JPH0933032A - 低温域ガス減温塔 - Google Patents

低温域ガス減温塔

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Publication number
JPH0933032A
JPH0933032A JP7184563A JP18456395A JPH0933032A JP H0933032 A JPH0933032 A JP H0933032A JP 7184563 A JP7184563 A JP 7184563A JP 18456395 A JP18456395 A JP 18456395A JP H0933032 A JPH0933032 A JP H0933032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tower
gas
section
cooling water
flow
Prior art date
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Pending
Application number
JP7184563A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Sato
佐藤  淳
Shiro Nakai
志郎 中井
Masahito Azuma
雅人 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Publication of JPH0933032A publication Critical patent/JPH0933032A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温域における運転においても、冷却水が塔
内壁に触れることなく完全に蒸発する低温域ガス減温塔
を提供する。 【解決手段】 外塔11の下側内部に内塔15を同心状
に配置し、外塔11と内塔15の間に形成した間隙16
に連通して塔壁の接線方向に向けて開口するガス供給口
を設け、内塔15の上端に連続して導入部17aと保温
部17bとからなるガイド塔17を設け、導入部17a
は内塔15の上端縁から上方に向けて広く拡径する形状
に形成し、保温部17bは導入部17aの上端縁から上
方に延びる直胴状に形成し、保温部17bと外塔11と
の間に前記間隙16に連通して隘路Fを形成し、隘路F
の上端および間隙の下端を開放口に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ焼却炉等
から排出する排ガスを低温域にまで減温する低温域ガス
減温塔に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図3に示すように、都市ご
み焼却施設においては、焼却炉1の排ガス(800〜9
00℃)2を排熱ボイラ3に導いて余熱を蒸気の形で取
り出し、プラントや給湯等の熱源として利用している。
また、排ガス2はガス減温塔4に導いて減温した後に、
バグフィルタ5ないしは電気集塵器に導いて、微細な煤
塵を捕集・除去し、その後に煙突6に導いている。
【0003】ガス減温塔4の運転は中温域ないしは高温
域に限られており、中温域での運転においては400〜
500℃の排ガスを250〜300℃に減温し、高温域
での運転においては800〜900℃の排ガスを300
〜500℃に減温している。これは、ガス減温塔4にお
いては、200〜300℃の排ガスを140〜170℃
に減温する低温域の運転が困難なためであった。
【0004】ガス減温塔においては、塔内に流入する排
ガス中に冷却水を噴霧し、冷却水が排ガスから潜熱とし
て熱量を奪って蒸発することにより排ガスの冷却を行っ
ている。このため、ガス減温塔を低温域において運転す
る場合には、塔内に流入する排ガスの温度が200〜3
00℃と低温域にあるので、冷却水の蒸発速度が遅く、
排ガスを所定の温度にまで冷却するに必要な冷却水を、
排ガスが塔内を通過する限られた時間において完全に蒸
発させることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、排ガス中に含ま
れる発癌性物質等の有害物質の有効な除去方法として、
排ガスを低温状態でバグフィルタに導いて濾過すること
が提唱されている。しかし、ガス減温塔において冷却水
が完全に蒸発しない場合には、ガス減温塔の後段に位置
するバグフィルタに未蒸発の冷却水が流入し、バグフィ
ルタの濾布が濡れ、濡れた濾布に煤塵が固着して目詰ま
る問題があった。
【0006】また、従来のガス減温塔では、冷却水を塔
の中心位置において単一の噴霧ノズルから噴霧している
ので、排ガスを設定温度にまで減温するに要する水量を
単位時間内に噴霧するためには、水滴の粒径が大きくな
らざるを得なかった。この噴霧した冷却水は負荷として
ガス流に作用し、ガス流の中心付近における上昇力が弱
まり、ガス流の外層における旋回力が強く作用する。こ
のため、塔の中心側において下降流が生じて噴霧した水
滴の一部が塔底部側に降下する問題や、水滴の粒径が大
きくて旋回流による遠心力を受け易いために、水滴が塔
の内周面に達し、濡れた壁面に煤塵が付着してダストト
ラブルを引き起こす問題があった。
【0007】本発明は上記した課題を解決するもので、
低温域における運転においても、冷却水が塔内壁に触れ
ることなく完全に蒸発する低温域ガス減温塔を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の低温域ガス減温塔は、内部の通気路が
冷却対象のガスの冷却空間をなし、前記ガスが通気路を
旋回しながら上昇流となって流通する外塔を設け、外塔
の下側内部に内塔を同心状に配置し、内塔の内部に突出
して冷却水噴霧ノズルを設け、外塔と内塔の間に形成し
た間隙に連通して塔壁の接線方向に向けて開口するガス
供給口を設け、内塔の上端に連続して導入部と保温部と
からなるガイド塔を設け、導入部は内塔の上端縁から上
方に向けて広く拡径する形状に形成し、保温部は導入部
の上端縁から上方に延びる直胴状に形成し、保温部と外
塔との間に前記間隙に連通して隘路を形成し、隘路の上
端および間隙の下端を開放口に形成した構成としたもの
である。
【0009】上記した構成により、ガス供給口から外塔
と内塔の間の間隙に接線方向に噴出する冷却対象のガス
は、外塔の内周面に沿って旋回しながら前記間隙を下端
の開放口に向けて下降流となって流れる。開放口に達し
たガス流は内塔の下端開口から内塔の内部に流入して上
方に転じ、一旦旋回径を小さくして内塔の内周面に沿っ
て旋回しながら上昇流となって流れ、内塔の上端開口か
ら外塔の通気路に旋回しながら流入する。
【0010】このとき、内塔の上端開口付近において、
旋回するガス流に対して冷却水噴霧ノズルから冷却水を
噴霧する。冷却水の粒子は、ガスの旋回流による拡散作
用を受けて微細粒子となってガス流中に広範囲に拡散
し、微細粒子はガス流と共に外塔の通気路を塔頂部に向
けて旋回径を広げながら上昇する。この間に冷却水はガ
スから潜熱として熱量を奪って蒸発し、ガスを設定温度
域にまで冷却する。
【0011】ところで、冷却水がガスから熱量を奪って
蒸発するまでには一定の時間を要するので、外塔の通気
路を上昇するガス流中において冷却水の粒子が存在する
率は、塔下部側ほど大きく、塔頂部側ほど小さくなり、
冷却水の粒子が塔内面に付着する可能性も塔下部側ほ
ど、つまり保温部において大きくなる。
【0012】一方、ガス供給口から外塔と内塔の間の間
隙に流入したガス流の一部が、導入部に案内されて保温
部と外塔との間の隘路に流入し、隘路を上昇する間に保
温部を外周面側から加熱する。このため、保温部に冷却
水の粒子が付着しても、冷却水は保温部から熱量を受け
て値ちに蒸発するので、冷却水が付着した箇所に煤塵が
付着してダストトラブルを起こすことが防止できる。隘
路の上端の開放口から外塔の上側内部に噴出するガス流
は、内塔を通って上昇して来るガスの旋回流を、外塔の
中心側に向けて付勢するので、冷却水の微細粒子を伴っ
たガス流は外塔の内面に達することなく塔頂部に到達
し、ダストトラブルを防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図2において、外塔11
は内部の通気路12が排ガス等の冷却対象をなすガス1
3の冷却空間をなしており、ガス13が通気路12を旋
回しながら上昇流となって流通する。外塔11は塔頂部
が後段のバグフィルタ(図示せず)に連通しており、塔
底部にローダーバルブ14が設けてある。
【0014】外塔11の下側内部には内塔15が同心状
に配置してあり、内塔15と外塔11の間に環状の間隙
16が設けてある。内塔15の上端側にはガイド塔17
が設けてあり、ガイド塔17は導入部17aと保温部1
7bとからなる。導入部17aは内塔15の上端縁から
上方に向けて広く拡径する形状をなし、保温部17bは
導入部17aの上端縁から上方に延びる直胴状をなして
いる。保温部17bは外塔11の内周面との間に間隙1
6に連通する隘路Fを形成しており、隘路Fの上端およ
び間隙16の下端は開放口を形成している。隘路Fは1
00mm程度の幅である。外塔11の直胴状をなす通気路
12の長さL1 に対し、保温部17bの長さL2 は0.
6倍ほどである。外塔11にはガス13を導入するため
のガス供給管18が接続しており、ガス供給管18は外
塔11と内塔15の間の間隙16に連通し、塔壁の接線
方向に向けてガス供給口18aが開口している。内塔1
5の最上位の内部には複数の冷却水噴霧ノズル19が外
塔11および内塔15を貫通して突出しており、各冷却
水噴霧ノズル19は内塔15の周方向に沿って等間隔で
設けてある。
【0015】各冷却水噴霧ノズル19のノズル口部20
は内塔15の内面から300mmほど離れた壁面付近に位
置し、冷却水21の噴霧方向が水平に対して約60°の
仰角を持つように斜め上方を向いており、ノズル口部2
0には複数の細かなノズル穴が設けてある。
【0016】以下、上記した構成における作用を説明す
る。冷却対象として200〜300℃の低温のガス13
を供給管18を通して供給する。ガス13は、ガス供給
口18aから外塔11と内塔15の間の間隙16に接線
方向に向けて噴出し、外塔11の内周面に沿って旋回し
ながら間隙16を下端の開放口に向けて下降流となって
流れる。開放口から下方に噴出するガス流は塔底部側で
上方に反転し、内塔15の下端開口から内塔15の内部
に流入し、内塔15の内周面に沿って旋回しながら上昇
流となって流れ、内塔15の上端開口から外塔11の通
気路12に旋回しながら流入する。
【0017】このとき、内塔15の上端開口付近におい
て外塔11の内径に比べて小さく旋回しているガス流の
外層に対し、複数の冷却水噴霧ノズル19のノズル口部
20から上方に向けて冷却水21を噴霧する。冷却水2
1の粒子は、ガス13の旋回流による拡散作用を受けて
微細粒子となってガス流中に広範囲に拡散し、微細粒子
はガス流と共に外塔11の通気路12を塔頂部に向けて
上昇する。この間に冷却水21の微細粒子は、ガス13
から潜熱として熱量を奪って蒸発し、ガス13を設定温
度域(140〜170℃)にまで冷却する。
【0018】ところで、冷却水21がガス13から熱量
を奪って蒸発するまでには一定の時間を要するので、外
塔11の通気路を上昇するガス流中において冷却水21
の粒子が存在する率は、塔下部側ほど大きく、塔頂部側
ほど小さくなり、冷却水21の粒子が塔内面に付着する
可能性も塔下部側ほど、つまり保温部17bにおいて大
きくなる。
【0019】一方、ガス供給口18aから外塔11と内
塔15の間の間隙16に流入したガス流の一部が、導入
部17aに案内されて保温部17bと外塔11との間の
隘路Fに流入し、隘路Fを上昇する間に保温部17bを
外周面側から加熱する。このため、保温部17bに冷却
水21の粒子が付着しても、冷却水21は保温部17b
から熱量を受けて値ちに蒸発するので、冷却水21の付
着箇所に煤塵が付着することにより生じるダストトラブ
ルを防止できる。また、隘路Fの上端の開放口から外塔
11の上側内部に噴出するガス流は、内塔15を通って
上昇して来るガスの旋回流を、外塔11の中心側に向け
て付勢するので、冷却水21の微細粒子を伴ったガス流
は外塔11の内面に達することなく塔頂部に到達し、塔
上側部におけるダストトラブルを防止できる。
【0020】また、ガス流の外層に対して噴霧した冷却
水13の粒子が、外層のガス流に負荷となって作用し、
ガス流の外層における旋回力を減じるので、通気路12
におけるガス流の流れは、外層における旋回力が弱く、
塔中心側の内層における上昇力が強いものとなる。この
ため、通気路12を上昇する間に、冷却水21の微細粒
子は、前半において幾分旋回し、旋回径を広げながらも
外塔11の中心側を上昇し、後半においては旋回力を失
って直上し、外塔11の内面に達することなく塔頂部に
到達する。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ガス
流の一部が保温部と外塔との間の隘路に流入し、隘路を
上昇する間に保温部を外周面側から加熱するので、塔下
側部を覆う保温部に冷却水の粒子が付着しても、冷却水
は保温部から熱量を受けて値ちに蒸発するので、冷却水
が付着した箇所に煤塵が付着することにより生起するダ
ストトラブルを防止できる。また、隘路の上端の開放口
から外塔の上側内部に噴出するガス流あ、内塔を通って
上昇して来るガスの旋回流を、外塔の中心側に向けて付
勢するので、冷却水の微細粒子を伴ったガス流は外塔の
内面に達することなく塔頂部に到達し、ダストトラブル
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における低温域ガス減温
塔を示す模式図である。
【図2】同実施の形態における低温域ガス減温塔の断面
を示す模式図である。
【図3】従来の焼却施設の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
11 外塔 12 通気路 13 ガス 15 内塔 16 間隙 F 隘路 17 ガイド塔 17a 導入部 17b 保温部 18 ガス供給管 18a ガス供給口 19 冷却水噴霧ノズル 20 ノズル口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の通気路が冷却対象のガスの冷却空
    間をなし、前記ガスが通気路を旋回しながら上昇流とな
    って流通する外塔を設け、外塔の下側内部に内塔を同心
    状に配置し、内塔の内部に突出して冷却水噴霧ノズルを
    設け、外塔と内塔の間に形成した間隙に連通して塔壁の
    接線方向に向けて開口するガス供給口を設け、内塔の上
    端に連続して導入部と保温部とからなるガイド塔を設
    け、導入部は内塔の上端縁から上方に向けて広く拡径す
    る形状に形成し、保温部は導入部の上端縁から上方に延
    びる直胴状に形成し、保温部と外塔との間に前記間隙に
    連通して隘路を形成し、隘路の上端および間隙の下端を
    開放口に形成したことを特徴とする低温域ガス減温塔。
JP7184563A 1995-07-21 1995-07-21 低温域ガス減温塔 Pending JPH0933032A (ja)

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