、非使用後に折り畳んで保管したりする際に、分割されて収容される上半身側クッション材と、下半身側クッション材の移動を防いでスムーズに変形させることができ、取り扱い性に優れる。
上半身側収容部と下半身側収容部が、それぞれ平面視して矩形又は台形である場合、使用者の上半身及び下半身全体を確実に支持することができる。
座部に、更にフットレストが連続して設けられて、下半身側クッション材が、座部とフットレストを覆っている場合、使用者の脚全体を下半身側クッション材で確実に支持することができ、座部とフットレストとの間の角度を変化させても、苦痛を感じることなく、楽な姿勢でリラックスして使用することができる。
袋体の上半身側端部及び下半身側端部に、背もたれに固定される上半身側固定片、及び座部に固定される下半身側固定片を有する場合、チェアベッド用マットレスの長手方向の両端部をより確実に固定することができる。特に、背もたれを直立状態に近付けても、チェアベッド用マットレスの上半身側端部が使用者に倒れかかることがなく、快適性に優れる。また、チェアベッドに乗り降りする際に、チェアベッド用マットレスの下半身側端部がめくれたり、位置ずれしたりすることがなく、使用性に優れる。
袋体の上半身側端部及び下半身側端部に、背もたれに固定される上半身側固定片、及びフットレストに固定される下半身側固定片を有する場合、チェアベッド用マットレスの長手方向の両端部をより確実に固定することができる。特に、背もたれやフットレストの角度を変化させた際に、チェアベッド用マットレス全体が、チェアベッドの表面形状に沿うように変形して様々な姿勢に対応することができ、使用性に優れる。
さらに、第1の考案に係るチェアベッド用マットレスは、上半身側クッション材の密度が、下半身側クッション材の密度より小さいので、高反発でありながら、柔らかい上半身側クッション材で、使用者の上半身(腰より上方)を包み込むように支持することができ、腰痛や床ずれ等の発生を効果的に防止することができる。特に、上半身側クッション材の密度が、下半身側クッション材の見掛密度の0.5〜0.9倍の範囲にある場合、使用者の上半身と下半身がバランスよく支持され、快適な寝心地を得ることができる。
また、第2の考案に係るチェアベッド用マットレスは、上半身側クッション材の密度と、下半身側クッション材の密度が等しいことにより、量産性に優れ、上半身側クッション材と下半身側クッション材を区別なく使用することができ、取り扱い性に優れる。
本考案の一実施の形態に係るチェアベッド用マットレスの平面図である。 同チェアベッド用マットレスの側面図である。 同チェアベッド用マットレスの底面図である。 図1のA−A線矢視断面図である。 同チェアベッド用マットレスの使用状態の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
本考案の一実施の形態に係るチェアベッド用マットレス10は、図5に示すように、病院等で人工透析や点滴等を行う際に使用されるチェアベッド30の上に着脱自在に敷かれ、背もたれ31、座部32及びフットレスト33を覆うものである。なお、図5では、チェアベッド30の脚部、キャスター、アームレスト等は省略している。
図1〜図5に示すように、チェアベッド用マットレス10は、袋体11の内部にクッション材12が収容されたものである。なお、袋体11は、縫い目からなる仕切り部13によって上半身側収容部14と、下半身側収容部15に仕切られており、クッション材12は、上半身側収容部14に収容されて背もたれ31を覆う上半身側クッション材16と、下半身側収容部15に収容されて座部32とフットレスト33を覆う下半身側クッション材17に分割されている。
例えば、上半身側収容部14は、平面視して上底が500〜600mm、下底が450〜550mm、高さが800〜1200mmの台形(等脚台形)に形成し、下半身側収容部15は、平面視して上底が450〜550mm、下底が400〜500mm、高さが800〜1200mmの台形(等脚台形)に形成することができるが、それぞれの大きさは、これらに限定されるものではなく、チェアベッド用マットレス10が設置されるチェアベッド30の背もたれ31、座部32及びフットレスト33の大きさに応じて、適宜、選択することができる。また、上半身側収容部14及び下半身側収容部15(袋体11)の形状は、背もたれ31、座部32及びフットレスト33の形状(縦横比等)に応じて、適宜、選択することができる。本実施の形態では、上半身側収容部14及び下半身側収容部15のいずれも、平面視して上底よりも下底が短い台形としたが、平面視していずれか一方又は両方を上底よりも下底が長い台形としてもよいし、平面視していずれか一方又は両方を矩形(長方形又は正方形を含む)に形成してもよい。
袋体11は、透水性及び通気性を有するメッシュ生地で形成されている。メッシュ生地には全面にメッシュ孔(図示せず)が設けられており、メッシュ孔の開口面積は、例えば、0.1〜4cm/個、好ましくは0.4〜2cm/個である。このメッシュ生地としては、軽量で弾力性があり、速乾性にも優れるダブルラッセル生地が好適に用いられるが、ラッセル生地やその他のメッシュ生地を用いてもよい。また、材質としては、ポリエステルが好適に用いられるが、ナイロン、ポリエチレン、その他の合成樹脂を用いてもよい。
上半身側クッション材16及び下半身側クッション材17としては、図4に示すように、合成樹脂で中実又は中空に成形された線状材が屈曲してループ及びカールのいずれか一方又は双方を形成し、隣接する線状材同士が接触絡合することにより集合して形成された三次元網状構造体が用いられる。
三次元網状構造体を構成する線状材としては、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、生分解性樹脂など、熱可塑性樹脂を押し出し成形等して形成されるバネ弾性を有する繊維を用いることができる。また、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリプロピレン又はポリエチレン)と、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、又はスチレンブタジエンスチレンとの混合樹脂を用いてもよい。ここで、ポリオレフィン系樹脂と、酢酸ビニル樹脂又はエチレン酢酸ビニル共重合体から混合樹脂を作製する場合、ポリオレフィン系樹脂70〜97質量%に対して酢酸ビニルが3〜30質量%含有されるように調製したものが好適に用いられる。また、ポリオレフィン系樹脂とスチレンブタジエンスチレンから混合樹脂を作製する場合、ポリオレフィン系樹脂50〜97質量%に対してスチレンブタジエンスチレンが3〜50質量%含有されるように調製したものが好適に用いられる。
なお、線状材が中実の場合の外径は、例えば0.2〜3mmであり、線状材が中空の場合の外径は、例えば1〜3mmである。
以上のようにして形成された多数本の線状材を、複数のループ及びカールのいずれか一方又は双方を形成するように、上下左右ランダムに三次元的に屈曲させると共に絡み合わせ、これを加熱処理等して、絡み合った線状材同士の接触部を溶着などで接合することによって、線状材を三次元網状に集合させた三次元網状構造体を形成することができる。この三次元網状構造体は線状材が絡み合った疎な構造を有し、ウレタンフォーム(発泡ウレタン)よりも高反発である。なお、上半身側クッション材16と下半身側クッション材17は、いずれも三次元網状構造体からなるが、上半身側クッション材16の見掛密度(嵩密度)は、下半身側クッション材17の見掛密度の0.5〜0.9倍の範囲にあることが好ましい。例えば、下半身側クッション材17の見掛密度を10〜30kg/m程度とし、上半身側クッション材16の見掛密度を5〜27kg/mとすることができるが、これに限定されるものではない。このとき、上半身側クッション材16及び下半身側クッション材17に用いられる三次元網状構造体を構成する線状材の材質や外径は、同一でも異なっていてもよい。よって、上半身側クッション材16及び下半身側クッション材17の見掛密度は、線状材の充填量又は線状材の種類(材質や外径)によって調整してもよいし、これらを組み合わせて調整してもよい。また、本実施の形態では、上半身側クッション材16の厚さを35mmとし、下半身側クッション材17の厚さを30mmとしたが、これに限定されるものではなく、いずれも30〜80mm程度の範囲から、適宜、選択することができる。
図2に示すように、袋体11の一方の側面18には開閉部19が設けられており、この開閉部19を開放することにより、袋体11に対して上半身側クッション材16及び下半身側クッション材17を出し入れすることができる。上半身側クッション材16及び下半身側クッション材17は、袋体11から取り出すことにより、容易に洗浄して乾燥することができ、常に清潔な状態で使用することができる。特に、上半身側クッション材16と下半身側クッション材17に分割されていることにより、袋体11への出し入れが容易であり、選択的に洗浄や交換を行うことができ、メンテナンス性に優れる、
開閉部19としては、線ファスナー(ジッパー)が好適に用いられるが、その他に、面ファスナー、ボタン、ホック等を用いることができ、2以上を適宜、組み合わせて用いてもよい。なお、本実施の形態のように、袋体11の略全長にわたって、上半身側収容部14と下半身側収容部15に跨がるように開閉部19を設けることにより、量産性に優れるが、上半身側収容部14と下半身側収容部15に分割して開閉部を設けてもよい。
次に、図1、図2、図3、図5に示すように、袋体11(上半身側収容部14)の上半身側端部20には上半身側固定片21が連接され、袋体11(下半身側収容部15)の下半身側端部22には下半身側固定片23が連接されている。そして、上半身側固定片21の先端(自由端)側には、背もたれ31の底面側(裏側)に着脱自在に固定される上半身側固定部材24が設けられ、下半身側固定片23の先端(自由端)側には、フットレスト33の端部に着脱自在に固定される下半身側固定部材25が設けられている。上半身側固定部材24及び下半身側固定部材25としては、線ファスナーが好適に用いられる。互いに噛合う複数のエレメント(務歯)を有する一対のファスナーエレメント列のうち、一方のファスナーエレメント列を上半身側固定部材24及び下半身側固定部材25として、上半身側固定片21及び下半身側固定片23の先端側の幅方向に沿って取付け、対となる他方のファスナーエレメント列を背もたれ31の底面側及びフットレスト33の端部の所定位置に予め取付けておくことにより、上半身側固定片21及び下半身側固定片23を背もたれ31及びフットレスト33に簡単かつ確実に固定することができる。なお、上半身側固定部材及び下半身側固定部材は、これに限定されるものではなく、面ファスナー、ボタン、ホック等の着脱自在な雄部材と雌部材からなる固定手段を用いることができる。いずれの場合も、雄部材又は雌部材を上半身側固定部材及び下半身側固定部材として上半身側固定片及び下半身側固定片に取付け、対となる雌部材又は雄部材を背もたれ及びフットレストの所定位置に取付ければよい。なお、本実施の形態では、上半身側固定片21を背もたれ31の底面側に固定し、下半身側固定片23をフットレスト33の端部に固定したが、その形状や大きさは適宜、選択することができ、上半身側固定片を背もたれの端部に固定したり、下半身側固定片をフットレストの底面側に固定したりしてもよい。また、フットレストのないチェアベッドで使用する場合は、下半身側固定片を座部の端部や底面側に固定すればよい。
次に、図3に示すように、袋体11の下半身側収容部15の底面26には2箇所の滑り止め部材27、28が設けられている。滑り止め部材27、28としては、面ファスナーが好適に用いられる。着脱自在な一対の雄部材と雌部材からなる面ファスナーの雄部材又は雌部材を滑り止め部材27、28として下半身側収容部15の底面26に取付け、対となる雌部材又は雄部材を座部32の表面の所定位置に予め取付けておくことにより、座部32の表面に下半身側収容部15を簡単かつ確実に保持することができ、チェアベッド用マットレス10全体の位置ずれやチェアベッド30からの落下を防止できる。なお、滑り止め部材は、これに限定されるものではなく、ボタンやホック等を用いてもよい。また、本実施の形態では、下半身側収容部15の座部32と重なる位置に滑り止め部材27、28を設けたが、下半身側収容部15のフットレスト33と重なる位置や上半身側収容部14の背もたれ31と重なる位置に滑り止め部材を設けてもよい。なお、下半身側収容部15のフットレスト33と重なる位置や上半身側収容部14の背もたれ31と重なる位置に滑り止め部材を設けた場合は、上半身側固定片21や下半身側固定片23を省略してもよい。
以上、本考案の実施の形態を説明したが、本考案は、上記した形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本考案の適用範囲である。
上記実施の形態では、上半身側クッション材16及び下半身側クッション材17はそれぞれ均一の厚さに形成したが、場所によって厚さが異なっていてもよい。例えば、下半身側クッション材の厚さが、下半身側端部から上半身側に向かって薄くなるように、下半身側クッション材の表面(上面)を直線状に傾斜させたり、緩やかに湾曲させたりしてもよい。また、上記実施の形態では、上半身側クッション材16の厚さが、下半身側クッション材17の厚さより厚くなるように形成したが、両者の厚さを同一に形成してもよいし、上半身側クッション材の厚さが、下半身側クッション材の厚さより薄くなるように形成してもよい。
なお、上記実施の形態では、縫い目からなる仕切り部により、袋体を上半身側収容部と下半身側収容部に仕切ったが、仕切り部は必ずしも袋体の幅全体に設ける必要はなく、一部のみに設けてもよいし、断続的に設けてもよい。また、上半身側収容部と下半身側収容部の間に仕切り部を設ける代わりに、袋体の断面を絞ってくびれを設けてもよいし、仕切り部を省略することもできる。
また、上記実施の形態では、上半身側クッション材の密度が、下半身側クッション材の密度より小さくなるようにしたが、両者の密度を同じにしてもよい。その場合でも、上半身側クッション材と下半身側クッション材に分割することにより、それぞれが長尺になり過ぎず、取り扱い性に優れるが、両者を分割せず、1つのクッション材としてもよい。
10:チェアベッド用マットレス、11:袋体、12:クッション材、13:仕切り部、14:上半身側収容部、15:下半身側収容部、16:上半身側クッション材、17:下半身側クッション材、18:側面、19:開閉部、20:上半身側端部、21:上半身側固定片、22:下半身側端部、23:下半身側固定片、24:上半身側固定部材、25:下半身側固定部材、26:底面、27、28:滑り止め部材、30:チェアベッド、31:背もたれ、32:座部、33:フットレスト

Claims (9)

  1. 背もたれと座部を有するチェアベッドの上に着脱自在に敷設されて使用されるチェアベッド用マットレスであって、
    合成樹脂で中実又は中空に成形された線状材が屈曲してループ及びカールのいずれか一方又は双方を形成し、隣接する前記線状材同士が接触絡合することにより集合して形成された三次元網状構造体からなるクッション材と、透水性及び通気性を有するメッシュ生地で形成され、前記クッション材が収容される袋体とを有し、前記クッション材は、前記背もたれを覆う上半身側クッション材と、少なくとも前記座部を覆う下半身側クッション材に分割されており、前記上半身側クッション材の密度が、前記下半身側クッション材の密度より小さいことを特徴とするチェアベッド用マットレス。
  2. 請求項1記載のチェアベッド用マットレスにおいて、前記上半身側クッション材の見掛密度は、前記下半身側クッション材の見掛密度の0.5〜0.9倍の範囲にあることを特徴とするチェアベッド用マットレス。
  3. 背もたれと座部を有するチェアベッドの上に着脱自在に敷設されて使用されるチェアベッド用マットレスであって、
    合成樹脂で中実又は中空に成形された線状材が屈曲してループ及びカールのいずれか一方又は双方を形成し、隣接する前記線状材同士が接触絡合することにより集合して形成された三次元網状構造体からなるクッション材と、透水性及び通気性を有するメッシュ生地で形成され、前記クッション材が収容される袋体とを有し、前記クッション材は、前記背もたれを覆う上半身側クッション材と、少なくとも前記座部を覆う下半身側クッション材に分割されており、前記上半身側クッション材の密度と、前記下半身側クッション材の密度は等しいことを特徴とするチェアベッド用マットレス。
  4. 請求項1〜3のいずれか1記載のチェアベッド用マットレスにおいて、前記袋体の底面に、滑り止め部材が設けられていることを特徴とするチェアベッド用マットレス。
  5. 請求項1〜4のいずれか1記載のチェアベッド用マットレスにおいて、前記袋体は、仕切り部により、前記上半身側クッション材が収容される上半身側収容部と、前記下半身側クッション材が収容される下半身側収容部に仕切られていることを特徴とするチェアベッド用マットレス。
  6. 請求項5記載のチェアベッド用マットレスにおいて、前記上半身側収容部と前記下半身側収容部は、それぞれ平面視して矩形又は台形であることを特徴とするチェアベッド用マットレス。
  7. 請求項1〜6のいずれか1記載のチェアベッド用マットレスにおいて、前記座部には、更にフットレストが連続して設けられて、前記下半身側クッション材は、該座部と該フットレストを覆っていることを特徴とするチェアベッド用マットレス。
  8. 請求項1〜6のいずれか1記載のチェアベッド用マットレスにおいて、前記袋体の上半身側端部及び下半身側端部には、前記背もたれに固定される上半身側固定片、及び前記座部に固定される下半身側固定片を有することを特徴とするチェアベッド用マットレス。
  9. 請求項7記載のチェアベッド用マットレスにおいて、前記袋体の上半身側端部及び下半身側端部には、前記背もたれに固定される上半身側固定片、及び前記フットレストに固定される下半身側固定片を有することを特徴とするチェアベッド用マットレス。
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