JP3211755U - コンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】熟練作業員の不足を解消させ、コンクリート打設時の過重労働や長時間労働を低減し、工期の短縮や経済性の向上に資することができるコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車を提供する。【解決手段】型枠4を橋軸方向に移動させてコンクリートを打設することで順次橋桁を建設する片持ち架設工法に用いられるコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車10は、走行式荒仕上げ装置30または走行式回転仕上げ装置を、昇降移動装置12を介して仕上げ作業に応じて型枠4上に運搬し、コンクリート材5の表面を自動で仕上げる。【選択図】図3

Description

本考案は、例えば、橋桁を建設する工法のひとつである片持ち架設工法に用いられるコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車に関するものである。
従来、長大な橋を建設するための工法のひとつとして、片持ち架設工法がある。この片持ち架設工法は、架設の起点となる橋脚から、橋軸方向の両側において均等に、数メートル毎、順次コンクリートを打設して橋桁を張り出させ、他の橋脚から張り出させた橋桁と連結させて長大の橋梁を建設するものである。コンクリート材が流し込まれる型枠は、橋桁上を移動する移動作業車によって支持され、適宜橋軸方向に移設される。ここで、従来の移動作業車を用いた片持ち架設工法を図面に基づいて説明する。図1は、従来の移動作業車110を用いた片持ち架設工法における建設現場を橋軸直角方向から視したものであり、図2は、従来の移動作業車110を用いた片持ち架設工法における建設現場を橋軸方向から視したものである。
図1および図2に示されているとおり、橋桁102上に設置された移動作業車110は、支持フレーム111が備えられ、この支持フレーム111によって種々の作業用足場103や型枠104が支持されている。なお、図示された移動作業車110は1台のみであるが、一つの橋脚101に2台の作業車110が配置されるのが一般的である。
移動作業車110を用いた主な作業は、(1)主桁用型枠位置および高さの調整、(2)鉄筋およびPC鋼材の組み立て、(3)コンクリートの打設、(4)コンクリートの養生およびPC鋼材の緊張、(5)移動作業車の移設である。橋梁の規模により異なるが、(1)〜(5)の作業が、1〜2週間程度のサイクルで繰り返される。
型枠104においてコンクリートが打設されて新たな橋桁102が完成すると、この橋桁102の先端に移動作業車110を移設し、同様に新たな橋桁102が建設される。このようなコンクリート打設と移動作業車110の移設が、所定の長さの橋桁102が完成するまで数回〜十数回繰り返される。施工時に作用する荷重であるコンクリートの重量などは、移動作業車110の支持フレーム111によって支持されるため、1回の打設に用いられるコンクリートの量は、支持フレーム111の能力や橋桁102の断面によって異なるが、1回の打設で建築される橋桁102の長さは、おおよそ3〜6m程度である。
片持ち架設工法で多く採用される橋桁102の断面は、箱形の形状であり、完成後に車両が通行する部分である上床版106や、この上床版106の裏側と対面した下床版107は、使用する型枠104の構造から、表面が型枠と接していない。そのため、コンクリートが流し込まれた後、上下各床版106,107のコンクリート面に凹凸が生じないように、コンクリートの水平移動(荒均し)や、金ゴテなどでコンクリート面を平坦かつ密実にするために仕上げ作業が必要となる。この仕上げ作業では、施工精度が要求されることから、凹凸の少ない平坦なコンクリート面に仕上げるための熟練の技量が要求される。この仕上げ作業は橋面全体の出来映えや、構造物の耐久性に影響を及ぼす重要な工種である。
しかし、上記したとおり、仕上げ作業は、主に人力による作業であるため、以下の課題がある。
(1)コンクリート面の凹凸の調整(荒仕上げ)では、型枠などに設置された目標を目安にして、作業員が自身の感覚に頼ってコンクリート材を移動させている。(2)荒仕上げでは、コンクリート材を水平に移動させる道具や木製のコテなどの道具が用いられてコンクリート面が平坦に均される。すなわち、(1)(2)によれば、相当な熟練が必要となり、また、人力による作業は過重な労働となる。
(3)荒仕上げの後、金属製のコテが用いられてコンクリート面が平滑となるように仕上げが行われる。この作業は、外観上の出来映えが向上すると共に、コンクリート面が緻密化し、乾燥などによる初期のひび割れが抑止され、コンクリートの耐久性が向上するため、重要である。この作業では、仕上げ開始時のコンクリート材の硬化程度が重要となる。すなわち、コンクリート材が柔らかい場合や硬化してしまった後では、作業が困難となる。コンクリート材の硬化時間は、外気温度などの環境の影響を受けやすく、常に変化する。この作業では、適当な時間に作業を開始できるように作業員が待機している。そのため、作業員の拘束時間が長くなり、長時間労働の原因ともなる。
(4)一連のコンクリート面の仕上げ作業では、熟練を要するが、熟練作業員の高齢化や新規就業者の減少などにより、作業員が不足している。近年では、熟練作業員の都合によってコンクリートの打設工程が左右される事態も生じている。片持ち架設工法では何度もコンクリートが打設されることから、全体の工事工程の遅れや、経済性の低下が生じている。
本考案は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、熟練作業員の不足を解消させ、コンクリート打設時の過重労働や長時間労働を低減し、工期の短縮や経済性の向上に資することができるコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、型枠を橋軸方向に移動させてコンクリートを打設することで順次橋桁を建設する片持ち架設工法に用いられる移動作業車において、コンクリート面を仕上げる仕上げ装置が備えられた、ことを特徴とする。
本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、前記仕上げ装置が、前記型枠の上方を渡って配置された仕上げ用本体部と、前記仕上げ用本体部に設けられて移動する仕上げ用走行部と、前記仕上げ用本体部に取り付けられ、コンクリート材の表面に沿って前記仕上げ用走行部の移動方向に摺動する摺動部と、から構成された走行式荒仕上げ装置である、ことを特徴とする。
本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、前記仕上げ装置が、前記型枠の上方を渡って配置された回転仕上げ用本体部と、前記回転仕上げ用本体部に設けられて移動する回転仕上げ用走行部と、コンクリート材の表面と対面して配置されると共に前記回転仕上げ用本体部に取り付けられ、回転しながらコンクリート材の表面に沿って摺動するブレードと、から構成された走行式回転仕上げ装置である、ことを特徴とする。
本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、前記仕上げ装置を吊り下げて移動させる昇降移動装置が備えられた、ことを特徴とする。
本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、前記仕上げ装置に、橋桁上を移動する移動用走行部が備えられた、ことを特徴とする。
本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、前記仕上げ装置に、前記型枠の大きさに応じた長さの延長部材が備えられた、ことを特徴とする。
本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、コンクリート面を仕上げる仕上げ装置が備えられている。すなわち、仕上げ装置として自動化されたことで、労力や人員を要しない。したがって、熟練作業員の不足を解消させ、コンクリート打設時の過重労働や長時間労働を低減し、工期の短縮や経済性の向上に資することができる。また、少人数で仕上げ作業を行うことができ、作業員の確保が作業工程に与える影響を小さくすることができる。さらに、作業員の事情に左右されることが少なくなり、コンクリートの硬化状況を考慮した最適のタイミングで仕上げ作業を行うことができる。
本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、上記した走行式荒仕上げ装置が備えられている。この構成により、仕上げ用走行部が移動することで、仕上げ用本体部が型枠の上方を移動し、この仕上げ用本体部に取り付けられた摺動部が、コンクリート面に沿って摺動する。この構成により、型枠の表面から盛り上がった余分なコンクリート材を均す際、コンクリート材からの抗力に対抗する力で移動することができ、コンクリート材を水平に均すことができる。また、走行式荒仕上げ装置として自動化されたことで、労力や人員を要しない。したがって、熟練作業員の不足を解消させ、コンクリート打設時の過重労働や長時間労働を低減し、工期の短縮や経済性の向上に資することができる。
本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、上記した走行式回転仕上げ装置が備えられている。この構成により、回転仕上げ用走行部が移動することで、回転仕上げ用本体部が型枠の上方を移動し、この回転仕上げ用本体部に取り付けられたブレードが、回転しながらコンクリート面に沿って摺動する。すなわち、自在に摺動することでコンクリート材の表面を万遍なく締め固めることができる。また、走行式回転仕上げ装置として自動化されたことで、労力や人員を要しない。したがって、熟練作業員の不足を解消させ、コンクリート打設時の過重労働や長時間労働を低減し、工期の短縮や経済性の向上に資することができる。
本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、仕上げ装置を吊り下げて移動させる昇降移動装置が備えられている。したがって、コンクリートの打設において、仕上げ作業にのみ仕上げ装置を用いることができ、仕上げ作業に応じて仕上げ装置を適宜選択することができる。
本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、仕上げ装置に、橋桁上を移動する移動用走行部が備えられている。したがって、仕上げ装置を少人数で容易に移動させることができる。また、仕上げ作業以外の作業において、作業の妨げとならない場所に仕上げ装置を移動させることができる。
本考案に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車は、仕上げ装置に、型枠の大きさに応じた長さの延長部材が備えられている。したがって、様々な大きさの型枠に対応することができる。
従来の移動作業車を用いた片持ち架設工法における建設現場を橋軸直角方向から視した概略説明図である。 従来の移動作業車を用いた片持ち架設工法における建設現場を橋軸方向から視した概略説明図である。 本考案の実施形態に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車の走行式荒仕上げ装置の使用状態が示され、(a)は橋軸直角方向から視した概略図、(b)は橋軸方向から視した概略図である。 本考案の実施形態に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車の走行式回転仕上げ装置の使用状態が示され、(a)は橋軸直角方向から視した概略図、(b)は橋軸方向から視した概略図である。 本考案の実施形態に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車の走行式荒仕上げ装置が示され、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本考案の実施形態に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車の走行式荒仕上げ装置に延長部材が備えられたものが示され、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本考案の実施形態に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車の走行式荒仕上げ装置に延長部材が備えられたものの変形例が示され、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本考案の実施形態に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車の走行式回転仕上げ装置が示され、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本考案の実施形態に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車の走行式回転仕上げ装置に延長部材が備えられたものが示され、(a)は平面図、(b)は正面図である。
本考案の実施形態に係るコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車(以下、「移動作業車」と記す。)は、型枠を橋軸方向に移動させてコンクリートを打設することで、順次橋桁を建設する片持ち架設工法によって、長大な橋が建設される際の打設工程で用いられる。詳説すれば、移動作業車は、橋桁上に設置され、上床版および下床版のコンクリート面を仕上げる際の仕上げ作業に用いられる。仕上げ作業は、コンクリート材の表面の凹凸を所定の高さに均して荒仕上げする作業、コンクリート材の表面を平坦に締め固める作業が含まれる。なお、仕上げ作業の前に、ポンプ車などから型枠に流し込まれた流動性のコンクリート材は、作業員によって挿入される棒状のバイブレータで締め固められる。
以下に、本考案の実施形態に係る移動作業車10を図面に基づいて説明する。図3および図4は、橋桁2上に設置された移動作業車10が示されている。図3は、移動作業車10に仕上げ装置としての走行式荒仕上げ装置30が備えられた状態において、(a)が橋軸直角方向から視した概略であり、(b)が橋軸方向から視した概略である。図4は、移動作業車10に仕上げ装置としての走行式回転仕上げ装置40が備えられた状態において、(a)が橋軸直角方向から視した概略であり、(b)が橋軸方向から視した概略である。なお、各図に示されているとおり、橋軸方向を前方および後方とし、橋軸直角方向を右方および左方とし、高さ方向を上方および下方とする。
図3および図4に示されているとおり、移動作業車10は、支持フレーム11が備えられ、この支持フレーム11によって種々の作業用足場3や型枠4が支持されている。また、移動作業車10は、走行式荒仕上げ装置30または走行式回転仕上げ装置40を吊り下げて移動させる昇降移動装置12が備えられている。この昇降移動装置12は、梁部材13と、この梁部材13に吊り下げられた吊り上げ装置14とが備えられている。この吊り上げ装置14は、例えばチェーンブロックなどであり、各仕上げ装置30,40を吊り上げて移動する。
ここで、走行式荒仕上げ装置30を図面に基づいて説明する。図5は、走行式荒仕上げ装置30が示されている。走行式荒仕上げ装置30は、コンクリートの打設時において、コンクリート材5の表面の凹凸を所定の高さに均して荒仕上げするものである。
図5に示されているとおり、走行式荒仕上げ装置30は、次の各部から構成されている。すなわち、型枠4の上方を渡って配置される仕上げ用本体部31と、レール(図示省略)に沿って移動する仕上げ用走行部35と、コンクリート材5の表面を摺動する摺動部32と、橋桁2上を移動するための移動用走行部17とから、走行式荒仕上げ装置30が構成されている。
仕上げ用本体部31は、ゲート状に形成されたフレームであり、摺動部32が昇降機構38および昇降用モータ33を介して昇降可能な状態で吊り下げられている。摺動部32は、真っ直ぐに形成され、仕上げ用本体部31に対して平行に配置される。また、摺動部32は、複数の摺動部用振動モータ34が取り付けられている。摺動部用振動モータ34は、摺動部32を振動させ、振動をコンクリート材5に伝搬させるものであり、振動によってコンクリート面が平坦に均される。
仕上げ用本体部31の両端の下方に取り付けられた仕上げ用走行部35は、レールに嵌合する車輪15と、この車輪15を稼働させる走行モータ16とから構成されている。また、仕上げ用本体部31の両端において、走行モータ16の近傍に移動用走行部17が取り付けられている。移動用走行部17は、橋桁2上を走行する車輪15と、この車輪15を稼働させ、または昇降させる移動用モータ18とから構成されている。なお、移動用走行部17は、移動用モータ18が省略されて手動で車輪15を稼働させ、または昇降させる構成であってもよい。
仕上げ用本体部31は、仕上げ用走行部35をインバータ制御する仕上げ用制御盤36が備えられている。この仕上げ用制御盤36により、例えば、摺動部32の昇降、摺動部用振動モータ34の振動時間、仕上げ用走行部35または移動用走行部17の走行速度(低速、高速)などが制御される。仕上げ用制御盤36による制御は、無線式または有線式の仕上げ用操作部37からの信号に基づいて行われる。なお、無線による制御であれば、仕上げ用制御盤36が無い構成であってもよい。
走行式荒仕上げ装置30は、型枠4の大きさに応じて延長部材が取り付けられる。ここで、延長部材を図面に基づいて説明する。図6は、延長部材としてのフレーム延長ブロック19が連結された走行式荒仕上げ装置30が示され、図7は、フレーム延長ブロック19が連結された走行式荒仕上げ装置30の変形例が示されている。
図6に示されているとおり、走行式荒仕上げ装置30は、荒仕上げ本体部31にフレーム延長ブロック19が連結されることで、型枠4に応じて大きさが任意に変化する。すなわち、移動作業車10がコンクリートのブロックを支える能力は一定であるため、橋桁2の断面が大きくなると、打設するブロック長が短くなり、断面が小さくなると打設するブロック長が長くなる。打設するブロック毎に長さを変えることはないが、数メートル単位でブロック長の変更が行われる。したがって、走行式荒仕上げ装置30もブロック長の変化に対応させる。長さを変化させる作業を簡単に行うため、予め作製されたフレーム延長ブロック19や、延長部材としての摺動部延長ブロック20が、長さに応じて連結される。必要に応じて摺動部用振動モータ34も適宜増設される。
荒仕上げを行う範囲がさらに長くなる場合、摺動部32も長くなり、摺動部32の高さの調整も難しくなる。この場合、図7に示されているとおり、摺動部32や仕上げ用本体部31の長さに応じて、昇降用モータ33が適宜増設される。
以上のとおり、走行式荒仕上げ装置30が構成されている。
次に、走行式回転仕上げ装置40を図面に基づいて説明する。図8は、走行式回転仕上げ装置40が示されている。走行式回転仕上げ装置40は、コンクリート材5の表面を平坦に仕上げ、コンクリートを締め固めるものである。
図8に示されているとおり、走行式回転仕上げ装置40は、次の各部から構成されている。すなわち、型枠4の上方を渡って配置される回転仕上げ用本体部41と、レールに沿って左右に移動する回転仕上げ用走行部48と、回転しながらコンクリート材5の表面に沿って前後に摺動するブレード42と、橋桁上を移動するための移動用走行部17とから、走行式回転仕上げ装置40が構成されている。
回転仕上げ用本体部41は、ゲート状に形成されたフレームであり、ブレード42が、スライド機構43および昇降機構45を介して昇降可能な状態で吊り下げられている。詳説すれば、スライド機構43は、スライド用モータ44が備えられ、このスライド用モータ44によって、回転仕上げ用本体部41に対して幅方向にブレード42を自在に移動させる。スライド機構43には昇降機構45が備えられている。昇降機構45は、昇降用モータ46が備えられ、この昇降用モータ46によってブレード42を自在に昇降させる。
ブレード42は、コンクリート材5の表面と対面した円盤状に形成されると共に、スライド機構43および昇降機構45を介して回転仕上げ用本体部41に取り付けられている。また、ブレード42は、ブレード回転用モータ41が備えられ、ブレード調整ハンドル47によってブレード42の角度が調整される。なお、ブレード42は、複数の羽根から構成されていてもよい。
回転仕上げ用本体部41の両端の下方に取り付けられた回転仕上げ用走行部48は、レールに嵌合する車輪15と、この車輪15を稼働させる走行モータ16とから構成されている。また、回転仕上げ用本体部41の両端において、走行モータ16の近傍に移動用走行部17が取り付けられている。移動用走行部17は、橋桁2上を走行する車輪15と、この車輪15を稼働させ、または昇降させる移動用モータ18とから構成されている。なお、移動用走行部17は、移動用モータ18が省略されて手動で車輪15を稼働させ、または昇降させる構成であってもよい。
回転仕上げ用本体部41は、回転仕上げ用走行部48をインバータ制御する回転仕上げ用制御盤49が備えられている。この回転仕上げ用制御盤49により、例えば、ブレード42の昇降、スライド、回転仕上げ用走行部48または移動用走行部17の走行速度(低速、高速)などが制御される。回転仕上げ用制御盤49による制御は、無線式または有線式の回転仕上げ用操作部50からの信号に基づいて行われる。なお、無線による制御であれば、回転仕上げ用制御盤49が無い構成であってもよい。
走行式回転仕上げ装置40は、型枠4の大きさに応じて延長部材が取り付けられる。ここで、延長部材を図面に基づいて説明する。図9は、延長部材としてのフレーム延長ブロック19が連結された走行式回転仕上げ装置40が示されている。
図9に示されているとおり、走行式回転仕上げ装置40は、回転仕上げ本体部41に、走行式荒仕上げ装置30と同様にフレーム延長ブロック19が連結されることで、型枠4に応じて大きさが任意に変化する。
以上のとおり、走行式回転仕上げ装置40が構成されている。
次に、本考案の実施形態に係る移動作業車10の動作を説明する。
図3に示されているとおり、昇降移動装置12を稼働させて走行式荒仕上げ装置30を運搬し、仕上げ用走行部35をレールに設置して摺動部32をコンクリート材5の上方に設置する。摺動部32が下降し、コンクリート材5の表面に押し当てられて稼働すると、摺動部32がコンクリート材5の表面に押し当てられた状態で仕上げ用走行部35が左右に移動し、摺動部32は、水平な状態を保ちながら、型枠4の表面から盛り上がった余分なコンクリート材5を水平に均す。その際、摺動部用振動モータ34が稼働し、摺動部32を介して振動がコンクリート材5に伝搬する。
荒仕上げが終了した後、昇降移動装置12を稼働させて走行式荒仕上げ装置30を運搬して打設済みの橋桁2上に置く。次の作業の妨げとならない仮置き場に走行式荒仕上げ装置30を移動させる。その際、移動用走行部17が適宜昇降し、稼働する。
次に、図4に示されているとおり、昇降移動装置12を稼働させて走行式回転仕上げ装置40を運搬し、回転仕上げ用走行部48をレールに設置し、ブレード42をコンクリート材5の上方に設置する。ブレード42を稼働させると、昇降機構45が駆動してブレード42が下降し、ブレード42がコンクリート材5の表面に当てられる。スライド機構43が駆動すると、ブレード42は、回転しながら前後に移動する。さらに回転仕上げ用走行部48を左右に移動させ、コンクリート材5の表面を万遍なく平坦に締め固める。
仕上げが終了した後、昇降移動装置12を稼働させて走行式回転仕上げ装置40を運搬して打設済みの橋桁2上に置く。次の作業の妨げとならない仮置き場に走行式回転仕上げ装置40を移動させる。その際、移動用走行部17が適宜昇降し、稼働する。
なお、上記した走行式荒仕上げ装置30および走行式回転仕上げ装置40の各動作は、作業者が各操作部37,50を操作することで実現するが、予め設定されたプログラムに基づいて各制御盤36,49を稼働させ、各装置30,40を自動で稼働させてもよい。
次に、本実施形態の効果を説明する。
上記したとおり、本実施形態によれば、図5に示されているとおり、型枠4の上方を渡って配置された仕上げ用本体部31と、レールに沿って移動する仕上げ用走行部35と、コンクリート材5の表面を摺動する摺動部32とから、走行式荒仕上げ装置30が構成されている。この構成により、図3に示されているとおり、仕上げ用走行部35がレールに沿って移動し、この仕上げ用本体部31に取り付けられた摺動部32が、コンクリート材5の表面に沿って摺動する。したがって、型枠4の表面から盛り上がった余分なコンクリート材5を均す際、コンクリート材5からの抗力に対抗する力で移動することができ、コンクリート材5を水平に均すことができる。
本実施形態によれば、図8に示されているとおり、型枠4の上方を渡って配置された回転仕上げ用本体部41と、レールに沿って移動する回転仕上げ用走行部48と、回転しながらコンクリート材5の表面に沿って摺動するブレード42とから、走行式回転仕上げ装置40が構成されている。この構成により、図4に示されているとおり、回転仕上げ用走行部48がレールに沿って移動し、この回転仕上げ用本体部41に取り付けられたブレード42が、回転しながらコンクリート材5の表面に沿って摺動する。したがって、ブレード42が自在に摺動することでコンクリート材5の表面を万遍なく締め固めることができる。
また、走行式荒仕上げ装置30および走行式回転仕上げ装置40として自動化されたことで、労力や人員を要しない。したがって、熟練作業員の不足を解消させ、コンクリート打設時の過重労働や長時間労働を低減し、工期の短縮や経済性の向上に資することができる。また、少人数で仕上げ作業を行うことができ、作業員の確保が作業工程に与える影響を小さくすることができる。さらに、作業員の事情に左右されることが少なくなり、コンクリートの硬化状況を考慮した最適のタイミングで仕上げ作業を行うことができる。
本実施形態によれば、図3および図4に示されているとおり、梁部材13と、この梁部材13に吊り下げられた吊り上げ装置14とが備えられた昇降移動装置12が備えられ、この昇降移動装置12によって、走行式荒仕上げ装置30または走行式回転仕上げ装置40が吊り上げられて移動する。したがって、仕上げ作業にのみ各仕上げ装置30,40を用いることができ、仕上げ作業に応じて各仕上げ装置30,40を適宜選択することができる。
本実施形態によれば、図6、図8および図9に示されているとおり、各仕上げ装置30,40に、型枠4の大きさに応じた長さのフレーム延長ブロック19または摺動部延長ブロック20が備えられている。したがって、様々な大きさの型枠4に対応することができる。
本実施形態によれば、図5および図8に示されているとおり、各仕上げ装置30,40は、各本体部31,41の両端において、走行モータ16の近傍に移動用走行部17が取り付けられている。したがって、橋桁上において、仕上げ作業以外の作業の妨げとならない仮置き場に各仕上げ装置30,40を移動させることができる。また、各仕上げ装置30,40を少人数で容易に移動させることができる。橋桁上において、重機の使用が可能である場合は、移動用走行部17が取り外された構成であってもよい。
なお、1回の施工工程サイクルで各仕上げ装置30,40が稼働する時間は、数時間程度である。使用時以外は、他の作業の障害とならない仮置き場に、移動用走行部17によって各仕上げ装置30,40を移動させる。橋桁上において、重機の使用が可能である場合は、重機を用いて各仕上げ装置30,40を移動させる。移動作業車10を用いた施工では、資材や機材の保管場所として、建設途中の橋梁の橋面が使用される場合が多いため、保管場所が制限され、運搬用重機が使用できない場合も多々ある。台車などを用いて各仕上げ装置30,40を搬送することも可能であるが、台車の固定などが煩雑である。
以上、本考案の実施形態を詳述したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではない。そして本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1,101 橋脚
2,102 橋桁
3,103 作業用足場
4,104 型枠
5,105 コンクリート材
10 移動作業車(コンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車)
11,111 支持フレーム
12 昇降移動装置
13 梁部材
14 吊り上げ装置
15 車輪
16 走行モータ
17 移動用走行部
18 移動用モータ
19 フレーム延長ブロック(延長部材)
20 摺動部延長ブロック(延長部材)
30 走行式荒仕上げ装置(仕上げ装置)
31 仕上げ用本体部
32 摺動部
33 昇降用モータ
34 摺動部用振動モータ
35 仕上げ用走行部
36 仕上げ用制御盤
37 仕上げ用操作部
38 昇降機構
40 走行式回転仕上げ装置(仕上げ装置)
41 回転仕上げ用本体部
42 ブレード
43 スライド機構
44 スライド用モータ
45 昇降機構
46 昇降用モータ
47 ブレード調整ハンドル
48 回転仕上げ用走行部
49 回転仕上げ用制御盤
50 回転仕上げ用操作部
51 ブレード回転用モータ
106 上床版
107 下床版
110 従来の移動作業車

Claims (6)

  1. 型枠を橋軸方向に移動させてコンクリートを打設することで順次橋桁を建設する片持ち架設工法に用いられる移動作業車において、
    コンクリート面を仕上げる仕上げ装置が備えられた、
    ことを特徴とするコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車。
  2. 前記仕上げ装置が、
    前記型枠の上方を渡って配置された仕上げ用本体部と、
    前記仕上げ用本体部に設けられて移動する仕上げ用走行部と、
    前記仕上げ用本体部に取り付けられ、コンクリート材の表面に沿って前記仕上げ用走行部の移動方向に摺動する摺動部と、から構成された走行式荒仕上げ装置である、
    ことを特徴とする請求項1に記載されたコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車。
  3. 前記仕上げ装置が、
    前記型枠の上方を渡って配置された回転仕上げ用本体部と、
    前記回転仕上げ用本体部に設けられて移動する回転仕上げ用走行部と、
    コンクリート材の表面と対面して配置されると共に前記回転仕上げ用本体部に取り付けられ、回転しながらコンクリート材の表面に沿って摺動するブレードと、から構成された走行式回転仕上げ装置である、
    ことを特徴とする請求項1に記載されたコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車。
  4. 前記仕上げ装置を吊り下げて移動させる昇降移動装置が備えられた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載されたコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車。
  5. 前記仕上げ装置に、橋桁上を移動する移動用走行部が備えられた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載されたコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車。
  6. 前記仕上げ装置に、前記型枠の大きさに応じた長さの延長部材が備えられた、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載されたコンクリート仕上げ装置を備えた移動作業車。
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