JP3212916B2 - 屠体処理機械用殺菌装置 - Google Patents
屠体処理機械用殺菌装置Info
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- JP3212916B2 JP3212916B2 JP22624697A JP22624697A JP3212916B2 JP 3212916 B2 JP3212916 B2 JP 3212916B2 JP 22624697 A JP22624697 A JP 22624697A JP 22624697 A JP22624697 A JP 22624697A JP 3212916 B2 JP3212916 B2 JP 3212916B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、屠体（Ｆ）を一体
ずつ懸垂して搬送する懸垂搬送装置（Ｂ）によって搬送
されて来る屠体（Ｆ）を、懸垂されたまま屠体入り口シ
ュート（Ｉ）から屠体皮剥機械（Ｎ）に導きかつそのテ
ーブルローラ（１３，１４，１５）上に横転した状態で
支持しかつテーブルローラ（１３，１４，１５）によっ
て回転させながら刃物（１１）を皮（Ｆ′）と肉の間に
送り込みかつ皮 (Ｆ′）の端を対向ローラ（１２）に巻
き込んで皮剥ぎし、続いて屠体（Ｆ）を懸垂されたまま
屠体出口シュート（Ｊ）から次の屠体処理ステーション
である屠体背割り機械（Ｃ）に (図４の紙面に垂直な方
向において）送り込み、そこでその背骨を丸鋸（２）に
よって縦断するような屠体処理機械のための殺菌装置に
関する。
ずつ懸垂して搬送する懸垂搬送装置（Ｂ）によって搬送
されて来る屠体（Ｆ）を、懸垂されたまま屠体入り口シ
ュート（Ｉ）から屠体皮剥機械（Ｎ）に導きかつそのテ
ーブルローラ（１３，１４，１５）上に横転した状態で
支持しかつテーブルローラ（１３，１４，１５）によっ
て回転させながら刃物（１１）を皮（Ｆ′）と肉の間に
送り込みかつ皮 (Ｆ′）の端を対向ローラ（１２）に巻
き込んで皮剥ぎし、続いて屠体（Ｆ）を懸垂されたまま
屠体出口シュート（Ｊ）から次の屠体処理ステーション
である屠体背割り機械（Ｃ）に (図４の紙面に垂直な方
向において）送り込み、そこでその背骨を丸鋸（２）に
よって縦断するような屠体処理機械のための殺菌装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】屠体処理機械としての背割り機械を示す
図１及び屠体処理機械としての屠体皮剥ぎ機械を示す図
４から分かるように、従来はこの種の機械には屠体処理
の際に屠体から流出する液汁等を洗浄するための装置は
付設されていたが、本発明のような殺菌洗浄装置はなか
った。今日病原性大腸菌Ｏ−１５７のような人体に有害
な細菌が屠体処理工程を経た後の屠体に付着しているこ
とが発見されて、屠体処理業界を始めとして流通市場を
経て食肉が供給される食肉加工業界、給食業界等におい
て、勿論一般家庭に至るまで食品衛生管理上の大きな社
会問題となって来ている。
図１及び屠体処理機械としての屠体皮剥ぎ機械を示す図
４から分かるように、従来はこの種の機械には屠体処理
の際に屠体から流出する液汁等を洗浄するための装置は
付設されていたが、本発明のような殺菌洗浄装置はなか
った。今日病原性大腸菌Ｏ−１５７のような人体に有害
な細菌が屠体処理工程を経た後の屠体に付着しているこ
とが発見されて、屠体処理業界を始めとして流通市場を
経て食肉が供給される食肉加工業界、給食業界等におい
て、勿論一般家庭に至るまで食品衛生管理上の大きな社
会問題となって来ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、屠体処理機
械による屠体処理作業において、屠体処理により病原性
大腸菌Ｏ−１５７のような人体に有害な細菌が屠体から
除去されるような屠体処理機械用殺菌洗浄装置を提供す
ることを課題とする。
械による屠体処理作業において、屠体処理により病原性
大腸菌Ｏ−１５７のような人体に有害な細菌が屠体から
除去されるような屠体処理機械用殺菌洗浄装置を提供す
ることを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この課題は、特許請求の
範囲第１項に記載された発明特定事項によって解決され
る。
範囲第１項に記載された発明特定事項によって解決され
る。
【０００５】
【実施の形態】本発明による屠体処理機械用殺菌洗浄装
置は、全屠体処理ステーションに亘って一貫して処理後
の屠体と接触する全ての機械表面を無菌状態に保持すべ
く次のような形態で実施される。屠体処理機械としての
屠体背割り機械の背割りステーションで屠体の背割りを
行う丸鋸の周縁及び側面に熱湯を噴射して殺菌洗浄し、
かつそのための噴射ノズルを備えた給湯管を付設した装
置を設け、また屠体処理機械としての屠体皮剥ぎ機械の
屠体皮剥ぎステーションで屠体の皮剥ぎのための刃物、
対向ローラ及びテーブルローラに熱湯を噴射して殺菌洗
浄し、その上テーブルローラの周速度を増大させて皮剥
ぎを終わった屠体に再び汚れたテーブルローラが接触す
ることを防止し、かつそのための噴射ノズルを備えた給
湯管を付設した配置及びテーブルローラ駆動装置を設け
る。
置は、全屠体処理ステーションに亘って一貫して処理後
の屠体と接触する全ての機械表面を無菌状態に保持すべ
く次のような形態で実施される。屠体処理機械としての
屠体背割り機械の背割りステーションで屠体の背割りを
行う丸鋸の周縁及び側面に熱湯を噴射して殺菌洗浄し、
かつそのための噴射ノズルを備えた給湯管を付設した装
置を設け、また屠体処理機械としての屠体皮剥ぎ機械の
屠体皮剥ぎステーションで屠体の皮剥ぎのための刃物、
対向ローラ及びテーブルローラに熱湯を噴射して殺菌洗
浄し、その上テーブルローラの周速度を増大させて皮剥
ぎを終わった屠体に再び汚れたテーブルローラが接触す
ることを防止し、かつそのための噴射ノズルを備えた給
湯管を付設した配置及びテーブルローラ駆動装置を設け
る。
【０００６】
【実施例】図１〜図３及び図４〜図６に示すように、２
つの実施例、即ち屠体処理機械としての背割り機械に付
設されるべき殺菌洗浄装置及び屠体処理機械としての屠
体皮剥機械に付設されるべき殺菌洗浄装置の実施例に基
づき本発明による屠体処理機用殺菌洗浄装置を説明す
る。
つの実施例、即ち屠体処理機械としての背割り機械に付
設されるべき殺菌洗浄装置及び屠体処理機械としての屠
体皮剥機械に付設されるべき殺菌洗浄装置の実施例に基
づき本発明による屠体処理機用殺菌洗浄装置を説明す
る。
【０００７】図１は、屠体皮剥機械Ｎと共に屠体処理機
械を構成する屠体背割り機械Ａの概要を示す。Ａは屠体
の背骨を丸鋸又は帯鋸により縦に切断するための背割り
ステーションとしての背割り機械、Ｂは屠体Ｆを懸垂し
て搬送する懸垂搬送装置、Ｃは屠体背割り機械の設置さ
れた床面、Ｄは屠体の背割りのために屠体を不動に保持
するための屠体保持枠、Ｅは屠体背割り機械Ａにおける
屠体の有無を検出する屠体感知装置、Ｆは屠体、そして
Ｇは屠体Ｆを屠体保持枠Ｄに押圧固定するためのプッシ
ャを示す。
械を構成する屠体背割り機械Ａの概要を示す。Ａは屠体
の背骨を丸鋸又は帯鋸により縦に切断するための背割り
ステーションとしての背割り機械、Ｂは屠体Ｆを懸垂し
て搬送する懸垂搬送装置、Ｃは屠体背割り機械の設置さ
れた床面、Ｄは屠体の背割りのために屠体を不動に保持
するための屠体保持枠、Ｅは屠体背割り機械Ａにおける
屠体の有無を検出する屠体感知装置、Ｆは屠体、そして
Ｇは屠体Ｆを屠体保持枠Ｄに押圧固定するためのプッシ
ャを示す。
【０００８】図２及び図３によれば、背割り機械Ａ及び
屠体皮剥機械Ｎに適用されるべき本発明による殺菌洗浄
装置が明らかにされる。図１の背割りステーションＡの
主要部の拡大図であって、１はカッターシャフト、２は
丸鋸、３は丸鋸カバーであって、丸鋸２の略半周に渡っ
てその周縁及びその側面を取り囲んでいる。４は水用洗
浄ノズル、５は丸鋸カバー３を図示しない機械架台又は
丸鋸駆動装置ハウジングにボルトで固定するための丸鋸
カバー固定用ブラケットである。６は給湯管７を取り付
けるための丸鋸カバーフランジ、７は給湯管であって、
給湯管７にはチーズ、エルボ等を介して丸鋸２の周縁の
真上から、そして丸鋸２の屠体Ｆに対する送り込み方向
に見て丸鋸２の周縁の左上方及び右上方からそれぞれ８
３°Ｃ以上の熱湯を噴射するために丸鋸２に向けられた
噴射ノズル７′′′、７′、７′′が接続している。ま
た、丸鋸カバー３の両側面に給湯管８、８が付設され、
給湯管８、８にはそれぞれ８３°Ｃ以上の熱湯を丸鋸カ
バー３の両側面に噴射するために、丸鋸２の屠体Ｆに対
する送り込み方向に見て丸鋸２の左側面及び右側面に向
けられた噴射ノズル８′、８′′が接続管を介して接続
される。
屠体皮剥機械Ｎに適用されるべき本発明による殺菌洗浄
装置が明らかにされる。図１の背割りステーションＡの
主要部の拡大図であって、１はカッターシャフト、２は
丸鋸、３は丸鋸カバーであって、丸鋸２の略半周に渡っ
てその周縁及びその側面を取り囲んでいる。４は水用洗
浄ノズル、５は丸鋸カバー３を図示しない機械架台又は
丸鋸駆動装置ハウジングにボルトで固定するための丸鋸
カバー固定用ブラケットである。６は給湯管７を取り付
けるための丸鋸カバーフランジ、７は給湯管であって、
給湯管７にはチーズ、エルボ等を介して丸鋸２の周縁の
真上から、そして丸鋸２の屠体Ｆに対する送り込み方向
に見て丸鋸２の周縁の左上方及び右上方からそれぞれ８
３°Ｃ以上の熱湯を噴射するために丸鋸２に向けられた
噴射ノズル７′′′、７′、７′′が接続している。ま
た、丸鋸カバー３の両側面に給湯管８、８が付設され、
給湯管８、８にはそれぞれ８３°Ｃ以上の熱湯を丸鋸カ
バー３の両側面に噴射するために、丸鋸２の屠体Ｆに対
する送り込み方向に見て丸鋸２の左側面及び右側面に向
けられた噴射ノズル８′、８′′が接続管を介して接続
される。
【０００９】図４は、屠体背割り機械Ａと共に屠体処理
機械を構成する屠体皮剥機械Ｎの概要を示す。Ｈはロー
ラ駆動装置としての減速機付き電動機により駆動される
油圧ジャッキポンプを示しかつ油圧ジャッキポンプＨに
は油圧モータ、油圧シリンダが接続される。Ｉは屠体入
口シュート、Ｊは屠体出口シュート、Ｋはカッタ位置調
整のためのカッタシリンダ、Ｌは屠体皮剥機械の作動の
制御のための制御盤、そしてＭは屠体皮剥機械の操作員
による操作のための操作盤を示し、１８は機械フレー
ム、外装等を包括的に総称する機械架台を示す。
機械を構成する屠体皮剥機械Ｎの概要を示す。Ｈはロー
ラ駆動装置としての減速機付き電動機により駆動される
油圧ジャッキポンプを示しかつ油圧ジャッキポンプＨに
は油圧モータ、油圧シリンダが接続される。Ｉは屠体入
口シュート、Ｊは屠体出口シュート、Ｋはカッタ位置調
整のためのカッタシリンダ、Ｌは屠体皮剥機械の作動の
制御のための制御盤、そしてＭは屠体皮剥機械の操作員
による操作のための操作盤を示し、１８は機械フレー
ム、外装等を包括的に総称する機械架台を示す。
【００１０】図５及び図６は、図４に示す屠体処理機械
としての屠体皮剥ぎ機械に適用されるべき殺菌洗浄装置
を示す。Ｆは屠体であり、屠体Ｆを回転可能に支持する
ために、屠体Ｆの皮Ｆ′と皮下部分の間に当てられる刃
物１１を備えたカッターアルミ台１１′、刃物の刃先に
対向して位置しかつ屠体Ｆの皮Ｆ′を巻き込むための対
向ローラ１２、一平面上（図５）又は湾曲した面上（図
６）に複数配列されるテーブルローラ１３、１４、１５
が配設されており、対向ローラ１２及びテーブルローラ
１３、１４、１５は、屠体Ｆの皮剥ぎ準備作業が終了し
た後、作業員による操作盤Ｍの操作により図示しないロ
ーラ駆動装置によって駆動されることができる。屠体Ｆ
の皮Ｆ′を刃物１１との間に巻き込むための対向ローラ
１２の下方には、屠体Ｆの皮Ｆ′を引き込んで牽引する
屠体Ｆの皮剥ぎを遂行するために協働する移動ゴムロー
ラ１６及び固定ゴムローラ１７が配設されている。
としての屠体皮剥ぎ機械に適用されるべき殺菌洗浄装置
を示す。Ｆは屠体であり、屠体Ｆを回転可能に支持する
ために、屠体Ｆの皮Ｆ′と皮下部分の間に当てられる刃
物１１を備えたカッターアルミ台１１′、刃物の刃先に
対向して位置しかつ屠体Ｆの皮Ｆ′を巻き込むための対
向ローラ１２、一平面上（図５）又は湾曲した面上（図
６）に複数配列されるテーブルローラ１３、１４、１５
が配設されており、対向ローラ１２及びテーブルローラ
１３、１４、１５は、屠体Ｆの皮剥ぎ準備作業が終了し
た後、作業員による操作盤Ｍの操作により図示しないロ
ーラ駆動装置によって駆動されることができる。屠体Ｆ
の皮Ｆ′を刃物１１との間に巻き込むための対向ローラ
１２の下方には、屠体Ｆの皮Ｆ′を引き込んで牽引する
屠体Ｆの皮剥ぎを遂行するために協働する移動ゴムロー
ラ１６及び固定ゴムローラ１７が配設されている。
【００１１】屠体Ｆの皮剥ぎ工程において屠体Ｆから皮
Ｆ′を剥がされた後の屠体に皮Ｆ′を剥がされる前の屠
体Ｆと接触したテーブルローラ１３、１４、１５が再び
屠体と接触することがないようするために、これらのテ
ーブルローラ１３、１４、１５の周速度は実際に屠体Ｆ
の周速度、従って屠体Ｆの皮剥ぎ速度に相応する対向ロ
ーラ１２の周速度の１．２倍又は１．２倍以上に調整さ
れる。その上対向ローラ１２及び複数のテーブルローラ
１３、１４、１５の下方で、機械架台１８には８３°Ｃ
以上の熱湯を噴射するための複数の噴射ノズル１９′を
備えた給湯管１９が配設されている。それによって噴射
ノズル１９′から対向ローラ１２及び複数のテーブルロ
ーラ１３、１４、１５に向けて８３°Ｃ以上の熱湯が噴
射されることができる。上記熱湯噴射とテーブルローラ
１３、１４、１５の周速度の増加とにより、テーブルロ
ーラ１３、１４、１５の表面の殺菌洗浄と、皮剥ぎ後の
屠体には殺菌洗浄されたテーブルローラ１３、１４、１
５の表面のみしか接触しないことが確保され、従って病
原性大腸菌Ｏ−１５７のような人体に有害な細菌が屠体
に付着したまま、屠体処理機械から排出されることが防
止される。
Ｆ′を剥がされた後の屠体に皮Ｆ′を剥がされる前の屠
体Ｆと接触したテーブルローラ１３、１４、１５が再び
屠体と接触することがないようするために、これらのテ
ーブルローラ１３、１４、１５の周速度は実際に屠体Ｆ
の周速度、従って屠体Ｆの皮剥ぎ速度に相応する対向ロ
ーラ１２の周速度の１．２倍又は１．２倍以上に調整さ
れる。その上対向ローラ１２及び複数のテーブルローラ
１３、１４、１５の下方で、機械架台１８には８３°Ｃ
以上の熱湯を噴射するための複数の噴射ノズル１９′を
備えた給湯管１９が配設されている。それによって噴射
ノズル１９′から対向ローラ１２及び複数のテーブルロ
ーラ１３、１４、１５に向けて８３°Ｃ以上の熱湯が噴
射されることができる。上記熱湯噴射とテーブルローラ
１３、１４、１５の周速度の増加とにより、テーブルロ
ーラ１３、１４、１５の表面の殺菌洗浄と、皮剥ぎ後の
屠体には殺菌洗浄されたテーブルローラ１３、１４、１
５の表面のみしか接触しないことが確保され、従って病
原性大腸菌Ｏ−１５７のような人体に有害な細菌が屠体
に付着したまま、屠体処理機械から排出されることが防
止される。
【００１２】対向ローラ１２の直径ｄは例えば７５ｍ
ｍ、テーブルローラ１３、１４及び１５は例えば５５ｍ
ｍ及び又は６５ｍｍに設計されることができる。ドラッ
グローラ１６、１７は対向ローラ１２よりも幾分大きな
直径に設計されることができる。屠体Ｆの直径は対向ロ
ーラ１２又はテーブルローラ１３、１４、１５の直径の
大略数倍〜１０倍前後となる。対向ローラ１２の周速度
に対してテーブルローラ１３、１４、１５の周速度を
１．２倍とすれば、例えば屠体Ｆの直径をＤで表わし、
テーブルローラ１３、１４、１５の直径をｄで表わし、
仮に（Ｄ／ｄ）＝５とすれば、屠体Ｆの皮剥ぎ、即ち屠
体Ｆの１回転中にテーブルローラ１３、１４、１５はそ
れぞれ６回転（５回転＋１回転）し、それによって屠体
Ｆの１回転の間に屠体Ｆと接触するテーブルローラ１
３、１４、１５は屠体皮剥ぎのための５回転に加えて殺
菌洗浄のために更に１回転を終了する結果となり、この
ように殺菌洗浄されたテーブルローラ１３、１４、１５
が、皮Ｆ′を剥がされた屠体部分、具体的には皮剥ぎ準
備作業時に対向ローラ１２に屠体Ｆの皮Ｆ′の一部分に
巻き込ために屠体Ｆに縦の切れ目を入れて屠体Ｆの皮
Ｆ′をある程度剥がされた領域、即ち１つの屠体Ｆにつ
いて最初に皮Ｆ′が剥がされた屠体の領域には屠体Ｆの
皮剥ぎ終了後に始めて接触することになり、皮剥ぎの終
了した屠体は常に殺菌洗浄されたテーブルローラ１３、
１４、１５上に支持されることになる。
ｍ、テーブルローラ１３、１４及び１５は例えば５５ｍ
ｍ及び又は６５ｍｍに設計されることができる。ドラッ
グローラ１６、１７は対向ローラ１２よりも幾分大きな
直径に設計されることができる。屠体Ｆの直径は対向ロ
ーラ１２又はテーブルローラ１３、１４、１５の直径の
大略数倍〜１０倍前後となる。対向ローラ１２の周速度
に対してテーブルローラ１３、１４、１５の周速度を
１．２倍とすれば、例えば屠体Ｆの直径をＤで表わし、
テーブルローラ１３、１４、１５の直径をｄで表わし、
仮に（Ｄ／ｄ）＝５とすれば、屠体Ｆの皮剥ぎ、即ち屠
体Ｆの１回転中にテーブルローラ１３、１４、１５はそ
れぞれ６回転（５回転＋１回転）し、それによって屠体
Ｆの１回転の間に屠体Ｆと接触するテーブルローラ１
３、１４、１５は屠体皮剥ぎのための５回転に加えて殺
菌洗浄のために更に１回転を終了する結果となり、この
ように殺菌洗浄されたテーブルローラ１３、１４、１５
が、皮Ｆ′を剥がされた屠体部分、具体的には皮剥ぎ準
備作業時に対向ローラ１２に屠体Ｆの皮Ｆ′の一部分に
巻き込ために屠体Ｆに縦の切れ目を入れて屠体Ｆの皮
Ｆ′をある程度剥がされた領域、即ち１つの屠体Ｆにつ
いて最初に皮Ｆ′が剥がされた屠体の領域には屠体Ｆの
皮剥ぎ終了後に始めて接触することになり、皮剥ぎの終
了した屠体は常に殺菌洗浄されたテーブルローラ１３、
１４、１５上に支持されることになる。
【００１３】図６（ｂ）に示すように、刃物１１を支持
するカッターアルミ台１１′の機械架台１８への取付け
部にも給湯管２０が付設されており、給湯管２０に付設
された噴射ノズル２０′から刃物１１に向けて８３°Ｃ
以上の熱湯が噴射されることができ、それによって刃物
１１の殺菌洗浄が行われる。従って屠体Ｆは完全に殺菌
洗浄されたテーブルローラ１３、１４、１５の表面にの
み接触し、屠体入口シュートＩから屠体出口シュートＪ
まで送られることとなる。
するカッターアルミ台１１′の機械架台１８への取付け
部にも給湯管２０が付設されており、給湯管２０に付設
された噴射ノズル２０′から刃物１１に向けて８３°Ｃ
以上の熱湯が噴射されることができ、それによって刃物
１１の殺菌洗浄が行われる。従って屠体Ｆは完全に殺菌
洗浄されたテーブルローラ１３、１４、１５の表面にの
み接触し、屠体入口シュートＩから屠体出口シュートＪ
まで送られることとなる。
【００１４】図６（ａ）に示すように、給湯管１９及び
噴射ノズル１９′は屠体入口シュートＩ及び屠体出口シ
ュートＪにも配設されることができる。それによって屠
体皮剥ぎステーションのみならず、その前後の屠体処理
工程においても一貫して屠体の殺菌洗浄が行われること
ができ、それによって病原性大腸菌Ｏ−１５７のような
人体に有害な細菌が屠体から完全に除去されることがで
きる。
噴射ノズル１９′は屠体入口シュートＩ及び屠体出口シ
ュートＪにも配設されることができる。それによって屠
体皮剥ぎステーションのみならず、その前後の屠体処理
工程においても一貫して屠体の殺菌洗浄が行われること
ができ、それによって病原性大腸菌Ｏ−１５７のような
人体に有害な細菌が屠体から完全に除去されることがで
きる。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、屠体処理機械、特に屠
体背割り機械用及び屠体皮剥機械用殺菌洗浄装置が提供
される。それによって屠体処理工程において直接的及び
間接的に屠体と接触する機械部分の殺菌洗浄が温度８３
°Ｃ以上の熱湯を前記機械部分に噴射することにより行
われて、一方では屠体背割り機械における屠体処理中に
は機械部分、即ち背割り用丸鋸が常に殺菌洗浄された状
態を保って屠体に接触するようにし、他方では屠体皮剥
機械における屠体と直接接触するテーブルローラの周速
度を対向ローラの周速度に対して増大させたことにより
屠体処理後の屠体に再び汚れた機械部分が接触すること
がなく、機械部分は屠体処理後は殺菌洗浄された状態で
屠体に接触するので、病原性大腸菌Ｏ−１５７のような
人体に有害な細菌が屠体から完全に除去されることがで
きる。また、屠体の入口シュートI及び出口シュートJ
にも温度８３°Ｃ以上の熱湯を噴射させることにより、
屠体処理機械の全工程に渡って屠体の殺菌洗浄が実施さ
れ、それによって本発明による屠体処理機械用殺菌洗浄
装置によれば、屠体処理段階において食品衛生法上の規
定を完全に充足した食肉の提供が保証される。
体背割り機械用及び屠体皮剥機械用殺菌洗浄装置が提供
される。それによって屠体処理工程において直接的及び
間接的に屠体と接触する機械部分の殺菌洗浄が温度８３
°Ｃ以上の熱湯を前記機械部分に噴射することにより行
われて、一方では屠体背割り機械における屠体処理中に
は機械部分、即ち背割り用丸鋸が常に殺菌洗浄された状
態を保って屠体に接触するようにし、他方では屠体皮剥
機械における屠体と直接接触するテーブルローラの周速
度を対向ローラの周速度に対して増大させたことにより
屠体処理後の屠体に再び汚れた機械部分が接触すること
がなく、機械部分は屠体処理後は殺菌洗浄された状態で
屠体に接触するので、病原性大腸菌Ｏ−１５７のような
人体に有害な細菌が屠体から完全に除去されることがで
きる。また、屠体の入口シュートI及び出口シュートJ
にも温度８３°Ｃ以上の熱湯を噴射させることにより、
屠体処理機械の全工程に渡って屠体の殺菌洗浄が実施さ
れ、それによって本発明による屠体処理機械用殺菌洗浄
装置によれば、屠体処理段階において食品衛生法上の規
定を完全に充足した食肉の提供が保証される。
【図１】屠体処理機械、特に背割り機械の概要を示す図
である。
である。
【図２】本発明による背割り機械用殺菌洗浄装置を示す
正面図である。
正面図である。
【図３】本発明による背割り機械用殺菌洗浄装置の部分
拡大図であり、（ａ）は図２のＩＩＩａの方向に見た部
分拡大図、そして（ｂ）は図２のＩＩＩｂの方向に見た
部分拡大図である。
拡大図であり、（ａ）は図２のＩＩＩａの方向に見た部
分拡大図、そして（ｂ）は図２のＩＩＩｂの方向に見た
部分拡大図である。
【図４】本発明による屠体処理機械、特に屠体皮剥機械
の概要を示す図であり、（ａ）はその正面図、そして
（ｂ）はその側面図である。
の概要を示す図であり、（ａ）はその正面図、そして
（ｂ）はその側面図である。
【図５】本発明による屠体皮剥ぎ機械用殺菌洗浄装置を
示す拡大側面図である。
示す拡大側面図である。
【図６】本発明による屠体皮剥ぎ機械用殺菌洗浄装置を
示す正面図である。
示す正面図である。
【符号の説明】 １ カッターシャフト ２ 丸鋸 ３ 丸鋸カバー ４ 水用洗浄ノズル ５ 丸鋸カバー固定用ブラケット ６ 丸鋸カバーフランジ ７ 給湯管 ７′ 噴射ノズル ７′′ 噴射ノズル ７′′′ 噴射ノズル ８ 給湯管 ８′ 噴射ノズル ８′′ 噴射ノズル １１ 刃物 １１′ カッターアルミ台 １２ 対向ローラ １３ テーブルローラ １４ テーブルローラ １５ テーブルローラ １６ 移動ゴムローラ １７ 固定ゴムローラ １８ 機械架台 １９ 給湯管 １９′ 噴射ノズル ２０ 給湯管 ２０′ 噴射ノズル Ａ 背割り機械 Ｂ 懸垂搬送装置 Ｃ 床面 Ｄ 屠体保持枠 Ｅ 屠体感知装置 Ｆ 屠体 Ｆ′ 皮 Ｇ プッシャ Ｈ 油圧ジャッキポンプ Ｉ 入口シュート Ｊ 出口シュート Ｋ カッターシリンダー Ｌ 屠体皮剥機械の制御盤 Ｍ 屠体皮剥機械の操作盤 Ｎ 屠体皮剥機械
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A22B 5/00 - 5/20
Claims (1)
- 【請求項１】屠体（Ｆ）を一体ずつ懸垂して搬送する懸
垂搬送装置（Ｂ）によって搬送されて来る屠体（Ｆ）
を、懸垂されたまま屠体入り口シュート（Ｉ）から屠体
皮剥機械（Ｎ）に導きかつそのテーブルローラ（１３，
１４，１５）上に横転した状態で支持しかつテーブルロ
ーラ（１３，１４，１５）によって回転させながら刃物
（１１）を皮（Ｆ′）と肉の間に送り込みかつ皮
(Ｆ′）の端を対向ローラ（１２）に巻き込んで皮剥ぎ
し、続いて屠体（Ｆ）を懸垂されたまま屠体出口シュー
ト（Ｊ）から次の屠体処理ステーションである屠体背割
り機械（Ｃ）に送り込み、そこでその背骨を丸鋸（２）
によって縦断するような屠体処理機械のための殺菌装置
において、 背割り機械の丸鋸（２）のカバー（３）に取り付けられ
た一方の給湯管（７）に接続した噴射ノズル（７′、
７′′、７′′′）が、丸鋸（２）の周縁に向けられて
おり、そして丸鋸（２）のカバー（３）に取り付けられ
た他方の給湯管（８）に接続した噴射ノズル（８′、
８′′）が丸鋸（２）の側面に向けられており、上記噴
射ノズル（７′、７′′、７′′′及び８′、８′′）
から丸鋸（２）の周縁及び側面に向けて温度８３℃以上
の熱湯が噴射されるようにされ、 一方屠体（Ｆ）を回動可能に支持しかつその回転中に屠
体（Ｆ）の皮（Ｆ′）を剥がすために、屠体皮剥機械
（Ｎ）にカッターアルミ台（１１′）に取り付けられた
刃物（１１）と、その刃先に対向して位置する対向ロー
ラ（１２）と、これと並んで複数のテーブルローラー
（１３，１４，１５）とが配設されており、屠体（Ｆ）
の皮（Ｆ′）の端を巻き込む対向ローラ（１２）と刃物
（１１）の刃先との間を通って屠体（Ｆ）の皮（Ｆ′）
を引き込むための対のゴムローラ（１６、１７）が対向
ローラ（１２）の下方に配設されており、テーブルロー
ラー（１３，１４，１５）の直径（ｄ）は屠体の直径
（Ｄ）の略５分の一にされており、対向ロ−ラ（１２）
の直径はテーブルローラー（１３，１４，１５）の直径
（ｄ）よりも幾分大きくされており、その際複数のテー
ブルローラ（１３、１４、１５）の周速度は対向ローラ
（１２）の周速度の１．２倍又は１．２倍以上にされか
つその上対向ローラ（１２）及びテーブルローラ（１
３、１４、１５）に向けて８３°Ｃ以上の熱湯を噴射す
るために、これらのローラに向けられた噴射ノズル（１
９′）を備えた給湯管（１９）が機械架台（１８）に付
設され、刃物（１１）に向けて８３°Ｃ以上の熱湯を噴
射するために、カッターアルミ台（１１′）に噴射ノズ
ル（２０′）を備えた給湯管（２０）が付設されおり、
そして給湯管（１９）及び噴射ノズル（１９′）は屠体
入口シュート（Ｉ）、屠体皮剥機械（Ｎ）及屠体出口シ
ュート（Ｊ）に亘って配設されており、それによって屠
体の処理中及び処理後に屠体（Ｆ）と接触する機械部分
は殺菌され、屠体（Ｆ）は、出口シュート（Ｊ）の出口
では無菌状態であることを特徴とする前記屠体処理機械
用殺菌洗浄装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22624697A JP3212916B2 (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 屠体処理機械用殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22624697A JP3212916B2 (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 屠体処理機械用殺菌装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1156223A JPH1156223A (ja) | 1999-03-02 |
| JP3212916B2 true JP3212916B2 (ja) | 2001-09-25 |
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ID=16842192
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22624697A Expired - Fee Related JP3212916B2 (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 屠体処理機械用殺菌装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3212916B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006067853A (ja) * | 2004-08-31 | 2006-03-16 | Hotsugu Mach:Kk | 屠体の背割装置 |
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| CN105475452B (zh) * | 2016-01-14 | 2018-05-18 | 福建安井食品股份有限公司 | 一种带切刀自消杀装置的“井”字形肠类切花机 |
-
1997
- 1997-08-22 JP JP22624697A patent/JP3212916B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1156223A (ja) | 1999-03-02 |
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