JP3209756U - 財布 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐摩耗性を有するとともに、薄くて嵩張ることなくカード類を多数収納できる財布を提供する。【解決手段】カード類11を収納しうるカード収納部12を備えた財布10であって、カード収納部12は、合成樹脂製の基材13と基材の表面を被覆する紙製の表皮材14とにより構成されたシート材15により形成されている。【選択図】図1
Description
本考案は、財布に関するものである。
従来より、クレジットカード等のカード類を収納しうるカード収納部を備えた財布が知られている。使用者からは、財布に出来るだけ多くのカード類を収納できるようにしたいという要望がある。
しかしながら、前記したカード収納部はカード類の出し入れによる摩耗が起こりやすいため、例えば、カード収納部に皮革を使用した場合には、皮革自体の厚さを厚くする必要があった。
その結果、カード収納部にカード類を収納した場合に、カード類の厚さ寸法に加え、皮革自体の厚さ寸法も加わるため、カード収納部が嵩張ってしまうという不具合があった。
従って、財布にカード収納部を多数設けることができず、結果的にカード類の収納枚数が少なくなってしまうという不具合があった。
その結果、カード収納部にカード類を収納した場合に、カード類の厚さ寸法に加え、皮革自体の厚さ寸法も加わるため、カード収納部が嵩張ってしまうという不具合があった。
従って、財布にカード収納部を多数設けることができず、結果的にカード類の収納枚数が少なくなってしまうという不具合があった。
本件実用新案登録出願人は、このような観点から先行技術調査を行ったが、前記不具合を解消する技術を発見できなかった。
本考案は、以上のような従来からの不具合を解消するためのものであって、その課題は、嵩張ることなくカード類を多数収納できる財布を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1記載の考案にあっては、カード類を収納しうるカード収納部を備えた財布であって、前記カード収納部は、合成樹脂製の基材と前記基材の表面を被覆する紙製の表皮材とにより構成されたシート材により形成されていることを特徴とする。
従って、合成樹脂製の基材と、前記基材の表面を被覆する紙製の表皮材とにより構成されたシート材によって形成された前記カード収納部にカード類を収納することができる。
請求項2記載の考案にあっては、前記カード収納部は、前記シート材を縫着することにより形成されていることを特徴とする。
従って、前記シート材を構成する前記基材及び前記表皮材の両方が縫着されることにより前記カード収納部が形成される。
請求項3記載の考案にあっては、前記カード収納部は、平面視略横長長方形状に形成されると共に、前記カード類を前記カード類の長さ方向に沿って出し入れ可能なカード収納部開口部を備え全体袋状に形成された複数の個別カード収納部により構成されており、前記個別カード収納部の深さ寸法は、前記カード類の長さ寸法よりも小さく形成されていることを特徴とする。
従って、前記カード収納部は、前記複数の個別カード収納部より構成されており、個別カード収納部の深さ寸法は、カード類の長さ寸法よりも小さく形成されていることから、カード類を個別カード収納部に収納した際には、カード類の長さ方向端部がカード収納部開口部より突出して使用者から見えるように収納される。
請求項4記載の考案にあっては、前記カード収納部は、平面視略横長長方形状に形成されると共に、前記カード類を前記カード類の幅方向に沿って出し入れ可能なカード収納部開口部を備え全体袋状に形成された複数の個別カード収納部により構成されており、前記個別カード収納部の深さ寸法は、前記カード類の幅寸法よりも小さく形成されていることを特徴とする。
従って、前記カード収納部は、前記複数の個別カード収納部より構成されており、個別カード収納部の深さ寸法は、カード類の幅寸法よりも小さく形成されていることから、カード類を個別カード収納部に収納した際には、カード類の幅方向端部がカード収納部開口部より突出して使用者から見えるように収納される。
請求項5記載の考案にあっては、前記基材はポリエチレンテレフタラート製のフィルムであることを特徴とする。
請求項1〜5記載の財布にあっては、前記カード収納部は、合成樹脂製の基材と前記基材の表面を被覆する紙製の表皮材とにより構成されたシート材により形成されているので、耐摩耗性を有すると共に厚さ寸法の小さいカード収納部を形成することができる。
従って、財布にカード収納部を多数設けた場合であっても、皮革材又は合成皮革材を用いた場合に比して財布自体の厚さ寸法を小さくすることができる。その結果、嵩張ることなくカード類を多数収納できる財布を提供することができる。
従って、財布にカード収納部を多数設けた場合であっても、皮革材又は合成皮革材を用いた場合に比して財布自体の厚さ寸法を小さくすることができる。その結果、嵩張ることなくカード類を多数収納できる財布を提供することができる。
特に、請求項2記載の財布にあっては、前記シート材を構成する前記基材及び前記表皮材の両方が縫着されることにより前記カード収納部が形成されるので、表皮材のみが接着されてカード収納部が形成される場合に比して、より大きな強度を有するカード収納部を形成することができる。
また、強度を高めるためにシート材を折り返して接着する場合に比べて、カード収納部の厚さ寸法を小さくすることができる。
また、強度を高めるためにシート材を折り返して接着する場合に比べて、カード収納部の厚さ寸法を小さくすることができる。
また、請求項3記載の財布にあっては、カード類を収納する個別カード収納部には、カード類の長さ方向端部がカード収納部開口部より突出して利用者から見えるように収納されるため、利用者はカード類を取出さなくとも一目でカードの種類を認識することができる。
また、請求項4記載の財布にあっては、カード類を収納する個別カード収納部には、カード類の幅方向端部がカード収納部開口部より突出して利用者から見えるように収納されるため、利用者はカード類を取出さなくとも一目でカードの種類を認識することができる。
また、請求項5記載の財布にあっては、前記基材はポリエチレンテレフタラート製のフィルムであることから、請求項1記載の財布の効果に加えて、軽量でありながら、剛性が高く、耐久性に富む財布を提供することができる。
以下、本考案の一実施の形態に係る財布を、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る財布10は、カード類11を収納しうるカード収納部12、12・・・を備えた、全体合成皮革製の財布として構成されている。
図1及び図5に示すように、本実施の形態に係るカード収納部12は、合成樹脂製の基材13と基材13の表面27、27を被覆する紙製の表皮材14、14とにより構成されたシート材15により形成されている。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る財布10は、カード類11を収納しうるカード収納部12、12・・・を備えた、全体合成皮革製の財布として構成されている。
図1及び図5に示すように、本実施の形態に係るカード収納部12は、合成樹脂製の基材13と基材13の表面27、27を被覆する紙製の表皮材14、14とにより構成されたシート材15により形成されている。
また、図1〜図3に示すように、本実施の形態に係るカード収納部12は、シート材15を縫着線28、28・・・において縫着することにより形成されている。
また、図1〜図3に示すように、本実施の形態に係るカード収納部12は、平面視略横長長方形状に形成されると共に、カード類11をカード類11の長さ方向に沿って出し入れ可能なカード収納部開口部16、16・・・を備え、全体袋状に形成された個別カード収納部17、17より構成されている。
図1に示すように、本実施の形態に係る個別カード収納部17の深さ寸法L1は、カード類の長さ寸法L2よりも小さく形成されている。
図1に示すように、本実施の形態に係る個別カード収納部17の深さ寸法L1は、カード類の長さ寸法L2よりも小さく形成されている。
また、図5に示すように、本実施の形態に係る基材13はポリエチレンテレフタラート製のフィルムである。
本実施の形態に係る財布10の構成について、添付図面を用いてより詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る財布10は、二つ折り可能に形成され、長さ方向略中間部において折曲される長方形状の外皮材41と、外皮材41の厚さ方向内側に縫着され、長方形状に形成された札入れ形成材42と、外皮材41の第一折曲部45から延設され、コイン収納部47を形成するコイン収納部形成材43と、外皮材41の第二折曲部46から外方に延設され、コイン収納部47の開口部49を被覆するコイン収納部蓋部材44とを有している。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る財布10は、二つ折り可能に形成され、長さ方向略中間部において折曲される長方形状の外皮材41と、外皮材41の厚さ方向内側に縫着され、長方形状に形成された札入れ形成材42と、外皮材41の第一折曲部45から延設され、コイン収納部47を形成するコイン収納部形成材43と、外皮材41の第二折曲部46から外方に延設され、コイン収納部47の開口部49を被覆するコイン収納部蓋部材44とを有している。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る札入れ形成材42は、第一片部18と、第一片部18の端部の折曲部21を介して折り畳み可能に連設されている第二片部19と、第二片部19の端部の折曲部22を介して折曲可能に連設され、折り畳まれた際に、カード収納部12、12・・・を被覆しうる蓋部20とを備えている。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る第一片部18、第二片部19、蓋部20は、図示しないが、折曲部21及び22において折り曲げた場合には、カード収納部12を被覆して、第一片部18の裏面側に係止して第一片部18に重なって配設され、側面視三つ折り状になるように構成されている。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る第一片部18、第二片部19、蓋部20は、図示しないが、折曲部21及び22において折り曲げた場合には、カード収納部12を被覆して、第一片部18の裏面側に係止して第一片部18に重なって配設され、側面視三つ折り状になるように構成されている。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る蓋部20の内側面部23には、蓋部20を第一片部18に係止するホックボタン(オス)24、24が設けられている。
また、図3に示すように、本実施の形態に係る外皮材41には、財布10を二つ折りにした際に、蓋部20をホックボタン24、24と係合するホックボタン(メス)48、48が設けられている。
また、図3に示すように、本実施の形態に係るコイン収納部蓋部材44には、コイン収納部蓋部材44によってコイン収納部47の開口部49を被覆した場合に、コイン収納部形成材43に設けられたホックボタン(メス)50と係合してコイン収納部蓋部材44を係止するホックボタン(オス)51が設けられている。
また、図3に示すように、本実施の形態に係る外皮材41には、財布10を二つ折りにした際に、蓋部20をホックボタン24、24と係合するホックボタン(メス)48、48が設けられている。
また、図3に示すように、本実施の形態に係るコイン収納部蓋部材44には、コイン収納部蓋部材44によってコイン収納部47の開口部49を被覆した場合に、コイン収納部形成材43に設けられたホックボタン(メス)50と係合してコイン収納部蓋部材44を係止するホックボタン(オス)51が設けられている。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係るカード収納部12、12・・・は、第一片部18及び第二片部19と同じ大きさの長方形状に形成され、長さ方向中間部において互いに札入れ形成材42に対して厚さ方向に沿って縫着された3枚のカード収納基材片部25と、カード収納基材片部25の長さ方向両端部に夫々、幅方向に縫着線28において縫合形成された長方形状の個別カード収納部17とからなる。
本実施の形態に係る個別カード収納部17は、カード収納基材片部25の幅寸法と同一であると共に短い長さ寸法を有する長方形状のポケット形成材52を、長さ方向において2つ折りにし、カード収納基材片部25の両端部において二つ折りにしたポケット形成材52によりカード収納基材片部25を挟み、幅方向両端部及び幅方向中間部を縫合することにより、カード収納基材片部25に固定することにより形成されている。
本実施の形態に係るポケット形成材52はカード収納基材片部25の長さ寸法の半分よりも短く形成されており、カード収納部12、12・・・はカード収納基材片部25の長さ方向両端部において、夫々、個別カード収納部17のカード収納部開口部16が互いに対向するように配置されている。
その結果、1枚のカード収納基材片部25の表面側及び裏面側の双方において、両端部に幅方向に沿って2つ、長さ方向に沿って互いに対向して4つ、1枚のカード収納基材片部25において全体として8つ、3枚のカード収納基材片部25としては全体として24個のカード収納部12が設けられている。従って、各カード収納部12にはカード類11を収納することが可能となる。
本実施の形態に係るポケット形成材52はカード収納基材片部25の長さ寸法の半分よりも短く形成されており、カード収納部12、12・・・はカード収納基材片部25の長さ方向両端部において、夫々、個別カード収納部17のカード収納部開口部16が互いに対向するように配置されている。
その結果、1枚のカード収納基材片部25の表面側及び裏面側の双方において、両端部に幅方向に沿って2つ、長さ方向に沿って互いに対向して4つ、1枚のカード収納基材片部25において全体として8つ、3枚のカード収納基材片部25としては全体として24個のカード収納部12が設けられている。従って、各カード収納部12にはカード類11を収納することが可能となる。
また、図1〜図3に示すように、本実施の形態に係る財布10にあっては、外皮材41と、札入れ形成材42との間には、第一片部18及び第二片部19の幅寸法を合計した長さ寸法に形成され、図1及び図2中、右方に開口部を備えた紙幣収納部26が設けられている。
なお、図5に示すように、本実施の形態に係るカード収納基材片部25及びポケット形成材52は、シート材15と同様に、合成樹脂製の基材13と基材13の表面27、27を被覆する紙製の表皮材14、14とにより構成されている。
なお、図5に示すように、本実施の形態に係るカード収納基材片部25及びポケット形成材52は、シート材15と同様に、合成樹脂製の基材13と基材13の表面27、27を被覆する紙製の表皮材14、14とにより構成されている。
図4には、本考案における他の実施の形態を示す。本考案の他の実施の形態に係る財布40は、全体細長直方体形状に形成されている。
図4に示すように、本実施の形態に係る財布40は、全体長方形状に形成され、長さ方向に沿って幅方向に二つ折りとなるように形成された外皮材53により、側面長方形状の長財布として構成されており、外皮材53の内方にはカード収納部56が設けられている。
図4に示すように、本実施の形態に係る財布40は、全体長方形状に形成され、長さ方向に沿って幅方向に二つ折りとなるように形成された外皮材53により、側面長方形状の長財布として構成されており、外皮材53の内方にはカード収納部56が設けられている。
本実施の形態に係るカード収納部56は、平面視略横長長方形状に形成されると共に、カード類(図示せず)をカード類の幅方向に沿って出し入れ可能なカード収納部開口部16、16・・・を備え、全体袋状に形成された個別カード収納部17、17により構成されており、個別カード収納部17の深さ寸法は、カードの幅寸法よりも小さく形成されている。
図4に示すように、本実施の形態に係るカード収納部56は、外皮材53の長さ寸法と同一であると共に、外皮材53の半分の幅寸法を有する長方形状に形成され、財布40を二つ折りにした際に対向するように外皮材53の内側に縫着線28において縫着された一対の片部29、30と、一対の片部29、30より一回り小さい大きさの長方形状に形成され、縫着線28に沿って一対の片部29、30に夫々縫着された一対のカード収納基材片部31、31と、カード収納基材片部31の長さ方向両端部及び長さ方向中間部に夫々、幅方向に縫着線28において縫合形成された長方形状の個別カード収納部17、17・・・とからなる。
図4に示すように、本実施の形態に係る個別カード収納部17は、カード収納基材片部31の長さ寸法と略同一であると共に約2倍の幅寸法を有する長方形状の11枚のポケット形成材54を、幅方向中央において2つ折りにすることによって折曲線部55を形成し、2つ折りにしたポケット形成材54の折曲線部55以外の端部、すなわち、幅方向一端部、長さ方向両端部を互いに隣接するポケット形成材54、54と夫々縫合し、厚さ方向に沿って側面視略扇状に開閉可能に形成された折りマチ部32、32・・・を介して厚さ方向に隣接して配置されている。
図4に示すように、本実施の形態に係る折りマチ部32、32・・・は、ポケット形成材54、54の長さ方向両端部33、33において、折曲線部55の一部が切除され形成されたポケット形成材片部54aを他のポケット形成材片部54bの長さ方向両端部を挟むように折り返され、折り返されたポケット形成材片部54aが他のポケット形成材片部54bに対して、縫着線28、28において縫着されることによって形成されている。
また、図4に示すように、本実施の形態に係る個別カード収納部17は、さらに厚さ方向両端に位置するポケット形成材54、54の幅方向端部をカード収納基材片部31、31に夫々縫合し固定することにより形成されている。
図4に示すように、本実施の形態に係る個別カード収納部17は、カード収納基材片部31の長さ寸法と略同一であると共に約2倍の幅寸法を有する長方形状の11枚のポケット形成材54を、幅方向中央において2つ折りにすることによって折曲線部55を形成し、2つ折りにしたポケット形成材54の折曲線部55以外の端部、すなわち、幅方向一端部、長さ方向両端部を互いに隣接するポケット形成材54、54と夫々縫合し、厚さ方向に沿って側面視略扇状に開閉可能に形成された折りマチ部32、32・・・を介して厚さ方向に隣接して配置されている。
図4に示すように、本実施の形態に係る折りマチ部32、32・・・は、ポケット形成材54、54の長さ方向両端部33、33において、折曲線部55の一部が切除され形成されたポケット形成材片部54aを他のポケット形成材片部54bの長さ方向両端部を挟むように折り返され、折り返されたポケット形成材片部54aが他のポケット形成材片部54bに対して、縫着線28、28において縫着されることによって形成されている。
また、図4に示すように、本実施の形態に係る個別カード収納部17は、さらに厚さ方向両端に位置するポケット形成材54、54の幅方向端部をカード収納基材片部31、31に夫々縫合し固定することにより形成されている。
また、図4に示すように、本実施の形態に係るポケット形成材54にあっては、折曲線部55の長さ方向中央34、34において一部を切除することにより切欠部35が形成されている。
図4に示すように、切欠部35は厚さ方向に隣接するポケット形成材54の切欠部35と、長さ方向中間部において縫着線28において縫着されている。
その結果、図4に示すように、本実施の形態に係るカード収納部56にあっては、ポケット形成材54が縫着線28、28・・・によって幅方向に沿って画成されることによって、個別カード収納部17、17・・・が形成されている。
以上より、図4に示すように、本実施の形態に係るカード収納部開口部16は、ポケット形成材54、54・・・の折曲線部55、55、ポケット形成材片部54a、54b、切欠部35によって形成され、その結果、平面略六角形状の開口部を有するように形成されている。
その結果、一対のポケット形成材54、54間、及び、カード収納基材片部31とポケット形成材54との間において、長さ方向に沿って2つ、2枚のカード収納基材片部及び11枚のポケット形成材としては全体として24個のカード収納部56が設けられている。従って、各カード収納部56にはカード類11を収納することが可能となる。
図4に示すように、切欠部35は厚さ方向に隣接するポケット形成材54の切欠部35と、長さ方向中間部において縫着線28において縫着されている。
その結果、図4に示すように、本実施の形態に係るカード収納部56にあっては、ポケット形成材54が縫着線28、28・・・によって幅方向に沿って画成されることによって、個別カード収納部17、17・・・が形成されている。
以上より、図4に示すように、本実施の形態に係るカード収納部開口部16は、ポケット形成材54、54・・・の折曲線部55、55、ポケット形成材片部54a、54b、切欠部35によって形成され、その結果、平面略六角形状の開口部を有するように形成されている。
その結果、一対のポケット形成材54、54間、及び、カード収納基材片部31とポケット形成材54との間において、長さ方向に沿って2つ、2枚のカード収納基材片部及び11枚のポケット形成材としては全体として24個のカード収納部56が設けられている。従って、各カード収納部56にはカード類11を収納することが可能となる。
また、図4に示すように、本実施の形態に係る外皮材53の周縁部には、持ち手36を有するスライドファスナー37が設けられ、財布40を長さ方向に沿って幅方向に二つ折りにした際に、外皮材53の対向する周縁部をスライドファスナー37によって互いに係止するように構成されている。
また、図4に示すように、本実施の形態に係る財布40にあっては、片部30とカード収納基材片部31との間には、カード収納基材片部31と略同一の大きさの長方形状に形成された紙幣収納部38が設けられている。
なお、図5に示すように、本実施の形態に係るカード収納基材片部31及びポケット形成材54は、シート材15と同様に、合成樹脂製の基材13と基材13の表面27、27を被覆する紙製の表皮材14、14とにより構成されている。
それ以外の構成については、財布10の構成と同一であり、同一符号で表すことにより説明を省略する。
また、図4に示すように、本実施の形態に係る財布40にあっては、片部30とカード収納基材片部31との間には、カード収納基材片部31と略同一の大きさの長方形状に形成された紙幣収納部38が設けられている。
なお、図5に示すように、本実施の形態に係るカード収納基材片部31及びポケット形成材54は、シート材15と同様に、合成樹脂製の基材13と基材13の表面27、27を被覆する紙製の表皮材14、14とにより構成されている。
それ以外の構成については、財布10の構成と同一であり、同一符号で表すことにより説明を省略する。
以下、本実施の形態に係る財布10、40の効果について、図を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図5に示すように、本実施の形態に係る財布10、40にあっては、カード収納部12、56が、合成樹脂製の基材13と基材13の表面27、27を被覆する紙製の表皮材14、14とにより構成されたシート材15により形成されているので、耐摩耗性を有すると共に厚さ寸法の小さいカード収納部を形成することができる。
従って、財布にカード収納部を多数設けた場合であっても、皮革材又は合成皮革材を用いた場合に比して財布自体の厚さ寸法を小さくすることができる。その結果、嵩張ることなくカード類を多数収納できる財布を提供することができる。
図1〜図5に示すように、本実施の形態に係る財布10、40にあっては、カード収納部12、56が、合成樹脂製の基材13と基材13の表面27、27を被覆する紙製の表皮材14、14とにより構成されたシート材15により形成されているので、耐摩耗性を有すると共に厚さ寸法の小さいカード収納部を形成することができる。
従って、財布にカード収納部を多数設けた場合であっても、皮革材又は合成皮革材を用いた場合に比して財布自体の厚さ寸法を小さくすることができる。その結果、嵩張ることなくカード類を多数収納できる財布を提供することができる。
図1〜図5に示すように、本実施の形態に係る財布10、40にあっては、シート材15を構成する基材13及び表皮材14、14の両方が縫着されることによりカード収納部12、56が形成されるので、表皮材のみが接着されてカード収納部が形成される場合に比して、より大きな強度を有するカード収納部を形成することができる。
また、従来の皮革材又は合成皮革材を用いてカード収納部を形成する場合に比して、シート材15は厚さ寸法が小さく、ある程度の硬さを有するため、縫製がしやすく財布を容易に製造することができる。
またさらに、強度を高めるためにシート材を折り返して接着する場合に比べて、カード収納部の厚さ寸法を小さくすることができる。
また、従来の皮革材又は合成皮革材を用いてカード収納部を形成する場合に比して、シート材15は厚さ寸法が小さく、ある程度の硬さを有するため、縫製がしやすく財布を容易に製造することができる。
またさらに、強度を高めるためにシート材を折り返して接着する場合に比べて、カード収納部の厚さ寸法を小さくすることができる。
また、図1〜図4に示すように、本実施の形態に係る財布10、40にあっては、カード類11を収納する個別カード収納部17、17・・・には、カード類11の長さ方向端部又は幅方向端部がカード収納部開口部より突出して利用者から見えるように収納されるため、利用者はカード類を取出さなくとも一目でカードの種類を認識することができる。
また、本実施の形態に係る財布10、40にあっては、基材13はポリエチレンテレフタラート製のフィルムであることから、軽量でありながら、剛性が高く、耐久性に富む財布を提供することができる。
本考案に係る財布は、種々の財布に広く適用することができ、産業上利用可能性を有している。
10、40:財布
11:カード類
12:カード収納部
13:基材
14:表皮材
15、15a、15b:シート材
16:カード収納部開口部
17:個別カード収納部
18:第一片部
19:第二片部
20:蓋部
21、22:折曲部
23:内側面部
24:ホックボタン
25:カード収納基材片部
26:紙幣収納部
27:表面
28:縫着線
29:第一片部
30:第二片部
31:カード収納基材片部
32:マチ部
33:方向両端部
34:折曲線部
35:切欠部
36:持ち手
37:係止部材
38:紙幣収納部
41:外皮材
42:札入れ形成材
43:コイン収納部形成材
44:コイン収納部蓋部材
45、46:折曲部
47:コイン収納部
48:ホックボタン
49:開口部
50、51:ホックボタン
52:ポケット形成材
53:外皮材
54:ポケット形成材
54a、54b:ポケット形成材片部
55:折曲線部
56:カード収納部
L1:個別カード収納部の深さ寸法
L2:カード類の長さ寸法
11:カード類
12:カード収納部
13:基材
14:表皮材
15、15a、15b:シート材
16:カード収納部開口部
17:個別カード収納部
18:第一片部
19:第二片部
20:蓋部
21、22:折曲部
23:内側面部
24:ホックボタン
25:カード収納基材片部
26:紙幣収納部
27:表面
28:縫着線
29:第一片部
30:第二片部
31:カード収納基材片部
32:マチ部
33:方向両端部
34:折曲線部
35:切欠部
36:持ち手
37:係止部材
38:紙幣収納部
41:外皮材
42:札入れ形成材
43:コイン収納部形成材
44:コイン収納部蓋部材
45、46:折曲部
47:コイン収納部
48:ホックボタン
49:開口部
50、51:ホックボタン
52:ポケット形成材
53:外皮材
54:ポケット形成材
54a、54b:ポケット形成材片部
55:折曲線部
56:カード収納部
L1:個別カード収納部の深さ寸法
L2:カード類の長さ寸法
Claims (5)
- カード類を収納しうるカード収納部を備えた財布であって、前記カード収納部は、合成樹脂製の基材と前記基材の表面を被覆する紙製の表皮材とにより構成されたシート材により形成されていることを特徴とする財布。
- 前記カード収納部は、前記シート材を縫着することにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の財布。
- 前記カード収納部は、平面視略横長長方形状に形成されると共に、前記カード類を前記カード類の長さ方向に沿って出し入れ可能なカード収納部開口部を備え全体袋状に形成された複数の個別カード収納部により構成されており、前記個別カード収納部の深さ寸法は、前記カード類の長さ寸法よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項2記載の財布。
- 前記カード収納部は、平面視略横長長方形状に形成されると共に、前記カード類を前記カード類の幅方向に沿って出し入れ可能なカード収納部開口部を備え全体袋状に形成された複数の個別カード収納部により構成されており、前記個別カード収納部の深さ寸法は、前記カード類の幅寸法よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項2記載の財布。
- 前記基材はポリエチレンテレフタラート製のフィルムであることを特徴とする請求項1記載の財布。
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JP2017000238U JP3209756U (ja) | 2017-01-24 | 2017-01-24 | 財布 |
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JP2017000238U Active JP3209756U (ja) | 2017-01-24 | 2017-01-24 | 財布 |
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- 2017-01-24 JP JP2017000238U patent/JP3209756U/ja active Active
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