JP3210880U - 仮設トイレ - Google Patents

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哲郎 横山
哲郎 横山
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Abstract

【課題】 構造簡素で、運搬性が良いトイレユニットからなる仮設トイレを提供すること。【解決手段】 床パネル10と仕切りパネル20と壁パネル30と屋根パネル40の組合せ体からなり、床パネル10に便槽50及び便器60を備えたトイレユニットUを有して構成される仮設トイレ100であって、床パネル10の上に、両側の仕切りパネル20、壁パネル30及び屋根パネル40によって区画されるトイレ空間Rが形成され、両側の仕切りパネル20の前縁部の間に該トイレ空間Rへの入出口Eが開放されてなるもの。【選択図】 図1

Description

本考案は、イベント会場、工事現場、被災地等で使用されて好適な仮設トイレに関する。
従来の仮設トイレとして、特許文献1、2に記載のものがある。
特許文献1に記載の仮設トイレは、ドアを有する前面壁、後面壁、左右の側面壁及び天井壁からなるボックスを有し、ボックスの下部に便槽を設け、ボックスの内部に便器を備えることにより、ボックス型トイレを構成している。
また、特許文献1に記載の仮設トイレでは、複数個のボックス型トイレを横方向に並べ、相隣るトイレ同士を連棟固定部によって連設するものとしている。
特許文献2に記載の仮設トイレは、前扉を有する前板、後板、左右の側板及び天板からなるボックス型トイレを構成し、ボックス型トイレの下部に便槽を設け、ボックス型トイレの内部に便器を備えている。
また、特許文献2に記載の仮設トイレでは、複数個のボックス型トイレを横方向に並べ、それら全てのボックス型トイレをルーバーパネルによって囲うものとしている。
特開2017-2545号公報 特開2006-70457号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の仮設トイレには以下の問題点がある。
(1)仮設トイレがトイレ空間の前後左右に渡る全周を壁等によって囲んだボックス型をなすものであり、部品点数が多く、部品の取付組立か所も多く、構造複雑であって、現地施工性が悪い。
(2)上述(1)によって現地施工性が悪いため、工場組立てされた仮設トイレを現地に運搬する場合には、部品点数が多いことから大重量で大容積を専有するものになり、現地への運搬性も悪い。
(3)複数個のボックス型トイレを連設する場合には、各ボックス型トイレが横方向に一直線状をなす広い敷地範囲に並べられ、利用者は横方向に並んだ各ボックス型トイレ毎にそれらのドア等の前に整列待機する必要がある。従って、イベント会場等で、多数個のボックス型トイレを連設する場合には、横方向に長大なトイレ用敷地を確保する必要があるし、各ボックス型トイレに対する利用者の待機時間が互いに平均化されずに使い勝手も悪い。
本考案の課題は、構造簡素で、運搬性が良いトイレユニットからなる仮設トイレを提供することにある。
本発明の他の課題は、複数個のトイレユイットを連設して構成される仮設トイレにおいて、イベント会場等でのトイレ用敷地の確保を容易化し、利用者の使い勝手も向上することにある。
請求項1に係る考案は、床パネルと仕切りパネルと壁パネルと屋根パネルの組合せ体からなり、床パネルに便槽及び便器を備えたトイレユニットを有して構成される仮設トイレであって、トイレユニットは、仕切りパネルが床パネルの両側縁部に着脱可能に立設され、壁パネルが床パネルの後縁部に着脱可能に立設されるとともに、仕切りパネルの後縁部に着脱可能に支持され、屋根パネルが壁パネル及び仕切りパネルの上部に着脱可能に支持され、床パネルの上に、両側の仕切りパネル、壁パネル及び屋根パネルによって区画されるトイレ空間が形成され、両側の仕切りパネルの前縁部の間に該トイレ空間への入出口が開放されてなるようにしたものである。
請求項2に係る考案は、請求項1に係る考案において更に、前記床パネルが扇面状をなすようにしたものである。
請求項3に係る考案は、請求項1又は2に係る考案において更に、前記仕切りパネルの高さが壁パネルの高さより低く設定されてなる
ようにしたものである。
請求項4に係る考案は、請求項1乃至3のいずれかに係る考案において更に、前記仕切りパネルの前縁部には屋根パネルを支持する屋根支柱が設けられる
ようにしたものである。
請求項5に係る考案は、請求項1乃至4のいずれかに係る考案において更に、前記床パネルの後縁部の側の一部の床表面上に便槽が着脱可能に取付けられ、該便槽には便器が着脱可能に取付けられるようにしたものである。
請求項6に係る考案は、請求項1乃至5のいずれかに係る考案において更に、前記床パネルが小便器を備えるとともに、床表面には小便器使用時の足位置を示す足形表示部が設けられるようにしたものである。
請求項7に係る考案は、請求項1乃至6のいずれかに係る考案において更に、前記床パネルが貯水槽を有し、該貯水槽に給排水するための給排水手段を備えるようにしたものである。
請求項8に係る考案は、請求項1乃至6のいずれかに係る考案において更に、複数個の前記トイレユニットが連設され、相隣るトイレユニットの境界に位置する仕切りパネルが共通化されてなるようにしたものである。
請求項9に係る考案は、請求項8に係る考案において更に、前記複数個の各トイレユニットの床パネル、壁パネル及び屋根パネルのそれぞれが平面視で互いにC字状をなすように連設された1組の連設体を有し、1組の連設体のC字の両端に位置する2つのトイレユニットにおける床パネルの相対する側縁部に挟まれる部位がトイレ入出路とされ、全トイレユニットにおける床パネルの前縁部に囲まれる部位が、トイレ入出路に連続し、各トイレユニットのトイレ空間に連絡し得るトイレ連絡路とされるようにしたものである。
請求項10に係る考案は、請求項8に係る考案において更に、前記複数個の各トイレユニットの床パネル、壁パネル及び屋根パネルのそれぞれが平面視で互いにC字状をなすように連設された第1と第2の2組の連設体を有し、第1と第2の各連設体の各C字の一端に位置する各トイレユニットにおける床パネルの相対する側縁部に挟まれる部位がトイレ進入路とされ、第1と第2の各連設体の各C字の他端に位置する各トイレユニットにおける床パネルの相対する側縁部に挟まれる部位がトイレ退出路とされ、第1と第2の各連設体の各トイレユニットにおける床パネルの前縁部に挟まれる部位が、トイレ進入路とトイレ退出路のそれぞれに連続し、各トイレユニットのトイレ空間に連絡し得るトイレ連絡路とされるようにしたものである。
請求項11に係る考案は、請求項1乃至10のいずれかに係る考案において更に、前記複数個のトイレユニットの各便槽を互いに連通する連通管を有してなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)仮設トイレがトイレ空間の周囲の概ね三面に壁パネル及び両側の仕切りパネルを立設し、両側の仕切りパネルの存在が壁パネルを床パネル上にて安定的に立設可能にする。また、左右の仕切りパネルの前縁部の間をトイレ空間への入出口として開放した。従って、一定の製造強度を確保しながら、部品点数が少なく、部品の取付か所も少なくなって構造簡素になる。よって、工場組立てすることなく、現地組立てすることも容易になる。
(b)仮設トイレを現地組立てするために、各部品を現地に運搬する場合に、部品点数が少ないことから重量を小とし、専有容積も小とするものになり、現地への運搬性が良い。
(c)トイレ空間の周囲のうち、少なくとも、両側の仕切りパネルの前縁部の間をトイレ空間への入出口として開放したから、トイレ空間の自然換気性が良い。
(請求項2、9、10)
(d)床パネルが扇面状をなす。従って、複数個のトイレユニットを互いに連設するとき、それらの扇面状床パネルの相隣る側縁部同士を当接させることにより、全ての床パネルが平面視で互いにC字状をなし、かつ各床パネルの後縁部に立設される各壁パネル、更には各屋根パネルの平面視で互いにC字状をなすように連設される。
これにより、多数個のトイレユニットがC字状をなすように連設された1組の連設体を有して構成される仮設トイレにおいて、各トイレユニットが横方向に一直線状に並べられるものに比して、イベント会場等でのトイレ用敷地の確保を容易化できる。また、利用者はC字状に並んだ全てのトイレユニットのC字の切り口となる部位に形成される1個のトイレ入出路の前に、自然と1列をなすように整列待機するものになり、全てのトイレユニットに対する利用者の待機時間が互いに平均化される。また、利用者は、トイレ入出路と各トイレユニットの入出口との間での移動を、トイレ連絡路において整然と行ない得るものになる。これにより、利用者の使い勝手も向上する。
多数個のトイレユニットがC字状をなすように連設された第1と第2の2組の連設体を有し、両連設体が互いに向かい合うように配置されて構成される仮設トイレでも、各トイレユニットが横方向に一直線状に並べられるものに比して、イベント会場等でのトイレ用敷地の確保を容易化できる。また、利用者は、第1と第2の連設体の各C字の一端となる部位に挟まれて形成される1個のトイレ進入路の前に、自然と1列をなすように整列待機するものになり、全てのトイレユニットに対する利用者の待機時間が互いに平均化される。また、用済後の利用者は、第1と第2の連設体の各C字の他端となる部位に挟まれて形成される1個のトイレ退出路から整然と退出される。また、利用者は、トイレ進入路又はトイレ退出路と各トイレユニットの入出口との間での移動を、トイレ連絡路において整然と行ない得るものになる。これにより、利用者の使い勝手も向上する。
(請求項3)
(e)仕切りパネルの高さが壁パネルの高さより低く設定される。仮設トイレにおいて、前述(b)の運搬性、前述(c)の換気性を一層向上できる。
(請求項4)
(f)仕切りパネルの前縁部には屋根パネルを支持する屋根支柱が設けられる。仕切りパネルの高さが壁パネルの高さより低く設定されたときにも、上述の屋根支柱の存在により、仕切りパネルの上部に屋根パネルを確実に支持できる。
(請求項5)
(g)床パネルの後縁部の側の一部の床表面上に便槽が着脱可能に取付けられ、該便槽には便器が着脱可能に取付けられる。従って、利用者が仮設トイレの周辺の地面から踏み込む床パネルの前縁部の側の残部の床表面が仮設トイレの周辺の地面に対してなす設置レベルは、該床パネルの厚み程度の高さ寸法となって、地面に対する段差が小さくなり、利用者のトイレ空間への踏み込み性が向上する。
(請求項6)
(h)床パネルが小便器を備えるとともに、床表面には小便器使用時の足位置を示す足形表示部が設けられる。利用者の小便器まわりへの小便の飛散を防止し、トイレ空間の衛生性を向上できる。
(請求項7)
(i)床パネルが貯水槽を有し、該貯水槽に給排水するための給排水手段を備える。貯水槽の貯水重量によって床パネルの重量を増し、仮設トイレの風力等に対する設置安定性を向上する。
(請求項8)
(j)複数個の前記トイレユニットが連設され、相隣るトイレユニットの境界に位置する仕切りパネルが共通化される。複数個のトイレユニットを連設した仮設トイレにおいて、仕切りパネルの無用な重複設置を省き、部品点数を削減し、前述(b)の運搬性を一層向上できる。
(請求項11)
(k)複数個のトイレユニットの各便槽を互いに連通する連通管を有する。従って、利用者による各トイレユニットの利用度が互いに異なる場合にも、全トイレユイットの便槽が一連共通化され、便槽からの汲み取り作業性を向上できる。
図1は1個のトイレユニットによって構成された仮設トイレを示す正面図である。 図2は図1の側面図である。 図3は図1の平面図である。 図4は図1のトイレユニットの屋根パネルを取外した状態を示す平面図である。 図5は5個のトイレユニットを連設して構成された仮設トイレを示す正面図である。 図6は図5の側面図である。 図7は図5の平面図である。 図8は図5の各トイレユニットの屋根パネルを取外した状態を示す平面図である。 図9は床パネルを示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。 図10は図9のX-X線に沿う断面図である。 図11は図9のXI-XI線に沿う断面図である。 図12は仕切りパネルを示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。 図13は図12のXIII-XIII線に沿う断面図である。 図14は図12のXIV-XIV線に沿う断面図である。 図15は壁パネルを示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。 図16は図15のXVI-XVI線に沿う断面図である。 図17は図12のXVII-XVII線に沿う断面図である。 図18は図15のXXVIII-XVIII線に沿う断面図である。 図19は屋根パネルを示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は下面図である。 図20は図19のXX-XX線に沿う断面図である。 図21は図19のXXI-XXI線に沿う断面図である。 図22は図19のXXII-XXII線に沿う断面図である。 図23は図19のXXIII-XXIII線に沿う断面図である。 図24は図19のXXIV-XXIV線に沿う断面図である。 図25は便槽を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図、(C)は平面図である。 図26は図25のXXVI-XXVI線に沿う断面図である。 図27は図25のXXVII-XXVII線に沿う断面図である。 図28は仮設トイレの組立手順を示す斜視図である。 図29は仮設トイレの組立手順を示す斜視図である。 図30は仮設トイレの組立手順を示す斜視図である。 図31は仮設トイレの組立手順を示す斜視図である。 図32は連設仮設トイレの設置例を示す模式平面図である。
図1乃至図4に示した単一仮設トイレ100は、床パネル10と仕切りパネル20と壁パネル30と屋根パネル40の組合体からなり、床パネル10に便槽50及び便器60を備えたトイレユニットUを有して構成され、イベント会場、工事現場、被災地等で使用される。本実施形態のトイレユニットUは、男性の小便用とされ、便器60として小便器を備える。
図5乃至図8に示した連設仮設トイレ200は、複数個(本実施形態では5個)の前記トイレユニットUが連設されて構成されたものである。仮設トイレ200については後述する。
トイレユニットUは、床パネル10の上に、両側の仕切りパネル20、壁パネル30及び屋根パネル40によって区画されるトイレ空間Rを形成する。
トイレユニットUの各構成部品(床パネル10、仕切りパネル20、壁パネル30、屋根パネル40、便槽50)は、中空ブロー成形体等のプラスチック成形品から構成される。以下、それらの各構成部品について説明する(図9乃至図27)。尚、各構成部品を示す断面図において、各構成部品の断面の厚みの薄肉部は、当該断面の厚みの表示を斜線表示することなく、1本の実線によって表示することとした。
床パネル10は、図9に示す如く、平面視で扇面状をなす薄肉の中空平板状体からなり、小径円弧状の前縁部11A、大径円弧状の後縁部11B、直線状の両側縁部11C、11Dを有する。床パネル10は、床表面に多数の凹凸部12を備え、強度及び剛性の向上を図っている。床パネル10は、トイレユニットUが前述した小便用の便器60を備えることに対応し、床表面には小便器使用時の使用者の左右の各足決め位置を表す足形表示部13が設けられている。
床パネル10は、プラスチック成形品の中空部を利用した、トイレユニットUの設置重量を確保するための貯水槽14を有し、貯水槽14に給排水のための給排水手段を備える。給排水手段は、床パネル10の床表面において便槽50に覆われる位置に設けられる給水口15及びそのキャップ15Aと、床パネル10の後縁側外周面において壁パネル30の下縁部31Aに形成してある切欠部37を介して外方に臨む排水口16及びそのキャップ16Aからなる(図10)。
床パネル10は、一方の側縁部11Cに側方へ突出する凸部17Aを備えるとともに、他方の側縁部11Dに側方に臨む凹部17Bを備え、連設仮設トイレ200において相隣る床パネル10同士を連設するときにそれらの凸部17Aを凹部17Bに重ね合わせることとしている(図11)。
仕切りパネル20は、図12に示す如く、正面視で概ね矩形状をなす薄肉の中空平板状体からなり、直線状の前縁部21A、直線状の後縁部21B、直線状の下縁部21C、前縁部21Aと後縁部21Bをつなぐ湾曲状の上縁部21Dを有する。仕切りパネル20は、両側表面に複数条をなして上下方向に延びるV溝部22を備え、強度及び剛性の向上を図っている。
仕切りパネル20は、床パネル10の両側縁部11C、11Dのそれぞれに、その下縁部21Cに設けた突片部23をボルト24A及びナット24Bで着脱可能に固定して立設される(図13)。各仕切りパネル20は床パネル10の両側縁部11C、11Dの全長の一部(全長の全部でも可)に延在される。両側の仕切りパネル20の前縁部21Aの間をトイレ空間Uへの入出口Eとする。突片部23はボルト24Aが挿通される孔を備える。図13は、仕切りパネル20の突片部23が相隣る床パネル10の側縁部11C、11Dに挟まれて固定された状態を示す。
仕切りパネル20は、その後縁部21Bの上端側2位置に形成してある壁取付部21K、21Lのそれぞれに、壁パネル30の両側縁部31C、31Dのそれぞれがボルト25Aによって着脱可能に固定されるナットプレート25Bを備える。各ナットプレート25Bは、仕切りパネル20の後縁部21Bに皿ねじ等で固定されている。
仕切りパネル20は、連設仮設トイレ200において採用される後述の連通管55が挿通される孔26を後部側の下部側面に備える(図14)。
尚、本実施形態では、仕切りパネル20の高さが壁パネル30の高さより低く設定されている。
壁パネル30は、図15に示す如く、正面視で矩形状をなし、平面視で床パネル10の円弧状後縁部11Bに沿う薄肉の中空円弧状板状体からなり、円弧状の下縁部31A、円弧状の上縁部31B、直線状の両側縁部31C、31Dを有する。壁パネル30は、湾曲状の内周表面に複数条の上下方向に延びるV溝部32を備えるとともに、湾曲条の内周表面に複数条の斜め横方向に延びる突条部33を備え、強度及び剛性の向上を図っている。
壁パネル30は、床パネル10の円弧状後縁部11Bの外側面に、その円弧状下縁部31Aが添設され、当該下縁部31Aに沿う複数位置に形成してある壁取付部31Kがボルト34Aによって着脱可能に固定される。ボルト34Aは床パネル10の後縁部11Bに備えたナットプレート34Bに螺着され、ナットプレート34Bは床パネル10の後縁部11Bに皿ねじ等で固定されている(図16)。
壁パネル30は、前述の通り、仕切りパネル20の後縁部21Bの上端側2位置に形成してある壁取付部21K、21Lのそれぞれに備えたナットプレート25Bに螺着されるボルト25Aによって、その両側縁部31C、31Dのそれぞれが着脱可能に固定される(図17)。
壁パネル30は、内周の周方向中央部における高さ方向中間部を便器取付面35とし、その便器取付面35に便器60を着脱可能に固定可能にする(図18)。
屋根パネル40は、図19に示す如く、平面視で全体扇面状をなし、床パネル10の円弧状後縁部11B及び円弧状板状体からなる壁パネル30の円弧状外周面に沿う薄肉の中空円弧状縦壁部40Aと、縦壁部40Aの円弧状上端部から連続して立上がる薄肉の中空扇形状屋根部40Bとからなる。扇形状屋根部40Bの頂部の上面には、円弧状凸部40Cが突設されている。屋根パネル40は、円弧状の下縁部41A、直線状の両側縁部41B、41Cを有する。屋根パネル40は、円錐状内周表面に母線に沿って延びる複数条のV溝部42を備え、強度及び剛性の向上を図っている。
屋根パネル40は、仕切りパネル20の上部に着脱可能に固定される。このとき、本実施形態では、仕切りパネル20の高さは壁パネル30の高さより低く設定されており、該仕切りパネル20の前縁部21Aに設けられる屋根支柱70が屋根パネル40を支持するものとしている。屋根支柱70は、仕切りパネル20の前縁部21Aに設けてある柱挿通孔27に下端側を挿通され、上端部に備える支持板71に屋根パネル40の両側縁部41B、41Cの側傍に形成してある被支持部41Jを載せた状態で、支持板71に挿通されたボルト72Aを屋根パネル40の当該被支持部41Jに埋め込んであるナット72Bに螺着することにより、屋根パネル40を支持する(図20)。図20は、連設仮設トイレ200において相接続される両屋根パネル40、40の各側縁部41B、41Cが屋根支柱70のT字状支持板71の両端部に支持された状態を示している。
屋根パネル40は、一方の側縁部41Bに下方へ臨む凹条部43Aを備えるとともに、他方の側縁部41Cに上方へ突出する凸条部43Bを備える。連設仮設トイレ200において相隣る屋根パネル40同士を接続するときに、一方の屋根パネル40の凹条部43Aを他方の屋根パネル40の凸条部43Bに重ね合せる。相隣る屋根パネル40、40は、相接する側縁部41B、41Cに直交する接続板44が、それらの側縁部41B、41Cに沿う上下2位置に形成してある取付部41K、41Lに添設され、該接続板44の一方の孔に挿通したボルト45Aが一方の屋根パネル40の取付部41Kに埋込んであるナット45Bに螺着され、接続板44の他方の孔に挿通したボルト45Aが他方の屋根パネル40の取付部41Lに埋込んであるナット45Bに螺着され、相互に接続される(図21)。
屋根パネル40は、壁パネル30の上部としての円弧状上縁部31Bの外側面に、その下縁部41Aが添設され、当該下縁部41Aに沿う複数位置に形成されている取付部41Mがボルト46Aによって着脱可能に固定される。ボルト46Aは当該取付部41Mに挿通されて壁パネル30の上縁部31Bに沿う複数位置に形成してある取付部31Lに備えたナットプレート46Bに螺着される(図22、図23)。屋根パネル40の下縁部41Aに挿通されて壁パネル30の上縁部31Bに備えたナットプレート46Bに螺着され、ナットプレート46Bは壁パネル30の上縁部31Bに皿ねじ等で固定されている(図22、図23)。
尚、トイレユニットUにあっては、屋根パネル40を壁パネル30に固定するボルト46Aを、図24に示す如くのアイボルト47と交換し、ウエイトに連結された不図示のワイヤをアイボルト47に結束することにより、仮設トイレ100、200を風力等に対して安定的に設置できる。
便槽50は、図25に示す如く、平面視でC字状の一部をなす中空タンクからなり、円弧面状の前面部51A、円弧面状の後面部51B、平面状の両側面部51C、51D、平面状の下面部51E、平面状の上面部51Fを備える。
便槽50は、図26に示す如く、床パネル10に立設された両側の仕切りパネル20、20及び壁パネル30が囲む内方つぼまり状凹部Kに落とし込まれるように嵌合される。便槽50は、後面部51Bを壁パネル30の円弧状内周面に当接し、両側面部51C、51Dを両側の仕切りパネル20、20に当接して床パネル10の上で水平方向に自由に動くことなく、かつ自重によって上下方向に自由に動くことなく配置され、床パネル10の上に安定的に取付けられる。
便槽50は、上面部51Fに便器接続口52を開口し、この接続口52に便器60の排出口を挿入して接続可能にする。このようにして、床パネル10の上に便槽50が着脱可能に取付けられ、該便槽50には便器60が着脱可能に取付けられる。
便槽50は、正面視の中央部を挟む両側2位置において、前面部51Aから下面部51Eに渡って凹設された、利用者の足先挿入凹部53を備える。
便槽50は、図27に示す如く、側面部51C、51Dに連通口54を開口している。連設仮設トイレ200において、複数個のトイレユニットUの各便槽50は、相隣る便槽50の連通口54に接続される連通管55を介して互いに連通可能にされる。連通管55は、前述した通り、相隣るトイレユニットUの境界に位置する仕切りパネル20に設けた孔26に挿通される。
しかるに、トイレユニット10にあっては、床パネル10の後縁部11Bと壁パネル30の下縁部31A、上縁部31Bと屋根パネル40の下縁部41Aの各円弧状長さを実質的に同じにし、トイレユニットUとして組立てられた床パネル10及び屋根パネル40の平面視で、扇面状をなす屋根パネル40の両側縁部41B、41Cにおける下縁部41A寄り部分が扇面状をなす床パネル10の両側縁部11C、11Dの上に重なるように投影されるものとしている。
従って、5個のトイレユニットUを連設してなる連設仮設トイレ200は、図5乃至図8、図32(A)に示す如く、各トイレユイットUの床パネル10、壁パネル30、屋根パネル40を互いに連設するとき、各トイレユニット10の床パネル10、壁パネル30、屋根パネル40が平面視で互いにC字状(C字円弧状)をなすように連設して構成された1組の連設体200Aを有するものになる。そして、1組の連設体200AのC字の両端に位置する2つのトイレユニットU、Uにおける床パネル10の相対する直線状側縁部11C、11Dに挟まれる部位(地面)は、扇面状のトイレ入出路201とされる。また、各トイレユイットUにおける床パネル10の円弧状前縁部11Aに囲まれる部位(地面)は、トイレ入出路201に連続し、各トイレユニットUのトイレ空間Rに連絡し得る円形状のトイレ連絡路202とされる。
図32(A)において、実線矢印はトイレ入出路201に進入する利用者の導線を示し、破線矢印はトイレ入出路201から退出する利用者の導線を示す。
連設仮設トイレ200において、相隣るトイレユニットU、Uの境界に位置する仕切りパネル20は共通化され、重複配置されない。
以下、5個のトイレユニットUが連設されてなる仮設トイレ200の組立手順について説明する(図23乃至図31)。
(1)5個の床パネル10を平面視で互いにC字状をなすように設置する(図28(A)、(B))。相隣るトイレユニット10、10の相接する側縁部11C、11Dの相互間で、一方の側縁部11Cに備えた凸部17Aを他方の側縁部11Dに備えた凹部17Bに重ね合わせる(図11)。
相隣る床パネル10、10は、相接する側縁部11C、11Dに直交するナットプレート(不図示)をそれらの境界部の下面に添設し、それらの上面から挿通されるボルトを当該ナットプレートに螺着することにて互いに着脱可能に固定される。
(2)相隣る床パネル10、10の間に仕切りパネル20を取付ける(図28(C))。相隣る床パネル10、10がそれらの境界部で相接する側縁部11C、11Dの間に形成する境界溝に、仕切りパネル20の突片部23を嵌め込み、この突片部23がそれらの側縁部11C、11Dとともにボルト24A及びナット24Bによって着脱可能に固定される(図13)。
(3)各壁パネル30の円弧状下縁部31Aを対応する各床パネル10の円弧状後縁部11Bの外側面に添設するとともに、壁パネル30の両側縁部31C、31Dのそれぞれを仕切りパネル20の後縁部21Bに添設する(図28(D)、(E))。
そして、壁パネル30の下縁部31Aが床パネル10の後縁部11Bに備えたナットプレート34Bにボルト34Aによって着脱可能に固定され(図16)、壁パネル30の両側縁部31C、31Dのそれぞれが仕切りパネル20の後縁部21Bに備えたナットプレート25Bにボルト25Aによって着脱可能に固定される(図17)。
(4)仮設トイレ200においてトイレ入出路201の側傍に位置することとなる床パネル10及び壁パネル30に仕切りパネル20を取付ける(図28(A))。
この仕切りパネル20の突片部23は、相隣る床パネル10、10の相接する側縁部11C、11Dの境界溝に嵌め込みできないから、それらの側縁部11C又は側縁部11Dにボルト24A及びナット24Bによって着脱可能に固定される。
また、壁パネル30の側縁部31C又は側縁部31Dを上述の仕切りパネル20の後縁部21Bに備えたナットプレート25Bにボルト25Aによって着脱可能に固定される。
(5)各仕切りパネル20の前縁部21Aに設けてある柱挿通孔27に屋根支柱70を差し込む(図29(A))。各屋根支柱70の支持板71の上に相隣る屋根パネル40、40を載せる(図29(B))。このとき、各屋根パネル40の円弧状下縁部41Aが各壁パネル30の円弧状上縁部31Bの外側面に添設される。そして、相隣る屋根パネル40、40の相接する側縁部41B、41Cが、一方の側縁部41Bの凹条部43Aを他方の側縁部41Cの凸条部43Bに重ね合せながら、支持板71の両端部に挿通された各ボルト72Aをそれらの側縁部41B、41Cに埋め込んであるナット72Bに螺着する。これにより、相隣る屋根パネル40、40が屋根支柱70の支持板71に着脱可能に固定される(図20)。
更に、相隣る屋根パネル40、40は、それらの境界で相接する側縁部41B、41Cに直交する接続板44をそれらの下面に添設し、それらに下方から挿通されるボルト45Aをそれらの屋根パネル40に埋め込んであるナット45Bに螺着することにより互いに着脱可能に固定される(図21)。
(6)各屋根パネル40の下縁部41Aが、壁パネル30の上縁部31Bに添設された状態で、屋根パネル40の下縁部41Aに挿通されたボルト46Aによって該屋根パネル30の上縁部31Bに備えたナットプレート46Bに着脱可能に螺着される(図22、図23)、(図29(C))。
(7)各床パネル10の排水口16にキャップ16Aを被着して締め付ける(図30(A)、(B))。そして、各床パネル10の給水口15から貯水槽14に水を入れ、給水を完了した給水口15にキャップ15Aを被着して締め付ける(図30(C)、(D))。
(8)各便槽50を傾けながら各床パネル10の両側縁部11C、11Dに立設されている仕切りパネル20、20の間に入れ、床パネル10まで落とし込み、各トイレユニットUの内方つぼまり状凹部Kに嵌合させる(図31(A))。
(9)各便器60が蝶ボルト36によって各壁パネル30の前記取付面35に着脱可能に固定する(図31(B))。
(10)各屋根パネル40の扇形状屋根部40Bの頂部の円弧状凸部40Cの集合部に、ルーフキャップ47が被着される。ルーフキャップ47は、各屋根パネル40の扇形状屋根部40Bの頂部が互いに形成する屋根中央開口部に上から差込まれ、その差込端に固定リング48が螺着されることによって、各屋根パネル40をそれらの扇形状屋根部40Bの頂部にて互いに一体固定化する(図31(C))。
図32(B)は各3個のトイレユニットUの床パネル10、壁パネル30、屋根パネル40をそれぞれ連設して構成された第1と第2の2組の連設体300A、300Bを有し、両連設体300A、300Bが一定の間隔を介して配置された連設仮設トイレ300を示すものである。連設仮設トイレ300は、第1と第2の各連設体300A、300Bの各C字の一端に位置する各トイレユニットUにおける床パネル10の相対する直線状側縁部11C、11Dに挟まれる部位(地面)が直線状のトイレ進入路301とされる。また、第1と第2の各連設体300A、300Bの各C字の他端に位置する各トイレユニットUにおける床パネル10の相対する直線状側縁部11C、11Dに挟まれる部位(地面)が直線状のトイレ退出路303とされる。また、第1と第2の各連設体300A、300Bの各トイレユニットUにおける床パネル10の円弧状の前縁部11Aに挟まれる部位(地面)が、トイレ進入路301とトイレ退出路303のそれぞれに連続し、各トイレユニットUのトイレ空間Rに連絡し得る円形状のトイレ連絡路302とされる。
図32(B)において、実線矢印はトイレ入出路301に進入する利用者の導線を示し、破線矢印はトイレ入出路303から退出する利用者の導線を示す。
連設仮設トイレ300において、相隣るトイレユニットU、Uの境界に位置する仕切りパネル20は共通化され、重複配置されない。
従って、本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)仮設トイレ100、200、300がトイレ空間Uの周囲の概ね三面に壁パネル30及び両側の仕切りパネル20、20を立設し、両側の仕切りパネル20の存在が壁パネル30を床パネル10上にて安定的に立設可能にする。また、左右の仕切りパネル20の前縁部21Aの間をトイレ空間Uへの入出口Eとして開放した。従って、一定の製造強度を確保しながら、部品点数が少なく、部品の取付か所も少なくなって構造簡素になる。よって、工場組立てすることなく、現地組立てすることも容易になる。
(b)仮設トイレ100、200、300を現地組立てするために、各部品を現地に運搬する場合に、部品点数が少ないことから重量を小とし、専有容積も小とするものになり、現地への運搬性が良い。
(c)トイレ空間Uの周囲のうち、少なくとも、両側の仕切りパネル20の前縁部21Aの間をトイレ空間Uへの入出口Eとして開放したから、トイレ空間Uの自然換気性が良い。
(d)床パネル10が扇面状をなす。従って、複数個のトイレユニットUを互いに連設するとき、それらの扇面状床パネル10の相隣る側縁部11C、11D同士を当接させることにより、全ての床パネル10が平面視で互いにC字状をなし、かつ各床パネル10の後縁部11Bに立設される各壁パネル30、更には各屋根パネル40の平面視で互いにC字状をなすように連設される。
これにより、多数個のトイレユニットUがC字状をなすように連設された1組の連設体200Aを有して構成される仮設トイレ200において、各トイレユニットUが横方向に一直線状に並べられるものに比して、イベント会場等でのトイレ用敷地の確保を容易化できる。また、利用者はC字状に並んだ全てのトイレユニットUのC字の切り口となる部位に形成される1個のトイレ入出路201の前に、自然と1列をなすように整列待機するものになり、全てのトイレユニットUに対する利用者の待機時間が互いに平均化される。また、利用者は、トイレ入出路201と各トイレユニットUの入出口Eとの間での移動を、トイレ連絡路202において整然と行ない得るものになる。これにより、利用者の使い勝手も向上する。
また、多数個のトイレユニットUがC字状をなすように連設された第1と第2の2組の連設体300A、300Bを有し、両連設体300A、300Bが互いに向かい合うように配置されて構成される仮設トイレ300でも、各トイレユニットUが横方向に一直線状に並べられるものに比して、イベント会場等でのトイレ用敷地の確保を容易化できる。また、利用者は、第1と第2の連設体300A、300Bの各C字の一端となる部位に挟まれて形成される1個のトイレ進入路301の前に、自然と1列をなすように整列待機するものになり、全てのトイレユニットUに対する利用者の待機時間が互いに平均化される。また、用済後の利用者は、第1と第2の連設体300A、300Bの各C字の他端となる部位に挟まれて形成される1個のトイレ退出路303から整然と退出される。また、利用者は、トイレ進入路301又はトイレ退出路303と各トイレユニットUの入出口との間での移動を、トイレ連絡路302において整然と行ない得るものになる。これにより、利用者の使い勝手も向上する。
(e)仕切りパネル20の高さが壁パネル30の高さより低く設定される。仮設トイレ100、200、300において、前述(b)の運搬性、前述(c)の換気性を一層向上できる。
(f)仕切りパネル20の前縁部21Aには屋根パネル40を支持する屋根支柱70が設けられる。仕切りパネル20の高さが壁パネル30の高さより低く設定されたときにも、上述の屋根支柱70の存在により、仕切りパネル20の上部に屋根パネル40を確実に支持できる。
(g)床パネル10の前縁部11Aから後縁部11Bまでの前後方向の奥行寸法Dのうちで、後縁部11Bの側の一部範囲D1の上に便槽50が着脱可能に取付けられ、該便槽50には便器60が着脱可能に取付けられる。従って、トイレ利用者は仮設トイレ100、200、300の周辺の地面から床パネル10の前縁部11Aの側の残部範囲D2の床表面に踏み込むものになり、この残部範囲D2の床表面が仮設トイレ100、200、300の周辺の地面に対してなす設置レベルは、該床パネル10の厚みからなる高さ寸法となって、地面に対する段差H(図2)が小さくなり、利用者のトイレ空間Uへの踏み込み性が向上する。
(h)床パネル10が小便器60を備えるとともに、床表面には小便器60使用時の足位置を示す足形表示部13が設けられる。利用者の小便器60まわりへの小便の飛散を防止し、トイレ空間Uの衛生性を向上できる。
(i)床パネル10が貯水槽14を有し、該貯水槽14に給排水するための給排水手段(給水口15及び排出口16)を備える。貯水槽14の貯水重量によって床パネル10の重量を増し、仮設トイレ100、200、300の風力等に対する設置安定性を向上する。
(j)複数個の前記トイレユニットUが連設され、相隣るトイレユニットUの境界に位置する仕切りパネル20が共通化される。複数個のトイレユニットUを連設した仮設トイレ200、300において、仕切りパネル20の無用な重複設置を省き、部品点数を削減し、前述(b)の運搬性を一層向上できる。
(k)複数個のトイレユニットUの各便槽50を互いに連通する連通管55を有する。従って、利用者による各トイレユニットUの利用度が互いに異なる場合にも、全トイレユイットの便槽50が一連共通化され、便槽50からの汲み取り作業性を向上できる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述したが、本考案の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本考案に含まれる。例えば、本考案の仮設トイレは、床パネルが便槽を一体成形して備えるものでも良い。
また、本考案の仮設トイレは、仕切りパネルの前縁部に、トイレ空間を開閉する正面扉を備えるものでも良い。
また、本考案の仮設トイレは、便器が大便器からなるものでも良い。
また、本考案の仮設トイレは、複数個のトイレユニットを連設するに際し、それらの各床パネル、壁パネル及び屋根パネルが平面視で互いに一直線状をなし、又は折線状をなし、或いは曲線状をなすように連設されてなるものでも良い。
本考案によれば、構造簡素で、運搬性が良いトイレユニットからなる仮設トイレを提供することができる。
また、本考案によれば、複数個のトイレユイットを連設して構成される仮設トイレにおいて、イベント会場等でのトイレ用敷地の確保を容易化し、利用者の使い勝手も向上することができる。
10 床パネル
13 足形表示部
14 貯水槽
15 給水口
16 排水口
20 仕切りパネル
30 壁パネル
40 屋根パネル
50 便槽
55 連通管
60 便器
70 屋根支柱
100 単一仮設トイレ
200 連設仮設トイレ
201 トイレ入出路
202 トイレ連絡路
300 連設仮設トイレ
301 トイレ進入路
302 トイレ連絡路
303 トイレ退出路
U トイレユニット
R トイレ空間
E 入出口

Claims (11)

  1. 床パネルと仕切りパネルと壁パネルと屋根パネルの組合せ体からなり、床パネルに便槽及び便器を備えたトイレユニットを有して構成される仮設トイレであって、
    トイレユニットは、
    仕切りパネルが床パネルの両側縁部に着脱可能に立設され、
    壁パネルが床パネルの後縁部に着脱可能に立設されるとともに、仕切りパネルの後縁部に着脱可能に支持され、
    屋根パネルが壁パネル及び仕切りパネルの上部に着脱可能に支持され、
    床パネルの上に、両側の仕切りパネル、壁パネル及び屋根パネルによって区画されるトイレ空間が形成され、両側の仕切りパネルの前縁部の間に該トイレ空間への入出口が開放されてなる仮設トイレ。
  2. 前記床パネルが扇面状をなす請求項1に記載の仮設トイレ。
  3. 前記仕切りパネルの高さが壁パネルの高さより低く設定されてなる請求項1又は2に記載の仮設トイレ。
  4. 前記仕切りパネルの前縁部には屋根パネルを支持する屋根支柱が設けられる請求項1乃至3のいずれかに記載の仮設トイレ。
  5. 前記床パネルの後縁部の側の一部の床表面上に便槽が着脱可能に取付けられ、該便槽には便器が着脱可能に取付けられる請求項1乃至4のいずれかに記載の仮設トイレ。
  6. 前記床パネルが小便器を備えるとともに、床表面には小便器使用時の足決め位置を示す足形表示部が設けられる請求項1乃至5のいずれかに記載の仮設トイレ。
  7. 前記床パネルが貯水槽を有し、該貯水槽に給排水するための給排水手段を備える請求項1乃至6のいずれかに記載の仮設トイレ。
  8. 複数個の前記トイレユニットが連設され、相隣るトイレユニットの境界に位置する仕切りパネルが共通化されてなる請求項1乃至6のいずれかに記載の仮設トイレ。
  9. 前記複数個の各トイレユニットの床パネル、壁パネル及び屋根パネルのそれぞれが平面視で互いにC字状をなすように連設された1組の連設体を有し、
    1組の連設体のC字の両端に位置する2つのトイレユニットにおける床パネルの相対する側縁部に挟まれる部位がトイレ入出路とされ、
    全トイレユニットにおける床パネルの前縁部に囲まれる部位が、トイレ入出路に連続し、各トイレユニットのトイレ空間に連絡し得るトイレ連絡路とされる請求項8に記載の仮設トイレ。
  10. 前記複数個の各トイレユニットの床パネル、壁パネル及び屋根パネルのそれぞれが平面視で互いにC字状をなすように連設された第1と第2の2組の連設体を有し、
    第1と第2の各連設体の各C字の一端に位置する各トイレユニットにおける床パネルの相対する側縁部に挟まれる部位がトイレ進入路とされ、
    第1と第2の各連設体の各C字の他端に位置する各トイレユニットにおける床パネルの相対する側縁部に挟まれる部位がトイレ退出路とされ、
    第1と第2の各連設体の各トイレユニットにおける床パネルの前縁部に挟まれる部位が、トイレ進入路とトイレ退出路のそれぞれに連続し、各トイレユニットのトイレ空間に連絡し得るトイレ連絡路とされる請求項8に記載の仮設トイレ。
  11. 前記複数個のトイレユニットの各便槽を互いに連通する連通管を有してなる請求項8乃至10のいずれかに記載の仮設トイレ。
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