JP3213552B2 - エンコーダの原点位置検出装置 - Google Patents

エンコーダの原点位置検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンコーダの原点
位置検出装置に関し、詳細には、エンコーダの原点位置
を高精度に検出することのできるエンコーダの原点位置
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、エンコーダは、微細加工において
重要な役割を果たしているが、このエンコーダが適切、
かつ、高精度に可動体の変位を検出するためには、その
原点位置(基準位置)を高精度に検出する必要がある。
【0003】そこで、従来、このエンコーダの原点位置
検出を行うエンコーダが提案されている(特開昭62−
200223号公報参照)。
【0004】このエンコーダは、光束を被検移動物体に
連結した回折格子に入射させ、該回折格子からの回折光
のうち特定次数の回折光を利用し、前記移動物体の移動
状態を測定するエンコーダにおいて、前記被検移動物体
の一部に設けたスリットからなる基準位置検出部に光束
を入射させ、該基準位置検出部からの透過光束もしくは
反射光束を2つの受光面を有する受光手段に導光し、該
受光手段からの出力信号を利用することにより前記被検
移動物体に関する基準信号を得たことを特徴としてい
る。
【0005】したがって、このエンコーダによれば、例
えば、円板を有するロータリーエンコーダの場合は、1
回転につき、1つの基準信号を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエンコーダの原点位置検出装置にあっては、
スリットによる反射若しくは透過光を検出しているの
で、サブミクロンオーダまで高分解能化するためには、
スリット幅を狭くしていく必要があるが、数ミクロン以
下のスリットは、作成が困難であり、また、レーザ光を
照射すると、回折を生じ、精度が悪化するという問題が
あった。
【0007】そこで、請求項1記載の発明は、市販の受
光手段を使用して、受光素子の位置合わせと感度調整を
同時に、かつ、簡単に行うことができるとともに、高分
解能に原点位置を検出することのできるエンコーダの原
点位置検出装置を提供することを目的としている。
【0008】請求項2記載の発明は、市販の受光手段を
使用して、受光素子の位置合わせと感度調整を同時に、
かつ、簡単に行うことができるとともに、高分解能に原
点位置を検出することができるエンコーダの原点位置検
出装置を提供することを目的としている。
【0009】請求項3記載の発明は、縦横対称に受光素
子が4分割された市販の受光手段を使用して、受光素子
の位置合わせと感度調整を同時に、かつ、簡単に行うこ
とができるとともに、より一層ノイズを低減させて、よ
り一層高分解能に原点位置を検出することができるエン
コーダの原点位置検出装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のエ
ンコーダの原点位置検出装置は、可動体の変位に対応し
た電気信号を出力するエンコーダの原点位置を検出する
エンコーダの原点位置検出装置において、エンコーダの
メインスケールと相対移動するヘッド部に設けられ所定
の光束を照射する光源部と、前記メインスケールに形成
され所定の細長い形状を有して前記光源からの前記光束
を切り取って反射あるいは透過させる光成形部と、前記
ヘッド部に設けられ前記光成形部からの前記光束を受光
して光電変換する受光手段と、を備え、前記受光手段
は、少なくとも2個以上の受光素子を備え、当該受光素
、前記光成形部からの光束を所定の位相差を有して
受光する位置となる角度に前記相対移動方向に対して所
定角度回転された状態で配設されていることにより、上
記目的を達成している。
【0011】上記構成によれば、受光手段は、少なくと
も2個以上の受光素子を備え、当該受光素子が、光成形
部からの光束を所定の位相差を有して受光する位置とな
る角度に相対移動方向に対して所定角度回転された状態
で配設されているので、市販の受光手段を使用して、受
光素子の位置合わせと感度調整を同時に、かつ、簡単に
行うことができるとともに、高分解能に原点位置を検出
することができる。
【0012】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記受光手段は、所定方向に並んで配設された2
個の受光素子を備えていてもよい。
【0013】上記構成によれば、受光手段は、所定方向
に並んで配設された2個の受光素子を備え、当該受光素
子が、光成形部からの光束を所定の位相差を有して受光
する位置となる角度に相対移動方向に対して所定角度回
転された状態で配設されているので、市販の受光手段を
使用して、受光素子の位置合わせと感度調整を同時に、
かつ、簡単に行うことができるとともに、高分解能に原
点位置を検出することができる。
【0014】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記受光手段は、縦横対称に配設された4個の受光
素子を備えていてもよい。
【0015】上記構成によれば、受光手段を、縦横対称
に配設された4個の受光素子を備え、この4個の受光素
子が、それぞれ光成形部からの光束を所定の位相差を有
して受光する位置となる角度に、メインスケールとの相
対移動方向に対して所定角度回転された状態で配設され
たものとしているので、縦横対称に受光素子が4分割さ
れた市販の受光手段を使用して、受光素子の位置合わせ
と感度調整を同時に、かつ、簡単に行うことができると
ともに、ノイズをより一層低減させて、より一層高分解
能に原点位置を検出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0017】図1〜図3は、本発明のエンコーダの原点
位置検出装置の第1の実施の形態を示す図であり、本実
施の形態は、請求項1に対応するものである。
【0018】図1は、第1の実施の形態を適用したエン
コーダの原点位置検出装置1の斜視図であり、図1にお
いて、エンコーダの原点位置検出装置1は、光源部2、
メインスケール3及び検出部4等を備えている。
【0019】光源部2は、LED(Light Emitting Dio
de)等の発光素子で形成された光源や光源から出射され
た光を平行光とするレンズ等を備え、光線5をメインス
ケール3を介して検出部4に照射する。なお、光源部2
は、その出射光線5として平行光を出射するが、出射光
線5としては、平行光に限るものではなく、集光光ある
いは分散光であってもよい。本実施の形態では、説明を
簡単化するために平行光としている。
【0020】メインスケール(メインスケール手段)3
は、エンコーダのメインスケールであり、メインスケー
ル3の基準位置に対応する基準位置部6には、長方形状
のスリット(光成形部)7が形成されている。スリット
7は、メインスケール3とエンコーダのヘッド部との相
対移動方向(図1中X方向)に対して直角方向にその長
軸方向を一致させた状態で形成されている。
【0021】検出部(受光手段)4は、メインスケール
3の基準位置部6を挟んで、光源部2と反対側に配設さ
れ、図2に示すように、2分割されたPD(Photo Diod
e )8A、8Bを備えて、基準位置部6を介して入射さ
れる光源部2からの光を光電変換する。
【0022】そして、上記光源部2及び検出部4は、メ
インスケール3がないときに検出部4の上記2つのPD
(受光素子)8A、8Bの両方の領域に同じ光量の光線
5が照射する位置に配設されており、また、エンコーダ
のヘッド部に固定されて、ヘッド部あるいはメインスケ
ール3の移動(本実施の形態では、図1中X方向に移
動)によりスリット7が光源部2から検出部4に向かっ
て出射された光の光線5を横切ることとなる。
【0023】上記検出部4のPD8A、8Bは、スリッ
ト7を通過した光線5が所定の空間的に位相がずれて入
射される位置に配設されている。すなわち、本実施の形
態では、メインスケール3の移動方向である図1中X方
向に相互に位置ずれした状態で配設されている。
【0024】次に、本実施の形態の動作を説明する。エ
ンコーダの原点位置検出装置1は、上述のように、光源
部2と検出部4がエンコーダの図示しないヘッド部に固
定され、基準位置部6がエンコーダのメインスケール3
の一部に設けられている。
【0025】この状態で、光源部2から検出部4に向か
って光が照射され、ヘッド部あるいはメインスケールが
移動すると、基準位置部6のスリット7が上記光線5を
横切ることとなる。
【0026】いま、メインスケール3が移動するものと
すると、検出部4の2つのPD8A、8Bが位相がずれ
た状態で配設されているので、メインスケール3の移動
に伴って、スリット7を通過した光線5は、図2の
(a)の状態から図2の(b)の状態を経て、図2の
(c)の状態へと検出部4のPD8A、8Bに入射する
光線5の光量が変化し、このときPD8A及びPD8B
は、図3に示すように、それぞれ図2(a)〜図2
(c)のスリット7の位置に応じて、出力信号SA(P
D8Aの出力信号)と出力信号SB(PD8Bの出力信
号)を出力する。
【0027】ここで、検出部4のPD8AとPD8Bに
入射する光線5の光量が同じになる位置を基準位置(原
点位置)とすると、PD8Aの光電変換した出力信号S
AとPD8Bの光電変換した出力信号SBとを比較する
ことにより、基準位置を高精度に検出することができ
る。
【0028】例えば、図4に示すように、PD8Bの出
力信号SBからPD8Aの出力信号SAを減算した差信
号SB−SAを演算し、差信号SB−SAが「0」とな
るレベルにおいて、原点信号パルスを出力することによ
り、正確に原点位置を検出することができる。
【0029】このように、本実施の形態によれば、光源
部2から光線5をメインスケール3に出射し、当該メイ
ンスケール3に形成された長方形状の光成形部であるス
リット7により光源部2からの光線5を切り取って、2
つ以上の受光素子であるPD8A、8Bがメインスケー
ル3との相互移動方向により位相の生じる位置に配設さ
れた受光手段である検出部4に透過させて、当該検出部
4で受光して光電変換させているので、メインスケール
3のスリット7として幅広のスリット等を形成した場合
においても、検出部4の2つのPD8A、8Bにより、
高分解能に原点位置を検出することができる。また、2
つのPD8A、8Bの出力信号SA、SBを比較して原
点位置を検出しているので、ミクロンオーダに集光でき
ない安価なLEDを光源として利用することができると
ともに、構成を簡単なものとすることができ、正確に原
点位置を検出することのできるエンコーダの原点位置検
出装置1を安価で、調整が容易なものとすることができ
る。
【0030】図5〜図10は、第2の実施の形態を示す
図であり、本実施の形態は、請求項2に対応するもので
ある。なお、本実施の形態は、分割された2個のPDが
並んで配設された検出部をスリットに対して傾斜させる
ことにより2個のPDに位相差を持たせたものであり、
上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符
号を用いて、その詳細な説明を省略する。
【0031】図5は、本実施の形態のエンコーダの原点
位置検出装置の検出部10の正面図であり、図5におい
て、検出部10は、2分割された長方形のPD10A、
10Bが一列に並んで配設され、市販されているもので
ある。この検出部10は、図5に破線で示すメインスケ
ール3の基準位置部6に形成されたスリット7の長軸方
向に対して所定角度θだけ傾斜した状態、すなわち、メ
インスケール3と検出部10との相対移動方向に対して
所定角度傾斜した状態で配設されている。
【0032】なお、本実施の形態のエンコーダの原点位
置検出装置は、その光源部2、メインスケール3及び基
準位置部6が、上記第1の実施の形態と同様に構成され
ている。
【0033】したがって、本実施の形態のエンコーダの
原点位置検出装置は、光源部2から出射された光線5を
メインスケール3の基準位置部6のスリット7を介して
検出部4に照射する。
【0034】このとき、検出部4のPD10A、10B
は、一列に並んで配設されているが、スリット7の長軸
方向に対して所定角度θだけ傾斜した状態で配設されて
いるので、スリット7を通過してPD10AとPD10
Bに入射する光線5の光量がスリット7の位置に応じて
変化し、PD10Aの出力信号SAとPD10Bの出力
信号SBは、スリット7の位置に応じて、図6に示すよ
うに、その信号強度が変化する。
【0035】したがって、上記第1の実施の形態と同様
に、PD10Aの光電変換した出力信号SAとPD10
Bの光電変換した出力信号をSBとの差信号SB−SA
を演算する等の方法で比較することにより、基準位置を
高精度に検出することができる。
【0036】この場合、検出部4のスリット7の長軸方
向とのなす角度θを、図7及び図8に示すように、大き
くすると、角度θが大きくなるに従って、PD10Aの
出力信号SAとPD10Bの出力信号SBの信号強度
が、図9及び図10に示すように変化する。
【0037】したがって、検出部4とスリット7の長軸
方向とのなす角度θを適宜変えることにより、検出感度
を変えることができ、この角度θを調整することによ
り、適切な感度を得ることができる。
【0038】その結果、市販の安価な検出部4を使用し
て、精度よく原点位置を検出することができる。
【0039】図11及び図12は、第3の実施の形態を
示す図である。なお、本実施の形態は、検出部に4つの
受光素子が配設されたものであり、上記第1の実施の形
態と同様の構成部分は、同一の符号を用い、その詳細な
説明を省略する。
【0040】図11は、本実施の形態のエンコーダの原
点位置検出装置の検出部20の正面図であり、図11に
おいて、検出部20は、4つのPD20A、20B、2
0C、20Dがスリット7の長軸方向に並んで配設され
ているとともに、スリット7の移動方向(図11中に矢
印で示す方向)に交互にずれた状態、すなわち、メイン
スケール3の移動に対して、各PD20A、20B、2
0C、20Dが位相差を有して、スリット7を通過した
光源部2からの光線5を受光できる位置に配設されてい
る。
【0041】なお、本実施の形態のエンコーダの原点位
置検出装置は、その光源部2、メインスケール3及び基
準位置部6が、上記第1の実施の形態と同様に構成され
ている。
【0042】したがって、本実施の形態のエンコーダの
原点位置検出装置は、メインスケール3、すなわち、ス
リット7の図11中矢印方向の移動に伴って、スリット
7を通過して検出部20の4つのPD20A、20B、
20C、20Dに入射される光線5の光量が順次変化
し、各PD20A、20B、20C、20Dの出力信号
SA、SB、SC、SDが順次変化する。
【0043】そこで、検出部20の4つのPD20A、
20B、20C、20Dのうち、2つずつ、例えば、P
D20AとPD20B及びPD20CとPD20Dのそ
れぞれの出力信号SA、SB、SC、SDの差信号SB
−SAと差信号SC−SDを演算することにより、原点
位置を検出することができる。
【0044】すなわち、差信号SB−SAと差信号SC
−SDは、スリット7の移動に伴って、図12に示すよ
うに変化し、差信号SB−SAと差信号SC−SDの値
が一致する位置を原点位置として、原点信号パルスを出
力することにより、正確に原点位置を検出することがで
きる。
【0045】なお、本実施の形態においては、PD20
A、20B、20C、20Dの形状は、受光効率から長
方形状が好ましいが、他の形状であっても同様に適用す
ることができる。また、各PD20A、20B、20
C、20Dの配設位置は、上記の位置に限るものではな
く、4つのPD20A、20B、20C、20Dが位相
差を有して、スリット7を通過した光源部2からの光線
5を受光できる位置であれば、どのような配設位置に配
設されていてもよい。さらに、上記においては、PD2
0AとPD20B及びPD20CとPD20Dを組とし
て、その出力信号SA、SB、SC、SDの差信号SB
−SAと差信号SC−SDを演算しているが、差信号を
取るPD20A、PD20B、PD20C、PD20D
の組み合わせは、上記のものに限るものではなく、適切
に原点位置を検出できる組み合わせであれば、どのよう
な組み合わせで差信号を算出してもよい。
【0046】図13は、第4の実施の形態を示す図であ
る。なお、本実施の形態は、検出部に対称に4分割され
た受光素子が配設されたものであり、上記第1の実施の
形態と同様の構成部分には、同一の符号を用い、その詳
細な説明を省略する。
【0047】図13は、本実施の形態のエンコーダの原
点位置検出装置の検出部30の正面図であり、図13に
おいて、検出部30は、4つのPD30A、30B、3
0C、30Dがスリット7の長軸方向に対して上下左右
(縦横)が対称に4分割されるとともに、スリット7の
長軸方向に対して所定角度傾斜した状態で配設されてい
る。したがって、各PD30A、30B、30C、30
Dは、メインスケール3の移動に対して、スリット7を
通過した光源部2からの光線5が位相差を有して入射さ
れる位置に配設されている。
【0048】なお、本実施の形態のエンコーダの原点位
置検出装置は、その光源部2、メインスケール3及び基
準位置部6が、上記第1の実施の形態と同様に構成され
ている。
【0049】したがって、本実施の形態のエンコーダの
原点位置検出装置は、メインスケール3、すなわち、ス
リット7の図13中矢印方向の移動に伴って、スリット
7を通過して検出部30の4つのPD30A、30B、
30C、30Dに入射される光線5の光量が順次変化
し、各PD30A、30B、30C、30Dの出力信号
SA、SB、SC、SDが順次変化する。
【0050】そこで、検出部30の4つのPD30A、
30B、30C、30Dのうち、2つずつ、例えば、P
D30AとPD30C及びPD30BとPD30Dのそ
れぞれの出力信号SA、SC、SB、SDの差信号SC
−SAと差信号SD−SBを演算することにより、原点
位置を検出することができる。
【0051】すなわち、差信号SC−SAと差信号SD
−SBは、スリット7の移動に伴って、図12に示した
のと同様に変化し、差信号SC−SAと差信号SD−S
Bの値が一致する位置を原点位置として、原点信号パル
スを出力することにより、正確に原点位置を検出するこ
とができる。
【0052】なお、本実施の形態においては、各PD3
0A、30B、30C、30Dの組み合わせとして、P
D30AとPD30C及びPD30BとPD30Dを組
として、その出力信号SA、SB、SC、SDの差信号
SC−SAと差信号SD−SBを演算しているが、差信
号を取るPD30A、PD30B、PD30C、PD3
0Dの組み合わせは、上記のものに限るものではなく、
適切に原点位置を検出できる組み合わせであれば、どの
ような組み合わせで差信号を算出してもよいが、スリッ
ト7の移動方向に並んだ組み合わせであるPD30Aと
PD30C及びPD30BとPD30Dの差信号を取る
ようにしたほうが好適である。
【0053】図14は、第5の実施の形態を示す図であ
る。なお、本実施の形態は、4つの開口部の形成された
マスクを通して光線を検出部に照射させるものであり、
上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符
号を用い、その詳細な説明を省略する。
【0054】図14は、本実施の形態のエンコーダの原
点位置検出装置の検出部40及び検出部40の上部に配
設されたマスク41の斜視図であり、図14において、
検出部40は、4つの長方形状のPD40A、40B、
40C、40Dがメインスケール3の移動方向(図14
中矢印方向)に対して平行な方向に長く延在して配設さ
れた、いわゆる縦4分割のPD40A、40B、40
C、40Dを備えている。
【0055】マスク41には、4つの略正方形状の開口
部41A、41B、41C、41Dが、検出部40の長
方形状のPD40A、40B、40C、40Dの長手方
向に対して略直角方向、すなわち、メインスケール3の
移動方向に対して略直角方向に並んで形成されていると
ともに、各開口部41A、41B、41C、41Dがメ
インスケール3の移動方向に位置ずれした状態で配設さ
れている。
【0056】したがって、マスク41の各開口部41
A、41B、41C、41Dを通過した光線が所定の位
相差を有して検出部40のPD40A、40B、40
C、40Dに入射される。
【0057】マスク41の上部には、上記第1の実施の
形態と同様に、その基準位置部6にスリット7の形成さ
れたメインスケール3が配設されており、このスリット
7を通過した光線5がマスク41上に照射される。した
がって、この光線5は、図14に示すように、その光軸
5の直角方向の断面形状5Aが長方形状となっている。
【0058】なお、本実施の形態のエンコーダの原点位
置検出装置は、その光源部2、メインスケール3及び基
準位置部6が、上記第1の実施の形態と同様に構成され
ている。
【0059】したがって、本実施の形態のエンコーダの
原点位置検出装置は、メインスケール3、すなわち、ス
リット7の図14中矢印方向の移動に伴って、スリット
7を通過した光線5がマスク41上に照射され、このス
リット7の移動に伴って、光線5がマスク41の開口部
41A、41B、41C、41Dを通過して、検出部4
0の4つのPD40A、40B、40C、40Dに入射
される。
【0060】その結果、スリット7、すなわち、メイン
スケール3の移動に伴って、検出部40の4つのPD4
0A、40B、40C、40Dに入射される光線5の光
量が変化し、各PD40A、40B、40C、40Dの
出力信号SA、SB、SC、SDが順次変化する。
【0061】そこで、検出部40の4つのPD40A、
40B、40C、40Dのうち、2つずつ、例えば、隣
り合うPD40AとPD40B及びPD40CとPD4
0Dのそれぞれの出力信号SA、SB、SC、SDの差
信号SB−SAと差信号SD−SCを演算することによ
り、原点位置を検出することができる。
【0062】すなわち、差信号SB−SAと差信号SD
−SCは、スリット7の移動に伴って、図12に示した
のと同様に変化し、SB−SAと差信号SD−SCの値
が一致する位置を原点位置として、原点信号パルスを出
力することにより、正確に原点位置を検出することがで
きる。
【0063】なお、本実施の形態においては、各PD4
0A、40B、40C、40Dの組み合わせとして、P
D40AとPD30B及びPD40CとPD40Dを組
として、その出力信号SA、SB、SC、SDの差信号
SB−SAと差信号SD−SCを演算しているが、差信
号を取るPD40A、PD40B、PD40C、PD4
0Dの組み合わせは、上記の組み合わせに限るものでは
なく、適切に原点位置を検出できる組み合わせであれ
ば、どのような組み合わせで差信号を算出してもよい。
【0064】したがって、本実施の形態によれば、検出
部40を固定して、マスクの設定位置の変更や移動を調
整することにより、容易に検出精度や検出感度を調整す
ることができ、原点位置を正確に検出するエンコーダの
原点位置検出装置の調整を簡単なものとすることができ
る。
【0065】また、縦4分割のPD40A、40B、4
0C、40Dを備えた検出部40は、一般に市販されて
おり、検出部40、ひいてはエンコーダの原点位置検出
装置を安価なものとすることができる。
【0066】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0067】例えば、上記各実施の形態においては、光
源部の光源としてLEDを用いたものを適用している
が、光源としては、これに限るものではない。
【0068】また、前記各実施の形態においては、メイ
ンスケールの基準位置部に形成される光成形部として、
照射光を成形して検出部に透過させるスリットが形成さ
れている場合について説明したが、メインスケールの基
準位置部に形成される光成形部としては、照射光を成形
して検出部に反射させる反射部材、例えば、上記スリッ
トと同様の形状の反射鏡等であってもよい。
【0069】
【発明の効果】請求項1記載の発明のエンコーダの原点
位置検出装置によれば、受光手段は、 少なくとも2個以
上の受光素子を備え、当該受光素子が、光成形部からの
光束を所定の位相差を有して受光する位置となる角度に
相対移動方向に対して所定角度回転された状態で配設さ
れているので、市販の受光手段を使用して、受光素子の
位置合わせと感度調整を同時に、かつ、簡単に行うこと
ができるとともに、高分解能に原点位置を検出すること
ができる。
【0070】請求項2記載の発明のエンコーダの原点位
置検出装置によれば、受光手段を、所定方向に並んで配
設された2個の受光素子を備え、当該受光素子が、光成
形部からの光束を所定の位相差を有して受光する位置と
なる角度に相対移動方向に対して所定角度回転された状
態で配設されているので、市販の受光手段を使用して、
受光素子の位置合わせと感度調整を同時に、かつ、簡単
に行うことができるとともに、高分解能に原点位置を検
出することができる。
【0071】請求項3記載の発明のエンコーダの原点位
置検出装置によれば、受光手段を、縦横対称に配設され
た4個の受光素子を備え、この4個の受光素子が、それ
ぞれ光成形部からの光束を所定の位相差を有して受光す
る位置となる角度に、メインスケールとの相対移動方向
に対して所定角度回転された状態で配設されたものとし
ているので、縦横対称に受光素子が4分割された市販の
受光手段を使用して、受光素子の位置合わせと感度調整
を同時に、かつ、簡単に行うことができるとともに、ノ
イズをより一層低減させて、より一層高分解能に原点位
置を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1の実施の形態を適用したエンコーダの原点
位置検出装置の要部斜視図。
【図2】図1のメインスケールの移動に伴うスリット位
置の変化による検出部への光線の照射状態(a)、
(b)、(c)の変化状態を示す図。
【図3】図2のスリット位置の変化による各光線の照射
状態における検出部の各PDの信号強度の変化を示す
図。
【図4】図3の2つのPDの出力信号の差信号と差信号
が0になるときに出力される原点信号パルスを示す図。
【図5】2の実施の形態を適用したエンコーダの原点
位置検出装置の検出部の正面図。
【図6】図5の検出部の2つのPDのスリットの移動に
伴う出力信号の信号強度の変化を示す図。
【図7】図5の検出部の傾斜角度を大きくした検出部の
正面図。
【図8】図7の検出部の2つのPDのスリットの移動に
伴う出力信号の信号強度の変化を示す図。
【図9】図7の検出部の傾斜角度をさらに大きくした検
出部の正面図。
【図10】図9の検出部の2つのPDのスリットの移動
に伴う出力信号の信号強度の変化を示す図。
【図11】3の実施の形態を適用したエンコーダの原
点位置検出装置の検出部の正面図。
【図12】図11の検出部の4つのPDの2つずつのP
Dの出力信号の差信号のスリットの移動に伴う信号強度
の変化と差信号が0になるときに出力される原点信号パ
ルスを示す図。
【図13】4の実施の形態を適用したエンコーダの原
点位置検出装置の検出部の正面図。
【図14】5の実施の形態を適用したエンコーダの原
点位置検出装置の検出部とマスクの斜視図。
【符号の説明】
1 エンコーダの原点位置検出装置 2 光源部 3 メインスケール 4、10、20、30、40 検出部 5 光線 6 基準位置部 7 スリット 8A、8B、10A、10B、20A〜20D、30A
〜30D PD 40A〜40D PD 41 マスク 41A〜41D 開口部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動体の変位に対応した電気信号を出力す
    るエンコーダの原点位置を検出するエンコーダの原点位
    置検出装置において、エンコーダのメインスケールと相
    対移動するヘッド部に設けられ所定の光束を照射する光
    源部と、前記メインスケールに形成され所定の細長い形
    状を有して前記光源からの前記光束を切り取って反射あ
    るいは透過させる光成形部と、前記ヘッド部に設けられ
    前記光成形部からの前記光束を受光して光電変換する受
    光手段と、を備え、前記受光手段は、少なくとも2個以
    上の受光素子を備え、当該受光素子、前記光成形部か
    らの光束を所定の位相差を有して受光する位置となる角
    度に前記相対移動方向に対して所定角度回転された状態
    配設されていることを特徴とするエンコーダの原点位
    置検出装置。
  2. 【請求項2】前記受光手段は、所定方向に並んで配設さ
    れた2個の受光素子を備えることを特徴とする請求項1
    記載のエンコーダの原点位置検出装置。
  3. 【請求項3】前記受光手段は、縦横対称に配設された
    個の受光素子を備えることを特徴とする請求項1記載の
    エンコーダの原点位置検出装置。
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