JP3209996B2 - 画像処理システム - Google Patents

画像処理システム

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JP3209996B2
JP3209996B2 JP11846189A JP11846189A JP3209996B2 JP 3209996 B2 JP3209996 B2 JP 3209996B2 JP 11846189 A JP11846189 A JP 11846189A JP 11846189 A JP11846189 A JP 11846189A JP 3209996 B2 JP3209996 B2 JP 3209996B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、入力画像情報を記憶することが出来る画像
処理システムに関するものである。
〔従来の技術〕
近年、カラー画像をデイジタル的に色分解して読み取
り読み取られたデイジタル画像信号に所望の処理を加
え、編集加工して得られるデイジタルカラー画像信号に
基づきカラー記録を行うデイジタルカラー複写機が普及
してきた。またさらに、前述したデイジタルカラー複写
機にカラー画像記憶装置およびモニタデイスプレイを接
続した画像処理システムも本出願人により提案されてい
る。
これらの装置はカラー画像記憶装置に格納したデータ
をデイジタルカラー複写機に順次送ることにより何回で
もカラー画像が得られるようになっている。また、モニ
タデイスプレを接続することにより格納画像データを確
認することができるようになっている。
〔発明が解決しようとしている課題〕
しかしながら、上述のシステムにおいてデジタル複写
機と画像記憶装置とを夫々の機能を生かしつつ有機的に
動作させるよう全体を制御することは難しいという問題
が生じた。
本発明はかかる点を解決した新規な画像処理システム
を提供することを目的とする。
更にはデジタル複写機をホストコンピュータからの画
像情報を印刷するためのプリンタとして利用するに際し
ては印刷用の画像データを蓄える大容量のページメモリ
が必要となる。
そこで本発明は前述の画像記憶手段を利用して簡単な
構成によって複写機の読み取り装置から出力された画像
とホストコンピュータから出力された画像いずれに対し
ても誤りなく良好に格納し、最終的に複写機のプリンタ
から良好に像形成することができる画像処理システムを
提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上述の目的を達成するために本発明の画像処理システ
ムは、 画像を読み取って記録材に像形成する画像入出力手
段、 該入出力手段により読み取られる画像及びホストから
入力される画像を記憶する記憶手段、 前記記憶手段の使用状態を、前記画像入出力手段からの
設定にしたがって制御される第1のリモート状態へ、前
記ホストとは独立して前記画像入出力手段へ与えられる
指示にしたがって移行させる、前記画像入出力手段に設
けられた第1の制御手段、 前記記憶手段の使用状態を前記ホストからの設定にし
たがって制御される第2のリモート状態へ、前記ホスト
からの第1の指示にしたがって移行させ、前記画像入出
力手段と前記記憶手段との両方が前記ホストからの設定
にしたがって制御される第3のリモート状態へ、前記ホ
ストからの第2の指示にしたがって移行させる前記記憶
手段に設けられた第2の制御手段とを有し、前記画像入
力手段、前記ホストからの早い方の指示に従って前記第
1のリモート状態、前記第2のリモート状態、前記第3
のリモート状態のいずれかを設定することを特徴とす
る。
〔実施例〕 以下、図面を用いて本発明の実施例について説明す
る。
<システム全体の構成> 第1図は本発明に係る一実施例のカラー画像処理シス
テムの概略内部構成の一例を示すシステム構成図であ
り、本実施例システムは第1図図示のように上部にデジ
タルカラー画像を読取るデジタルカラー画像読取り装置
(以下、「カラーリーダ」と称する)1と、下部にデジ
タルカラー画像を印刷出力するデジタルカラー画像プリ
ント装置(以下、「カラープリンタ」と称する)2、画
像記憶装置3とSV録再生機31、モニタテレビ32、および
ホストコンピユータ33、フイルムスキヤナ34より構成さ
れる。
本実施例のカラーリーダ1は、後述する色分解手段
と、CCD等で構成される光電変換素子とにより、読取り
原稿のカラー画像情報をカラー別に読取り、電気的なデ
ジタル画像信号に変換する装置である。
また、カラープリンタ2は、出力すべきデジタル画像
信号に応じてカラー画像をカラー別に制限し、被記録紙
にデジタル的なドツト形態で複数回転写して記録する電
子写真方式のレーザビームカラープリンタである。
画像記憶装置3は、カラーリーダ1またはフイルムス
キヤナ34からの読取りデジタル画像やSV録再生機31から
のアナログビデオ信号を量子化し、デジタル画像に変換
したのち記憶する装置である。
SV録再生機31は、SVカメラで撮影し、SVフロツピーに
記録された画像情報を再生し、アナログビデオ信号とし
て出力する装置である。またSV録再生機31は、上記の他
のアナログビデオ信号を入力することにより、SVフロツ
ピーに記録することも可能である。
モニタテレビ32は、画像記憶装置3に記憶している画
像の表示やSV録再生機31から出力されているアナログビ
デオ信号の内容を表示する装置である。
ホストコンピユータ33は画像記憶装置3へ画像情報を
伝送したり、画像記憶装置3に記憶されているカラーリ
ーダ1やSV録再生機およびフイルムスキヤナ34の画像情
報を受け取る機能を有する。また、カラーリーダ1やカ
ラープリンタ2などの制御も行う。
フイルムスキヤナ34は、35mmフイルム(ポジ/ネガ)
をCCD等の光電変換器によりフイルムの画像を電気的な
カラー画像情報に変換する装置である。
以下各部毎にその詳細を説明する。
<カラーリーダ1の説明> まず、カラーリーダ1の構成を説明する。
第1図のカラーリーダ1において、999は原稿、4は
原稿を載置するプラテンガラス、5はハロゲン露光ラン
プ10により露光走査された原稿からの反射光像を集光
し、等倍型フルカラーセンサ6に画像入力するためのロ
ツドアレイレンズである。ロツドアレイレンズ5、等倍
型フルカラーセンサ6、センサ出力信号増巾回路7、ハ
ロゲン露光ランプ10が一体となって原稿走査ユニツト11
を構成し、原稿999を矢印(A1)方向に露光走査する。
原稿999の読取るべき画像情報は、原稿走査ユニツト11
を露光走査することにより1ライン毎に順次読取られ
る。読取られた色分解画像信号は、センサ出力信号増巾
回路7により所定電圧に増巾されたのち、信号線501に
よりビデオ処理ユニツトに入力され、ここで信号処理さ
れる。なお、信号線501は信号の忠実な伝送を保証する
ために同軸ケーブル構成となっている。信号502は等倍
型フルカラーセンサ6の駆動パルスを供給する信号線で
あり、必要な駆動パルスはビデオ処理ユニツト12内で全
て生成される。8,9は画像信号の白レベル補正,黒レベ
ル補正のための白色板および黒色板であり、ハロゲン露
光ランプ10で照射することによりそれぞれ所定の濃度の
信号レベルを得ることができ、ビデオ信号の白レベル補
正,黒レベル補正に使われる。
13はマイクロコンピユータを有する本実施例のカラー
リーダ1全体の制御を司るコントロールユニツトであ
り、バス508を介して操作パネル20における表示、キー
入力の制御、およびビデオ処理ユニツト12の制御等を行
う。また、ポジシヨンセンサS1,S2により信号線509,510
を介して原稿走査ユニツト11の位置を検出する。
さらに、信号線503により走査体11を移動させるため
のステツピングモータ14をパルス駆動するステツピング
モータ駆動回路15を、信号線504を介して露光ランプド
ライバ21によりハロゲン露光ランプ10のON/OFF制御、光
量制御、信号線505を介してのデジタイザ16および表示
部の制御等のカラーリーダ部1の全ての制御を行ってい
る。
また、20はカラーリーダ部1の操作部であり、タツチ
パネルを兼用した液晶表示パネルおよび各種の指示を与
えるためのキーを含む。なお、かかる表示パネルの表示
例については第47図以降に示す。
原稿露光走査時に前述した原稿走査ユニツト11によっ
て読取られたカラー画像信号は、センサ出力信号増巾回
路7,信号線501を介してビデオ処理ユニツト12に入力さ
れる。
次に第2図を用いて上述した原稿走査ユニツト11、ビ
デオ処理ユニツト12の詳細について説明する。
ビデオ処理ユニツト12に入力されたカラー画像信号
は、サンプルホールド回路S/H43により、G(グリー
ン),B(ブルー),R(レツド)の3色に分離される。分
離された各カラー画像信号はA/D変換器44でアナログ/
デジタル変換され、デジタル・カラー画像信号となる。
本実施例では原稿走査ユニツト11内のカラー読取りセ
ンサ6は、第2図にも示すように5領域に分割した千鳥
状に構成されている。このカラー読取りセンサ6とズレ
補正回路45を用い、先行走査している2,4チヤンネル
と、残る1,3,5チヤンネルの読取り位置ずれを補正して
いる。ズレ補正回路45からの位置ずれの補正済の信号
は、黒補正回路/白補正回路46に入力され、前述した白
色板8、黒色板9からの反射光に応じた信号を利用して
カラー読取りセンサ6の暗時ムラや、ハロゲン露光ラン
プ10の光量ムラ、センサの感度バラツキ等が補正され
る。
カラー読取りセンサ6の入力光量に比例したカラー画
像データはビデオインターフエイス201に入力され、画
像記憶装置3と接続される。
このビデオインターフエイス201は、第3図〜第6図
に示す各機能を備えている。すなわち、 (1)黒補正/白補正回路46からの信号559を画像記憶
装置3に出力する機能(第3図)、 (2)画像記憶装置3からの画像情報563をセレクタ119
に入力する機能(第4図) (3)合成回路115からの画像情報562を画像記憶装置3
に出力する機能(第5図) (4)画像記憶装置3からの2値化情報206を合成回路1
15に入力する機能(第6図) (5)画像記憶装置3とカラーリーダ1との間の制御ラ
イン207(HSYNC,VSYNC,画像イネーブルEN等のライン)
およびCPU間の通信ライン561の接続。特にCPU通信ライ
ンはコントロールユニツト13内の通信コントローラ162
に接続され、各種コマンドおよび領域情報のやりとりを
行う。
の5つの機能を有する。この5つの機能の選択はCPU制
御ライン508によって第3図〜第6図に示すように切換
わる。
以上説明したように、ビデオインターフエイス201
は、5つの機能を有し、その信号ライン205,206,207は
双方向の伝送が可能となっている。
かかる構成に依り双方向伝送が可能となり、信号ライ
ン数を少なくし、ケーブルを細くするとともに、安価に
することが出来る。
また、カラーリーダ1とつながる画像記憶装置3のイ
ンターフエイスコネクタ(第27図(A)の4550)の信号
ラインも同様に双方向伝送が可能となっている。
したがって、システムを構成する各装置間の接続ライ
ンの数を減少させることができ、更には互いに高度の通
信を行うことが出来る。
また、黒補正/白補正回路46からの画像情報559は、
人間の目に比視感度特性に合わせるための処理を行う対
数変換回路48(第2図)に入力される。
ここでは、白=00H,黒=FFHとなるべく変換され、さ
らに画像読み取りセンサに入力される画像ソース、例え
ば通常の反射原稿と、フイルムプロジエクター等の透過
原稿、また同じ透過原稿でもネガフイルム,ポジフイル
ムまたはフイルムの感度,露光状態で入力されるガンマ
特性が異なっているため、第7図(a),(b)に示さ
れるごとく、対数変換用のLUT(ルツクアツプテーブ
ル)を複数有し、用途に応じて使い分ける。切り換え
は、信号線lg0,lg1,lg2により行われ、CPU22のI/Oポー
トとして、操作部等からの指示入力により行われる。こ
こで各B,G,Rに対して出力されるデータは、出力画像の
濃度値に対応しており、B(ブルー),G(グリーン),R
(レツド)の各信号に対して、それぞれイエロー,マゼ
ンタ,シアンのトナー量に対応するので、ここ以後のカ
ラー画像データはY,M,Cに対応づける。
なお、色変換回路47は、入力されるカラー画像データ
R,B,Gより特定の色を検出して他の色に置きかえる回路
である。例えば、原稿の中の赤色の部分を青色や他の任
意の色に変換する機能を実現するものである。
次に、対数変換48により得られた原稿画像からの各色
成分画像データ、すなわち、イエロー成分,マゼンタ成
分,シアン成分に対して、色補正回路49にて次に記すご
とく色補正を行う。カラー読み取りセンサに一画素ごと
に配置された色分解フイルターの分光特性は、第8図に
示す如く、斜線部の様な不要透過領域を有しており、一
方、例えば転写紙に転写される色トナー(Y,M,C)も第
9図にような不要吸収成分を有することはよく知られて
いる。なお、図では、それぞれR,GとY,Mについてのみ示
している。
そこで、各色成分画像データYi,Mi,Ciに対し、 なる各色の一次式を算出し色補正を行うマスキング補正
はよく知られている。更にYi,Mi,Ciにより、Min(Yi,M
i,Ci)(Yi,Mi,Ciのうちの最小値)を算出し、これをス
ミ(黒)として、後に黒トナーを加える(スミ入れ)操
作と、加えた黒成分に応じて各色材の加える量を減じる
下色除去(UCR)操作も良く行われる。第10図(a)
に、マスキング,スミ入れ,UCRを行う色補正回路49の回
路構成を示す。本構成において特徴的なことは マスキングマトリクスを2系統有し、1本の信号線の
“1/0"で高速に切り換えることができる UCRの有り,なしが1本の信号線“1/0"で、高速に切
り換えることができる スミ量を決定する回路を2系統有し、“1/0"で高速に
切り換えることができる という点にある。
まず画像読み取りに先立ち、所望の第1のマトリクス
係数M1,第2のマトリクス係数M2をCPU22に接続されたバ
スより設定する。本例では であり、Μはレジスタ50〜52に、Μはレジスタ53〜
55に設定されている。
また、56〜62はそれぞれセレクターであり、S端子=
“1"の時Aを選択、“0"の時Bを選択する。従って、マ
トリクスM1を選択する場合切り替え信号MAREA566=“1"
に、マトリクスM2を選択する場合“0"とする。
また、63はセレクターであり、選択信号C0,C1(567,5
68)により第10図(b)の真理値表に基づき出力a,b,c
が得られる。選択信号C0,C1およびC2は、出力されるべ
き色信号に対応し、例えばY,M,C,Bkの順に(C2,C1,C0
=(0,0,0),(0,0,1),(0,1,0),(1,0,0)、更に
モノクロ信号として(0,1,1)とすることにより所望の
色補正された色信号を得る。なお、C0,C1,C2はカラープ
リンタ2の像形成シーケンスに応じて、CPU22が発生す
る。いま、(C0,C1,C2)=(0,0,0)、かつMAREA566=
“1"とすると、セレクタ63の出力(a,b,c)には、レジ
スタ50a,50b,50cの内容、従って(aY1,−bM1,−CC1)が
出力される。一方、入力信号Yi,Mi,CiよりMin(Yi,Mi,C
i)=kとして算出される黒成分信号570は、64にてY=
ak−b(a,bは定数)なる一次変換をうけ、(セレクタ
ー60を通り)減算器65a,65b,65cのB入力に入力され
る。各減算器65a,b,cでは、下色除去としてY=Yi−(a
x−b),M=Mi−(ak−b),C=Ci−(ak−b)が算出
され、信号線571a,571b,571cを介して、マスキング演算
のための乗算器66a,66b,66cに入力される。セレクター6
0は信号UAREA572により制御され、UAREA572は、UCR(下
色除去)、有り,無しを“1/0"で高速に切り換え可能に
した構成となっている。
乗算器66a,66b,66cには、それぞれA入力には(aY1,
−bM1,−CC1)、B入力には上述した〔Yi−(ak−b),
Mi−(ak−b),Ci−(ak−b)〕=〔Yi,Mi,Ci〕が入
力されているので同図から明らかなように、出力Doutに
はC2=0の条件(Y or M or C選択)でYout=Yi
×(aY1)+Mi×(−bM1)+Ci×(−CC1)が得られ、
マスキング色補正,下色除去の処理が施されたイエロー
画像データが得られる。同様にして Μout=Yi×(−aY2)+Mi×(bM2)+Ci×(−CC2) Cout=Yi×(−aY3)+Mi×(−bM3)+Ci×(CC3) がDoutに出力される。色選択は、出力すべきカラープリ
ンターへの出力順に従って(C0,C1,C2)により第10図
(b)の表に従ってCPU22により制御される。レジスタ6
7a,b,c,68a,b,cは、モノクロ画像形成用のレジスタで、
前述したマスキング色補正と同様の原理により、MONO=
k1Yi+l1Mi+m1Ciにより各色に重み付け加算により得て
いる。
切り換え信号MAREA566,UAREA572,KAREA573は、前述し
たようにマスキング色補正の係数マトリクスΜとΜ
の高速切り換え、UAREA572は、UCR有り,なしの高速切
り換え、KAREA573は、黒成分信号(信号線574→セレク
ター61を通ってDoutに出力)の、1次変換切り換え、す
なわち、K=Μin(Yi,Mi,Ci)に対し、Y=ck−dまた
はY=ek−f(c,d,e,fは定数パラメータ)の特性を高
速に切り換える信号であり、例えば一複写画面内で領域
毎にマスキング係数を異ならせたり、UCR量またはスミ
量を領域ごとで切り換えることが可能なような構成にな
っている。従って、色分解特性の異なる画像入力ソース
から得られた画像や、黒トーンの異なる複数の画像など
を、本実施例のごとく合成する場合に適用し得る構成で
ある。なお、これら領域信号MAREA,UAREA,KAREA(566,5
72,573)は後述する領域発生回路(第2図69)にて生成
される。
次に、原稿における黒い文字や細線の黒再現、および
黒文字,黒細線のエツジ部の色にじみを改善する黒文字
処理回路について、第11図,第12図に従って説明する。
第2図の黒補正/白補正回路46によって、黒レベル,
白レベルの補正されたR,G,B(レツド,グリーン,ブル
ー)の各色信号559R、559G,559BはLOG変換48、マスキン
グ,下色除去49をうけた後、プリンターに出力すべき色
信号が選択され、信号線565に出力される。これと平行
して、信号R,G,Bより原稿の無彩色部分で、かつ、エツ
ジ部である部分(すなわち、黒文字,黒細線である部
分)を検出するために、輝度信号Y、色差信号I,QをY,
I,Q算出回路70で算出する(第11図)。
輝度信号Y575は、エツジ信号を抽出するためによく知
られたデイジタル2次微分回路72で、5×5のマトリク
ス計算すべく、5ライン分のラインバツフア回路71に入
力され、前述のごとく、演算回路72でラプラシアン演算
が行われる。すなわち、入力の輝度信号Yが第12図
(d)のi)のようなステツプ状の入力(例えば文字
部)である場合、ラプラシアン後の出力576は同図ii)
のようになる(以後エツジ信号と呼ぶ)。ルツクアツプ
テーブルLUTA73a,LUTB73bは黒文字(または、黒細線)
のエツジ部における印刷量(例えばトナー量)を決定す
るためのルツクアツプテーブルであり、それぞれ第12図
(a),(b)のような特性をもったルツクアツプテー
ブルで構成されている。すなわち、エツジ信号576に対
し、LUTAが作用すると、第12図(d)(iii)のように
振幅が大きくなり、これは、後述するように黒のエツジ
部の黒トナー量を決定する。また、エツジ信号576にLUT
Bが作用すると絶対値が負となって表われ、これは黒エ
ツジ部のY,M,C(イエロー,マゼンタ,シアン)のトナ
ー量を決定する。これは、第12図(d)(iv)のような
信号であり、スムージング(平均化)回路74を通ること
で同図(v)のような信号になる。
一方、無彩色検出回路75は、例えば完全は無彩色で出
力=1、有彩色では出力=0となるよう、例えば第12図
のような特性に従って信号を出力する回路であり、本信
号は、黒トナー印刷時に“1"となる信号577により黒ト
ナー印刷時にセレクター76で選択され、信号578に通過
し、乗算器77にて黒トナー量を決定する前述の信号579
(第12)(d)(iii))と乗算がとられたのち、加算
器78で原画像信号に加算される。
一方、Y,M,C(イエロー,マゼンタ,シアン)トナー
印刷時は、黒文字,黒細線部はY,M,Cのトナーが印刷さ
れないことが望ましいわけであるから、色選択信号577
により、セレクター76では“1"が乗算器に出力され、セ
レクター79からはLUTB736からの出力をスムージングし
た信号(第12図(d)(v))が出力され、加算器78で
は第12図(d)(v)と同じ信号が入力され、原信号か
ら黒のエツジ部からのみ信号が減じられる。
すなわち、この意味する処は、黒のエツジ部に対し黒
トナー量を決定する信号は強く、つまり黒トナー量を増
加し、同一部に対するY,M,Cのトナー量を減らすことに
より、黒部をより黒く表現するということである。
無彩色信号580を2値化回路80bで2値化した信号581
は、無彩色の時“1"、有彩色の時“0"となる。すなわ
ち、前述のごとく、セレクター79においては黒トナー印
刷時(577=“1"の時)S入力=“1"となり、A入力、
すなわち579(第12図(d)(iii))が出力され、黒エ
ツジが強調される。Y,M,Cトナー印刷時(577=“0"の
時)は信号581=“1"、従って無彩色であれば前述のご
とくY,M,Cのトナー量を減じるべくB入力が選択され、
第12図(d)(v)が出力されるが、有彩色の場合、信
号581=0、従って▲▼=1、すなわち、セレク
ター79のS入力は1となってAが選択され、第12図
(d)(iii)の信号が加算器78に出力されて、通常の
よく知られたエツジ強調となる。
LUTA73aには、第12図(a)のごとく、エツジ信号の
値が±n以下の時はゼロとなるようなLUTと±m以下で
ゼロとなるようなLUTの2種類が用意されており、原信
号565のレベル、すなわち、ちこの時の原稿の濃度に応
じてゼロにクランプする値を選択するようになってい
る。原稿の濃度レベルがCPU222よりバス508を介して設
定される値より大の時、すなわち濃い場合、コンパレー
タ81の出力=“1"となり、第12図(a)のA′,B′でゼ
ロにクランプされるLUTを、また、ある濃度以下、すな
わち、コンパレータ81の出力=“0"の時は、A,Bでゼロ
にクランプされるLUTを選択するようにして、濃度域に
応じたノイズ除去の効果を変えている。
さらに、ANDゲート82の出力583は黒文字のエツジ周辺
部に対する更なる改善を施したものであり、黒文字のエ
ツジ部に対してY,M,C印刷時は584(B入力)を、それ以
外は585を選択するべく切り換える信号であり。ANDゲー
ト584に入力される信号586は、前述のエツジ信号にLUTC
(第12図(c))の特性を作用させた信号を2値化回路
80aで2値化したものであり、すなわち、エツジ信号の
絶対値が所定の値以上の時“1"、以下の時“0"となる。
従って、587=“1"、581=“1"、588=“L"となるの
は、無彩色で、エツジ信号が大の時、すなわち、黒信号
のエツジ部の所で、しかもY,M,Cのトナー印刷時のみで
ある。したがって、この時、先に説明したように原信号
から黒のエツジに相当する所のみY,M,Cのトナー量を決
定する信号が減じられ、さらに、残った信号に対して平
均化回路84でスムージングがなされ、信ER=“1"の時セ
レクター83を通り589に出力される。それ以外の時は、
通常にエツジ強調された信号585が出力589に出力され
る。
信号ERは、CPU22より制御され、ER=“1"の時は平均
化回路84の出力が出力589に、ER=“0"の時は“0"が出
力589に出力される。これは、黒文字のエツジ周辺の色
トナー(Y,M,C)の信号を完全に“0"にして色にじみを
更に消すことになり、これらは選択可能な構成となって
いる。
第13図は、領域発生回路69における領域信号発生(前
述のMAREA566,UAREA572,KAREA573など)の説明のための
図である。領域とは、例えば第13図(e)の斜線部のよ
うな部分を指し、これは副走査方向の区間に、毎ライン
言いか変えれば、HSYNCごとに第13図(e)のタイミン
グチヤートAREAのような信号で他の領域と区別される。
なお、かかる領域は例えばデジタイザ16等で指定され
る。
第13図(a)〜(d)は、この領域信号の発生位置,
区間長,区間の数がCPU22によりプログラマブルに、し
かも多数得られる構成を示している。本構成に於いて
は、1本の領域信号はCPUアクセス可能なRAMの1ビツト
により生成され、例えばn本の領域信号AREA0〜AREAnを
得るために、nビツト構成のRAMを2つ有している(第1
3図(d)85A,85B)。
いま、第13図(b)のような領域信号AREA0,およびAR
EAnを得るとすると、RAMのアドレスx1,x3のビツト0に
“1"を立て、残りのアドレスのビツト0は全て“0"にす
る。一方、RAMのアドレス1,x1,x2,x4に“1"をたてて、
他のアドレスのビツトnは全て“0"にする。HSYNCを基
準として一定クロツクに同期して、RAMのデータを順次
シーケンシヤルに読み出していくと、例えば、第13図
(c)のように、アドレスx1とx3の点でデータ“1"が読
み出される。この読み出されたデータは、第13図(d)
86−0〜86−nのJ−KフリツプフロツプのJ,K両端子
に入っているので、出力はトグル動作、すなわち、RAM
より“1"が読み出されCLKが入力されると、出力“0"→
“1",“1"→“0"に変化して、AREA0のような区間信号、
従って領域信号が発生される。また、全アドレスに亘っ
てデータ=“0"とすると、領域区間は発生せず領域の設
定は行われない。
第13図(d)は本回路構成であり、85A,85Bは前述し
たRAMである。これは、領域区間を高速に切り換えるた
めに例えば、RAMA85Aよりデータを毎ラインごとに読み
出し行っている間にRAMB85Bに対し、CPU22より異なった
領域設定のためのメモリ書き込み動作を行うようにし
て、交互に区間発生と、CPUからのメモリ書き込みを切
り換える。従って、第13図(f)の斜線領域を指定した
場合、A→B→A→B→AのようにRAMAとRAMBが切り換
えられ、これは第13図(d)において、(C3,C4,C5)=
(0,1,0)とすれば、VCLKでカウントされるカウンタ出
力がアドレスとして、セレクタ87Aを通してRAMA85Aに与
えられ(Aa)、ゲート88A開、ゲート88B閉となってRAMA
85Aから読み出され、全ビツト幅、nビツトがJ−Kフ
リツプフロツプ86−0〜86−nに入力され、設定された
値に応じてAREA0〜AREAnの区間信号が発生される。
BへのCPUからの書込みは、この間アドレスバスA−B
us、データバスD−Bus、およびアクセス信号/に
より行う。逆にRAMB85Bに設定されたデータに基づいて
区間信号を発生させる場合(C3,C4,C5)=(1,0,1)と
することで、同じように行え、CPUからのRAMA85Aへのデ
ータ書き込みが行える。
従って、例えば、この領域信号に基づき、画像の切り
出し(トリミング)、枠ぬき等の画像の加工を容易に行
うことができる。すなわち、第2図で領域発生回路69よ
り前述したごとく発生される領域信号590は、I/Oポート
25より出力される領域切換え信号ECH591で、セレクター
89において選択され、ANDゲート90の入力に入力され
る。これは、図から明らかなように、例えば第13図
(b)、AREA0のごとく信号590を形成すれば、x1からx3
までの間の画像の切り出しであり、AREAnのごとく形成
すればx1からx2までの間が枠で抜け、1からx1,x2からx
4までの区間でが画像の切り出しであることは容易に理
解されるであろう。
第14図,第15図は、領域制限マスク用ビツトマツプメ
モリ91の構成および制御タイミングを示すものである。
第2図から理解されるように、例えば後述する色変換回
路の検出出力592により、原稿中の特定の色領域にのみ
領域制限する領域制限マスクが作成でき、また、外部画
像記憶装置3より入力されるビデオ画像信号560に基づ
き、2値化回路92にて2値化された信号593により濃度
値(あるいは、信号レベル)に対応した領域制御マスク
を作成できる。
第14図(a)は、領域制限マスク用のビツトマツプメ
モリー91およびその制御の詳細を示すブロツク図であ
る。マスクは、第15図のごとく4×4画素を1ブロツク
とし、1ブロツクにビツトマツプメモリの1ビツトが対
応するように構成されているので、例えば、16pel/mmの
画素密度の画像では、297mm×420mm(A3サイズ)に対し
ては、(297×420×16×16×)÷16≒2Mbit、すなわ
ち、例えば1MbitのダイナミツクRAM、2chipで構成し得
る。
第14図(a)にてセレクター93に入力されている信号
592,593は、前述のごとくマスク生成のためのデータ入
力線であり、例えば、切り換え線594により第2図の2
値化回路92の出力593が選択されると、まず、4×4の
ブロツク内での“1"の数を計数すべく、1ビツト×4ラ
イン分のバツフア94A,94B,94C,94Dに入力される。FIFO9
4A〜94Dは、図のごとく94Aの出力が94Bの入力に、94Bの
出力が94Cの入力に、と云うように接続され、各FIFOの
出力は4ビツト並列にラツチ95A〜95Cに、VCLKによりラ
ツチされる(第14図(d)のタイミングチヤート参
照)。FIFOの出力595Aおよびラツチ95A,95B,95Cの各出
力595B,595C,595Dは、加算器96A,96B,96Cで加算され
(信号596)、コンパレータ97においてCPU22により、I/
Oポート25を介して設定される値(例えば、“12")とそ
の大小が比較される。すなわち、ここで、4×4のブロ
ツク内の1の数が所定数より大きいか否かを判定する。
第14図(d)において、ブロツクN内の“1"の数は
“14"、ブロツク(N+1)内の1の数は“4"であるか
ら、第14図(a)のコンパレータ97の出力597は信号597
が“14"の時は“1"、“4"の時は“0"となり、従って、
第14図(d)のラツチパルス598により、ラツチ98で4
×4の1ブロツクに1回ラツチされ、ラツチ98のQ出力
がメモリ99のDIN入力、すなわち、マスク作成データと
なる。100Hはマスクメモリの主走査方向のアドレスを生
成するHアドレスカウンタであり、4×4のブロツクで
1アドレスが割り当てられるので、画素クロツクVCLKを
分周器101Hで4分周したクロツクでカウントupが行われ
る。同様に、100Vはマスクメモリーの副走査方向のアド
レスを生成するアドレスカウンタであり、同様の理由で
分周器101Vによって各ラインの同期信号HSYNCを4分周
したクロツクによりカウントupされ、Hアドレス,Vアド
レスの動作は4×4ブロツク内の“1"の計数(加算)動
作と同期するように制御される。
また、Vアドレスカウンタの下位2ビツト出力、599,
600はNORゲート102でNORがとられ、4分周のクロツク60
1をゲートする信号602がつくられ、アンドゲート103に
よってタイミングチヤート第14図(c)の如く、4×4
ブロツクに1回だけのラツチが行われるべく、ラツチ信
号598がつくられる。また、603はCPUバス508(第2図)
内に含まれるデータバスであり、604は同様にアドレス
バスであり、信号605はCPU22からのライトパルスWRであ
る。CPU22からのメモリ99へのWR(ライト)動作時、ラ
イトパルスは“Lo"となり、ゲート104,105,106が開き、
CPU22からのアドレスバス、データバスがメモリ99に接
続され、ランダムに所定のデータが書き込まれ、またH
アドレスカウンタ、Vアドレスカウンタにより、シーケ
ンシヤルにWR(ライト)、RDリードを行う場合は、I/O
ポート25に接続されるゲート107,108の制御線によりゲ
ート107,108が開き、シーケンシヤルなアドレスがメモ
リ99に供給される。
例えば、2値化出力92の出力593、または色変換回路
の出力592、あるいは、CPU22により、第16図のようなマ
スクが形成されれば太線枠内のエリアを基に画像の切り
出し、合成等を行うことができる。
次に、4×4画素ブロツク単位で作成されたマスク
は、第17図(b)の(i)のごとくエツジ部(境界部)
が、4画素単位でのギザギザとなるため、第2図の補間
回路109により、ギザギザ部をスムーズにして、見た目
になめらかにする。
第17図(a)に補間回路のブロツクを示す。110はセ
レクターであり、A入力はHiクランプ、すなわち、8ビ
ツトとするとFFHが、B入力にはGNDに、すなわち00H
入力されており、前述のビツトマツプのマスクメモリの
出力606により、いずれかを切り換える。これにより、
補間回路111の入力には、領域マスク内はFFHが、領域マ
スク該は00Hが出力される。これは、第17図(b)の
(i)のごとくである。補間回路111は、例えば1次補
間法、高次補間法、sinc補間法等、いずれの回路でも良
く、回路構成もよく知られたものを適用すれば良い。補
間回路の出力は多値で出力されるので、2値化回路112
で2値化する。これにより、第17図(b)の(ii)に示
されるごとく、元の境界Aに対しBのごとくにして境界
のなめらかさを確保するようにしている。セレクタ113
はマスクメモリーの出力をそのまま出力するか(Aを選
択)、前述のように補間後のなめらかな境界を持つマス
ク信号を選択して出力するかをCPU22のI/Oポートに接続
されている切り換え信号608により、必要に応じて切り
換える。従って、例えば信号608で補間出力を選択し、
更に第2図のセレクター89で領域制限マスクの出力を選
択すべくECHを切り換えるとアンドゲート90によって第1
8図(a)のごとくマスクにより非矩形での図形の切り
出しが可能である。また、ビツトマツプメモリ91のマス
クメモリの出力を第2図の信号線607より取り出して、
セレクター114により選択し、後述する合成回路115にて
合成すると、第18図(b)のごとくなる。
第2図の116は濃度変換回路であり、例えば第19図の
ごとく色ごとに濃度,諧調を変えられるようになってお
り、LUT(ルツクアツプテーブル)等で構成される。118
はくり返し回路であり、第20図のごとくFIFOで構成され
る。609は同図(b)で示されるHSYNCであり、毎ライン
に1回Loパルスがライン同期信号として入力され、FIFO
内部のWR(ライト)ポインター(不図示)を初期化す
る。611は入力画像データ、612は出力画像データであ
り、Repeat616はFIFOのRD(リード)ポインターを初期
化する信号である。従って、第20図(b)のタイミング
チヤートのごとく、FIFOにシーケンシヤルに書き込まれ
たデータ1〜10は図のごとくRepeat信号616が入力され
ることにより、“→1→2→3→4→1→2→3→1→
2→3"とくり返し読み出しが行われる。すなわち、毎ラ
インで同一に形成されたRepeat信号616をFIFOに与える
ことにより同図(c)のごとく同一画像のくり返しを行
わせることができる。従って、前述のビツトマツプのマ
スク領域形成用メモリに第21図(A)のごとく“1"のデ
ータが書き込み、読み出し時に第1図合成回路115で合
成することにより、点線(切り取り線)が形成される。
画像は前述のごとく、くり返し回路118でRepeat信号
を第21図(A)で,の時点で発生するように領域発
生回路69で制御すれば、くり返した画像に対しての切り
取り線をつけることができ、第21図(B)のごとく“1"
のデータを書き込むことにより掛線が(C)のごとく書
き込むことにより画像に対する黒わくを形成することが
可能となる。くり返し回路118から出力した画像信号612
は画像合成回路115に入力され各種画像処理が行われ
る。
<合成> 次に図番は前後するが第25図(A)を用いて合成回路
の詳細を説明する。
ここで行われる編集処理は指定領域ごとに独立に第25
図(A)に示すRAM135,136に設定されるデータに基づい
てプログラマブルに行われる。すなわち、詳しくは後述
するがエリアコード発生器130より得られるコード番号
(以下エリアコードと称す)毎に各々処理される。
上記領域指定および各種編集処理の指定はデジタイザ
16、操作部20および画像記憶装置3から得られる指示
(コマンド)に応じCPUを通してCPUバス508より第25図
(A)のエリアコード発生器130とRAM135,136とレジス
タ140〜142に編集処理に対応したパラメータが設定され
る。
また第25図(A)において132はエリアコード発生回
路130、レジスタ131のいずれかの出力をセレクトするセ
レクタ。なお、130は同期信号HSYNCおよびCLKに応じて
自動的にエリアコードを発生するエリアコード発生器、
レジスタ131はCPUバス508からの信号が入力するレジス
タである。135,136はエリアコードと該エリアコードに
対応した処理または画像データとがテーブルとなって記
憶されているRAMである。なお、RAM135,136のテーブル
の内容については第25図(F)に示すように入力アドレ
スとしてセレクタ132を介して入力するコード、および
プリンタが面順次の像形成中において形成色を示すコー
ドC0,C1が付与され、その出力として、3ビツトの機能
コードと8ビツトのデータを有する。なおこの3ビツト
の機能コードはセレクタ137を介してデコーダ146に与え
られる。かかる機能コードとしては後述するように例え
ば文字のアドオンまたは特定画像領域のマスキング等の
指示を与えるためのコードであり、8ビツトのデータは
例えば画像信号612の濃度調整用データである。139,14
3,145は夫々デコーダの出力S0,S1,S2,S3,S4に応じてセ
レクト状態が切り換わるセレクタであり、144はセレク
タ143,145の出力の乗算を行う乗算器である。146はセレ
クタ132を介して入力する6ビツトデータのうち最下位
ビツトMSB621(かかるMSBは第25図(E)に示すように
画像の各エリアの端部において“1"となるようにエリア
コード発生器130から出力される)、第2図示の信号61
3,614で示される文字信号およびセレクタ137を介して入
力される機能コードの3つをデコードするデコーダであ
る。
次に、前述したエリアコードについて説明を行う。エ
リアコードとは例えば第25図(B)のように原稿147上
にデジタイザ16などを用いて領域148を指定したときそ
れぞれの領域に番号すなわちエリアコードをつけそれぞ
れの領域を区別する手段である。本実施例では原稿の全
面領域はエリアコード“0"とし第25図(B)では点a,b
を対角線とする矩形エリアを例えばエリアコード“1"、
点c,dを対角線とする矩形エリアをエリアコード“2"と
設定したものである。ここで例えば図に示されるA−B
区間を操作している時は走査と同時に下図に示されるタ
イミングでエリアコードを発生させている。C−D,E−
F区間も同様である。このように原稿の走査と同時にエ
リアコードを発生させ、そのエリアコードにより領域を
区別しリアルタイムに領域ごとに異なる画像処理編集を
実現している。
上記設定は、前述したようにデジタイザ16および操作
部20より行っている。設定可能な領域の数は、エリアコ
ードのビツト数により決まり例えばnビツトとするなら
ば2n領域の設定を可能としている。
次に第25図(C)に第25図(A)130に示すエリアコ
ード発生回路内部概略構成図の一例を示す。かかる発生
回路130は前述したエリアコードを原稿の操作と同時に
リアルタイムに発生させる回路で、前記デジタイザ等の
領域指定手段により得られた領域の座標およびエリアコ
ードを設定することにより、プログラマブルにエリアコ
ードを発生させるようになっている。以下に詳細を説明
する。
RAM153,154は7bit1ワード構成でそれぞれ主走査1ラ
イン分の容量を有するメモリである。このRAMはCPUアド
レスバス627、データバス625によりCPUと接続してい
る。149はアドレスカウンターでVideo CLKをカウント
することにより、RAMのアドレスを発生させている。ま
たカウンタ149はHSYNCによりリセツトされており、新し
いラインを走査する毎に同じアドレスをセレクタ151,15
2を介してRAM153,154に与える。よってリセツトに応じ
てRAM153,154はデータをスタートから読み出すようにし
ている。155は割り込み発生器でCPUデータバス625およ
びチツプセレクト624によってCPUからあらかじめプログ
ラムされた数だけ入力するHSYNCをカウントしたとき、C
PUに割込信号INTを発生させるとともに、J−Kフリツ
プフロツプ158のトグル動作によりアドレスカウンター1
49により読み出されるRAMも切り換えている。151,152,1
56はセレクターで前記フリツプフロツプ158の出力によ
りA,B入力いずれかを選択することによってRAM153,154
のいずれか一方を選択している。
第25図(D)はRAM153,154のデータ構造を示す説明図
である。図のようにMSB1bitと下位6bitに分け、MSBは前
述した通り指定された領域と指定されていない領域との
変化点を表わし、下位6bitは変化するエリアコードが格
納してある。RAMのアドレスは主走査方向であるY座標
と対応している。第25図(D)は例えば第25図(E)に
示す原稿150上の指定領域159(エリアコード“20")の
A−B間を走査するときのRAMデータを表わしている。
このとき原稿全面領域は、エリアコード“0"としてい
る。逆に設定された領域はエリアコード“20"を設定し
た場合の例である。上記設定のRAMを第25図(C)アド
レスカウンター149から発生されるアドレスよりシーケ
ンシヤルにRAM153,154を読み出し、エリアコードを発生
させている。例えば第25図(E)A−Bに示す区間を走
査する場合、走査開始直後にRAM出力としてMSB“1"下位
6bitは“0"(エリアコード“0")が読み出され、第25図
(C)に示すように、MSB627をラツチ信号とするラツチ
157により下位6bitがラツチされエリアコード“0"が出
力される。またa(O,P)点に達した時にもRAMの出力と
してMSB“1"、下位6bitは“20"が読み出され、上記同様
ラツチされエリアコード“20"が出力される。さらにア
ドレスが進み次のMSBが“1"となるまでエリアコード“2
0"が出力される。すなわちアドレスrが読み出され、前
述したようにデータが新たにラツチされるまでエリアコ
ード“20"がラツチ157から出力されつづける。
さらに走査が進み、Y方向主走査が終了した時点でX
方向に1つ進みHSYNCが割り込み発生器155によりカウン
トされる。この時前述したようにアドレスカウンター14
9はリセツトされ、読み出されるアドレスも再び0から
スタートされる。また、領域が矩形であるため第25図
(E)b点を含む区間C−Dの走査が終了するまで同じ
データすなわちRAM153,154のいずれか一方のRAMが読み
出せつづけられ、よくあらかじめ割り込み発生器155
に、X方向HSYNCのカウント数、この例では(q−o)
をセツトしておけば区間A−Bから区間C−Dまでの走
査が終了した時点で割り込み発生器155は割り込み信号I
NTを発生し、同時に、第25図(C)J−Kフリツプフロ
ツプ158のトグル動作によりセレクタ156によって読み出
されるRAMが切り換わる。これによってあらかじめプロ
グラムされた次の領域情報がセレクタ156によって選択
されたRAMから出力される。また、割り込みINTの発生に
よりCPUは前述した手段により得られている領域の座標
およびエリアコードから、割り込み発生器155、また休
止中のRAMすなわち、セレクタ156によって選択されてい
ないRAMに再び新しく別の指定領域に応じた信号をセツ
トする。かかるセツトはCPUからデータバス625、および
チツプセレクト信号C2′,C3′の制御によって行われ
る。上述した構成、すなわち、2つのRAMを順次切り換
え、休止中のRAMをCPUによりプログラムすることにより
少ないメモリ容量で原稿の全画面についてエリアコード
626を発生できる。
前述したように第25図(A)に示すエリアコード発生
回路130より出力されたエリアコード626はセレクタ132
に画像信号とともに入力され、そのエリアコードをもと
に領域ごとの編集処理を行っている。
エリアコード発生器130は矩形領域に対してのみエリ
アコードを発生できたが、本実施例においては非矩形領
域にも対応出来るように構成されている。かかる構成の
ため131,132が設けられている。
第25図(A)に示した131はレジスタでCPUバス508と
接続している。このレジスタにあらかじめ非矩形領域に
対応したエリアコードを設定しておく。
この時後述するが画像記憶装置3からの非矩形領域信
号615が入力されると、前記信号615をセレクト信号とし
てセレクタ132により、レジスタ131に設定されている値
が選択され、前記非矩形領域信号に対応した非矩形エリ
アコードが得られるようになる。
エリアコードは前述したように、本実施例では6bitあ
り、MSB621 1bitはデコーダー146およびセレクター137
に入力され、他の信号はRAM135,136にパラレルに入力さ
れる。
RAM135,136は、CPUバス(データバス625,アドレスバ
ス627を総称する)508によりCPUと接続されプログラマ
ブルな構成になっている。
第25図(F)にRAM135,136のデータ構造を示す。133
はRAMの構成概略図でアドレス入力としてエリアコード4
bitおよびカラーセレクト信号629,2bit、合計6bitが入
力される。この時カラーセレクト信号C0,C1,C2をLSBか
ら2bit C0,C1とすることで面順次で送られてくる画像信
号が4色のうちどの信号なのかを選択しそれによって、
エリアコードかつ色ごとにアクセスするアドレスを変え
ている。
本実施例では後述するがプリンター2で画像形成する
際色ごとにM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエ
ロ)、Bk(ブラツク)の面順次で画像を転送している。
この時、転送すべき色の種類を第25図(A)に示すカラ
ーセレクト629信号C0,C1(第10図(a)に示すC0,C1
同じ信号である)によって行っている。第25図(F)の
134にデータ構造詳細図を示す。図のようにMSBから3bit
に機能コードを持ち、このコードをデコードすることに
より、そのコードに従って、それぞれ違った画像処理を
行っている。なお、本実施例では3bitで機能コードを表
わすことによってそれぞれエリアコードまたは色ごとに
6種類の画像編集を可能としている。下位8bitは機能コ
ードに従って画像処理編集時の各種パラメータを格納し
ている。
エリアコードおよびカラーセレクト信号より選択され
たデータはMSBから3bitすなわち機能コードは第25図
(A)137に示すセレクター137に入力され、エリアコー
ドMSBの621によってかかる2つのRAMから出力される3bi
tの機能コードの切換を行っている。一方、下記8bitの
データもデコーダー146からのセレクト信号S1によりセ
レクター139に選択され出力される。
上記選択された機能コードはデコーダー146に入力さ
れ文字信号622、また、エリアコードMSBbit621を合わせ
て、それぞれ編集処理を行うための制御信号623を作り
出している。各制御信号はセレクターの選択信号として
用い信号の流れを変えることにより編集を行っている。
本実施例では、前記制御信号より次に説明する6つの編
集機能を実現している。
領域内スルー 指定領域内は画像信号に対して何も処理を行わず出力
する機能である。入力された画像信号は138に示すネガ
ポジ反転回路(後述する)を通りS2によってセレクター
143から選択出力され乗算器144に入力される。一方RAM
データはS1によってセレクター139からいずれかが選択
され、さらにS3,S4によって決定されるセレクター145を
通り、乗算器144によって前記画像信号と演算され出力
される。この時乗算器144に入力されるRAMデータから画
像の濃度が決定され、また面順次で送られてくる各色ご
とに異なる計数を設定すれば領域ごとに独立に濃度、カ
ラーバランスが可変可能である。
すなわち、使用者が操作パネルによって領域を設定し
た後に、該領域のカラーバランスを設定するとCPUはか
かる設定値をバス508を介してRAM135またはRAM136に書
き込む。さらに、セレクタ145のB入力を選択して画像
信号612と乗算器144によって乗算すればよい。
領域内マスキング 指定領域内全面にわたって、他の任意な色で均一にぬ
りつぶされた画像を出力する機能である。例えばこの機
能を設定してある領域を走査中では、S2により画像信号
に変わってRAMのデータが選択され乗算器144に入力され
る。一方、係数は制御信号S3,S4よりレジスタ142を選択
し、図示はしていないがCPUとバスにて接続されており
あらかじめCPUより適当な係数例えば“1"を格納してお
く。乗算器144にて演算され出力される。
領域内文字挿入(1) 例えば、第25図(G)に示すように画像の指定領域15
9の中に160に示すような文字を挿入するモードである。
例えばあらかじめ161に示すようにビツトマツプメモリ
などに文字データを格納しておく。指定領域の走査と同
時に図に示すようなタイミングで文字の2値データがメ
モリからスキヤンされ読み出され文字信号622とする。
この信号を第25図(A)622に示す文字信号として入力
し、セレクター143をスイツチする。すなわち、文字信
号622がHighの時には、セレクター143はRAM135、または
136のデータを選択し、Lowの時には画像信号を選択する
ようなS0〜S4をデコーダ146は出力することにより挿入
を行っている。また、上記文字信号とともにS3,S4も変
化し乗算器144の係数は文字信号622がHighの時はレジス
タ140を選択している。これも前述したのと同様に、CPU
バスと接続しておりあらかじめ適当な係数を設定してお
く。通常はレジスタ140に1を設定しておく。特にレジ
スタ140に設定する係数を変えることによって挿入文字
の濃度を自在に変えることが出来る。
領域内文字挿入(2) 第25図(H)に示すように指定領域内を、ある指定色
でマスキングし、また、その同じ領域について前記した
ように別の指定色で文字を挿入する機能である。指定領
域内を走査中は、前述したようにセレクター143はRAMの
データを選択している。この時前述したように、第25図
(G)に示すビツトマツプメモリより得られる文字信号
よりセレクター139をスイツチする。すなわち文字でな
い場合はRAM135のデータを出力し、文字である時はRAM1
36を選択することにより実施している。なお、あらかじ
めRAM136は例えば領域内の文字の濃度データ、135は例
えば領域内の文字以外の濃度データがCPUバス508を介し
て書き込まれている。
また前記同様に文字信号とともに係数についてもレジ
スター142,140を選択出力している。乗算器144により演
算され出力される。
すなわちレジスタ140,142を別に設けているので文字
部と文字部以外の濃度を独立に設定出来る。
領域内ネガ・ポジ反転 領域内の画像のみネガ・ポジ反転して出力する機能で
あり制御信号S0によってネガ・ポジ反転回路138をスイ
ツチすることにより行っている。138を出た出力は前記
スルー機能と同じ設定で出力される。
領域内ネガ・ポジ反転文字挿入 前述した領域内文字挿入機構(1)と前述した領域内
ネガ・ポジ反転を組み合したもので領域内ネガ・ポジ反
転の画像に文字を挿入する機能である。文字挿入手段は
前記手段と同じなので説明は省略する。
以上説明した実施例において第25図(A)のデコーダ
146の動作については第25図(I)に示す。
該図において最も左側の欄に示す1〜6は上述の〜
の各機能を示している。また図中の「入力」として示
した左側はデコーダ146の入力であり、「出力」として
示した右側はデコーダ146の出力S0〜S4である。
以上のようにビデオ処理ユニツト12で処理された画像
情報はプリンタインターフエイス56を介しカラープリン
タ2に出力される。
<カラープリンタ2の説明> 次に、カラープリンタ2の構成を第1図を用いて説明
する。
第1図のプリンタ2の構成において、711はスキヤナ
であり、カラーリーダ1からの画像信号を光信号に変換
するレーザ出力部、多面体(例えば8面体)のポリゴン
ミラー712、このポリゴンミラー712を回転させるモータ
(不図示)およびf/θレンズ(結像レンズ)713等を有
する。714は図中1点鎖線で示されるスキヤナ711よりの
レーザ光の光路を変更する反射ミラー、715は感光ドラ
ムである。
レーザ出力部から出射したレーザ光は、ポリゴンミラ
ー712で反射され、f/θレンズ713および反射ミラー714
により感光ドラム715の面を線状に走査(ラスタースキ
ヤン)し、原稿画像に対応した潜像を形成する。
また、717は一次帯電器、718は全面露光ランプ、723
は転写されなかった残留トナーを回収するクリーナ部、
724は転写前帯電器であり、これらの部材は感光ドラム7
15の周囲に配設されている。726はレーザ露光によっ
て、感光ドラム715の表面に形成された静電潜像を現像
する現像器ユニツトであり、731Y(イエロー用),731M
(マゼンタ用),731C(シアン用),731Bk(ブラツク
用)は感光ドラム715と接して直接現像を行う現像スリ
ーブ、730Y,730M,730C,730Bkは予備トナーを保持してお
くトナーホツパー、732は現像剤の移送を行うスクリユ
ーである。これらのスリーブ731Y〜731Bk、トナーホツ
パー730Y〜730Bkおよびスクリユー732により現像器ユニ
ツト726が構成され、これらの部材は現像器ユニツト726
の回転軸Pの周囲に配設されている。
例えば、イエローのトナー像を形成する時は、本図の
位置でイエロートナー現像を行う。マゼンタのトナー像
を形成する時は、現像器ユニツト726を図の軸Pを中心
に回転させ、感光体715に接する位置にマゼンタ現像器
内の現像スリーブ731Mを配設させる。シアン、ブラツク
の現像も同様に現像器ユニツト726を図の軸Pを中心に
回転させて動作する。
また、716は感光ドラム715上に形成されたトナー像を
用紙に転写する転写ドラムであり、719は転写ドラム716
の移動位置を検出するためのアクチユエータ板、720は
このアクチユエータ板719と近接することにより転写ド
ラム716がホームポジシヨン位置に移動したのを検出す
るポジシヨンセンサ、725は転写ドラムクリーナー、727
は紙押えローラ、728は除電器、729は転写帯電器であ
り、これらの部材719,720,725,727,729は転写ローラ716
の周囲に配設されている。
一方、735,736は用紙(紙葉体)を収集する給紙カセ
ツト、737,738はカセツト735,736から用紙を給紙する給
紙ローラ、739,740,741は給紙および搬送のタイミング
をとるタイミングローラである。これらを経由して給紙
搬送された用紙は、紙ガイド749に導かれて先端を後述
のグリツパに担持されながら転写ドラム716に巻き付
き、像形成過程に移行する。
また、550はドラム回転モータであり、感光ドラム715
と転写ドラム716を同期回転させる。750は像形成過程が
終了後、用紙を転写ドラム716から取りはずす剥離爪、7
42は取りはずされた用紙を搬送する搬送ベルト、743は
搬送ベルト742で搬送されて来た用紙を定着する画像定
着部であり、画像定着部743において、モータ取り付け
部748に取り付けられたモータ747の回転力は、伝達ギヤ
746を介して一対の熱圧力ローラ744および745に伝達さ
れ、この熱圧力ローラ744および745間を搬送される用紙
上の像を定着する。
以上の構成により成るプリンタ2のプリントアウト処
理を、第22図のタイミングチヤートも参照して以下に説
明する。
まず、最初のITOPが来ると、レーザ光により感光ドラ
ム715上にY潜像が形成され、これが現像ユニツト731Y
により現像され、次いで、転写ドラム上の用紙に転写が
行われ、マゼンタプリント処理が行われる。そして、現
像ユニツト726が図の軸Pを中心に回動する。
次のITOP551が来ると、レーザ光により感光ドラム上
にM潜像が形成され、以下同様の動作でシアンプリント
処理が行われる。この動作を続いて来るITOP551に対応
してC,Bkについても同様に行い、イエロープリント処
理、ブラツクプリント処理が行われる。このようにし
て、像形成過程が終了すると、次に剥離爪750により用
紙の剥離が行われ、画像定着部743で定着が行われ、一
連のカラー画像のプリントが終了する。
次に <フイルムスキヤナ34の説明> 第1図に示すフイルムスキヤナ34の第45図を用いて説
明する。
3001は透過原稿照明用の光源(ランプ)、3002は光源
3001からの光源から熱線を除去する熱線吸収フイルタ
ー、3003はフイルタ3002を通った照明光を平行光束にす
る照明光学系である。3004は透過原稿を副走査方向に移
動する副走査駆動台、3005は透過原稿を回転する回転
台、3006は透過原稿を収納するフイルムホルダー、3007
は35mm写真フイルムのような透過原稿である。3008は透
過原稿3007を透過した光束(原稿像)の光路を切換る可
動ミラー、3009は原稿像の光路を偏向するミラー、3010
はミラー3009を通った原稿像を結像する撮像レンズであ
る。
3017は光源3001を支持するランプ保持部材である。30
64はそれぞれCCD位置合わせ機構、撮像レンズ3010によ
り結像した透過原稿像を光電変換するためにR,G,Bそれ
ぞれの色分解フイルタを有するCCD(電荷結合素子)ア
レイを用いたCCDラインセンサ3061,3062,3063である。
3025はCCDラインセンサ3061、3062、3063のアナログ
出力を増幅し、A/D(アナログ・デジタル)変換を行う
アナログ回路、3026はアナログ回路3025に対して調整用
の標準信号を発生する調整用信号発生源3027はアナログ
回路3025から得られるR,G,Bのデジタル画像信号に対し
てダーク補正を施すダーク補正回路、3028はダーク補正
回路3027の出力信号にシエーデイング補正を施すシエー
デイング補正回路、3029はシエーデイング補正回路3028
の出力信号に対して主走査方向の画素ずれを補正する画
像ずれ補正回路である。
3030は画像ずれ補正回路3029を通ってR,G,B信号を出
力機器に応じた例えばY(イエロ)、M(マゼンタ)、
C(シアン)の各色信号に変換したりする色変換回路で
ある。また、3031は信号のLOG変換やγ変換を行うルツ
クアツプテーブル(LUT)である。ルツクアツプテーブ
ル(LUT)3031の出力はインターフエイス回路3038と最
小値検出回路3032に接続されている。
3032は、ルツクアツプテーブル3031の出力信号の最小
値を検出する最小値検出回路、3033は最小値検出回路30
32の検出値に応じて下色除去(UGR)のための制御量を
得るルツクアツプテーブル(LUT)、3034はルツクアツ
プテーブル3031の出力信号に対してマスキング処理を行
うマスキング回路、3035はマスキング回路3034の出力信
号に対してルツクアツプテーブル3033の出力値を基に下
色除去処理を行うUCR回路(下色除去回路)である。303
6はUCR回路3035の出力信号に対し記録濃度を指定濃度に
変換する濃度変換回路、3037は濃度変換回路3036の出力
信号に対し指定された変倍率に変換処理する変倍処理回
路である。
3038は第1図のカラーリーダ1や画像記憶装置3と本
装置間の信号の伝送を行うインタフエース回路(I/
F)、3039は装置全体の制御を司どるコントローラであ
り、コントローラ3039の内部にはマイクロコンピユータ
等のCPU(中央演算処理装置)、処理手順がプログラム
形態で格納されたROM(リードオンメモリ)、データの
格納や作業領域として用いられるRAM(ランダムアクセ
スメモリ)等を有する。
3040は変倍処理回路3037からインタフエース回路303
8、コントローラ3039を介して入力する出力値のピーク
値を検出するピーク検出回路、3041はコントローラ3039
への各種指示を行う操作部、3042はコントローラ3039の
制御状態等を表示する表示部である。
3034は上述の撮像レンズ3010の絞り制御を行うレンズ
絞り制御部、3044は撮像レンズ3010の焦点調整を行うレ
ンズ距離環制御部、3045は可動ミラー3008を駆動するミ
ラー駆動部である。
3048はフイルム送り制御部であり、フイルムホルダー
3006を駆動してフイルムを送る。3049は副走査駆動台30
04の走査を制御する副走査制御部、3050は光源(ラン
プ)3001の光量を制御するランプ光量制御回路、3051は
ランプ保持部材3017を介して光源3001の位置を調節する
ランプ位置駆動源である。
3052はコントローラ3039の制御の基にタイミング信号
(クロツク)を発生するタイミングジエネレータ、3053
は上述の各制御部や処理回路とコントローラ3039とを連
結するバス、3054は出力機器に対する画像データを入出
力するデータ線、3055は出力機器に対する同期信号Hsyn
c,Vsync等を入出力する同期信号線、および3056はイン
ターフエース間の所定のプロトコルによるコマンドのや
り取りを行うための通信線である。
次に、各部の動作を説明する。
光源3001は例えばハロゲンランプのような光源であ
り、光源3001からの出射光は熱線吸収フイルタ3002およ
び照明光学系3003を通ってフイルムホルダー3006に載せ
た35mm写真フイルムのような透過原稿3007を照明する。
透過原稿3007の像は、可動ミラー3008により光路が切り
換えられることにより、 投影レンズ3011とミラー3012,3013を通って不図示の
スクリーン上、または ミラー3009、撮像レンズ3010、および3色分解プリズ
ム3021を通ってCCDラインセンサ3022〜3024上 に投影される。
上述ののモードの場合において、CCDラインセンサ3
022〜3024はタイミングジエネレータ3052のクロツクに
より同期をとって駆動され、各CCDラインセンサの出力
信号はアナログ回路3025に入力される。アナログ回路30
25は、増幅器とA/D変換器とから構成され、増幅器で増
幅された信号をタイミングジエネレータ3052から出力さ
れるA/D変換のためのタイミングクロツクに同期してA/D
変換器でA/D変換する。
次に、アナログ回路3025から出力されるR,G,Bの各デ
イジタル信号に対してダーク処理回路3027により暗信号
のレベル補正をかけ、続いてシエーデイング補正回路30
28で主走査方向のシエーデイング補正を行い、さらに画
素ずれ補正回路3029で主走査方向の画素ずれを、例えば
FIFO(フアーストイン・フアーストアウト)バツフアの
書き込みタイミングをずらすことにより補正する。
次に、色変換回路3030では、色分解光学系3021の色補
正をしたり、出力機器に応じて、R,G,B信号をY,M,Cの色
信号に変換したり、Y,I,Qの色信号に変換したりする。
次のルツクアツプテーブル3031では、テーブル参照によ
り、輝度リニアな信号をLOGに変換したり、任意のγ変
換したりする。
3032〜3037は、主にカラーレーザー複写機のようなプ
リンタで用いるY,M,C,Bk(ブラツク)の4色により画像
を出力するための画像処理回路を構成する。ここで、最
小値検出回路3032、マスキング回路3034、ルツクアツプ
テーブル3033、およびUCR回路3035の組み合わせ、プリ
ンタのマスキングとUCR(下色除去)を行う。
次に、濃度変換回路3036により各濃度信号のテーブル
変換を行い、さらに変倍処理回路3037により主走査方向
の変倍処理を行い、その変倍処理後のY′,M′,C′,B
k′信号をインタフエース回路3038を介してカラーリー
ダー1へ送る。
また、インターフエイス回路3038は前述のY′,M′,
C′,Bk′の信号の他にルツクアツプテーブル3031からの
画像情報R(レツド)、G(グリーン)、B(ブルー)
も出力可能である。
これは本フイルムスキヤナ34が接続される機器により
決定されカラーリーダー1と接続する場合はY′,M′,
C′,Bk′の形式で、また、画像記憶装置3と接続する場
合はR,G,Bの形式で画像データを出力する。
また第45図示の実施例においてフイルムスキヤナ34に
フイルムをセツトする方法として第46図に示すように2
種類が可能である。
上図はオートチエンジーでマウントM1に入れたフイル
ムを多数枚1度にセツトして読み取りたい画像サンプル
を初期設定でどのサンプルを何枚読み取りかを入れれば
自動的に動作するためのものである。
下図はオートローダM2で前記マガジンにキヤリアの搬
送機構と、そのキヤリアの位置合せを行うためのセンサ
を設けたものである。
〈画像記憶装置3の説明〉 最初に本実施例におけるカラーリーダ1から画像記憶
装置3への記憶方法と、入力ビデオ機器の1つであるSV
録再生機31からのビデオ情報の画像記憶装置3への記憶
方法について述べる。また、フイルムスキヤナ34からの
画像情報の画像記憶装置3への記憶方法についても述べ
る。
次に、画像記憶装置3から画像情報を読み出し、処理
したのち、カラープリンタ2により画像形成を行う本発
明の、一実施例について詳細に説明する。
〈カラーリーダ1からの画像記憶〉 カラーリーダ1による読み取り領域の設定は、以下に
述べるデジタイザにより行われる。
このデジタイザ16の外観図を第23図に示す。
カラーリーダ1からの画像データを画像記憶装置3へ
転送する為の操作方法は後述する。モード設定面420
は、読み取り原稿上の任意の領域を設定するためのもの
である。ポイントペン421はその座標を指定するもので
ある。
原稿上の任意の領域の画像データを画像記憶装置3へ
転送するには、操作部20により画像登録モードにした
後、ポイントペン421により読み取る位置を指示する。
操作方法については後述する。
この読み取り領域の情報は、第1図の通信ライン505
を介してビデオ処理ユニツト12へ送られる。ビデオ処理
ユニツト12では、この信号をCPU制御ライン508によりビ
デオインターフエイス201から、画像記憶装置3へ送
る。
原稿999の指示した領域の情報を画像記憶装置3に送
るプロセスを説明する。
第24図にデジタイザ16のポイントペン421によって指
示された領域の情報(A,B点)のアドレスの例を示す。
カラーリーダ1は、VCLK信号,ITOP,▲▼信号等を
信号ライン207で、画像データ205とともに画像記憶装置
3へ出力する。これらの出力信号ラインのタイミングチ
ヤートを第26図に示す。またビデオインターフエイス20
1は、第3図で示すデータの流れとなっている。
第26図に示すように、操作部20のスタートボタンを押
すことにより、ステツピングモータ14が駆動され、原稿
走査ユニツト11が走査を開始し、原稿先端に達したとき
ITOP信号が“1"となり、原稿走査ユニツト11がデジタイ
ザ16によって指定した領域に達し、この領域を走査中EN
信号が“1"となる。このため、▲▼信号が“1"の間
に読み取りカラー画像情報(DATA205)を取り込めばよ
い。
以上の第26図に示すように、カラーリーダ1からの画
像データ転送は、ビデオインターフエイス201を第3図
に示すように制御することにより、ITOP,▲▼信号
の制御およびVCLKを信号207としてビデオインターフエ
イス201から出力し、該207に同期してRデータ205R,Gデ
ータ250G,Bデータ205Bがリアルタイムで画像記憶装置3
へ送られる。
次にこれら画像データと制御信号により、画像記憶装
置3が具体的にどのように記憶するかを第27図(A)〜
(F)を参照して説明する。
コネクタ4550は第2図に示すカラーリーダ1内のビデ
オインターフエイス201とケーブルを介して接続され、
Rデータ205R,Gデータ250G,Bデータ205Bは、それぞれ94
30R,9430G,9430Bを介してセレクタ4250と接続されてい
る。ビデオインターフエイス201から送られるVCLK,▲
▼信号,ITOPは、信号ライン9450Sを通りセレクタ4250
に入力されている。また、原稿の読み取りに先だって、
デジタイザ16によって指示した領域情報は通信ライン94
60を通りリーダコントローラ4270に入力され、ここから
CPUバス9610を介してCPU4360に読み取られる。
コネクタ4550を介してセレクタ4250に入力されたRデ
ータ9430R,Gデータ9430G、Bデータ9430Bは、セレクタ4
250により選択されたのち、信号ライン9421R,9421G,942
1Bに出力され、フイルタ回路9500に入力される。
第28図(A)は、フイルタ回路9500を詳細に表わした
説明図である。
画像信号9421R,9421G,9421Bは、FIFOメモリ4252R,425
2G,4252Bに入力される。またシステムコントローラから
受けるタイミング制御信号9450によりコントロールされ
る。
FIFOメモリ4252R,4252G,4252Bからの出力は、画像情
報9421R,9421G,9421Bに対し、1主走査遅れの信号であ
り、信号ライン9422R,9422G,9422Bを通り、加算器4253
R,4253G,4253Bに入力される。加算器4253R,4253B,4253G
は主走査方向2画素、副走査方向2画素、すなわち4画
素の平均をとり、信号ライン9423R,9423G,9423Bに出力
する。
セレクタ4254R,4254G,4254Bは画像信号9421R,9421G,9
421Bまたは加算平均された信号9423R,9423G,9423Bの選
択を行い、信号9420R,9420G,9420Bとし、各画像メモリ
に入力される。
上記セレクタ4254R,4254G,4254Bのセレクト信号は、
図示はしないがCPU4360によって制御されプログラマブ
ルとなっている。
以上説明したように、フイルタ回路9500は、例えばカ
ラーリーダ1より網点画像などが読み込まれた場合モワ
レによって画像劣化を防止すべく画像の平均化が行われ
る。
第28図(B),(C)にセレクタ4250の内部の構成を
示すブロツク図を示す。図示の如く、カラーリーダ1ま
たは後述するが、各種ビデオ機器例えばスチルビデオ再
生器またはフイルムスキヤナからの画像信号を任意に切
り換えられるようになっている。これらの切り換え信号
はデコーダDCを介してCPUからプログラマブルに制御可
能となっている。
例えばカラーリーダ1から画像記憶装置3への画像情
報を記憶する場合、制御信号SELECT−A,SELECT−Dを0
にセットしてトライステートバツフア4251R,G,B,HS,VS,
CK,ENおよび4252R,G,B,HS,VS,CK,ENのみを生かし、他の
トライステートバツフアを全てハイインピーダンスとす
ることでカラーリーダ1からの画像信号9430R,G,Bおよ
び制御信号9450Sが、それぞれ9421R,G,Bおよび9420Sと
結合される。
前述したようにセレクタ4250により選択された画像信
号はフイルタ9500を通過し、システムコントローラ4210
の制御によって各メモリに格納される。以下その詳細を
説明する。
システムコントローラ4210は、セレクタ4254R,4254G,
4254Bおよびフイルタ9500を介した画像データ9420R,942
0G,9420Bのうち、画像の有効領域のみをFIFOメモリ4050
AR,4050AG,4050ABに転送する。また、システムコントロ
ーラ4210はこの時トリミング処理および変倍処理も同時
に行う。
さらに、FIFOメモリ4050AR,4050AG,4050ABはカラーリ
ーダ1と画像記憶装置3のクロツクの違いを吸収する。
本実施例のこれらの処理を第27図,第29図の回路図、
および第3図のタイミングチヤートを参照して以下説明
する。
第28図(B)に示すセレクタ4253R,4253G,4253Bから
の、フイルタ9500を介したFIFOメモリ4050AR,4050AG,40
50ABへのデータ転送に先だち、デジタイザ16で指示され
た領域の主走査方向の有効領域をCPUバス9610によっ
て、第29図に示すコンパレータ4232,4233に書き込む。
なお第29図はシステムコントローラ4210の構成およびメ
モリA〜M内のFIFOメモリの構成を示す図である。
コンパレータ4232にはデジタイザ16で指示された領域
の主走査方向におけるスタートアドレスを、コンパレー
タ4233にはストツプアドレスを設定する。
また、デジタイザ16で指示された領域の副走査方向
は、セレクタ4213を制御してCPUバス9610側を選択して
有効とし、RAM4212に指示された領域の有効領域には
“0"データを書き込み、無効領域には“1"データを書き
込む。
主走査方向における変倍処理は第29図に示すレートマ
ルチプライヤ4234にCPUバス9610を介し、変倍率をセツ
トする。また副走査方向における変倍処理はRAM4212へ
書き込むデータにより可能である。
第30図はトリミング処理を施した場合のタイミングチ
ヤートである。上記に述べたようにデジタイザ16で指示
された領域のみをメモリに記憶する場合(トリミング処
理)、主走査方向のトリミング位置は第29図に示すコン
パレータ4232と4233にセツトし、副走査方向のトリミン
グ位置は、セレクタ4213をCPUバス9610側にし、CPUによ
りRAM4212に書き込む((例)トリミング領域を主走査1
000〜3047、副走査1000〜5095とする)。すなわち、RAM
4212はセレクタを介して入力されるカウンタ4214の出力
する各アドレスに対応したエリアに、“1"もしくは“0"
がCPUによって書き込まれる。ここで後述するように
“1"はメモリ4050R,G,Bの読み出しを禁止し“0"は読み
出しを行わせるデータである。
主走査方向のトリミング区間信号9100は、▲
▼9452とCLKIN9456に同期してカウンタ4230が動
作し、このカウンタ出力9103が1000となったとき、コン
パレータ4232の出力が1となり、フリツプフロツプ4235
の出力Qが1となる。続いてカウンタ出力9103が3047に
なったときコンパレータ4233の出力が1となり、フリツ
プフロツプ4235の出力は1から0となる。また、第30図
のタイミングチヤートでは、等倍処理を行っているた
め、レートマルチプライヤ4234の出力は1である。トリ
ミング区間信号9100によってFIFOメモリ4050AR,AG,ABに
入力される、カラー画像情報の1000番地から3047番地ま
でがFIFOメモリ4050AR,AG,ABに書き込まれる。
また、コンパレータ4231からは▲▼94
52に対し、l画素分遅れた信号9107を出力する。このよ
うにFIFOメモリ4050AR,AG,ABの▲▼入力、▲
▼入力に位相差を持たせることにより、FIFOメモ
リ4050AR,AG,ABに入力されている、CLKIN9456とCLK9453
の周期の違いを吸収する。
次に、副走査方向のトリミングは、まず、第29図のセ
レクタ4213を制御したカウンタ4214側を選択して有効と
し、▲▼9455、▲▼9452
に同期した区間信号9104をRAM4212から出力する。区間
信号9104はフリツプフロツプ4211で信号9107と同期をと
り、FIFOメモリ4050AR,AG,ABのリードイネーブルに入力
する。すなわちFIFOメモリ4050AR,AG,ABに記憶された画
像情報は、トリミング信号9101が“0"の区間のみ出力さ
れる(n′〜m′)。
また、信号9101は第32図に示すようにカウンタコント
ローラ9141に入力されカウンタイネーブル信号となり、
かつメモリ4060A−R,G,Bのライトイネーブル信号となっ
ており、前述したようにFIFOメモリ4050A,R,G,Bから出
力された画像情報はカウンタ4080A−0から出力される
アドレスに従って即座にメモリ4060A−R,G,Bに書き込ま
れる。
以上の説明においては、トリミング処理のみを説明し
たが、トリミングと同時に変倍処理も可能である。主走
査方向の変倍はレートマルチプライヤ4234に変倍率をCP
Uバス9610を介し設定する。また副走査はRAM4212へ書き
込むデータにより変倍処理が可能である。
第31図にトリミング処理および変倍処理(50%)を施
した場合のタイミングチヤートを示す。
第31図はセレクタ4254R,G,Bからの画像データを変倍
処理して50%縮小し、FIFOメモリ4050AR,AG,ABに転送し
た場合のタイミングチヤート例を示す図である。
第29図のレートマルチプライヤ4234にCPUバス9610を
介し50%縮小の設定値をセツトする。このときレートマ
ルチプライヤ9106の出力は第31図に示すように主走査方
向1画素毎に“0"と“1"が繰り返された波形となる。こ
の信号9106とコンパレータ4232,4233で作られた区間信
号9105との論理積信号9100がFIFOメモリ4050AR,AG,ABへ
のライトイネーブルを制御することにより縮小を行う。
また、副走査は第31図図示のようにRAM4212への書き
込みデータ(FIFOメモリ4050AR,AG,ABへのリードイネー
ブル信号)を画像データ有効領域内で“1"(読み出し禁
止)にすることにより、50%縮小された画像データのみ
が画像メモリ4060AR,AG,ABに送られる。第31図の場合に
おいては、リードイネーブル信号9101は“1",“0"デー
タを交互にくりかえすことにより50%縮小を行ってい
る。
すなわち、主走査方向のトリミングおよび変倍処理は
FIFOメモリ4050AR,AG,ABのライトイネーブルを制御し、
副走査方向のトリミングおよび変倍処理はFIFOメモリ40
50AR,AG,ABのリードイネーブルを制御する。
次に、FIFOメモリ4050AR,4050AG,4050ABからメモリ40
60AR,4060AG,4060ABへの画像データの転送は第27図
(C)に示すカウンタコントロール9141Aおよびカウン
タ4080A−0〜3と制御ライン9101によって行われる。
なお、9101は第29図示のコンパレータ4231の出力であ
りFIFO4050R,G,BのリードイネーブルRE、第32図示のメ
モリ4060A−R〜Bのライトイネーブルとして用いられ
ている。
第27図(C)に示すカウンタコントロール9141Aはメ
モリ4060A−R,G,Bに対してアドレスを発生するカウンタ
4080A−0〜3をコントロールする回路でCPUからのコマ
ンドにより次に述べる主な3種の機能を有する。
1.CPUリード/ライトモード →任意のアドレスのデータをCPUにより参照ができ
る。
2.リードモード →システムコントローラの制御信号により格納画像デ
ータを読み出しカラーリーダ1に転送プリント出力を得
る。
3.ライトモード →システムコントローラの制御信号によりカラーリー
ダ1からの画像を格納する。
いづれの場合もカウンタ4080A−0〜3のカウント開
始アドレスをCPUから任意に設定可能となっている。こ
れにより任意のアドレスからの読み出し、書き込みが可
能となる。通常スタートアドレスは0番地である。
制御ライン9101はFIFOメモリ、4050AR,AG,ABのリード
イネーブル信号であり、またカウンタコントロール9141
Aに入力されカウンタが制御される。さらにメモリ4060A
R,AG,ABのライトイネーブル信号でもある。
カウンタコントロール9141Aはライトモードの場合、
入力される制御信号9101をカウンタ4080A−0〜3のカ
ウンタイネーブル信号として用い、なお、カウンタコン
トロールはCPUコマンドに応じたカウンタを選択する場
合と、全てのカウンタを選択する場合がある。9140Aは
カウンタ選択信号である制御ライン9101が“0"のときFI
FOメモリ4050R,G,Bから読み出された画像データはメモ
リ4060R,G,Bに入力される。
このとき例えばカウンタ4080A−0が選択されている
ならばカウンタ4080A−0のイネーブルは“0"となって
おり、CLK9453に同期してカウントupした信号9120−0
がカウンタ4080−0から出力され、セレクタ4070を通り
メモリ4060AR,AG,ABのADR9110に入力される。
また、このときメモリ4060AR,AG,ABのライトイネーブ
ル▲▼9101も“0"となっているから、メモリ4060R,
G,Bに入力されている画像データ9090R,G,Bが記憶され
る。
なお、本実施例におけるメモリ容量は各色1Mバイトで
あるため、第24図における読み取り領域の画像データを
50%縮小することにより、読み取り画像データは本画像
記憶装置3がもつメモリの最大容量のデータに変換さ
れ、記憶さている。
また、以上の実施例ではCPU4360は、A3原稿のデジタ
イザ16で指示された領域の情報から有効領域を算出し、
第29図に示すコンパレータ4231〜4233,レートマルチプ
ライヤ4234およびRAM4212に対応するデータをセツトす
る。
本実施例では、読み取り画像のデータ容量が具備する
画像メモリ容量よりも多いため縮小処理を行い、記憶可
能な容量に変換した後画像メモリに記憶した。しかし、
読み取り画像のデータ容量が具備する画像メモリ容量よ
りも少ない場合はデジタイザ16で指示された領域のメモ
リへの書き込みを制御するコンパレータ4232,4233に
は、トリミング情報データを設定し、レートマルチプラ
イヤ4234には等倍の設定を行う。また、RAM4212への書
き込みデータは、画像有効領域は全て“0"を、それ以外
は“1"とし、等倍の設定とする。
また、読み取り画像のアスペクト比(縦・横の比)を
保ったままメモリに記憶するために、まずCPU4360はデ
ジタイザ16から送られてきた領域情報から、有効画素数
“x"を求める。次に画像記憶メモリの最大容量“y"か
ら、次式によりzを求める。
この結果、 (1)z≧100のときはレートマルチプライヤ4234の設
定は100%RAM4212に有効画像領域の全てを“0"とし等倍
で記憶する。
(2)z<100のときはレートマルチプライヤ4234の設
定およびRAM4212ともにz%の縮小を行い、アスペクト
比を保ったまま、メモリの最大容量に記憶する。
この場合においても、RAM4212に書込むデータは、縮
小率“z"に対応して“1",“0"のデータを適時書込めば
よい。
このように制御することにより、画像記憶装置3内の
みの制御で入力画像のアスペクト比を保ったまま、任意
の変倍処理が容易な制御で可能となり、読み取り画像の
効果的な認識が可能となる。また同時にメモリ容量の利
用効率を最大とすることが可能である。
また、以上に述べた設定は、画像格納メモリ(メモリ
A,B,C,D)および第27図(E)に示すデイスプレイ(メ
モリM)とも独立に設定可能となっており、画像格納す
る際、別々の変倍率で同じ画像を同時に別々のメモリ例
えば前述したようにメモリA,B,C,DとメモリMなどに格
納できる。
<メモリEの説明> 第27図(A)におけるメモリEについて説明する。第
27図(D−1)にその内部構成概略図を示す。メモリE
は2値画像のメモリ(以下ビツトマツプメモリと称す)
でありその動作は前項で説明したメモリAに準ずる。
カラーリーダから読み込まれた画像データの中でビツ
トマツプメモリEに書き込まれる画像データは前項の説
明同様セレクタ4250,フイルタ9500を通りメモリE内の
第27図(D−1)に示すFIFO4050E−Rに書き込まれ
る。かかる場合には第29図で説明したと同様にライトイ
ネーブル9100により書き込みが制御される。この時実施
例ではR信号のみを画像信号としているが輝度信号に代
表されるものであれば他に何でもよい。例えば、G信号
やR,G,Bを所定の比率で加重平均をとった信号であって
もよい。FIFO4050E−Rに書き込まれた画像データは前
項の説明同様に制御信号9101により読み出され、4055−
Rに示される2値化回路により2値化され順次メモリに
書き込まれる。この時黒が“1"白が“0"となる。かかる
2値化の閾値はCPUがバスを介して所定の値をレジスタ4
053に書き込む。例えば第27図(D−2)に示すように
白地にある濃度を持ったハート型の原稿Aを用意し図の
点線のように領域Bを指定する。この領域をビツトマツ
プメモリEに読み込ませることによりビツトマツプメモ
リには図の様な“0"と“1"の2値画像が格納される。
4080Eはメモリ4060ERの読み出し書き込みアドレスを
制御するためのカウンタ、9141Eは該カウンタ4080Eのカ
ウント状態を制御するためのカウンタコントロールであ
り、システムコントローラ4210によって第29図において
説明したのと同様にCPUにより読み出し書き込み位置が
コントロールされる。このデータを矢印に示すように順
次読み出すことにより第27図(D−2)中Fに示す様な
非矩形領域信号が、信号ライン4072に出力されセレクタ
4071のセレクト信号として用いられる。セレクタ4071の
一方の入力にはCPUバスと接続された8ビツトの容量の
レジスタ4074が設けられ、あらかじめ所定の出力濃度値
がセツトされる様構成され、他方の入力には固定の値例
えば80Hが入力されている。よって信号4072が“1"時セ
レクタは前記設定したある濃度値が4172に出力され、結
果として図のハート型の領域に前記設定した濃度値が出
力される。
また、4172の最上位ビツト(MSB)が4173に出力され
(BI信号と称す)非矩形の領域信号として用いられる。
また前述の4171、4172は第27図(B)の に部分に出力され、セレクタ4230を介して第2図に示す
ビデオインターフエイス201に入力される。
第27図に示すビツトマツプEにおいてはその出力とし
てメモリ4060E−Rに畜えられた2値画像に対して第27
図(D−1)図示のレジスタ4074によってセツトする濃
度をCPUを介して書き換えることにより任意に設定する
ことが出来る。また、かかるレジスタに“80H"以上のデ
ータを書き込めば4173に示す信号ラインにはビツトイメ
ージが出力される。
<SV録再生機31からの画像記憶> 本実施例システムは、第1図図示のようにSV録再生機
31からのビデオ信号を画像記憶装置3に記憶し、モニタ
テレビ32やカラープリンタ2へ出力することも可能であ
る。また、画像処理装置3は入力した画像のハンドリン
グをも行う。
以下に、SV録再生機31からのビデオ画像を画像記憶装
置3への取り込みについて説明する。
まず、SV録再生機31からのビデオ画像の画像記憶装置
3への取り込み制御について、第27図(A),(B)の
画像記憶装置3のブロツク構成図を参照して以下に説明
する。
SV録再生機31よりのビデオ画像は、アナログインター
フエイス4500を介してNTSCコンポジツト信号9000形で入
力され、デコーダ4000によりセパレートR,G,B信号、お
よびコンポジツトSYNC信号の4つの信号である9015R,G,
B,Sに分離される。
また、デコーダ4000は、アナログインターフエイス45
10からのY(輝度)/C(クロマ)信号9010も上記と同様
にデコードする。セレクタ4010への9020R,9020G,9020B,
9020Sの各信号は、セパレートR,G,B信号およびコンポジ
ツトSYNC信号の形での入力信号である。
セレクタ4010はCPUバス9610と接続されており、信号9
030R〜Sと9020R〜Sの選択はCPUからプログラマブルに
行えるようになっている。
セレクタ4010によって選択されたセパレートR,G,B信
号としての9050R,9050G,9050Bの各信号は、A/Dコンバー
タ4020R,4020G,4020Bによってアナログ/デジタル変換
される。
また、セレクタ4010により選択されたコンポジツトSY
NC信号9050Sは、TBC/HV分離回路4030に入力され、該TBC
/HV分離回路4030により、コンポジツトSYNC信号9050Sか
らクロツク信号9060C、水平同期信号9060Hおよび垂直同
期信号9060Vが、さらに第28図(C)に示す画像イネー
ブル信号9060ENが作られセレクタ4250に入力される。な
おイネーブル信号ENは有る画像領域を示す信号である。
セレクタ4250は前述したように画像ソースをカラーリ
ーダ1からの画像や、各種ビデオ機器(本実施例では仮
にSV再生機としている)からの画像やフイルムスキヤナ
34からの画像を選択出力するセレクタである。第28図
(B),(C)を用いて具体的動作について説明する。
例えばビデオ機器側の画像を選択する場合、制御信号
SELECT−A,SELCT−Bを0にセツトしトライステートバ
ツフア4253R,G,B,HS,VS,CK,ENおよび4252R,G,B,HS,VS,C
K,ENのみを生かし、SELECT−C,D,E,F,を1にセツトして
他のトライスラートバツフアをすべてハイインピーダン
スとすることで、ビデオ機器からの画像信号9051R,G,B
および同期信号9051Sがそれぞれ9420R,G,B,9420Sと結合
される。
他の機器からの画像データを入力する場合も同様であ
る。更に本実施例においてはカラーリーダ1、またはフ
イルムスキヤナ34との接続に関しては双方向の通信ライ
ンを用いるためにセレクタ4250内にトフイステートバツ
フアを用いていることを特徴としている。
本実施例のTBC/HV分離回路4030より出力される9050の
中で、TVCLK9060C信号は12.27MHzのクロツク信号、▲
▼9060H信号はパルス幅63.5μSの信号、
▲▼9060V信号はパルス幅16.7mSの信号
である。
かかるビデオ画像信号が入力されるようにセレクタ42
50を切り換える際にはCPUはフイルタ9500の各スイツチ4
254R,G,Bを第28図中上側に切り換える。したがって実質
的にフイルタがかからずにメモリA,B,C,Dのいずれかに
入力される。また、リーダからの画像を取り込む場合に
は網点の画像等のようにモアレが発生する画像が有るた
め、かかる画像に対応して前述の各スイツチ4254R,G,B
を下側に切り換えるモアレの発生を防止する。次に再び
第27図(C)を用いて説明する。
FIFOメモリ4050AR,4050AG,4050ABは、▲
▼9060H信号によってリセツトされ、“0"番地からTVC
LK9060C信号に同期して、データ9060R,9060G,9060Bを書
き込む。このFIFOメモリ4050AR,4050AG,4050ABの書き込
みは、システムコントローラ4210から出力される▲
▼信号9100の付勢されている時に行なわれる。
この▲▼信号9100によるこのFIFOメモリ4050AR,4
050AG,4050ABの書き込み制御の詳細を以下に説明する。
本実施例におけるSV録再生機31はNTSC規格である。こ
のため、SV録再生機31よりのビデオ画像をデジタル化し
た場合、640画素(H)×480画素(V)の画面容量とな
る。従って、まず画像記憶装置3のCPU4360は、コンパ
レータ4232,4233に主走査方向640画素となるように設定
値を書き込む。次にセレクタ4213の入力をCPUバス9610
側にし、このRAM4213に副走査方向480画素分の“0"を書
き込む。
また、主走査方向の倍率を設定するレートマルチプラ
イヤ4234に100%のデータを設定する。
SV録再生機31の画像情報をメモリ4060AR,AG,ABに記憶
する場合、システムコントローラ4210は、TBC/HV分離回
路4030から出力される▲▼9060V,▲
▼9060H,TVCLK9060Cは第29図に示す▲
▼9455,▲▼9452,CLKIN9456に
接続される。
上述したように、画像制御信号をSV録再生機インター
フエイス側にすることにより、A/Dコンバータ4020R,402
0G,4020Bからの出力信号である9051R,9051G,9051Bのビ
デオ画像の1主走査分のデータがフイルタ回路9500に入
力され、その出力信号9420R,G,BがFIFOメモリ4050AR,40
50AG,4050ABに等倍で記憶される。
<画像記憶装置よりの読み出し処理> 次に、以上説明した画像記憶装置3のメモリ4060AR,4
060AG,4060ABよりの画像データの押み出し処理について
説明する。
このメモリからの画像出力をカラープリンタ2で画像
形成を行う場合の指示入力等は、おもに上述した第23図
に示すデジタイザ16および操作部20によって行われる。
例えば画像形成したい領域をデジタイザで第37図のよ
うに指定した場合カラーリーダ1は、その位置座標をコ
ネクタ4550に接続されている制御ライン9460を介して画
像記憶装置3のCPU4360に送る。かかる位置座標は例え
ば8ドツトのデータとして出力される。
CPU4360は第27図(F)に示すシステムコントローラ
ー4210内の領域信号発生器4210−2(第13図(d)に示
すものと同様)に前記送られた座標情報をもとに領域信
号発生器を、所望の画像出力を得るべくプログラムす
る。具体的には第13図(d)に示すRAM85A,85Bに座標情
報に対応したデータをセツトする。第27図(F)に領域
信号発生器より出力される各信号を示すそれぞれが各領
域ごとの制御信号となる。
前述したプログラムを終了すると画像記憶装置3はカ
ラーリーダ1からのコマンド待ちとなり、ここでコピー
スタートボタンを押すことにより画像形成がスタートす
る。
スタートボタンが押されるとカラーリーダ1は、信号
線4550を通して画像記憶装置3のCPU4360にそのコマン
ドを送り、コマンドを受けとったCPU4360は瞬時にセレ
クタ4250の切り換えを行う。第28図(B)(C)におい
て画像記憶装置3からカラーリーダ1に画像を送る際の
設定は、SELECT−C,SELECT−E,SELECT−Fを“O"としゲ
ートを開き他のトライスラートバツフアは、すべてハイ
インピーダンスとする。さらにCPU4360は所望する画像
が格納されているメモリのカウンタコントローラをリー
ドモードに設定する。
以上の説明でカラーリーダ1からスタートのタイミン
グ信号i−TOPとBDを受ける。一方カラーリーダ1は画
像記憶装置3からは前記タイミング信号に同期して画像
信号、CLK画像イネーブル信号を得るようになってい
る。
まず最初に記録紙の大きさに応じて画像形成を行う実
施例、次にデジタイザで指示された領域に画像を形成す
る実施例について説明する。
<記録紙の大きさに対応した画像形成処理> 本実施例においては、カラープリンタ2は第1図に示
すように2つのカセツトトレイ735,736をもち、2種類
の記録紙がセツトされている。ここでは、上段にA4サイ
ズ、下段にA3サイズの記録紙がセツトされている。この
記録紙の選択は走査部20の液晶タツチパネルにより選択
入力される。なお、以下の説明はA4サイズの記録紙への
複数の画像形成をする場合について行う。
まず、画像形成に先立ち、上述したカラーリーダ1や
フイルムスキヤナ34またはSV録再生機から画像記憶装置
3への読取り画像データの入力により、後述する画像メ
モリ4060AR,4060AG,4060ABに、例えば第33図に示すよう
にそれぞれ「画像0」〜「画像15」の合計16の画像デー
タを記憶させる。
次に操作部よりスタートキーを押す。
これにより第2図示のCPU22がこのキー入力を検知
し、A4サイズの記録紙に対し、自動的に画像形成位置の
設定を行う。第33図に示す16の画像を形成する場合に
は、例えば画像形成位置を第34図のように設定する。
本実施例における以上の画像形成処理の詳細を第27図
のブロツク図、および第35図に示すタイミングチヤート
を参照して以下に説明する。
第2図に示すカラープリンタ2からプリンタインター
フエイス56を介してカラーリーダ1に送られて来るITOP
信号511は、ビデオ処理ユニツト12内のビデオインター
フエイス201に入力され、ここから画像記憶装置3へ送
られる。画像記憶装置3ではこのITOP信号551により画
像形成処理を開始する。そして、画像記憶装置3に送ら
れた各画像は、画像記憶装置3内の第27図(A),
(B)に示すシステムコントローラ4210の制御で画像が
メモリABCD等から読み出される。
システムコントローラ4210内にある領域信号発生器
(第27図(F))から出力される制御信号9102−0〜3
はカウンタイネーブル信号となるべくカウンタコントロ
ール9141に入力される。カウンタコントロール9141は前
記入力された制御信号に基づき、カウンタをイネーブル
とし、またセレクタ4070のセレクト信号9140を制御す
る。この時同時にカウンタコントロール9141はリードイ
ネーブル信号9103を出力し、またこの信号が次段のFIFO
4140−0〜3のライトイネーブル信号となる。
このアクセスにより各メモリ4060AR,4060AG,4060ABに
記憶された画像データが読み出され、各メモリからの読
出し画像信号9160AR,9160AG,9160ABは、第27図(C)に
示すルツクアツプテーブル(LUT)4110R,4110G,4110Bに
送られ、ここで人間の目の比視感度特性に合わせるため
の対数変換が行われる。この各LUTよりの変換データ920
0AR,9200AG,9200ABは、マスキング/黒抽出/UCR回路412
0に入力される。そして、このマスキング/黒抽出/UCR
回路4120Aで画像記憶装置3のカラー画像信号の色補正
を行うとともに、黒色記録時はUCR/黒抽出を行う。
そして、これら連続してつながっているマスキング/
黒抽出/UCR回路4120Aよりの画像信号9210は第27図
(B)に示すセレクタ4130によって、領域信号発生器か
ら出力されるセレクト信号9230に基づいて、各FIFOメモ
リ4140−0〜3に入力される。これによって第33図に示
すようにシーケンシヤルに並んでいた各画像は、このFI
FO4140−0〜3の作用により並列に処理可能となる。
第35図は、前述した画像の流れをタイミングチヤート
で表わしたものである。
第27図(B)中9320−0〜3は拡大補間回路のイネー
ブル信号9340はセレクタ4190のセレクト信号で使用する
拡大補間回路を選択する。いづれも領域信号発生器から
出力されるもので、領域ごとに最大4つまで独立に拡大
処理ができるようになっている。
例えばイネーブル信号9320−0によって拡大補間回路
4150−0がイネーブルとなると、拡大補間回路4150−0
はFIFO4140−0にリードイネーブル信号9280−0を出力
し、FIFOより画像データを受け取り拡大処理を行うよう
になっている。なお、本実施例では1次補間法を用いて
いる。他の拡大補間回路も同様にイネーブルとなった時
点でFIFOに対しリードイネーブル信号を出しFIFOデータ
を読み取る。第35図にタイミングチヤートを示す。
この時点で前述したように、メモリからシーケンシヤ
ルに読み出した画像データは並列に処理が行なわれ、最
終的にセレクタ4190によって画像のレイアウトが完了
し、ここまで並列に処理された各画像データを再びシリ
アルの画像データ信号とする。セレクタ4190によりシリ
アル画像データに変換された画像信号9330は、エツジフ
イルタ回路4180によって、エツジ強調、およびスムージ
ング(平滑化)処理が行われる。そしてLUT4200を通
り、信号ライン9380を介し、セレクタ4230に入力され
る。
セレクタ4230には前述したビツトマツプメモリのデー
とメモリからの画像データとが入力する。かかる2つの
切り換えの詳細は第41図を用いて後述する。
セレクタ4230を出力した画像信号9380はセレクタ4250
にとして入力され、第27図(F)に示す前記領域信号
発生器から作られるビデオイネーブル信号、およびクロ
ツクとともにカラーリーダ1へ送られる。
以下、「画像0」〜「画像3」の全ての画像データの
形成が終了すると、次に「画像4」〜「画像7」、「画
像8」〜「画像11」、「画像12」〜「画像15」の順で順
次画像形成され、第34図に示す「画像0」〜「画像15」
の16個の画像形成が行われる。
上述したように、本実施例では、16個の画像を記憶し
第34図に示すようにレイアウトしてプリントアウトした
が、この画像の数は、任意に設定可能である。
また、SV録再生機31からの画像の場合、SVフロツピー
の画像を連続してプリントアウトが可能であり、インデ
ツクスプリントとしての機能も有する。
同様にフイルムスキヤナ34もオートチエンジヤーを使
用し、自動的に次々と画像を記憶し24面や36面プリント
を行うことにより、フイルム画像のインデツクスプリン
トが可能である。
<任意の位置のレイアウトによる画像形成> 以上の説明は、第34図のように画像を自動的に形成可
能に展開し、画像形成する制御を説明したが、本実施例
は以上の例に限るものではなく、任意の画像を任意の位
置に展開して画像形成することもできる。
以下、この場合の例として第37図に示す「画像0」〜
「画像3」を、図示の如く展開し、画像形成する場合を
説明する。
まず、上述したメモリへの画像入力制御と同様の制御
により、カラーリーダ1やフイルムスキヤナ34またはSV
録再生機31から読み込んだ4個の画像情報を、画像メモ
リである4060AR,4060AG,4060ABへ、第36図のように記憶
させる。
そして、ポイントペン421を操作して座標検知板420よ
り所望の展開位置を指定入力する。例えば展開領域を第
37図に示すように指定入力する。この場合の画像形成処
理を第27図(A)〜(F)のブロツク構成図、および第
38図、第39図に示すタイミングチヤートを参照して以下
説明する。
第38図は第37図に示す、“l1"ラインにおける画像形
成時のタイミングチヤート、第39図は第37図における
“l2"ラインにおける画像形成時のタイミングチヤート
である。
ITOP信号551は、上述と同様にプリンタ2から出力さ
れ、システムコントローラ4210はこの信号に同期して動
作を開始する。
なお、第37図(A)に示す画像のレイアウトにおい
て、「画像3」はカラーリーダ1やフイルムスキヤナ34
またはSV録再生機31からの画像を90度回転したものとな
っている。
この画像の回転処理は以下の手順で行われる。まず、
第27図におけるDMAC(ダイレクトメモリアクセスコント
ローラ)4380によって4060AR,4060AG,4060ABからワーク
メモリ4390へ画像を転送する。次に、CPU4360によって
ワークメモリ4390内で公知の画像の回転処理を行った
後、DMAC4380によって、ワークメモリ4390から4060AR,4
060AG,4060ABへの画像の転送を行い、画像の回転処理が
行われることになる。
デジタイザ16によってレイアウトされ、指示入力され
た各画像の位置情報は、第1図のビデオ処理ユニツト12
を介して前述した通りの経路で画像記憶装置3へ送られ
る。
上記位置情報は、信号ライン9460を介してCPU4360に
読み取られる。CPU4360は前記位置情報をもとに領域信
号発生器のプログラムを行うことは、すでに述べたとお
りである。
この各画像に対する展開位置情報を受取ったシステム
コントローラ4210は、各画像に対応した拡大・補間回路
4150−0〜3の動作許可信号9320−0〜3およびカウン
タイネーブル信号9102−0〜3、かつ各セレクタ制御信
号を発生し、所望の画像が得られるようになっている。
本実施例における任意の位置のレイアウトにおいて
は、例えばカウンタ0(4080−0)が画像0に、カウン
タ1(4080−1)が画像1に、カウンタ2(4080−2)
が画像2に、カウンタ3(4080−3)が画像3にそれぞ
れ対応して動作する。
第37図に示す“l1"ラインにおける画像形成時の制御
を、第38図を参照して説明する。
画像メモリ4060AR,4060AG,46060ABからの「画像0」
の読み出しは、カウンタ0(4080−0)によって、“0"
番地から“0.5M"番地(第36図に示す「画像0」の格納
領域)までを読み出す。このカウンタ4080−0〜3の出
力の切換えは、カウンタコントローラ9141の制御のもと
にセレクタ4070によって行われる。
同様に、「画像1」の読み出しは、カウンタ1(4080
−1)によって“0.5M"番地から“1Μ”番地(第36図
に示す「画像1」の格納領域)までが読み出される。こ
の読み出しのタイミングを第38図に9160AR,AG,ABとして
示す。
「画像0」および「画像1」のデータは、LUT4110AR,
4110AG,4110ABを介してマスキング/黒抽出/UCR回路412
0Aに送られ、ここで面順次の色信号9210となる。この面
順次色信号9210は、セレクタ4120によって並列化され、
各画素毎に分けられてFIFOメモリ4140−0,4140−1に送
られる。そして、システムコントローラ4210からの拡大
・補間回路4150−0,4150−1への動作許可信号9320−0,
9320−1がイネーブルとなると、拡大・補間回路4150−
0,4150−1はFIFO読み出し信号9280−0,9280−1をイネ
ーブルとし、読み出し制御を開始する。
FIFOメモリ4140−0,4140−1は、この信号9280−0,92
80−1によって拡大・補間回路4150−0,4150−1への画
像データの転送を開始する。そして、この拡大・補間回
路4150−0,4150−1によって、先に、デジタイザ16で指
示された領域に従ったレイアウトおよび補間演算がされ
る。このタイミングを第38図の9300−0,9300−1に示
す。
レイアウトおよび補間演算がされた「画像0」、「画
像1」データは、セレクタ4190によって選択された後、
エツジフイルタ回路4180を通り、LUT4200に入力され
る。その後のコネクタ4550までの処理は上述と同様であ
るので説明を省略する。
次に第39図を参照して、第37図に示す“l2"ラインの
タイミングを説明する。
画像メモリ4060AR,4060AG,4060ABから拡大・補間回路
4150−1,4150−2までの処理は上述と略同様である。
ただし、“l2"ラインにおいては、「画像1」と「画
像2」が出力されているため、カウンタ1(4080−1)
とカウンタ2(4080−2)、FIFO4140−1,4140−2、拡
大・補間回路4150−1,4150−2が動作する。これらの制
御は、システムコントローラ4210からの制御信号に従っ
て行われる。
第37図に示す如く、“l2"ラインでは、「画像1」と
「画像2」が重なり合っている。この重なった部分にお
いて、どちらかの画像を画像形成するか、または両方の
画像を画像形成するかはシステムコントローラ4210から
の制御信号9340によって選択可能である。
具体的制御は上述の場合と同様である。
コネクタ4550からの信号は、ケーブルによってカラー
リーダ1と接続されている。このため、カラーリーダ1
のビデオインターフエイス201は、第4図に示す信号ラ
イン経路で画像記憶装置3よりの画像信号205Rをプリン
タインターフエイス56に選択出力する。
上述した本実施例における画像形成における画像記憶
装置3よりカラープリンタ2への、画像情報の転送処理
の詳細を第40図のタイミングチヤートを参照して以下に
説明する。
上述した如く、操作部20のスタートボタンを押すこと
によりプリンタ2が動作を始め、記録紙の搬送を開始す
る。そして、記録紙が画像形成部の先端に達するとITOP
信号551を出力する。このITOP信号551は、カラーリーダ
1を介して画像記憶装置3に送られる。画像記憶装置3
は、設定された条件のもとに、各画像メモリ4060AR,406
0AG,46060ABに格納されている画像データを読み出し、
上述したレイアウト、拡大・補間等の処理を行う。
<メモリ拡大連写> ホストコンピユータ33より送られた画像データはGPIB
4580を介して入力され、ワークメモリ4390で一旦展開さ
せ、画像メモリA,B,C,Dに書き込まれ前述した手段によ
り同様に読み出され、プリント出力を得ることができ
る。例えば第43図に示すように画像記憶メモリに転送さ
れた画像が第27図(C)に示すカウンタO(4080−0)
によって読み出されるメモリ領域であるならば、画像は
同様に第37図(A)の画像0の領域にプリント出力され
る。
またホストコンピユータからレイアウト座標情報、拡
大倍率およびプリントコマンドを送ることにより、前述
したものと同様に任意のレイアウトによる画像形成をホ
ストコンピユータの制御によって行うことができる。
さらに拡大倍率が任意に設定できるため、プリント用
紙の限定を越えて拡大出力画像を得ることができる。
第37図(G)は例えばメモリ格納画像を4枚のプリン
ト用紙に分割して拡大プリントした例を示す(以下拡大
連写と称す)。以下に詳細を説明する。
第37図(F)は第27図(C)に示すカウンタ0 4080
A−0によって読み出されるメモリ領域に格納されてい
る画像を模式的に表わした図である。
図のように拡大倍率および用紙サイズによりメモリ格
納領を任意に分割できるようになっている。ホストコン
ピユータから拡大連写コマンドを受け取ると、CPUは用
紙サイズおよび拡大倍率からメモリの分割サイズを計算
し、システムコントローラおよび読み出しカウンタ0に
セツトする。
図では分解サイズはH方向がa、V方向がbとしてい
るこれらはカウンタが読み出す先頭番地を計算するのに
用いられる。
また簡単のために図では、それぞれの4つの分割領域
が4枚のプリント出力に対応するようになっている。
第40図に示すITOP信号551により画像形成処理が開始
され、システムコントローラ4210からカウンタイネーブ
ル信号9130−0により1ラインa番地まで読み出され拡
大処理されて、カラーリーダ1に送られる。読み出しカ
ウンタは読み出しが終了すると次のラインの先頭アドレ
スを計算し、再び読み出しを繰り回しbラインまで読み
出しを行い、1枚目のプリントは終了する。続いて2枚
目のITOP信号551が来るまでに2枚目の先頭番地2を計
算し、順次繰り回し先頭番地を計算しながら4枚目まで
連続してプリントを行う。最後にプリント画像をつなぎ
合わせることにより拡大処理された画像が得られるよう
になっている。
<メモリEを用いた非矩形画像合成> 次にビツトマツプメモリEを用いた非矩形画像合成処
理について説明する。
例えば第37図(B)に示すように画像0の出力領域を
ハート型にし原稿上合成出力する場合を説明する。
前述したようにまず出力したい画像0の領域の大きさ
を考慮し、ハート型の2値画像をビツトマツプメモリE
に展開する。次に前項と同じようにカラーリーダ1より
各画像の展開領域をデジタイザ16を用いて指定入力す
る。この時画像0についてのみ非矩形領域の選択ボタン
を操作部より選択する。これら指示された各画像の位置
情報および処理情報は、第1回ビデオ処理ユニツト12を
介して画像記憶装置3へ送られる。前記送られた情報
は、信号線9460をよりCPU4360に読み取られ、これらの
情報を基に画像の出力タイミングをプログラムすること
はすでに述べたとうりである。
カラーリーダ1からのI−TOP信号を受けると画像記
憶装置3はメモリより画像の読み出しを開始し、第27図
のセレクタ4230を通過する際に画像合成が実際に行われ
る。
第41図は第27図(B)のセレクタ4230の内部概略構成
図である。3010はレジスター1でかかるレジスターにセ
ツトするデータを制御することによってビツトマツプメ
モリから8bit濃度データもしくはBI信号をCPUからプロ
グラマブルに選択できる。3020,3030はかかる選択する
ゲートである。例えば8bitの濃度データを選択するとOR
ゲート3040にて画像信号とビツトマツプの合成が行われ
る。
一方BI信号を選択するとセレクタ3050セレクト信号と
なり、前記BI信号で3050に示すレジスターに設定される
データの濃度の画像データとメモリからの画像データ93
80を選択出力できるようになっている。
非矩形の画像合成を行う場合は通常レジスター2は
“0"を設定しておく。順次読み出される画像データ9380
は、ビツトマツプから出力される、非矩形領域信号BIセ
レクト信号とするセレクタ3050にて非矩形切り抜かれ非
矩形の画像合成を可能にしている。
上記BI信号は単独でカラーリーダ1に送られカラーリ
ーダ1にて前記BI信号を利用した処理も可能である。
すなわち前述のBI信号を第2図のビデオインターフエ
イス回路201に入力する信号206として用い、かつ該ビデ
オインターフエイス回路201を第6図に示す状態にして
用いれば、リーダー側にて前述の画像合成を行うことが
出来る。
また本実施例においてはリーダー1によって読み取ら
れるカラー画像に対して、リアルタイムで画像記憶装置
3の画像を合成することも出来る。
すなわち上述のようにカラープリンタ2のITOP信号55
1に同期して、画像記憶装置3から画像が読み出される
が、また同時にカラーリーダ1も上記ITOP信号551に同
期して反射原稿999をフルカラーセンサー6にて読み出
しを開始する。カラーリーダ1の処理は上述と同様であ
るので説明を省略する。
上述した画像記憶装置3からの画像情報と、カラーリ
ーダ1からの画像情報との合成を第37図(C)のタイミ
ングチヤートを参照して以下に説明する。
第37図(C)は、第37図(A)において画像0〜4以
外の部分はリーダ1によって読み取られる反射原稿を合
成した際のl1における反射原稿999と、画像記憶装置3
から信号を合成したタイミングチヤートである。
ITOP信号551に、同期して読み出されたカラーリーダ
1の画像情報は、黒補正/白補正回路の出力信号559RGB
となり、第20図のl1においてHSYNCに同期して出力され
ている。また、画像記憶装置3からの画像情報205RGBは
デジタイザ16により指示された領域のみが出力される。
これら2種の画像情報はビデオインターフエイス101に
入力され、デジタイザ16で指示された領域以外はカラー
原稿の画像が合成回路115から出力され、デジタイザ16
で指示された領域は、画像記憶装置3からの情報が出力
される。
上述の実施例では非矩形領域の設定手段として、欲す
る領域の形状のマスクパタンをあらかじめ用意してお
き、それをリーダに読み込ますことにより、ビツトマツ
プメモリに展開していた。
さらに本実施例では、第27図(D−1)に示すように
ビツトマツプメモリをCPUバスと接続し、CPUによりビツ
トマツプメモリにマスクパタンを展開できるようにして
いる。例えば、星形、菱形、6角形他用いる頻度が高い
と思われる定型のマスクパタンの場合、そのデータもし
くはデータを発生するプログラムをCPUのプログラムROM
あるいはフオントROM407に記憶させておき、使用する際
にはプログラムを起動させ、自動的にマスクパタンを発
生させることができる。
以上の構成では、マスクパタンを作成し、読み込ませ
る必要がなく、簡単にビツトマツプメモリにマスクパタ
ンを作成することができ、第37図(B)に示す様な画像
合成をさらに簡単に実施することができる。
また本実施例においては、例えばコンピユータ33から
送信されたコードデータからCPU4360によって文字の第2
7図(D−1)に示すフオントROM4070を参照し、文字フ
オントをEに示すビツトマツプメモリ上に展開すること
もできる。このように、自由にビツトマツプメモリに文
字フオントを書き込むことができ、更に前述した第41図
のアンドゲート3020をアクテイブにし、アンドゲート30
30を非アクテイブとし、画像データ9380とビツトマツプ
メモリ上の画像とをオアゲート3040によって合成するこ
とによって、各種格納画像データとの文字合成が容易に
行えるようになっている。
また、CPU4360によって例えばパタン発生プログラム
を起動することにより、罫線Kなどもビツトマツプに書
き込むことができ、第37図(D)のようにかかる罫線と
画像データとの合成も容易にできる。この他各種固定パ
タンをCPUプログラムとして持つことができる。
さらに、ビツトマツプメモリに予め書き込んだフオン
トROM4070からの文字データと画像データとを合成し、
第37図(E)に示すように、第34図に示した各画像の下
面にメツセージのはいった画像が得られるようになって
いる。これらの文字はあらかじめ前述したように、ホス
トコンピユータより文字コードを送り展開することも可
能であるし、またリーダーから読み込みセツトしておく
ことも可能である。
<モニタテレビインターフエイスの説明> 本実施例のシステムは第1図図示のように、画像記憶
装置内の画像メモリの内容をモニタテレビ32に出力可能
である。また、SV録再生機31からのビデオ画像を出力す
ることも可能である。
以下に詳しく説明する。画像メモリ4060AR,4060AG,40
60ABに記憶されているビデオ画像データは、DMAC4380に
よって読み出され、デイスプレイメモリ4060M−R,4060M
−G,4060M−Bへ転送され、記憶される。
また一方、前述したようにシステムコントローラ4210
から各メモリに出力するコントロール信号を制御するこ
とによって、所望する画像を画像メモリに格納すると同
時にデイスプレイメモリMにも格納出来る。
また、デイスプレイメモリMの詳細を示す第27図
(E)に示すようにデイスプレイメモリ4060M−R,4060M
−G,4060M−Bに記憶されたビデオ画像データは、LUT44
20R,4420G,4420Bを通ってD/Aコンバータ4430R,4430G,44
30Bに送られ、ここでデイスプレイコントローラ4440か
らのSYNC信号4590Sに同期してアナログR信号4590R、G
信号4590G、B信号4590Bに変換され出力される。
一方、デイスプレイコントローラ4440からはこれらの
アナログ信号の出力タイミングに同期してSYNC信号9600
が出力される。このアナログR信号4590R、G信号4590
G、B信号4590B、SYNC信号4590Sをモニタ4に接続する
ことにより、画像記憶装置3の記憶内容を表示すること
ができる。
また、本実施例においては、第1図に示すホストコン
ピユータ33から第27図(B)に示す4580、GPIBコントロ
ーラ4310を介して画像記憶装置3へ制御コマンドを送る
ことによって、表示されている画像のトリミングが可能
である。
CPU4360は、ホストコンパレータ33によって指示入力
された領域情報より、上述と同様の制御で、デイスプレ
イメモリ4410R,4410G,4410Bから画像メモリ4060AR,4060
AG,4060ABへ有効領域のみを転送することによってトリ
ミングが可能である。
また、ホストコンピユータ33からの領域指示情報に対
応して第27図(B)に示すCPU4360は第29図のコンピユ
ータ4232,4233およびRAM4212に上述した場合と同様にし
てデータをセツトし、再びカラーリーダ1やSV録再生機
31から画像データを入力することにより、トリミングさ
れた画像データを4060AR,4060AG,4060ABに記憶すること
ができる。
次に、画像メモリ4060R,4060G,4060Bに複数の画像が
記憶されている場合、カラープリンタ2で記録する際に
各画像のレイアウトも、モニタテレビ32とホストコンピ
ユータ33を用いて可能である。
まずモニタテレビ32に記録紙の大きさを表示し、この
表示を見ながら各画像のレイアウトした位置情報をホス
トコンピユータ33によって入力することにより、カラー
プリンタ2で記録する各画像のレイアウトが可能であ
る。
この時の画像メモリ4060AR,4060AG,4060ABからカラー
プリンタ2への記録情報の読出し制御およびカラープリ
ンタ2での記録制御は、上述した実施例と同様であるの
で説明は省略する。
<コンピユータインターフエイスの説明> 本実施例のシステムは、第1図図示のようにホストコ
ンピユータ33を有し、画像記憶装置3と接続されてい
る。第27図(B)を用い上記ホストコンピユータ33との
インターフエイスを説明する。
ホストコンピユータ33とのインターフエイスは、コネ
クタ4580によって接続されたGPIBコントローラ4310にて
行われる。GPIBコントローラはCPUバス9610を介し、CPU
4360と接続されており、決められたプロトコルによりホ
ストコンピユータ33とのコマンドのやりとりや画像デー
タの転送が可能である。
例えば、ホストコンピユータ33よりGP−IBを介して画
像データが転送される場合、画像データは一ラインずつ
GP−IBコントローラ4310により受け取られ、一時ワーク
メモリ4390に格納される。格納されたデータは、随時ワ
ークメモリより画像格納メモリAB,CDおよびモニタデイ
スプレイメモリMにDMA転送され、再び新たにGP−IBコ
ントローラ4310よりデータを受け取り、上記の繰り回し
により画像転送を行っている。
第42図は第27図(A),(B)に示したワークメモリ
4369、画像格納メモリA〜C、およびモニタデイスプレ
メモリMの関係を表わしたブロツク図を示す。
なお、かかる第42図においては実施例の各構成要件の
符号を付し直している。ホストコンピユータ33からは、
まずはじめに転送すべき画像サイズが送られる。すなわ
ち入力端子2401、GP−IBコントローラ2402を介してホス
トコンピユータ33からCPU2403にかかる画像サイズが読
み込まれる。次に画像データが一ラインずつ読み込ま
れ、一時ワークメモリ2404に格納される。ワークメモリ
に格納された画像データは、DRAMコントローラ2405(以
下DMACと称す)により画像記憶メモリ2406,デイスプレ
イメモリ2407に順次転送される(ここでは簡単の為にR,
G,Bをひとまとめにしている)。以下にその詳細を説明
する。画像記憶メモリ2406,デイスプレイメモリ2407は
例えば第43図に示すようにアドレスを割当てられ、画像
が格納されている。図では、H方向にアドレス下位、V
方向にアドレス上位が対応している。例えば、A点はH
方向100H,V方向100HとするならばA点のアドレスは1001
00Hとなる。同様にデイスプレイメモリもまたアドレス
下位、V方向にアドレス上位を割当てている。ここで、
例えば順次送られて来る画像を、画像格納メモリ2402に
は等倍、デイスプレイメモリ2407には3/4に縮小して転
送するものとする。
まず、前述したようにホストコンピユータから送られ
る画像の画像サイズ、および縮小率がDMACにセツトさ
れ、一方、DRAMコントローラ2408,2409には格納先頭ア
ドレスおよび縮小された場合の画像サイズがセツトされ
る。上記設定終了後、CPUによりDMAC2405にコマンドが
送られ画像の転送が開始される。
DMAC2405は、ワークメモリ2404に対しアドレスおよび
▲▼信号を与え画像データを読み出している。この
とき、アドレスは順次インクリメントしていき、1Hの読
み出しが終了した時点で再びホストコンピユータより次
の一ラインを受け取りワークメモリに格納される。一
方、同時にDRAMコンピユータ2408,2409にはDMACより▲
▼,▲▼が与えられ、順次画像データ
が書き込まれるようになっている。この時、DRAMコント
ローラ2408,2409は▲▼信号をカウントし、前記
セツトした先頭アドレスより書き込みアドレスを順次イ
ンクリメントしている。H方向の書き込みが終了した時
点でV方向のアドレスがインクリメントされ、次のHの
先頭から書き込みが行われる。
上記転送が行われる際、DMACは▲▼に対してレ
ートマルチプライヤと同様の機能を持っており、従って
▲▼を間引くことにより縮小を行っている。例え
ば前記したように3/4の縮小を設定した場合、DMACはH
方向については4回に1回▲▼を間引き、V方向
については4ラインにつき1ラインの区間▲▼を
出さない様な構成となっており、結果として▲▼
によるメモリへと書き込みを制御することにより縮小を
行っている。
第44図にタイミングチヤートを示す。図のように読み
出しアドレスがワークメモリ2404に入力され、▲▼
信号によりデータがデータバスに現われる。同時に書き
込みアドレスが格納先アドレスに入力され、▲▼
信号によりデータが書き込まれる。この時、▲▼
信号が間引かれた場合前述したように書き込みアドレス
はインクリメントされず、また書き込みも行われないよ
うになっている。
〈マンマシンインターフエイスの説明〉 本実施例のシステム(第1図)は前述したように、ホ
ストコンピユータ33からとカラーリーダ1の操作部20か
ら操作可能となっている。
以下この操作部20を用いたマンマシンインターフエイ
スについて説明する。
カラーリーダ1において操作部20の外部機器キー(図
示しない)を押すことにより、第47図のAの図が操作部
20の液晶タツチパネルに表示される。
かかる第47図は画像記憶装置3へのカラーリーダ1、
フイルムスキヤナ34、またはSV録再生機31からの画像デ
ータの記憶を行う場合の操作を示した図である。
第47図Aの画像登録キーを押すと液晶タツチパネルは
Cのようになり、C図中Xとして示した破線で囲まれた
領域に表示された入力ソースを▲[▼]▼▲[▲]▼キ
ーにより選択する。
入力ソースとしては本実施例ではカラーリーダ1、フ
イルムスキヤナ34、SV録再生機31の3種類が有りこれら
が▲[▲]▼▲[▼]▼キーの操作により選択される。
このようすをC図の下に示す。
次にC図内の画像番号キーを押すことにより次に進
む。D図の場合には指定した画像番号にすでに画像が記
憶されている場合を示す。かかるDに示す画像は第47図
Yに示すエリアをオンすることによって表示される。E
図、G図、H図は、C図の入力ソースの選択(▲[▲]
▼▲[▼]▼キーにより選択)から決まりカラーリーダ
を選択した場合はE図に、フイルムスキヤナ34を選択し
た場合はG図に、SV録再生機31を選択した場合はH図と
なる。
カラーリーダ1の画像登録を選択すると第47図E図に
示す状態となる。かかる状態において第23図のデジタイ
ザ16のポインテイングペン421により、カラーリーダ1
のプラテンガラス4上の原稿999の読み取りエリアを指
示する。この指示が終了するとF図となり確認のための
図が表示される。読み取りエリアの変更がある場合は▲
[C]▼キーを押すことにより、E図にもどり、再度設
定が可能である。
読み取りエリアがOKのときは▲[OK]▼キーを押すと
G図となり、次に使用するメモリ量の設定を行う。
G図のメモリ量のバーグラフは画像記憶装置3内のメ
モリポート(第27図(A)のメモリA〜D)の装着によ
りバーグラフの長さが変化する。
画像記憶装置3は上述したメモリボード(メモリA〜
D)を1枚から最大4枚まで装着可能である。すなわち
メモリボード4枚装着時が一番長いバーグラフとなる。
G図のバーグラフは画像記憶装置3内のメモリ容量を
示すとともに、画像登録するさいの使用メモリ量を設定
する。▲[+]▼▲[−]▼キーにより登録使用メモリ
量を決定し、登録スタートキーを押すことにより第1図
の原稿走査ユニツト11がスキヤン1、原稿999読み込
む。
第1図に示す原稿操作ユニツト11からの画像情報はケ
ーブル501を通りビデオ処理ユニツト12により処理され
たのち、ビデオインターフエイス201を介して画像記憶
装置3に出力する。画像記憶装置3は入力した画像情報
をモニタテレビ3に表示する。画像記憶装置3のメモリ
(27図(C))への記憶方法は上述したものと同様であ
るため略す。
以上のようにG図のメモリ量の設定を可能に出来るた
め、同一エリアの画像を記憶する場合でも、設定メモリ
量を多くすることにより高画質に画像記憶が可能とな
る。
また、メモリ量を小さくとることにより、多くの画像
を入力することも可能である。
次にフイルムスキヤナ34からの画像登録は、G図に示
す表示となり、その登録方法はカラーリーダ1の場合と
同様であるため詳細な説明は略す。
SV再生機31からの画像登録を選択した場合には第47図
のH図の表示となり、登録スタート前に回転方向の登録
が有るか否かAGC(オートゲインコントロール)のON/OF
F、およびフイールド/フレームと設定を行う。上記設
定の後、登録スタートキーを押すことにより、SV録再生
機31からの画像情報を画像記憶装置3はメモリ(27図
(C))にとり込む、メモリへの画像記憶方法は、上述
したものと同様であるため略す。
第48図は、画像記憶装置3内のメモリからカラープリ
ンタ2へレイアウトプリントする際の操作方法を示した
図である。
第48図のC図が3種のレイアウトパターンを選択する
ため操作表示である。
固定パターンレイアウトは、あらかじめ決められたパ
ターンに画像記憶装置3のメモリの内容をプリントアウ
トするものである。
フリーレイアウトは、第23図に示すデジタイザ16のポ
イントペン421によってプリントするエリアを指示し、
そのエリアに画像記憶装置3のメモリ内容をプリントア
ウトするものである。
合成は、第23図に示すデジタイザ16のポイントペン42
1によって指示されたエリアに、画像記憶装置3のメモ
リ内容を書き込み指示されたエリア以外は、カラーリー
ダ1のプラテンガラス4上の原稿999の画像を合成しプ
リントアウトするものである。
固定レイアウトが選ばれた場合には、第48図のD図に
よって固定レイアウトプリントにおけるプリント面数の
設定を行う。固定レイアウトの各画像エリアにはA〜P
の画像エリア名が与えられており、各エリア(A〜P)
に対応する画像番号を各々、第48図,E図,F図を用いて設
定を行う。例えば第48図D図において16画面を選択した
場合には第48図Eに示す表示がなされる。E図中の例え
ばAに示すエリアを選択すると次いで表示はFに示す図
に移り、設定されたエリアに形成すべき画像の番号を第
48図中の数値キーを用いて設定する。かかる指定をくり
返すことによって複数の画像の登録を行うことが出来
る。登録すべき画像の個数は、D図において選ばれた固
定パターンの種類に応じて自動的に決定される。かかる
設定が終了すると、カラーリーダのCPUはB図にて選択
された種類の外部機器の種類応じ、例えばSVであればSV
再生機のF図にて選択された所望画面に対応する画像を
記憶装置3に格納する。
次に第1図の操作部20のスタートキー(図示しない)
に対応する画像番号の指示を促す。次いで指定した番号
のスイツチをオンを押すことにより固定レイアウトされ
たハードコピーが、プリンタ2より出力される。固定レ
イアウトプリントの16面で出力した画像は第34図に示す
ようなレイアウトでプリントされる。
第48図のJ図に示すフリーレイアウトプリントについ
て説明する。フリーレイアウトプリントは、まず最初に
各エリアを第23図に示すデジタイザ16のポイントペン42
1によって各エリアを順番に設定する。同時に各エリア
にプリントする画像番号をL図のテンキーによって選択
する。
各エリアの設定終了後、第1図の操作部20のスタート
キー(図示せず)を押すことにより、J図およびK図で
設定した領域に画像記憶装置3のメモリ内容がプリント
アウトされる。
第48図G図に示す合成レイアウトは上述したフリーレ
イアウトとエリアの設定は同様である。
エリア以外は反射原稿の画像が出力され、カラーイン
カラーの画像出力が行われる。
第49図は、第47図A図に示した状態において「モニタ
ー表示」のキーをオンにした場合、すなわちモニターテ
レビ32への表示操作と、該図に示した状態において「カ
ラーバランス」のキーをオンした場合、すなわち画像記
憶装置3内の画像情報をカラープリンタ2でプリントア
ウトする際の各画素の色味を調整する際の操作を示す。
第49図A図のモニタ表示キーを押すとC図のような表
示となり、画像記憶装置3の画像番号を選択しモニター
テレビ32に表示するかソース表示のどちらかを選択す
る。詳細は前に述べているため略す。
第49図A図のカラーバランスキーを押すことによりD
図のようになり、カラーバランスを設定する画像番号を
選択する。画像番号を選択すると液晶タツチパネルはE
図のような表示となり、レツド、グリーン、ブルー色に
対応した棒グラフが表示される。レツドの▲[+]▼キ
ーを押すと棒グラフは左側により、電気信号的には赤の
輝度信号を増幅する働きをするため、モニタ表示されて
いる赤色成分が薄くなる。これは第27図(E)のモニタ
メモリ内のルツクアツプテーブル(LUT)4420R,G,Bのカ
ーブを変化させることにより、モニタテレビの色味を変
化させるとともに第27図(C)のルツクアツプテーブル
(LUT)411OA−R,−G,−Bのカーブも変化させる。すな
わち、カラーリーダ1のCPUから画像記憶装置内のCPUへ
通信が行われ、その結果かかるLUTの書き換えは画像記
憶装置3内のCPUによって行われる。上述したように2
種のLUTを同時に変化させることにより、モニタ表示さ
れている画像と同じ色味でカラープリンタ2よりプリン
トアウトすることが可能である。
第50図は第47図A図に示す状態で「」キーをオンし
た際に表示される。第50図Bに示す表示において「SV」
キーをオンした際の表示例を示す図である。すなわちSV
録再生機31で再生されるSVデイスクの内容をモニタテレ
ビ32に表示する操作と、カラープリンタ2からプリント
アウトするための操作である。
第50図のC図がインデツクス表示またインデツクスプ
リントを選択するための操作を示す。
SVデイスクは、フイールド記録で50面、フレーム記録
で25面記録可能である。
第50図Dの表示スタートキーを押すとフイールド記録
の場合はSVデイスクの前半の25画面がモニタに表示さ
れ、E図の表示スタートキーを押すことにより後半25画
面を表示する。なおかかる場合には画像記憶装置3内の
CPUはSV再生機をリモート状態とする。
かかる場合にはカラーリーダ1のCPUは画像記憶装置
内3内のCPUにSV再生機から複数のトラツクの画像を順
次メモリに記憶させる指示を発生する。すると、画像記
憶装置3内のCPUはSV再生機に対して以下の指示を発生
する。すなわちSVデイスク上に記録される50画面前半の
25画面を画像記憶装置3内のメモリに順次記憶させる。
なお、かかる場合には画像記憶装置3はSV再生機に対し
て、ヘツドの移動指示を与えるだけでよい。具体的には
画像記憶装置3に画像信号を記憶させる前に、SV再生機
の再生ヘツドがSVデイスク内の最外周トラツクをアクセ
スさせ、次いで最外周トラツクから再生されるビデオ画
像を前述のように記憶装置3内のメモリに記憶させる。
次に記憶装置3のCPUはSV再生機に対して再生ヘツドを
1トラツク分内周側に移動させる指示を出力する。次い
で画像記憶装置3はビデオ信号を再び記憶装置3内のメ
モリに記憶する。かかる操作をくり返し行うことによっ
て、画像記憶装置3は順次画像信号をメモリに記憶し、
内部のメモリにマルチインデツクス画面を作成する。ま
た、フレーム記録の場合はD図の表示スタートキーを押
すことによりSVデイスク全部を表示する。
第50図のF、G図は上述したインデツクスの内容をカ
ラープインタ2からプリントアウトする操作である。
F図の設定にしたあと操作部20のスタートキーを押す
ことにより、画像記憶装置3は、まずSV録再生機31か
ら、25画面分の画像をメモリに記憶し、そのあと、カラ
ーリーダ1を介し、カラープリンタ2でインデツクスプ
リントを行う。G図も同様であるため説明は略す。
上述したように第50図F、G図の操作を行うことによ
り、画像の登録およびレイアウトプリントが簡単に行う
ことが可能である。
<ホストコンピユータによる制御> 本実施例のシステムは、第1図図示のようにホストコ
ンピユータ33を有し、画像記憶装置3と接続されてい
る。第10図を用いて上記ホストコンピユータ33とのイン
ターフエイスを説明する。
ホストコンピユータ33とのインターフエイスはコネク
タ4580によって接続されたGP−IBコントローラ4310にて
行われる。GP−IBコントローラ4310はCPUバス9610を介
し、CPU4360と接続されており決められたプロトコルに
よりホストコンピユータ33とのコマンドのやりとりや画
像データの転送が可能である。
カラーリーダ1やSV録再生機31の画像データは、コネ
クタ4580によって接続されなGP−IBコントローラ4310に
よってホストコンピユータ33に送られ、ホストコンピユ
ータ33内の記憶領域に保存され、拡大/縮小の処理や、
1部分の画像データを切り取ったり、複数画像データの
レイアウトを行うことは、従来より行われていた。しか
し、その場合、カラー画像データ量は、かなり大きな容
量になるため、GP−IB等の汎用インターフエイスを通じ
ても、カラーリーダ1,SV録再生機31とホストコンピユー
タ33との間のデータ転送時間は非常にかかってしまう。
そこで、ホストコンピユータ33上に、入力された画像デ
ータを直接送るのではなく、ホストコンピユータ33から
決められた命令を画像記憶装置3のGP−IBコントローラ
に送り、CPU4360は、その命令を解読し、カラーリーダ
1やSV録再生機31の入力画像データを制御し、真に必要
とする画像領域のみを指定することにより、他の部分は
メモリに記憶されず、メモリを有効的に使用し、ホスト
コンピユータ33に画像データを転送しなくてもすむ。
また、ホストコンピユータ33からの命令により入力画
像データをホストコンピユータ33内の記憶領域に記憶し
なくても、画像記憶装置3は、画像メモリ4060A−R、4
060A−G、4060A−Bに複数の画像データを記憶するこ
とが可能であり、各画像のレイアウトや拡大/縮小等の
画像処理をホストコンピユータ33側で行わなくとも、ホ
ストコンピユータからの命令だけで、画像記憶装置3の
CPU4360が、その処理・指示を入力した画像データに対
して行うので、ホストコンピユータ33と画像記憶装置3
との間の画像転送の時間がかからず、処理時間の短縮を
図ることが可能となっている。
以上のべたように、コンピユータ33からの命令によ
り、画像記憶装置3がどのように、入出力画像を記憶
し、取扱うかを詳細に説明する。
画像記憶装置3で記憶される入出力画像データは、す
べて画像フアイルとして画像記憶装置内で取り扱われ
る。そのため、画像登録用メモリのメモリA(4060
A)、メモリB(4060B)、メモリC(4060C)、メモリ
D(4060D)は、RAMデイスクとして機能し、その際に、
記憶する画像フアイルは、そのフアイル名をキーとし
て、画像フアイル管理テーブル4361によって管理される
(第51図)。
画像フアイルがRAMデイスクとして機能する画像記憶
装置3に登録および記憶される場合は、登録用メモリの
メモリ7A〜Dのそれぞれを複数に分割した基本ブロツク
を最小画像フアイルの管理単位としている。
CPU4360は画像フアイル管理テーブル4361によってこ
の基本ブロツクをいくつか組み合せ、1つの大きな画像
フアイルを構成するように管理することもできる。その
際の、画像フアイル名、その画像データサイズ、フアイ
ルのプロテクト、登録用メモリの構成等の管理データは
すべて、画像フアイル管理テーブル4361に登録時記憶さ
れていく。
画像記憶装置3は、一般に画像を前述したようにリー
ダ1から入力するときには、等倍もしくは縮小して画像
記憶装置内に、画像フアイルとして登録する。そのた
め、登録する画像のサイズを大きくして登録すれば、リ
ーダー1からの原稿画像のオリジナルサイズに近づき、
縮小率が小さくなるので、その登録画像フアイルをプリ
ンタ2等へ出力する場合、品質が向上する。
CPU4360が、リーダー1等の入力装置およびコンピユ
ータ33から画像データが入力される際にキーとする画像
フアイル名は、コンピユータ33の命令により、第56図の
ような構成でフアイル名がつけられる。このフアイル名
は、コンピユータ33と画像記憶装置3と入出力装置間の
画像データの管理を明確にするものであり、コンピユー
タ33が任意の画像フアイルをつけることが可能となって
いる。
画像フアイル名の構成は、画像フアイルの名前の8文
字(ASC IIコード)と、その画像データの画像の種類を
示す拡張子より構成されている。
拡張子によって、取扱う画像のタイプが区別されるこ
とになり、画像タイプにあった構造で、登録用メモリ40
60に登録され管理することになる。
画像のタイプは拡張子が“.R"のときRGBタイプの輝度
画像データ、“.C"のときCMYKタイプの濃度画像、“.P"
のとき8ビットパレツトタイプの1670万色の中から任意
の256色を設定できる画像データを意味する。また、“.
S"のときスペシヤルフアイルで画像記憶装置3内で特別
な意味を持ち、特別な構造になっている画像フアイルを
示している。
画像記憶装置の画像を取扱うための座標系は、基準と
なる原点と用紙の幅<width>方向を表わすX方向、高
さ<height>方向を表わすY方向で構成される(第52
図)。
画像記憶装置は、各入力装置からのデータを画像記憶
装置座標系の中で処理し、各種画像データを管理する。
アナログ入力端子(RGB,ビデオ)(4500,4510,4520R,
G,B,S)からの画像を入力して、登録メモリに登録した
場合、入力画像は第53図のようなイメージで登録され
る。このときの入力画像は、X方向(width)が600ピク
セル、Y方向(height)が450ピクセルのサイズで入力
される。
デジタイザ16の座標系は、画像記憶装置からみた場
合、第54図のようになります。画像記憶装置の座標系と
デジタイザ座標系は同じものであり、それぞれの原点と
X方向,Y方向は対応している。
リーダ1の座標系は、画像記憶装置から見た場合、第
55図のようになります。画像記憶装置の座標系とリーダ
ー座標のそれぞれの原点、X方向、Y方向は対応してい
る。
次にGP−IBを介したデータのやり取りについて説明す
る。
GP−IB4310を通して、画像記憶装置3とコンピユータ
33間でやりとりをおこなうデータの種類としては、以下
のように分類される。
コマンド(命令) コンピユータ33から画像記憶装置3に対する命令 パラメータ コマンドに付随した各種の引数 データ部 ・画像データ RGB,CMYK等のカラー(モノクロ)画像のバイナリデー
タ ・拡張データ 画像記憶装置3に設定されているデータの入手や、設
定データの書き換えを行うときに転送されるデータであ
る。
応答データ: ACK/NAK,付加情報付応答(RET) すなわち、コマンドに対する画像記憶装置から返える
応答である。
以上の4種類のデータが、コンピユータ33と画像記憶
装置3との間で、GP−IBコントローラ4310を介してやり
とりされる。
以下に、この4種類のデータについて第57図を用いて
説明する。
第57図に示すように画像記憶装置3と各入出力装置リ
ーダー1、アナログ入力4500,4510,4520R,G,B,S、プリ
ンタ2の間、および画像記憶装置とコンピユータ33との
間で取扱われる画像データは、以下の4種類に分類され
る。
RGBデータタイプ CMYKデータタイプ 8ビツトパレツトデータタイプ 2値ビツトマツプデータタイプ これらの画像データは、前述した画像フアイル名の拡
張子の部分で、区別される。例えばコンピユータ33側の
SCANコマンドに付随する画像フアイル名にRGB画像デー
タを示す“.R"の拡張子がつけられていた時は、画像記
憶装置3のCPU4360は、入力装置からの入力に対して、R
GB系の輝度画像として入力制御し、画像記憶装置内に、
RGBタイプの画像データとして登録する。
第60,61図にRGBタイプの画像データの構成を示す。
画像記憶装置内では、第27図(A)に示すように登録
用メモリのメモリA〜D(4060A〜D)の基本ブロツク
を第60図のように構成させ、メモリA(4060A)であれ
ば、R画像(4060A−R)、G画像(4060A−G)、B画
像(4060A−B)の、それぞれの基本ブロツクを組合せ
る。画像のイメージ構成は、水平方向長さのwidth
(幅)と垂直方向長さのheight(高さ)のピクセル数
(ドツト数)になっている。
具体的にはRGBのカラー画像でR,G,Bそれぞれの1ピク
セル当り、8ビツト(1バイト)の深さを持っており、
それぞれがR,G,Bの3フレーム構成になっている。
よってR面の1ピクセルで256階調(0〜255)とな
り、R・G・Bの3面で256×256×256≒1670万色のデ
ータ構造となっている。
なお、0が低輝度、255が高輝度を表わす。
データ構成は、R面で左上から順に というデータ順に並んでおり、この構成がRGBという順
に続く。
画像記憶装置3と入出力装置、コンピユータ33間の画
像データの転送は第61図のような転送フオーマツトにな
っている。すなわち面順次でデータが転送される。
第62,63図にCMYKタイプの画像データのイメージ構成
とその転送フオーマツトを示す。Cはシアン、Mはマゼ
ンタ、Yはイエロー、Kはブラツクを表わす。かかる場
合には画像記憶装置3内の登録用メモリのメモリA〜D
(第27図Aに示す)の基本ブロツクを第31図のようなイ
メージ構成にし、それぞれに基本ブロツクを割当てる。
具体的にはCMYKのカラー画像で、C,M,Y,Kそれぞれの
1ピクセル当り、8ビツト(1バイト)の深さを持って
おり、それがC,M,Y,Kの4フレーム構成になっている。
よってC面の1ピクセルで256階調の表現が可能であ
り、以下M,Y,K面についても同様である。
0が低濃度、255が高濃度を表現する。
データ構成は、C面で左上から順に というデータ順に並んでおり、この構成がCMYKという順
に続く。
第64,65図に8ビットパレツトタイプの画像データイ
メージ構成と、その転送フオーマツトを示す。
画像記憶装置3の登録用メモリのメモリA〜D(第27
図A)の基本ブロツクを第64図のような構成にし、基本
ブロツクを割当てる。
1ピクセル当り8ビット(1バイト)の深さを持つイ
メージ構成を取っている。
1ピクセルの8ビツトデータ値は、第66図に示すよう
にカラーパレツトテーブル4391のカラーインデツクスNo
に対応しており、ユーザーが任意に設定した色をつけら
れる。
よって、1ピクセル当り256色の色を表現することが
可能となっている。
第85図に画像データとカラーパレツトの関係を示す。
データの構成はイメージは左上から順に というデータ順に並んでいる。
第67,68図に2値ビツトマツプタイプの画像データイ
メージ構成と、その転送フオーマツトを示す。
2値ビツトマツプは、登録用メモリのメモリE(第27
図A)を使用して登録される。
この画像データは、画像フアイル名の拡張子が“.S"
のスペシヤルフアイルとなっており、画像フアイル名
“BITMAP.S"となっていて、2値ビツトマツプタイプの
みの登録が可能なメモリE(第27図A)に対して登録さ
れる。
メモリE(第27図A)は、基本ブロツクが、そのメモ
リ全体となっているために、複数個の登録はおこなえな
い。
2値ビツトマツプタイプの画像データは、1ピクセル
当り、1ビツトの深さを持つイメージ構成を取ってい
る。
よって1ピクセル当り“0",“1"の2通りの表現とな
る。“0"は白(プリントせず)を、“1"は最大濃度
(黒)を表現する。
データ構成は、イメージの左上から順に8ビツト分す
なわち8ピクセル当りで1バイトにデータをセツトする
ため、2値ビツトマツプタイプの画像データは、width
方向で、8の倍数になっていなければならない。height
方向は任意である。
画像フアイルのサイズは、ピクセル単位で設定されて
いるため、転送されるデータ量は、次のようになる。
<width>:画像フアイルの幅(width) <height>:画像フアイルの高さ(height) 8:8ピクセルで、1バイトのデータになるため。
次に、コンピユータ33から画像記憶装置3へのコマン
ド送信に対する応答データの構成について第69図を用い
て説明する。
・基本的に画像データを除く応答データは以下のタイプ
がある。
第69図に応答データの構成を示す。
図からも解るようにコマンドの種類によってどの応答
データを受けるかが異なる。
ACKとNAKは、対になっており、コマンドの大部分はこ
のどちらかを応答データとする。
・ACKタイプの応答データは、 各コマンドに対する肯定応答であり、コマンドが画像
記憶装置3側に正常に送信・解読されたことを示す。先
頭1バイトが2EH,のこり2バイトが00Hの3バイトの固
定値 ・NAKタイプの応答データは、 各コマンドに対する否定応答であり、何らかのエラー
が発生した時に対する応答で、先頭1バイトが3DH,のこ
り2バイトがエラーコードになっている。
(エラーコード)=(上位バイト)×(100(HEX)+(下位バイト) ・RETタイプ(付属情報付応答)の応答データは、コン
ピユータ33からのコマンドに対する応答で、必要な情報
が付属して画像記憶装置3から送られてくる。構成は全
体で8バイトとなっており、先頭1バイトがヘツダ(02
H)の固定値になっている。ヘツダに続いて、第1デー
タ〜第7データまで1バイトずつ続き、それぞれのデー
タ内容は、コマンドにより異なる。
コマンドは、コンピユータ33が画像記憶装置3に対し
て画像データの入出力、画像フアイル管理等の制御をお
こなうためのもので、第70図のようなコマンドがある。
コマンドは、それ1つの命令で機能をはたすものと、
コマンドに続くパラメータが必要なものとにわけられ
る。
第58図にコマンド・パラメータの構成の一例を示す。
コマンド、および、パラメータは、文字列として画像
記憶装置3へGPIBコントローラ4310を介して送られるた
めに、パラメータ部での数値がある場合は、その数値を
10進数を表わす文字列へ変換する必要がある。また、パ
ラメータの中には画像フアイル名を示す文字列もある。
これらのコマンドにより、画像データが、コンピユー
タ33、画像記憶装置3、入力装置1,31、出力装置2,32の
各装置間でどのように流れるかを第59図に示す。
コンピユータ33からの画像記憶装置3に対するコマン
ドとして、7つに分類される。(第70〜72図) 初期化コマンド: 各種初期化をおこなう。
入出力選択コマンド: 入出力装置の選択をおこなう。
入出力モード設定コマンド: 画像の入出力の際の条件を設定する。
入出力実行コマンド: 画像の入出力動作を実行させる。
フアイル操作コマンド: 画像フアイル関係の操作をおこなう カラー設定コマンド: カラー関係の条件設定をおこなう その他コマンド: その他 次に各コマンドについての説明を行う。
第73図を用いて初期化コマンドについて説明する。
INITコマンドは、画像記憶装置3に対する初期データ
の設定を行うコマンドである。
INITBITコマンドは、2値ビツトマップのスペシヤル
フアイル“BITMAP.S"の画像をクリアするコマンドであ
る。
INITPALETコマンドは、画像記憶装置3のパレツトテ
ーブルを初期化するコマンドである。
第74図を用いて入出力選択コマンドについて説明す
る。
SSELコマンドは、カラーリーダー1、アナログ入力45
00,4510,4520R,4520G,4520B,4520Sの入力系の選択を行
う。CPU4360はnoパラメータで指定した入力系をアナロ
グ入力のときセレクタ4250,セレクタ4010で、リーダー
1入力のときセレクタ4250で入力選択するコマンドであ
る。
DSELコマンドは、カラープリンタ2への画像記憶装置
からの画像データの出力を設定するコマンドである。
第75図を用いて入出力状態設定コマンドについて説明
する。
DAREAコマンドはプリンタへ画像記憶装置から出力す
る際の左上の座標位置(sx,sy)と出力サイズ(width×
height)を設定するコマンドである。またその時の単位
をtypeで設定し、mm,inch,dot等の単位が設定できる。
SAREAコマンドは、カラーリーダー1からの入力エリ
アをDAREAコマンドと同様に設定するコマンドである。S
AREA/DAREAによる入出力の範囲決定はシステムコントロ
ーラ4210で行う。
DMODEコマンド(DAREAコマンドで指定したエリアに対
して)出力する際の変倍を4150−0〜4150−3の拡大/
補間回路にセツトするコマンドである。
SMODEコマンドは、SAREAコマンドで指定したエリアに
対して入力する際の読込み変倍をシステムコンピユータ
4210が制御するコマンドである。
ASMODEコマンドは、アナログ入力端子から画像をフイ
ールド信号として入力するかフレーム信号で入力するか
をシステムコントローラ4210とカウンタコントロール91
41で行うことをCPU4360でセツトする。
なお、フイールド信号、フレーム信号はテレビジヨン
において公知であるので説明を省略する。
第76図を用いて入出力実行コマンドについて説明す
る。
COPYコマンドは、リーダー1の反射原稿を読取り、画
像記憶装置3には、画像フアイルとして登録せずに、プ
リンタ2に直接出力させるコマンドである。その際<co
unt>として示したパラメータによりプリンタ2に出力
する枚数を指定することができる。
SCANコマンドは、かかるコマンドによりCPU4360はSSE
Lコマンドにより指定された入力装置から画像データを
読込み、<filename>と示されたパラメータで指定され
た画像フアイル名で、拡張子の画像タイプでwidth×hei
ghtピクセルのサイズで読込んで画像メモリ4060にデー
タを保持する。
その際にCPU4360は、その画像フアイル名、画像タイ
プ、画像サイズとどの画像メモリに登録したか情報を第
51図に示した画像フアイル管理テーブル4361にセツトす
る。
PRINTコマンドは、SCANコマンドとは逆に画像記憶装
置3に既に登録されている画像フアイルデータを<file
name>として示されたパラメータで指定するコマンドで
あり、CPU4360は、画像フアイルっ管理テーブル4361か
ら、画像メモリ4060からデータをビデオインターフエイ
ス201を介してプリンタへ出力する。その際に<count>
として示されたパラメータで指定された回数分くりかえ
してプリンタ出力する。
MPRINTコマンドは、画像記憶装置3内に登録されてい
る<filename>として示されたパラメータによる指定の
画像フアイルデータを仮想的に出力させるコマンドであ
る。これは、複数レイアウト合成して出力する場合に、
このコマンドによって複数の画像フアイルを順次指定
し、それごとにCPU4360は、メモリ4370にMPRINTコマン
ドで指定した画像フアイル名をストアしておき、PRINT
もしくはCOPYコマンドの指定によってトリガとなり、CP
U4360はメモリ4370内に保持していたMPRINTによる画像
フアイルを複数レイアウト合成してプリンタ2に出力す
る。
PRPRINTコマンドは、コンピユータ33からGPIBインタ
ーフエイスを介して送られてきた画像データ(width×h
eight(サイズ)を、<filename>として示すパラメー
タで指定されたフアイル名でCPU4360は、画像メモリ406
0に登録し、以下PRINTコマンドと同様の動作により、プ
リンタへ直接出力するコマンドである。
DRSCANコマンドは、カラーリーダ1からの画像データ
を指定サイズ(width×height)読込み画像メモリ4060
上に<filename>として示される指定フアイル名で登録
し、画像フアイル管理テーブルにSCANコマンド同様に属
性データをセツトする。そして、さらにGPIBインターフ
エイス4580を介して、コンピユータ33へデータを転送す
る。
次に第77図のフアイル操作コマンドについて説明す
る。
DELEコマンドは、画像記憶装置3に既に登録されてい
る画像フアイルの中で<filename>として示したパラメ
ータで指定した画像フアイルを画像フアイル管理テーブ
ル4361から削除することを行うコマンドである。その際
に、削除後の画像メモリの空き容量をCPU4360は管理テ
ーブル4361から判断し、RETタイプの応答データに空き
サイズのデータをセツトして、コンピユータ33にRET応
答の8バイト分をGPIBを介して送る。
DKCHECKコマンドは、画像記憶装置3内の画像メモリ
にtypeパラメータで指定した画像フアイルのタイプ(CM
YK,RGB,8ビツトパレツト、2値ビツトマップ)の画像
が、width×heightの画像サイズで確保できるかをCPU43
60は、画像フアイル管理テーブル4361から判断し、RET
タイプの応答データに確保の可否をセツトし、確保後の
残り容量をDKCHECKコマンドを送信してきた相手、例え
ばコンピユータ33にRET応答データとしてGPIBを介して
送信する。
例えばかかるコマンドまた特定コードによって第47図
Gに示す表示を行うことが出来る。
FNCHECKコマンドは、<filename>として示したパラ
メータで指定した画像フアイルが、画像フアイル管理テ
ーブル4361に存在するかをチエツクし、存在する/しな
いをRET応答データにセツトしてコンピユータ33に返
す。
FNLISTコマンドは、コンピユータへ現在の画像フアイ
ルの管理テーブルの内容を送信するコマンドである。
RENコマンドは、画像フアイル管理テーブルにセツト
されている画像フアイルの名前を変更するコマンドであ
り、変更前の画像フアイル名<Sfilename>を変更後の
<Dfilename>に変えるコマンドである。
次に第78図を用いてフアイル操作コマンドで画像デー
タの入出力を伴うコマンドについて説明する。
LOADコマンドは画像記憶装置に登録されているコマン
ドの中で<filename>として示したパラメータで指定し
た画像フアイルのデータを、画像メモリ4060からGPIBを
介してコンピユータ33に転送するコマンドである。
SAVEコマンドはLOADの逆で、コンピユータ上のwidth
×height画像(サイズのデータを、<filename>パラメ
ータのフアイル名で画像記憶装置3へ、画像データの登
録をおこなう。まず、CPU4360は画像フアイル管理テー
ブル4361にフアイル名および画像のタイプ、画像サイズ
をセツトし、画像メモリ4060の空き領域へ、コンピユー
タから送られてきた画像データをセツトするコマンドで
ある。
PUTコマンドは、画像記憶装置3に既に登録されてい
る<filename>として示したパラメータで指定され画像
フアイルデータに対して、左上座標(sx,sy)からwidth
×heightのサイズの範囲で、コンピユータから送られた
画像データをはめ込むことができる。
GETコマンドは、PUTとは逆に指定した<filename>の
画像フアイルの画像データを左上座標(sx,sy)width×
heightの画像範囲で切り抜きコンピユータ33へその画像
データを転送することができる。
第80図にその他のコマンドを示す。
MONITORコマンドは<type>パラメータに応じてSSEL
コマンドで指定されたアナログ入力に対して、アナログ
出力4590R,G,B,Sに直接データを流して表示するスルー
表示の設定をデイスプレイコントローラ4440に行う。な
お、typeの定数としては例えば「0」(スルー表示が設
定)、「1」(モニタミユートを設定)等が有る。さら
に、MONITORコマンドは優先順位が他のコマンドよりも
低く、他のDSCANやSCANコマンドによってスルー表示の
設定は解除される。
PPRREQコマンドは、CPU4360がビデオインターフエイ
ス201を介して、コントロールユニツト13に対して現在
カラープリンタ2にセツトされている用紙サイズの情報
を入手し、コンピユータ側に用紙判別データを送信す
る。
PPRSELコマンドは、上記と同様にコントロールユニツ
ト13に対して、<no>パラメータで指定した、複数の用
紙トレイの中から選択を行うためのコマンドであり、画
像記憶装置3を介してカラープリンタ21に出力される。
SENSEコマンドは、画像記憶装置3とカラーリーダー
1、カラープリンタ2の各装置の状態について、CPU436
0がビデオインターフエイスを介して、コントロールユ
ニツト13と交信、入手して、コンピユータ側にそのデー
タ送信するコマンドである。
次に、画像記憶装置3に対するコンピユータ33からの
コマンド送信手順について述べる。
画像の入出力の基本となるコマンド群として大きくわ
けた場合 (i)入出力選択コマンド SSEL,DSEL (ii)入出力状態設定コマンド SMODE,SAREA,DMODE,DAREA,RPMODE,ASMODE (iii)入出力実行コマンド SCAN,DRSCAN,PRINT,MPRINT,DRPRINT となる。
第82図に示したように、画像データの入出力に対する
コマンドの送信手順には、基本となる手順がある。
まずはじめに、入出力選択コマンドを使用して、入出
力装置の選択を行い、それに対して、画像記憶装置3の
CPU4360はそのコマンドの解析を行い、それに対する応
答データのACK/NAKをコンピユータ33へ返す。
次に、入出力状態設定コマンドを、コンピユータ33
は、画像記憶装置3へ送信し、その結果をCPU4360は上
記と同様にACK/NAKの応答データをコンピユータ33へ返
す。
入出力状態設定コマンドは、入出力実行コマンドが実
行された時点で、その効力を失い、デフオルト状態にも
どる。そのため、入出力状態設定コマンドが実行されず
に入出力実行コマンドを実行した場合は、入出力状態設
定は、デフオルト値が設定される。入出力実行時に特定
の入出力状態設定にしたい場合は、入出力実行ごとに
(基本形ごと)、入出力状態設定コマンドを実行する必
要がある。
そして、実際に画像データの入出力実行を行う、入出
力実行コマンドを送りCPU4360は、それに対してはRETタ
イプの応答データを返し、肯定応答(ACK)の場合は、
実際の画像データの入出力が、入出力装置リーダー1、
SV31、プリンタ2、モニタ32等と画像記憶装置の間で行
われる。
この入出力は、前述した実施例の通りで説明は省く。
CPU4360は画像フアイル管理テーブル4361により、コ
ンピユータからの画像フアイル登録に関するコマンドに
対して、画像フアイルの属性のチエツクを事前に行った
り、フアイルの登録可能なメモリの容量(メモリA〜
D)第27図(A))を事前にチエツクする等の処理を行
い、コンピユータ33側へ知らせることが可能である。
この画像フアイルの事前チエツクのコマンドとして
は、FNCHECKと、DKCHECKコマンドがある。
この画像フアイルのチエツクに対する手順は、第82,8
3図に示すように、まず、画像フアイルの指定フアイル
の存在、および、そのフアイル属性が、RETタイプの応
答データとしてコンピユータ33側へ送られ、さらに、画
像フアイルの残り容量、もしくは、希望する画像フアイ
ルのサイズが確保できるかの応答が、RETデータとして
帰ってくる。
このフアイルチエツクの基本形は、上述した入出力コ
マンドの基本形の中に組み入れて、入出力実行する前に
画像フアイルに対して事前にチエツクし対応することも
可能となっている。
次に、画像フアイルの合成について説明する。
画像記憶装置3の登録メモリ4060に画像フアイルとし
て登録されている画像を複数合成して、カラープリンタ
2に出力するには、コンピユータ側からMPRINTコマンド
を画像記憶装置3に送ることにより可能となる。
MPRINTコマンドは、引数に画像記憶装置内に登録され
ている画像フアイル名を指定する。MPRINTコマンドのコ
マンド列を、CPU4360は、コマンド解析し、メモリ4370
上に一時的にフアイル名を登録する。
このMPRINTコマンド列を複数レイアウトする分だけ順
次コンピユータ33から送信することにRAM上に指定フア
イル名が一時的に登録され、複数レイアウトの最後の画
像のときにコンピユータ側はPRINTコマンド列を送信す
る。CPU4360は、このPRINTコマンドを解析した時点で、
RAM上のMPRINTのコマンド順に送られてきた画像フアイ
ル名の順に、CPUは画像フアイル管理テーブル4361よ
り、画像メモリ上から、指定画像データをカラープリン
タへ転送し出力する。その際の合成出力は、前述のとお
りである。
コンピユータからのMPRINTの送信順と、PRINTコマン
ドによる画像合成の優劣順は、第88図に示す通りに先に
指定した画像が優先となる。
また、2値のビツトマップメモリ(第27図Aのメモ
リ)であるスペシヤルフアイルと、画像記憶装置内に登
録されている画像フアイルとを合成するには、上述のMP
RINTとPRINTコマンドの複数指定の画像フアイル名の中
に、“BITMAP.S"のスペシヤルフアイル名をコンピユー
タ側で設定して送信すれば、CPU4360は、上述と同様
に、複数の画像フアイルの合成と2値ビツトマップデー
タとの合成を行う。なお、本実施例においては2値ビツ
トマップの画像は、ドツトが“1"のところが基本的に黒
となり、“0"の部分は他の画像フアイルの出力が優先さ
れるように切り換えられる。かかる例を第89図に示す。
かかる切り換えはリーダ1のビデオインターフエース
201を用いているので画像記憶装置の構成が簡単にな
る。
画像の合成の機能として、画像フアイルと、2値ビツ
トマップの“BITMAP.S"のスペシヤルフアイルと、リー
ダー1部の反射原稿を合成して出力することが可能で、
前述で説明した合成動作をおこなう。
コンピユータからのコマンドによる上述した動作は、
MPRINTコマンドとCOPYコマンドにより実行させることが
できる。
MPRINTによる複数画像フアイルの指定をコマンドで行
い、最後にCOPYコマンドを送信してトリガとなり、CPU4
360は、カラーリーダ側のCPUにコピー動作のための指示
を与え、さらにMPRINTコマンドによる画像フアイルとリ
ーダー部の反射原稿を合成して出力することができる。
その際、MPRINTの中で“BITMAP.S"の画像フアイルを
指定すれば、2値ビツトマップとの合成も行うことがで
きる。
本実施例においてはCOPYコマンドによるリーダー1部
の反射原稿は、優先順位が自動的に最下位となるため、
画像の背景となることができる。
コンピユーターからのコマンド送信順と、実際のプリ
ンタによる出力結果は、第90図のようになる。
カラー調節機能として本実施例では第79図に示すよう
に、カラーパレツト機能、カラーバランス機能、ガンマ
補正機能に対応した、コンピユータからのコマンドとし
て、それぞれ、PALETTEコマンド、BALANCEコマンド、GA
MMAコマンド、BITCOLORコマンドがある。
カラーパレツトは、前述のように8ビツトパレツトタ
イプの色を設定することや2値ビツトマップタイプの画
像データに色をつける場合に使用する。このためには、
カラーパレツト内のパレツト番号に色データを設定す
る。具体的には256の色データが設定でき、RGB各8ビツ
トのデータを設定する。
画像記憶装置3内のカラーパレツト4362で設定されて
いる色データをホストコンピユータに入っているカラー
パレツトと同じにすることにより、画像記憶装置3を介
して、カラープリンタ1で出力する画像の色とホストコ
ンピユータと同じにすることができる。
画像記憶装置3内のカラーパレツトテーブルは、PALE
TTEコマンドによりパレツトテーブルを画像記憶装置3
に登録されている画像フアイルごとに設定することがで
きる。そのため、拡張子が“.P"の8ビツトパレツトタ
イプの画像フアイルをPRINT,MPRINTコマンドで出力する
際に、PALETTEコマンドをコンピユーターから設定し、
その後、例えば第91図に示すように256×3(768)バイ
ト分のRGBパレツトテーブルデータをGP−IB4580を介し
て、画像記憶装置3のパレツトテーブルにセツトするPR
INT/MPRINTコマンドが実行されるとき、現在設定されて
いるパレツトテーブル4362の、R,G,B成分をそれぞれLUT
4110A−R,4110A−G,4110A−Bにセツトし、輝度から濃
度に変換するための演算をそれぞれのテーブルに行う。
その時、PRINT/MPRINTコマンドで指定されたパレツト
タイプの画像フアイルデータをパレツトテーブルを設定
したLUT4110A−R,4110A−G,4110A−Bを介して8ビツト
パレツトの輝度情報を濃度情報に変換して前述した画像
の出力の系へ順次出力して、カラープリンタにより出力
される。
8ビツトパレツトタイプの画像は、GP−IBを介してコ
ンピユータから送られてきたときワークメモリ4390に1
ラインずつセツトされ、DMAによって登録メモリ4060−
R,4060G,4060Bへ同じデータがセツトされ、順次くりか
えす。
PALETTEコマンドにより、設定できる8ビツトパレツ
トテーブルは、最大16コとなっており、複数レイアウト
による合成の時に、それぞれの8ビツトパレツトタイプ
の画像データに対して設定することができる。
複数の8ビツトパレツトタイプの画像を、MPRINTコマ
ンドで仮想出力する前に、PALETTEコマンドによりその
カラーパレツトデータ(768バイト分)を画像記憶装置
3のメモリ4370にCPU4360が一時登録する。
これをレイアウト合成する複数の8ビツトパレツト画
像についてくりかえし、最後の画像出力のときにPRINT
コマンドにより、実際の出力を実行させる。
画像記憶装置3は、PRINTコマンドにより、それまで
設定された各MPRINTコマンドによる8ビツトパレツト画
像のパレツトテーブルをメモリ4370から、順次、合成出
力するときに、出力用のカラーパレツトテーブル4362へ
セツトして、前に説明したように複数の画像を合成して
プリンタ2へ出力することが可能となる。
次に、カラーバランスの設定は、RGBタイプとCMYKタ
イプの2種類のカラーバランスを設定することがtypeパ
ラメータにより区別され可能である。この設定は、BALA
NCEコマンドにより設定できる。
RGBのカラーバランスは、LUT4110A−R,4110A−G,4110
−Bに対して輝度の傾きをBALANCEコマンドのC1,C2,C3
パラメータの±50%の値により設定し、輝度から濃度へ
変換演算する。
CMYKカラーバランスはLUT4200に対して、濃度の傾き
をBALANCEコマンドのC1,C2,C3,C4パラメータ±50%の値
により設定する。
各画像フアイルデータは上記LUTにより変換されて、
低〜高濃度、低〜高濃度に画質をかえることができる。
GAMMAコマンドは、typeパラメータによりRGBタイプの
画像フアイルデータで、CRTの発光特性が考慮されてい
るγ=0.45補正のデータに対して、プリンター2出力で
CRT上の色再現を行えるように、あらかじめ、メモリ437
0上に登録されているLUTのデータを4110A−R,4110A−G,
4110A−Bにセツトし、輝度から濃度への変換演算を加
えることにより、γ=0.45のCRT補正のかかったRGB画像
データを色再現させて出力することができる。
BITCOLORコマンドは2値のビツトマップメモリ(スペ
シヤルフアイル“BITMAP.S")(第27図(A)のメモリ
E)に対して、左上(sx,sy)座標、サイズwidth×heig
htの範囲で、indexパラメータにより指定されたカラー
パレツト4362のインデツクスNoの色を、“BITMAP.S"の
2値ビツトマップの出力をカラープリンター2に行う際
に着色することが前述のようにコンピユータからのコマ
ンドにより可能となる。BITCOLORコマンドによるsx,sy,
width,height,indexのパラメータは、CPU4360がメモリ4
370上に複数保持することが可能である。そして、実際
にMPRINTもしくはPRINTコマンドによりfilenameに“BIT
MAP.S"のフアイル名を指定した時、CPU4360はカラーリ
ーダー1/カラープリンタ2のコントロールユニツト13の
CPU22に対して、ビデオインターフエイスを介して、画
像記憶装置3から、sx,sy,width,heightのエリアのパラ
メータと、それにともなうカラーパレツトのインデツク
スNo(indexパラメータ)に対応したカラーパレツトテ
ーブル4362内のRGB成分の3バイトのカラーデータを送
信し、(複数のエリアがBITCOLORコマンドにより指定さ
れているときは順次くりかえす)、コントロールユニツ
ト13は、プログラマブルな合成ユニツト115にそれらの
パラメータをセツトして、2値ビツトマップのカラープ
リンタ出力の際に指定エリアで指定色の着色を可能とす
る。
このようにコントロールユニツト12側でエリア、色の
設定をしたあと、画像記憶装置3のCPU4360はPRINTもし
くはMPRINTコマンドによる“BITMAP.S"の2値ビツトマ
ップデータ(第27図(A)のメモリE)をビデオインタ
ーフエイスを介して、着色して出力することが、コンピ
ユータからのコマンドにより可能となる。
着色は2値ビツトマップのビツトが“1"の部分に対し
て行われる。
リモート機能により、カラーリーダー/カラープリン
タと画像記憶装置3をホストコンピユータで制御できる
状態に設定することができる。
リモートを行うコンピユータからのコマンドとして前
述したREMOTEコマンドがあり、このコマンドにより、4
つの状態にすることができる(第92図)。
システムリモート状態は、カラーリーダー/カラープ
リンタと画像記憶装置3をコンピユータからのコマンド
によって制御することが可能となる。
画像記憶装置3のみをホストコンピユータ33からのコ
マンドによって制御することができる。この時、カラー
リーダー/カラープリンタは、複写機として単体で複写
動作を行うことができる(本実施例においては本発明の
第2のリモート状態に相当する)。
ローカル状態は、ホストコンピユータからも、カラー
プリンタ/カラーリーダーの両方からローカル状態(制
御を行えない状態)になっており、カラーリーダー1の
操作部からのリモート指定か、もしくは、ホストコンピ
ユータからのREMOTEコマンドによる指定のどちらか早い
方に、リモート状態となる。
複写機リモート状態は、画像記憶装置3をカラーリー
ダー1の操作部からの指示により、リモート状態にして
制御することが可能となる(本実施例においては本発明
の第1のリモート状態に相当する)。この時、コンピユ
ータからのコマンドは、画像記憶装置3の機能を実行す
ることはできない。
これらのリモート/ローカルの状態は、ホストコンピ
ユータ33からのREMOTEコマンドのtypeパラメータによっ
て指定することができる。
REMOTEコマンドのtypeパラメータにより、CPU4360は
カラープリンタ2、カラーリーダー1のコントロールユ
ニツト13のCPU22とビデオインターフエイス201を介して
交信することにより、前述の4つのリモート/ローカル
状態をコンピユータから指示することができる。
次に第84〜87図に上述したコマンドの送信手順につい
ていくつかの例を示す。
第84図は、SCANコマンドにより、入力装置から画像デ
ータを画像記憶装置3へ画像フアイルとして登録する手
順である。図中のフアイルチエツクの基本系の部分は、
上述したように、第83図の手順に入れて事前にチエツク
することも可能である。
第85図は、PRINTコマンドにより、画像記憶装置3内
に既に登録してある画像フアイルの画像データを出力す
る手順の例である。
第86図は、DRSCANコマンドにより、入力装置から画像
データを画像記憶装置に入力し、登録を行い、その画像
データをコンピユータ33へ転送する手順を示す。
第87図は、第86図のDRSCANコマンドの逆で、コンピユ
ータ33上の画像データを出力装置で出力する例である。
次に実際のコマンド実施例をあげる。
単一の画像出力の例としてホストコンピユータ内の画
像をカラープリンタに出力する例を第93図に示す。例え
ば、1024×768ピクセルのRGBタイプの画像を用紙の左上
(10,10)mm位置から277×190mmの範囲内でセンタリン
グしてプリント出力する例について説明する。
複数画像のレイアウト出力の例とし、ホストコンピユ
ータ3内のRGBタイプの画像データ2つを1枚の用紙に
レイアウトして、カラープリンタ2で出力する例です
(第94図)。
この例では1280×1024と1024×768ピクセルのRGBタイ
プの2画像をそれぞれ図の範囲内にセンタリングしてプ
リント出力する例を示す。
複数画像を出力する場合、1画像ずつホスト3から画
像記憶装置3へ登録し仮想出力を行い、プリンタ2へ出
力する場合(第96図に示す場合)と、先に画像データを
画像記憶装置へ登録してしまい、仮想出力は全部まとめ
て出力する場合(第95図に示す場合)がある。どちらも
出力結果は同じである。
また、リーダー1からホスト3へ画像をとり込む例と
して第97図,第98図に示す。
かかる場合にはまず、リーダー1上の例えばA4サイズ
相当のエリア(297×210mm)の範囲をRGBタイプの画像
データとして、1000×707ピクセルのサイズで読み込
み、ホストコンピユータ3にデータを取り込む。
以上、述べたように、本実施例に依ればコンピユータ
33上に、入出力用の画像データを保持することなく、画
像記憶装置3とコンピユータ33間の命令(コマンド)の
やりとりだけで、画像データの入出力が可能となり、コ
ンピユータと入出力装置(リーダー1、プリンタ2等)
間のデータ転送が軽減されることが可能となる。
以上の説明において本実施例では対象画像を光電変換
する手段としてカラーラインセンサを用いたいわゆるフ
ラツトベツト型のセンサを用いたが、これに限らず例え
ばスポツト型のセンサを用いるようにしてもよく、セン
サの種類に限定されるものではない。
また、本実施例では画像形成のための手段としていわ
ゆる面順次像形成によってフルカラーの画像を形成する
カラープリンタを使用したが、かかるカラープリンタと
して面順次以外のプリンタ例えばインクジエツトプリン
タであってもよいし、熱転写型のプリンタ、或いはサイ
カラーと呼ばれるプリンタであってもよい。
また本実施例ではホストコンピユータと画像記憶装
置、カラーリーダが互いに独立した装置としてお互いに
通信を行って前述の種々の機能を実現していることで、
新規なシステムを提供することが出来る。
以上の本実施例によれば、前述の課題を解決するため
の一手段として以下の構成を備える。
即ち、画像情報を入力する入力装置1とその入力画像
情報を受け取り画像形成媒体に画像形成する画像形成出
力装置2と、画像記憶装置3とを、コンピユータ33の制
御コマンドによって、コンピユータからの制御で、画像
入力・出力装置と画像記憶装置間で画像の入出力管理を
行う場合と、画像入力・出力装置をコンイユータからの
制御ではなく、独立して画像の入出力を行える場合と、
上記の場合に加えて画像記憶装置に対してコンピユータ
から画像の入出力管理を行える場合と、画像記憶装置の
みコンピユータから画像の入出力を制御できる場合と
を、コンピユータからの制御はコマンドにより切り換え
る手段を有している。
<発明の効果> 本発明によれば、画像入出力手段により読み取られる
画像及びホストから入力される画像を記憶する記憶手段
の使用状態を、前記画像入出力手段からの設定にしたが
って制御される第1のリモート状態へ、前記ホストとは
独立して前記画像入出力手段へ与えられる指示にしたが
って移行させる、前記画像入出力手段に設けられた第1
の制御手段、 前記記憶手段の使用状態を前記ホストからの設定にし
たがって制御される第2のリモート状態へ、前記ホスト
からの第1の指示にしたがって移行させ、前記画像入出
力手段と前記記憶手段との両方が前記ホストからの設定
にしたがって制御される第3のリモート状態へ、前記ホ
ストからの第2の指示にしたがって移行させる前記記憶
手段に設けられた第2の制御手段とを有し、前記画像入
力手段、前記ホストからの早い方の指示に従って前記第
1のリモート状態、前記第2のリモート状態、前記第3
のリモート状態のいずれかを設定しているので、簡単な
構成によって、ホストコンピュータ及び画像入出力手段
からの画像をそれぞれからの設定によって、前記記憶手
段に誤りなく確実に記憶させることが可能となる。
更に本発明によれば、使用者にとっては使用しようと
している装置から記憶手段のリモート状態を設定でき、
使い勝手が良い。さらにホストから第2の指示により画
像入出力手段と記憶手段との両方をリモート状態に設定
できるのでホストからの指示を選択すれば画像入出力手
段から記憶手段に画像信号を記憶させることができる。
したがって、本発明によれば使い勝手良く、様々な画像
を誤りなく、画像記憶手段に記憶させることでき、多彩
な画像処理を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のシステムの構成を示すブロ
ツク図、 第2図は第1図に示した原稿走査ユニツト11、ビデオ処
理ユニツト、コントロールユニツト13の構成を示すブロ
ツク図、 第3図乃至第6図は第2図示のビデオインターフエイス
201の機能を説明する図、 第7図(a),(b)は第2図示の対数変換回路48の構
成および特性を説明する図、 第8図は色分解フイルターの分光特性を示す図、 第9図は色トナーの吸収波長特性を示す図、 第10図(a)は第2図示の色補正回路49の構成を示すブ
ロツク図、 第10図(b)は第10図(a)の動作を説明するための
図、 第11図は第2図示の黒文字処理回路69の構成を示すブロ
ツク図、 第12図(a),(b),(c),(d)は第11図示の回
路の動作を説明する図、 第13図(a),(b),(c),(d),(e),
(f)は領域発生回路69の発生する領域信号および該発
生回路29の構成を示すブロツク図、 第14図(a),(b),(c),(d)は領域制限マス
ク用ビツトマツプメモリ91の構成および制御タイミング
を示す図、 第15図はマスク用ビツトマツプメモリ91と原画像の画素
との関係を示す図、 第16図はマスク用ビツトマツプメモリ91上に形成される
マスクメモリの一例を示す図、 第17図(a)は第2図示の補間回路109の構成を示すブ
ロツク図、 第17図(b)は第17図(a)の示す補間回路の動作を説
明する図、 第18図(a),(b)は夫々マスクメモリ91の出力に応
じて切り出し、および合成を行った場合の一例を示す
図、 第19図は濃度変換回路116の特性を示す図、 第20図(a)はくり返し回路118の構成を示すブロツク
図、 第20図(b)はくり返し回路118の動作を説明するタイ
ミングチヤート、 第20図(c)はくり返し回路118の出力例を示す図、 第21図(A),(B),(C)はくり返し回路118の別
の出力例を示す図、 第22図はプリンタ2のプリントシーケンスを示すタイム
チヤート、 第23図はデジタイザ16の平面図、 第24図はデジタイザ16のポイントペンによって指示され
た領域の情報のアドレスを示す図、 第25図(A)は第2図の合成回路115の構成を示すブロ
ツク図、 第25図(B)はエリアコードと原稿上の領域の一例との
関係を示す図、 第25図(C)は第25図(A)に示したエリアコード発生
器130の構成を示す図、 第25図(D)は第25図(C)に示したRAM153,154のデー
タの一例を示す図、 第25図(E)は第25図(D)に示したデータに対応する
エリアを示す図、 第25図(F)は第25図(A)に示したRAM135,136のデー
タ構造を示す図、 第25図(G)は第25図(A)に示した合成の状態を説明
する図、 第25図(H)は指令領域内を指定色でマスキングし、更
にビツトマツプメモリからの文字を合成した状態を示す
図、 第25図(i)は第25図(A)に示したデコーダ146を動
作を説明する図、 第26図はカラーリーダ1から出力される信号207と画像
信号205のタイミングを示す図、 第27図(A),(B)は画像記憶装置3の構成を示すブ
ロツク図、 第27図(C)は第27図(A)に示すメモリA〜Dの構成
を示す図、 第27図(D−1)はビツトマツプメモリEの構成を示す
図、第27図(D−2)は原稿とビツトマツプメモリEに
書き込まれるデータの関係を示す図、 第27図(E)は第27図(A)に示すモニタ用メモリMの
構成を示す図、 第27図(F)は第27図(A),(B)に示すシステムコ
ントロールの内部構成の一部を示す図、 第28図(A)は第27図(A)に示すフイルタ9500の内部
構成を示すブロツク図、 第28図(B),(C)は第27図(A)に示すセレクタ42
50の内部構成を示すブロツク図、 第29図は第27図(A)に示すシステムコントローラ4210
の構成およびメモリA〜M内のFIFOメモリとの関係を示
す図、 第30図はトリミング処理を施した場合のタイミングチヤ
ート、 第31図はトリミング処理および変倍処理を施した場合の
タイミングチヤート、 第32図はメモリAの内部のメモリ4060A−R,G,Bとカウン
タコントローラ、およびカウンタとの関係を示すブロツ
ク図、 第33図はメモリA,B,C,Dを接続した場合のメモリ4060R,
G,Bの容量を示す図、 第34図は記憶装置3の画像をカラープリンタ2により画
像形成した状態を示す図、 第35図は第27図(A),(B)の回路の動作を説明する
タイミングチヤート、 第36図はメモリ4060A−R,G,Bの容量を示す図、 第37図(A),(B)は画像合成の一例を示す図、 第37図(C)は画像合成時のタイミングを示すタイミン
グチヤート、 第37図(D),(E)は画像合成の他の例を示す図、 第37図(F),(G)はメモリからの拡大連写を説明す
る図、 第38図は第37図(A)のl1ラインにおける第27図の各部
の動作を説明するタイミングチヤート、 第39図は第37図(A)のl2ラインにおける第27図の各部
の動作を説明するタイミングチヤート、 第40図はカラープリンタ2における面順次のカラー像形
成のシーケンスを示すタイミングチヤート、 第41図は第27図(B)のセレクタ4230の内部構成を示す
図、 第42図は第27図(A),(B)に示すメモリM(2407に
対応する)と画像メモリA,B,C,D(2406に対応する)と
の関係を示す図、 第43図は第42図示の回路の動作を説明するための図、 第44図は第42図示の回路動作を説明するフローチヤー
ト、 第45図は第1図に示すフイルムスキヤナ34の構成を示す
ブロツク図、 第46図は第45図に示すフイルムキヤリアの構成を示す斜
視図、 第47図乃至第50図は第1図示の操作部20の表示例を示す
図、 第51図は第1図に示したホストコンピユータ33からみた
場合の記憶装置3の構成を示すブロツク図、 第52図乃至55図は各装置の座標系を示す図、 第56図は画像フアイル名の構成を示す図、 第57図はホストコンピユータ33と画像記憶装置3との間
で転送されるデータの分類を示す図、 第58図はコマンドの構成の一例を示す図、 第59図は各種コマンドによって生じる画像データの流れ
を示す図、 第60図はR,G,B画像入力のメモリへの格納状態を示す
図、 第61図はデータ転送時の形態を示す図、 第62図はY,M,C,K画像入力のメモリへの格納状態を示す
図、 第63図はデータ転送時の形態を示す図、 第64図はパレツト画像データのメモリへの格納状態を示
す図、 第65図はデータ転送時の形態を示す図、 第66図はパレツト画像データと各パレツトのR,G,B成分
を示すデータとの対応を示す図、 第67図は2値入力のメモリへの格納状態を示す図、 第68図はデータ転送時の形態を示す図、 第69図は応答データの構成を示す図、 第70図は各コマンドの分類を示す図、 第71図乃至第80図は各コマンドを説明する図、 第81図乃至第87図は各コマンドの実行手順を示す図、 第88図、第89図、第90図は本実施例のシステムにおける
画像合成の例を示す図、 第91図はカラーパレツトの構造を示す図、 第92図はカラーリーダー1、画像記憶装置3、ホストコ
ンピユータ33との間のリモート、ローカルの関係、 第93図乃至第98図はホストコンピユータ33と画像記憶装
置3との間のコマンドのやり取りを示す図である。 図中、 1……カラーリーダ 2……カラープリンタ 3……画像記憶装置 32……モニタテレビ 33……ホストコンピユータ 11……原稿走査ユニツト 12……ビデオ処理ユニツト 16……デジタイザ 20……操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門脇 俊浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 大西 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−14245(JP,A) 特開 昭61−114306(JP,A) 特開 昭62−182833(JP,A) 特開 昭62−213476(JP,A) 特開 昭63−108474(JP,A) 特開 昭64−84380(JP,A) 特開 昭63−279662(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を読み取って記録材に像形成する画像
    入出力手段、 該入出力手段により読み取られる画像及びホストから入
    力される画像を記憶する記憶手段、 前記記憶手段の使用状態を、前記画像入出力手段からの
    設定にしたがって制御される第1のリモート状態へ、前
    記ホストとは独立して前記画像入出力手段へ与えられる
    指示にしたがって移行させる、前記画像入出力手段に設
    けられた第1の制御手段、 前記記憶手段の使用状態を前記ホストからの設定にした
    がって制御される第2のリモート状態へ、前記ホストか
    らの第1の指示にしたがって移行させ、前記画像入出力
    手段と前記記憶手段との両方が前記ホストからの設定に
    したがって制御される第3のリモート状態へ、前記ホス
    トからの第2の指示にしたがって移行させる前記記憶手
    段に設けられた第2の制御手段とを有し、前記画像入力
    手段、前記ホストからの早い方の指示に従って前記第1
    のリモート状態、前記第2のリモート状態、前記第3の
    リモート状態のいずれかを設定することを特徴とする画
    像処理システム。
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