JP3209229B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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JP3209229B2
JP3209229B2 JP15045591A JP15045591A JP3209229B2 JP 3209229 B2 JP3209229 B2 JP 3209229B2 JP 15045591 A JP15045591 A JP 15045591A JP 15045591 A JP15045591 A JP 15045591A JP 3209229 B2 JP3209229 B2 JP 3209229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特にアクティブマトリク
ス型の液晶ディスプレイやイメージセンサや3次元集積
回路などに応用される薄膜トランジスタとその製造方
法、およびこれを用いたCMOS半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の薄膜トランジスタの構造の一例を
図1を用いて説明する。この図はチャネル方向の構造断
面図である。ガラス、石英、サファイア等の絶縁基板1
01上には、ドナーあるいはアクセプタとなる不純物を
添加した多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコン
薄膜からなるソース領域102及びドレイン領域103
が形成されている。このソース領域102の端部の上側
とドレイン領域103の端部の上側に接して、この両者
を結ぶ様に多結晶シリコン、あるいは非結晶シリコン等
のシリコン薄膜からなるチャネル領域104が設けられ
ている。そして、これら全体をシリコン酸化膜等の絶縁
膜から成るゲート絶縁膜105が被覆しており、この上
に金属、透明導電膜等から成るゲート電極106が、ソ
ース領域102及びドレイン領域103の両方に、少な
くとも一部がかぶさる様に形成されている。更に、これ
ら全体を覆うように、シリコン酸化膜等の絶縁膜から成
る層間絶縁膜107が形成されている。また、金属、透
明導電膜等から成るソース電極108がソース領域10
2に、同じくドレイン電極109がドレイン領域103
に各々コンタクト・ホール110を介して接して設けら
れている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術には以下に述べるような解決すべき課題がある。即
ち、前述の様に、ゲート電極とソース領域、及びドレイ
ン領域は各々ゲート絶縁膜を介して一部重なり合ってい
る。従って、このトランジスタを用いて回路を組んだ場
合、負荷容量が大きく回路動作のスピードを速くできな
い。そこで、ソース・ドレイン領域をゲート電極と自己
整合的に形成できるセルフ・アライン型のトランジスタ
が有効となる。
【0004】このセルフ・アライン型薄膜トランジスタ
の製造方法の一例を図2を用いて説明する。この図はチ
ャネル方向の構造断面図である。絶縁基板201上にシ
リコン薄膜202を形成し、これら全体をゲート絶縁膜
203で被覆し、この上にゲート電極204を形成する
(図2(a)参照)。次に、ゲート電極204をマスク
にドナーあるいはアクセプタとなる不純物をシリコン薄
膜202に添加して、ソース領域205・ドレイン領域
206をゲート電極204と自己整合的に形成する。こ
の時、ゲート電極204にカバーされて不純物が添加さ
れなかった領域はチャネル領域207となる(図2
(b)参照)。続いて、シリコン酸化膜等から成る層間
絶縁膜208、コンタクト・ホール209、金属、透明
導電膜等から成るソース電極210、同じくドレイン電
極211を順次形成する(図2(c)参照)。
【0005】ところで、薄膜トランジスタの特性は、チ
ャネル領域のシリコン膜厚に大きく依存し、膜厚が薄い
程オン電流が大きく、望ましい特性となる。図3は、オ
ン電流とチャネル領域のシリコン膜厚の関係を示したも
のである。しかしながら、この様なセルフ・アライン型
薄膜トランジスタでは、チャネル領域のシリコン膜厚と
ソース・ドレイン領域のシリコン膜厚が等しく、膜厚を
薄くする事で、ソース電極とソース領域、同じくドレイ
ン電極とドレイン領域の接続が困難となる。
【0006】この問題に対処する為、パッド付きセルフ
・アライン型薄膜トランジスタが考え出された。このパ
ッド付きセルフ・アライン型薄膜トランジスタの製造方
法の一例を図4を用いて説明する。この図はチャネル方
向の構造断面図であるが、絶縁基板401上にシリコン
薄膜からなるパターン(パッド)402、403が形成
されている。これらのパッド402、403の上側に接
して、この両者を結ぶ様にシリコン薄膜からなるパター
ン404が設けられている。この時、パターン404の
薄膜はパッド402、403の膜厚より薄く形成してあ
る。次に、これら全体をゲート絶縁膜405が被覆して
おり、この上に金属、透明導電膜等から成るゲート電極
406が形成されている(図4(a)参照)。
【0007】続いて、ゲート電極406をマスクにドナ
ーあるいはアクセプタとなる不純物をシリコン薄膜40
2、403、404に添加して、ソース領域407・ド
レイン領域408をゲート電極406と自己整合的に形
成する。この時、ゲート電極406にカバーされて不純
物が添加されなかった領域はチャネル領域409となる
(図4(b)参照)。この後、層間絶縁膜410、コン
タクト・ホール411ソース電極412、同じくドレイ
ン電極413が順次形成される(図4(c)参照)。
【0008】ところが、不純物をシリコン薄膜404に
添加して、ソース領域407・ドレイン領域408の一
部を形成する方法として、イオン打ち込みが一般的に用
いられるが、これによってシリコン薄膜の結晶性が壊さ
れてしまう。その後の熱アニール等によって、厚いパッ
ド402、403の結晶性は回復させることができる
が、薄い方のシリコン薄膜パターン404の結晶性は回
復できず、大きな抵抗成分となる。これにより、オン電
流の低下という新たな問題が生じていた。この対策とし
ては、イオン打ち込み時のドーズ量を下げることが有効
であるが、この場合、ソース電極とソース領域、同じく
ドレイン電極とドレイン領域の接続が困難となる。これ
は、特に一般的に重いイオンを打ち込む必要があり、そ
のため結晶性にダメージが入りやすいNchトランジス
タで深刻な問題となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような問
題点を解決するものであり、本発明の薄膜トランジスタ
の製造方法は、基板上にNチャネル薄膜トランジスタと
Pチャネル薄膜トランジスタが形成されたCMOS構造
の薄膜トランジスタの製造方法において、上記基板上に
上記Nチャネル薄膜トランジスタのソースとなる第1領
域と上記Nチャネル薄膜トランジスタのドレインとなる
第2領域とを第1半導体膜によって形成する工程と、上
記第1領域と上記第2領域との間に上記第1半導体膜よ
りも薄い膜厚の上記第2半導体膜を形成するとともに、
上記基板上に上記Pチャネル薄膜トランジスタのソー
ス、ドレイン及びチャネルとなる第3領域を上記第2半
導体膜によって形成する工程と、上記第1半導体膜と上
記第2半導体膜との上に絶縁膜を形成する工程と、上記
絶縁膜の上に上記Nチャネル薄膜トランジスタのゲート
電極と上記Pチャネル薄膜トランジスタのゲート電極と
を形成する工程と、上記Pチャネル薄膜トランジスタの
上記ゲート電極をマスクとして、上記第3領域の一部に
不純物を添加し、上記Pチャネル薄膜トランジスタのソ
ース、ドレイン及びチャネルを形成する工程と、上記N
チャネル薄膜トランジスタのゲート電極をマスクとし
て、上記第1半導体膜と上記第2半導体膜の一部に不純
物を添加する工程とを有し、上記Nチャネル薄膜トラン
ジスタの上記第2半導体膜の上記一部の不純物濃度は、
上記第2半導体膜のチャネルとなる領域の不純物濃度よ
りも高く、上記第1領域及び第2領域の不純物濃度は上
記第2半導体膜の上記一部の不純物濃度よりも高いこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】ソース電極とソース領域及びドレイン電極とド
レイン領域の接続は、膜厚が厚く不純物濃度の高いパッ
ド部で行うことによって、その信頼性を損なう事がな
く、その他のソース領域及びドレイン領域の膜厚を薄
く、且つ不純物濃度も低くする事で、オン電流を低減さ
せる事もない。
【0011】
【実施例】以下、参考例を示した後、実施例に基づいて
本発明を詳しく説明する。
【0012】(参考例1) 図5はチャネル方向の構造断面図であるが、ガラス、石
英、サファイア等の絶縁基板501上に、ドナーあるい
はアクセプタとなる不純物を添加した多結晶シリコン等
のシリコン薄膜からなるパッド502及び503が形成
されている。このパッド502、503の端部の上側に
接して、両者を結ぶ様に多結晶シリコン等のシリコン薄
膜からなるパターンが設けられている。これら全体をシ
リコン酸化膜等の絶縁膜から成るゲート絶縁膜504が
被覆しており、この上に金属、透明導電膜、不純物を添
加した多結晶シリコン膜等から成るゲート電極505が
形成されている。
【0013】ここでシリコン薄膜には、ゲート電極50
5と自己整合的にドナーあるいはアクセプタとなる不純
物が添加され、不純物が添加された領域506、507
は、パッド502、503と共にソース領域とドレイン
領域を形成する。また、不純物が添加されていない領域
はチャネル部508と成る。更に、これら全体をシリコ
ン酸化膜等の絶縁膜から成る層間絶縁膜509が被って
いる。また金属、透明導電膜等から成るソース電極51
0がソース領域に、同じくドレイン電極511がドレイ
ン領域に各々コンタクト・ホール512を介して主にパ
ッド502、503と接している。この時、パッド50
2、503の不純物濃度は高く、その他のソース領域、
及びドレイン領域506、507の不純物濃度は低く設
定されている。また、その膜厚もパッド部502、50
3が他のソース領域506、及びドレイン領域507の
膜厚より厚くなっている。
【0014】参考例1の薄膜トランジスタは、例えば次
のような工程で実現できる。図6は図5に示したNch
の薄膜トランジスタを実現する為の工程を示す工程断面
図である。絶縁基板601上に、例えば、リンを1×1
020cm−3程度添加した多結晶シリコン等のシリコ
ン薄膜を1500オングストローム程度堆積する。この
シリコン薄膜を選択的にエッチングして、パッド602
及び603を形成する。次に両者の上側に接して、且つ
この両者を結ぶに様に250オングストローム程度の多
結晶シリコン等のシリコン薄膜から成るパターン604
を設ける。次に、これら全体をシリコン酸化膜等の絶縁
膜から成るゲート絶縁膜605で被覆し、この上に金
属、透明導電膜、不純物を添加した多結晶シリコン膜等
から成るゲート電極606を形成する(図6(a)参
照)。
【0015】続いて、リンをイオン注入により2×10
14cm-3程度添加して、ゲート電極606と自己整合的
にソース領域及びドレイン領域を形成する。この時、ソ
ース領域及びドレイン領域の不純物濃度は、例えば膜厚
の厚いパッド部602、603で1×1020cm-3
度、膜厚の薄い部分607、608で1×1019cm-3
程度となっている。また、この時、ゲート電極606に
カバーされて不純物が添加されなかった領域はチャネル
領域609となる(図6(b)参照)。
【0016】後は通常の工程に従って、シリコン酸化膜
から成る層絶間縁膜610、コンタクト・ホール61
1、金属、透明導電膜等成るソース電極612、同じく
ドレイン電極613をそれぞれソース領域、ドレイン領
域に接続してNch薄膜トランジスタが完成する(図6
(c)参照)。
【0017】以上、前記の薄膜トランジスタを実現する
為の工程において、例えばパッドに添加する不純物が、
砒素等のドナーとなるものであればリン以外であっても
構わない。同様に、ゲート電極と自己整合させてソース
領域、ドレイン領域を形成するイオン注入工程で添加す
る不純物も、砒素等のドナーとなるものであればリン以
外であっても構わない。また、ここではパッド部の膜厚
を1500オングストローム、他のソース領域、及びド
レイン領域の膜厚を250オングストロームとしたが、
パッド部の薄厚が他のソース領域、及びドレイン領域よ
り厚ければよい。
【0018】(参考例2) 図7はPchの薄膜トランジスタを実現する為の工程を
示す工程断面図の一例である。絶縁基板701上に、ボ
ロンを例えばイオン注入により、例えば1×1020c
m−3程度添加した多結晶シリコン薄膜を1000オン
グストローム程度堆積する。このシリコン薄膜を選択的
にエッチングして、パッド702及び703を形成す
る。次に、両者の上側に接して、且つこの両者を結ぶよ
うに、200オングストローム程度の多結晶シリコン等
のシリコン薄膜から成るパターン704を設ける。次
に、これら全体をゲート絶縁膜705で被覆し、この上
にゲート電極706を形成する(図7(a)参照)。
【0019】続いて、ボロンをイオン注入により2×1
14cm-2程度添加して、ゲート電極706と自己整合
的にソース領域及びドレイン領域を形成する。この時、
ソース領域及びドレイン領域の不純物濃度は、例えば膜
厚の厚いパッド部702、703で1×1020cm-3
度、膜厚の薄い部分707、708で1×1019cm-3
程度となっている。また、この時、ゲート電極706に
カバーされて不純物が添加されなかった領域はチャネル
領域709となる(図7(b)参照)。後は通常の工程
に従って、シリコン酸化膜から成る層間絶縁膜710、
コンタクト・ホール711、金属、透明導電膜等から成
るソース電極712、同じくドレイン電極713をそれ
ぞれソース領域、ドレイン領域に接続してPch薄膜ト
ランジスタが完成する。(図7(c)参照)。
【0020】なお、例えばパッドに添加する不純物が、
アクセプタとなるものであればボロン以外であっても構
わない。同様に、ゲート電極と自己整合させてソース領
域、ドレイン領域を形成するイオン注入工程で添加する
不純物も、アクセプタとなるものであればボロン以外で
あっても構わない。また、ここではパッド部の膜厚を1
000オングストローム、他のドレイン領域の膜厚を2
00オングストロームとしたが、パッド部の膜厚が他の
ソース領域、及びドレイン領域の膜厚より厚ければよ
い。
【0021】(参考例3) 図8はNch、及びPch薄膜トランジスタを用いてC
MOS装置を実現する為の工程を示す工程断面図の一例
である。絶縁基板801上に、多結晶シリコン等のシリ
コン薄膜を例えば1500オングストローム程度堆積
し、これを選択的にエッチングして、Nchトランジス
タ部のパッド802及び803、及びPchトランジス
タ部のパッド804及び805を形成する。続いて、N
chトランジスタ部のパッド802及び803にリンを
1×1015cm−2程度イオン注入する。同様にPc
hトランジスタ部のパッド804及び805にもボロン
を1×1015cm−2程度イオン注入する。続いてN
chトランジスタ部のパッド802と803、Pchト
ランジスタ部のパッド804と805各々に対し、パッ
ドの上側に接して、且つパッド同志を結ぶように250
オングストローム程度の多結晶シリコン等のシリコン薄
膜からなるパターン806、807を設ける。次に、こ
れら全体をシリコン酸化膜等のゲート絶縁膜808で被
覆し、この上に金属、透明導電膜、不純物を添加した多
結晶シリコン薄膜から成るゲート電極809、810を
形成する(図8(a)参照)。
【0022】続いて、Nchトランジスタ部にリンをイ
オン注入により2×1014cm-2程度添加して、Nch
トランジスタのゲート電極809と自己整合的にソース
領域及びドレイン領域を形成する。同様に、Pchトラ
ンジスタ部にはボロンを2×1014cm-2程度イオン注
入して、Pchトランジスタのゲート電極810と自己
整合的にソース領域及びドレイン領域を形成する。この
時、ソース領域、及びドレイン領域の不純物濃度は、N
chトランジスタ部、Pchトランジスタ部共に、膜厚
の厚いパッド部802、803、804、805で、例
えば1×1020cm-3程度、膜厚の薄い部分811、8
12、813、814で、例えば1×1019cm-3程度
となっている。また、この時、ゲート電極809、81
0にカバーされて不純物が添加されなかった領域は各々
チャネル領域815、816となる(図8(c)参
照)。
【0023】後は通常の工程に従って、シリコン酸化膜
から成る層間絶縁膜817、コンタクト・ホール81
8、金属、透明導電膜等から成るソース電極819、同
じくドレイン電極820をそれぞれソース領域、ドレイ
ン領域に接続して、Nch薄膜トランジスタ及びPch
薄膜トランジスタを用いたCMOSが完成する(図8
(c)参照)。
【0024】(参考例4) 図9はNch薄膜トランジスタを用いて、CMOSを実
現する為の工程を示す工程断面図の一例である。絶縁基
板901上に多結晶シリコン等のシリコン薄膜を100
0オングストローム程度堆積し、これを選択的にエッチ
ングして、Nchトランジスタ部のパッド902及び9
03、及びPchトランジスタ部のパッド904及び9
05を形成する。続いて、Nchトランジスタ部のパッ
ド902及び903にリンを1×1015cm−2程度
イオン注入する。Nchトランジスタ部のパッド902
と903、Pchトランジスタ部のパッド904ト90
5各々に対し、パッドの上側に接して、且つパッド同志
を結ぶ様に200オングストローム程度の多結晶シリコ
ン等のシリコン薄膜からなるパターン906、907を
設ける。次に、これら全体をシリコン酸化膜等の絶縁膜
から成るゲート絶縁膜908で被覆し、この上に金属、
透明導電膜、不純物を添加した多結晶シリコン膜等から
成るゲート電極909、910を形成する(図9(a)
参照)。
【0025】続いて、Nchトランジスタ部にリンをイ
オン注入により2×1014cm-2程度添加して、Nch
トランジスタ部のゲート電極909と自己整合的にソー
ス領域及びドレイン領域を形成する。同様に、Pchト
ランジスタ部にはボロンを1×1015cm-2程度イオン
注入して、Pchトランジスタ部のゲート電極910と
自己整合的にソース領域911及びドレイン領域912
を1回の工程で形成する。このとき、Nchトランジス
タのソース領域、及びドレイン領域の不純物濃度は、膜
厚の厚いパッド部902、903で例えば1×1020
-3程度、膜厚の薄い部分913、914で例えば1×
1019cm-3程度となっている。また、この時ゲート電
極909、910にカバーされて不純物が添加されなか
った領域は各々チャネル領域915、916となる(図
9(b)参照)。
【0026】後は通常の工程に従って、層間絶縁膜91
7、コンタクト・ホール918を形成し、ソース電極9
19、ドレイン電極920をそれぞれソース領域、ドレ
イン領域に接続してNch薄膜トランジスタを用いたC
MOSが完成する(図9(c)参照)。
【0027】続いて、本発明の実施例を説明する。図1
0および図11は、本発明によるNch薄膜トランジス
タを用いてCMOSを構成するための別の工程を示す断
面図である。絶縁基板1001上に、n型のシリコン薄
膜をたとえば1000〜2000オングストローム程度
堆積し、選択的にエッチングして、Nchトランジスタ
部のパッド1002及び1003を形成する(図10
(a)参照)。続いて、Nchトランジスタ部のパッド
1002及び1003の上側に接して、かつパッド同士
を結ぶように250オングストローム程度のシリコン薄
膜(真性)のパターン1004を設け、かつPchトラ
ンジスタ部にも同様のパターン1005を設ける(図1
0(b)参照)。続いて、酸化シリコン等からなるゲー
ト絶縁膜1006を全面に1500オングストローム程
度で形成し、ゲート電極1007、1008を設ける
(図10(c)参照)。
【0028】続いて、レジスト膜1009によりNch
トランジスタ部をマスクし、ボロンを1×1015cm-2
程度イオン注入して、Pchトランジスタ部のシリコン
薄膜によるパターン1005のソース領域とドレイン領
域を自己整合的にP型にする(図11(a)参照)。続
いて、レジスト膜1009を除去し、別のレジスト膜1
010でPchトランジスタ部をマスクし、リンを1×
1014cm-2程度イオン注入して、Nchトランジスタ
部のシリコン薄膜によるパターン1004のソース領域
とドレイン領域を自己整合的にN型にする(図11
(b)参照)。そして、レジスト膜1010を除去し、
酸化シリコン等の層間絶縁膜1011を5000オング
ストローム程度形成し、コンタクトホール1012を形
成し、さらにソース電極1013、1014とドレイン
電極1015、1016を形成することで完成する(図
11(c)参照)。
【0029】以上、本発明による薄膜トランジスタを実
現する為の工程を幾つか説明したが、ここで説明した以
外に例えば材料やプロセス等が変わっても、パッド部の
膜厚が他のソース領域、及びドレイン領域の膜厚より厚
く、またパッド部の少なくても一部分の不純物濃度が高
ければ本発明の趣旨を逸脱しない。バッド部への不純物
の添加はいずれの場合もゲート電極形成前に行っている
が、たとえば光露光技術等を用いてゲート電極形成後に
パッド部へ選択的に不純物を添加しても本発明の趣旨を
逸しない。
【0030】
【発明の効果】本発明を用いることにより、ソース電極
とソース領域及びドレイン電極とドレイン領域の接続に
於て、その信頼性を劣化させる事となく、またオン電流
も低減させることのないセルフ・アライン型薄膜トラン
ジスタが得られる。これにより、寄生容量が少なく、即
ち高速動作の可能な薄膜トランジスタを提供することが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来型薄膜トランジスタの構造の一例を示す断
面図である。
【図2】従来のセルフ・アライン型薄膜トランジスタの
製造方法の一例を示す工程断面図である。
【図3】従来の薄膜トランジスタのオン電流と、チャネ
ル部を構成するシリコン薄膜の膜厚との関係を示すグラ
フである。
【図4】従来のパッド付きセルフ・アライン型薄膜トラ
ンジスタの製造方法の一例を示す工程断面図で有る。
【図5】参考例にかかるパッド付きセルフ・アライン型
薄膜トランジスタの構造の一例を示す断面図である。
【図6】参考例にかかるパッド付きセルフ・アライン型
Nch薄膜トランジスタの製造方法を示す工程断面図で
ある。
【図7】参考例にかかる本発明によるパッド付きセルフ
・アライン型Pch薄膜トランジスタの製造方法を示す
工程断面図である。
【図8】参考例にかかるパッド付きセルフ・アライン型
薄膜トランジスタを用いてCMOSを形成した時の製造
方法を示す工程断面図である。
【図9】参考例にかかるパッド付きセルフ・アライン型
Nch薄膜トランジスタを用いてCMOSを形成した時
の製造方法を示す工程断面図である。
【図10】本発明によるパッド付きセルフ・アラインN
ch薄膜トランジスタと、通常のセルフアラインPch
薄膜トランジスタを用いてCMOSを形成した時の製造
方法(前半)の実施例を示す工程別断面図である。
【図11】本発明によるパッド付きセルフ・アラインN
ch薄膜トランジスタと、通常のセルフアラインPch
薄膜トランジスタを用いてCMOSを形成した時の製造
方法(後半)の実施例を示す工程別断面図である。
【符号の説明】
101、201、401、501、601、701、8
01、901、1001、
…基板 402、403、502、503、602、603、7
02、703、802、803、804、805、90
2、903、904、905、1002、10 03、

…パッド 202、404、604、704、806、807、9
06、907、1004、1005、
…シリコン薄膜 102、205、407、911、
…ソース領域 103、206、408、912、
…ドレイン領域 104、207、409、508、609、709、8
15、816、915、916、
…チャネル領域 105、203、405、504、605、705、8
08、908、1006、
…ゲート絶縁膜 106、204、406、505、606、706、8
09、810、909、910、1007、1008、
…ゲート電極 107、208、410、509、610、710、8
17、917、1011、
…層間絶縁膜 110、209、411、512、611、711、8
18、918、1012、
…コンタクト・ホール108、21
0、412、510、612、712、819、91
9、1013、1014、
…ソース電極 109、211、413、511、613、713、8
20、920、1015、1016、
…ドレイン電極 506、507、607、608、707、708、8
11、812、813、814、913、914、
…ソース、及 び ドレインの一部を構成する不純物が添加さ
れたシリコン薄膜の領域1009、1010、
…レジストパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 H01L 21/8238 H01L 27/08 331 H01L 27/092

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にNチャネル薄膜トランジスタとP
    チャネル薄膜トランジスタが形成されたCMOS構造の
    薄膜トランジスタの製造方法において、 前記基板上に前記Nチャネル薄膜トランジスタのソース
    となる第1領域と前記Nチャネル薄膜トランジスタのド
    レインとなる第2領域とを第1半導体膜によって形成す
    る工程と、 前記第1領域と前記第2領域との間に前記第1半導体膜
    よりも薄い膜厚の前記第2半導体膜を形成するととも
    に、前記基板上に前記Pチャネル薄膜トランジスタのソ
    ース、ドレイン及びチャネルとなる第3領域を前記第2
    半導体膜によって形成する工程と、 前記第1半導体膜と前記第2半導体膜との上に絶縁膜を
    形成する工程と、 前記絶縁膜の上に前記Nチャネル薄膜トランジスタのゲ
    ート電極と前記Pチャネル薄膜トランジスタのゲート電
    極とを形成する工程と、 前記Pチャネル薄膜トランジスタの前記ゲート電極をマ
    スクとして、前記第3領域の一部に不純物を添加し、前
    記Pチャネル薄膜トランジスタのソース、ドレイン及び
    チャネルを形成する工程と、 前記Nチャネル薄膜トランジスタのゲート電極をマスク
    として、前記第1半導体膜と前記第2半導体膜の一部に
    不純物を添加する工程とを有し、 前記Nチャネル薄膜トランジスタの前記第2半導体膜の
    前記一部の不純物濃度は、前記第2半導体膜のチャネル
    となる領域の不純物濃度よりも高く、前記第1領域及び
    第2領域の不純物濃度は前記第2半導体膜の前記一部の
    不純物濃度よりも高いことを特徴とする薄膜トランジス
    タの製造方法。
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