JP3211466B2 - 4サイクルエンジンのカムシャフト - Google Patents

4サイクルエンジンのカムシャフト

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JP3211466B2
JP3211466B2 JP06205493A JP6205493A JP3211466B2 JP 3211466 B2 JP3211466 B2 JP 3211466B2 JP 06205493 A JP06205493 A JP 06205493A JP 6205493 A JP6205493 A JP 6205493A JP 3211466 B2 JP3211466 B2 JP 3211466B2
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秀治 小田
達也 新海
千秋 平田
桂 福山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は4サイクルエンジンのカ
ムシャフトに係り、特に砂型により鋳造される4サイク
ルエンジンのカムシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車および自動二輪車等の車
両に搭載される4サイクルエンジンでは、燃焼室上方に
吸・排気バルブが配設されており、これらのバルブは動
弁装置によって開閉される。すなわち、上記動弁装置は
エンジンのクランクシャフトに連動するカムシャフトを
備え、このカムシャフトに形成されたカムによって上記
吸・排気バルブを所定のタイミングで上下動させてい
る。
【0003】カムシャフト1およびカム2は、例えば図
4(a)に示すような形状をしており、図4(b)の断
面図からも分かるようにカム2は卵形の形状になってい
る。そしてこのカム2の尖った部分でバルブを直接に、
あるいはバルブを動かすためのロッカーアームを押し下
げるようになっている。
【0004】図4(b)に示すように、カム2の上方の
尖った部分はカムリフト部2a、そして下方の円弧は基
本円部2bとなっており、カムリフト部2aと基本円部
2bとを合わせた形状が一般にカムプロフィールと呼ば
れている。そしてこのカムプロフィールがエンジンの性
能や性質を左右している。
【0005】カムシャフト1は、例えば砂型に溶解した
金属を流し込んで形成するいわゆる鋳造でカム2と共に
一体に製造されるものがある。砂型から抜かれたカムシ
ャフト1は、その表面が荒れている上に各部の寸法の精
度が低いので整形処理が施される。特にカム2の外周面
はバルブまたはロッカーアームが当接するため、慎重な
整形が必要である。そのために、カム2とカム2との間
に環状の溝3を設け、この溝3が整形工具先端部の逃げ
部になっている。
【0006】また、図5(a)および(b)に示すよう
に、砂型4の前記カムシャフト1の溝3に対応する部位
に突出部5が形成されるが、この突出部5は、その強度
を得るため、また、カムシャフト1の型抜き後の砂落と
しを容易にするためにも突出長さγに応じた幅δが限定
される。すなわち、カム2とカム2との間に設けられる
溝3の最低幅εも限定されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、動弁装置に可変
バルブタイミング装置を備えたものが考案されている。
【0008】この可変バルブタイミング装置は、エンジ
ンの回転数に応じてバルブの開閉タイミングを変更する
もので、例えばそれぞれのバルブに形状の違う複数のカ
ムを隣接して設けてバルブの開閉タイミングの変更を行
っている。
【0009】しかしながら、複数のカムを隣接して設け
ると、それらのカムとカムとの間にそれぞれ溝を設ける
必要があるが、図3(b)に示すように上記溝3はカム
シャフト1のシャフト部1aに同心円の形状に形成され
ているため、カムリフト部2aの溝3の深さαが他の部
分の深さβに比べて深くなる。つまり砂型4の前記カム
シャフト1の溝3に対応する部位に形成される突出部5
が、その強度を得るため、また、カムシャフト1の型抜
き後の砂落としを容易にするためにも突出部の長さγに
応じた幅δを大きく取る必要がある。このため、カム2
とカム2との間に設けられる溝3の最低幅εも大きくな
りカムシャフトの全長が長くなってしまうことになる。
特に並列4気筒エンジンなどはエンジンの横幅が大きく
なってしまい好ましくない。
【0010】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、砂型の強度を保持し、型抜き後の砂落としを容
易にする4サイクルエンジンのカムシャフトを提供する
ことを目的とする。
【0011】この発明の他の目的は、全長を短くした4
サイクルエンジンのカムシャフトを提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る4サイクル
エンジンのカムシャフトは、上述した課題を解決するた
めに、請求項1に記載したように、エンジンの回転数に
応じてバルブの開閉タイミングを変更する可変バルブタ
イミング装置を備えた4サイクルエンジンに用いられ
る、砂型で鋳造されたカムシャフトにおいて、異なるリ
フト量を有する形状の異なった複数の上記バルブ開閉用
のカムを隣接して上記カムシャフトに一体に形成し、こ
れらのカムとカムとの間に設けられる環状の溝を上記リ
フト量の小さいほうのカムプロフィールに沿ってそのカ
ム外周面から一定の深さをおいて形成すると共に、上記
溝をこのカムの全周にわたって形成したものである。
【0013】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記溝の幅を狭くしたもので
ある。
【0014】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、エンジ
ンの回転数に応じてバルブの開閉タイミングを変更する
可変バルブタイミング装置を備えた4サイクルエンジン
に用いられる、砂型で鋳造されたカムシャフトにおい
て、異なるリフト量を有する形状の異なった複数の上記
バルブ開閉用のカムを隣接して上記カムシャフトに一体
に形成し、これらのカムとカムとの間に設けられる環状
の溝を上記リフト量の小さいほうのカムプロフィールに
沿ってそのカム外周面から一定の深さをおいて形成する
と共に、上記溝をこのカムの全周にわたって形成したた
め、砂型の強度を保持し、型抜き後の砂落としを容易に
する4サイクルエンジンのカムシャフトを提供できる。
【0015】また、上記溝の幅を狭くしたため、全長を
短くした4サイクルエンジンのカムシャフトを提供でき
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1は、この発明を適用したカムシャフト
の一例を示す平面図であり、図2は図1のA−A線に沿
う断面図である。また、図3(a)は、上記カムシャフ
トの砂型の平面図であり、図3(b)は、図3(a)の
B−B線に沿う断面図である。
【0018】カムシャフト11は、図示しないエンジン
の回転数に応じてバルブの開閉タイミングを変更する可
変バルブタイミング装置を動弁機構に備えた4サイクル
エンジン用のものであって、形状の異なる複数のバルブ
開閉用カム12と一体に砂型13で鋳造される。
【0019】上記カム12は、中低速用のカム12A
と、このカム12Aの両側に隣接配置された一対の高速
用カム12Bとから構成され、図2に示すように卵型の
断面形状を有する。カム12は、その図における上方の
尖った部分であるカムリフト部12aと、カム12の下
方の円弧である基本円部12bとから構成され、これら
のカムリフト部12aと基本円部12bとを合わせた形
状をカムプロフィールと称す。また、中低速用のカム1
2Aと高速用カム12Bとはそのカムプロフィールが異
なり、高速用カム12Bのほうが中低速用のカム12A
より径方向に長いカムリフト部12a、すなわち大きい
カムリフト量を備える。
【0020】例えば、中低速用のカム12Aと高速用カ
ム12Bとの間には、環状の溝であるカムロブ14が設
けられる。このカムロブ14は、カムリフト量の小さい
ほう、すなわち上記中低速用のカム12Aのカムプロフ
ィールと相似形で、カム12外周面から一定の間隔(深
さD)をおいて設けられる。
【0021】次に、本実施例の作用について説明する。
【0022】カムシャフト11に一体に形成されたカム
プロフィールの異なる中低速用のカム12Aと高速用カ
ム12Bとの間に設けられるカムロブ14は、従来と違
って深さDが一定に形成されるため、図3(a)および
(b)に示すように、砂型13の上記カムロブ14に対
応する位置に形成される突出部15の長さLも一定にな
る。すなわちカムロブ14の深さDは、カム12の外周
面を整形する図示しない工具の先端部の逃げだけあれば
よいので、浅くすることができる。つまり砂型13の突
出部15の長さLも小さくできる。その結果、この突出
部15の強度は充分保たれる一方、カムシャフト11を
砂型13から抜いた後の砂落としも容易になる。
【0023】また、上記砂型13の突出部15の長さL
を小さくすると、相対的に突出部15の幅Wも小さくで
きる。つまり、カムロブ14の幅ωも狭くできる。その
結果、カムシャフト11の全長が短くなり、コンパクト
なエンジンの設計が可能となる。
【0024】さらに、カムロブ14をカムリフト量の小
さいほう、すなわち中低速用のカム12Aのカムプロフ
ィールに沿って形成したことにより中低速用カム12A
とカムロブ14との境界が明確になると共に、カム12
外周面整形用工具の先端部の逃げも十分に確保できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る4サ
イクルエンジンのカムシャフトによれば、エンジンの回
転数に応じてバルブの開閉タイミングを変更する可変バ
ルブタイミング装置を備えた4サイクルエンジンに用い
られる、砂型で鋳造されたカムシャフトにおいて、異な
るリフト量を有する形状の異なった複数の上記バルブ開
閉用のカムを隣接して上記カムシャフトに一体に形成
し、これらのカムとカムとの間に設けられる環状の溝を
上記リフト量の小さいほうのカムプロフィールに沿って
そのカム外周面から一定の深さをおいて形成すると共
に、上記溝をこのカムの全周にわたって形成したため、
砂型の強度を保持し、型抜き後の砂落としを容易にする
4サイクルエンジンのカムシャフトを提供できると共
に、カム外周面整形用工具の先端部の逃げも十分に確保
できる。
【0026】また、上記溝の幅を狭くしたため、全長を
短くした4サイクルエンジンのカムシャフトを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る4サイクルエンジンのカムシャフ
トの一実施例を示す平面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】(a)および(b)は、砂型の平面図および断
面図。
【図4】(a)および(b)は、従来のカムシャフトの
一例を示す平面図。
【図5】(a)および(b)は、従来の砂型の平面図お
よび断面図。
【符号の説明】
11 カムシャフト 12 カム 12A 中低速用カム 12B 高速用カム 13 砂型 14 カムロブ(環状の溝) 15 砂型の突出部 D カムロブの深さ L 突出部の長さ W 突出部の幅 ω カムロブの幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福山 桂 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株 式会社内 (72)発明者 石部 訓章 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−88946(JP,A) 特開 平2−207102(JP,A) 実開 昭63−202454(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 1/04 B22C 9/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの回転数に応じてバルブの開閉
    タイミングを変更する可変バルブタイミング装置を備え
    た4サイクルエンジンに用いられる、砂型で鋳造された
    カムシャフトにおいて、異なるリフト量を有する形状の
    異なった複数の上記バルブ開閉用のカムを隣接して上記
    カムシャフトに一体に形成し、これらのカムとカムとの
    間に設けられる環状の溝を上記リフト量の小さいほうの
    カムプロフィールに沿ってそのカム外周面から一定の深
    さをおいて形成すると共に、上記溝をこのカムの全周に
    わたって形成したことを特徴とする4サイクルエンジン
    のカムシャフト。
  2. 【請求項2】 上記溝の幅を狭くした請求項1記載の4
    サイクルエンジンのカムシャフト。
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