JP3212000B2 - ステンレス冷延鋼帯の製造方法 - Google Patents

ステンレス冷延鋼帯の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた表面光沢を有す
るステンレス冷延鋼帯を有利に生産し得る製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス冷延鋼帯は、熱延鋼帯
を焼鈍し酸洗した後、ワークロール直径φ150mm 以下の
ゼンジミアミル等において冷間圧延を施し、仕上焼鈍酸
洗又は仕上光輝焼鈍し、更に仕上調質圧延することにて
製造されている。この従来技術によって製造されるステ
ンレス冷延鋼帯は、SUS304に代表されるオーステナイト
系の場合、仕上調質圧延後にバフ研磨を施す場合が多
く、このバフ研磨後に優れた光沢を呈することが重要で
ある。
【0003】また、他の従来技術として、圧延時間を大
幅に短縮して能率良くステンレス冷延鋼帯を製造するた
めに、φ150mm 以上の大径ワークロールで冷間圧延する
方法も採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、SUS304を代表とするオーステナイト系ステンレス
鋼板において、冷間タンデムミル等の大径ワークロール
で冷間圧延する場合、又は小径ワークロールで冷間圧延
する場合、又はこれらを組合わせた場合のいずれにあっ
ても、製品の表面光沢が低下する問題を常に抱えてい
る。
【0005】特に、φ150mm 以上の大径ワークロールを
用いて冷間圧延する方法では、小径ワークロールを用い
る場合に比して、製品の表面光沢が著しく低下し、光沢
を要求される用途には全く適用できない。
【0006】本発明は、冷間タンデムミル等の大径ワー
クロールで冷間圧延する場合、または、大径ワークロー
ルで冷間圧延した後に小径ワークロールで冷間圧延する
場合において、従来から抱えていた表面光沢低下問題を
解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、熱間圧延終了後のステンレス鋼帯を焼鈍し、これに
連続して該鋼帯を焼鈍直後又は焼鈍後の鋼帯温度が 850
℃〜 400℃の範囲にて25℃/秒以上の冷却速度で急冷
し、更に鋼帯表面を機械的に 2μm 以上研削して冷延素
材を製造し、本素材を冷間タンデムミルにて、50℃の粘
度が 15cSt以下の圧延油エマルションを供給しつつ冷間
圧延するようにしたものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、熱間圧延終了
後のステンレス鋼帯を焼鈍し、これに連続して該鋼帯を
焼鈍直後又は焼鈍後の鋼帯温度が 850℃〜 400℃の範囲
にて25℃/秒以上の冷却速度で急冷し、更に鋼帯表面を
機械的に 2μm 以上研削して冷延素材を製造し、本素材
を冷間タンデムミルにて、平均粒径を 7μm 以下にした
圧延油エマルションを供給しつつ冷間圧延するようにし
たものである。
【0009】請求項3に記載の本発明は、熱間圧延終了
後のステンレス鋼帯を焼鈍し、これに連続して該鋼帯を
焼鈍直後又は焼鈍後の鋼帯温度が 850℃〜 400℃の範囲
にて25℃/秒以上の冷却速度で急冷し、更に鋼帯表面を
機械的に 2μm 以上研削して冷延素材を製造し、本素材
を冷間タンデムミルにて、圧延油エマルションを10m3/m
in.以下にして供給しつつ冷間圧延するようにしたもの
である。
【0010】
【作用】SUS304を代表とするオーステナイト系ステンレ
ス鋼板において、冷間タンデムミル等の大径ワークロー
ルで冷間圧延する場合、または、大径ワークロールで冷
間圧延した後に小径ワークロールで冷間圧延する場合に
おいて、従来から表面光沢が低下する問題を常に抱えて
いた。
【0011】そこで、本発明者らは、光沢阻害原因を鋭
意調査した結果、製品鋼帯の表面に網目状のミクロな欠
陥が残存し、これが原因で表面光沢を低下させているこ
とを把握した。然も、この網目状欠陥は、製品の表面性
状を左右する冷間圧延した後の鋼帯の表面にも残存する
ことが判明し、更に、この冷延後の鋼帯表面に残存する
網目状欠陥は、冷間圧延の前の鋼帯、即ち、熱間圧延し
た後に焼鈍酸洗した鋼帯の表面に生成した欠陥の一部が
冷間圧延した後に残存するものであることを見出した。
【0012】また、熱延後に焼鈍酸洗した鋼帯の表面を
詳細に調査した結果、この網目状欠陥は鋼帯表面の結晶
粒界に一致することが判明し、結晶粒界に沿って生成す
るクロム欠乏層が原因であることを把握した。即ち、ス
テンレス鋼帯を熱間圧延及び焼鈍すると、結晶粒界に沿
ってクロム欠乏層が生成する。このクロム欠乏層はマル
テンサイトとなって熱間脆性を持つため著しく割れが発
生し易い(以下、この割れを粒界割れと称する)。然
も、焼鈍された鋼帯は酸洗によって鋼帯表面の酸化スケ
ールを除去するが、粒界割れは、この酸洗時の酸により
浸食を受けて更に拡大し増加する。
【0013】この鋼帯を大量の圧延油を供給して冷間圧
延すると、粒界割れの内部に圧延油が封入されてロール
及び鋼帯との接触部分で押し潰されにくくなる結果、粒
界割れが冷延後も残留し、更に製品鋼帯の表面にも残留
して、表面光沢を低下させていたわけである。
【0014】そこで、この粒界割れの生成を根本的にな
くすために、本発明者らは以下の方法を検討した。
【0015】(1) 粒界割れの生成原因であるクロム欠乏
層を著しく減少させる。
【0016】(2) 粒界割れを機械的に除去する。
【0017】(3) 粒界割れを押し潰す。
【0018】これらの中で、最も効果が大きく然も安価
に実施できることから、本発明者らはクロム欠乏層を減
少させる方法を採用した。
【0019】クロム欠乏層を減少させるにはその生成を
抑制すると良く、高温の加熱された鋼板を冷却すること
が効果を示すことが知られている。
【0020】ところが、 850〜1150℃の温度で熱間圧延
した後、約1200℃の高温で焼鈍したステンレス鋼帯につ
いて、クロム欠乏層が熱延段階で生成するのかその後の
焼鈍段階で生成するのかは全く不明であり、また、その
生成を効果的に抑制するために、これに連続して鋼帯を
冷却する温度の範囲及び冷却速度についても全く判明し
ていなかった。
【0021】そこで、本発明者らは、これらについて鋭
意検討したところ、熱延段階よりもその後に焼鈍した鋼
帯の表面に深くて多量のクロム欠乏層が生成して粒界割
れとなることを見出した。即ち、焼鈍後の鋼帯を急冷す
れば良いわけである。
【0022】また、急冷を開始する温度、即ち冷却開始
タイミングについて検討したところ、種々のオーステナ
イト系ステンレス鋼板のいずれについても、クロム欠乏
層を著しく減少させて粒界割れをなくすには焼鈍直後か
ら急冷すると良いことを見出した。しかし、焼鈍直後か
ら急冷するためには、炉内部に水が進入しやすくその防
止対策が必要である。そこで、水の進入対策を行なわず
に比較的良好な効果を得る方法を検討した結果、鋼帯温
度が 850℃〜 400℃の範囲で急冷すると良いことを見出
したわけである。
【0023】更に、鋼帯の冷却速度を種々変更して得ら
れた鋼帯の粒界割れを観察したところ、25℃/秒以上の
冷却速度であれば粒界割れが著しく減少し、その鋼帯を
冷間圧延して仕上げた製品の表面光沢は著しく向上し
た。
【0024】また、更に粒界割れを減少させて表面光沢
の向上を図るため、粒界割れを機械的に研削する方法を
検討した。即ち、前述した急冷後の鋼帯を採取して、そ
の鋼帯表面に残留する粒界割れの深さを測定した結果、
大部分の粒界割れの深さが 2μm 以下であることを把握
した。そこで、鋼帯表面を 2μm 以上機械的に研削する
ことによって、その後にこの鋼帯を冷間圧延して仕上げ
た製品鋼帯の表面光沢が向上することを把握したわけで
ある。また、機械的研削を実施する位置について検討し
たところ、焼鈍した直後に実施すると、鋼帯の温度が高
くて研削に用いる工具の寿命が著しく短くなって問題で
ある。また、焼鈍後に急冷して酸洗した後に機械的研削
を実施すると、鋼帯表面を研削した時の筋模様が残留し
て、その模様は冷間圧延しても消滅せず光沢むらとなる
ため問題である。そこで、焼鈍し急冷した後の酸洗前に
機械的研削を実施することによって、鋼帯が低温である
ため工具の寿命を長く保てて、研削後の酸洗により筋模
様が軽減されるため光沢むらの問題もなく、良好である
ことを把握した。
【0025】尚、本発明の機械的に粒界割れを研削する
方法として、グラインダーによる研磨、ブラシによる研
磨、研磨粉を樹脂又は布に固着させた砥石による研磨等
があるが、焼鈍酸洗工程の中に連続してできる方法を採
用すると、能率良く鋼帯を製造できる。
【0026】ここで、本発明者らは、更に表面光沢を向
上する方法について検討した。即ち、上記方法で製造し
た冷延素材の表面には僅かに粒界割れが残留する場合が
あり、この僅かに残留した粒界割れを低減することによ
り、更に表面光沢を向上させることが期待できるわけで
ある。
【0027】以下、表面光沢を更に向上する3つの方法
A、B、Cのそれぞれについて説明する。
【0028】(方法A)まず、本発明者らは、冷間タン
デムミルに供給する圧延油エマルションに着目し、検討
を加えた結果、以下の作用で粒界割れが低減することを
見出した。即ち、ロールバイト入口でロールと鋼帯との
速度により流体力学的に油膜が形成される。油膜が薄い
とロールと鋼帯とは接触し易くなり、粒界割れが押し潰
され易くなる。このときにゼンジミアミル等の小径ワー
クロールを用いる場合は、油膜が著しく薄いため圧延油
粘度の影響はほとんど現われないが、冷間タンデムミル
のように大径ワークロールを用いる場合は、圧延油の粘
度を小さくすると油膜が薄くなって粒界割れが低減す
る。そこで、圧延油の粘度をどの程度に低減すべきか従
来全く不明であったため、種々の粘度の異なる圧延油を
エマルションにして供給しつつ冷間圧延し、鋼帯表面の
光沢を調査した。これら圧延した鋼帯は、同一の条件で
仕上げ焼鈍酸洗又は仕上げ光輝焼鈍して、仕上げ調質圧
延を施した。尚、仕上げ焼鈍酸洗した鋼帯は調質圧延後
にバフ研磨を施した。これら鋼帯の表面光沢を調査した
結果、従来の冷間タンデムミルで供給されていた50℃の
粘度が30cSt 以上の圧延油を用いると、圧延後に粒界割
れが残留して表面光沢は低下するが、50℃の粘度が15cS
t 以下の圧延油を用いると粒界割れが著しく低減するこ
とを把握したわけである。
【0029】尚、これらの圧延油の粘度を所定の値以下
にして供給する上記方法は、本発明により熱延後に焼鈍
酸洗し粒界割れを著しく低減させた冷延素材を用いるこ
とにより、初めて著しく良好な効果を示すものであっ
て、単に、圧延油の粘度を所定の値以下に変更するだけ
の方法ではその効果は小さい。
【0030】(方法B)更に、本発明者らは、冷間タン
デムミルに供給する圧延油エマルションの粒径に着目
し、検討を加えた。即ち、圧延油エマルションの粒径を
小さくすれば、ロールと鋼帯との間に噛み込まれる圧延
油の量が減少して、ロールと鋼帯が接触し易くなり、粒
界割れが減少するわけである。しかし、目的とするゼン
ジミアミル等の小径ワークロールで圧延して仕上げた製
品と同等以上の光沢を得るために、どの程度のエマルシ
ョン粒径に小さくすべきか、全く明らかでなかった。
【0031】本発明者らは、エマルションの平均粒径を
種々変更して供給しつつ冷間圧延し、その後に仕上げ焼
鈍酸洗又は仕上げ光輝焼鈍して、仕上げ調質圧延を施し
た。尚、仕上げ焼鈍酸洗した鋼帯は調質圧延後にバフ研
磨を施した。これら鋼帯の表面光沢を調査した結果、以
下のことが明らかになった。即ち、従来の冷間タンデム
ミルに供給される圧延油エマルションの平均粒径は 8μ
m以上と大きいため、粒界割れが充分低減できなかった
が、平均粒径は 7μm以下と小さくすると、粒界割れが
充分低減する。
【0032】尚、これらの圧延油エマルションの平均粒
径を所定の値以下にする上記方法は、本発明により熱延
後に焼鈍酸洗し粒界割れを著しく低減させた冷延素材を
用いることにより、初めて著しく良好な効果を示すもの
であって、単に、圧延油エマルションの平均粒径のみを
変更するだけの方法ではその効果は小さい。
【0033】(方法C)更に、本発明者らは、冷間タン
デムミルに供給する圧延油エマルションの供給量に着目
し、検討を加えた。即ち、圧延油エマルションの供給量
を小さくすれば、ロールと鋼帯との間に噛み込まれる圧
延油の量が減少して、ロールと鋼帯が接触し易くなり、
粒界割れが減少するわけである。しかし、目的とするゼ
ンジミアミル等の小径ワークロールで圧延して仕上げた
製品と同等以上の光沢を得るために、どの程度のエマル
ション供給量にすべきか、全く明らかでなかった。
【0034】本発明者らは、圧延油エマルションの供給
量を種々変更して冷間圧延し、その後に仕上焼鈍酸洗又
は仕上光輝焼鈍して、仕上調質圧延を施した。尚、仕上
焼鈍酸洗した鋼帯は調質圧延後にバフ研磨を施した。こ
れら鋼帯の表面光沢を調査した結果、以下のことが明ら
かになった。即ち、従来の冷間タンデムミルへの圧延油
エマルションの供給量は通常20m3/min.と多いため、粒
界割れが充分低減できなかったが、10m3/min.以下と小
さくすると、粒界割れが充分低減する。
【0035】尚、これらの圧延油エマルションの供給量
を所定の値以下にする上記方法は、本発明により熱延後
に焼鈍酸洗し粒界割れを著しく低減させた冷延素材を用
いることにより、初めて著しく良好な効果を示すもので
あって、単に、圧延油エマルションの供給量のみを変更
するだけの方法ではその効果は小さい。
【0036】
【実施例】オーステナイト系の例としてのSUS304鋼帯を
用いて、本発明方法に従って熱延後に焼鈍して急冷し、
機械的に研磨し酸洗して予備処理鋼帯を製造し、その
後、本発明方法に従って、圧延油を供給しつつ大径ロー
ルを用いる冷間タンデムミルで圧延した。また、その一
部を更に小径ワークロールを有するゼンジミアミルで冷
間圧延した。
【0037】また、従来例として、SUS304鋼帯を熱延後
に焼鈍し、焼鈍直後は徐冷しその後水冷し、酸洗して予
備処理鋼帯を製造し、その後、従来の方法に従って、圧
延油を供給しつつ大径ロールを用いる冷間タンデムミル
で圧延した。また、その一部を更に小径ワークロールを
有するゼンジミアミルで冷間圧延した。
【0038】更に、これらの鋼帯に同一条件で仕上焼鈍
酸洗又は仕上光輝焼鈍を施し、仕上調質圧延した。尚、
仕上焼鈍した鋼帯は、調質圧延後に同一条件でバフ研磨
を施した。
【0039】これら仕上げた鋼帯の表面光沢について、
JIS Z8741 光沢度測定方法5 (GS20°)に従って測定
し、光沢の良好な順に光沢度 950以上を特A、 800〜 9
50をA、 600〜 800をB、 400〜 600をC、 400以下を
Dとして 5段階で評価した。
【0040】これらの結果について、前述した方法Aの
場合を表1、表2に、方法Bの場合を表3、表4に、方
法Cの場合を表5、表6に示す。尚、表1、表3、表5
は冷間タンデムミルで圧延した場合、表2、表4、表6
はタンデムミルで圧延した後に更にゼンジミアミルで冷
間圧延した場合を示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【発明の効果】以上の通り、本発明方法により予備処理
し、その後に冷間圧延し、仕上げたステンレス冷延鋼帯
は、従来の方法により製造した鋼帯に比較して著しく優
れた表面光沢を有する。特に、冷間タンデムミル等の大
径ロールを用いた場合、従来全く到達不可能であったゼ
ンジミアミル等の小径ロールを用いた圧延と同等以上の
優れた光沢を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B24B 7/12 B24B 7/12 C21D 8/02 C21D 8/02 D 9/46 9/46 Q 9/52 102 9/52 102 (72)発明者 小堀 克浩 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 鈴木 真 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (72)発明者 吉岡 正浩 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎 製鉄株式会社 千葉製鉄所内 (56)参考文献 特開 平5−320771(JP,A) 特開 平5−50107(JP,A) 特開 平5−23704(JP,A) 特開 平4−52008(JP,A) 特開 平6−262206(JP,A) 特開 平6−285509(JP,A) 特開 平6−15308(JP,A) 特開 平5−23701(JP,A) 特開 平4−17908(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 3/02 B21B 1/22 B21B 45/02 B23Q 17/00 B24B 1/00 B24B 7/12 C21D 8/02 C21D 9/46 C21D 9/52

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延終了後のステンレス鋼帯を焼鈍
    し、これに連続して該鋼帯を焼鈍直後又は焼鈍後の鋼帯
    温度が 850℃〜 400℃の範囲にて25℃/秒以上の冷却速
    度で急冷し、更に鋼帯表面を機械的に 2μm 以上研削し
    て冷延素材を製造し、本素材を冷間タンデムミルにて、
    50℃の粘度が 15cSt以下の圧延油エマルションを供給し
    つつ冷間圧延することを特徴とするステンレス冷延鋼帯
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 熱間圧延終了後のステンレス鋼帯を焼鈍
    し、これに連続して該鋼帯を焼鈍直後又は焼鈍後の鋼帯
    温度が 850℃〜 400℃の範囲にて25℃/秒以上の冷却速
    度で急冷し、更に鋼帯表面を機械的に 2μm 以上研削し
    て冷延素材を製造し、本素材を冷間タンデムミルにて、
    平均粒径を 7μm 以下にした圧延油エマルションを供給
    しつつ冷間圧延することを特徴とするステンレス冷延鋼
    帯の製造方法。
  3. 【請求項3】 熱間圧延終了後のステンレス鋼帯を焼鈍
    し、これに連続して該鋼帯を焼鈍直後又は焼鈍後の鋼帯
    温度が 850℃〜 400℃の範囲にて25℃/秒以上の冷却速
    度で急冷し、更に鋼帯表面を機械的に 2μm 以上研削し
    て冷延素材を製造し、本素材を冷間タンデムミルにて、
    圧延油エマルションを10m3/min. 以下にして供給しつつ
    冷間圧延することを特徴とするステンレス冷延鋼帯の製
    造方法。
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