JP3212487B2 - インサート成形用金型 - Google Patents
インサート成形用金型Info
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Description
に関するものであり、特に、自動車用ドアロック装置の
金属製ラッチ等に合成樹脂や亜鉛等をコーティングする
インサート成形用金型に関するものである。
図1に示したように、軸Aに回転自在に軸支され、スト
ッパーに当接するまで戻しバネ(図示なし)の弾力によ
り矢印a方向に付勢されたラッチBと、軸Cに回転自在
に軸支され弾着バネ(図示なし)の弾力により矢印b方
向に付勢させられたラチェットDとが設けられており、
閉扉すると、車体側に固定したストライカEと前記ラッ
チBの係合溝Fが係合して前記ラッチBを反矢印a方向
に回転させ、前記ラチェットDはラッチBのハーフラッ
チ段部G及びフルラッチ段部Hに順次係合してラッチB
の逆転を防止する構成である。前記ラッチBおよびラチ
ェットDは、ベースとなる鋼板をプレス加工により打ち
抜いた後、外周面に消音目的の樹脂をインサート成形に
よりコーティングさせて完成品となるが、前記コーティ
ングは、特定部分の金属面が露出するように一部を除い
て行われる。図2には、一例として、一般的なラッチB
の拡大外観を示しており、ラッチBでは、ラチェットD
との係合が不安定にならないようにラチェットDが係合
するハーフラッチ段部Gおよびフルラッチ段部Hはコー
ティングせずに、金属面を露出させている。
金属体にインサート成形でコーティングKを施すとき
は、図3のように、コーティングしないGの部分は金型
L、Mのシール面N、Pで挟んでシールし、コーティン
グ材がGの部分に流れ込まないようにする。このため、
シール面N、P同士の間隔はラッチB等のベースとなる
金属体の厚さと、等しくせねばならない。しかし、プレ
ス加工で打ち抜く原鋼板の厚みには、相当のバラツキが
あるため、打ち抜かれた金属体にもバラツキが生じ、ラ
ッチの場合では、設計基準の厚さが5.00mmとする
と、許容交差は約±0.2mmとなる。このような交差の
ため、シール面N、P同士の間隔は、厚い金属体を基準
に設定され、したがって、金属体がこれより薄いとき
は、シール面N、Pによるシールは不完全となってそこ
に射出した樹脂が流れ込み、多数の薄いバリが発生す
る。このバリは、見栄えが悪くなるだけではなく、ロッ
ク装置においては機能の低下ももたらすため、成形終了
後、点検除去することになる。
ッチのように、ベースとなる金属体を、一部の金属面を
露出させるようにコーティングするとき、金属体の厚さ
に多少のバラツキあっても、非コーティング面にバリが
発生しないようにしたものである。
金型1と可動金型2の間に金属体3をインサートし、前
記金属体3の外周に形成した隙間にコーティング材を供
給して前記金属体3の表面をコーティングするインサー
ト成形において、前記少なくともいずれか一方の金型
1、2には、前記金属体3の厚み方向の外面に弾力的に
接触する駒入子6を摺動自在に設け、かつ、前記少なく
ともいずれか一方の金型1、2には前記駒入子6とは別
体でバネ14の弾力により押圧されて前記駒入子6を前
記金属体3に向けて圧着させる押圧ピン13を設けたイ
ンサート成形用金型としたものである。また、本発明
は、固定金型1と可動金型2の間に鋼材を打ち抜いて形
成した金属体3をインサートし、前記金属体3の外周に
形成した隙間にコーティング材を供給して前記金属体3
の表面をコーティングするインサート成形において、前
記少なくともいずれか一方の金型1、2には、前記金属
体3の厚み方向の外面に弾力的に接触する駒入子6を摺
動自在に設け、かつ、前記少なくともいずれか一方の金
型1、2には前記駒入子6とは別体でバネ14の弾力に
より押圧されて前記駒入子6を前記金属体3に向けて圧
着させる押圧ピン13を設けたインサート成形用金型と
したものである。
示している。成形用金型は2つ割れ構造で、一方は固体
金型1であって固定で動かず、他方は摺動して固体金型
1に密着する可動金型2である。3は金属鋼板を打ち抜
いて得た金属体であり、自動車ドアロック装置のラッ
チ、ラチェット等がこれに該当する。
の周囲には射出管17から射出注入されるコーティング
材(合成樹脂や亜鉛等)の流入用キャビティ4が形成さ
れる。キャビティとは隙間であり、キャビティ4の寸法
は金属体3の種類によって異なるが、ラッチの場合では
約1mm弱である。5は金属体3を金型内の所定位置に保
持する複数の押出ピンであり、公知の圧入装置で出入す
る。
孔8に対して水密に挿入された駒入子であり、駒入子6
の先端9は、金属体3の非コーティング面7に臨ませて
ある。10は前記駒入子6を金属体3に向けて押圧する
押圧装置である。押圧装置10のカバー11は台座12
を介して可動金型2に固定され、内部の押圧ピン13は
バネ14の弾力により矢印c方向に付勢されている。押
圧ピン13の先端は前記駒入子6の後端部に当接させ、
押圧ピン13を介して前記バネ14の弾力で駒入子6を
矢印c方向に付勢する。
いるときはバネ弾力により駒入子6の凸部15が可動金
型3に形成した凹部16に係合した状態で停止してお
り、金属体3を入れて両金型1、2を接合させると、駒
入子6の先端9は金属体3の厚さに多少のばらつきがあ
っても確実に非コーティング面7に当接して、多少バネ
弾力抗して反矢印c方向に押し戻されるようにする。
金属鋼材を打ち抜いて得た金属体3を可動金型2の凹部
に収納して両金型1、2を接合させ、金属体3を複数の
押出ピン5で両側から挟持して正しい定位置にセットす
る。
厚さにバラツキがあっても非コーティング面7に確実に
当接して、バネ弾力に抗して反矢印c方向に戻される
が、駒入子6の先端9は非コーティング面7にバネ14
の弾力で密着した状態に保持される。この状態で、射出
管17からコーティング材を金属体3の両側に形成され
ているキャビティ4内に射出供給すると、金属体3の表
面はコーティング材で被覆されるが、駒入子6の先端9
が弾着している金属体3の非コーティング面7には、コ
ーティング材は流れ込まないから、バリは発生しない。
るだけ水密に挿入して、成形時にコーティング材が漏れ
ないようにするが、水密にすると、駒入子6を矢印c方
向にスライドさせる力が、駒入子6の軸心方向からずれ
ると、駒入子6を円滑にスライドさせることができなく
なる。このため、本実施例では、駒入子6を付勢するバ
ネ14は、駒入子6には取付けず、駒入子6とは別体で
あるが矢印c方向に対する移動が容易で駒入子6と同一
軸心を有する押圧ピン13に取付け、これにより、駒入
子6に軸心方向の付勢力が作用するようにしてある。
又、押圧ピン13に取付けるバネ14は、コイルバネで
はなく皿バネを使用するとよい。
可動金型2の間に金属体3をインサートし、前記金属体
3の外周に形成した隙間にコーティング材を供給して前
記金属体3の表面をコーティングするインサート成形に
おいて、前記少なくともいずれか一方の金型1、2に
は、前記金属体3の厚み方向の外面に弾力的に接触する
駒入子6を摺動自在に設け、かつ、前記少なくともいず
れか一方の金型1、2には前記駒入子6とは別体でバネ
14の弾力により押圧されて前記駒入子6を前記金属体
3に向けて圧着させる押圧ピン13を設けたインサート
成形用金型としたものであるから、金属体3の厚み方向
の外面の駒入子6が弾着する部分には、コーティング材
が侵入せずバリは生じない。また、前記駒入子6の摺動
作用は円滑になる。また、本発明は、固定金型1と可動
金型2の間に鋼材を打ち抜いて形成した金属体3をイン
サートし、前記金属体3の外周に形成した隙間にコーテ
ィング材を供給して前記金属体3の表面をコーティング
するインサート成形において、前記少なくともいずれか
一方の金型1、2には、前記金属体3の厚み方向の外面
に弾力的に接触する駒入子6を摺動自在に設け、かつ、
前記少なくともいずれか一方の金型1、2には前記駒入
子6とは別体でバネ14の弾力により押圧されて前記駒
入子6を前記金属体3に向けて圧着させる押圧ピン13
を設けたインサート成形用金型としたものであるから、
鋼材を打ち抜いて形成した金属体3は、厚みが一定しな
いが、金属体3の厚み方向の外面に駒入子6を弾着させ
たので、駒入子6が弾着する部分は、コーティング材が
侵入せずバリを生じない。また、前記駒入子6の摺動作
用は円滑になる。
ェットの説明図。
ティ、5…押出ピン、6…駒入子、7…非コーティング
面、8…挿通孔、9…先端、10…押圧装置、11…カ
バー、12…台座、13…押圧ピン、14…バネ、15
…凸部、16…凹部、17…射出管。
Claims (2)
- 【請求項1】 固定金型1と可動金型2の間に金属体3
をインサートし、前記金属体3の外周に形成した隙間に
コーティング材を供給して前記金属体3の表面をコーテ
ィングするインサート成形において、前記少なくともい
ずれか一方の金型1、2には、前記金属体3の厚み方向
の外面に弾力的に接触する駒入子6を摺動自在に設け、
かつ、前記少なくともいずれか一方の金型1、2には前
記駒入子6とは別体でバネ14の弾力により押圧されて
前記駒入子6を前記金属体3に向けて圧着させる押圧ピ
ン13を設けたインサート成形用金型。 - 【請求項2】 固定金型1と可動金型2の間に鋼材を打
ち抜いて形成した金属体3をインサートし、前記金属体
3の外周に形成した隙間にコーティング材を供給して前
記金属体3の表面をコーティングするインサート成形に
おいて、前記少なくともいずれか一方の金型1、2に
は、前記金属体3の厚み方向の外面に弾力的に接触する
駒入子6を摺動自在に設け、かつ、前記少なくともいず
れか一方の金型1、2には前記駒入子6とは別体でバネ
14の弾力により押圧されて前記駒入子6を前記金属体
3に向けて圧着させる押圧ピン13を設けたインサート
成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17041895A JP3212487B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | インサート成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17041895A JP3212487B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | インサート成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08336861A JPH08336861A (ja) | 1996-12-24 |
JP3212487B2 true JP3212487B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=15904564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17041895A Expired - Fee Related JP3212487B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | インサート成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5944804B2 (ja) * | 2012-09-21 | 2016-07-05 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用ラッチ装置 |
CN114102970A (zh) * | 2020-08-31 | 2022-03-01 | 安波福中央电气(上海)有限公司 | 嵌件模制装置及模制方法 |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP17041895A patent/JP3212487B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08336861A (ja) | 1996-12-24 |
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