JPH09229346A - 煙 突 - Google Patents

煙 突

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JPH09229346A
JPH09229346A JP3586896A JP3586896A JPH09229346A JP H09229346 A JPH09229346 A JP H09229346A JP 3586896 A JP3586896 A JP 3586896A JP 3586896 A JP3586896 A JP 3586896A JP H09229346 A JPH09229346 A JP H09229346A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煙突内面や排ガスダクトの内面に結露した水
滴による水滴ミストによる汚染や腐食公害を防止する。 【解決手段】 煙突本体1の下端部に設けられて排ガス
Gを旋回させて中心ガス流Giと外周混相流Goとに分離す
るガス旋回手段2と、煙突本体1の上端部に設けられて
内面に突設され中心ガス流Giから外周混相流Goを分離す
る衝突板6および分離口7からなる外周流分離手段と、
外周混相流Goをさらに下方に迂回させて外周混相流に含
まれる水滴ミストを分離する分離板8とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却炉などか
ら排出される腐食性ガスや水蒸気を含む排ガスを排出す
るための煙突に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、産業廃棄物や家庭ごみなどの有害
物質を含む廃棄物をごみ焼却炉で燃焼、焼却した場合、
燃焼により生じる腐食性ガスや、排ガス処理を目的とし
て温度を制御する冷却水を噴射するために多量の水蒸気
を含む排ガスが発生する。これを大気中に排出する煙突
では、低温部で水蒸気が結露して露点腐食が生じるのは
よく知られているが、この時排ガスに結露水や腐食金属
が同伴されて大気中に飛散され、ごみ焼却炉の周辺の地
域に水滴ミストとして落下し、汚染や腐食の問題を引き
起こすことが考えられる。
【0003】近年住宅の開発が奥地まですすみ、過疎地
域に建設されていたごみ焼却炉の周辺にも沢山の住宅が
建設されるようになったこと、またごみ中にプラスチッ
ク類が増加した関係で燃焼温度が上がり、排ガス温度制
御のために排ガス中に冷却水を散布する量も増加してい
ること、地方に建設されるごみ焼却炉では小型のものが
多く、24時間の連続操業を前提にしない炉が増加し、
週末ごとの停止する炉や毎日夜間停止する炉が増加し、
排ガスダクトおよび煙突の内面に結露が発生する機会が
増加したことなどの点から、水滴ミストの対策が重要視
されるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、結露対策と
して、バーナ加熱や電熱による煙突や排ガスダクトの積
極保温や保温材の強化が考えられるが、バーナ加熱や電
熱は初期設備投資のほかに運転コストの嵩むという問題
があり、保温材の強化でも、運転停止時間が長くなると
効果に限度があるという問題がある。また結露対策とし
て、排ガスの除湿乾燥操作もあるが、大量の排ガスを一
度冷却除湿し、後昇温する方法はごみ焼却炉の処理コス
トに見合わない。
【0005】本発明は、排ガスを旋回させることによ
り、水滴ミストをほとんど含まない中心ガス流と水滴ミ
ストを多く含む外周混相流に分離できる点に着目したも
ので、上記問題点を解決して、特に起動時に煙突内面や
排ガスダクトの内面に結露した水滴の排出を効果的に防
止できて、水滴ミストによる公害を防止できる煙突を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、排ガスを旋回させて
中心ガス流と外周混相流とに分離するガス旋回手段と、
ガス旋回手段の下流側で煙突の内面に突設されて中心ガ
ス流から外周混相流を分離して煙突外側に誘導するとと
もに、煙突内面を伝って上昇する水膜を煙突外側に取出
す外周流分離手段と、外周流分離手段で分離された外周
混相流を下方に迂回させて外周混相流に含まれる水滴ミ
ストを分離するミスト分離手段とを具備したものであ
る。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記構成に、
水滴ミストが分離された外周混相流を中心ガス流に合流
させる外周流合流路を形成したものである。
【0008】さらに請求項3記載の発明は、上記構成
に、中心ガス流を絞って流速を高める絞り部を形成し、
この絞り部の出口に前記外周流合流路の出口を接続し、
中心ガス流により絞り部に発生する吸引力を利用して外
周混相流を吸引合流させる外周流吸引手段を設けたもの
である。
【0009】さらにまた請求項4記載の発明は、ミスト
分離手段の下方に分離水を受ける集水トレイを配置し、
この集水トレイから分離水を排出する排水手段を設けた
ものである。
【0010】上記請求項1記載の発明によれば、ガス旋
回手段により、ガス流を水滴ミストをほとんど含まない
中心ガス流と、水滴ミストを多く含む外周混相流に分離
するとともに、煙突内面に水滴ミストが付着された水膜
を効果的に上昇移動させる。そして外周流分離手段によ
り、外周混相流を衝突させて煙突外に誘導し、中心ガス
流から外周混相流を分離して外周混相流の流れ方向を変
向させて水滴ミストを分離するとともに、煙突内面を上
昇する水膜を煙突外に取り出す。さらにミスト分離手段
により、外周混相流を下方に迂回させてさらに流速を低
下させ、外周混相流に含まれる水滴ミストを分離する。
これにより、煙突内を排出される排ガスから水滴ミスト
を効果的に分離除去することができる。
【0011】また請求項2記載の発明によれば、外周流
合流路により、分離後の外周混相流を中心ガス流に戻
し、煙突周辺の大気汚染を防止できる。
【0012】さらに請求項3記載の発明によれば、絞り
部に発生する中心ガス流によるベンチュリー効果によ
り、外周流合流路の外周混相流を積極的に吸引して中心
ガス流に同伴させ、効果的に上空に排出することがで
き、排ガスが煙突周辺に滞留することもない。
【0013】さらにまた請求項4記載の発明によれば、
集水トレイにより上昇した水膜による水滴と、外周混相
流から分離された水滴を集めて排水手段により排水でき
るので、分離された水を確実に排水処理することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の煙突の実施の形
態を図1〜図3に基づいて説明する。図1において、1
はごみ焼却炉から排出される排ガスGを排出する円筒状
の煙突本体で、煙突本体1の下端部にには、煙突本体1
内で排ガスGを旋回させて中心流Giと外周混相流Go
とに分離するガス旋回手段2が設けられ、煙突本体1の
上端部には中心ガス流Giから外周混相流Goを分離
し、外周混相流Goから水滴ミストを分離排出するミス
ト分離部3が設けられ、このミスト分離部2の下部に分
離水排出部4が設けられている。
【0015】前記ガス旋回手段2は、煙突本体1の内部
に旋回羽根を設けたものでもよいが、流体抵抗ができる
だけ少ないものが好ましく、ここでは図3に示すよう
に、排ガス管5を煙突本体1の基端部に偏心した位置に
接続して煙突本体1の接線方向に排ガスGを吹き込み旋
回流Gmを形成するように構成される。このように排ガ
スGが煙突本体1内で旋回されることにより、排ガスG
に含まれる水滴ミストが遠心力により外周側に付勢され
て、水滴ミストをほとんど含まない中心ガス流Giと水
滴ミストを多量に含む外周ガス流Goとに分離される。
さらに外周混相流Goでは、水滴ミストが煙突本体1の
内面に押し付けられて凝固し水膜を形成して外周混相流
Goに同伴され、斜め上方に移送される。
【0016】ミスト分離部3は、図2に示すように、煙
突本体1の内面から全周にわたって中心側に突出され中
心ガス流Giから外周混相流Goを分離する湾曲状の衝
突板6と、衝突板6に衝突した外周混相流Goを煙突本
体1の外側に導出する分離口7からなる外周流分離手段
が設けられている。また分離された外周混相流Goを煙
突本体1の外側で下方に案内した後さらに上方に迂回さ
せることにより、外周混相流Goに含まれる水滴ミスト
を分離するミスト分離手段である分離板8が衝突板6に
連続して設けられ、さらに分離板8の外周部で迂回され
た外周混相流Goを上方に案内する円筒状のカバー体9
が配置され、分離板8の下部とカバー体9内に外周流迂
回路10が形成されている。
【0017】分離板8の下方には、外周部がカバー体9
に接続された集水トレイ11が設けられ、複数の連通口
8aが形成された分離板8の下端部が集水トレイ11の
底板に連結されている。また、この集水トレイ11に
は、排水手段である単数または複数の排水筒12が接続
され、排水筒12は半円筒状または円筒状で煙突本体1
の外面に沿って下方に取り付けられている。
【0018】煙突本体1の上端部には、水滴ミストが分
離された外周混相流Goを中心ガス流Giに合流させる
外周流吸引手段13が設けられている。この外周流吸引
手段13は、煙突本体1の上端部で上端ほど縮径されて
中心ガス流Giの流速を高め吸引力を発生する絞り部1
3aと、前記カバー体9の上部で上端ほど縮径されて外
周流迂回路10の出口を絞り部13aの出口に接続する
テーパ筒13bとで構成されている。
【0019】分離水排出部4には、リング形の集水升1
4が煙突本体1の外周部に取り付けられ、排水筒12の
出口が開放されている。またこの集水升14には排水ホ
ース15が接続され、分離水を集めて排水することがで
きる。
【0020】上記構成において、排ガス管5から排出さ
れた排ガスGは、煙突本体1の下端部でガス旋回手段2
により旋回流Gmが形成され、その遠心力により水滴ミ
ストをほとんど含まない中心ガス流Giと、水滴ミスト
を多量に含む外周混相流Goに分離されて、煙突本体1
に沿って上昇される。また上昇中に外周混相流Goが接
触した煙突本体1の内面には、水滴ミストが凝縮、液膜
化され、これが外周混相流Goに押されて内面に沿って
上昇される。
【0021】ミスト分離部3に達すると、外周混相流G
oは衝突板6に衝突して分離口7から外周流迂回路10
に流出され、また水膜は分離口7から排出される。この
時、外周混相流Goは衝突板6に衝突して方向転換され
ることにより、水滴ミストが分離され、さらに分離板8
に沿って下方に案内されることにより流速が低下されて
水滴ミストが凝縮され滴下される。これら分離水は液滴
となって集水トレイ11に滴下され、排水筒12から集
水升14に送られて排水ホース15から排出される。
【0022】一方、中心ガス流Giは絞り部13aで流
路が絞られることにより流速が高まり、外周流迂回路1
0の外周混相流Goを吸引して中心ガス流Giに合流さ
せ、外部に排出される。
【0023】ここで上記実施の形態に至った実験例を図
4〜図7を参照して説明する。 実験例1 図4に示すように、垂直に設置された内径100mm、
長さ1000mmの透明アクリルパイプ21の下方にフ
ァン22とスプレイノズル23を配置するとともに、パ
イプ21の下端入口に旋回流を形成する誘導フィン24
を設けた。そして、ファン22により、約10m/秒で
送風し、同時にスプレーノズル23から水を噴霧した。
【0024】この結果、パイプ21の中心部には、水滴
ミストをほとんど含まない中心空気流Aiが見られ、ま
た外周部には水滴ミスとを多く含んだ混相空気流Aoが
見られた。この混相空気流Aoにおいては、パイプ21
の内面に水膜が生じ、旋回する混相空気流Aoに押され
て上昇し、パイプ21の上端から上方に吹き飛ばされ、
周囲に落下するのが観察された。水膜の移動方向は旋回
流に沿う斜め上方でパイプ21の内面に押し付けられて
移送されていた。次に誘導フィン24を外して同じ実験
を行うと、またパイプ21の内面を上昇する水膜は場所
によっては乱れ、パイプの中心にも水滴ミストが上昇す
るのが見られた。
【0025】したがって、旋回流の遠心力(サイクロン
効果)を利用することにより、水滴ミストをほとんど含
まない中心空気流Aiと、水滴ミストを多量に含む混相
空気流Aoに分離できることが判明した。またパイプ2
1の内面を伝って上昇する水膜も、旋回流中ではガス流
に伴って良好に上昇され排水も効果的に行えることが推
測できた。
【0026】実験例2 図5に示すように、図4の実験装置のパイプ21の上端
部に所定隙間32(5mm)をあけて、内径90mm、
外形130mmで、パイプ21内に5mmはみ出すリン
グ状フランジ板(衝突板)31を配置した。そして、フ
ァン22により、約10m/秒で送風して同時にスプレ
ーノズル23から水を噴霧し、誘導フィン24によりパ
イプ21内に旋回流を形成した。
【0027】この結果、パイプ21の内面に形成されて
上昇する水膜は、フランジ板31に衝突し、混相空気量
Aoと共に隙間から外方に、略水平方向に吹き飛ばされ
るのが観察された。したがって、パイプ21の内面を伝
って上昇する水膜は、フランジ板31と隙間32を使っ
てパイプ21の外側に誘導することにより、周囲への飛
散を防止できることがわかった。また、外周混相流がこ
のフランジ板31に衝突して流れが急変し減速されるこ
とにより、水滴ミストの分離効果が働くことも判明し
た。
【0028】実用に際しては、このフランジ板31の形
状は、空力特性を考慮してガス流に無理なく圧損を最小
にできるように、衝突面を図2に示すような湾曲面に形
成することが望ましい。
【0029】実験例3 図6に示すように、図5の実験装置のフランジ板31の
外周部に所定の間隔をあけて内径140mm、長さ10
0mmの透明アクリルパイプ41(カバー体9に相当。
以下外パイプ41という。)を同一軸心状に配置した。
そして、ファン22により、約10m/秒で送風して同
時にスプレーノズル23から水を噴霧し、誘導フィン2
4によりパイプ21内に旋回流を形成した。
【0030】この結果、フランジ板31により略水平方
向外方に噴出した混相空気流Aoは、さらに外パイプ4
1の内面に衝突し、水分はほとんどが分離されて捕捉さ
れ下方に流下された。また衝突後の混相空気流Aoは上
昇流と下降流に分離され、上昇流に水滴ミストはほとん
ど確認できなかった。これは、空気流が外側に広がるに
従って流速が低下し、外パイプ41の内面に衝突する時
には、水滴ミストの分離可能な流速にまで低下し、水滴
ミストを同伴可能なエネルギーを消失しているためと推
測される。
【0031】実用に際しては、煙突頂部での水平方向の
張出しは強度および美観上好ましくなく、またガス流の
圧損を少なくする上で、図2に示すようにフランジ板3
1の外周側を延長して下方に湾曲させることにより流速
を遅くし、旋回流による水滴ミストのサイクロン分離と
重力分離を併用するほうがよい。
【0032】実験例4 図7に示すように、図6の実験装置のパイプ21の上端
部に絞り筒51(頂部内径60mm、長さ100mm)
を取り付け、さらに外パイプ41の上端部にもテーパ筒
52(頂部内径70mm、長さ100mm)を取り付け
た。そして、ファン22により、約10m/秒で送風し
て同時にスプレーノズル23から水を噴霧し、誘導フィ
ン24によりパイプ21内に旋回流を形成した。
【0033】この結果、パイプ21からの中心空気流の
流速は増大して上方に放出され、その時に外パイプ41
内の空気流Ao′を強く吸引することが判明した。この
ように上昇噴出される空気流には水滴ミストはほとんど
含まれない。
【0034】実用に際しては、実験例2および3で脱ミ
スト後に外方に排出される排ガスは、煙突の周辺に滞留
させておくことができないため、吸引処理する必要があ
る。現在の煙突頂部の構造を改良することで、ベンチュ
リー効果を利用して中心ガス流に吸引させ、水滴ミスト
分離後の外周混相流を中心ガス流に同伴させて排出し、
上空に拡散することができる。
【0035】上記実施の形態によれば、ガス旋回手段2
により、煙突本体1内を上昇する排ガスGを、水滴ミス
トをほとんど含まない中心ガス流Giと、水滴ミストを
多く含む外周混相流Goに分離することができ、また煙
突本体1の内面に水滴ミストが付着して形成された水膜
を効果的に上昇移動させることができる。また衝突板6
と分離口7からなる外周流分離手段により、中心ガス流
Giから外周混相流Goを衝突させて分離し、煙突本体
1外に誘導するとともに、流れ方向を転換させることに
より、水滴ミストを分離するとともに、煙突本体1の内
面を上昇する水膜を分離口7から煙突本体1の外側に取
出すことができる。さらにミスト分離手段である分離板
8により、外周混相流Goの流れを下方に案内して迂回
させ流速を低下させることにより、外周混相流Goに含
まれる水滴ミストを分離することができる。したがっ
て、煙突本体1から排出される排ガスGから水滴ミスト
を効果的に分離除去することができる。
【0036】またカバー体9により形成される外周流合
流路10により、水滴ミスト分離後の外周混相流Goを
案内して中心ガス流Giに合流させ、さらに中心ガス流
Giにより絞り部13aに発生するベンチュリー効果に
より、外周流合流路10の外周混相流Goを積極的に吸
引して中心ガス流Giに合流させることができ、排ガス
を煙突周辺に滞留させることなく上空に効果的に排出す
ることができる。
【0037】さらにまた、集水トレイ11により、煙突
本体1の内面を伝って上昇した水膜を取り出した水滴
と、外周混相流Goから分離された水滴を集めて排水筒
12から排水できるので、煙突本体1の上端部で分離回
収した水が飛散されることなく、確実に回収できて処理
することができる。
【0038】
【発明の効果】以上にのべたごとく本発明の請求項1の
発明によれば、ガス旋回手段により、煙突を上昇するガ
ス流を、水滴ミストをほとんど含まない中心ガス流と、
水滴ミストを多く含む外周混相流に分離できるととも
に、煙突内面に水滴ミストが付着された水膜を効果的に
上昇移動させることができる。また外周流分離手段によ
り、中心ガス流から外周混相流を分離して煙突外に誘導
し外周混相流の流れ方向を変向させて水滴ミストを分離
できるとともに、煙突内面を上昇する水膜を煙突外に取
出すことができる。さらにミスト分離手段により、外周
混相流を下方に迂回させて流速を更に低下させ外周混相
流に含まれる水滴ミストをほとんど分離することができ
る。したがって、煙突内を排出される排ガスから水滴ミ
ストを効果的に分離除去することができ、起動時に煙突
内面や排ガスダクトの内面に結露した水滴の排出を効果
的に防止できて、水滴ミストによる公害を防止すること
ができる。
【0039】また請求項2記載の発明によれば、外周流
合流路により、分離後の外周混相流を中心ガス流に戻す
ことができ、排ガスの煙突周辺の滞留を防止できる。さ
らに請求項3記載の発明によれば、絞り部に発生する中
心ガス流によるベンチュリー効果により、外周流合流路
の外周混相流を積極的に吸引して中心ガス流に合流さ
せ、効果的に上空に排出することができ、排ガスが煙突
周辺に滞留することもない。
【0040】さらにまた請求項4記載の発明によれば、
集水トレイにより水膜から回収した水滴と、外周混相流
から分離された水滴を集めて排水手段により排水できる
ので、分離された水を確実に回収処理することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る煙突の実施の形態を示す側面断面
図である。
【図2】同煙突の要部拡大断面図である。
【図3】同煙突の外旋回手段を示す平面断面図である。
【図4】実験例1の試験装置を示す斜視図である。
【図5】実験例2の試験装置を示す部分断面図である。
【図6】実験例3の試験装置を示す部分断面図である。
【図7】実験例4の試験装置を示す部分断面図である。
【符号の説明】
G 排ガス Gm 旋回流 Gi 中心ガス流 Go 外周混相流 1 煙突本体 2 ガス旋回手段 3 ミスト分離部 4 分離水排出部 5 排ガス管 6 衝突板 7 分離口 8 分離板 9 カバー体 10 外周流迂回路 11 集水トレイ 12 排水筒 13 外周流吸引手段 13a 絞り部 13b テーパ筒
フロントページの続き (72)発明者 野町 啓造 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 古見 常雄 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排ガスを旋回させて中心ガス流と外周混相
    流とに分離するガス旋回手段と、ガス旋回手段の下流側
    で煙突の内面に突設されて中心ガス流から外周混相流を
    分離して煙突外側に誘導するとともに、煙突内面を伝っ
    て上昇する水膜を煙突外側に取出す外周流分離手段と、
    外周流分離手段で分離された外周混相流を下方に迂回さ
    せて外周混相流に含まれる水滴ミストを分離するミスト
    分離手段とを具備したことを特徴とする煙突。
  2. 【請求項2】水滴ミストが分離された外周混相流を中心
    ガス流に合流させる外周流合流路を形成したことを特徴
    とする請求項1記載の煙突。
  3. 【請求項3】中心ガス流を絞って流速を高める絞り部を
    形成し、この絞り部の出口に外周流合流路の出口を接続
    し、中心ガス流により絞り部に発生する吸引力を利用し
    て外周混相流を吸引合流させる外周流吸引手段を設けた
    ことを特徴とする請求項2記載の煙突。
  4. 【請求項4】ミスト分離手段の下方に分離水を受ける集
    水トレイを配置し、この集水トレイから分離水を排出す
    る排水手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれかに記載の煙突。
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