JP3211722B2 - テープレコーダのオートリバース機構 - Google Patents

テープレコーダのオートリバース機構

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JP3211722B2
JP3211722B2 JP13949297A JP13949297A JP3211722B2 JP 3211722 B2 JP3211722 B2 JP 3211722B2 JP 13949297 A JP13949297 A JP 13949297A JP 13949297 A JP13949297 A JP 13949297A JP 3211722 B2 JP3211722 B2 JP 3211722B2
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和雄 石川
眞一 田中
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にヘッドホンス
テレオ用カセットテープレコーダ等のオートリバース機
構の小型化、薄型化及びコストダウンに有効なテープレ
コーダのオートリバース機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、ヘッドホンステレオ用カセットテ
ープレコーダ等のオートリバース機構は、小型、薄型化
コストダウンのために部品点数はますます少なくなり機
構も簡素化されて、正反切替は支点固定でテープ走行と
逆方向に切り替わる様に先端を鋭角にした切替レバーを
バネ等で少し振り、テープ終端でカム等で動作する駆動
レバーのピンによって前記切替レバーの側面を摺動して
正転又は反転側に押していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、切替レバーの
側面を駆動レバーのピン等によって摺動して押すため摩
擦ロスが増加し、電池が減ってきた場合に動作途中で動
かなくなるといった課題や前記切替レバーや駆動レバー
を平面的に配置しなければならず、小型化出来ないとい
った課題を有していた。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、摩擦
ロスを減らし小型化が可能な構造を提供することを目的
としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のテープレコーダのオートリバース機構は、回
動支点を2ヶ所に配置し、切替レバーをテープ走行方向
に応じて移動し、テープ終端でカム等で動作する駆動レ
バーのピンによって、前記切替レバーの中央部分を押し
て回動方向を換え、正転又は反転に切り換えるようにし
た。この構成により、摩擦による伝達ロスが減り、部品
の積み重ねが出来るので小型化が可能となるものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明は、モータの
動力をキャプスタン軸やリール軸に伝達する動力伝達機
構と、テープ終端でスリップするフリクション機構と、
前記動力により常時回転するメインギアと、このメイン
ギアの回転に伴って回転する偏心カム及び切換カムと、
この偏心カムによって常時揺動する検出レバーと、この
検出レバーを常時一方向付勢するフリクションレバー
と、テープ走行方向に応じて回動支点が切り替わるよう
に両端に配置された支点ピンにそれぞれの回動支点が対
向するように構成された正反レバーと、前記正反レバー
の切り換え方向に対応してその回動支点の一方を支点ピ
ンに当接させる方向に付勢するように構成し前記正反レ
バーの回動によりテープ走行方向を切り換えるディレク
ションレバーと、このディレクションレバーの回動に対
応して当該ディレクションレバーを正転又は反転方向に
保持するデテントバネを備え、テープ終端にて前記フリ
クションレバーの付勢が停止することにより、前記偏心
カムによる検出レバーの揺動が停止することにより当該
検出レバーは切換カムに案内されて前記正反レバーの
央部を押圧し、この押圧により正反レバーは当接された
側の回動支点を中心に回動することにより、前記ディレ
クションレバーが正転又は反転位置に回動してテープ走
行方向を切り換えるように構成したものであり、ディレ
クションレバーの正転か反転位置に応じて正反レバーの
回動支点が切り替わって回動動作をするので、摩擦ロス
の少ない動力伝達ができ、しかも小型化されるという作
用を有する。
【0007】また、本発明の第2の発明は、前記ディレ
クションレバーは、前記正反レバーのそれぞれの回動支
点を支点ピンに当接する際にその当接方向に付勢する斜
をそれぞれ有し、この斜面を樹脂バネ構造としたもの
であり、正反レバーの正転又は反転動作後の復帰時にお
ける高負荷を軽減する作用を有する。
【0008】(実施の形態)図1は本発明の一実施の形
態におけるテープレコーダの部分外観平面図で、図2は
同外観裏面図、図3は同部分外観正面図、図4は同部分
外観背面図、図5は主にモータ動力伝達系を示す裏面
図、図6は主にメカニズム動作系を示す裏面図、図7は
図2の部分左側面図で(a)は停止状態を示し(b)は
プレイ状態を示していて、カセットテープが無い状態を
示すものである。
【0009】図において、1はモータであり、主基板2
に固定されたモータホルダー3にビス締め固定されてい
る。このモータ1の回転軸4の先端にはモータプーリ5
が圧入固着されている。6はV溝が2段になっている中
間プーリであり主基板2に植設されたプーリ軸7に回転
自在に装着されている。8はベルトAであり前記モータ
プーリ5と前記中間プーリ6の一方のV溝との間に懸架
されている。9は正転フライホイールであり外周にV溝
を有し、中央部には正転キャプスタン10が圧入固着さ
れている。11は正転側メタルであり前記主基板2に貫
通固定され、前記正転キャプスタン10が回転自在に貫
通挿入されている。12は反転フライホイールであり外
周にV溝を有し、中央部にはフライホイールギア13が
設けられ、さらに、反転キャプスタン14が圧入固着さ
れている。15は反転側メタルであり前記主基板2に貫
通固定され、前記反転キャプスタン14が回転自在に貫
通挿入されている。16はベルトBであり、前記中間プ
ーリ6の他方のV溝と前記正転フライホイール9のV溝
と前記反転フライホイール12のV溝との間に懸架され
ている。
【0010】17はメインギアであり外周にはギアを有
し、一方の側面には偏心カム18aを有している、この
偏心カム18aは中央に近い側の約半周が内周カム18
bとなっており、残りの半周の中央位置の内周側に切換
カム19aが外周側には逃げカム19bが設けられてい
る。他方の側面には長手方向にフリクションギア20
が、フエルト21を介して、円錐型バネ22によって押
しつけられ一定のフリクショントルクがかかった状態で
取り付けられている。又、中央部には貫通孔があり、前
記主基板2の第1の段曲げ23に植設された軸24に回
転自在に取り付けられている。更に、外周のギアは前記
フライホイールギア13と噛み合っている。25はプレ
イギアであり外周にギア、中央部には六角ボス26と貫
通孔を有している。又、その中間にはテーパ部27を有
し、前記主基板2の第1の段曲げ23に植設された溝付
き軸27に回転習動自在に装着されている。28はフリ
クションレバーでありフライパンの中央に孔が開いた様
な形状をしており、柄の先端にはピン29を有してい
て、前記プレイギア25の六角ボス26に回転自在に貫
通挿入されている。30は早送りギアであり、外周には
ギアを中央部には六角孔をそれぞれ有していて、前記プ
レイギア25の六角ボス26にはめて一体で回転するよ
うに装着されている。31は円筒型をした圧縮バネで一
端は前記溝付き軸27の溝に取り付けられたワッシャー
32に圧接し、他端は前記早送りギア30の側面に圧接
し、この早送りギア30と前記プレイギア25を主基板
方向に付勢し、前記フリクションレバー28に一定のト
ルクを与えている。ストップ状態ではこの早送りギア3
0は前記メインギア17と噛み合っており、前記プレイ
ギア25と前記フリクションギア20とは対向する位置
関係にある。
【0011】33は減速ギアで外周には歯幅の広いギア
を有し、中央部には小ギア34と貫通孔を有していて、
前記主基板2の第二の段曲げ35に植設された段付き軸
36に回転自在に挿入されている。又、この減速ギア3
3は前記プレイギア25と常時噛み合っている。37は
切換ギアで外周にはギアを、中央部には貫通孔を有して
おり、切換レバー38の一方の腕に植設された回転軸3
9に回転自在に装着され、前記小ギア34と常時噛み合
っている。 前記切換レバー38は中央部に貫通孔を有
し、他方の腕には前記主基板2の第1の段曲げ23を貫
通して植設されたピン40aとその反対側に植設された
ピン40bとピン40cを有しており、前記段付き軸3
4に回動自在に取り付けられている。
【0012】41はリール台ギアF であり先端にはリ
ール爪42を有し前記主基板2の第2の段曲げ35から
背面側突き出た面に植設されたリール軸43に回転自在
に装着されている。44は中継ギアであり前記主基板2
の第2の段曲げ35に植設された軸45に回転自在に装
着されている。この中継ギア44と、前記リール台ギア
F41は前記切換ギア37と対抗する位置にあり、前記
切換レバー38の回動運動でそれぞれ噛み合う位置関係
にある。46はリール台ギアRであり先端にはリール爪
47を有し前記主基板2の第2の段曲げ35から背面側
に突き出た面に植設されたリール軸48に回転自在に装
着され前記中継ギア44と常時噛み合っている。49は
3本の腕を持った検出レバーであり短い腕の先端に長孔
50を有し前記フリクションレバー28先端のピン29
と係合している、又、一方の長い腕の先端には涙状ピン
51が前記メインギア17の溝カム18に沿うように設
けられ、他方の長い腕の先端にはD状ピン52が主基板
2側に向かって設けられており、前記主基板2に植設し
た軸53に回動自在に装着されている。
【0013】54はディレクションレバーであり一方に
は手動操作用の摘み55を有し、他方の中間位置には前
記主基板2を貫通して設けられたピン56とくの字型を
した樹脂バネA57a、樹脂バネB57bを有し、その
外周には弓状のピロー58が設けられている。又、この
弓状のピロー58の延長線上には先端の約半周がV溝の
バネ受け59が設けらており、更に、中央部には自動切
換用の腕A60aと腕B60bと貫通孔を有し、前記主
基板2に植設した軸61に回動自在に装着されている。
62は左右対称形状をした正反レバーであり中央部には
前記検出レバー49のD状ピン52と係合する位置に角
孔63を、前記ディレクションレバー54の樹脂バネA
57a側面と係合する位置に長円状ピン64を有し、左
右の先端には約1/4周円弧状の回動支点A65a、回
動支点B65bを、更に中間位置には前記ディレクショ
ンレバー55の腕A60a、腕B60bと対抗する位置
に突起A66a、突起B66bが設けられ、前記ディレ
クションレバー54のピロー58と前記検出レバー49
との間に摺動及び回動自在に挟まれている。尚前記角孔
63は前記メインギア17の偏芯カム18aによる前記
検出レバー49の揺動運動によってD状ピン52が一定
ストローク動いても影響のない寸法になっている。67
a、67bは前記主基板に植設された支点ピンA、B
で、前記正反レバー62の回動支点A65a、回動支点
B65bとそれぞれ対抗する位置にあり、前記ディレク
ションレバー5が正転位置にある場合は樹脂バネA57
aよって前記正反レバー62の長円状ピン64を矢印A
方向に付勢し回動支点B65bを前記支点ピンB67b
に当接させている。又、反転位置にある場合は樹脂バネ
B57bによって前記長円状ピン64を矢印Aと反対方
向に付勢し回動支点A65aを前記支点ピンA67aに
当接させる。68aは前記正転側メタル11に設けられ
たストッパーAであり、68bは前記主基板2に植設さ
れたストッパーBで、前記正反レバー62が前記検出レ
バー49の時計方向の回動時の行き過ぎを防止してい
る。
【0014】69はU字型をしたヘッド基板であり中央
部には前記主基板2の第1の段曲げ23と同一高さに段
曲げされ、前記プレイギア25のテーパ部27と対抗す
る位置に円錐状の突起70と、前記切換レバー38のピ
ン40aを駆動する嘴状の斜面71が設けられている。
又、その近傍には前記主基板2を貫通して折り曲げたロ
ック爪72と、長孔73aを有しており、一方の端面に
は前記主基板2を貫通して折り曲げたバネ掛け74を、
他方の端面には長孔73bが設けられている。更に、手
前側にはガイド孔A73c、ガイド孔B73dを有して
いて、前記主基板2に植設されたガイドピンA75a、
ガイドピンB75bにこの長孔73aと73bが摺動自
在に挿入されている。76は正反ロッドであり中央部の
前記切換レバー38のピン40aと対抗する位置に斜面
を有する凹部77を設け、一方の端面には前記ディレク
ションレバー54のピン56と摺動自在に係合する断面
コの字型をしたガイド78を有し、前記ヘッド基板69
に対する面にはピンA79a、ピンB79bが設けら
れ、前記ヘッド基板69のガイド孔A73c、ガイド孔
B73dに摺動自在に取り付けられている。80はデテ
ントバネであり前記主基板2に植設された軸81に装着
されていて、一方の腕は前記ディレクションレバー54
のバネ受け59と係合し、このディレクションレバー5
4を正転位置や反転位置に付勢するために、回動ストロ
ークの約半分の位置でくの字に曲げられている。又、他
方の腕は前記ヘッド基板69のバネ掛け74と係合し、
このヘッド基板69を矢印B方向に付勢している。
【0015】82はロック板であり、一端には前記ヘッ
ド基板69のロック爪72と係合する斜面83とロック
部84を有し、他端にはバネ掛け85とL字曲げ86を
有し、中央部にはL字曲げA87a、L字曲げB87b
を有している。又、両端近傍には長孔88a,88bが
設けられ前記主基板2に植設されたガイドピン89a,
89bに摺動自在に装着されている。90はFFロッド
であり中央近辺にて段曲げされ、前記切換レバー38の
ピン40bと対抗する位置に斜面91aと保持部91b
を有する異形穴と、前記ロック板82のL字曲げA87
aと係合する位置に斜面92とロック部93を有する異
形穴を設け、端面にはバネ掛け94と、その近傍には長
孔95を有し、前記主基板2に植設された側面ガイド9
6a,96bと、前記第1の段曲げ23に植設されたガ
イドピン97に摺動自在に装着されている。98はRE
Wロッドであり、前記切換レバー38のピン40cと対
抗する位置に折り曲げ斜面99aと保持部99bを有
し、前記ロック板82のL字曲げ87bと係合する位置
に斜面100とロック部101を有する異形穴を設け、
端面にはバネ掛け102と、その近傍には長孔103を
有し、前記主基板2に植設された側面ガイド104a,
104bと、ガイドピン105に摺動自在に装着されて
いる。106は停止ロッドであり、中央部にて段曲げさ
れ、前記ロック板82のL字曲げ86と係合する位置に
折り曲げ斜面107を有し、先端にはバネ掛け108
を、その近傍には長孔109を有しており、前記主基板
2に植設された側面ガイド110a,110bと、ガイ
ドピン111に摺動自在に装着されている。
【0016】112はロッドバネであり、前記主基板2
の第2の段曲げ35に植設された軸113に装着されて
いる。そして一方の腕は前記FFロッド90のバネ掛け
94に係合し、このFFロッドを矢印B方向に付勢し、
他方の腕は前記REWロッド98のバネ掛け102に係
合し、このREWロッドも矢印B方向に付勢している。
114はロックバネであり前記主基板2に植設した軸1
15に装着されており、一方の腕は前記ロック板82の
バネ掛け85に係合して、このロック板82を矢印C方
向に付勢し、他方の腕は前記停止ロッド106のバネ掛
け108と係合し、この停止ロッド106を矢印B方向
に付勢している。116はプリント配線基板でありこの
テープレコーダメカニズム背面の前記モータプーリ5、
中間プーリ6、ベルトA8を除く範囲にて薄型に設置さ
れる。又、117のハッチング範囲は大型の電気部品を
配置できる範囲を示している。
【0017】次に動作について説明する、図1、図2及
び図3は正転プレイ又はFF動作後の停止状態を示すも
ので、まず正転プレイ動作から説明する。ヘッド基板6
9をデテントバネ80の付勢力に抗して矢印Bと逆方向
に押圧すると、円錐状の突起70とプレイギア25のテ
ーパ部27の当接によって、このプレイギア25は圧縮
バネ31に抗して主基板2から離れる方向にスライドす
る。この動作によってメインギア17と早送りギア30
の噛み合いが外れ、フリクションギア20とプレイギア
25が噛み合う、同時に切換レバー38のピン40aは
正反 ロッド76の凹部77案内によって位置決めさ
れ、切換ギア37とリール台ギアF41とが確実に噛み
合う。一方、ロック板82は前記ヘッド基板69のロッ
ク爪72のスライド動作によって斜面83が押され、ロ
ックバネ114の付勢力に抗して矢印Cと逆方向にスラ
イドし、前記ヘッド基板69の移動ストローク終端近傍
でロック爪72がロック部84に達すると前記ロック板
82は前記ロックバネ114の付勢力によって、再び矢
印C方向にスライドするので、前記ヘッド基板69の押
圧を解除しても正転プレイ状態を保持される。又、モー
タ1は反時計方向に回転しベルトA8、中間プーリ6、
ベルトB16と伝達され正転フライホイール9や反転フ
ライホイール12が回転する、更に、フライホイールギ
ア13からメインギア17、フリクションギア20、プ
レイギア25、減速ギア33、切換ギア37とギア伝達
されリール台ギアF41を回転する。
【0018】次に、反転プレイに手動で切り換えるに
は、ディレクションレバー54を矢印C方向に倒すと、
正反ロッド76は矢印Cと逆方向にスライドし、切換レ
バー38はピン40aに係合している凹部77の押圧に
よって回動し切換ギア37は中継ギア44と噛み合いリ
ール台ギアR46が回転する。オートリバース動作につ
いては後で詳しく説明する。
【0019】FF動作はFFロッド90をロッドバネ1
12の付勢力に抗して矢印B方向に押圧すると、切換レ
バー38のピン40bは斜面91aによって反時計方向
に回動し保持部91bに保持される、同時に切換ギア3
7はリール台ギアF41と噛み合う、一方、ロック板8
2は斜面92の押圧によってL字曲げ87aが押され、
ロックバネ114の付勢力に抗して矢印Cと逆方向にス
ライドする。そして、FFロッド90の動作ストローク
の終端近傍でロック部93が前記L字曲げ87aに達す
ると前記ロックバネ114の付勢力によって、再び矢印
C方向にスライドするので、前記FFロッドの押圧を解
除してもFF状態が保持される。
【0020】REW動作はREWロッド98をロッドバ
ネ112の付勢力に抗して矢印B方向に押圧すると、切
換レバー38のピン40cは折り曲げ斜面99aによっ
て時計方向に回動し保持部99bにて保持される。同時
に切り換えギア37は中継ギア41と噛み合う、一方、
ロック板82は斜面100の押圧によってL字曲げ87
bが押され、ロックバネ114の付勢力に抗して矢印C
と逆方向にスライドする。そして、REWロッド98の
動作ストロークの終端近傍で、ロック部101が前記L
字曲げ87bに達すると前記ロックバネ114の付勢力
によって、再び矢印C方向にスライドするので、前記R
EWロッドの押圧を解除してもREW状態が保持され
る。
【0021】停止動作は停止ロッド106をロックバネ
114に抗して矢印Bと逆方向に押圧すると、ロックロ
ッド90のL字曲げ86は折り曲げ斜面107によって
矢印Cと逆方向にスライドし、ヘッド基板69はデテン
トバネ80の付勢力によって矢印B方向に復帰、又、F
Fロッド90及びREWロッド98はロッドバネ112
の付勢力によって矢印B方向にそれぞれ復帰して停止状
態となる。
【0022】図8は図1の主基板2の第1の段曲げ(ハ
ッチング部)と減速切替とフリクション機構の関係を示
す部分断面図、図9は図1のフライホイールRからリー
ル台ギアRまでのモータ動力伝達系の位置関係をしめす
部分断面図、図10は図6のオートリバース機構の部分
拡大図で(a)は検出レバーと正反レバーの位置関係
(b)は正反レバーとディレクションレバーの位置関係
を示している。又、図1のヘッド基板69はU字型に限
らずL字型でも良い。
【0023】次に正転から反転のオートリバース動作に
ついて説明する。図11から図13において、プレイ状
態では、プレイギア25の反時計方向回転によってフリ
クションレバー28は反時計方向に回動し、検出レバー
49を常時反時計方向に回動するよう付勢している。一
方メインギア17は時計方向に回転し、偏芯カム18a
の約半周部にて検出レバー49の涙状ピン51は内周方
向へと押されて、この検出レバー49を反時計方向に回
動するが、前記フリクションレバー28の反時計方向の
付勢力によって、前記検出レバー49は時計方向に回動
して涙状カムを外周に戻し、常に逃げカム19b側を通
過する。この様に検出レバー49はメインギア17の1
回転に1回一定ストロークで揺動運動を繰り返す。テー
プ終端に達するとリール台ギアF41はロックされるの
でフリクションギア20はフエルト21にて完全にスリ
ップし、前記プレイギアの回転が停止して前記フリクシ
ョンレバー28の反時計方向の付勢力が無くなる。一方
メインギア17はテープ終端に関係なく時計方向に回転
し、偏芯カム18aによって検出レバー49の涙状ピン
51は内周方向へと押されるが、外周に復帰する付勢力
が無いため、切換カム19a側に当接する。そして、こ
の切換カム19aによって涙状ピン51は、さらに内周
方向に押され検出レバー49は反時計方向に回動する。
検出レバー49の回動によって正反レバー54はD字状
ピン52の押圧で支点ピンA67aを支点として反時計
方向に回動して突起A66aがディレクションレバー5
4の腕A60aを押し、デテントバネ80の付勢力に抗
してこのディレクションレバー54を反時計方向に回動
する。又、正反ロッド76はピン56の押圧によって矢
印Cと逆方向にスライドし、切換レバー38のピン40
aが凹部77に押されて切換ギア37が中継ギア44と
噛み合い反転プレイに切り替わる。次に、涙状ピン51
は切換カム19aを通過すると内周カム18bに当接し
て、逆に外周方向に押され検出レバー49は時計方向に
回動復帰すると、正反レバー64はD状ピン52によっ
て時計方向に回動復帰する。この時長円状ピン64は樹
脂バネB57bを撓ませながら復帰するので正反レバー
はこの樹脂バネB57bによって矢印A方向に付勢さ
れ、回動支点A65aが支点ピンA67aに押しつけら
れオートリバース動作が完了する。
【0024】次に、反転プレイから正転プレイのオート
リバース動作について説明する。基本的には正転からの
動作と同じなので、違いのみを説明する。反転プレイの
テープ終端に達すると、涙状ピン51は切換カム19a
によって内周方向に押され、検出レバー49は反時計方
向に回動し、正反レバー54はD字状ピン52の押圧で
支点ピンB67bを支点として時計方向に回動して突起
B66bがディレクションレバー54の腕B60bを押
し、デテントバネ80の付勢力に抗してこのディレクシ
ョンレバー54を時計方向に回動する。又、正反ロッド
76はピン56の押圧によって矢印C方向にスライド
し、切換レバー38のピン40aが凹部77に押されて
切替ギア37がリール台ギアF41と噛み合い正転プレ
イに切り替わる。次に、検出レバー49が内周カム18
bによって時計方向に回動復帰すると、正反レバー64
はD状ピン52によって反時計方向に回動復帰する。こ
の時、長円状ピン64は樹脂バネA57aによって矢印
Aと逆方向に付勢され、回動支点B65bが支点ピンB
67bにおしつけられオートリバース動作が完了する。
図11は図6のオートリバースに関連する部品の抜粋で
正転から反転に移行する状態を示しており(a)は切替
直前を(b)は切替直後を(c)は正反レバーの回動支
点の切替完了を示している。図12は図11の状態か
ら、再び正転に移行する状態を示しており(a)は切替
直前を(b)は切替直後を(c)は正反レバーの回動支
点の切替完了を示している。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明のテープレコーダの
オートリバース機構は摩擦ロスの少ない構造であるか
ら、電池が減ってきた場合も充分に動作し、部品点数も
少なくて、しかも小型に構成出来るので、減電池でも安
定動作し小型で安価なテープレコーダを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるテープレコーダ
のカセットテープのない状態の部分外観平面図
【図2】同外観裏面図
【図3】同部分外観正面図
【図4】同外観背面図
【図5】同図2の主にモータ動力伝達系を示す部分裏面
【図6】同図2の主にメカニズム動作系を示す部分裏面
【図7】(a)は同図2の部分左側面図 (b)は同プレイ状態を示す図2の部分左側面図
【図8】同図1の主基板の第1の段曲げと減速切替機構
とフライホイールの関係をを示す部分断面図
【図9】同図1のフライホイールRからリール台ギアR
までのモータ動力伝達系の位置関係を示す部分断面図
【図10】(a)は同図6のオートリバース機構の検出
レバーと正反 レバーの位置関係を示す拡大図 (b)は同図6のオートリバース機構の正反 レバーと
ディレクションレバーとの位置関係を示す拡大図
【図11】同図6のオートリバースに関連する部品の抜
粋で、正転から反転に切替わる直前状態を示す図
【図12】同正転から反転へ切替わった直後の状態を示
す図
【図13】同正反 レバーの回動支点の正転方向切替完
了状態を示す図
【図14】同図13の状態から再び正転に切替わる直前
状態を示す図
【図15】同反転から正転へ切替わった直後の状態を示
す図
【図16】同正反 レバーの回動支点の反転方向切替完
了状態を示す図
【符号の説明】
1 モータ 13 反転フライホイールギア 17 メインギア 20 フリクションギア 25 プレイギア 28 フリクションレバー 49 検出レバー 54 ディレクションレバー 57a 樹脂バネA 57b 樹脂バネB 62 正反 レバー 67a 支点ピンA 67b 支点ピンB 80 デテントバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平7−26917(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの動力をキャプスタン軸やリール
    軸に伝達する動力伝達機構と、テープ終端でスリップす
    るフリクション機構と、前記動力により常時回転するメ
    インギアと、このメインギアの回転に伴って回転する偏
    心カム及び切換カムと、この偏心カムによって常時揺動
    する検出レバーと、この検出レバーを常時一方向付勢す
    るフリクションレバーと、テープ走行方向に応じて回動
    支点が切り替わるように両端に配置された支点ピンにそ
    れぞれの回動支点が対向するように構成された正反レバ
    ーと、前記正反レバーの切り換え方向に対応してその回
    動支点の一方を支点ピンに当接させる方向に付勢するよ
    うに構成し前記正反レバーの回動によりテープ走行方向
    を切り換えるディレクションレバーと、このディレクシ
    ョンレバーの回動に対応して当該ディレクションレバー
    を正転又は反転方向に保持するデテントバネを備え、 テープ終端にて前記フリクションレバーの付勢が停止す
    ることにより、前記偏心カムによる検出レバーの揺動が
    停止することにより当該検出レバーは切換カムに案内さ
    れて前記正反レバーの中央部を押圧し、この押圧により
    正反レバーは当接された側の回動支点を中心に回動する
    ことにより、前記ディレクションレバーが正転又は反転
    位置に回動してテープ走行方向を切り換えるように構成
    したことを特徴とするオートリバース機構。
  2. 【請求項2】 前記ディレクションレバーは、前記正反
    レバーのそれぞれの回動支点を支点ピンに当接する際に
    その当接方向に付勢する斜面をそれぞれ有し、この斜面
    樹脂バネ構造としたことを特徴とする請求項1記載の
    オートリバース機構。
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CN1037299C (zh) * 1992-12-26 1998-02-04 德利信电机股份有限公司 录音机的自动翻转装置

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