JP3210681B2 - ポリインダン樹脂を操作助剤として含有するエンジニアリング・サーモプラスティック - Google Patents

ポリインダン樹脂を操作助剤として含有するエンジニアリング・サーモプラスティック

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂性変性剤(res
inous modifier)と、熱可塑性エンジニ
アリング・プラスティック樹脂(thermop1as
tic engineering resin、本明細
書においては簡単のため「熱可塑性工学樹脂」とい
う)、熱可塑性ブロックコポリマーと組合わされた熱可
塑性工学樹脂、または、熱可塑性ブロックコポリマーと
のブレンドからなる熱可塑性樹脂組成物およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】熱可塑性エンジニアリング・
プラスティックス(engineering thermoplastics)は、
耐然性熱可塑性プラスティックス(high thmperature t
hermoplastics)とも呼ばれ、例としては、ポリフェニ
レン・エーテル、芳香族ポリカーボネート、ポリスルフ
ォン、ポリアリール・エーテル・ケトン、ポリエーテル
エーテル・ケトン、ポリアリレート(polyarylates)、
ポリイミド、ポリフェニレン・スルフィドおよびポリア
ミドが挙げられる。これは、すぐれた電気的・機械的特
性を有するため、寸法安定性(dimensional stabilit
y)や熱変形(heat distortion)低抗性に関する要求が
高い産業分野で有用であり、また、電気的特性からプリ
ント回線基板や電気機器等への利用にも適している。
【0003】しかし、工学樹脂は、溶融粘度および軟化
点が高いため、多くの場合に、使用に際して必要な処理
操作上、大きな問題が生じる。たとえば、ポリフェニレ
ン・エーテル樹脂は、脆くて衝撃低抗性が低いばかりで
なく、ガラス転移点(211℃)、溶融点(262〜2
67℃)が高く、溶融粘度も高い。溶融して物品を鋳造
することは、可能ではあるものの、ポリフェニレン・エ
ーテルは、酸素の存在下、250℃以上の温度でゲルや
着色副生物を形成して急速に劣化するため、溶融するた
めに高温が必要であるという特徴は好ましいものではな
い。
【0004】工学樹脂およびそのブレンドの加工性を改
善するため、特に、その溶融粘度を低下させるために、
様々な努力が払われてきた。たとえば、ポリフェニレン
・エーテルと・ポリスチレンもしくは可塑剤およびスチ
レンの耐衝撃性改良(impact-modifying)A−B−A型
ブロックコポリマー、ポリオレフィンおよび芳香族ポリ
カーボネート、または、ジアミドもしくはアミドとのブ
レンドが、米国特許第3,383,435号、4,12
3,410号、4,167,507号、4,491,6
49号、4,530,952号および4,663,37
5号に開示されている。また、米国特許第4,684,
684号には、他の熱可塑性樹脂、たとえば、ポリスチ
レン、ポリカーボネート、ポリノルボルネン、ポリアリ
レートおよびポリスルフォンに対する変性剤としてジア
ミドが開示されている。
【0005】これらの組成物においては、いずれの場合
も、何らかの特性改善を果たす一方で熱変形温度が大き
く低下するという犠牲を払っており、また、相溶性の面
でも問題を生じる場合が少なくない。
【0006】米国特許第4,189,411号には、ポ
リフェニレン・エーテルとスチレンとの混合物に、目的
組成物の熱変形温度以上の軟化点を有する樹脂性材料を
添加することによって、該混合物の溶融粘度が低めら
れ、しかも、意外にも、熱撓み(heat deflection)温
度が低下しない旨の開示がある。上記特許には、英国特
許第1,344,729号が従来技術として引用されて
いるが、これによれば、高融点炭化水素樹脂をポリフェ
ニレン・エーテルに添加した場合には反対の結果(すな
わち、溶融粘度を低下させると熱撓み温度も低下する)
が得られているという。
【0007】熱可塑性工学樹脂または熱可塑性ブロック
コポリマーと組合された熱可塑性工学樹脂からなる熱可
塑性工学樹脂組成物であって、これらの工学樹脂または
その組合わせに比べて、溶融粘度および軟化点は低い
が、最終組成物のガラス転移点(Tg)および熱変形温
度(HDT)は低くせずに、しかも、相溶性の面で問題
を生じない組成物が求められている。上記のような組成
物であって、特に、ポリエーテルエーテルケトン(PE
EK)を工学樹脂として用いたものが求められている。
PEEKは、ガラス転移点が160℃であり、熱変形温
度が高いなどの優れた機械的・電気的特性を有する半結
晶性工学熱可塑性ポリマーである。しかし、これは溶融
点が約340℃と高く、溶融加工に使用するのは350
℃以上、一般的には380℃近い温度が要求される。加
工段階でのこうした高温度での加熱は、PEEKの結晶
挙動を乱し、その物理的性質に悪影響を及ぼす。また、
PEEKを炭素繊維複合体用途に用いた場合、その溶融
粘度が高いため、PEEKを繊維上に被覆することが極
めて困難になる。さらに、PEEK繊維の紡糸は380
℃といった高温で行なわれるが、これも従来大変に困難
であった。
【0008】熱可塑性工学樹脂組成物のような、中央に
エラストマーブロックを有し、両端に熱可塑性ブロック
を有する3ブロック熱可塑性コポリマーには、やはリ加
工上の問題点があり、その特性を変化させるために様々
な努力が払われてきた。たとえば、スチレン−イソプレ
ン−スチレン、スチレン−ブタジエン−スチレン、スチ
レン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマ
ー(KratonR−販売元:Shell Chemical Company)とい
ったブロックコポリマーは、接着剤として使用した場合
に、所望の程度に接着剤を薄塗りすることが可能となる
程度の溶融粘度を達成するのに必要な効果的な温度まで
加熱すると、接着力を失ってしまうという問題がある。
【0009】熱可塑性ブロックコポリマーの変性剤を開
示したものとしては、米国特許第4,732,936
号、4,104,323号および4,360,568号
が代表的であり、アルファ−メチルスチレン−p−メチ
ルスチレン・コポリマー、ポリ(2,6−ジメチル−
1,4−フェニレン)エーテルまたはポリ(2,6−ジ
メチル−1,4−フェニレン)エーテルとポリ(アルフ
ァ−メチルスチレン)との組合わせを感圧性接着剤の変
性剤として開示している。
【0010】しかし、これらの変性剤は、熱可塑性ブロ
ックコポリマーの芳香族端ブロックのガラス転移点を低
下させ、高温での接着剤の結着力が低下させる原因とな
り、また、これらの変性樹脂の多くは分子量が比較的大
きいために、熱可塑性ブロックコポリマーの芳香族端ブ
ロックとの相溶性が悪く、変性ブレンドをべースとした
接着剤の接着性が劣化して第3の分散相が分離する結果
ともなる。
【0011】このような状況において、コポリマーの末
端ブロックのガラス転移点を低させることなく、しかも
相溶性についての問題を生ぜずに、加工性が改善され、
ブレンドの環球軟化点および熱可塑性ブロックコポリマ
ーの芳香族ブロック部分のガラス転移点が高められた、
樹脂性変性剤と上記の熱可塑性ブロックコポリマーとの
ブレンドからなる熱可塑性樹脂組成物が求められてい
る。
【0012】
【発明の構成】本発明によれば、樹脂性変性剤と、熱可
塑性工学樹脂、熱可塑性ブロックコポリマーと組合され
た熱可塑性工学樹脂、または、熱可塑性ブロックコポリ
マーとのブレンドからなる熱可塑性樹脂組成物は、50
〜99重量部の熱可塑性工学樹脂、熱可塑性ブロックコ
ポリマーと組合された熱可塑性工学樹脂または熱可塑性
ブロックコポリマーおよび1〜50重量部のポリインダ
ン樹脂からなり、該ポリインダン樹脂は重量平均分子量
が10,000未満であり、溶融点が少なくとも約15
0℃であり、不飽和官能基性が3モル%を超えず(ジイ
ソプロペニルベンゼンに基づく)、インダン含有量が少
なくとも90%であることを特徴とする。
【0013】使用できる熱可塑性工学樹脂は、高耐熱性
を有することを特徴とするものであり、好ましくは、ポ
リフェニレン・エーテル、芳香族ポリカーボネート、ポ
リスルフォン、ポリアリール・エーテル・ケトン、ポリ
アリレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニレン
・スルフィドおよびポリエーテルエーテル・ケトン(P
EEK)からなる群から選択される。
【0014】また、本発明で使用できるポリインダン樹
脂変性剤は、中央にエラストマーブロックを有し両端に
熱可塑性ブロックを有する熱可塑性トリブロック(AB
A)コポリマーとブレンドされてもよい。こうしたトリ
ブロックコポリマーの例としては、スチレン−イソプレ
ン−スチレン(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチ
レン(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチ
レンブロックコポリマー(Kraton−販売元:S
hell Chemical Company)および
置換ビニル芳香族と脂肪族ブロックを含有するブロック
コポリマーならびにこれらのポリマーの混合物(all
oy)またはブレンドがある。好ましいブロックコポリ
マーは、商標名Kratonで販売されているもので
ある。
【0015】本発明による好ましいポリインダン樹脂と
ブロックコポリマーとのブレンドは、実質的に飽和した
ポリインダン樹脂を1〜50重量%含有する。後記の例
40〜42に示されるように、ポリインダン樹脂の存在
は、ブロックコポリマーの溶融粘度を低め、末端ブロッ
クのガラス転移点を高める一方、中央ブロックにはなん
ら悪影響を及ぼさず、伸び(elongation)を
低下させることなく、引張り強度、モジュラスおよび硬
度を改善する。 上述のとおり、ポリインダン樹脂は実質的に飽和して
いることが必要であり、好ましくは(ジイソプロペニル
ベンゼンを基準とする)不飽和官能基性は1モル%を超
えず、最も好ましくは0である。また、インダン含有量
は、少なくとも90%であり、好ましくは95%、最も
好ましくは100%である。好ましくは、樹脂の重量平
均分子量は、10,000未満であり、樹脂の溶融点は
約150℃以上、好ましくは200℃以上である。
【0016】ポリインダン樹脂の製造方法は、様々のイ
ンダン樹脂含有量、分子量およびガラス転移点につい
て、当業者には既知であり、たとえば、ジイソプロペニ
ルベンゼンのカチオン重合によるものが、H.Brun
ner et a1.,J. Polymer Sci
ence−Polymer Letters Edit
ion,1958,第28巻、第629頁に記載されて
おり、また、米国特許第4,205,160号には、m
−もしくはp−ジイソプロペニルベンゼン・ジオールま
たはm−もしくはP−ジイソプロペニルベンゼンの重合
による方法が開示されている。
【0017】従来技術によれば、こうしたカチオン重合
の結果、それぞれ下記の化学式1、2および3で示され
るインダン、1−ペンテンおよび2−ベンテン単位を含
む樹脂が得られる。組成物中の上記ポリマーの相対的含
有量比は、13C−NMR分析によって容易に決定で
き、これにより、インダン単位1が少なくとも90%以
上を占めることが確認できる。
【化1】
【化2】
【化3】
【0018】本発明の組成物に用いるポリインダン樹脂
をm−もしくはp−ジイソプロペニルベンゼン・ジオー
ルまたはm−もしくはP−ジイソプロペニルベンゼンの
重合によって製造するに際しては、m−ジイソプロペニ
ルベンゼン異性体が好ましいモノマーである。パラ異性
体が存在する場合には、メタ異性体は少なくとも95重
量%、好ましくは98重量%以上必要である。重合媒体
中のモノマー濃度はひろい範囲にわたって変えられる
が、25〜50重量%が経済的理由から好ましい。
【0019】本発明で使用できる芳香族溶媒は、溶媒と
して使用されている芳香族化合物であればいずれでもよ
い。こうしたものとしては、トルエン、キシレンやエチ
ルベンゼン等が挙げられる。クロロベンゼンや1,2−
シクロロベンゼンのようなハロゲン化ベンゼンは、ポリ
マー中の飽和インダン含有量を高める働きが有るので好
ましい。
【0020】本発明のポリインダンを製造するに際して
有用な触媒としては、Harshaw Filtrol
Corporation(カリフォルニア州、ロス・
アンゼルス)から販売されているような酸性粘土触媒が
ある。これらの粘土は、本質的にはシリカとアルミナと
からなる酸活性化結晶性粘土である。特に好ましい等級
は、Filtrol 22である。他の酸処理粘土、た
とえば、Filtrol 113やFiltrol 1
3も使用することができる。所望のポリインダンを得る
ためには、酸性化粘土触媒は、十分な量、存在しなけれ
ばならない。モノマー含有量を基準として、触媒濃度は
1〜20重量%、好ましくは5〜10重量%である。そ
の他の有効な触媒としては、三フッ化臭素や三塩化アル
ミニウム、二塩化エチルアルミニウム、四塩化チタン等
のようなブレンステッド酸やルイス酸がある。
【0021】重合温度は80℃以上、好ましくは100
以上で最高180℃である。より低い温度で重合する
と、不飽和物の濃度が増えるか架橋した生成物が増える
ことになる。典型的には、m−ジイソプロペニルベンゼ
ン・モノマーを、所望の重合温度に保った溶媒と触媒の
混合物中に滴下して添加し重合を行なう。モノマー添加
に要する時間は決定的な重要性を有する要素ではない
が、可能なかぎりすばやく添加するべきである。
【0022】モノマーの添加が完了した段階で、モノマ
ーは混合物中に25重量%以上存在している。重合は、
モノマーの添加が終った後、一般的には1〜5時間、好
ましくは1〜2時間かけて行なう。重合時間がこれより
も短いと、ポリマー中に望ましくない不飽和官能性を有
するものが生じ、重合時間が長すぎると分子量分布の幅
広い生成物が生じる。
【0023】本発明によれば、樹脂性変性剤を製造し、
これを、熱可塑性工学樹脂、熱可塑性ブロックコポリマ
ーと組合された熱可塑性工学樹脂、または、熱可塑性ブ
ロックコポリマーとブレンドすることからなる熱可塑性
樹脂組成物の製造は、以下の特徴を有する:ジイソプロ
ペニルベンゼン、芳香族溶媒(トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、ハロゲン化芳香族溶媒から選択され
る)、ハロゲン化脂肪族溶媒および酸性粘土触媒(ブレ
ンステッド酸、ルイス酸および酸粘土触媒からなる群か
ら選択される)からなり、ジイソプロペニルベンゼン含
有率が25〜50重量%である混合物をつくり、この混
合物を約80℃〜約180℃の範囲の温度に約1〜5時
間保持し、次いで、混合物からインダン含有量が98〜
100%で不飽和度が3%未満のポリインダン・ポリマ
ーを単離して、樹脂性変性剤を製造する。
【0024】本発明にしたがって製造される熱可塑性工
学樹脂組成物によれば、溶融物の粘度を低下させること
により溶融時の操作性が改善される。たとえば、ポリイ
ンダン10重量%をPEEKg 90重量%に添加する
ことによって、PEEKの溶融粘度が380℃で37%
減少する。また、多くの場合に、ポリインダンによって
剪断減粘性(shear thinning properties)が付与され
る。ポリインダン樹脂は、熱可塑性工学樹脂およびブロ
ックコポリマーと様々の割合で混和し得る。特に、ポリ
フェニレン・エーテルおよびポリスチレンとは、相溶性
の面で全く問題を生じない。ポリインダン樹脂は、少量
(10重量%未満)ならば、ポリスルフォン、ポリカー
ボネートおよびポリエーテルエーテル・ケトンとも混和
可能である。熱可塑性工学樹脂とのブレンドのTgおよ
びHDTは、本質的にはポリインダン樹脂の添加によっ
て影響を受けないが、本発明で規定するブロックコポリ
マーとのブレンドの溶融粘度は低下する(また、熱可塑
性ブロックコポリマーの芳香族ブロック成分の環球軟化
点およびTgは変わらないかあるいは増加する)。
【0025】好ましい熱可塑性工学樹脂は以下の化学式
4のポリフェニレン・エーテル樹脂(PPE)である
(化学式4において、xは50より大きく、Aは水素、
ハロゲン、炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基から
選ばれる置換基である)。
【化4】
【0026】好ましくは、PPE樹脂は、ポリ(2,6
−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−6−エチルー1,4−フェニレン)
エーテル、ポリ(2−メチル−6−プロピル−1,4−
フェニレン)エーテルおよびポリ(2,6−ジプロピル
−1,4−フェニレン)エーテルである。最も好ましい
PPE樹脂は、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
ニレン)エーテルである。
【0027】熱可塑性工学樹脂、特にポリフェニレン・
エーテルとのブレンドに使用される好ましい熱可塑性ブ
ロックコポリマーは、通常、PPE樹脂の耐衝撃性改良
に使用されているものであり、各種類のジエンゴム、A
B、ABA型ブロックコポリマーゴムが例として挙げら
れる。たとえば、ABA型ブロックコポリマーとして
は、スチレン、メチルスチレンまたはこれらの混合物の
ようなビニル芳香族炭化水素モノマーから形成された末
端ブロックAを有し、ブタジエンやイソプレンのような
1.3−ジエンから形成された中央ブロックBを有する
ものがある。また、ABA型ブロックコポリマーは、水
素化されてエチレン性不飽和度が減じていてもよい。A
単位とB単位との比およびABA型ブロックコポリマー
の分子量は幅広い範囲にわたって変化させることが可能
であるが、Aブロックは、好ましくは、ブロックコポリ
マーの2〜31重量%を占める。こうしたブロックコポ
リマーは、水素化されたもの、水素化されていないもの
のいずれも種々市販されている。最も好ましいものは、
スチレン−イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエ
ン−スチレン、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレ
ンブロックコポリマー(Kraton−販売元:Sh
ell Chemical Company)である。
ゴム性耐衝撃性改良剤としてPPE樹脂にブレンドされ
て用いられ得ることが知られている他の熱可塑性ブロッ
クコポリマー、たとえば、スチレン−1,3−ジエン・
コポリマーやクラフトコポリマー、エチレンープロピレ
ン・コポリマーのようなポリオレフィン・コポリマーも
使用できる。
【0028】上記のとおり、本発明の組成物中におい
て、ポリインダン樹脂の含有量は、樹脂の混和性と所望
の物理的特性に応じて1〜30重量%の範囲で変えるこ
とができる。1〜20重量%である組成物が好ましい。
使用される熱可塑性樹脂がポリフェニレン・エーテルで
ある場合には、組成物は、ポリフェニレン・エーテルと
熱可塑性ブロックコポリマーとのブレンド75〜95重
量部と、約5〜25重量部のポリインダン樹脂とからな
る。ブレンドは、好ましくは、50〜98重量%のポリ
フェニレン・エーテルと2〜50重量%のゴム性コポリ
マーからなる。
【0029】本発明の組成物は、溶液中でのブレンディ
ングによっても溶融ブレンディングによっても製造する
ことができる。すなわち、クロロベンゼンやクロロホル
ムといった通常の溶媒中で樹脂のブレンドを行ない、過
剰量のメタノール中、沈殿によって樹脂ブレンドを回収
してもよい。この樹脂ブレンドは次いで乾燥させる。よ
り便宜には、各成分を予備混合し、約290〜310℃
の温度に保持した押出機に150rpmでブレンドを通
して組成物を製造する。組成物は、溶融粘度、ガラス転
移点(Tg)および熱変形温度によって特徴付けられ
る。本発明の組成物は、当業者には既知の手段によっ
て、有用な産業物品に鋳造または押出し成型することが
可能である。また、本発明の実施にあたっては、従来使
用されている添加剤、たとえば、強化性または非強化性
の充填剤、顔料、安定化剤および潤滑剤を使用してもよ
い。
【0030】
【発明の具体的開示】例1(ポリインダン樹脂の製造)
クロロベンゼン(50g)およびFi1trol22酸
性化粘土(5g)を三つ首フラスコに装入し、100℃
で撹拌保持した。温度を100℃に保ったままm−ジイ
ソプロペニルベンゼン(50g)を滴下して添加した。
100℃で1時間かけて重合を行ない、その後、粘土を
濾過によって除去し、過剰のメタノール中でポリマーを
沈殿させた。ポリマーを濾別し、真空炉内で乾燥させ
た。得られたポリマーは以下のような特性を有してい
た。融点:215℃,Tg:173℃、重量平均分子量
(SEC):4370、インダン含有量:100%。重
合温度や重合媒体等の重合条件を変えて、インダン含有
量、Tgの異なるポリインダン樹脂を同様に製造した。
【0031】例2〜10 例2〜10では、異なるポリ
インダン樹脂を用い、通常の溶媒に溶解、メタノール中
で沈殿の後分離という手順で、熱可塑性工学樹脂−ポリ
インダン樹脂・ブレンドをそれぞれ製造した。各ブレン
ドのTgを表1に示す。いずれの場合も、DSCによる
結果ではTgは単一の値が得られ、樹脂の混和性が示さ
れた。ポリインダン樹脂中のインダン含有量および各樹
脂のTgが、ブレンドのTgに影響を与えていること
が、例2〜4の結果によって示されている。
【表1】
【0032】例11〜20 例1のポリインダン樹脂を
使用した熱可塑性工学樹脂−ポリインダン樹脂・ブレン
トの溶融粘度を調べた。結果を表2に示す。この結果か
ら、ポリインダン含有量が5〜10%であるブレンドに
ついて溶融粘度が顕著に低下していることがわかる。
【表2】
【0033】例21〜27 ポリフェニレン・エーテル
およびそのアロイ(alloy)の溶融粘度、Tg、HDT
について、例1のポリインダン樹脂の影響を調べた。結
果を表3にまとめて示す。例23は、Picco 51
40(Hercules Incorporated製の炭化水素樹脂)を用
いた比較例である。Picco 5140は、PPEの
加工助剤として一般に使用されているもので、本発明の
範囲からは外れるものである。ポリインダンは熱可塑性
樹脂のTgおよびHDTには影響を与えることなく溶融
粘度を低下させることが、結果に示されている。Pic
co 5140に比べ、ポリインダン樹脂はすぐれた性
能の組成物を与える。
【0034】例28〜31 ポリ(2,6−ジメチルー
1,4−フェニレン)エーテル、ABA型ブロックコポ
リマーおよび例1のポリインダン樹脂からなる耐衝撃性
改良ポリフェニレン・エーテル組成物の溶融粘度、Tg
およびHDTを調べた。結果を表4にまとめて示す。例
28と29はポリインダン樹脂を含有しない対照例であ
る。ポリインダン樹脂を含有することで溶融粘度は実質
的に低下するが、TgおよびHDTは、変化がないかあ
ってもわずかな低下にすぎないことがわかる。
【表4】
【0035】例32〜34 ポリ(2,6−ジメチルー
1,4−フェニレン)エーテル/ポリインダン樹脂/K
raton G 1652(例34)からなる耐衝撃性
改良ポリフェニレン・エーテル組成物(重量比85/1
5/5)の物理的特性を調べた。結果を表5に示す。例
32および33は対照のための参考例である。結果は、
例34のPPE組成物が良好な衝撃強度を有し、他の物
理的特性も対照PPEと遜色がないことを示している。
組成物の溶融粘度は対照の半分であるが、HDTはわず
かにしか低下していない。
【表5】
【0036】例35〜36 ポリエーテルエーテル・ケ
トン−ポリインダン・ブレンドの380℃における溶融
粘度をポリエーテルエーテル・ケトンのみのそれと比較
した。結果を表6に示す。ブレンドでは溶融粘度が低下
していることがわかる。
【表6】
【0037】例37〜38 ポリインダン樹脂を含有す
るPEEKの溶融紡糸を行なった。結果を表7に示す。
ポリインダン含有率が10重量%で、PEEKのより低
温での紡糸が可能になり、糸切れ(fiber bre
akage)を起こすことなくより速い巻取り(tak
e up)が可能になっていることがわかる。ポリイン
ダンの含有は、引張り強度とモジュラスの若干の低下に
関係していると思われるが、ドロー比を高めて紡いだ繊
維は、本来の引張り強度を保ったまま、はるかに高いモ
ジュラスを示す。
【表7】
【0038】例40〜42 スチレン−エチレン−ブタ
ジエン−スチレン(SEBS)直線状ブロックコポリマ
ーについて、ポリインダン樹脂による変性を施していな
いもの(例40)、ブロックコポリマー/ポリインダン
比がそれぞれ80/20および70/30のブレンド
(それぞれ例41と42)の物理的特性を調べた。結果
を表8に示す。使用したSEBSブロックコポリマー
は、Kraton G 1650(販売元:Shell
Chemical Company, Oak Br
ook, Illinois)である。ポリインダン樹
脂が含有されている場合には、中央ブロックのガラス転
移点に影響を及ぼすことなく、末端ブロックのガラス転
移点が高められ、伸びの低下を伴うことなく引張り強
度、モジュラス、硬さが改善されている。
【表8】
【0039】例43〜54 変性SEBSブロックコポ
リマーKraton G 1650の特性を、他の市販
のブロックコポリマー(販売元:Shell Chem
icals Company)を本発明にしたがい表中
に示す割合のポリインダン樹脂で変性した場合の特性と
比較した。結果を表9に示す。
【表9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビレンドラ・クマル・パトナイク アメリカ合衆国,ペンシルヴェニア州 19382,ウェスト・チェスター,ドーセ ット・ドライブ 1135 (72)発明者 キース・シャン・シー アメリカ合衆国,デラウェア州 19711, ニューアーク,イングリッシュ・ヴィレ ッジ・アパートメンツ,ケント・ホール #2 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 87/00 C08L 53/00 - 53/02 C08L 101/00 - 101/12

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂性変性剤と、熱可塑性工学樹脂、熱
    可塑性ブロックコポリマーと組合された熱可塑性工学樹
    脂、または、熱可塑性ブロックコポリマーとのブレンド
    からなる熱可塑性樹脂組成物であって、50〜99重量
    %の熱可塑性工学樹脂、熱可塑性ブロックコポリマーと
    組合された熱可塑性工学樹脂または熱可塑性ブロックコ
    ポリマーおよび1〜50重量%の樹脂性変性剤としての
    ポリインダン樹脂とを含み、該ポリインダン樹脂は重量
    平均分子量が10,000未満であり、溶融点が少なく
    とも150℃であり、不飽和官能基性が3モル%を超え
    ず(ジイソプロペニルベンゼンに基づく)、インダン含
    有量が少なくとも90%であることを特徴とする前記熱
    可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 さらにポリインダン樹脂の不飽和官能基
    性が1モル%を超えない(ジイソプロペニルベンゼンに
    基づく)ことを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 さらにインダン含有量が少なくとも90
    %であることを特教とする請求項1または2に記載の熱
    可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 さらにインダン含有量が少なくとも95
    %であることを特徴とする請求項2に記載の熱可塑性樹
    脂組成物。
  5. 【請求項5】 さらにインダン含有量が100%である
    ことを特徴とする請求項4に記載の熱可塑性樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】 さらにポリインダン樹脂の溶融点が20
    0℃以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱
    可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 さらに70〜99重量%の熱可塑性工学
    樹脂および1〜30重量%のポリインダン樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    熱可塑性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 さらに熱可塑性工学樹脂がポリフェニレ
    ン・エーテル、芳香族ポリカーボネート、ポリスルフォ
    ン、ポリアリール・エーテル・ケトン、ポリアリレー
    ト、ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニレン・スルフ
    ィドおよびポリエーテルエーテル・ケトンからなる群か
    ら選択されることを特徴とする請求項7に記載の熱可塑
    性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 さらに70〜99重量%の、熱可塑性ブ
    ロックコポリマーと組合された熱可塑性工学樹脂および
    1〜30重量%のポリインダン樹脂からなることを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱可塑性樹
    脂組成物。
  10. 【請求項10】 さらに熱可塑性工学樹脂がポリフェニ
    レン・エーテル、芳香族ポリカーボネート、ポリスルフ
    ォン、ポリアリール・エーテル・ケトン、ポリアリレー
    ト、ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニレン・スルフ
    ィドおよびポリエーテルエーテル・ケトンからなる群か
    ら選択されることを特徴とする請求項9に記載の熱可塑
    性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 さらに熱可塑性ブロックコポリマーが
    スチレン−イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエ
    ン−スチレンまたはスチレン−エチレン−ブチレン−ス
    チレンブロックコポリマーであることを特徴とする請求
    項9に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 さらに75〜95重量%の、ポリフェ
    ニレン・エーテルと熱可塑性ブロックコポリマーのブレ
    ンド、および、5〜25重量%のポリインダン樹脂から
    なることを特徴とする請求項11に記載の熱可塑性樹脂
    組成物。
  13. 【請求項13】 さらに50〜99重量%の、中央にエ
    ラストマー性ブロックを有して両端に熱可塑性ブロック
    を有する熱可塑性トリブロック(ABA)コポリマーを
    含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の熱可塑性樹脂組成物。
  14. 【請求項14】 さらにABAブロックコポリマーがス
    チレン−イソプレン−スチレン、スチレン−ブタジエン
    −スチレンまたはスチレン−エチレン−ブチレン−スチ
    レンブロックコポリマーであることを特徴とする請求項
    13に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  15. 【請求項15】 樹脂性変性剤を製造し、これを、熱可
    塑性工学樹脂、熱可塑性ブロックコポリマーと組合され
    た熱可塑性工学樹脂、または、熱可塑性ブロックコポリ
    マーとブレンドすることからなる熱可塑性樹脂組成物の
    製造方法であって、ジイソプロペニルベンゼン、トルエ
    ン、キシレン、エチルベンゼン、ハロゲン化芳香族溶媒
    から選択される芳香族溶媒、ハロゲン化脂肪族溶媒およ
    びブレンステッド酸、ルイス酸および酸粘土触媒からな
    る群から選択される酸性粘土触媒からなり、ジイソプロ
    ペニルベンゼン含有率が25〜50重量%である混合物
    をつくり、この混合物を約80℃〜約180℃の範囲の
    温度に約1〜5時間保持し、次いで、混合物からインダ
    ン含有量が98〜100%で不飽和度が3%未満のポリ
    インダン・ポリマーを単離して、樹脂性変性剤を製造す
    ることを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 さらに、ポリインダンポリマーが、熱
    可塑性工学樹脂、あらかじめ熱可塑性ブロックコポリマ
    ーと組合された熱可塑性工学樹脂、または、熱可塑性ブ
    ロックコポリマーと、溶液中での成分のブレンドとブレ
    ンドの沈殿、溶融ブレンド、または、成分混合物の押出
    しによってブレンドされることを特徴とする請求項15
    に記載の熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
  17. 【請求項17】 さらに熱可塑性工学樹脂がポリフェニ
    レン・エーテル、ポリスルフォン、芳香族ポリカーボネ
    ート、ポリエーテルエーテル・ケトン、ポリアリレー
    ト、ポリフェニレン・スルフィド、ポリアミド、ポリイ
    ミドおよびポリアリール・エーテル・ケトンからなる群
    から選択されることを特徴とする請求項15に記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 さらに熱可塑性ブロックコポリマー
    が、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマ
    ーおよび水素化スチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
    クコポリマーからなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項15に記載の方法。
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