JP3208573U - ベスト型磁気治療器 - Google Patents
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Abstract
【課題】一般のベストと同様にして着用することにより、永久磁石を一度に肩や背中を中心とする上半身全体に当接させることができ、痛感を覚えることなく、上半身全体の血行を促進して有効な磁気治療を行うことができ、更に、製造が容易なベスト型磁気治療器を提供する。【解決手段】ベスト形状を呈し、その左右前身頃2,3にそれぞれほぼ全幅に亘る挿入袋5が多数平行に配設されると共に、背中部4にほぼ全幅に亘る挿入袋5が多数平行に配設され、左右前身頃の各挿入袋と背中部の各挿入袋に、多数の磁気カプセルが連結された長さ調整可能な線状マグネットが挿入されて成る。【選択図】図1
Description
本考案は、ベスト型磁気治療器に関するものであり、より詳細には、一般のベストと同様にして着用することにより上半身の血行を促進し、磁気治療を行うことができるベスト型磁気治療器に関するものである。
身体に着用して磁気治療を行う磁気治療器としては、腰保護用ベルトやひざサポーター等が多く出回っているが、上半身、特に肩や背中の磁気治療を行うためのものとしては、小さな永久磁石を円形粘着シートの中心に定着した貼り付けタイプの磁気治療器が一般的である。
言うまでもなく、有効な磁気治療効果は、多数の永久磁石を用いることによって得られるが、貼り付けタイプの磁気治療器の場合は、1つずつ患部(ツボ)に貼り付けていく必要があるため、多数貼り付けるには手間がかかり、また、貼り付けタイプの磁気治療器は使い捨てであって恒久的使用ができないため、多数用いる場合にはコスト的にも問題がある。更に、この貼り付けタイプの磁気治療器は、直接肌に貼り付けるものであるため、貼り付け部がかぶれたりするおそれがあり、肌が弱い人には不向きである。
また、シャツの内面に複数の永久磁石を定着した磁気治療用シャツの提案がある(引用文献1:実開平07−21060号公報)。しかし、この提案にかかるシャツは、磁気治療効果と共に指圧効果を得ることを企図したもので、必然的に永久磁石が大きなものとなるため、人によっては、あるいは、着方によっては痛さを感じるものとなり、心地よい状態で磁気治療を行うことができない。
更に、シャツ状の身体装具の背部に、複数の収納部を形成し、この収納部に対し、合成樹脂材に磁性粉を混入して成形してなる可撓性を有するサマリウム・鉄・窒素系磁石から成る長径な磁石体を着脱自在に配設して構成した身体装具の提案がある(引用文献2:特開2004−208834号公報)。しかし、この身体装具の場合は、線状の磁石体の製造に手間とコストがかかり、また、その線状の磁石体は4箇所に配置されるに過ぎないので、上半身全体に亘る十分な磁気治療効果を期待することができない。
上述したように、従来肩や背中に用いられている貼り付け型磁気治療器の場合は、1つずつ患部に貼り付ける必要があるために多数貼り付けるには手間がかかり、使い捨てであって恒久的使用ができないため、多数用いる場合にはコスト的にも問題があり、更に、この貼り付けタイプの磁気治療器は、直接肌に貼り付けるものであるため、粘着部がかぶれたりするおそれがあり、肌が弱い人には不向きであるという問題があった。また、シャツの内面に複数の永久磁石を定着した磁気治療用シャツの場合は、永久磁石が大きなものとなって、人によって、あるいは、着方によっては痛さを感じるものとなり、心地よい状態で磁気治療を行うことができないという問題があった。
また、線状の磁石体を用いる身体装具の場合は、線状の磁石体の製造に手間とコストがかかり、その線状の磁石体は4箇所に配置されるに過ぎないので、上半身全体に亘る十分な磁気治療効果を期待することができないという問題があった。
本考案は、従来技術におけるこのような問題を解決するためになされたものであり、一般のベストと同様にして着用することにより、永久磁石を一度に肩や背中を中心とする上半身全体に当接させることができ、肌に貼り付けるタイプではないため、肌が弱い人であっても安心して使用でき、永久磁石がベストのほぼ全体に配置されるために、痛感を覚えることなく、上半身全体の血行を促進して有効な磁気治療を行うことができ、更に、製造が容易なベスト型磁気治療器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の考案は、ベスト形状を呈していて、その左右前身頃にそれぞれほぼ全幅に亘る挿入袋が多数平行に配設されると共に、背中部にほぼ全幅に亘る挿入袋が多数平行に配設され、前記左右前身頃の各挿入袋と前記背中部の各挿入袋に、多数の磁気カプセルを連結して成る長さ調整可能な線状マグネットが挿入されていることを特徴とするベスト型磁気治療器である。
一実施形態においては、前記磁気カプセル同士の連結は、各端部が内方に折曲されたH字形状の連結具の前記内方折曲部が前記磁気カプセルの両端部に形成されている係止孔に係入されることにより行われる。
また、一実施形態においては、肩部における前記挿入袋の配設間隔は他の部分における配設間隔よりも狭くされる。
本考案は上記のとおりであって、本考案に係るベスト型磁気治療器は、一般のベストと同様にして着用することにより多数の線状マグネット列を、肩部を中心とする上半身全体に当接させることができ、肌に粘着させるものではないため、肌が弱い人であっても安心して使用でき、マグネット列がほぼ全体に配置されるために、上半身全体の血行を促進して有効な磁気治療効果が得られる効果がある。
また、線状マグネットは長さ調整が可能であるので、部位によって挿入袋の長さが異なっていても、各挿入袋に対応して長さ調整することが容易であり、更に、請求項2に記載の線状マグネットは湾曲自在となり、着用時に線状マグネットが背中部等の湾曲面に沿って湾曲して当接するので、有効な磁気治療効果が得られる効果がある。
本考案を実施するための形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本考案に係るベスト型磁気治療器1は、ベスト形状を呈していて、その左右前身頃2、3にそれぞれ、ほぼ全幅に亘る挿入袋5が多数平行に配設されると共に、背中部4に、ほぼ全幅に亘る挿入袋5が多数平行に配設され、左右前身頃2、3の各挿入袋5と背中部4の各挿入袋に、多数の磁気カプセル7を連結して成る長さ調整可能な線状マグネット6が挿入されていることを特徴とするものである。
線状マグネット6は、多数の磁気カプセル7を連結して構成され、長さ調整可能にされる。図示した例における磁気カプセル7同士の連結は、通例、樹脂製でH字形状の連結具9を介して行われる。連結具9はH字形状であって、各端部が内方に折曲されて、上下に各一対の係入部10が形成されたものである(図5、6参照)。一方磁気カプセル7には、その上下端部の両側面に、一対の係入部10を係入させるための一対の係止孔8が形成されている。
そして、磁気カプセル7同士を連結するに当たっては、第1の磁気カプセル7の下部の一対の係止孔8にそれぞれ、連結具9の上部の一対の係入部10を係入させ、次いで、第2の磁気カプセル7の上部の一対の係止孔8にそれぞれ、連結具9の下部の一対の係入部10を係入させる。かくして、第1の磁気カプセル7と第2の磁気カプセル7とが連結具9を介して連結される。以後同様にして、任意の数の磁気カプセル7を連結していくことにより、所望の長さの線状マグネット6を作成することができる。このようにして作成された線状マグネット6は、全体的に湾曲自在となる。
一実施形態においては、血流が滞りやすい肩部から背中部にかけ、挿入袋5の配設間隔を他の部分における配設間隔よりも狭くすることにより、その部分における磁気治療効果を一層高めるように配慮される。
本考案に係るベスト型磁気治療器は、上記のように線状マグネット6がほぼ全体に配置された構成であるため、単に一般のベストと同様の方法で着用するだけで、多数の磁気カプセル7を、血流が滞りやすい肩や背中を中心とする上半身全体に当接させることができ、その当接部分の血行を促進してコリを解消することができる。また、本考案に係るベスト型磁気治療器の場合は、マグネットを直接肌に粘着させないため、肌が弱い人であっても安心して使用できる。
1 ベスト型磁気治療器
2 左前身頃
3 右前身頃
4 背中部
5 挿入袋
6 線状マグネット
7 磁気カプセル
8 係止孔
9 連結具
10 係入部
2 左前身頃
3 右前身頃
4 背中部
5 挿入袋
6 線状マグネット
7 磁気カプセル
8 係止孔
9 連結具
10 係入部
Claims (3)
- ベスト形状を呈していて、その左右前身頃にそれぞれほぼ全幅に亘る挿入袋が多数平行に配設されると共に、背中部にほぼ全幅に亘る挿入袋が多数平行に配設され、前記前身頃の各挿入袋と前記背中部の各挿入袋に、多数の磁気カプセルを連結して成る長さ調整可能な線状マグネットが挿入されていることを特徴とするベスト型磁気治療器。
- 前記磁気カプセル同士の連結は、各端部が内方に折曲されたH字形状の連結具の前記内方折曲部が前記磁気カプセルの両端部に形成されている係止孔に係入されることにより行われる、請求項1に記載のベスト型磁気治療器。
- 肩部における前記挿入袋の配設間隔は他の部分における配設間隔よりも狭い、請求項1又は2に記載のベスト型磁気治療器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005387U JP3208573U (ja) | 2016-11-09 | 2016-11-09 | ベスト型磁気治療器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016005387U JP3208573U (ja) | 2016-11-09 | 2016-11-09 | ベスト型磁気治療器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3208573U true JP3208573U (ja) | 2017-01-26 |
Family
ID=57881777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016005387U Expired - Fee Related JP3208573U (ja) | 2016-11-09 | 2016-11-09 | ベスト型磁気治療器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3208573U (ja) |
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2016
- 2016-11-09 JP JP2016005387U patent/JP3208573U/ja not_active Expired - Fee Related
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