JP3210257B2 - 円筒工作物のセンタレス研削装置 - Google Patents

円筒工作物のセンタレス研削装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒工作物のセン
タレス研削装置に関し、さらに詳細には、薄肉で剛性の
低い円筒工作物や脆性材料からなる円筒工作物の外径面
に研削加工を施すのに適したセンタレス研削技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、コピーロールやプリンタ・ロー
ル等の円筒外周部は、アルミニウム合金またはステンレ
ス鋼製の薄肉円筒パイプ(肉厚0.7mm程度、直径1
2〜30mm、長さ200〜300mm)により構成さ
れており、その外径面には高精度な仕上げ研削加工が施
される。
【0003】この種の工作物(以下、ワークと称する)
の外径面研削に適するものとしてセンタレス研削があ
る。センタレス研削による薄肉円筒ワークWの外径面研
削は、一般に図6(a) に示すように、ワークWをブレー
ド(支持板)a上に載置支持するとともに、このワーク
Wに調整車Rにより回転力を与えながら研削送りを与え
て、回転する砥石車GによりこのワークWの外径面に研
削加工が施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
センタレス支持構造では、ワークWが上記調整車Rと砥
石車Gとの間に挟圧された状態で研削加工されるとこ
ろ、ワークWは、その肉厚が薄くて剛性が低い。これが
ため、ワークWが、研削中の研削抵抗により変形されて
大きな歪みを生じ、ワークWに回転振れを生じるととも
に、その回転速度も安定しない。この結果、ワークWの
加工精度に大幅な低下を招いてしまい、十分な真円度、
円筒度、同軸度を確保することができなかった。また、
最悪の場合には、ワークWの回転が研削中に停止して、
研削加工が全く不可能になってしまうこともあった。
【0005】この点に関連して、ワークWに所要の加工
精度を確保するため対策の一つとして、従来、例えば図
6(b) に示すような支持方法が提案されていた。この支
持方法は、ワークWの内側に円筒表面を有する加工治具
bを、固定金具cと締付けボルトdにより嵌挿固定し
て、ワークWと加工治具bを一体化させることにより、
ワークWに中実品と同様な剛性を付与するというもので
あるが(例えば特開平3−256669号公報参照)、
この方法では、ワークW毎に加工治具bの着脱を要して
段取り作業に手間と時間がかかり、作業効率の大幅な低
下を招くという問題を新たに生じていた。
【0006】これらの問題は、厚肉で剛性の高い円筒ワ
ークにあっても、焼結磁石のように脆性材料からなる円
筒工作物にも共通するものであった。
【0007】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的とするところは、薄肉で
剛性の低い円筒ワークや脆性材料からなる円筒ワークの
外径面について、円筒ワークの強度を補償する支持姿勢
をとることにより、高い加工精度をもって、十分な真円
度、円筒度、同軸度を確保することができるとともに、
研削効率の良いセンタレス研削技術を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第一の本発明のセンタレス研削装置は、砥石車と調
整車との間に円筒ワークを供給して、その外径面にセン
タレス方式で研削加工を施すセンタレス研削装置であっ
て、回転駆動される砥石車および調整車と、これら砥石
車と調整車により挟圧されて回転する上記ワークを回転
支持する支持ローラとを備えてなり、この支持ローラ
は、上記ワークの軸方向長さよりも大きな長さ寸法を備
えて、上記ワークの内径面上部に下側から吊持状に転接
するように配置されるとともに、上記支持回転されるワ
ークの回転中心の高さ位置は、上記砥石車の回転中心と
調整車の回転中心を結ぶ直線よりも下側になるように設
定され、さらに、上記支持ローラは、軸受により、自由
回転可能にかつ取外し可能に支持される構造とされてい
ることを特徴とする。
【0009】好適な実施態様として、上記軸受は、上記
支持ローラの下部を摺動支持する半円筒状のスライドブ
ッシュの形態とされ、あるいは、上記支持ローラの下部
を転接支持する軸受ローラの形態とされる。
【0010】また、第二の本発明のセンタレス研削装置
は、砥石車と調整車との間に円筒ワークを供給して、そ
の外径面にセンタレス方式で研削加工を施すセンタレス
研削装置であって、回転駆動される砥石車および調整車
と、これら砥石車と調整車により挟圧されて回転する上
記ワークを回転支持する支持ローラとを備えてなり、こ
の支持ローラは、上記ワークの軸方向長さよりも大きな
長さ寸法を備えて、上記ワークの内径面上部に下側から
吊持状に転接するように配置されるとともに、上記支持
回転されるワークの回転中心の高さ位置は、上記砥石車
の回転中心と調整車の回転中心を結ぶ直線よりも下側に
なるように設定され、さらに、上記支持ローラは、その
両端部が、水平方向に移動可能なスライド台から垂直に
垂下した前後一対の支持アームの下端に自由回転可能に
軸支されていることを特徴とする。
【0011】本発明において、一例として薄肉の円筒ワ
ークの外径面にセンタレス方式で研削加工を施す場合、
例えば、砥石車と調整車に挟圧されて回転するワークの
内径面上部を、自由回転可能な支持ローラにより下側か
ら吊持状に回転支持するとともに、ワークの回転中心の
高さ位置を、砥石車の回転中心と調整車の回転中心を結
ぶ直線よりも下側になるように、つまりマイナスセンタ
ハイトに設定する。このようなワーク支持姿勢をとるこ
とにより、支持ローラによるワークの支持位置が、砥石
車および調整車のワーク外径面接触位置に可及的に近接
する結果、ワークの研削時における強度が補償されて、
高い加工精度が確保される。
【0012】また、支持ローラとワークの接触位置がワ
ークの内径面であることから、ワーク外径面を支持する
従来のセンタレス支持構造のように、研削中に生じる切
屑や脱落砥粒がワークとワーク支持部との接触部分に止
まることはなく、ワーク外径面から円滑に排除される。
これにより、被研削面であるワーク外径面が、切屑や脱
落砥粒により傷つけられることもない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0014】実施形態1 本発明における円筒工作物のセンタレス研削装置を図1
ないし図3に示し、この研削装置は、具体的には、工作
物としてアルミニウム合金製やステンレス鋼製等の薄肉
円筒ワークWの外径面をセンタレス方式で研削加工する
ものであって、回転駆動される砥石車Gおよび調整車R
と、ワークWを回転支持する支持ローラ1とを主要部と
して構成されている。
【0015】砥石車Gおよび調整車Rはいずれも従来周
知の一般的基本構成を備えてなる。例えば、砥石車G
は、図示しないが、装置ベッドの砥石車台上に回転可能
に装着されるとともに、伝達ベルト機構や歯車機構等の
動力伝達機構を介して駆動モータ等の回転駆動源に連結
されている。同じく、調整車Rは、装置ベッドのスライ
ドベース上に回転可能に装着されるとともに、動力伝達
機構を介して駆動モータ等の回転駆動源に連係されてい
る。また、上記スライドベースは、上記装置ベッド上に
設けられたスライドガイドに沿って送り込み方向Xへ往
復移動可能とされるとともに、送りねじ機構等を介して
スライド駆動源に連係されている。
【0016】支持ローラ1は、ワークWの内径面に転接
して回転支持するもので、ワークWの軸方向長さよりも
大きな長さ寸法を備える円柱棒状とされるとともに、装
置ベッドの支持基台2,2上に軸受3,3を介して自由
回転可能に軸支されている。軸受3は、支持ローラ1を
取外し可能に支持する構造とされ、具体的には、図3
(b) に示すように、支持ローラ1の下部を摺動支持する
半円筒状のスライドブッシュ3Aの形態とされたり、あ
るいは3(c) に示すように、支持ローラ1の下部を転接
支持する軸受ローラ3B,3Bの形態とされる。
【0017】支持ローラ1の外径寸法は、ワークWの内
部に挿通可能でかつワークWの内径に可及的に近い大き
さに設定されており、また、その外表面にはPTFE
(テフロン)コーティングが施されて、ワークWの内径
を円滑に転接支持する構成とされている。
【0018】また、支持ローラ1による上記ワークWの
内径面支持位置、つまり支持ローラ1がワークW内径面
に転接する位置は、図1および図2に示すように、砥石
車Gおよび調整車Rの回転中心OG ,OR とワークWの
回転中心OW とを結ぶ二つの直線で形成される鈍角の中
心角θの範囲内に設定されている。
【0019】図示の実施形態においては、上記支持ロー
ラ1がワークWの内径面上部に転接するように構成され
ている。換言すれば、支持ローラ1は、ワークWの内径
面上部に下側から吊持状に転接するように配置されてお
り、これにより、ワークWは支持ローラ1により下側か
ら吊持状に回転支持されるとともに、ワークWの回転中
心OW の高さ位置は、砥石車Gの回転中心OG と調整車
Rの回転中心OR を結ぶ直線よりも所定寸法(例えば1
0〜15mm程度)下側になるように、つまりマイナス
センタハイトに設定されている。
【0020】このようにマイナスセンタハイトにするの
は、ワークWの肉厚が小さくて軽量であることから、一
般的なセンタレス支持構造におけるプラスセンタハイ
ト、つまり、図6(a) に示すように、ワークWの回転中
心OW の高さ位置が、砥石車Gの回転中心OG と調整車
Rの回転中心OR を結ぶ直線よりも上側にあると、その
研削前においては、支持ローラ1とワークWの内径面と
の間に隙間があり、このため調整車Rが前進(矢符X方
向)して研削が開始されるまでは、ワークWが不安定な
状態にあること、および、研削後においては、調整車R
が後退していく途中で、ワークWが不安定な状態で下降
して、砥石車Gに接触する結果、せっかくのワークWの
仕上がり精度を不良にしてしまうことになること等の問
題が生じるため、これを避けるためである。
【0021】しかして、以上のように構成されたセンタ
レス研削装置において、ワークWは、その外径面が砥石
車Gと調整車Rに挟圧されて回転されるとともに、その
内径面が支持ローラ1により回転支持された状態で、そ
の外径面に研削加工が施される。
【0022】この場合、上記ワークWの内径面上部が、
自由回転可能な支持ローラ1により下側から吊持状に回
転支持されるとともに、ワークWの回転中心の高さ位置
が前述のごとくマイナスセンタハイトに設定されている
ことから、支持ローラ1によるワークWの支持位置が、
砥石車Gおよび調整車Rのワーク外径面接触位置に可及
的に近接して、ワークWの研削時における強度が補償さ
れる結果、高い加工精度が確保されて、十分な真円度、
円筒度、同軸度を得ることができる。
【0023】しかも、支持ローラ1とワークWの接触位
置がワークWの内径面であることから、ワーク外径面を
支持する従来のセンタレス支持構造のように、研削中に
生じる切屑や脱落砥粒がワークWとワーク支持部との接
触部分に止まることはなく、ワーク外径面から円滑に排
除される。これにより、被研削面であるワーク外径面
が、切屑や脱落砥粒により傷つけられることもなく、美
しい被研削面が得られる。
【0024】なお、研削を完了したワークWの交換作業
は、支持ローラ1を支持基台2の軸受3から一旦取り外
した状態で、手作業または自動機械により行う。
【0025】また、具体的には図示しないが、ワークW
のセンタレス研削方式としては、送り込み研削(インフ
ィードまたはプランジカット研削)と、通し送り研削
(スルーフィード研削)のいずれも採用可能である。
【0026】つまり、図3(a) を参照して、前者にあっ
ては、上記支持ローラ1の一端側例えば右端側にワーク
ストッパを配置して、このワークストッパによりワーク
Wの軸方向位置を規制しながら研削を行い、一方、後者
にあっては、上記支持ローラ1をワークWの入口側(例
えば左側)から出口側(同じく右側)に十分に延びるよ
うに配置して、この支持ローラ1によりワークWを軸方
向へ案内しながら、その全長に研削を行うこととなる。
【0027】実施形態2 本実施形態は図4に示されており、焼結磁石等の脆性材
料からなる厚肉円筒ワークW´の外周面が研削対象とさ
れる場合である。
【0028】この種のワークWとしては、剛性があって
も脆い性質を有し、研削中の研削抵抗により破壊され易
いものが挙げられ、例えば圧電素子に用いられるリング
状焼結磁石(サマリウムコバルト(samarium cobalt)焼
結磁石製)等の外径面の研削に好適である。
【0029】この場合も、実施形態1と同様に、ワーク
Wは支持ローラ1により下側から吊持状に回転支持され
るとともに、ワークWの回転中心OW の高さ位置が砥石
車Gの回転中心OG と調整車Rの回転中心OR を結ぶ直
線よりも下側になるように(マイナスセンタハイト)設
定されている。
【0030】なお、このようなワークWにあっては、そ
の肉厚が大きくて重量も比較的大きいことから、前述し
た薄肉円筒ワークWのような不具合はなく、よって、ワ
ークWの回転中心OW の高さ位置がプラスセンタハイト
となるようなワーク支持姿勢も採用可能である。
【0031】すなわち、この支持構造は図示しないが、
支持ローラ1がワークWの内径面下部に転接するように
配置される。これにより、ワークWは支持ローラ1によ
り上側から押下げ状態で回転支持されるとともに、ワー
クWの回転中心OW の高さ位置は、砥石車Gの回転中心
G と調整車Rの回転中心OR を結ぶ直線よりも上側に
なるように設定される。その他の構成および作用は実施
形態1と同様である。
【0032】実施形態3 本実施形態は図5(a) に示されており、ワーク径に比較
して軸方向長さの小さい幅狭円筒ワークW″の外周面が
研削対象とされる場合である。
【0033】すなわち、ワークW″は、前述した実施形
態と同様、支持ローラ11により下側から吊持状に回転
支持されるとともに、ワークW″の回転中心OW の高さ
位置がマイナスセンタハイトに設定されている。
【0034】また、上記支持ローラ11の両端部11
a,11aは、スライド台12から垂直に垂下した前後
一対の支持アーム13,13の下端に自由回転可能に軸
支されるとともに、上記スライド台12は装置上方に水
平に架設されたスライドバー14上を摺動するように構
成されている。
【0035】しかして、このようなワーク支持構造にお
いては、従来一般的なセンタレス支持構造(図6(a) 参
照)を備えるセンタレス研削装置の場合、ワークWの外
径面を通し送り研削方式で研削しようとすると、ワーク
W″が図5(b) に示すように倒れて研削不能となってし
まうところ、ワークW″は吊持状態で回転支持されて倒
れを生じることなく、たとえ一個でも常時安定した状態
で研削されることとなり、高精度な研削加工が確保され
る。その他の構成および作用は実施形態1と同様であ
る。
【0036】なお、上述した実施形態はあくまでも本発
明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれ
に限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可
能である。例えば、支持ローラ1,11の具体的な支持
構造は、図示の実施形態に限定されることなく、同様な
機能を有する他の支持構造に改変することも可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上詳細したように、本発明のセンタレ
ス研削装置によれば、砥石車と調整車に挟圧されて回転
するワークの内径面上部が、自由回転可能な支持ローラ
により下側から吊持状に回転支持されるとともに、ワー
クの回転中心の高さ位置が、砥石車の回転中心と調整車
の回転中心を結ぶ直線よりも下側になるように設定され
ているから、支持ローラによるワークの支持位置が、砥
石車および調整車のワーク外径面接触位置に可及的に近
接する結果、ワークの研削時における強度が補償され
て、薄肉で剛性の低い円筒ワークや脆性材料からなる円
筒ワークの外径面についても、高い研削効率および高い
加工精度をもって研削することができ、十分な真円度、
円筒度、同軸度を有する円筒ワークを多量生産すること
が可能となる。特に、アルミニウム合金製のように柔ら
かい材料からなる薄肉円筒ワークの外径面研削に最適で
ある。
【0038】しかも、支持ローラとワークの接触位置が
ワークの内径面であるから、ワーク外径面を支持する従
来のセンタレス支持構造のように、研削中に生じる切屑
や脱落砥粒がワークとワーク支持部との接触部分に止ま
ることはなく、ワーク外径面から円滑に排除される。こ
れにより、被研削面であるワーク外径面が、切屑や脱落
砥粒により傷つけられることもなく、美しい被研削面が
得られる。例えば、コピーロールやプリンタ・ロール等
の円筒外周部を構成するアルミニウム合金またはステン
レス鋼製の薄肉円筒パイプのように、製品の品質評価に
そのまま影響する被研削面を有するワークの研削に特に
有効である。
【0039】また、本発明のセンタレス研削装置によれ
ば、上述した効果に加えて、支持ローラ周辺の支持構造
を一般的なセンタレス研削装置の基本構造に追加するこ
とで構成することができ、装置コストも低く抑えること
が可能であり、既設のセンタレス研削装置をそのまま利
用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である薄肉円筒工作物のセ
ンタレス研削装置の基本構成を示す概略正面図である。
【図2】同センタレス研削装置の主要部を拡大して示す
概略正面図である。
【図3】同センタレス研削装置の主要部における支持ロ
ーラの支持構造の概略を示し、図3(a) は平面図、図3
(b) は同支持構造の軸受部の一例を示す図3(a) のIII-
III 線に沿った断面図、図3(c) は同じく軸受部の他の
例を示す図3(a) のIII-III 線に沿った断面図である。
【図4】本発明の実施形態2である厚肉円筒工作物のセ
ンタレス研削装置の基本構成を示す概略正面図である。
【図5】図5(a) は本発明の実施形態3である幅狭円筒
工作物のセンタレス研削装置の基本構成を示す概略側面
図、図5(b) は従来のセンタレス研削装置による幅狭円
筒工作物の研削状態を示す図5(a) に対応した概略側面
図である。
【図6】図6(a) は従来のセンタレス研削装置の基本構
成を示す概略正面図、図6(b)は同センタレス研削装置
で薄肉円筒工作物を研削する場合の工作物支持構造の一
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持ローラ 2 支持基台 3 軸受 11 支持ローラ G 砥石車 R 調整車 W 薄肉円筒ワーク W′ 厚肉円筒ワーク W″ 幅狭円筒ワーク OG 砥石車の回転中心 OR 調整車の回転中心 OW ワークの回転中心 θ 鈍角の中心角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 5/22 B24B 5/307 B24B 41/06 B24B 5/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥石車と調整車との間に円筒工作物を供
    給して、その外径面にセンタレス方式で研削加工を施す
    センタレス研削装置であって、 回転駆動される砥石車および調整車と、これら砥石車と
    調整車により挟圧されて回転する前記工作物を回転支持
    する支持ローラとを備えてなり、 この支持ローラは、前記工作物の軸方向長さよりも大き
    な長さ寸法を備えて、前記工作物の内径面上部に下側か
    ら吊持状に転接するように配置されるとともに、前記支
    持回転される工作物の回転中心の高さ位置は、前記砥石
    車の回転中心と調整車の回転中心を結ぶ直線よりも下側
    になるように設定され、 さらに、前記支持ローラは、軸受により、自由回転可能
    にかつ取外し可能に支持される構造とされている ことを
    特徴とする円筒工作物のセンタレス研削装置。
  2. 【請求項2】 前記軸受は、前記支持ローラの下部を摺
    動支持する半円筒状のスライドブッシュの形態とされて
    いることを特徴とする請求項1に記載の円筒工作物のセ
    ンタレス研削装置。
  3. 【請求項3】 前記軸受は、前記支持ローラの下部を転
    接支持する軸受ローラの形態とされていることを特徴と
    する請求項1に記載の円筒工作物のセンタレス研削装
    置。
  4. 【請求項4】 砥石車と調整車との間に円筒工作物を供
    給して、その外径面にセンタレス方式で研削加工を施す
    センタレス研削装置であって、 回転駆動される砥石車および調整車と、これら砥石車と
    調整車により挟圧されて回転する前記工作物を回転支持
    する支持ローラとを備えてなり、 この支持ローラは、前記工作物の軸方向長さよりも大き
    な長さ寸法を備えて、前記工作物の内径面上部に下側か
    ら吊持状に転接するように配置されるとともに、前記支
    持回転される工作物の回転中心の高さ位置は、前記砥石
    車の回転中心と調整車の回転中心を結ぶ直線よりも下側
    になるように設定され、 さらに、前記支持ローラは、その両端部が、水平方向に
    移動可能なスライド台から垂直に垂下した前後一対の支
    持アームの下端に自由回転可能に軸支されている ことを
    特徴とする円筒工作物のセンタレス研削装置。
JP25769696A 1996-09-06 1996-09-06 円筒工作物のセンタレス研削装置 Expired - Fee Related JP3210257B2 (ja)

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JP7246338B2 (ja) * 2020-03-30 2023-03-27 株式会社ジェイテクトマシンシステム ワークの研削方法及びシュータイプセンタレス研削盤

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