JP3210118U - 移動昇降装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】狭小スペースでも使用可能な移動昇降装置を提供する。【解決手段】移動昇降装置1は、本体2と、本体に対して回転可能に設けられた前輪20aと、本体に固定されたハンドル3と、前輪を電気的に駆動する駆動ユニット4と、駆動ユニットからの駆動力を前輪へ伝達する伝達状態と、伝達を遮断する遮断状態とを切り替えるクラッチユニット5と、前輪を制動する制動ユニット6と、本体の上側に設けられた昇降台7と、昇降台を電気的に昇降させる昇降ユニット8と、各部の作動を制御するコントローラー(制御部)9と、各部に電力を供給するバッテリー(電源)10とを有している。【選択図】図1
Description
本考案は、移動昇降装置に関する。
従来、物品の運搬は、当該物品をパレット上に配置し、フォークリフトのような大型の装置によりパレットごと行うことが一般的である。
しかしながら、大型の装置は、小回りが利かず、比較的広いスペースでしか使用できないという問題がある。
本考案の目的は、狭小スペースでも使用可能な移動昇降装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(11)の本考案により達成される。
(1) 本体と、
操作者が前記本体を移動操作する際に把持するハンドルと、
前記本体に対して回転可能に設けられた駆動輪と、
前記駆動輪を電気的に駆動する駆動ユニットと、
前記駆動輪を制動する制動ユニットと、
前記本体の上側に昇降可能に設けられた昇降台と、
前記本体と前記昇降台とを接続し、前記昇降台を電気的に昇降させる昇降ユニットと、
少なくとも前記駆動ユニットおよび前記昇降ユニットに電力を供給する電源と、を有することを特徴とする移動昇降装置。
操作者が前記本体を移動操作する際に把持するハンドルと、
前記本体に対して回転可能に設けられた駆動輪と、
前記駆動輪を電気的に駆動する駆動ユニットと、
前記駆動輪を制動する制動ユニットと、
前記本体の上側に昇降可能に設けられた昇降台と、
前記本体と前記昇降台とを接続し、前記昇降台を電気的に昇降させる昇降ユニットと、
少なくとも前記駆動ユニットおよび前記昇降ユニットに電力を供給する電源と、を有することを特徴とする移動昇降装置。
(2) さらに、前記駆動ユニットからの駆動力を前記駆動輪へ伝達する伝達状態と、前記駆動力の前記駆動輪への伝達を遮断する遮断状態とを切り替えるクラッチユニットを有する上記(1)に記載の移動昇降装置。
(3) 前記クラッチユニットは、前記伝達状態と前記遮断状態との切替操作を行うクラッチレバーを備える上記(2)に記載の移動昇降装置。
(4) 前記ハンドルは、前記操作者が把持する一対の把持部を備え、
前記駆動ユニットは、一方の前記把持部に設けられ、前記駆動輪の回転速度を変化させる操作を行う操作グリップを備え、
前記制動ユニットは、他方の前記把持部の近傍に設けられ、前記駆動輪を制動する操作を行う操作レバーを備える上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の移動昇降装置。
前記駆動ユニットは、一方の前記把持部に設けられ、前記駆動輪の回転速度を変化させる操作を行う操作グリップを備え、
前記制動ユニットは、他方の前記把持部の近傍に設けられ、前記駆動輪を制動する操作を行う操作レバーを備える上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の移動昇降装置。
(5) 前記ハンドルは、前記一対の把持部の回転角度および/または高さが変更可能である上記(4)に記載の移動昇降装置。
(6) 前記昇降台は、台本体と、前記台本体の外周部に設けられた枠体とを備える上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の移動昇降装置。
(7) 前記枠体は、前記台本体に着脱自在に設けられている上記(6)に記載の移動昇降装置。
(8) 前記駆動ユニットは、前記駆動輪の回転方向を変更可能である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の移動昇降装置。
以下、本考案の移動昇降装置について、添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
まず、本考案の移動昇降装置の第1実施形態について説明する。
まず、本考案の移動昇降装置の第1実施形態について説明する。
図1は、本考案の移動昇降装置の第1実施形態を示す斜視図(昇降台を上昇させた状態)であり、図2は、図1に示す移動昇降装置の把持部近傍を示す斜視図であり、図3は、図1に示す移動昇降装置の駆動ユニット、制動ユニットおよびクラッチユニットの一部を示す斜視図であり、図4は、図1に示す移動昇降装置の右側把持部近傍を示す平面図である。
また、図5は、図1に示す移動昇降装置のクラッチユニットの一部を示す側面図であり、図6は、図1に示す移動昇降装置の左側把持部およびその近傍を示す斜視図であり、図7は、図1に示す移動昇降装置のブロック図であり、図8は、図1に示す移動昇降装置において、昇降台を下降させた状態を示す斜視図である。
図1に示す移動昇降装置1は、本体2と、本体2に対して回転可能に設けられた駆動輪20aと、本体2に固定されたハンドル3と、前輪20aを電気的に駆動する駆動ユニット4と、駆動ユニット4からの駆動力を前輪20aへ伝達する伝達状態と、この伝達を遮断する遮断状態とを切り替えるクラッチユニット5と、前輪20aを制動する制動ユニット6と、本体2の上側に設けられた昇降台7と、昇降台7を電気的に昇降させる昇降ユニット8と、各部の作動を制御するコントローラー(制御部)9と、各部に電力を供給するバッテリー(電源)10とを有している。
本体2は、枠状のメインフレーム21と、メインフレームの後端部の下側に設けられた一対の後輪(キャスター)20bとを備えている。なお、図示しないが、後輪20bには、これが回転しないように固定するためのストッパーが設けられている。
また、メインフレーム21には、一対の前輪(駆動輪)20aが駆動ユニット4を介して固定されている。
さらに、メインフレーム21の後端部の上側には、ハンドル3を固定するための一対の挿入パイプ22が立設されている。
ハンドル3は、一対の縦パイプ31と、縦パイプ31同士を接続する2本の横パイプ32と、一対の把持部33とを備えている。各把持部33は、図1および図2に示すように、L字状のパイプ部材で構成され、その下端部が縦パイプ31内に挿入されている。
各挿入パイプ22の上端部には、固定ボルト221が挿通されている。挿入パイプ22に縦パイプ31の下端部を挿入し、固定ボルト221を締め付けることにより、ハンドル3をメインフレーム21に固定することができる。
なお、図示しないグラつき防止ネジを用いることにより、ハンドル3をメインフレーム21にグラつきなく固定することができる。
このように、本実施形態では、ハンドル3は、本体2(メインフレーム21)に対して着脱自在に構成されている。したがって、移動昇降装置1の収納時には、ハンドル3をメインフレーム21から取り外すことにより、移動昇降装置1をコンパクトに収納することができる。
また、図2に示すように、各把持部33を構成するパイプ部材の下端部の外周には、リング状のガイド溝331と、ガイド溝331の下側に近接してリング状の固定溝332とが形成されている。一方、各縦パイプ31の上端部には、ノブボルト311が挿通されている。
ガイド溝331を縦パイプ31の上端に位置合わせした後、ノブボルト311を締め付けると、ノブポルト311の先端部が固定溝332内に挿入され、これにより、把持部33が縦パイプ31に固定される。かかる構成により、各把持部33の回転角度を任意の角度で調整することが可能である。
また、本実施形態では、ガイド溝331と固定溝332との組が、所定の間隔(例えば、5〜10cm)で3組設けられており、これにより、ハンドル3は、各把持部33の高さを3段階で調整可能となっている。
前輪20aは、駆動ユニット4の駆動により回転する。この駆動ユニット4は、図3に示すように、モーター41と、端部に前輪20aが固定されたシャフト42と、モーター41の回転力(駆動力)をシャフト42に伝達する変速ギア43および差動ギア44と、前輪20aの回転速度を変化させる操作を行う操作グリップ45とを備えている。
なお、操作グリップ45は、図1および図4に示すように、右側把持部(一方の把持部)33に設けられている。
また、変速ギア43および差動ギア44は、ギアボックス46内に収容されており。シャフト42は、ギアボックス46から突出している。
このような構成において、モーター41の回転力(駆動力)が変速ギア43および差動ギア44を介してシャフト42に伝達され、前輪20aが回転(電気的に駆動)される。このとき、操作グリップ45の回動角度を調節することにより、モーター41の回転速度、すなわち前輪20aの回転速度を制御することができる。
図4に示すように、右側把持部33には、操作グリップ45の回動角度(回動量)を視認し得る目盛333が形成されている。さらに、右側把持部33には、電池残量を表示する表示部334と、モーター41の回転方向(移動昇降装置1の前進および後進)を切り替えるための切替スイッチ335と、移動昇降装置1を作動(ON/OFF)する電源キー336を挿入するためのキーホール部337とが設けられている。
駆動ユニット4からの駆動力は、クラッチユニット5により、前輪20aへ伝達される伝達状態と、前輪20aへの伝達が遮断される遮断状態とに切り替えられる。
クラッチユニット5は、図1および図3に示すように、ギアボックス46内において、変速ギア43よりモーター41側に設けられたクラッチ51と、クラッチ51に接続されたクラッチワイヤー52と、伝達状態と遮断状態との切替操作を行うクラッチレバー53と、クラッチレバー53を取り付けることによりクラッチレバー53をクラッチワイヤー52に接続するクラッチボックス54とを備えている。
クラッチボックス54は、メインフレーム21の側部の後側に設けられ、その取付部541にクラッチレバー53を着脱自在に固定可能となっている。したがって、ハンドル3と同様に、移動昇降装置1の収納時には、クラッチレバー53をクラッチボックス54から取り外すことにより、移動昇降装置1をコンパクトに収納することができる。
このような構成において、図5に示すように、クラッチレバー53を起立方向に回動させると、クラッチワイヤー52が牽引されることにより、クラッチ51の接続状態が解除される。すなわち、駆動ユニット4からの駆動力の前輪20aへの伝達を遮断する遮断状態となる。
なお、この遮断状態では、駆動ユニット4からの駆動力が前輪20aに伝達されないため、操作者が移動昇降装置1を手動で移動させることが容易となる。
一方、クラッチレバー53を伏倒方向に回動させると、クラッチワイヤー52の牽引が解除され、これにより、クラッチ51が接続された状態となる。すなわち、駆動ユニット4からの駆動力を前輪20aへ伝達する伝達状態となる。
回転する前輪20aは、制動ユニット6により制動される。この制動ユニット6は、図3および図6に示すように、各シャフト42の端部に固定されたブレーキディスク61と、ブレーキディスク61に装着されたブレーキキャリパ62と、前輪20aを制動する操作を行う操作レバー63と、操作レバー63とブレーキキャリパ62とを接続するブレーキワイヤー64とを備えている。
なお、操作レバー63は、左側把持部33の近傍に設けられ、ブレーキキャリパ62は、メインフレーム21の側部の前側に固定されている。
また、ブレーキキャリパ62は、ブレーキディスク61を介して対向配置された一対のブレーキパッド(図示せず)を備えている。
このような構成において、左側把持部33を把持し、操作レバー63に指を掛けて、操作レバー63を握る操作を行うと、ブレーキワイヤー64が牽引される。これにより、一対のブレーキパッドが互いに接近してブレーキディスク61を挟持することにより、前輪20aの回転を規制(制動)することができる。
また、図6に示すように、左側把持部33には、操作レバー63を握った状態で固定するためのブレーキストッパー338と、ブレーキ調整ネジ(図示せず)と、昇降ユニット8を作動させることにより昇降台7を上昇させる際に押圧する上昇ボタン339aおよび下降させるための下降ボタン339bとが設けられている。
図1に示すように、本体2の上側には、昇降台7が設けられ、この昇降台7は、昇降台7を電気的に昇降させる昇降ユニット8を介してメインフレーム21に接続されている。
この昇降ユニット8は、昇降台7とメインフレーム21とを接続するリンク構造81と、リンク構造81を駆動するシリンダ82および油圧ポンプ83とを備えている。
リンク構造81は、一対の第1のリンク811aと、第1のリンク811aのそれぞれと交差する一対の第2のリンク812aと、第1のリンク811aと第2のリンク812aとを、それらの交差部において回動可能に連結する支軸813とを有している。
一対の第1のリンク811aの下端部には、支軸814が挿通され、この支軸814の両端部がメインフレーム21を構成する両側部材211の前端部の内側に固定されている。これにより、各第1のリンク811aは、メインフレーム21に対して回動可能となっている。
また、一対の第1のリンク811aの上端部の外側には、それぞれローラ(図示せず)が回転可能に設けられている。なお、昇降台7を構成する両側部材71の内側には、その長手方向に沿って溝(図示せず)が形成されており、この溝にローラが転動可能に係合している。
一方、一対の第2のリンク812aの上端部には、それぞれボルト(図示せず)が挿通され、これらのボルトが昇降台7の両側部材71の前端部の内側に固定されている。これにより、各第2のリンク812aも、メインフレーム21に対して回動可能となっている。
また、一対の第2のリンク812aの下端部には、ローラ軸815が挿通され、ローラ軸815の両端部には、ローラ(図示せず)が回転可能に設けられている。なお、メインフレーム21の両側部材211の内側には、その長手方向に沿って溝211aが形成されており、この溝211aにローラが転動可能に係合している。
メインフレーム21の前部材212には、取付部材213が垂設されている。この取付部材213の下端部には、シリンダ82および油圧ポンプ83が一体的に回動可能に連結されている。
また、シリンダ82のピストンロッド821の上端部には、連結部材821aが回動可能に設けられている。この連結部材821aは、支軸813と支軸814との間に設けられた支軸816に固定されている。
このような構成において、油圧ポンプ83の作動により、ピストンロッド821を突出させると、ピストンロッド821の上端部に連結された第1のリンク811が、その下端部の支軸814を支点として、起立方向(反時計回り)に回動する。
また、このとき、第2のリンク812aの下端部は、前側(第1のリンク811aの下端部に近づくよう)に移動して、第2のリンク812aも起立方向(時計周り)に回動する。
このようにして。昇降台7を、第1のリンク811aおよび第2のリンク812aにより、水平な状態を維持しつつ、上昇させることができる。
一方、ピストンロッド821を埋没させると、前記とは逆に、水平な状態を維持しつつ、昇降台7を下降させることができる。
コントローラー9は、移動昇降装置1の各部の作動を制御する部分であり、図7に示すように、例えばマイクロコンピュータ等で構成された駆動コントローラー91および油圧コントローラー92を備えている。
これらの駆動コントローラー91および油圧コントローラー92には、バッテリー10が電気的に接続されている。なお、バッテリー10は、本体2(メインフレーム21)に対して着脱自在または着脱不能のいずれであってもよい。
駆動コントローラー91には、前述した表示部334、切替スイッチ335、キーホール部337、モーター41、操作グリップ45および操作レバー63が電気的に接続されている。
また、駆動コントローラー91には、モーター41の回転速度(低速および高速)を切り替える切替スイッチ47も電気的に接続されている。なお、図示しないが、切替スイッチ47は、駆動コントローラー91を収容するボックスに設けられている。
一方、油圧コントローラー92には、前述した上昇ボタン339a、下降ボタン339bおよび油圧ポンプ83が電気的に接続されている。
また、油圧コントローラー92には、昇降台7に接触することにより、油圧ポンプ83の作動を停止する規制スイッチ84が直接、さらに操作グリップ45が速度制限スイッチ93を介して電気的に接続されている。
規制スイッチ84を設けることにより、昇降台7が必要以上に下降するのを防止することができる。
また、速度制限スイッチ93を設けることにより、昇降台7の昇降時に、操作グリップ45を操作して移動昇降装置1を移動させようとしても、移動させることができないか、あるいはその速度を制限することができ、安全性が高い。
また、バッテリー10には、充電器の接続端子を接続する充電口101が電気的に接続されている。
なお、充電口101、油圧コントローラー92および規制スイッチ84は、クラッチボックス54近傍において、メインフレーム21に固定されている。
このような移動昇降装置1は、例えば、次のようにして使用することができる。以下、移動昇降装置1の使用方法(作用)について説明する。
[1] まず、移動昇降装置1の操作者は、ハンドル3およびクラッチレバー53を本体2に取り付け、図8に示すように、移動昇降装置1を組み立てる。また、このとき、両把持部33の回動角度および/または高さを調整する。
[2] 次に、操作者は、キーホール部337に電源キー336を差し込み、電源キー336を右周り(時計周り)に1段階回転させる。これにより、表示部333にバッテリー10の残量が表示されるとともに、駆動ユニット4がONとなる。
[3] さらに、操作者は、電源キー336を右周り(時計周り)にもう1段階回転させる。これにより、昇降ユニット8もONとなる。
[4] その後、操作者は、搬送すべき物品を昇降台7上に載置する。
[5] 次に、操作者は、切替スイッチ335を操作して、移動昇降装置1の前進および後進を選択する。なお、移動昇降装置1の移動中に切替スイッチ335を操作した場合には、駆動ユニット4が停止するように構成されている。
また、このとき、切替スイッチ47を操作して、移動昇降装置1の移動速度(モーター41の回転速度)も選択してもよい。
[6] 次いで、操作者は、操作レバー63を握ることにより、ブレーキストッパー338による操作レバー63の固定を解除するとともに、操作グリップ45を回動させる。これにより、駆動ユニット4を作動させることによって、前輪20aを回転させ、移動昇降装置1を目的の場所まで前進または後進させる。
この作業は、操作レバー63を握る程度を調整することにより、制動ユニット6によって前輪20aを制動しつつ行われる。また、この操作は、クラッチレバー53を伏倒させることにより、駆動ユニット4からの駆動力が前輪20aへ伝達されない遮断状態として、作業者自身が移動昇降装置1を移動させることにより行ってもよい。
[7] 移動昇降装置1を所定の場所まで移動させると、操作者は、操作レバー63を握って、前輪20aを制動して移動昇降装置1の移動を停止させる。この状態で、ブレーキストッパー338により操作レバー63を固定する。これにより、移動昇降装置1が不本意に移動するのを確実に防止することができる。
なお、ここで、前記工程[3]の操作を行ってもよい。
[8] 次に、操作者は、周りの安全を確認しつつ、上昇ボタン339aを押圧する。これにより、昇降台7を上昇させることができる。このとき、操作者は、昇降台7が目的の高さに至るまで上昇ボタン339aを押圧し続ける。また、上昇ボタン339aの押圧を解除すれば、昇降台7の上昇が停止する。なお、昇降台7が目的の高さを越えて上昇した場合は、下降ボタン339bを押圧して、昇降台7を下降させる。
このように、移動昇降装置1によれば、昇降台7を任意の高さに位置させることが可能である。
移動昇降装置1のサイズは、好ましくは長さ110〜130cm程度、幅60〜80cm程度、高さ80〜100cm程度とすることができる。また、前輪20aのサイズは、11〜15インチ程度、後輪20bのサイズは、6〜13インチ程度とすることができる。
以上のような移動昇降装置1は、物品の搬送作業を極めて容易に行うことができ、また、比較的小型であるため、狭小スペースでも使用可能である。
<第2実施形態>
次に、本考案の移動昇降装置の第2実施形態について説明する。
次に、本考案の移動昇降装置の第2実施形態について説明する。
図9は、本考案の移動昇降装置の第2実施形態を示す斜視図(昇降台を上昇させた状態)である。
以下、第2実施形態の移動昇降装置について、前記第1実施形態の移動昇降装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態の移動昇降装置1は、昇降ユニット8の構成が異なること以外は、前記第1実施形態の移動昇降装置1と同様である。
図9に示す昇降装置8では、より高い位置に昇降台7を上昇させ得るように、リンク構造81が構成されている。
具体的には、各第1のリンク811aの上端部には、支軸817を介して第3のリンク811bの下端部が連結され、第3のリンク811bが第1のリンク811a(メインフレーム21)に対して回動可能となっている。一方、各第2のリンク812aの上端部には、支軸818を介して第4のリンク812bの下端部が連結され、第4のリンク812bが第2のリンク812a(メインフレーム21)に対して回動可能となっている。
また、一対の第3のリンク813と一対の第4のリンク814とは、互いに交差するように設けられ、それらの交差部において支軸819を介して連結されている。
図9に示すように、一対の第3のリンク811bの上端部には、それぞれボルト810が挿通され、これらのボルト810が昇降台7の両側部材71の前端部の内側に固定されている。一方、一対の第4のリンク812bの上端部の外側には、それぞれローラ(図示せず)が回転可能に設けられ、昇降台7の側部材71の内側に形成された溝71aに転動可能に係合している。
また、本実施形態では、一対の第2のリンク812aの下端部に挿通されたローラ軸815に、シリンダ82および油圧ポンプ83が一体的に回動可能に連結され、支軸813に、ピストンロッド821の上端部に設けられた連結部材821aが固定されている。
このような構成において、油圧ポンプ83の作動により、ピストンロッド821を突出させると、第1〜第4のリンク811a、811b、812a、812bが起立方向(反時計回り)に回動することにより、水平な状態を維持しつつ、昇降台7を上昇させることができる。一方、ピストンロッド821を埋没させると、前記とは逆に、水平な状態を維持しつつ、昇降台7を下降させることができる。
このような第2実施形態の移動昇降装置1によっても、前記第1実施形態の移動昇降装置1と同様の作用・効果が得られる。
特に、第2実施形態の移動昇降装置1は、より高所に物品を搬送する際に好適に使用される。
<第3実施形態>
次に、本考案の移動昇降装置の第3実施形態について説明する。
次に、本考案の移動昇降装置の第3実施形態について説明する。
図10は、本考案の移動昇降装置の第3実施形態を示す斜視図である。
以下、第3実施形態の移動昇降装置について、前記第1および第2実施形態の移動昇降装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態の移動昇降装置1は、昇降台7の構成が異なること以外は、前記第1および第2実施形態の移動昇降装置1と同様である。
図10に示す昇降台7は、台本体70と、4つの枠体72とを備えている。台本体70の4辺には、それぞれ2つの挿入パイプ70aが固定されている。これらの挿入パイプ70aに枠体72の脚部72aを挿入することにより、枠体72を台本体70に取り付けることができる。
このように、本実施形態では、枠体72は、台本体70に着脱自在に構成されている。したがって、必要時には枠体72を台本体70に取り付け、不要時には枠体72を台本体70から取り外して、移動昇降装置1を使用することができ、便利である。
枠体72を台本体70に取り付けることにより、物品の搬送時や昇降時に、物品が昇降台7から不本意に落下することを防止することができる。
<第4実施形態>
次に、本考案の移動昇降装置の第4実施形態について説明する。
次に、本考案の移動昇降装置の第4実施形態について説明する。
図11は、本考案の移動昇降装置の第4実施形態が有するリンク構造の下端側を示す斜視図である。
以下、第4実施形態の移動昇降装置について、前記第1〜第3実施形態の移動昇降装置との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第4実施形態の移動昇降装置1は、さらに、昇降台7の下降を規制する規制ユニット11を有すること以外は、前記第1および第2実施形態の移動昇降装置1と同様である。
図11に示す規制ユニット11は、各第2のリンク812aの下端部にボルト112により、回動可能に取り付けられた規制バー111を備えている。
例えば、バッテリー10をメインフレーム21から取り外す操作を行う際に、図11の紙面奥側に位置する規制バー111のように、伏倒させて先端をメインフレーム21の後部材214に当接させる。これにより、不本意に昇降台7が下降しても、操作者の頭、手、指等が昇降台7とメインフレーム21との間に挟まれることを確実に防止することができ、安全性が高い。
以上、本考案の移動昇降装置について説明したが、本考案はこれに限定されるものではなく、例えば、移動昇降装置を構成する各部は、同様の機能を発揮する構成と置換することができ、また、任意の構成が追加されてもよい。
例えば、本考案では、前記第1〜第4実施形態の任意の構成を組み合わせるようにしてもよい。
1…移動昇降装置
2…本体 20a…前輪 20b…後輪 21…メインフレーム 211…側部材 211a…溝 212…前部材 213…取付部材 214…後部材 22…挿入パイプ 221…固定ボルト
3…ハンドル 31…縦パイプ 311…ノブボルト 32…横パイプ 33…把持部 331…ガイド溝 332…固定溝 333…目盛 334…表示部 335…切替スイッチ 336…電源キー 337…キーホール部 338…ブレーキストッパー 339a…上昇ボタン 339b…下降ボタン
4…駆動ユニット 41…モーター 42…シャフト 43…変速ギア 44…差動ギア 45…操作グリップ 46…ギアボックス 47…切替スイッチ
5…クラッチユニット 51…クラッチ 52…クラッチワイヤー 53…クラッチレバー 54…クラッチボックス 541…取付部
6…制動ユニット 61…ブレーキディスク 62…ブレーキキャリパ 63…操作レバー 64…ブレーキワイヤー
7…昇降台 70…台本体 70a…挿入パイプ 71…側部材 72…枠体 72a…脚部
8…昇降ユニット 81…リンク構造 811a…第1のリンク 812a…第2のリンク 811b…第3のリンク 812b…第4のリンク 813…支軸 814…支軸 815…ローラ軸 816…支軸 817…支軸 818…支軸 819…支軸 810…ボルト 82…シリンダ 821…ピストンロッド 821a…連結部材 83…油圧ポンプ 84…規制スイッチ
9…コントローラー 91…駆動コントローラー 92…油圧コントローラー 93…速度制限スイッチ
10…バッテリー 101…充電口
11…規制ユニット 111…規制レバー 112…ボルト
2…本体 20a…前輪 20b…後輪 21…メインフレーム 211…側部材 211a…溝 212…前部材 213…取付部材 214…後部材 22…挿入パイプ 221…固定ボルト
3…ハンドル 31…縦パイプ 311…ノブボルト 32…横パイプ 33…把持部 331…ガイド溝 332…固定溝 333…目盛 334…表示部 335…切替スイッチ 336…電源キー 337…キーホール部 338…ブレーキストッパー 339a…上昇ボタン 339b…下降ボタン
4…駆動ユニット 41…モーター 42…シャフト 43…変速ギア 44…差動ギア 45…操作グリップ 46…ギアボックス 47…切替スイッチ
5…クラッチユニット 51…クラッチ 52…クラッチワイヤー 53…クラッチレバー 54…クラッチボックス 541…取付部
6…制動ユニット 61…ブレーキディスク 62…ブレーキキャリパ 63…操作レバー 64…ブレーキワイヤー
7…昇降台 70…台本体 70a…挿入パイプ 71…側部材 72…枠体 72a…脚部
8…昇降ユニット 81…リンク構造 811a…第1のリンク 812a…第2のリンク 811b…第3のリンク 812b…第4のリンク 813…支軸 814…支軸 815…ローラ軸 816…支軸 817…支軸 818…支軸 819…支軸 810…ボルト 82…シリンダ 821…ピストンロッド 821a…連結部材 83…油圧ポンプ 84…規制スイッチ
9…コントローラー 91…駆動コントローラー 92…油圧コントローラー 93…速度制限スイッチ
10…バッテリー 101…充電口
11…規制ユニット 111…規制レバー 112…ボルト
Claims (8)
- 本体と、
操作者が前記本体を移動操作する際に把持するハンドルと、
前記本体に対して回転可能に設けられた駆動輪と、
前記駆動輪を電気的に駆動する駆動ユニットと、
前記駆動輪を制動する制動ユニットと、
前記本体の上側に昇降可能に設けられた昇降台と、
前記本体と前記昇降台とを接続し、前記昇降台を電気的に昇降させる昇降ユニットと、
少なくとも前記駆動ユニットおよび前記昇降ユニットに電力を供給する電源と、を有することを特徴とする移動昇降装置。 - さらに、前記駆動ユニットからの駆動力を前記駆動輪へ伝達する伝達状態と、前記駆動力の前記駆動輪への伝達を遮断する遮断状態とを切り替えるクラッチユニットを有する請求項1に記載の移動昇降装置。
- 前記クラッチユニットは、前記伝達状態と前記遮断状態との切替操作を行うクラッチレバーを備える請求項2に記載の移動昇降装置。
- 前記ハンドルは、前記操作者が把持する一対の把持部を備え、
前記駆動ユニットは、一方の前記把持部に設けられ、前記駆動輪の回転速度を変化させる操作を行う操作グリップを備え、
前記制動ユニットは、他方の前記把持部の近傍に設けられ、前記駆動輪を制動する操作を行う操作レバーを備える請求項1ないし3のいずれかに記載の移動昇降装置。 - 前記ハンドルは、前記一対の把持部の回転角度および/または高さが変更可能である請求項4に記載の移動昇降装置。
- 前記昇降台は、台本体と、前記台本体の外周部に設けられた枠体とを備える請求項1ないし5のいずれかに記載の移動昇降装置。
- 前記枠体は、前記台本体に着脱自在に設けられている請求項6に記載の移動昇降装置。
- 前記駆動ユニットは、前記駆動輪の回転方向を変更可能である請求項1ないし7のいずれかに記載の移動昇降装置。
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- 2017-02-14 JP JP2017000586U patent/JP3210118U/ja active Active
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