JP3209413U - 装身具 - Google Patents
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Abstract
【課題】真珠などの装飾体を嵌め込む棒状体を常に直立状態にしておくことを可能にする装身具を提供する。【解決手段】装身具100は第一支持部材110と第二支持部材120と第三支持部材130とを備えている。第一支持部材110と第二支持部材120とを相互に回動可能に連結されており、第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開いたときに、第三支持部材130の棒状体132を直立させる直立機構131,113C,123Cが設けられている。【選択図】図1
Description
本考案はペンダントその他の装身具に関する。
装身具の一例として次のURLに示されているものがある。
http://www.my−pws.com/power−stone/bonul.html?grid=top_bottom
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図42及び図43は上記URLに示されている装身具1000の概略的な平面図である。
図42に示すように、装身具1000は、第一支持部材1100と、第二支持部材1200と、第三支持部材1300と、から構成されている。
第一支持部材1100は、C字型の本体1110と、本体1110の上端付近において外側に突出している平板状の突出部1120と、から構成されている。突出部1120には厚さ方向に貫通している開口1121が形成されている。
第二支持部材1200は、C字型の本体1210と、本体1210の上端付近において外側に突出している平板状の突出部1220と、から構成されている。突出部1220には厚さ方向に貫通している開口1221が形成されている。
第一支持部材1100と第二支持部材1200とはそれらの本体1110、1210の下端において相互に回動可能に連結されている。すなわち、第一支持部材1100及び第二支持部材1200を時計方向または反時計方向に回動させることにより、開いた状態(図42に示す状態)または閉じた状態(図43に示す状態)に移行させることができる。
第一支持部材1100及び第二支持部材1200を相互に閉じた状態においては、図43に示すように、第一支持部材1100の突出部1120と第二支持部材1200の突出部1220とは相互に対向している。
第三支持部材1300は棒状体からなり、その下端において、第一支持部材1100及び第二支持部材1200に対して回動可能に連結されている。
上記のような構造を有する装身具1000は以下のように使用される。
先ず、第一支持部材1100及び第二支持部材1200を開いた状態(図42に示す状態)にする。
この後、棒状体の第三支持部材1300を真珠その他の球状の装飾体1400に形成されている貫通孔1401に通す。
次いで、図43に示すように、第一支持部材1100及び第二支持部材1200を回動させ、相互に閉じた状態にする。
これにより、ペンダントトップが形成される。さらに、第一支持部材1100及び第二支持部材1200の各突出部1120、1220に形成されている開口1121、1221にチェーンその他の紐状体1500を通すことにより、ペンダントとして使用することが可能になる。
装身具1000によれば、装飾体1400を他のものに交換することが可能であるため、一つの装身具1000において様々な装飾体1400を使用することができる。
http://www.my−pws.com/power−stone/bonul.html?grid=top_bottom
棒状体からなる第三支持部材1300は第一支持部材1100及び第二支持部材1200に対して回動可能に連結されているため、第三支持部材1300は常に直立状態(図42に示す状態)にあるわけではなく、図42に示すように、第一支持部材1100及び第二支持部材1200を開いた状態においては、第三支持部材1300が第一支持部材1100または第二支持部材1200に向う位置、すなわち、直立状態から傾斜している位置1300Aにあることがある。
このままでは、装飾体1400の取り外し及び装飾体1400の嵌め込みは不可能であるので、第三支持部材1300を直立状態(図42に示す状態)まで回動させることが必要である。
このように、従来の装身具1000には、第三支持部材1300が常に直立状態にあるとは限らないため、装飾体1400の着脱の際に、第三支持部材1300を直立状態まで回動させなければならず、余計な手間がかかるという問題点があった。
本考案はこのような従来の装身具1000における問題点に鑑みてなされたものであり、棒状体としての第三支持部材1300を常に直立状態にしておくことを可能にする装身具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本考案は、第一支持部材と、第二支持部材と、第三支持部材と、からなり、孔が形成されている装飾体を支持する装身具であって、前記第一支持部材及び前記第二支持部材はそれぞれ連結部及び接合部を備える本体を有しており、前記第三支持部材は、ベース部分と、当該ベース部分から相互に反対する二つの方向の少なくとも何れか一方向に延びる棒状体と、からなり、前記第一支持部材、前記第二支持部材及び前記第三支持部材は、前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々の前記連結部並びに前記ベース部分において、相互に回動可能に連結されており、前記第一支持部材及び前記第二支持部材が相互に閉じたときには、前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々の前記接合部が相互に接触し、前記第一支持部材及び前記第二支持部材は前記装飾体を配置可能な空間を形成し、前記棒状体は前記装飾体の前記孔に挿入可能であり、前記ベース部分は壁部を備えており、前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々の前記連結部の少なくとも何れか一方は、前記第一支持部材及び前記第二支持部材を相互に開いたときに、前記ベース部分の前記壁部または前記棒状体と当接し、前記ベース部分の回動を阻却する当接部を備えている装身具を提供する。
前記ベース部分は、円形体と、前記円形体から外側に突出する突出部分と、からなり、前記突出部分が前記壁部を形成することが好ましい。
前記ベース部分は少なくとも一つの斜壁または鉛直壁を有しており、前記斜壁または前記鉛直壁が前記壁部を形成することが好ましい。
前記当接部は前記第一支持部材及び前記第二支持部材の何れか一方に形成され、他方には、前記第三支持部材を収納可能な空洞が形成されていることが好ましい。
前記ベース部分は第二壁部を備えており、前記連結部は、前記第一支持部材及び前記第二支持部材が相互に閉じたときに、前記第二壁部と当接し、前記ベース部分の回動を阻却する第二当接部を有することが好ましい。
前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々の前記連結部には少なくとも一つの延長部が形成されており、前記延長部及び前記第三支持部材には相互に嵌合可能な凹部及び凸部が形成されており、当該凹部及び凸部の組み合わせにより、前記第一支持部材、前記第二支持部材及び前記第三支持部材は相互に回動可能に連結されていることが好ましい。
前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々は前記本体から延びる突出部を備えており、前記第一支持部材及び前記第二支持部材が相互に閉じたときに、前記突出部の各々は相互に対向して接触し合う関係にあることが好ましい。
前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々の前記突出部が対向状態にあるときに双方の前記突出部に嵌合可能なストッパー部材をさらに備えることが好ましい。
本考案に係る装身具は、第一支持部材及び第二支持部材を相互に開いたときに、棒状体を直立させる直立機構を備えている。この直立機構により、棒状体は常に直立状態にあるため、従来の装身具1000とは異なり、装飾体1400の着脱の際に、第三支持部材を直立状態まで回動させなければならないという余計な手間をかけることは不要となり、迅速に装飾体1400の着脱を行うことが可能になる。
(第一の実施形態)
図1は本考案の第一の実施形態に係る装身具100の分解図、図2は装身具100を閉じた状態の正面図、図3は装身具100を閉じた状態の側面図、図4は装身具100を開いた状態の正面図である。
図1は本考案の第一の実施形態に係る装身具100の分解図、図2は装身具100を閉じた状態の正面図、図3は装身具100を閉じた状態の側面図、図4は装身具100を開いた状態の正面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る装身具100は、第一支持部材110と、第二支持部材120と、第三支持部材130と、からなる。
第一支持部材110は、第一端部111と第二端部112とを有するC字型の本体113と、本体113の第一端部111から直線状に外側に延びる突出部114と、から構成されている。
突出部114には厚さ方向に貫通する開口115(図3参照)が形成されている。
第二支持部材120は、第一端部121と第二端部122とを有するC字型の本体123と、本体123の第一端部121から直線状に外側に延びる突出部124と、から構成されている。
突出部124には厚さ方向に貫通する開口125(図3参照)が形成されている。
第一支持部材110と第二支持部材120とはそれらの本体113、123の第二端部112、122において相互に回動可能に連結されている。すなわち、第一支持部材110または第二支持部材120を時計方向または反時計方向に回動させることにより、開いた状態(図4に示す状態)または閉じた状態(図2に示す状態)に移行させることが可能である。
第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に閉じた状態においては、図2に示すように、第一支持部材110の突出部114と第二支持部材120の突出部124とは相互に対向し、かつ、接触し合っている。
第三支持部材130は、ベース部分131と、ベース部分131から延びる棒状体132と、から構成されている。
第三支持部材130は、第一支持部材110及び第二支持部材120の各々の本体113、123の第二端部112、122において、ベース部分131を介して、第一支持部材110及び第二支持部材120に対して回動可能に連結されている。
図5は第一支持部材110、第二支持部材120及び第三支持部材130の結合状態を示す断面図である。
図1及び図5に示すように、第一支持部材110の本体113には、第二端部112において、厚さが本体113よりも小さい延長部113Aが形成されており、同様に、第二支持部材120の本体123には、第二端部122において、厚さが本体123よりも小さい延長部123Aが形成されている。第三支持部材130のベース部分131は二つの延長部113A、123A(図1及び図5参照)の間に挟まれており、第一支持部材110の延長部113Aに形成されている貫通孔113B(図1参照)、第二支持部材120の延長部123Aに形成されている貫通孔123B及びベース部分131に形成されている貫通孔131F(図1参照)に軸135を通すことにより、第一支持部材110、第二支持部材120及び第三支持部材130は相互に回動可能に結合されている。
第三支持部材130の棒状体132は装飾体1400(図4参照)に形成されている貫通孔1401に挿入可能な大きさを有している。
本実施形態に係る装身具100は、第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開いたとき及び閉じたときに、棒状体132を直立させる直立機構を備えている。
図6は第三支持部材130のベース部分131のみを示した平面図である。
図6に示すように、ベース部分131は、鉛直方向に対して斜角θ1を有する一対の第一斜壁131Aと、鉛直方向に対して斜角θ2を有する一対の第二斜壁131Bと、を備えている。
第二斜壁131Bと第一斜壁131Aとは、第二斜壁131Bが第一斜壁131Aより上方に位置するように、連続して形成されている。斜角θ2は斜角θ1より大きい(θ2>θ1)。
図1に示すように、第一支持部材110の本体113には第二端部112において延長部113Aの手前に第三斜壁113Cが形成されており、第二支持部材120の本体123には第二端部122において延長部123Aの背後に第三斜壁123Cが形成されている。
第三支持部材130のベース部分131に形成されている一対の第一斜壁131A及び一対の第二斜壁131Bと、第一支持部材110及び第二支持部材120に形成されている各第三斜壁113C、123Cとが前述の直立機構を形成している。
上記のような構造を有する本実施形態に係る装身具100は以下のようにして使用される。
先ず、第一支持部材110及び第二支持部材120を開いた状態(図4に示す状態)にする。
図7は、第一支持部材110及び第二支持部材120を閉じた状態におけるベース部分131の第二斜壁131Bと第三斜壁113C、123Cとの位置関係を示す部分的平面図であり、図8は、第一支持部材110及び第二支持部材120を開いた状態におけるベース部分131の第一斜壁131Aと第三斜壁113C、123Cとの位置関係を示す部分的平面図である。
第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開いた状態においては、図7に示すように、第一支持部材110及び第二支持部材120に形成されている各第三斜壁113C、123Cはベース部分131の各第一斜壁131Aに面的に当接する。このため、ベース部分131は軸135を中心とする時計方向への回動及び反時計方向への回動が阻害される。この結果、第三支持部材130の棒状体132は直立状態を維持する。
このように、第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開いた状態においては、直立機構の作用により、第三支持部材130の棒状体132は直立状態を維持するため、真珠その他の装飾体1400を第三支持部材130の棒状体132に嵌め込むことが容易になる。
次いで、図2に示すように、第一支持部材110及び第二支持部材120を回動させ、相互に閉じた状態にする。
第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に閉じた状態においては、図7に示すように、第一支持部材110及び第二支持部材120に形成されている各第三斜壁113C、123Cはベース部分131の各第二斜壁131Bに面的に当接する。このため、ベース部分131は軸135を中心とする時計方向への回動及び反時計方向への回動が阻害される。この結果、第三支持部材130の棒状体132は直立状態を維持する。
このように、第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に閉じた状態においても、直立機構の作用により、第三支持部材130の棒状体132は直立状態を維持する。
これにより、ペンダントトップが形成される。さらに、第一支持部材110及び第二支持部材120の各突出部114、124に形成されている開口115、125にチェーンその他の紐状体1500(図43参照)を通すことにより、装身具100をペンダントとして使用することが可能になる。
装飾体1400を他の装飾体に交換する場合には、第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開く。棒状体132は直立機構の作用によって直立状態にあるため、装飾体1400を引き抜き、新たな装飾体1400を挿入することを容易に行うことが可能である。
以上のように、本実施形態に係る装身具100は、第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開いたときに、棒状体132を直立させる直立機構を備えている。この直立機構により、棒状体132は常に直立状態にあるため、従来の装身具1000とは異なり、装飾体1400の着脱の際に、第三支持部材130を直立状態まで回動させなければならないという余計な手間をかけることは不要となり、迅速に装飾体1400の着脱を行うことが可能になる。
本実施形態に係る装身具100の構造は上記の構造に限定されるものではなく、種々の変形を施すことが可能である。
例えば、第一支持部材110の本体113及び第二支持部材120の本体123はC字型形状をなすものとして構成されているが、本体113、123の形状はC字型形状には限定されない。本体113、123の形状は、第一支持部材110及び第二支持部材120を閉じたときに装飾体1400を配置する空間を形成できる限りにおいて、任意の形状とすることが可能である。例えば、本体113、123の形状は、三角形、四角形その他の多角形、ハート型、星型など、直線を組み合わせた形状、曲線を組み合わせた形状あるいは直線と曲線を組み合わせた形状にすることができる。
また、本実施形態に係る装身具100においては、ベース部分131は一対の第一斜壁131A及び一対の第二斜壁131Bを備えるものとして構成されているが、一対の第一斜壁131Aのみを有するものとして構成することも可能である。この場合には、第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開いた場合にのみ、棒状体132は直立機構の作用により直立状態を維持するが、装飾体1400を棒状体132から引き抜いたり、装飾体1400を棒状体132に差し込む作業に支障はない。
また、第一支持部材110の突出部114及び第二支持部材120の突出部124に形成されている開口115、125の形状は任意であるが、図3に示すように、開口115、125を十字型にすることが好ましい。
紐状体1500の一端には、紐状体1500の両端を連結するための連結具が取りつけられているが、この連結具は上下左右(すなわち、一方向とそれに直交する方向)に突出している構造であることが多いため、開口115、125を十字型にすることにより、そのような連結具を開口115、125に通すことが容易になる。
第一支持部材110の突出部114及び第二支持部材120の突出部124を相互に接触させた場合、各突出部114、124が相互に離れることを防止するため、図2に示すように、各突出部114、124の相互に接触する面内に磁石140を埋め込むことも可能である。
各突出部114、124の表面内に磁石140を埋め込むことにより、各突出部114、124は相互に密着する状態が維持される。
本実施形態に係る装身具100においては、図5に示したように、第一支持部材110及び第二支持部材120にはそれぞれ一つの延長部113A、123Aが形成されているが、第一支持部材110及び第二支持部材120に形成される延長部の数は1には限定されない。2以上の任意の数の延長部を形成することが可能である。
図9は、第一支持部材110及び第二支持部材120にそれぞれ二つの延長部を形成した場合の第一支持部材110、第二支持部材120及び第三支持部材130の結合状態を示す断面図である。
図9に示すように、第一支持部材110の本体113には延長部113Aの他に第二延長部113Dが形成され、第二支持部材120の本体123には延長部123Aの他に第二延長部123Dが形成されている。第三支持部材130のベース部分131は二つの第二延長部113D、123Dの間に挟まれた状態で支持される。
図9から明らかであるように、第一支持部材110及び第二支持部材120には二以上の任意の数の延長部を形成することが可能である。
また、第一支持部材110及び第二支持部材120の各突出部の形状は本実施形態における各突出部114、124の形状には限定されない。
図10は本考案の第一の実施形態の変形例に係る装身具100Aの分解図、図11は装身具100Aを閉じた状態の正面図、図12は装身具100Aを閉じた状態の上面図、図13は装身具100Aを開いた状態の正面図である。
本変形例に係る装身具100Aにおいては、第一の実施形態における突出部114、124に代えて、楕円形のリング状の突出部114A、124Aが形成されている。
第一の実施形態における突出部114、124は左右に対称な形状を有しており、さらに、それぞれ鉛直方向に延びる平面を有しており、これらの平面を介して、二つの突出部114、124は相互に接している。これに対して、本変形例に係る装身具100Aにおいては、二つの突出部114A、124Aは同一の形状を有しており、図11及び図12に示すように、鉛直面内において相互に重なり合うように接する。
このため、第一の実施形態における突出部114、124に形成されている開口115、125は第一支持部材110及び第二支持部材120が回動する面内に形成されているが、本変形例における開口115A、125Aは第一支持部材110及び第二支持部材120が回動する面と直交する方向に形成されている。
図10乃至図13に示す本変形例に係る装身具100Aの各114A、124Aの形状から明らかであるように、第一支持部材110及び第二支持部材120に形成される各突出部の形状としては任意の形状を選択することができる。
(第二の実施形態)
図14は本考案の第二の実施形態に係る装身具200の正面図である。
図14は本考案の第二の実施形態に係る装身具200の正面図である。
本実施形態に係る装身具200は、第一の実施形態に係る装身具100と比較して、ストッパー部材210を追加的に備えている。ストッパー部材210を備えている点を除いて、本実施形態に係る装身具200は第一の実施形態に係る装身具100と同一の構造を有している。
図14に示すように、ストッパー部材210はリング形状をなしており、第一支持部材110の突出部114及び第二支持部材120の突出部124が対向状態にあるときに、二つの突出部114、124に嵌合可能なサイズを有している。
このように、ストッパー部材210を用いることにより、各突出部114、124が不用意に開いてしまうことを防止することができる。
また、第一支持部材110及び第二支持部材120が磁性を有する金属(例えば、鉄)でつくられている場合に、例えば、ストッパー部材210を磁石でつくることも可能である。ストッパー部材210を磁石でつくることにより、ストッパー部材210が各突出部114、124から意図せずに外れてしまうことを防止することが可能になる。
図15及び図16に示すように、第一の実施形態の変形例に係る装身具100Aに対しても、ストッパー部材210を適用することが可能である。
(第三の実施形態)
図17は本考案の第三の実施形態に係る装身具300の第一支持部材110の本体113及び第二支持部材120の本体123の各第二端部112、122の構造を上方から見た場合の平面図である。
図17は本考案の第三の実施形態に係る装身具300の第一支持部材110の本体113及び第二支持部材120の本体123の各第二端部112、122の構造を上方から見た場合の平面図である。
図17に示すように、本実施形態に係る装身具300における第一支持部材110の本体113には第一壁部151及び第二壁部152が形成されている。
第一壁部151及び第二壁部152は本体113から本体113の軸線方向に延長して形成されており、第一壁部151は本体113の一方の側面113Xに沿って延びており、第二壁部152は第一壁部151及び本体113の他方の側面113Yから離れて形成されている。
第一壁部151には、第二壁部152に対向する側面において、凹部161が形成されている。
第二壁部152には、第一壁部151に対向する側面において、凸部162が形成され、反対側の側面において、凸部163が形成されている。
図17に示すように、本実施形態に係る装身具300における第二支持部材120の本体123には第三壁部153及び第四壁部154が形成されている。
第三壁部153及び第四壁部154は本体123から本体123の軸線方向に延長して形成されており、第三壁部153は本体123の一方の側面123Yに沿って延びており、第四壁部154は第三壁部153及び本体123の他方の側面123Xから離れて形成されている。
第三壁部153には、第四壁部154に対向する側面において、凹部164が形成されている。
第四壁部154には、第三壁部153に対向する側面において、凸部165が形成され、反対側の側面において、凸部166が形成されている。
図18は、本実施形態に係る装身具300において、第一支持部材110、第二支持部材120及び第三支持部材130を相互に結合した状態を上方から見た場合の平面図である。
図18に示すように、第一壁部151の厚さは第四壁部154と本体123の側面123Xとの間の距離に等しく、第一壁部151と第二壁部152との間の距離は第四壁部154の厚さと第三支持部材130の厚さとの和に等しく、第四壁部154と第三壁部153との間の距離は第二壁部152の厚さと第三支持部材130の厚さとの和に等しく、第三壁部153の厚さは第二壁部152と本体113の側面113Yとの間の距離に等しく設定されている。
図18に示すように、第一支持部材110と第二支持部材120とを連結する際には、第三支持部材130は第二壁部152と第四壁部154との間に挟まれる。さらに、第四壁部154の凸部166は第一壁部151の凹部161に嵌合し、第二壁部152の凸部163は第三壁部153の凹部164に嵌合する。第二壁部152の凸部162及び第四壁部154の凸部165は第三支持部材130のベース部分131に形成されている貫通孔131Fに嵌合する。また、第三支持部材130には一箇所、厚みを薄く形成してある(図示は省略)。
第一支持部材110、第二支持部材120及び第三支持部材130を連結するには、まず、第一支持部材の第一壁部151の凹部161に第二支持部材の第四壁部154の凸部166を、第二支持部材の第三壁部153の凹部164に第一支持部材の第二壁部152の凸部163を、それぞれ嵌合させる。この状態では、第一支持部材の第二壁部152と第二支持部材の第四壁部154の間に空間があり、この空間に第二壁部152の凸部162と第四壁部154の凸部165が出っ張っている。凸部162及び凸部165が出っ張っている箇所にベース部分の薄くなっている部分が通るようにして、この空間に第三支持部材を差し込む。
以上のように、第一支持部材110と第二支持部材120とは、各凸部162、163、165、166が対応する貫通孔131Fまた凹部161、164に係合することによって、連結される。
このように、本実施形態に係る装身具300によれば、軸(第一の実施形態における軸135)を用いることなく、第一支持部材110と第二支持部材120と第三支持部材130とを相互に回動可能に連結することが可能になり、部品点数の軽減を実現することができる。
なお、本実施形態に係る装身具300の構造は上記の構造に限定されるものではない。
例えば、各本体113、123に形成される壁部の数は2に限定されるものではなく、1以上の任意の数を選択することができる。例えば、各本体113、123に3個の壁部を設けることが可能である。
さらに、凸部と凹部(または、ベース部分131の貫通孔131F)との組み合わせは本実施形態における組み合わせに限定されるものではなく、第一支持部材110、第二支持部材120及び第三支持部材130を回動可能に連結することが可能な限りにおいて、任意の組み合わせを選択することができる。
(第四の実施形態)
図19は本考案の第四の実施形態に係る装身具400における第一支持部材110の突出部114の正面図である。
図19は本考案の第四の実施形態に係る装身具400における第一支持部材110の突出部114の正面図である。
本実施形態に係る装身具400は、第一の実施形態に係る装身具100と比較して、第二棒状体410をさらに備える点において構造的に異なっている。
図20は第二棒状体410の斜視図である。
第二棒状体410は、円筒形の棒本体411と、棒本体411から外側に突出する、棒本体411より小径の円筒形の連結部412と、連結部412の先端に連結されている球形の把手413と、から構成されている。
第二棒状体410は、第一支持部材110の突出部114の内部に収納された状態と、突出部114から外部に突出した状態とを取ることができる。
図19に示すように、突出部114の内部には、開口115の下方において、棒本体411がスライド可能な孔421が突出部114の軸線方向に形成されている。さらに、突出部114の表面には、連結部412が通過可能なスリット422が孔421と連通した状態で形成されている。スリット422の上端には、把手413を収納可能な第一凹部423が突出部114の表面に形成され、さらに、スリット422の下端よりも上方には把手413を収納可能な第二凹部424が突出部114の表面に形成されている。
図21及び図22は第二棒状体410の使用方法を示す概略的な平面図である。
第二棒状体410の棒本体411は孔421の内部に収納され、連結部412はスリット422を介して外部に突出している。
図21に示すように、把手413を下方に移動させることにより、棒本体411は孔421の内部をスライドし、棒本体411は突出部114の下方に突出する。把手413を第二凹部424の内部に収納させることにより、第二棒状体410は、棒本体411が突出部114の下方から突出している状態を維持したまま、突出部114に対して固定される。
このように突出した棒本体411は装飾体1400の貫通孔1401に嵌め込むことができる。
第二棒状体410を突出部114の内部に収納する場合には、把手413を上方に回動させ第二凹部424から取り出した後、上方に移動させ、把手413が第一凹部423の位置に到達したときに、把手413を回動させ、図22に示すように、第一凹部423の内部に収納させる。
これにより、第二棒状体410は突出部114の内部に全体が収納された状態を維持したまま、突出部114に対して固定される。
なお、本実施形態に係る装身具400においては、第三支持部材130の棒状体132は、突出部114の下方に突出した第二棒状体410と干渉しない長さに設定される。
以上のように、本実施形態に係る装身具400においては、棒状体132が下方から上方に向って突出し、第二棒状体410が上方から下方に向って突出する。
また、第二棒状体410を使用しない場合には、突出部114の内部に収納しておくことが可能である。このため、装飾体1400に貫通孔1401が形成されておらず、非貫通孔しか形成されていない場合には、棒状体132のみを用いて装飾体1400を支持することができる。貫通孔1401が形成されている場合には、棒状体132及び第二棒状体410の双方または棒状体132のみを用いて装飾体1400を支持することができる。
また、後述する第六の実施形態のように棒状体132も収納可能に構成すれば、非貫通孔しか形成されていない装飾体にも対応でき、棒状体132も第二棒状体410も収納されて見えない状態で、装飾体1400を用いずに装身具400のみをペンダントトップとして用いることができる。
(第五の実施形態)
図23は本考案の第五の実施形態に係る装身具500の分解図、図24は装身具500を閉じた状態の正面図、図25は装身具500を閉じた状態の側面図、図26は装身具500を開いた状態の部分的な正面図である。
図23は本考案の第五の実施形態に係る装身具500の分解図、図24は装身具500を閉じた状態の正面図、図25は装身具500を閉じた状態の側面図、図26は装身具500を開いた状態の部分的な正面図である。
本実施形態に係る装身具500は、第一の実施形態に係る装身具100と比較して、直立機構の構造が異なっており、さらに、第三の実施形態における結合構造(図17及び図18参照)を有している。これらの点を除いて、本実施形態に係る装身具500は第一の実施形態に係る装身具100と同一の構造を有している。
図23に示すように、本実施形態における第三支持部材130のベース部分131は側壁として一対の鉛直壁501を備えている。
第一支持部材110及び第二支持部材120は、第二端部112、122の各々において、第三斜壁503及び鉛直壁504を備えている。
第一支持部材110及び第二支持部材120が相互に閉じた状態(図24に示す状態)においては、第三斜壁503は鉛直方向に対して斜角θ3をなしており、鉛直壁504は鉛直方向と平行である。
ベース部分131の一対の鉛直壁501と、第一支持部材110及び第二支持部材120の第三斜壁503及び鉛直壁504とが本実施形態における直立機構を構成している。
図27は、ベース部分131の一対の鉛直壁501と、第一支持部材110及び第二支持部材120の第三斜壁503及び鉛直壁504との分解図、図28は、第一支持部材110及び第二支持部材120を閉じた状態におけるベース部分131の鉛直壁501と第一支持部材110及び第二支持部材120の鉛直壁504との位置関係を示す部分的平面図であり、図29は、第一支持部材110及び第二支持部材120を開いた状態におけるベース部分131の鉛直壁501と第一支持部材110及び第二支持部材120の第三斜壁503との位置関係を示す部分的平面図である。
本実施形態における直立機構は以下のように作用する。
第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開いた状態においては、図29に示すように、第一支持部材110及び第二支持部材120に形成されている各第三斜壁503はベース部分131の各鉛直壁501に面的に当接する。このため、ベース部分131はその軸心を中心とする時計方向への回動及び反時計方向への回動が阻害される。この結果、第三支持部材130の棒状体132は直立状態を維持する。
第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に閉じた状態においては、図28に示すように、第一支持部材110及び第二支持部材120に形成されている各鉛直壁504はベース部分131の各鉛直壁501に面的に当接する。このため、ベース部分131はその軸心を中心とする時計方向への回動及び反時計方向への回動が阻害される。この結果、第三支持部材130の棒状体132は直立状態を維持する。
このように、第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開いた状態及び閉じた状態の何れにおいても、直立機構の作用により、第三支持部材130の棒状体132は直立状態を維持する。
(第六の実施形態)
図30は本考案の第六の実施形態に係る装身具600の分解図、図31は装身具600を閉じた状態の正面図、図32は装身具600を開いた状態の部分的な正面図である。
図30は本考案の第六の実施形態に係る装身具600の分解図、図31は装身具600を閉じた状態の正面図、図32は装身具600を開いた状態の部分的な正面図である。
本実施形態に係る装身具600は、第一の実施形態に係る装身具100と比較して、直立機構の構造及び第一支持部材110の構造が異なっており、これらの点を除いて、本実施形態に係る装身具600は第一の実施形態に係る装身具100と同一の構造を有している。
図30に示すように、本実施形態における第三支持部材130のベース部分131は、右側壁としての鉛直壁601と、鉛直壁601の下端に連続する第一斜壁602と、を備えている。
第二支持部材120は、第二端部122において、鉛直壁604と、鉛直壁604の下端に連続する斜壁605と、を備えている。
第一支持部材110及び第二支持部材120が相互に閉じた状態(図31に示す状態)においては、斜壁605は鉛直方向に対して斜角θ4をなしており、鉛直壁604は鉛直方向と平行である。
ベース部分131の第一斜壁602と、第二支持部材120の斜壁605とが本実施形態における直立機構を構成している。
さらに、本実施形態における第一支持部材110には、第三支持部材130を第一支持部材110の方向に回動させたときに第三支持部材130の全体を収容可能な内部空間610が形成されている。
図33は、第一支持部材110及び第二支持部材120を閉じた状態におけるベース部分131の鉛直壁601と第二支持部材120の鉛直壁604との間の位置関係を示す部分的平面図、図34は、第一支持部材110及び第二支持部材120を閉じた状態において第三支持部材130を第一支持部材110の内部に収納した場合の第一支持部材110と第三支持部材130との間の位置関係を示す部分的平面図、図35は、第一支持部材110及び第二支持部材120を開いた状態におけるベース部分131の第一斜壁602と第二支持部材120の斜壁605との位置関係を示す部分的平面図である。
本実施形態における直立機構は以下のように作用する。
第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開いた状態においては、図35に示すように、第二支持部材120に形成されている斜壁605はベース部分131の斜壁602に面的に当接する。このため、ベース部分131はその軸心を中心とする時計方向への回動及び反時計方向への回動が阻害される。この結果、第三支持部材130の棒状体132は直立状態を維持する。
このように、第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開いた状態においては、直立機構の作用により、第三支持部材130の棒状体132は直立状態を維持する。
第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に閉じた状態においては、図33に示すように、第二支持部材120に形成されている鉛直壁604はベース部分131の鉛直壁601に面的に当接する。このため、ベース部分131はその軸心を中心とする時計方向への回動は阻害されるがその軸心を中心とする反時計方向への回動は阻害されない。
このため、ベース部分131をその軸心を中心として反時計方向へ回動させることにより、図34に示すように、第三支持部材130の棒状体132を第一支持部材110の内部空間610の中に収納させることができる。
このように、本実施形態における直立機構によれば、第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に開いた状態においては、第三支持部材130の棒状体132を直立状態に維持することが可能であるとともに(図35参照)、第一支持部材110及び第二支持部材120を相互に閉じた状態においては、第三支持部材130の棒状体132を第一支持部材110の内部空間610の中に収納させることができる(図34参照)。このため、装飾体1400を用いずに装身具600のみをペンダントトップとして用いる場合に、棒状体132が突出していることによるデザイン上のマイナスを回避することが可能である。
(第七の実施形態)
例えば、第一の実施形態に係る装身具100においては、図2に示すように、第一支持部材110及び第二支持部材120は相互に閉じたときに、それらの間に装飾体1400を収納可能な円形の空間を形成する。この空間は図2の紙面と平行な平面内にある。
例えば、第一の実施形態に係る装身具100においては、図2に示すように、第一支持部材110及び第二支持部材120は相互に閉じたときに、それらの間に装飾体1400を収納可能な円形の空間を形成する。この空間は図2の紙面と平行な平面内にある。
装飾体1400を収納するための空間は図2の紙面と平行な平面内のみならず、図2の紙面と直交する平面内に形成することも可能である。本実施形態に係る装身具700は装飾体1400を収納するための空間を図の紙面と直交する平面内に形成する。
図36は本考案の第七の実施形態に係る装身具700の分解斜視図である。
図36に示すように、装身具700の第一支持部材710は、リング状の本体713と、本体713から半径方向外側に突出する突出部714とを有しており、第二支持部材720は、リング状の本体723と、本体723から半径方向外側に突出する突出部724とを有している。本体713及び723は、相互に同一の形状をなしており、第一支持部材710と第二支持部材720とか相互に閉じたときに相互に当接し、装飾体1400を収納するための円形の空間を形成する。この空間は図36の紙面と直交する平面内に形成される。
棒状体132を直立させる直立機構は第一の実施形態と本実施形態とでは実質的に同一である。
なお、第一の実施形態に係る装身具100においては、突出部114、124に形成される開口115、125は図2の紙面と平行に延びているのに対して、本実施形態に係る装身具700においては、突出部714、724に形成される開口715、725は図36の紙面と直交する方向に延びている。
このように、第一支持部材及び第二支持部材は、装飾体1400を収納する空間として、図の紙面と直交する方向に開口する空間(第一の実施形態)あるいは図の紙面と平行な方向に開口する空間(本実施形態)の何れをも形成することが可能である。
第一の実施形態及び本実施形態から明らかであるように、第一支持部材及び第二支持部材の形状は特定の形状に限定されるものではなく、装飾体1400を収納する空間を形成することができる限りにおいて、任意の形状を選択することができる。
(第八の実施形態)
図37(A)は本考案の第八の実施形態に係る装身具800を開いた状態の平面図、図37(B)は装身具800を閉じた状態の平面図である。装身具800は後述するようにピンブローチとして構成されている。
図37(A)は本考案の第八の実施形態に係る装身具800を開いた状態の平面図、図37(B)は装身具800を閉じた状態の平面図である。装身具800は後述するようにピンブローチとして構成されている。
図37(A)及び(B)に示すように、本実施形態に係る装身具800は、第一支持部材810と、第二支持部材820と、第三支持部材830と、からなる。
第一支持部材810は、C字型の本体813と、本体813の一端(図37(A)においては上端)から外側に延びる突出部814と、から構成されている。
突出部814には厚さが薄くなっている薄肉部815が形成されている。
第二支持部材820は、C字型の本体823と、本体823の一端(図37(A)においては上端)から外側に延びる突出部824と、から構成されている。
突出部824には厚さが薄くなっている薄肉部825が形成されている。
薄肉部824、825は相互に重なり合い、本体813、823と同一の厚さになるようになっており、さらに、薄肉部824、825が相互に重なりあったとき(図37(B)に示す状態)には、薄肉部824、825の間に後述する棒状体832が通過可能な孔が形成される。
さらに、突出部814には凸部816、突出部824には凹部826がそれぞれ形成されており、凸部816が凹部826に嵌合することにより、第一支持部材810と第二支持部材820とは取り外し可能に相互に連結することができるようになっている。
第三支持部材830は、円の下部に棒状の部分がついたベース部分831と、ベース部分831から上方に延びる棒状体832と、ベース部分831の棒状の部分が下方にさらに延びた第二棒状体833と、を有している。
第三支持部材830の棒状体832は装飾体1400(図4参照)に形成されている貫通孔1401に挿入可能な大きさを有している。
第一支持部材810の本体813と第二支持部材820の本体823の各他端はベース部分831の円周部に沿ってスライド可能な形状をなす部分を有している。
第一支持部材810、第二支持部材820及びベース部分831は相互に回動可能に連結されている。すなわち、第一支持部材810または第二支持部材820をベース部分831を中心として時計方向または反時計方向に回動させることにより、開いた状態(図37(A)に示す状態)または閉じた状態(図37(B)に示す状態)に移行させることが可能である。第一支持部材810及び第二支持部材820が相互に開く場合には、第一支持部材810及び第二支持部材820の各本体813、823の端部(図37(A)においては下端)813A、823Aがベース部分831の下部の棒状部分に接触することにより、第一支持部材810及び第二支持部材820の回動が停止する。つまり、ベース部分831の棒状部分が両側から第一支持部材810及び第二支持部材820に挟み込まれることにより、第三支持部材830の棒状体832は直立状態に維持される。
第一支持部材810及び第二支持部材820を相互に閉じた状態においては、図37(B)に示すように、第一支持部材810の突出部814と第二支持部材820の突出部824とは相互に対向し、かつ、接触し合っている。この状態においては、前述のように、突出部814、815の間に棒状体832が通過可能な孔が形成されている。
本実施形態に係る装身具800においては、棒状体832は、第一支持部材810及び第二支持部材820を相互に閉じた状態において、第一支持部材810及び第二支持部材820を越えてさらに上方まで延びる長さを有しており、棒状体832の上端は、針状になっている。この針状の部分を帽子や衣服等に突き刺し、針状の部分にキャップ840をかぶせることによってピンブローチとして使用する。
前述のように、第一支持部材810及び第二支持部材820を相互に開くと(図37(A))、第一支持部材810の本体813の端部813Aと第二支持部材820の本体823の端部823Aとが第三支持部材830のベース部分831の棒状部分(または第二棒状体833)を両側から挟み込む状態になる。このため、第二棒状体833ひいては棒状体832は直立状態に維持される。
このように、従来の装身具1000とは異なり、装飾体1400の着脱の際に、第三支持部材830を直立状態まで回動させなければならないという余計な手間をかけることは不要となり、第一の実施形態に係る装身具100と同様に、迅速に装飾体1400の着脱を行うことが可能になる。
なお、装身具800においては、棒状体832が第一支持部材810及び第二支持部材820を越える長さを有している。そのため、一見、第三支持部材830が直立していなくても装飾体1400を棒状体832に嵌め込めるように思える。しかし、第三支持部材830が直立していないと、装飾体1400を第一支持部材810及び第二支持部材820が閉じたときに形成される空間に配置できるように嵌め込もうとすると、第一支持部材810及び第二支持部材820が引っ掛かることに変わりはない。また、装飾体1400を取り出すときに第一支持部材810及び第二支持部材820が引っ掛かってしまう。つまり、棒状体832が第一支持部材810及び第二支持部材820を越える長さを有していても、装飾体1400の着脱の際に、第三支持部材830を直立状態まで回動させなくてはならないのは同様である。
ベース部分831から突出する部分の形状は図37のような棒状の形状に限られない。例として、第三支持部材830の三つの変形例を示す。
図38は第三支持部材830の第一の変形例を示す斜視図である。
第一の変形例に係る第三支持部材830Aは、第三支持部材830と比較して、第二棒状体833に代えて、リング部材835を有している。例えば、リング部材835に他の装飾体を取り付けることができる。あるいは、リング部材835それ自体に装飾を施したものとすることも可能である。
図39は第三支持部材830の第二の変形例を示す斜視図である。
第二の変形例に係る第三支持部材830Bは、第三支持部材830と比較して、第二棒状体833に代えて、球状体836を有している。例えば、球状体836それ自体に装飾を施すことが可能である。
また、第三支持部材830の第一の変形例及び第二の変形例は、本考案においてはベース部分の壁部は鉛直壁や斜壁のみでなく、湾曲壁であっても構わないことを示している。この場合、第一支持部材810及び第二支持部材820の当接部も曲面で構成することが望ましい。
図40は第三支持部材830の第三の変形例を示す斜視図である。
第三の変形例に係る第三支持部材830Cは、第三支持部材830と比較して、第二棒状体833に代えて、ブロック体837を有している。ブロック体837は、ベース部分831から下方に延びる四角柱形状の第一ブロック837Aと、第一ブロック837Aの下端と連結している横断面が長方形形状をなす第二ブロック837Bと、からなる。
第二ブロック837Bは下方から見たときに、ベース部分831の全体を覆い隠す大きさを有している。
第五の実施形態に係る装身具500におけるベース部分131の鉛直壁501は第一ブロック837Aで代用させることが可能である。装身具500を下方から見ると、第一支持部材110、第二支持部材120及び第三支持部材130の結合状態が見えるため、美観を損なうおそれがある。また、隙間が空くことで指や髪の毛、小さなゴミ等が隙間に入り込んでしまうおそれもある。このため、第三支持部材830Cを使用することにより、第二ブロック837Bが第一支持部材110、第二支持部材120及び第三支持部材130の結合状態を隠すことができるので、美観の低下を防止するとともに隙間に指、髪の毛、小さなゴミ等が入り込むことを防止することが可能である。
また、第三支持部材830A及び830Bと同様に、第三支持部材830Cそれ自体に装飾を施すことにより、装身具800のデザイン性を向上させることができる。
図41(A)は第八の実施形態に係る装身具800の変形例に係る装身具800Aを開いた状態の平面図、図41(B)は装身具800Aを閉じた状態の平面図である。
装身具800においては、第一支持部材810及び第二支持部材820は上向きに開くようにベース部分831と結合しているのに対して、装身具800Aにおいては、第一支持部材810及び第二支持部材820は下向きに開くようにベース部分831と結合している。
装身具800Aにおいては、第二棒状体833が装飾体1400の貫通孔1401に嵌合可能な大きさを有しており、装飾体1400は第二棒状体833に嵌め込まれた状態で第一支持部材810及び第二支持部材820により下端を支持される。
装身具800及び装身具800Aの例から明らかであるように、第一支持部材810及び第二支持部材820は上向き及び下向きのどちらの向きにも開くようにすることが可能である。
なお、装身具800Aにおいては、棒状体832の下端に小さな連続凸状体834を形成(棒状体832に直接形成しても良いが、リング状に形成して取り付け可能にしても良い)し、この連続凸状体834にストッパー1410(破線で示す)を取り付け、第一支持部材810及び第二支持部材820が開くことを防止するようにすることも可能である。ストッパー1410として装飾性のあるものを用いれば、さらに装飾体1400とストッパー1410の組み合わせを楽しむことが可能になる。第二の実施形態に係る装身具200におけるストッパー部材210でも同様に組み合わせを楽しむことができる。なお、図41においては、連続凸状体834はストッパー1410が移動してしまわないようにできるものであれば構わない。例えば、ネジ状に構成しても良い。
また、第八の実施形態に係る装身具800はピンブローチとして構成したが、棒状体832を太くして髪飾り(かんざし)として構成する、棒状体の上部に開口を設けてチェーン等を通し、ペンダントトップして構成する等、本考案の趣旨を変更しない限りにおいて種々の改変が可能である。ペンダントトップとして構成した第一の実施形態等、その他の実施形態においても同様に本考案の趣旨を変更しない限りにおいて種々の改変が可能である。
100 本考案の第一の実施形態に係る装身具
110 第一支持部材
113 本体
114 突出部
115 開口
120 第二支持部材
123 本体
124 突出部
125 開口
130 第三支持部材
131 ベース部分
132 棒状体
200 本考案の第二の実施形態に係る装身具
210 ストッパー部材
300 本考案の第三の実施形態に係る装身具
400 本考案の第四の実施形態に係る装身具
410 第二棒状体
500 本考案の第五の実施形態に係る装身具
600 本考案の第六の実施形態に係る装身具
700 本考案の第七の実施形態に係る装身具
800 本考案の第八の実施形態に係る装身具
110 第一支持部材
113 本体
114 突出部
115 開口
120 第二支持部材
123 本体
124 突出部
125 開口
130 第三支持部材
131 ベース部分
132 棒状体
200 本考案の第二の実施形態に係る装身具
210 ストッパー部材
300 本考案の第三の実施形態に係る装身具
400 本考案の第四の実施形態に係る装身具
410 第二棒状体
500 本考案の第五の実施形態に係る装身具
600 本考案の第六の実施形態に係る装身具
700 本考案の第七の実施形態に係る装身具
800 本考案の第八の実施形態に係る装身具
Claims (8)
- 第一支持部材と、
第二支持部材と、
第三支持部材と、
からなり、孔が形成されている装飾体を支持する装身具であって、
前記第一支持部材及び前記第二支持部材はそれぞれ連結部及び接合部を備える本体を有しており、
前記第三支持部材は、ベース部分と、当該ベース部分から相互に反対する二つの方向の少なくとも何れか一方向に延びる棒状体と、からなり、
前記第一支持部材、前記第二支持部材及び前記第三支持部材は、前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々の前記連結部並びに前記ベース部分において、相互に回動可能に連結されており、
前記第一支持部材及び前記第二支持部材が相互に閉じたときには、前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々の前記接合部が相互に接触し、前記第一支持部材及び前記第二支持部材は前記装飾体を配置可能な空間を形成し、
前記棒状体は前記装飾体の前記孔に挿入可能であり、
前記ベース部分は壁部を備えており、
前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々の前記連結部の少なくとも何れか一方は、前記第一支持部材及び前記第二支持部材を相互に開いたときに、前記ベース部分の前記壁部または前記棒状体と当接し、前記ベース部分の回動を阻却する当接部を備えている装身具。 - 前記ベース部分は、円形体と、前記円形体から外側に突出する突出部分と、からなり、
前記突出部分が前記壁部を形成することを特徴とする請求項1に記載の装身具。 - 前記ベース部分は少なくとも一つの斜壁または鉛直壁を有しており、
前記斜壁または前記鉛直壁が前記壁部を形成することを特徴とする請求項1に記載の装身具。 - 前記当接部は前記第一支持部材及び前記第二支持部材の何れか一方に形成され、他方には、前記第三支持部材を収納可能な空洞が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の装身具。
- 前記ベース部分は第二壁部を備えており、
前記連結部は、前記第一支持部材及び前記第二支持部材が相互に閉じたときに、前記第二壁部と当接し、前記ベース部分の回動を阻却する第二当接部を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の装身具。 - 前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々の前記連結部には少なくとも一つの延長部が形成されており、前記延長部及び前記第三支持部材には相互に嵌合可能な凹部及び凸部が形成されており、当該凹部及び凸部の組み合わせにより、前記第一支持部材、前記第二支持部材及び前記第三支持部材は相互に回動可能に連結されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の装身具。
- 前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々は前記本体から延びる突出部を備えており、
前記第一支持部材及び前記第二支持部材が相互に閉じたときに、前記突出部の各々は相互に対向して接触し合う関係にあることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の装身具。 - 前記第一支持部材及び前記第二支持部材の各々の前記突出部が対向状態にあるときに双方の前記突出部に嵌合可能なストッパー部材をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の装身具。
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- 2016-12-15 JP JP2016006298U patent/JP3209413U/ja not_active Expired - Fee Related
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