JPS62162454A - 円筒状外周面のセンタ−レス研削加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は内燃機関用シリンダースリーブ等の円筒状被加
工物の外径を研削する方法の改良に関する。

［従来の技術］ 内燃機関用シリンダースリーブ等の肉厚の薄い（１，５
〜３．０ｍｍ）スリーブの外径研削加工はセンターレス
研削によるが、ワークが軽量なため、研削中にワークが
浮上り研削効率が悪く、作業に長時間を要していた。こ
れを防止するため、ワークの内側に中子を入れて重量を
増加させることも提案されているが、ワークの内径と中
子の外径の隙間のばらつきにより、ワークの円筒度が左
右され、一度の加工で所望の精度を得ることが困難であ
った。又、この方法は中子をワークに挿入する工程を必
要とするが、加工精度上、中子の外径とワークの内径の
差は極めて小さくしなければならないから、中子をワー
クにセットする工程に要する時間は少なくなかった。さ
らに、つば付きスリーブの場合は、つば部分の剛性が他
の部分よりも大きいため、つば部付近が余計に研削され
て全体として所望の円筒度を得ることが難しかった。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は上記の欠点を解決するためになされたものであ
り、その目的とするところは、つば部のあるなしにかか
わらず、肉厚の薄いスリーブの外径を効率よく所望の精
度に研削する方法を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 前記目的を達成するため、本発明の方法の＃徴とする手
段は、ワークを下から二点で支持すると共に、上からワ
ークを押えローラで押圧しながら研削することにある。

［作用］ 円筒状のワークは押えローラにより主ワーク受け台及び
補助ワーク受け台に押圧されるため、研削中に浮上るこ
とはなく、薄肉のスリーブも二点支持の主ワーク受け台
及び補助ワーク受け台と押えロールにより剛性が付与さ
れるため、正確に研削され−る。

つば付きスリーブの場合、ワーク受け台と押えロールを
つばのない胴部のみに作用させ、その押圧力を調整して
、胴部の剛性とつば部付近の剛性を同じにすることがで
きるから、全体を所望の円筒度に加工することができる
。

ワークを下から二点支持するため、補助ワーク受け台を
付設して主ワーク受け台と並べる。ワークを上から押え
ローラで押圧するため、ワークの母線に沿うローラを押
え枠に回転自在に軸受けし、その押え枠を流体圧シリン
ダを介して調整車台枠に取つける。流体圧シリンダの軸
心をワークの軸心を通る垂直面上に配置する。流体圧シ
リンダに圧力をかけてそのロッドを進出させると、押え
ロールはワークを主受け台及び補助ワーク受け台に押圧
する。

押えローラを上下させる流体圧シリンダは主受け台及び
補助受け台と同じ調整車台上に取付けられるから、押え
ローラを昇降させることにより。

ワークを研削加工機に着脱することができる。

［実施例］ 本発明の方法を図面に示す実施例に基づいて説明する。

第１図に示すように、内燃機関用シリンダースリーブ等
の薄肉円筒状のワークｌＯは主ワーク受け台１２と補助
ワーク受け台１３で二点支持される。主ワーク受け台１
２と補助ワーク受け台１３は調整車台に固定され、前者
は研削砥石車２０側に、後者は調整車２１側に位置する
。ワーク１０の外周面上部に二本の押えローラ１５．１
５が軸心を通る垂直面に対称にのせられ、各ローラは押
えローラ枠１７に回転自在に軸受けされる。押えローラ
枠１７に二本の流体圧シリンダー１８．１８のロッドが
取付けられ、流体圧シリンダーのシリンダーは調整車台
１４と一体の枠１８に固定される。流体圧シリンダー１
６のロッドはワークｌＯの軸心を通る垂直面上に位置す
る。前記押えローラ１５はワーク１０の外径が大きい（
７０ｍｍ以上）ときは、第１図に示す如く、二本設ける
ことが望ましい。ワーク１０の外径が小さい（７０ｍｍ
以下）ときは、−木の押えローラでも十分である。

次に、研削作業について説明する。先ず、ワーク】０を
主受け台１２及び補助ワーク受け台１３の上にのせる。

ワーク１０は二点支持されるため極めて安定がよい、つ
いで、調整車台１４を前進させ、調整車２１でワーク１
０を研削砥石２０に当てると、ワークｌＯの外周の研削
が開始される。研削開始後、流体圧シリンダ１１３．１
８のロッドを進出させて押えローラ枠１７を降下し、押
えローラ１５．１５をワークｌＯに押圧する。ワークｌ
Ｏのワーク受け台１２．１３と押えロール１５．１５に
より加圧される部分の剛性は増加する。ワーク１０のつ
ば部付近は他の部分よりも剛性が大きいが、ワーク受け
台１２．１３と押えローラ１５．１５の作用を受けない
ので、剛性は変らない。

そこで、押えローラ１５．１５の加圧を調整して胴部に
つば部付近の剛性と同じ剛性を与え、外径が一様に研削
されるようにして所望の円筒度に仕上る。

研削終了後、調整車台１４を後退させ、流体圧シリンダ
ー１８．１６を退入させて押えローラ１５．１５を上昇
すると、ワーク】０は簡単に取外すことができる。

このようにして、一端部につばのあるワーク１０もつば
のないものと同様な仕上り精度が得られる。

例えば、全長２００ｍｍ、内径１１０ｍｍ、肉厚１．５
ｍｍ、つば部長さ１０ｍｍ、つば部外径１２０ｍｍのつ
ば付きシリンダスリーブに本発明の方法を適用すると、
外径精度０．０２ｍｍ以下、真円度０．０３ｍｍ以下、
円筒度０．０１ｍｍ以下、取代０．１〜０．２ｍｍの外
径研削は３ＯＰＩＩＵ内で完了する。

本発明の方法は、第１図及び第２図に示した一端につば
のあるスリーブだけでなく、つばのないスリーブの外径
研削にも適用し得ることはいうまでもないが、第３図に
示す中央につば部のあるスリーブ１０、第４図に示す外
周が円錐面のスリーブ１０、第５図に示す外周面と内周
面が平行ではないスリーブｌＯ等の外径研削にも適用す
ることができる。

［発明の効果コ 上記゛の通り、本発明の方法は、従来の中子を挿入する
方法とは異なり、薄肉の円筒状ワークを下から生麦は台
及び補助ワーク受け台で二点支持し、上から押えローラ
で押圧するため、研削中に浮上するおそれはなく、つば
付きワークの場合は、つば部付近とそれ以外の部分の剛
性が同一に調整されるから、短時間の加工で所望の精度
の仕上りが得られるという従来のものにはない格別の効
果を有する。又、押えローラを昇降し調整車台を前後さ
せると、ワークを簡単に着脱することができるから、加
工の連続自動化も容易であるという効果も合せ持つ。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の方法を実旅するセンターレ
ス研削加工機の要部を示す側面図及び正面図、 第３図ないし第５図は本発明の方法により加工させるワ
ークの縦断面図である。 図において、１０はワーク、１２は主ワーク受け台、１
３は補助ワーク受け台、１４は調整車台、１５は押えロ
ーラ、１６は流体圧シリンダー、１７は押えローラ枠、
１８は調整車台の一部、２０は研削砥石、２１は調整車
をそれぞれ示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）調整車台上に設けたワーク受け台にワークをのせて
   調整卓にもたれされ、前記調整卓を研削砥石側に前進さ
   せて前記ワークの外周面を研削する方法において、前記
   ワーク受け台を主ワーク受け台と補助受け台とから形成
   して前記ワークを下から二点で支持し、前記ワークを上
   から回転自在な押えローラで押圧したことを特徴とする
   円筒状外周のセンターレス研削加工方法。 ２）押えローラは押えローラ枠に軸受けされ、前記押え
   ローラ枠は流体圧シリンダーを介して昇降制御可能に調
   整車台に取付けられたことを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の円筒状外周面のセンターレス研削加工方法
   。