JP3212489B2 - 低温域ガス減温塔 - Google Patents
低温域ガス減温塔Info
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Description
から排出する排ガスを低温域にまで減温する低温域ガス
減温塔に関する。
み焼却施設においては、焼却炉1の排ガス(800〜9
00℃)2を排熱ボイラ3に導いて余熱を蒸気の形で取
り出し、プラントや給湯等の熱源として利用している。
また、排ガス2はガス減温塔4に導いて減温した後に、
バグフィルタ5ないしは電気集塵器に導いて、微細な煤
塵を捕集・除去し、その後に煙突6に導いている。
域に限られており、中温域での運転においては400〜
500℃の排ガスを250〜300℃に減温し、高温域
での運転においては800〜900℃の排ガスを300
〜500℃に減温している。これは、ガス減温塔4にお
いては、200〜300℃の排ガスを140〜170℃
に減温する低温域の運転が困難なためであった。
ガス中に冷却水を噴霧し、冷却水が排ガスから潜熱とし
て熱量を奪って蒸発することにより排ガスの冷却を行っ
ている。このため、ガス減温塔を低温域において運転す
る場合には、塔内に流入する排ガスの温度が200〜3
00℃と低温域にあるので、冷却水の蒸発速度が遅く、
排ガスを所定の温度にまで冷却するに必要な冷却水を、
排ガスが塔内を通過する限られた時間において完全に蒸
発させることは困難であった。
れる発癌性物質等の有害物質の有効な除去方法として、
排ガスを低温状態でバグフィルタに導いて濾過すること
が提唱されている。しかし、ガス減温塔において冷却水
が完全に蒸発しない場合には、ガス減温塔の後段に位置
するバグフィルタに未蒸発の冷却水が流入し、バグフィ
ルタの濾布が濡れ、濡れた濾布に煤塵が固着して目詰ま
る問題があった。
の中心位置において単一の噴霧ノズルから噴霧している
ので、排ガスを設定温度にまで減温するに要する水量を
単位時間内に噴霧するためには、水滴の粒径が大きくな
らざるを得なかった。この噴霧した冷却水は負荷として
ガス流に作用し、ガス流の中心付近における上昇力が弱
まり、ガス流の外層における旋回力が強く作用する。こ
のため、塔の中心側において下降流が生じて噴霧した水
滴の一部が塔底部側に降下する問題や、水滴の粒径が大
きくて旋回流による遠心力を受け易いために、水滴が塔
の内周面に達し、濡れた壁面に煤塵が付着してダストト
ラブルを引き起こす問題があった。
低温域における運転においても、冷却水が塔内壁に触れ
ることなく完全に蒸発する低温域ガス減温塔を提供する
ことを目的とする。
ために、本発明の低温域ガス減温塔は、内部の通気路が
冷却対象のガスの冷却空間をなし、前記ガスが通気路を
旋回しながら上昇流となって流通する外塔を設け、外塔
の下側内部に内塔を同心状に配置するとともに、内塔と
外塔の間に形成する環状の間隙の上端側を閉塞し、外塔
と内塔の間に塔壁の接線方向に向けて開口するガス供給
口を形成し、内塔の上側内部に突出して配置する複数の
冷却水噴霧ノズルを内塔の周方向に沿って等間隔で設
け、冷却水噴霧ノズルのノズル口を内塔の壁面付近に設
けた構成としたものである。
と内塔の間の間隙に接線方向に噴出する冷却対象のガス
は、外塔の内周面に沿って旋回しながら前記間隙を下端
の開放口に向けて下降流となって流れる。開放口に達し
たガス流は内塔の下端開口から内塔の内部に流入して上
方に転じ、一旦旋回径を小さくして内塔の内周面に沿っ
て旋回しながら上昇流となって流れ、内塔の上端開口か
ら外塔の通気路に旋回しながら流入する。
外塔の内径に比べて小さく旋回するガス流の外層に対し
て冷却水を複数の冷却水噴霧ノズルから噴霧する。冷却
水の粒子は、ガスの旋回流による拡散作用を受けて微細
粒子となってガス流中に広範囲に拡散し、微細粒子はガ
ス流と共に外塔の通気路を塔頂部に向けて上昇する。こ
の間に冷却水はガスから潜熱として熱量を奪って蒸発
し、ガスを設定温度域にまで冷却する。
子は、外層のガス流に負荷となって作用し、ガス流の外
層における旋回力を減じるので、外塔の通気路における
ガス流の流れは、外層における旋回力が弱く、塔中心側
の内層における上昇力が強いものとなる。このため、ガ
ス流が外塔の通気路を上昇する間に、冷却水の微細粒子
は旋回径を広げながらも外塔の中心側を上昇し、外塔内
面に達することなく塔頂部に到達する。したがって、外
塔の内面が冷却水の付着によって濡れることがなく、冷
却水とともに煤塵が付着して生じるダストトラブルを防
止できる。
冷却するに要する水量を、複数の冷却水噴霧ノズルから
分散して噴霧するので、一つの冷却水噴霧ノズルにおけ
る単位時間内の噴霧水量が少なくなる。このため、冷却
水噴霧ノズルにおけるノズル穴を細かなものにして冷却
水を小さな粒子として噴霧することができるので、冷却
水の熱吸収効率を高めて低温度域においても冷却水の完
全蒸発を果たすことができる。
面に基づいて説明する。図1〜図2において、外塔11
は内部の通気路12が排ガス等の冷却対象をなすガス1
3の冷却空間をなしており、ガス13が通気路12を旋
回しながら上昇流となって流通する。外塔11は塔頂部
が後段のバグフィルタ(図示せず)に連通しており、塔
底部にローダーバルブ14が設けてある。
に配置してあり、内塔15と外塔11の間に環状の間隙
16が設けてある。内塔15の上端側は上方に向けて広
く拡径するガイド部17が設けてあり、ガイド部17の
上端縁が外塔11の内周面に接合して間隙16の上端側
を閉塞しており、間隙16の下端は開放口を形成してい
る。外塔11にはガス13を導入するためのガス供給管
18が接続しており、ガス供給管18は外塔11と内塔
15の間の間隙16に連通し、塔壁の接線方向に向けて
ガス供給口が18aが開口している。
噴霧ノズル19が外塔11および内塔15を貫通して突
出しており、各冷却水噴霧ノズル19は内塔15の周方
向に沿って等間隔で設けてある。各冷却水噴霧ノズル1
9のノズル口部20は内塔15の内面から300mmほど
離れた壁面付近に位置し、冷却水21の噴霧方向が水平
に対して約60°の仰角を持つように斜め上方を向いて
おり、ノズル口部20には複数の細かなノズル穴が設け
てある。
る。冷却対象として200〜300℃の低温のガス13
を供給管18を通して供給する。ガス13は、ガス供給
口18aから外塔11と内塔15の間の間隙16に接線
方向に向けて噴出し、外塔11の内周面に沿って旋回し
ながら間隙16を下端の開放口に向けて下降流となって
流れる。開放口に達したガス流は内塔15の下端開口か
ら内塔15の内部に流入して上方に転じ、内塔15の内
周面に沿って旋回しながら上昇流となって流れ、内塔1
5の上端開口から外塔11の通気路12に旋回しながら
流入する。
て外塔11の内径に比べて小さく旋回しているガス流の
外層に対し、複数の冷却水噴霧ノズル19のノズル口部
20から上方に向けて冷却水21を噴霧する。冷却水2
1の粒子は、ガス13の旋回流による拡散作用を受けて
微細粒子となってガス流中に広範囲に拡散し、微細粒子
はガス流と共に外塔11の通気路12を塔頂部に向けて
上昇する。この間に冷却水21の微細粒子は、ガス13
から潜熱として熱量を奪って蒸発し、ガス13を設定温
度域(140〜170℃)にまで冷却する。
却水13の粒子は、外層のガス流に負荷となって作用
し、ガス流の外層における旋回力を減じるので、外塔1
1の通気路12におけるガス流の流れは、外層における
旋回力が弱く、塔中心側の内層における上昇力が強いも
のとなる。ラグランジェの方程式に従えば、冷却水21
を噴霧する地点が旋回流の外側であるほど、冷却水21
の粒子はガス流から旋回力を奪う。
2を上昇する間に、冷却水21の微細粒子は、前半にお
いて幾分旋回し、旋回径を広げながらも外塔11の中心
側を上昇し、後半においては旋回力を失って直上し、外
塔11の内面に達することなく塔頂部に到達する。した
がって、外塔11の内面が冷却水21の付着によって濡
れることがなく、冷却水21とともに煤塵が付着して生
じるダストトラブルを防止できる。
度域まで冷却するに要する水量を、複数の冷却水噴霧ノ
ズル19の各ノズル口部20から分散して均等に噴霧す
るので、一つの冷却水噴霧ノズル19における単位時間
内の噴霧水量が少なくなる。このため、冷却水噴霧ノズ
ル19のノズル口部20におけるノズル穴の数を多くす
るとともに径を小さく形成し、冷却水21を小さな粒子
として噴霧することができ、冷却水21の総表面積が大
きくなることにより、熱吸収効率を高めて低温度域にお
いても冷却水21の完全蒸発を果たすことができる。
の上端開口付近において、旋回するガス流の外層に対し
て冷却水を複数の冷却水噴霧ノズルから噴霧することに
より、ガス流の外層における旋回力を減じ、外層におけ
る旋回力を弱め、塔中心側の内層における上昇力の強い
ガス流を形成することができ、このガス流により冷却水
の微細粒子が外塔の内面に付着することを防止でき、冷
却水とともに煤塵が塔壁に付着して生じるダストトラブ
ルを防止できる。
ルから分散して噴霧することにより、一つの冷却水噴霧
ノズルにおける噴霧水量を減じ、冷却水を小さな粒子と
して噴霧することができるので、冷却水の熱吸収効率を
高めて低温度域においても冷却水の完全蒸発を果たすこ
とができる。
塔を示す模式図である。
を示す模式図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 内部の通気路が冷却対象のガスの冷却空
間をなし、前記ガスが通気路を旋回しながら上昇流とな
って流通する外塔を設け、外塔の下側内部に内塔を同心
状に配置するとともに、内塔と外塔の間に形成する環状
の間隙の上端側を閉塞し、外塔と内塔の間に塔壁の接線
方向に向けて開口するガス供給口を形成し、内塔の上側
内部に突出して配置する複数の冷却水噴霧ノズルを内塔
の周方向に沿って等間隔で設け、冷却水噴霧ノズルのノ
ズル口を内塔の壁面付近に設けたことを特徴とする低温
域ガス減温塔。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18455995A JP3212489B2 (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 低温域ガス減温塔 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18455995A JP3212489B2 (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 低温域ガス減温塔 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0933030A JPH0933030A (ja) | 1997-02-07 |
JP3212489B2 true JP3212489B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=16155332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18455995A Expired - Fee Related JP3212489B2 (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 低温域ガス減温塔 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3212489B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP18455995A patent/JP3212489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0933030A (ja) | 1997-02-07 |
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