JP3212982B2 - 二輪車 - Google Patents

二輪車

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JP3212982B2
JP3212982B2 JP2000167284A JP2000167284A JP3212982B2 JP 3212982 B2 JP3212982 B2 JP 3212982B2 JP 2000167284 A JP2000167284 A JP 2000167284A JP 2000167284 A JP2000167284 A JP 2000167284A JP 3212982 B2 JP3212982 B2 JP 3212982B2
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saddle
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征四郎 石川
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K19/00Cycle frames
    • B62K19/30Frame parts shaped to receive other cycle parts or accessories
    • B62K19/36Frame parts shaped to receive other cycle parts or accessories for attaching saddle pillars, e.g. adjustable during ride

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車や簡易なオ
ートバイであるミニバイク等の二輪車を対象とし、運転
しながらこれらのサドル位置を簡単な操作で容易に昇降
させ得るように構成した二輪車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自転車や簡易なオートバイであるミニバ
イク等の二輪車は、所定のフレームの前方位置にハンド
ル操作で操舵可能に前輪が設けられているとともに、同
後方位置に駆動輪である後輪が設けられ、この後輪の駆
動によって前進するようになっている。かかる二輪車の
フレームにおける前後方向の略中央位置には、同フレー
ムの一部であるシートパイプが上下方向に延びるように
設けられ、このシートパイプに摺接状態で上下動可能に
シートポストが嵌挿されている。シートポストの頂部に
は着座席であるサドルが設けられ、運転者は、このサド
ルに跨って二輪車を運転することになる。二輪車が自転
車である場合は、ペダルをこぐことによる後輪の駆動回
転で前進し、同ミニバイクである場合にはハンドルのア
クセルグリップの捻じり操作に起因したエンジンの出力
アップによる後輪の駆動回転で前進する。
【0003】上記シートパイプには、係止ねじであるシ
ートラグが貫通螺着され、その先端がシートポストの外
周面に当接するようになっている。シートラグを弛める
ことによりシートパイプに対してシートポストを昇降さ
せることが可能になる一方、シートラグを締め付けるこ
とによりシートポストのシートパイプからの突出状態が
固定されるようになっている。従って、シートラグの締
弛操作でシートポストの突出量を調節し、これによって
運転者の体格に応じたサドルの高さ位置の調節が可能に
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記のような
従来の二輪車にあっては、サドルは、運転者がそれに跨
って運転操作を行うのに適した高さ位置に設定されるの
が通常であるため、二輪車の走行中は特に問題は生じな
いが、信号や踏み切り等で一旦停止するときは、両足を
地面につけた状態にすることができず、従って、二輪車
を一方の側に若干倒した状態にして片足だけを地面に置
くことが行われる。しかし、このような片足だけでの支
持による停車状態は不安定であるという不都合が存在す
る。
【0005】かかる不都合を解消するため、停車時に両
足が地面につくように、予めサドルの高さを低くしてお
くことが考えられるが、このようにするとサドルが低す
ぎることによって快適な走行が行い得なくなるという新
たな問題点が提起される。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、運転者がサドルに跨ったま
まの状態でサドルの高さ位置を任意かつ容易に変更する
ことができる二輪車を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
着座席であるサドルを備えたシートポストがシートパイ
プに摺接状態で昇降可能に嵌挿されてなる二輪車におい
て、上記シートポストのシートパイプからの突出量を変
更することによりサドルを低位置と高位置との間で切り
換える、位置切り換え用の操作手段を備えた位置調節機
構が設けられ、この位置調節機構は、上記シートパイプ
内に設けられた、シートポストが低位置から高位置に向
かうように付勢する付勢手段と、シートポストの低位置
および高位置をロックするロック手段とを備え、上記ロ
ック手段は、上記シートポストの外周面に上下方向に延
びるように凹設されたガイド溝と、このガイド溝の上下
端部に穿設されたガイド溝の溝幅寸法と同一の径寸法を
有する上下一対のロック孔と、上記ガイド溝に対応して
上記シートパイプ内に出没可能に設けられた、上記ガイ
ド溝に摺接状態で嵌り込み得る径寸法を有するロックピ
ンとを備えて構成され、上記操作手段は、上記ハンドル
に取り付けられた操作レバーと、この操作レバーの操作
を上記ロックピンのシートパイプ内への出没動作に伝達
する伝達部材とを備えて構成され、上記シートポストの
外周面には、上記ガイド溝の長さ寸法が異なる複数組み
のガイド溝およびロック孔が周方向に並設され、シート
ポストに対するシートパイプの周方向変位によって上記
ロックピンをいずれかのガイド溝およびロック孔に対し
て選択的に対向させ得るように構成されていることを特
徴とするものである。
【0008】この発明によれば、操作手段の操作で位置
調節機構を作用させることにより、シートポストのシー
トパイプからの突出量を変更してサドルを低位置と高位
置との間で高さ調節することができるため、サドルを予
め高位置に設定することにより二輪車の走行を快適に行
うことが可能になる一方、信号待ちや踏み切り等での一
時停車時には、操作手段の一方向に向かう操作でサドル
を容易かつ迅速に低位置に位置変更することが可能にな
る。従って、従来のように二輪車を傾けて片足を地面に
付けるような不自然な姿勢をとることなくサドルに跨っ
たままで両足を地面に着けることができ、停車姿勢が安
定する。
【0009】そして、一時停車から再発進するに際して
は、操作手段を他方向に向けて操作することにより位置
調節機構がシートポストをシートパイプから突出させる
ように作用するため、サドルが上昇して高位置に設定さ
れ、これによってサドルは走行に適した高さになる。
【0010】また、位置調節機構は、シートパイプ内に
設けられた、シートポストが低位置から高位置に向かう
ように付勢する付勢手段と、シートポストの低位置およ
び高位置をロックするロック手段とを備え、操作手段
は、上記ロック手段によるロックおよびロック解除を行
い得るように構成されているため、シートポストは、付
勢手段の付勢力によって高位置に向けて常に付勢されて
高位置に向かおうとしており、この付勢力によりシート
ポストが高位置に位置した状態で操作手段を操作してロ
ック手段にロック操作を行わせることにより、サドルは
高位置が維持された状態になる。従って、運転者が全体
重を跨っているサドルに掛けても、サドルが低下するこ
とはない。
【0011】ついで操作手段の操作によってロック手段
のロックを解除した状態で、跨っているサドルに体重を
掛ければ、シートポストはこの体重によって付勢手段の
付勢力に抗して下降し、サドルは低位置にまで低下す
る。この状態でロック手段によるロックを行うことによ
り、サドルの低位置が維持される。再度ロックを解除す
ることによりサドルは付勢手段の付勢力で高位置に向か
うことになる。
【0012】また、ロック手段は、シートポストの外周
面に上下方向に延びるように凹設されたガイド溝と、こ
のガイド溝の上下端部に穿設されたガイド溝の溝幅寸法
と同一の径寸法を有する上下一対のロック孔と、ガイド
溝に対応してシートパイプ内に出没可能に設けられた、
ガイド溝に摺接状態で嵌り込み得る径寸法を有するロッ
クピンとを備えて構成され、操作手段は、ハンドルに取
り付けられた操作レバーと、この操作レバーの操作を上
記ロックピンのシートパイプ内への出没動作に伝達する
伝達部材とを備えて構成されているため、ロックピンの
先端がシートポストのガイド溝に嵌り込んだ状態では、
ロックピンはガイド溝に案内されつつ摺接状態で相対移
する。従って、シートポストの高さ位置は、高位置と
低位置との間で任意に変更され得る状態になっている。
そして、シートポストが高位置または低位置に位置した
状態でロックピンはロック孔に対応した位置に設定され
るため、操作レバーの操作で伝達部材を介してロックピ
ンをロック孔に嵌挿することにより、シートポストの移
動が規制され、これによってサドルの設定された高位置
または低位置がロックされる。
【0013】そして、シートポストの外周面には、ガイ
ド溝の長さ寸法が異なる複数組みのガイド溝およびロッ
ク孔が周方向に並設され、シートポストに対するシート
パイプの周方向変位によって上記ロックピンをいずれか
のガイド溝およびロック孔に対して選択的に対向させ得
るように構成されているため、複数のガイド溝の内の任
意のものを選択し、そのガイド溝がロックピンに対応す
るようにシートポストを軸心回りに回動して位置設定す
ることにより、選択されたガイド溝の長さ寸法に相当す
るサドルの高低差が得られる。従って、体格に応じて予
め所定のガイド溝を選択しておくことにより、サドルを
低位置に設定したときは両足が必ず着地し得るととも
に、サドルを高位置に設定したときは快適な二輪車の走
行が実現する。
【0014】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、上記伝達部材は、筒状のアウターケーブル
にインナーケーブルが摺動可能に内装されてなる二重ケ
ーブルであることを特徴とするものである。
【0015】この発明によれば、二重ケーブルを用いる
ことにより、簡単な構造で操作レバーの操作をロックピ
ンに伝達することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る二輪車の一
実施形態を示す側面図である。なお、本実施形態におい
ては、二輪車として自転車を採用している。すなわち、
本発明は、二輪車が自転車であることに限定されるもの
ではなく、ミニバイク等の自動二輪車も本発明の二輪車
に含まれる。図1に示すように、自転車1は、逆三角形
状を呈したフレーム10と、このフレーム10の前端部
(図1の左端部)に設けられたヘッドパイプ10aに回
動自在に支持されたハンドルポスト11と、このハンド
ルポスト11の頂部に幅方向(図1の紙面に直交する方
向)に延びるように固定されたハンドル13と、ハンド
ルポスト11の下端部から二股状で下方に向けて延設さ
れたフォーク14と、このフォーク14の下端部間に設
けられた軸回りに回転自在に軸支された前輪15とを備
えて前方部分が構成されている。
【0017】また、自転車1の後方部分は、上記フレー
ム10の二股状後部間に架設された軸回りに回動自在に
軸支された後輪16と、フレーム10の逆三角形状の頂
点位置に設けられたペダル受部材17と、このペダル受
部材17に支持された軸回りに共回りするペダル18
と、このペダル18と共回りする前方ギヤおよび上記後
輪16と共回りする後方ギヤ間に張設されるチェーン1
9とを備えて構成されている。
【0018】そして、本発明の重要な構成要素である、
サドル20の高さ位置を調節するための上下位置調節機
構2は、後方に向かうように若干斜めで上記ペダル受部
材17に立設されている。この上下位置調節機構2の頂
部に運転者が跨いで着座するためのサドル20が設けら
れている。
【0019】上記フレーム10は、ペダル受部材17と
ヘッドパイプ10aとの間に架設された前部下パイプ1
0bと、ペダル受部材17から後方に向かって延設され
た後部下パイプ10cと、ヘッドパイプ10aと上下位
置調節機構2の後述するシートパイプ3上部との間に架
設された前部上パイプ10dと、シートパイプ3の上部
から後方に向かって延設され、かつ、後端部が上記後部
下パイプ10cの後端部と連結された後部上パイプ10
eとからなっている。
【0020】後部下パイプ10cおよび後部上パイプ1
0eはいずれも幅方向(図1の紙面に直交する方向)一
対で設けられ、これら各一対のパイプ10c,10e間
に後輪16が装着されている。
【0021】図2は、上下位置調節機構2の一部切欠き
斜視図である。また、図3は、図2のA−A線断面図で
あり、図4は、図2のB−B線断面図である。これらの
図に示すように、上下位置調節機構2は、上記ペダル受
部材17に立設された上面に開口を有するシートパイプ
3と、このシートパイプ3に摺接状態で昇降可能に嵌挿
されるシートポスト4と、上記シートパイプ3の外周面
に互いに対向するように取り付けられた一対のロック部
材5と、上記ハンドル13の適所に取り付けられた操作
手段6と、この操作手段6の操作を上記ロック部材5に
伝達する二重ケーブル(伝達手段)7と、シートパイプ
3に内装された二重コイルばね8とを備えて構成されて
いる。
【0022】かかる上下位置調節機構2において、上記
シートポスト4に設けられた後述するガイド溝40およ
び上下のロック孔41,42と、上記ガイド溝40およ
びロック孔41,42に対向してシートパイプ3内に出
没可能に設けられた、上記ロック部材5の一部品である
後述のロックピン52とで本発明に係るロック手段が構
成されている。
【0023】上記シートパイプ3は、基端部に一体に形
成された基台31を有している。この基台31は、下面
に上記ペダル受部材17の外周面と同一の曲率を有する
円弧面が形成され、この円弧面がペダル受部材17の周
面に当接された状態で溶接止めされ、これによってシー
トパイプ3のペダル受部材17に対する一体接続状態が
安定するようにしている。かかるシートパイプ3の上部
には補強リング33が外嵌された状態で、この補強リン
グ33およびシートパイプ3に幅方向一対のねじ孔32
が螺設され、このねじ孔32に上記ロック部材5が螺着
されるようになっている。
【0024】上記シートポスト4は、外径寸法がシート
パイプ3の内径寸法より僅かに小さく寸法設定された筒
体によって形成され、摺接状態で上下動可能にシートパ
イプ3内に嵌挿されている。かかるシートポスト4の外
周面には、軸心に対する点対称位置に、それぞれ軸心と
平行に上下方向に延びる複数のガイド溝40が凹設され
ている。本実施形態では、ガイド溝40として、第1ガ
イド溝40a、第2ガイド溝40b、第3ガイド溝40
cおよび第4ガイド溝40dの4条がそれぞれ点対称位
置に各一対で設けられている。
【0025】かかるガイド溝40の上端部には、それぞ
れ軸心に向かうように貫通した上部ロック孔41が貫設
されているとともに、同下端部には、それぞれ軸心に向
かうように貫通した下部ロック孔42が貫設されてい
る。そして、本実施形態においては、各上部ロック孔4
1は、同一円周線上に穿設されているとともに、ガイド
溝40の長さ寸法は、第1ガイド溝40aが最も短く、
第2ガイド溝40bが第1ガイド溝40aより若干長
く、第3ガイド溝40cは第2ガイド溝40bよりさら
に長く、そして、第4ガイド溝40dは最も長く寸法設
定され、これによって下部ロック孔42は、第1ガイド
溝40aのものがもっとも上位に位置設定されて、第4
ガイド溝40dに向かって順次高さ位置が低下するよう
になされている。
【0026】そして、上部ロック孔41がねじ孔32に
対向した状態におけるシートポスト4頂部のサドル20
高さ位置が、自転車1を一時停車させたときの一時停車
時高さ位置であり、下部ロック孔42がねじ孔32に対
向した状態における同サドル20の高さ位置が、自転車
1を走行させるときの走行時高さ位置である。
【0027】従って、シートポスト4の一時停車時高さ
位置は、各上部ロック孔41において同一になっている
一方、同走行時高さ位置は、第1ガイド溝40aの下部
ロック孔42がねじ孔32に対向したとき最も低く、第
2、第3と進むにつれて順次高くなって第4ガイド溝4
0dの下部ロック孔42がねじ孔32に対向した状態で
サドル20の高さ位置が最も高くなるようになってい
る。
【0028】一方、上記サドル20の下面には装着筒2
1が固定されている。この装着筒21は、摺接状態でシ
ートポスト4に外嵌し得る内径寸法を有しているととも
に、周壁を貫通して螺着された固定ねじ22を有してい
る。かかる装着筒21をシートポスト4の頂部に外嵌し
た状態で固定ねじ22を締結することにより、サドル2
0がシートポスト4の頂部に装着された状態になるよう
にしている。
【0029】図5は、ロック部材5の一実施形態を示す
拡大断面図であり、(イ)は、ロックピン52が上部ロ
ック孔41に嵌まり込んだ状態、(ロ)は、ロックピン
52がガイド溝に嵌り込んだ状態をそれぞれ示してい
る。図5に示すように、ロック部材5は、円筒状のケー
シング51と、このケーシング51に進退自在に内装さ
れたロックピン52と、このロックピン52をケーシン
グ51内から外方に向けて押圧するコイルばね53とを
備えて構成されている。
【0030】ケーシング51は、一方の端部(図5の右
端部)に螺設された、上記シートパイプ3のねじ孔32
に対応する雄ねじ51aを有しているとともに、他方の
端部には二重ケーブル7の端部を螺着するねじ孔51b
が設けられており、雄ねじ51aをシートパイプ3のね
じ孔32に螺着して締結することによってケーシング5
1がシートパイプ3に固定されるとともに、二重ケーブ
ル7の端部をケーシング51のねじ孔51bに螺着して
締結することにより二重ケーブル7がケーシング51に
接続されるようになっている。
【0031】上記ロックピン52は、径寸法がケーシン
グ51の内径寸法より僅かに小さく寸法設定され、これ
によって摺接状態で進退可能にケーシング51に内装さ
れている。かかるロックピン52は、先端部(図5の右
方)がケーシング51の開口からシートパイプ3内に突
出されているとともに、基端部には、二重ケーブル7の
後述するインナーケーブル72を係止する係止金具52
aが突設されている。
【0032】上記コイルばね53は、ケーシング51内
において、その底部とロックピン52の基端部との間に
圧縮状態で介設され、この付勢力でロックピン52を外
方に向かって押圧するようになされている。ロックピン
52は、このコイルばね53による押圧力で先端側がケ
ーシング51の開口からシートパイプ3内に向けて突出
するようになされている。
【0033】一方、上記二重ケーブル7は、可撓性を備
えた材料からなるパイプ状のアウターケーブル71と、
このアウターケーブル71内に貫通されたスチールワイ
ヤからなるインナーケーブル72と、アウターケーブル
71の先端部に取り付けられた接続部材73とからなっ
ている。
【0034】接続部材73は、アウターケーブル71に
一体に固定された接続端子73aと、この接続端子73
aの基端側(図5の左側)に螺着されたローレット73
bとからなっている。接続端子73aには、軸心にイン
ナーケーブル72を通す挿通孔が貫設されているととも
に外周面に雄ねじが螺設されている。そして、インナー
ケーブル72を接続端子73aの先端から突出させた状
態で接続端子73aをケーシング51のねじ孔51bに
螺着してローレット73bを締結することにより、接続
部材73がケーシング51に固定され、これによって二
重ケーブル7がロック部材5に接続された状態になるよ
うにしている。
【0035】接続端子73aから突出されたインナーケ
ーブル72の先端には球状の係止片72aが固定される
一方、上記係止金具52aには係止片72aを嵌め込む
係止凹部52bが凹設され、係止片72aを係止凹部5
2bに嵌め込んで係止することにより、インナーケーブ
ル72とロックピン52とが係止片72aおよび係止金
具52aを介して互いに接続された状態になるようにし
ている。
【0036】そして、上記操作手段6との関係でインナ
ーケーブル72の接続端子73aからの突出可能量が所
定寸法になるように設定されていることにより、コイル
ばね53の付勢力で外部に向けて押圧された状態のロッ
クピン52は、図5の(イ)に示すように、ケーシング
51から抜け止めされるとともに、操作手段6の操作で
インナーケーブル72を接続部材73内に没入させるこ
とにより、ロックピン52はコイルばね53の付勢力に
抗して、図5の(ロ)に示すように、先端側を若干残し
てほとんどの部分がケーシング51内に没入するように
なっている。
【0037】つぎに上記操作手段6は、図2に示すよう
に、ハンドル13の適所に固定されたブラケット61
と、このブラケット61に取り付けられた、二重ケーブ
ル7の他端部が装着されるケーシング62と、上記ブラ
ケット61およびケーシング62に嵌挿される操作軸6
3と、この操作軸63に軸心回りに共回り可能に取り付
けられた操作レバー64とを備えて構成されている。
【0038】上記ケーシング62は、先のロック部材5
のケーシング51と同様に、内部に導入されたインナー
ケーブル72が進退し得る空間を有しており、操作レバ
ー64を操作軸63回りに正逆回動操作することによる
操作軸63の正逆回動でインナーケーブル72が上記空
間内において進退し、この進退がケーシング51内に引
き出されているインナーケーブル72の進退に伝達さ
れ、これによってロックピン52がケーシング51から
出没するようになっている。
【0039】かかる操作手段6および上記ロック部材5
の構成によれば、普段は操作レバー64が図2に実線で
示すロック位置に位置設定されていることにより、図5
の(イ)に示すように、インナーケーブル72がケーシ
ング51内に突出し、これによってロックピン52がコ
イルばね53の付勢力によりケーシング51から外部に
突出し、例えばシートポスト4の上部ロック孔41に嵌
り込むことによってシートポスト4の上下動が規制され
た状態になっている。
【0040】この状態で、図2に実線で示す操作レバー
64を操作軸63回りに時計方向に回動して二点鎖線で
示すロック解除位置に向けて操作すると、インナーケー
ブル72が操作手段6の方向に引き寄せられ、これによ
るケーシング51内のインナーケーブル72の接続端子
73a内への没入によってロックピン52が、図5の
(ロ)に示すように、ケーシング51内に引き入れられ
た状態になる。
【0041】そして、この状態では、ロックピン52の
先端部は、上部ロック孔41から外れてガイド溝40の
溝底に干渉しない突出量になっているため、図5の
(ロ)に示すように、シートポスト4を上昇させること
が可能になる。そして、シートポスト4は、ロックピン
52の先端部がガイド溝40の溝壁に干渉することによ
って軸心回りに回り止めされた状態になっている。
【0042】上記二重コイルばね8は、シートパイプ3
内の底部に装着されてシートポスト4を上方に向けて押
圧するためにるものであり、外径寸法がシートパイプ3
の内径寸法より若干小さい大径コイルばね81と、外径
寸法が大径コイルばね81の内径寸法より若干小さい小
径コイルばね82とからなっている。
【0043】上記大径コイルばね81は、伸長状態の長
さ寸法がシートパイプ3の長さ寸法と略同一に寸法設定
され、これによって、図2に示すように、シートポスト
4がシートパイプ3内に嵌挿された状態で圧縮弾性変形
し、シートポスト4を上方に向かって押圧するようにな
っている。かかる大径コイルばね81の付勢力は、通常
の運転者の体重の半分以下に設定され、運転者がサドル
20に全体重を掛けることにより、大径コイルばね81
が圧縮され、これによってシートポスト4がシートパイ
プ3内に没入していくようになっている。
【0044】上記小径コイルばね82は、運転者がサド
ル20に全体重を掛けることによる下降時のショックを
緩衝するためのものであり、サドル20が下位の一時停
車時高さ位置に設定された状態(すなわち図2に示すよ
うに、ロックピン52が上部ロック孔41に嵌挿された
状態)で、シートポスト4を若干上方に向けて押圧し得
る程度の長さ寸法に設定されている。
【0045】かかる小径コイルばね82の存在によっ
て、運転者がサドル20に急に全体重を掛けることによ
りシートポスト4が急激に降下しても、小径コイルばね
82の弾性変形がその衝撃を緩和し、これによって運転
者にショックを与えることがないようにしている。
【0046】そして、大径コイルばね81と小径コイル
ばね82とは、互いに逆方向に向かって螺旋が形成され
たいわゆる相互逆螺旋の関係になっており、両コイルば
ね81,82が伸縮しても互いに干渉し合わないように
なっている。
【0047】以下、図6を基に、必要に応じて図1〜図
5を参照しながら本発明の作用を説明する。図6は、本
発明の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、
サドル20が走行時高さ位置に高さ設定された状態、
(ロ)は、サドル20が走行時高さ位置から一時停車時
高さ位置に向けて下降しつつある状態、(ハ)は、サド
ル20が一時停車時高さ位置に高さ設定された状態をそ
れぞれ示している。
【0048】まず、図6の(イ)に示す状態では、シー
トパイプ3に固定されたロック部材5のロックピン52
がシートポスト4の下部ロック孔42に嵌挿され、これ
によってサドル20は、運転者がサドル20に跨って自
転車1を走行させるのに適した走行時高さ位置が保持さ
れた状態になっている。
【0049】この状態で、操作レバー64(図2)を操
作してロックピン52を下部ロック孔42から引き抜く
と、シートポスト4のロック状態が解消されるため、シ
ートポスト4は、サドル20に跨っている運転者の重量
により、図6の(ロ)に示すように、大径コイルばね8
1の付勢力に抗して下降する。このとき、ロックピン5
2は、ガイド溝40に嵌り込んだ状態になっているた
め、ロックピン52がガイド溝40に案内されることに
より、シートポスト4が軸心回りに回動するような不都
合が生じない。なお、サドル20の下降が認識された
ら、操作レバー64の操作を中止する。こうすることに
よってロックピン52はコイルばね53(図5)の付勢
力でシートポスト4のガイド溝40に向けて突出して溝
底に当止した状態になるが、サドル20の下降に支障は
ない。
【0050】そして、サドル20が一時停車時高さ位置
にまで下降すると、ロックピン52は、図6の(ハ)に
示すように、シートポスト4の上部ロック孔41に対向
するため、コイルばね53の付勢力によってケーシング
51から突出してこの上部ロック孔41に嵌まり込み、
これによってシートポスト4は、大径コイルばね81の
付勢力に抗して一時停車位置が維持されることになる。
【0051】そして、本実施形態においては、シートパ
イプ3内に最大伸長時の長さ寸法が大径コイルばね81
より短い小径コイルばね82が内装されており、サドル
20が一時停車高さ位置にまで下降する直前にシートポ
スト4の底部がこの小径コイルばね82に当接するよう
にしているため、この小径コイルばね82が圧縮される
ことによってショックアブソーバーの役割を果たし、サ
ドル20が最下降位置に到達したときのショックが和ら
げられることになる。
【0052】そして、一時停車が終わって自転車1を再
度走行させるときは、サドル20の一時停車高さ位置を
維持したまま一旦自転車1を発進させ、引き続きサドル
20から腰を浮かせた状態で操作レバー64を所定の方
向に操作すればよい。こうすることによってロックピン
52が上部ロック孔41から外れるため、大径コイルば
ね81の付勢力によってシートポスト4が上昇し、最上
昇位置にまで到達した状態でロックピン52が、図6の
(イ)に示すように、下部ロック孔42に嵌まり込み、
これによってサドル20の走行時高さ位置がロックされ
た状態になる。
【0053】以上詳述したように、本発明の自転車1
は、シートポスト4のシートパイプ3からの突出量を変
更することによりサドルを低位置と高位置との間で切り
換える位置調節機構2を有しているため、操作レバー6
4の操作で位置調節機構2を動作させることにより、シ
ートポスト4のシートパイプ3からの突出量を変更して
サドル20を低位置と高位置との間で高さ調節すること
ができ、これによってサドル20を予め高位置に設定す
ることが可能になり、自転車1の走行を快適に行うこと
ができる一方、信号待ちや踏み切り等での一時停車時に
は、操作レバー64の一方向に向かう操作でサドル20
を容易かつ迅速に低位置に位置変更することができる。
従って、従来のように自転車1を傾けて片足を地面に付
けるような不自然な姿勢をとることなくサドル20に跨
ったままで両足を地面に着けることができ、停車姿勢を
安定させることができる。
【0054】そして、一時停車から再発進するに際して
は、操作レバー64を他方向に向けて操作することによ
り、サドル20が上昇して高位置に設定され、これによ
ってサドル20を走行に適した高さに戻すことができ
る。
【0055】つぎに、サドル20の走行時高さ位置を変
更するときの操作について、図3〜図5を基に説明す
る。サドル20の走行時高さ位置は、いずれのガイド溝
40をロックピン52に対向させるかによって選択され
る。因みに、図3〜図5は、第1ガイド溝40aがロッ
クピン52に対向した状態を描いている。この場合のサ
ドル20の走行時高さ位置は、図3において一旦ロック
ピン52をケーシング51内に引き戻してシートポスト
4を上昇させ、再度ロックピン52を突出させて下部ロ
ック孔42に嵌挿させたときのサドル20の高さ位置で
あるため、4種類のガイド溝40の内で高さは最小にな
っている。
【0056】そして、この走行時高さ位置を変更するに
際しては、まず、ケーシング51を所定方向に回して雄
ねじ51aを弛め、ロックピン52の先端を上部ロック
孔41から外し、この状態でシートポスト4を軸心回り
に回して所望のガイド溝40を選択し、このガイド溝4
0をロックピン52に対向させるようにする。ついでケ
ーシング51の雄ねじ51aをシートパイプ3のねじ孔
32にねじ込むことにより、ロックピン52が選択され
たガイド溝40および上下のロック孔41,42に対応
した状態になり、走行時高さ位置の変更操作が完了す
る。因みに、第4ガイド溝40dを選択すると、走行時
高さ位置は最高になる。
【0057】かかる、走行時高さ位置の変更操作は、使
用者が変更になったときなど、自転車1を使用する初期
に一度行えばよく、頻度はそれ程多くない。また、この
実施形態においては、各ガイド溝40の上部ロック孔4
1の高さ位置を全て同一高さレベルに設定しているが、
こうする代わりに、上部ロック孔41の高さ位置も高低
差をつけるようにしてもよい。
【0058】図7は、上下位置調節機構2aの他の実施
形態を示す断面視の説明図である。この実施形態におい
ては、上下位置調節機構2aは、上記ロックピン52に
代えてシートパイプ3の上部に設けられたピニオン54
と、上記ガイド溝40およびロック孔41,42に代え
てシートポスト4の周面に上記ピニオン54に噛合する
ように設けられたラック55と、このラック55に係脱
するストッパー56とを備えて構成されている。その他
の構成は先の実施形態と略同様である。
【0059】上記ピニオン54は、シートパイプ3の上
部に設けられたブラケット54aに水平軸54b回りに
回転自在に軸支されている。一方、シートパイプ3の周
壁にはピニオン54が嵌り込む貫通窓34が設けられ、
水平軸54bに軸支された状態のピニオン54はこの貫
通窓34を介して歯がシートパイプ3内に入り込むよう
に径寸法が設定されている。
【0060】上記ラック55は、シートポスト4の周面
に上記ピニオン54に対応して上下方向に延びるように
形成され、これによってシートポスト4がシートパイプ
3に嵌挿された状態でピニオン54に噛合するようにな
っている。
【0061】上記ストッパー56は、上記ロック部材5
と同様に構成され、ケーシング51とロックピン52
と、コイルばね53とを備えており、ロックピン52は
先端部がピニオン54の歯と歯の間に嵌り込み得るよう
に先鋭になっている他は先のロック部材5と同一に構成
されている。
【0062】かかるストッパー56は、ブラケット54
aの先端部に螺着され、これによって普段はコイルばね
53の付勢力で外部に突出したロックピン52の先端部
がピニオン54に噛合してピニオン54の水平軸54b
回りの回転を阻止する一方、ロックピン52がケーシン
グ51内に引き戻されることによってピニオン54が水
平軸54b回りに回転自在になるようにしている。
【0063】この実施形態の上下位置調節機構2aによ
れば、普段は、ロックピン52によって回転が阻止され
たピニオン54にシートポスト4のラック55が噛合し
ていることにより、シートポスト4の昇降は阻止された
状態になっている。
【0064】この状態で、操作レバー64の操作により
ロックピン52をケーシング51内に引き戻すと、ロッ
クピン52のピニオン54に対する噛合が解除され、シ
ートポスト4は、大径コイルばね81の付勢力によって
上昇し、これによってラック55に噛合しているピニオ
ン54が水平軸54b回りに時計方向に回転することに
なる。
【0065】そして、サドル20に跨っている運転者が
最適と感じるサドル20の高さ位置で操作レバー64の
操作を止めると、ロックピン52がコイルばね53の付
勢力によってケーシング51から外部に突出し、その先
端部がピニオン54に噛合してその回転を阻止するた
め、シートポスト4は上昇しなくなってサドル20の高
さ位置がロックされる。
【0066】この実施形態の上下位置調節機構2aによ
れば、サドル20の高さ位置を無段階で設定することが
可能になり、高さ位置選択の自由度を大きくすることが
でき、上下位置調節機構2aが極めて汎用性に富んだも
のになる。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、操作手段
の操作で位置調節機構を動作させることにより、シート
ポストのシートパイプからの突出量を変更してサドルを
低位置と高位置との間で高さ調節することができるた
め、サドルを予め高位置に設定することにより二輪車の
走行を快適に行うことが可能になる一方、信号待ちや踏
み切り等での一時停車時には、操作手段の一方向に向か
う操作でサドルを容易かつ迅速に低位置に位置変更する
ことができる。従って、従来のように二輪車を傾けて片
足を地面に付けるような不自然な姿勢をとることなくサ
ドルに跨ったままで両足を地面に着けることができ、停
車姿勢を安定させることができる。
【0068】そして、一時停車から再発進するに際して
は、操作手段を他方向に向けて操作することにより位置
調節機構がシートポストをシートパイプから突出させる
ように動作するため、サドルが上昇して高位置に設定さ
れ、これによってサドルを走行に適した高さに設定する
ことができる。
【0069】また、位置調節機構をシートパイプ内に設
けられた、シートポストが低位置から高位置に向かうよ
うに付勢する付勢手段と、シートポストの低位置および
高位置をロックするロック手段とを備えて構成するとと
もに、操作手段をロック手段によるロックおよびロック
解除を行い得るように構成したため、シートポストは、
付勢手段の付勢力によって高位置に向けて常に付勢され
て高位置に向かおうとし、この付勢力によりシートポス
トが高位置に位置した状態で操作手段を操作してロック
手段にロック操作を行わせることにより、サドルを高位
置が維持された状態にすることができる。従って、運転
者が全体重を跨っているサドルに掛けても、サドルが低
下するような不都合を確実に回避することができる。
【0070】ついで操作手段の操作によってロック手段
のロックを解除した状態で、跨っているサドルに体重を
掛ければ、シートポストはこの体重によって付勢手段の
付勢力に抗して下降し、サドルを低位置にまで低下させ
ることができる。この状態でロック手段によるロックを
行うことにより、サドルの低位置を維持することができ
る。
【0071】また、ロック手段を、シートポストの外周
面に上下方向に延びるように凹設されたガイド溝と、こ
のガイド溝の上下端部に穿設されたガイド溝の溝幅寸法
と同一の径寸法を有する上下一対のロック孔と、ガイド
溝に対応してシートパイプ内に出没可能に設けられた、
ガイド溝に摺接状態で嵌り込み得る径寸法を有するロッ
クピンとを備えて構成する一方、操作手段を、ハンドル
に取り付けられた操作レバーと、この操作レバーの操作
をロックピンのシートパイプ内への出没動作に伝達する
伝達部材とを備えて構成したため、ロックピンの先端が
シートポストのガイド溝に嵌り込んだ状態では、ロック
ピンはガイド溝に案内されつつ摺接状態で相対移動し、
これによってシートポストの高さ位置を高位置と低位置
との間でを任意に変更され得る状態にすることができ
る。
【0072】そして、シートポストが高位置または低位
置に位置した状態でロックピンはロック孔に対応した位
置に設定されるため、操作レバーの操作で伝達部材を介
してロックピンをロック孔に嵌挿することにより、シー
トポストの移動が規制され、サドルの設定された高位置
または低位置をロックすることができる。
【0073】さらに、シートポストの外周面にガイド溝
の長さ寸法が異なる複数組みのガイド溝およびロック孔
が周方向に並設したため、複数のガイド溝の内の任意の
ものを選択し、そのガイド溝がロックピンに対応するよ
うにシートポストを軸心回りに回動して位置設定するこ
とにより、選択されたガイド溝の長さ寸法に相当するサ
ドルの高低差を得ることができる。従って、体格に応じ
て予め所定のガイド溝を選択しておくことにより、サド
ルを低位置に設定したときは両足が必ず着地し得るとと
もに、サドルを高位置に設定したときは二輪車を快適に
走行させることができる。
【0074】請求項記載の発明によれば、伝達部材と
して筒状のアウターケーブルにインナーケーブルが摺動
可能に内装されてなる二重ケーブルを採用したため、簡
単な伝達構造の採用を可能とした上で、操作レバーの操
作をロックピンに確実に伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二輪車の一実施形態を示す側面図
である。
【図2】上下位置調節機構の一部切欠き斜視図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】ロック手段の一実施形態を示す拡大断面図であ
り、(イ)は、ロックピンが上部ロック孔に嵌まり込ん
だ状態、(ロ)は、ロックピンがガイド溝に嵌り込んだ
状態をそれぞれ示している。
【図6】本発明の作用を説明するための説明図であり、
(イ)は、サドルが走行時高さ位置に高さ設定された状
態、(ロ)は、サドルが走行時高さ位置から一時停車時
高さ位置に向けて下降しつつある状態、(ハ)は、サド
ルが一時停車時高さ位置に高さ設定された状態をそれぞ
れ示している。
【図7】上下位置調節機構の他の実施形態を示す断面視
の説明図である。
【符号の説明】
1 自転車(二輪車) 10 フレーム 10a ヘッドパイプ1 10b 前部下パイプ 10c 後部下パイプ 10d 前部上パイプ 10e 後部上パイプ 11 ハンドルポスト 13 ハンドル 14 フォーク 15 前輪 16 後輪 17 ペダル受部材 18 ペダル 19 チェーン 2,2a 上下位置調節機構 20 サドル 21 装着筒 22 固定ねじ 3 シートパイプ 31 基台 32 ねじ孔 34 貫通窓 4 シートポスト 40 ガイド溝 40a 第1ガイド溝 40b 第2ガイド溝 40c 第3ガイド溝 40d 第4ガイド溝 41 上部ロック孔 42 下部ロック孔 5 ロック部材51 ケーシング 51a 雄ねじ 51b ねじ孔 52 ロックピン 52a 係止金具 52b 係止凹部 53 コイルばね 54 ピニオン 54a ブラケット 54b 水平軸 55 ラック 56 ストッパー 6 操作手段 61 ブラケット 62 ケーシング 63 操作軸 64 操作レバー 7 二重ケーブル 71 アウターケーブル 72 インナーケーブル 72a 係止片 73 接続部材 73a 接続端子 73b ローレット 8 二重コイルばね

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座席であるサドルを備えたシートポス
    トがシートパイプに摺接状態で昇降可能に嵌挿されてな
    る二輪車において、上記シートポストのシートパイプか
    らの突出量を変更することによりサドルを低位置と高位
    置との間で切り換える、位置切り換え用の操作手段を備
    えた位置調節機構が設けられ、この位置調節機構は、上
    記シートパイプ内に設けられた、シートポストが低位置
    から高位置に向かうように付勢する付勢手段と、シート
    ポストの低位置および高位置をロックするロック手段と
    を備え、上記ロック手段は、上記シートポストの外周面
    に上下方向に延びるように凹設されたガイド溝と、この
    ガイド溝の上下端部に穿設されたガイド溝の溝幅寸法と
    同一の径寸法を有する上下一対のロック孔と、上記ガイ
    ド溝に対応して上記シートパイプ内に出没可能に設けら
    れた、上記ガイド溝に摺接状態で嵌り込み得る径寸法を
    有するロックピンとを備えて構成され、上記操作手段
    は、上記ハンドルに取り付けられた操作レバーと、この
    操作レバーの操作を上記ロックピンのシートパイプ内へ
    の出没動作に伝達する伝達部材とを備えて構成され、上
    記シートポストの外周面には、上記ガイド溝の長さ寸法
    が異なる複数組みのガイド溝およびロック孔が周方向に
    並設され、シートポストに対するシートパイプの周方向
    変位によって上記ロックピンをいずれかのガイド溝およ
    びロック孔に対して選択的に対向させ得るように構成さ
    れていることを特徴とする二輪車。
  2. 【請求項2】 上記伝達部材は、筒状のアウターケーブ
    ルにインナーケーブルが摺動可能に内装されてなる二重
    ケーブルであることを特徴とする請求項記載の二輪
    車。
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