JP3148371U - 磁石付き装身具 - Google Patents
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Abstract
Description
下記特許文献1には、軸芯方向に沿って1又は2以上の磁性体を配置し、その周囲を肉厚の金属類で被覆してリング部分を形成したリング状磁気装身具が記載されている。これによれば、貴金属類が持つ装飾性を備えた装身具でありながら、製造が簡単で錆が発生するおそれがなく、指や手首などの周囲に磁気を作用させ、血行をよくすることができるとされている。
下記特許文献2には、リング型異方性磁石を備えた弾性素材からなるブレスレットが記載されており、手首の所定の位置に磁石のN極、S極が配置されるように装着すれば、生活習慣や体調不良によって生じた背骨や骨盤の歪みが矯正され、美容と健康管理に役立つものとすることができるとされている。
しかしながら、手首や足首などに装着する装身具として、使用者に不快感を感じさせることなく、磁石を身体を介して対峙するよう配置し且つ、身体に密着固定させるのは難しく、ましてやそれにファッション性を備えたものとなると更に難しいものであった。上記特許文献1に記載のものは、磁性体が肉厚の装飾性金属類で被覆されているので、装飾性のある装身具を構成することはできるが、身体に密着固定させて装着させることはできないものであった。
試作及び試着実験を繰り返し行った結果より、磁石はリング型からなるものが上述の効果を安定的に発揮し得、磁束密度は100〜230ミリテスラが好適であることがわかった。
磁束密度が100ミリテスラより小さい値の磁束密度を備えた磁石を用いた場合は、肩こり、腰痛などの緩和を感じるのに、個人差が大きく、筋力の向上という効果は期待できなかった。
磁束密度が230ミリテスラより大きい値の磁束密度を備えた磁石を用いた場合は、磁石部を介して身体に浸透する磁束密度が100ミリテスラ以上になってしまうおそれがあり、また磁束密度を大きくすることによる顕著な筋力の向上が期待できず、コストアップの懸念がある。
図1は本考案に係る磁石付き装身具の一実施形態を示す全体斜視図、図2は同磁石付き装身具の側面図、図3は同磁石付き装身具を手首に装着した例を示す斜視図、図4(a)は同磁石付き装身具に用いられる磁石の全体斜視図、図4(b)は同磁石付き装身具の装着時の磁力線を模式的に示した説明図、図5〜図7は同磁石付き装身具の効果を証明するために種々測定結果をまとめた図、
図8は同磁石付き装身具の変形例を示しており、図8(a)は該磁石付き装身具の変形例の全体斜視図、図8(b)は同磁石付き装身具の平面図、図9(a)及び(b)は同磁石付きリング状装身具のさらに別の変形例の全体斜視図である。
磁石付き装身具1は、第1の磁石部2A及び第2の磁石部2Bと、細長状の帯体のバンド部3とを備えている。バンド部3は伸縮自在なゴム材、シリコン系樹脂材などの弾性を備えた素材からなる弾性部30と、磁石付き装身具1を装着する使用者の手首のサイズにあわせてサイズ調整ができるよう調整孔31aが形成された調整部31A、31Bとを備えている。調整部31A、31Bは、弾性部30の両端部に縫合されており、調整部31A、31Bのそれぞれには2つの調整孔31aが形成されている。バンド部3を弾性部30のみからなるものとすることもできるが(後記する図9(a)参照)、このように調整部31A、31Bを備えることにより、バンド部3が弾性部30のみからなる場合と比べて弾性部30の傷みを抑え、良好な伸縮状態を長く維持することができる。またバンド部3を弾性部30と調整部31A、31Bとからなるものとすれば、調整部31A、31Bのみからなる場合と比べて、身体に密着固定する際のフィット感に優れ、装着する際には弾性部30が伸び縮みするので、装着しやすいものとすることができる。調整部31A、31Bは弾性部30と別の素材から構成されており、特に限定されるものではないが、合成皮革、天然皮革など腕時計のバンドと同じ公知の素材を用いることができる。
プレート部22の内側面には磁石20が取り付けられている。磁石20は、突出して設けられた円筒部22dに埋設されており、磁石20が円筒部22dから抜け出ないよう接着剤によって接着固定されている。
図3に示すように、第2の磁石部2Bをつまめば、手首に磁石付き装身具1を装着した後も、第2の磁石部2Bを左右方向(図3矢印d方向参照)に動かすことができ、装着中に第2の磁石部2Bが動いても、磁石部20同士が手首を介して対峙して配置されるよう位置を調整することができる。
磁束密度が100ミリテスラ未満の場合は、上述の効果を使用者が実感できるものとすることができない。磁束密度が230ミリテスラを超える場合は、第1の磁石部1A及び第2の磁石部2Aを介して身体に浸透する磁束密度が100ミリテスラ以上になってしまうおそれがあり、また磁束密度を大きくすることによる顕著な筋力の向上が期待できない。更にかなりの高磁束密度を備えた磁石を用いる必要が生じ、コスト高の傾向となってしまう。
尚、磁石20の大きさは磁石付き装身具1を装着する場所(手首の他、腕、足首或いは腰周りなど)に応じて設計され、これに限定されるものではない。
図4(b)には手首に装着した際のリング型磁石20の磁力線の向きを説明のため、模式的に示した図である。
図のようにリング型の磁石20を用いることにより、中空部20aの磁力線が密になり高磁場が形成される。よって円筒型の磁石と比べて磁気がより一層皮膚に浸透するので、体内の血行を促進するとともに、後記するように筋力を向上させる作用をもたらすことができる。
予め第2の磁石部2Bのベルト孔23にベルト部3を通しておく。ここで、第2の磁石部2Bの磁石20が取り付けられている側に目印を施せば、装着する向きを誤るおそれがないものとすることができる。バンド部3の調整部31Aを第1の磁石部2Aのカバー部21とプレート部22の間の空間24に挿入し、手首に密着固定されるように手首のサイズに合わせて調整孔31を支持突起21aに挿入して第1の磁石部2Aとバンド部3の調整部31Aとを接続する。これにより、第1の磁石部2Aはバンド部3に取付固定される。
図5はボクシングをしている21歳、身長175cm、体重61.7kgの男性アスリート(Aさん)の、図6は空手をしている27歳、身長157cm、体重50.6kgの女性アスリート(Bさん)の計4回の様々な計測結果をそれぞれまとめ、表にしたものである。
磁石付きリング状装身具1を手首に装着した直後(第1回)、1週間後(第2回)、2週間後(第3回)、そして磁石付きリング状装身具1をはずしてから1週間後(第4回)のトレーニング前後に以下の計測を行った。
トレーニング前後に、体重、体脂肪率、体脂肪量、筋肉率、筋肉量、内臓脂肪指数、基礎代謝量を計測するとともに、上半身、下半身及び体幹を鍛えるトレーニングで最大パワー、スピードを計測した。ここで、トレーニングの最大パワーとスピードは、トレーニング動作時のパワー(W)とスピード(m/s)を計測できる専用機を用いて計測した数値である。
以上より、磁石付き装身具1を装着すると、上半身・下半身のトレーニングデータの上昇、体脂肪率の減少と筋肉率の上昇が顕著に見られ、トレーニングの効果が増すことがわかる。また1ヶ月に亘るモニター結果から、着用直後でも上述の効果が見られ、着用後1週間後よりも2週間後の方がパワー及びスピードの向上が見られるので、長く装着するとその効果が持続するということがわかる。更に磁石付きリング状装身具1をはずしてから1週間は、上半身と下半身のパワー及びスピードアップの効果が持続することもわかる。
Dさんについては、握力、背筋力が未装着時に比べてともに上昇しており、特に背筋力が32kg上昇しており、これは7名の中でも一番の上昇率である。
Eさんについては、垂直とびが4cm上昇しており、背筋力が21kg上昇している。
Fさんについては、20M走が装着してから1分後及び10日後についてタイムが縮まっており、背筋力が15kg上昇している。
Gさんについては、20M走のタイムが軒並み縮まっており、背筋力が13kg上昇している。
Hさんについては、背筋力が10kg上昇している。
Iさんについては、背筋力が16kg上昇している他、垂直とびが12cm、20M走のタイムが若干縮まっている。
図8(a)及び図8(b)に示す磁石付き装身具1は、綿、アクリル、ナイロン、ポリウレタンなどの混紡からなるタオル地のリストバンドタイプのものであり、スポーツなどをする際にも汗を吸い取るのに好適なデザインとなっている。
バンド部3は、上述の素材をニット状に編むことにより伸縮性を持たせたり、ゴム材を内蔵させて伸縮自在となっている。
バンド部3は図8(b)に示すように方形の布体からなり、その両端部はマジックテープ(登録商標)などを用いた面ファスナー40を備えた止着部4が設けられている。これによれば、手首のサイズに応じて止める位置を調整でき、肌に密着させた状態で装着することができる。
バンド部3を構成する布体は2重構造となっており、2重構造とするために、同じ大きさの布体を2枚重ねて縫合したものとしてもよいし、1枚の布体を折り重ねて2重構造とし、これを縫合したものとしてもよい。
第1の磁石部2Aと第2の磁石部2Bとは、磁石付き装身具1を手首に装着した際に、磁石20の磁極面の極性が互いに引き合い且つ第1の磁石部2Aと第2の磁石部2Bが手首を介して対峙する位置によう配置される位置に設けられている。
磁石20は、軟質の樹脂プレート6に接着剤によって接着固定されており、該樹脂プレート6は、2重構造の布体と布体の間で且つ磁石20が上記開口部32から露出するようにバンド部3に縫い付けられている。5は縫い目を示している。
なお、このタイプのものにおいても形状、構成は図例に限定されるものではなく、止着部4を備えていない筒状のバンド部3からなるものとしてもよい。
第1の磁石部2A及び第2の磁石部2Bには、磁石20が組込まれており、バンド部3が通じるベルト孔23が形成されている。図9(a)に示すように予めこのベルト孔23にバンド部3が通じた状態とし、バンド部3に第1の磁石部2A及び第2の磁石部2Bを通した後、バンド部3はリング状に接合される。手首に装着する場合は、手首に装着後、第1の磁石部2Aと第2の磁石部2Bとが、手首を介して対峙して配置するように調整することができる(図9(a)矢印d参照)。
これによれば、簡易な構成でありながらも身体にフィットさせた状態で、磁石付きリング状装身具1を装着させることができる。
調整部31Cがリング状金具となっており、布製或いは皮製などからなるベルト部3は、その一方の片端部が調整部31Cに縫い付けられており、もう一方の片端部は調整部31Cを通じた後、折り返されて止着されるようになっている。ここではベルト部3の片端部が折り返されて止着されるようにマジックテープ(登録商標)などの面ファスナー40を備えた止着部4が設けられている。
第2の磁石部2Bはバンド部3に一体に縫合されており、第2の磁石部2Bの位置にあわせて第1の磁石部2Aの位置を調整するようになっている(図9(b)矢印d参照)。
これによれば伸縮性のないバンド部3であっても身体に密着させて巻き付けることができ、身体に適度にフィットした状態で装着することができる。
2A 第1の磁石部(磁石部)
2B 第2の磁石部(磁石部)
20 磁石
21 カバー部
22 プレート部
3 バンド部
Claims (3)
- 磁石が取り付けられた2つの磁石部と、身体に密着させて巻き付けられるバンド部とを備えた磁石付き装身具であって、
上記2つの磁石部は、身体に装着した際に上記磁石の磁極面の極性が互いに引き合い且つ上記磁石部同士が該身体を介して対峙するよう配置されるとともに、
上記磁石は、リング型からなり、磁束密度を100〜230ミリテスラとし、上記磁石部が上記弾性部をして身体に密着固定されることを特徴とする磁石付き装身具。 - 請求項1において、
上記磁石は、ネオジム磁石からなることを特徴とする磁石付き装身具。 - 請求項1又は請求項2において、
いずれか一方の上記磁石部は、上記バンド部に取付固定されており、他方の上記磁石部は、上記磁石部同士が身体を介して対峙して配置されるよう移動可能に取付けられていることを特徴とする磁石付き装身具。
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JP2011067289A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Panasonic Electric Works Co Ltd | エアーマッサージ器 |
WO2021193804A1 (ja) * | 2020-03-26 | 2021-09-30 | 株式会社Bandel | 合成高分子樹脂製バンドの製造方法、及びその製造装置 |
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