JP3208257U - 医療情報処理システム及びサーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】医療情報を総合的に把握して患者に薬の適切な服用を促し、患者による薬の服用タイミングに応じて薬の飲み忘れを判定するための閾値を自動的に設定可能とする医療情報処理システム及びサーバを提供する。【解決手段】送受信装置102は、患者情報及び薬情報に基づき、薬の服用予定時刻又は時間帯になった場合に、該当する患者が保持する端末2に対して薬の服用を促す情報を送信し、当該端末2は、入力操作に応じて、薬の服用を知らせる情報をサーバ1に送信し、送受信装置102は、患者情報及び服用情報に基づき、端末2に対して薬の服用を促す情報を送信後、閾値により定めた時刻までに当該端末2から薬の服用を知らせる情報を受信しない場合に、当該端末2に対して警告を示す情報を送信し、薬服用管理装置110は、送受信装置102により薬の服用を知らせる情報が受信された場合に、当該受信された時刻に基づき、該当する患者の閾値を更新する。【選択図】図1

Description

この考案は、サーバと、サーバとの間で情報の送受信を行う端末とを備えた医療情報処理システム及びサーバに関する。
従来、医師から処方された薬の服用は、通常、患者(要介護者を含む)に任されている。しかしながら、薬の種類はおびただしく増加し、薬の名称も難しくなり、服用すべき時刻又は時間帯も複雑化している。このような状況下及び高齢化社会では、薬の飲み忘れ、飲薬の際の容量又は用法の間違い、誤った飲み合わせ等により、副作用等が生じる恐れがある。その結果、完治の遅れや患者の生命の危険さえ招く恐れがある。
地域によっては、患者に処方箋とともに紙製のノートであるお薬手帳を発行し、現在服用している薬の種類、服用すべき時刻又は時間帯、容量等の情報を患者が把握可能としている場合もある。しかしながら、お薬手帳は、常時携帯するには不便な大きさ及び形状であり、また、携帯することを忘れる場合もあり、患者がお薬手帳を常時携帯することは必ずしも期待できない。そのため、患者が複数の医療機関や薬局を利用する場合、医師によるカルテ情報及び処方箋情報、薬局での調剤情報等の医療情報を漏れなく総合的に把握することは、患者の自己申告に頼らざるを得ない。
一方、我が国における携帯端末の利用台数は9000万台にも達しており、まさに、一家に一台の状態から一人に一台の状態に近づきつつある。近年では、各携帯端末事業者の端末の差別化が進み、高齢者や子供(例えば小学生)専用の端末まで発売されるに至り、これらの世代への普及も急激に進んでいる。また、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと称す)の利用も若年層、壮年層から徐々にシニア層に普及して来ており、高齢者においても利用が期待できる状況となりつつある。
そこで、本考案者は、携帯端末又はパソコン等の端末を用いて、患者の医療情報を総合的に把握し、処方箋に則った正しい薬の飲み方を患者に提供し、薬の飲み忘れ及び飲み間違いを防止する医療情報処理システムを提案した(特許文献1参照)。
特許第5108393号
ここで、患者が服用する薬は、正しいタイミングで正しい量を正しい方法で服用することが求められる。しかしながら、患者は、本人の生来の性格、年齢又は病状等により、服用すべき薬を正しいタイミングで正しい量を正しい方法で服用しない場合がある。また、タイミングが多少遅くなってもよい場合や、1回程度飲み忘れても問題ない場合等、飲薬の正確性が低下しても許容される程度は異なる。
一方、従来システムでは、薬の飲み忘れを判定するための時間(閾値)を患者毎に設定可能としている。しかしながら、従来システムでは、上記閾値の設定を、患者による薬の服用タイミングに応じて自動的に設定することは示されていない。
この考案は、上記のような課題を解決するためになされたもので、患者の医療情報を総合的に把握し、患者に薬の適切な服用を促すとともに、患者による薬の服用タイミングに応じて、薬の飲み忘れを判定するための閾値を自動的に設定可能な医療情報処理システムを提供することを目的としている。
この考案に係る医療情報処理システムは、サーバと、サーバとの間で情報の送受信を行う端末とを備え、サーバは、患者毎に、保持する端末を示す情報を含む患者情報を記憶する管理装置と、患者毎に、薬の服用予定時刻又は時間帯を示す情報を含む薬情報を記憶する薬管理装置と、患者毎に、薬の飲み忘れを判定するための閾値を示す情報を含む服用情報を記憶する薬服用管理装置と、端末との間で情報の送受信を行う送受信装置とを備え、送受信装置は、患者情報及び薬情報に基づき、薬の服用予定時刻又は時間帯になった場合に、該当する患者が保持する端末に対して薬の服用を促す情報を送信し、薬の服用を促す情報を受信した端末は、入力操作に応じて、薬の服用を知らせる情報をサーバに送信し、送受信装置は、患者情報及び服用情報に基づき、端末に対して薬の服用を促す情報を送信後、閾値により定めた時刻までに当該端末から薬の服用を知らせる情報を受信しない場合に、当該端末に対して警告を示す情報を送信し、薬服用管理装置は、送受信装置により薬の服用を知らせる情報が受信された場合に、当該受信された時刻に基づき、該当する患者の閾値を更新することを特徴とする。
この考案によれば、上記のように構成したので、患者の医療情報を総合的に把握し、患者に薬の適切な服用を促すとともに、患者による薬の服用タイミングに応じて、薬の飲み忘れを判定するための閾値を自動的に設定可能である。
この考案の実施の形態1に係る医療情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 この考案の実施の形態1における端末とインターネットと接続例を示す図である。 この考案の実施の形態1における患者情報のフォーマット例を示す図である。 この考案の実施の形態1における薬情報のフォーマット例を示す図である。 この考案の実施の形態1における薬局情報のフォーマット例を示す図である。 この考案の実施の形態1における医療機関情報のフォーマット例を示す図である。 この考案の実施の形態1におけるカルテ情報のフォーマット例を示す図である。 この考案の実施の形態1における服用情報のフォーマット例を示す図である。 この考案の実施の形態1における暗号復号化装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 この考案の実施の形態1におけるアプリ処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 この考案の実施の形態1における統合化装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 この考案の実施の形態1におけるカルテ管理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 この考案の実施の形態1における薬服用管理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 この考案の実施の形態1に係る医療情報処理システムにおける処方箋情報の登録動作例を示すシーケンス図である。 この考案の実施の形態1に係る医療情報処理システムで用いる処方箋の構成例を示す概略図である。 図16A〜図16Eは、この考案の実施の形態1に係る医療情報処理システムにおける処方箋情報の登録動作例を説明する図であって、図16Aは入力画面を示す図であり、図16Bは全体メニュー画面を示す図であり、図16Cは薬情報の個別メニュー画面を示す図であり、図16Dは撮影画面を示す図であり、図16Eは登録完了画面を示す図である。 この考案の実施の形態1に係る医療情報処理システムにおける処方箋情報の登録動作例を示す別のシーケンス図である。 図18A〜図18Dは、この考案の実施の形態1に係る医療情報処理システムにおけるカルテ情報の登録動作例を説明する図であって、図18Aはカルテ情報の個別メニュー画面を示す図であり、図18Bは撮影画面を示す図であり、図18Dは登録完了画面を示す図であり、図18Dはデータ送信画面を示す図である。 図19A〜図19Fは、この考案の実施の形態1に係る医療情報処理システムにおける処方箋情報の閲覧動作例を説明する図であって、図19Aは処方箋画面を示す図であり、図19Bは薬画面を示す図であり、図19Cは医療機関画面を示す図であり、図19Dは医療機関住所画面を示す図であり、図19Eは薬局画面を示す図であり、図19Fは薬局住所画面を示す図である。 図20A〜図20Gは、この考案の実施の形態1に係る医療情報処理システムにおけるカルテ情報の閲覧動作例を説明する図であって、図20Aはカルテ画面を示す図であり、図20Bは病名画面を示す図であり、図20Cは治療内容画面を示す図であり、図20Dは医療機関画面を示す図であり、図20Eは医療機関住所画面を示す図であり、図20Fは薬局画面を示す図であり、図20Gは薬局住所画面を示す図である。 この考案の実施の形態1における飲薬通知画面を示す図である。 この考案の実施の形態2における医療情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 この考案の実施の形態2における音声解析装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 この考案の実施の形態2に係る医療情報処理システムにおけるサーバと端末との間での音声処理例を示す図である。 この考案の実施の形態3における医療情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 この考案の実施の形態3におけるアダプタのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図27A、図27Bは、この考案の実施の形態3における見守り装置の構成例を示す図である。 この考案の実施の形態3における操作インタフェースのハードウェア構成例を示す図である。 この考案の実施の形態4における医療情報処理システムの構成例を示すブロック図である。 この考案の実施の形態4における薬計量装置の構成例を示す図である。 この考案の実施の形態5における音声解析装置の動作例を示すフローチャートである。
以下、この考案の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの考案の実施の形態1に係る医療情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
医療情報処理システムは、図1に示すように、サーバ1及び端末2を備え、通信回線を介して通信可能に構成されている。なお図1では、端末2として携帯端末を用い、通信回線として、通信アンテナ3、携帯端末基地局4及びインターネット5を用いた場合を示している。なお、端末2としては、携帯端末に限らず、スマートホン、パソコン又はタブレット等でもよい。
図2は、患者、家族又は介助者等の補助者、医者又は看護師等が在席する医療機関、薬剤師等が在席する薬局又は関係部署において、インターネット5に接続された端末(携帯端末2a、パソコン2b)2を示している。この図2に示すように、端末2を用いることで、本考案のサーバ1にアクセスでき、マルチクライアントを実現できる。なお、予め権限を与えられた者が与えられた範囲内で情報の登録(記憶)、閲覧、削除又は更新等が可能なように、サーバ1にアクセスする際にはユーザ認証を行う。
なお、端末2は、医療情報をサーバ1に送信する場合には、暗号化して送信を行う。ここで、端末2がサーバ1に送信する医療情報としては、処方箋情報及びカルテ情報が挙げられる。また以下では、処方箋情報には、患者情報、薬情報、薬局情報及び医療機関情報が含まれているものとする。
また、患者が保持する端末2では、患者又は補助者等による入力操作に応じ、薬の服用を知らせる情報をサーバ1に送信する。
ここで、患者情報には、例えば図3に示すように、患者毎に、患者を識別する番号(患者番号)、患者氏名、患者住所、患者自宅電話、患者携帯端末、患者メールアドレス、非常時連絡者(補助者等)の氏名(非常時連絡先氏名)、非常時連絡先自宅電話、非常時連絡先携帯端末、非常時連絡先メールアドレス及び備考を示す情報が含まれる。
また、薬情報には、例えば図4に示すように、患者毎に、薬の製品番号、製品名、容量、1日最大摂取量、飲用最大期間、標準飲用容量(朝)、標準飲用容量(朝昼食間)、標準飲用容量(昼)、標準飲用容量(昼夜食間)、標準飲用容量(夜)、標準飲用容量(寝前)、効能、製剤番号、製造会社社番及び備考を示す情報が含まれる。
また、薬局情報には、例えば図5に示すように、患者毎に、薬局を識別する番号(薬局番号)、薬局名、薬剤代表者氏名、薬局住所、薬局電話、薬局FAX、薬局メールアドレス、薬局ネット担当者氏名、薬局ネット担当者電話、薬局ネット担当者メールアドレス及び備考を示す情報が含まれる。なお、備考には、例えば、今まで飲んだ薬の履歴、副作用等が記載される。
また、医療機関情報には、例えば図6に示すように、患者毎に、医療機関を識別する番号(医療機関番号)、医療機関名、医療機関代表者氏名、医療機関住所、医療機関電話、医療機関FAX、医療機関メールアドレス、医療機関ネット担当者氏名、医療機関ネット担当者電話、医療機関ネット担当者メールアドレス及び備考を示す情報が含まれる。
また、カルテ情報には、例えば図7に示すように、患者毎に、患者番号、受診年月日、医療機関番号、薬局番号、受診科名、医師名、医師連絡先、医師内線、医師メールアドレス、病名、カルテ内容、受診期間閾値、連絡先コード及び備考を示す情報が含まれる。
サーバ1は、図1に示すように、暗号復号化装置101、送受信装置102、アプリ処理装置103、統合化装置104、処方箋処理装置105、管理装置106、薬管理装置107、カルテ処理装置108、カルテ管理装置109及び薬服用管理装置110を備え、高速システムバス111を介して接続されている。なお、高速システムバス111は、例えば高速パラレルバス又は光ケーブルでもよい。
暗号復号化装置101は、端末2からの医療情報を復号化(暗号を解除)して送受信装置102に出力し、送受信装置102から端末2への医療情報を暗号化して出力する。なお、暗号化としては、例えば携帯端末やパソコン等でも使用されているセキュア・ソケット・レイヤ(SSL)を用いることができる。この暗号復号化装置101により、患者の個人情報が含まれる医療情報の秘匿性を確保する。
送受信装置102は、自動的に又は統合化装置104からのリクエストに応じ、端末2との間で情報の送受信を行う。
アプリ処理装置103は、統合化装置104からのリクエストに応じ、送受信装置102により受信された情報を解析し、当該情報をサーバ1で動作可能なデータに変換する。なお、アプリ処理装置103は必須の構成ではなく、サーバ1から取り除いてもよい。
統合化装置104は、送受信装置102、アプリ処理装置103、処方箋処理装置105、カルテ処理装置108及び薬服用管理装置110を制御することで、統一的に連携して効率よく作動させる。
処方箋処理装置105は、統合化装置104からのリクエストに応じ、送受信装置102により受信されてアプリ処理装置103により処理された医療情報を解析して患者情報、薬情報、薬局情報、医療機関情報を抽出し、管理装置106及び薬管理装置107に記憶させる。また、処方箋処理装置105は、統合化装置104からのリクエストに応じ、管理装置106及び薬管理装置107に記憶された情報を抽出して、閲覧用の情報を作成する。また、処方箋処理装置105は、統合化装置104からのリクエストに応じ、管理装置106及び薬管理装置107に記憶された情報の削除、更新等を行う。
管理装置106は、処方箋処理装置105により抽出された患者情報を記憶する。
薬管理装置107は、処方箋処理装置105により抽出された薬情報、薬局情報及び医療機関情報を記憶する。
カルテ処理装置108は、統合化装置104からのリクエストに応じ、送受信装置102により受信されてアプリ処理装置103により処理された医療情報を解析してカルテ情報を抽出し、カルテ管理装置109に記憶させる。また、カルテ処理装置108は、統合化装置104からのリクエストに応じ、カルテ管理装置109に記憶された情報を抽出して、閲覧用の情報を作成する。また、カルテ処理装置108は、統合化装置104からのリクエストに応じ、カルテ管理装置109に記憶された情報の削除、更新等を行う。
カルテ管理装置109は、カルテ処理装置108により抽出されたカルテ情報を記憶する。
なお、カルテ処理装置108及びカルテ管理装置109は必須の構成ではなく、サーバ1から取り除いてもよい。
薬服用管理装置110は、統合化装置104からのリクエストに応じ、服用情報を記憶する。
ここで、服用情報には、例えば図8に示すように、患者毎に、患者番号、処方年月日、飲用開始日、飲用終了日、薬製品番号、1日摂取量、飲用容量(朝)、飲用容量(朝昼食間)、飲用容量(昼)、飲用容量(昼夜食間)、飲用容量(夜)、飲用容量(寝前)、飲み忘れ閾値、連絡先コード及び備考を示す情報が含まれる。なお、飲み忘れ閾値は、薬の飲み忘れを判定するための閾値(時間)であり、初期状態では規定の値が設定される。
なお、上記のように、患者情報、薬情報、カルテ情報、服用情報等をそれぞれ異なる記憶装置に記憶するレイド方式(高速、大容量、高信頼性のために複数のハードディスクを使用する方式)を採用することで、医療情報に含まれる個人情報の秘匿性と安全性を高めることができる。
そして、送受信装置102は、統合化装置104からのリクエストに応じ、管理装置106に記憶された患者情報及び薬管理装置107に記憶された薬情報に基づき、薬の服用予定時刻又は時間帯になった場合に、該当する患者が保持する端末2に対して薬の服用を促す情報を送信する。その後、送受信装置102は、上記端末2から薬の服用を知らせる情報を受信する。一方、送受信装置102は、管理装置106に記憶された患者情報及び薬服用管理装置110に記憶された服用情報に基づき、上記端末2に対して薬の服用を促す情報を送信後、飲み忘れ閾値により定めた時刻までに当該端末2から薬の服用を知らせる情報を受信しない場合には、当該端末2に対して警告を示す情報を送信する。そして、送受信装置102は、上記端末2に対して警告を示す情報を送信後、一定時間経っても当該端末2から応答がない場合には、管理装置106に記憶された患者情報に基づき、該当する非常時連絡者が保持する端末2に対して異常を知らせる情報を送信する。
また、薬服用管理装置110は、送受信装置102により薬の服用を知らせる情報が受信された場合には、当該情報が受信された時刻、服用した薬の種類、量等を服用履歴として記憶するとともに、当該時刻に基づき、該当する患者の飲み忘れ閾値を更新する。この更新を繰り返し行うことで、薬服用管理装置110は、患者毎の性格、年齢又は病状等による薬の服用タイミングに応じた飲み忘れ閾値を自動で設定可能となる。
次に、暗号復号化装置101のハードウェア構成例を、図9を参照しながら説明する。
暗号復号化装置101は、図9に示すように、通信回線との間で情報の入出力を行う通信制御インタフェース1011、通信制御インタフェース1011からの情報を復号化する復号化処理部1012、バス111との間で情報の入出力を行う通信I/F1013、通信I/F1013からの情報を暗号化する符号化処理部1014、各種処理を行うCPU1015、一時記憶を行うメモリモジュール1016、各部を動作させるためのプログラムを記憶する記憶装置1017、モニタ等の表示装置(不図示)に情報を出力する表示I/F1018、キーボード等の入力装置(不図示)からの情報が入力される入力I/F1019を有している。
次に、アプリ処理装置103の構成例について、図10を参照しながら説明する。
アプリ処理装置103は、図10に示すように、バス111との間で情報の入出力を行う通信I/F1031、通信I/F1031からの情報を解析するキャリア検出部1032、キャリア検出部1032による解析結果に応じて入力された情報をサーバ1で動作可能な情報に変換するアプリ処理部1033a〜1033e及びコンピュータ処理部1034、各種処理を行うCPU1035、一時記憶を行うメモリモジュール1036、各部を動作させるためのプログラムを記憶する記憶装置1037、表示装置に情報を出力する表示I/F1038、入力装置からの情報が入力される入力I/F1039を有している。
なお、アプリ処理部1033a〜1033eは、各携帯端末会社に対応したデータ処理を行うものであり、端末2に対応する携帯端末会社のプロトコルに則ったデータを、サーバ1のプロトコルに変換する。各アプリ処理部1033a〜1033eは、具体的には次のような処理を行う。なお、以下は現状で示される処理部であり、今後、新たな通信プロトコルが登場すれば、それをサーバ1のプロトコルに変換する処理部を備えることとなる。
iモード(登録商標)処理部1033a:ドコモ(iモードデータをサーバ1のプロトコルに変換)
αアプリ(登録商標)処理部1033b:ドコモ(αアプリデータをサーバ1のプロトコルに変換)
EZアプリ(登録商標)処理部1033c:AU(EZアプリ(BREW)をサーバ1のプロトコルに変換)
EZWeb(登録商標)処理部1033d:AU(EZWebをサーバ1のプロトコルに変換)
S!アプリ(登録商標)処理部1033e:ソフトバンク(S!アプリをサーバ1のプロトコルに変換)
次に、統合化装置104のハードウェア構成例を、図11を参照しながら説明する。なお、送受信装置102、処方箋処理装置105、カルテ処理装置108についても同様に構成される。
統合化装置104は、図11に示すように、バス111との間で情報の入出力を行う通信I/F1041、各種処理を行うCPU1042、一時記憶を行うメモリモジュール1043、各部を動作させるためのプログラムを記憶する記憶装置1044、表示装置に情報を出力する表示I/F1045、入力装置からの情報が入力される入力I/F1046を有している。
次に、カルテ管理装置109の構成例について、図12を参照しながら説明する。なお、管理装置106、薬管理装置107についても同様に構成される。
カルテ管理装置109は、図12に示すように、カルテ処理装置108との間で情報の入出力を行う通信I/F1091、通信I/F1091を介したコマンド要求に応じ、情報の記憶、送出、削除、更新等を行う情報記憶装置1092、各種処理を行うCPU1093、一時記憶を行うメモリモジュール1094、各部を動作させるためのプログラムを記憶する記憶装置1095、表示装置に情報を出力する表示I/F1096、入力装置からの情報が入力される入力I/F1097を有している。
次に、薬服用管理装置110の構成例について、図13を参照しながら説明する。
薬服用管理装置110は、図13に示すように、バス111との間で情報の入出力を行う通信I/F1101、通信I/F1101を介したコマンド要求に応じ、情報の記憶、送出、削除、更新等を行う情報記憶装置1102、各種処理を行うCPU1103、一時記憶を行うメモリモジュール1104、各部を動作させるためのプログラムを記憶する記憶装置1105、表示装置に情報を出力する表示I/F1106、入力装置からの情報が入力される入力I/F1107を有している。
次に、上記のように構成された医療情報処理システムの動作例について説明する。
まず、処方箋情報の登録動作例について、図14を参照しながら説明する。以下では、患者が携帯端末用ソフトを用いて端末2を操作する場合を示す。また、図15に示すように、処方箋情報がQRコード(登録商標)151の形で印刷された処方箋を用いて、処方箋情報を登録する場合を示す。
この場合、図14に示すように、まず、端末2は、携帯端末用ソフトを動作させて、サーバ1に接続する。次いで、サーバ1は、上記端末2に対して認証要求及び暗号化要求を行う。次いで、端末2は、図16Aに示すような入力画面を表示する。そして、患者は、入力画面に対して、ユーザ名(図ではあだ名)とパスワード(図では秘密の番号)を入力する。なお、端末2に表示される画面は、高齢者でも判別しやすいように、「赤」、「黄」、「青」等で色付けされた大きなフォントの文字を用いることがより望ましい。
次いで、端末2は、入力されたユーザ名及びパスワードを示す情報を暗号化してサーバ1に送信する。次いで、サーバ1は、暗号復号化装置101を介して送受信装置102で上記情報を受信した後、認証を行って、上記端末2に対して全体メニュー画面の表示要求を行う。次いで、端末2は、図16Bに示すような全体メニュー画面を表示する。
図16Bに示す全体メニュー画面では、処方箋情報の入力(登録)及び表示を行うための「薬情報」ボタン、カルテ情報の入力(登録)及び表示を行うための「カルテ情報」ボタン、薬の服用履歴を表示するための「飲薬情報」ボタン、患者と補助者等との間で随時又は緊急時に通話を行うための「テレビ通話」ボタン、患者に関する情報を表示するための「患者情報」ボタンが示されている。
図16Bに示す全体メニュー画面において、患者が「薬情報」ボタンをクリックすると、端末2は、図16Cに示すような薬情報の個別メニュー画面を表示する。図16Cに示す個別メニュー画面では、処方箋情報の入力を行うための「入力」ボタン、処方箋情報の表示を行うための「表示」ボタンが示されている。
そして、図16Cに示す個別メニュー画面において、患者が「入力」ボタンをクリックすると、端末2は、図16Dに示すような撮影画面を表示する。そして、患者は、端末2が有するカメラを処方箋のQRコード151に合わせて撮影する。これにより、端末2は、QRコード151から処方箋情報を取得できる。
次いで、端末2は、取得した処方箋情報を暗号化してサーバ1に送信する。次いで、サーバ1は、暗号復号化装置101を介して送受信装置102で処方箋情報を受信した後、処方箋処理装置105による処理を介して管理装置106は患者情報を記憶して薬管理装置107は薬情報等を記憶する。次いで、サーバ1は、上記端末2に対して終了要求を行う。次いで、端末2は、図16Eに示すような登録完了画面を表示する。
なお上記では、図16Dに示す撮影画面を用いてQRコード151を撮影し、取得した処方箋情報をサーバ1に送信する場合を示した。これに対し、予め端末2でQRコード151の撮影を行って処方箋情報をテキスト文書として記憶しておき、その後、サーバ1に対して当該テキスト文書を示す情報を送信(ファイル添付)することで、処方箋情報の登録を行ってもよい。この際のシーケンスは図17の通りである。
なお、処方箋情報の登録においてQRコード151を用いることで、処方箋に記載された処方箋情報を素早く取り込むことができる。また、QRコード151ではなく、その他のバーコードや赤外線通信等を用いて登録を行ってもよい。
次に、カルテ情報の登録動作例について説明する。以下では、医師が携帯端末用ソフトを用いて端末2を操作する場合を示す。
ここで、端末2が図16Bに示す全体メニュー画面を表示する処理までは上記と同様である。
図16Bに示す全体メニュー画面において、医師が「カルテ情報」ボタンをクリックすると、端末2は、図18Aに示すようなカルテ情報の個別メニュー画面を表示する。図18Aに示す個別メニュー画面では、カルテ情報の入力を行うための「入力」ボタン(カルテを撮影することでカルテ情報の入力を行うための「カメラ」ボタン、文章化されたデータを送信することでカルテ情報の入力を行うための「データ」ボタン)、カルテ情報の表示を行うための「表示」ボタンが示されている。
そして、図18Aに示す個別メニュー画面において、医師が「カメラ」ボタンをクリックすると、端末2は、図18Bに示すような撮影画面を表示する。そして、医師は、端末2が有するカメラをカルテに合わせて撮影する。これにより、端末2は、カルテを示す情報を取得できる。
次いで、端末2は、取得したカルテを示す情報を暗号化してサーバ1に送信する。次いで、サーバ1は、暗号復号化装置101を介して送受信装置102でカルテを示す情報を受信した後、カルテ処理装置108による処理を介してカルテ管理装置109はカルテ情報を記憶する。次いで、サーバ1は、上記端末2に対して終了要求を行う。次いで、端末2は、図18Cに示すような登録完了画面を表示する。
なお上記では、図18Bに示す撮影画面を用いてカルテを撮影し、取得したカルテ情報をサーバ1に送信する場合を示した。これに対し、テキスト形式やPDF等で文章化されたデータを送信することで、カルテ情報の登録を行ってもよい。
この場合、図18Aに示す個別メニュー画面において、医師が「データ」ボタンをクリックすると、端末2は、図18Dに示すようなデータ送信画面を表示する。そして、医師は、送信するデータを選択し、端末2は当該データを暗号化してサーバ1に送信する。
次に、処方箋情報の閲覧動作例について説明する。以下では、患者が携帯端末用ソフトを用いて端末2を操作する場合を示す。
ここで、端末2が図16Cに示す処方箋情報の個別メニュー画面を表示する処理までは上記と同様である。
図16Cに示す個別メニュー画面において、患者が「表示」ボタンをクリックすると、端末2は、図19Aに示すような処方箋画面を表示する。図19Aに示す処方箋画面では、薬品名、容量、リスト番号(図では、5種類調剤されており、1種類目を表示)、飲薬時間帯(図では、朝及び夜)、「医療機関マーク」ボタン、「薬局マーク」ボタンが示されている。
図19Aに示す処方箋画面において、患者が「薬品名」をクリックすると、端末2は、図19Bに示すような薬画面を表示する。図19Bに示す薬画面では、該当する薬に関する情報が示されている。
また、図19Aに示す処方箋画面において、患者が「医療機関マーク」ボタンをクリックすると、端末2は、図19Cに示すような医療機関画面を表示する。図19Cに示す医療機関画面では、医療機関名、受診科名、担当医、連絡先、内線番号、「メールマーク」ボタンが示されている。
図19Cに示す医療機関画面において、患者が「医療機関名」をクリックすると、端末2は、図19Dに示すような医療機関住所画面を表示する。図19Dに示す医療機関住所画面では、医療機関名、住所が示されている。
また、図19Cに示す医療機関画面において、患者が「メールマーク」ボタンをクリックするとメール送信画面に移行し、また、患者が連絡先の「電話番号」をクリックするとそのまま電話を掛けることができる。
また、図19Aに示す処方箋画面において、患者が「薬局マーク」ボタンをクリックすると、端末2は、図19Eに示すような薬局画面を表示する。図19Eに示す薬局画面では、薬局名、薬剤師名、連絡先、「メールマーク」ボタンが示されている。
図19Eに示す薬局画面において、患者が「薬局名」をクリックすると、端末2は、図19Fに示すような薬局住所画面を表示する。図19Fに示す薬局住所画面では、薬局名、住所が示されている。
また、図19Eに示す薬局画面において、患者が「メールマーク」ボタンをクリックするとメール送信画面に移行し、また、患者が連絡先の「電話番号」をクリックするとそのまま電話を掛けることができる。
なお上記では、サーバ1に記憶された情報を用いて端末2に画面を表示する場合を想定している。一方、端末2は、処方箋情報を表示した際にその情報を記憶し、2度目以降の表示では記憶している情報を用いて表示を行ってもよい。また、端末2が記憶している情報とサーバ1が記憶している情報に差分がある場合には、差分のみをサーバ1から受信して端末2に表示するように構成してもよい。以下についても同様である。
次に、カルテ情報の閲覧動作例について説明する。以下では、患者が携帯端末用ソフトを用いて端末2を操作する場合を示す。
ここで、端末2が図18Aに示すカルテ情報の個別メニュー画面を表示する処理までは上記と同様である。
図18Aに示す個別メニュー画面において、患者が「表示」ボタンをクリックすると、端末2は、図20Aに示すようなカルテ画面を表示する。図20Aに示すカルテ画面では、患者が内科、整形外科及び眼科にかかっていることを示している。
図20Aに示すカルテ画面において、患者が例えば「内科」をクリックすると、端末2は、図20Bに示すような病名画面を表示する。図20Bに示す病名画面には、病名の詳細(図では高血圧)、「医療機関マーク」ボタン、「薬局マーク」ボタンが示されている。
図20Bに示す病名画面において、患者が「病名」をクリックすると、端末2は、図20Cに示すような治療内容画面を表示する。図20Cに示す治療内容画面では、現在の状況や治療内容等が示されている。
また、図20Bに示す病名画面において、患者が「医療機関マーク」ボタンをクリックすると、端末2は、図20Dに示すような医療機関画面を表示する。図20Dに示す医療機関画面では、医療機関名、受診科名、担当医、連絡先、内線番号、「メールマーク」ボタンが示されている。
図20Dに示す医療機関画面において、患者が「医療機関名」をクリックすると、端末2は、図20Eに示すような医療機関住所画面を表示する。図20Eに示す医療機関住所画面では、医療機関名、住所が示されている。
また、図20Dに示す医療機関画面において、患者が「メールマーク」ボタンをクリックするとメール送信画面に移行し、また、患者が連絡先の「電話番号」をクリックするとそのまま電話をかけることができる。
また、図20Bに示す病名画面において、患者が「薬局マーク」ボタンをクリックすると、端末2は、図20Fに示すような薬局画面を表示する。図20Fに示す薬局画面では、薬局名、薬剤師名、連絡先、「メールマーク」ボタンが示されている。
図20Fに示す薬局画面において、患者が「薬局名」をクリックすると、端末2は、図20Gに示すような薬局住所画面を表示する。図20Gに示す薬局住所画面では、薬局名、住所が示されている。
また、図20Fに示す薬局画面において、患者が「メールマーク」をクリックするとメール送信画面に移行し、また、患者が連絡先の「電話番号」をクリックするとそのまま電話を掛けることができる。
次に、医療情報処理システムによる飲薬時の動作例について説明する。
まず、サーバ1は、管理装置106に記憶された患者情報及び薬管理装置107に記憶された薬情報に基づき、薬の服用予定時刻又は時間帯になると、該当する患者が保持する端末2に対して薬の服用を促す情報を送信する。次いで、端末2は、上記情報を受信して、図21に示すような飲薬通知画面を表示する。図21に示す飲薬通知画面では、薬の服用を促すメッセージ、服用する薬を示す情報、容量、患者が薬を服用したことをサーバ1に通知するための「飲む」ボタンが示されている。
そして、患者が薬を服用し、患者又は補助者等が「飲む」ボタンをクリックすると、端末2は、サーバ1に対して、薬の服用を知らせる情報を送信する。
そして、薬服用管理装置110は、薬の服用を知らせる情報が受信された時刻、薬の種類、量等を服用履歴として記憶するとともに、当該時刻に基づいて該当する患者に対する飲み忘れ閾値を更新する。
一方、送受信装置102は、管理装置106に記憶された患者情報及び薬服用管理装置110に記憶された服用情報に基づき、上記端末2に対して薬の服用を促す情報を送信後、飲み忘れ閾値により定めた時刻までに当該端末2から薬の服用を知らせる情報を受信しない場合には、当該端末2に対して警告を示す情報を送信する。そして、送受信装置102は、上記端末2に対して警告を示す情報を送信後、一定時間経っても当該端末2から応答がない場合には、管理装置106に記憶された患者情報に基づき、該当する非常時連絡者が保持する端末2に対して異常を知らせる情報を送信する。
例えば、上記閾値の更新を繰り返した結果、患者Aは薬の服用を忘れないが、患者Bは2回に1回は薬の服用を忘れることがわかったとする。
この場合、患者Aに対して薬の服用を通知後、次の薬の服用までに服用が通知されない場合(すなわち、薬の服用を1回忘れた場合)には、患者Aに対して警告を行う。そして、この警告に対しても応答がない場合には、異常があるとして非常時連絡者に警告を行う。
一方、患者Bに対して薬の服用を通知後、次の薬の服用までに服用が通知されない場合(すなわち、薬の服用を1回忘れた場合)には、患者Bに対する警告は行わない。しかしながら、患者Bが薬の服用を2回連続して忘れた場合には、患者Bに対して警告を行う。そして、この警告に対しても応答がない場合には、異常があるとして非常時連絡者に警告を行う。
このようにして、患者の性格、年齢又は病状等に応じた閾値を自動で設定可能となる。
以上のように、この実施の形態1によれば、送受信装置102は、患者情報及び薬情報に基づき、薬の服用予定時刻又は時間帯になった場合に、該当する患者が保持する端末2に対して薬の服用を促す情報を送信し、当該端末2は、入力操作に応じて、薬の服用を知らせる情報をサーバ1に送信し、送受信装置102は、患者情報及び服用情報に基づき、端末2に対して薬の服用を促す情報を送信後、閾値により定めた時刻までに当該端末2から薬の服用を知らせる情報を受信しない場合に、当該端末2に対して警告を示す情報を送信し、薬服用管理装置110は、送受信装置102により薬の服用を知らせる情報が受信された場合に、当該受信された時刻に基づき、該当する患者の閾値を更新するように構成したので、患者の医療情報を総合的に把握し、患者に薬の適切な服用を促すとともに、患者による薬の服用タイミングに応じて、薬の飲み忘れを判定するための閾値を自動的に設定可能である。
また、医師が作成する処方箋情報及びカルテ情報、患者の服用情報等の医療情報を、端末2を介してサーバ1に格納し、それぞれ適切な範囲で患者や医師等の関係者が利用できるため、医療情報を患者等が必要なときに速やかに入手できるとともに、その医療情報を医療機関や薬局において、適切な範囲で漏れなく、簡単且つ迅速に閲覧、登録、更新できる。その結果、薬の飲み忘れや悪い飲み合わせ等の要因によって生じる恐れのある医療上の危険性を回避でき、また、患者の服用情報を把握することで、患者の適切なケアや治療方法を効率的に行える。
なお、端末2からサーバ1への接続において、毎回、ユーザ名及びパスワードを入力しなくてもよいように設定してもよく、例えば端末2の番号自体をパスワードとして用いることもできる。
実施の形態2.
図22はこの考案の実施の形態2に係る医療情報処理システムの構成例を示す図である。この図22に示す実施の形態2に係る医療情報処理システムは、図1に示す実施の形態1に係る医療情報処理システムに対し、端末2に音声認識装置201(不図示)を追加し、サーバ1に音声解析装置112を追加している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
音声認識装置201は、サーバ1からの情報に含まれる文字を音声に変換して出力する機能と、音声を検出して文字に変換する機能とを有する。
なお、端末2は、音声認識装置201により文字に変換された場合には当該文字を示す情報をサーバ1に送信し、音声認識装置201により文字に変換できなかった場合には音声を示す情報をサーバ1に送信する。
音声解析装置112は、送受信装置102により音声を示す情報が受信された場合に、当該音声を解析する。
この音声解析装置112は、例えば図23に示すように、バス111との間で情報の入出力を行う通信I/F1121、解析済みの音声を対応する文字と紐付けて記憶する解析情報記憶装置1122、各種処理を行うCPU1123、一時記憶を行うメモリモジュール1124、各部を動作させるためのプログラムを記憶する記憶装置1125、表示装置に情報を出力する表示I/F1126、入力装置からの情報が入力される入力I/F1127を有している。
なお、送受信装置102は、音声解析装置112により音声が非常時連絡者(補助者等)の呼び出しであると解析された場合には、管理装置106に記憶された患者情報に基づき、当該非常時連絡者が保持する端末2に対して呼び出しを示す情報を送信する。
次に、サーバ1と端末2との間での音声処理例について説明する。以下では、薬の服用時の動作例を示す。
ここで例えば、端末2では、予め、患者又は補助者等による入力操作に応じ、画面上への文字の表示、音声の出力、及びその両方のうちのいずれかに設定する。ここでは、端末2が文字の表示及び音声の出力の両方に設定されたとする。
そして、図24に示すように、サーバ1は、管理装置106に記憶された患者情報及び薬管理装置107に記憶された薬情報に基づき、薬の服用予定時刻又は時間帯になると、該当する患者が保持する端末2に対して薬の服用を促す情報を送信する。次いで、端末2は、上記情報を受信して、図21に示すような飲薬通知画面を表示するとともに、音声認識装置201は文字を音声に変換して「〇薬を△錠飲んでください」と出力する。
そして、患者が薬を服用し、「飲む」ボタンをクリックする、又は、「飲んだ」と発声した場合に、端末2は、サーバ1に対して、薬の服用を知らせる情報を送信する。ここで、患者が発声した場合において、音声認識装置201が音声を文字に変換できた場合には文字を示す情報をサーバ1に送信し、文字に変換できなかった場合には音声を示す情報をサーバ1に送信する。
なお上記では、薬の服用時の動作について説明したが、それ以外の動作についても音声処理が適用できる。
このように、音声を用いた対応を可能とすることで、端末2を操作できない患者であっても対応可能となり、薬の服用時刻や患者の様子を窺い知ることができる。その結果、異常が生じた場合にも、補助者等への通知が遅れ、患者の容体が悪化したり重篤な状態となる可能性を低減できる。
また、端末2が有する音声認識装置201で音声の簡易解析を行い、解析できなかった場合にはサーバ1が有する音声解析装置112で詳細解析を行うことで、マルチプラットホームが利用可能となる。そして、音声の二重解析により、素早く且つ正確に処理を行うことができる。
実施の形態3.
図25はこの考案の実施の形態3に係る医療情報処理システムの構成例を示す図である。この図25に示す実施の形態3に係る医療情報処理システムは、図22に示す実施の形態2に係る医療情報処理システムに対し、見守り装置6を追加し、サーバ1に画像解析装置113を追加している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
見守り装置6は、患者の様子を見守るための装置であり、カメラ601、アダプタ602及び操作インタフェース603を備えている。
カメラ601は、患者(図ではベッド)を観察可能な位置に取付けられ、患者を撮影する。
アダプタ602は、カメラ601により撮影された画像を示す情報を直接又は操作インタフェース603を介してサーバ1に送信する。このアダプタ602は、図26に示すように、操作インタフェース603との間で情報の送受信を行う操作用I/F6021、インターネット5との間で情報の送受信を行うLAN有線I/F6022、他の端末2との間で情報の送受信を行う端末I/F6023を有している。
なお、カメラ601とアダプタ602は、図27Aに示すような別体のセパレート型でもよいし、図27Bに示すような一体型でもよい。
操作インタフェース603は、患者が使用する端末2であり、図28に示すように、画面を表示するモニタ6031、音声が入力されるマイク6032、音声を出力するスピーカ6033、スイッチ6034、及び各装置を制御する処理装置6035を備えている。
なお、スイッチ6034は、患者が薬を服用した際に押される。また、スイッチ6034は、上記機能に加え、例えば長押しされることで、非常時連絡者の緊急呼び出し等にも利用可能である。また、スイッチ6034を複数設けて、用途毎に区別してもよい。また、モニタ6031としては、タッチディスプレイ等を使用でき、また、大画面とすることで携帯端末等を用いた場合よりも見易い仕様とすることができる。
画像解析装置113は、管理装置106に記憶された患者情報及び薬管理装置107に記憶された薬情報に基づいて、薬の服用予定時刻又は時間帯を含む時間帯において、送受信装置102により受信された該当する患者の画像を示す情報を、予め保持する薬を服用する様子を示す画像とを比較し、異常を検知する。なお、画像解析装置113のハードウェア構成は、音声解析装置112と同様である。
また、送受信装置102は、画像解析装置113により異常が検知された場合に、管理装置106に記憶された患者情報に基づき、該当する非常時連絡者が保持する端末2に対して警報を示す情報を送信する。
このように、画像解析装置113が、カメラ画像から患者による飲薬の確認ができず、異常であると判断した場合には、送受信装置102は、非常時連絡者が保持する端末2に対して警報通知を行うことができる。
また、患者は、モニタ6031上に表示された画面の指示に従って又はスピーカ6033から出力された音声に従って、スイッチ6034を操作したり、マイク6032に向けて発声することができる。これにより、薬を服用した旨の通知や、非常時連絡者の呼び出し等を行うこともできる。また、呼び出し通知により、非常時連絡者は、カメラ601から得られる映像と音声を介して、患者の観察、患者との各種コミュニケーションを容易且つ確実に実行することも可能である。
実施の形態4.
図29はこの考案の実施の形態4に係る医療情報処理システムの構成例を示す図である。この図29に示す実施の形態4に係る医療情報処理システムは、図1に示す実施の形態1に係る医療情報処理システムに対し、薬計量装置7を追加している。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
薬計量装置7は、置かれた薬の重量を計量し、当該計量した重量を示す情報を直接又は端末2を介してサーバ1に送信する。この薬計量装置7は、図30に示すように、薬を載置可能であり且つ当該薬の重量を計量可能な計量機能付き薬剤ケース701と、計量機能付き薬剤ケース701により計量された重量を示す情報を直接又は端末2を介してサーバ1に送信するアダプタ702とを備えている。なお、アダプタ702のハードウェア構成は、アダプタ602と同様である。
また、薬服用管理装置110は、送受信装置102により重量を示す情報が受信された場合に、薬管理装置107に記憶された薬情報に基づき、当該重量から薬の服用を確認する。
ここで、従来では、例えばカレンダー型の薬ケースに薬を入れて管理を行っている。しかしながら、この場合、患者にとって仕分けが煩雑となり、正しい量の服用が守られない恐れがある。
一方、薬計量装置7で薬の重量を計測することで、サーバ1側で薬の服用を正しく確認できる。そして、薬を服用していない場合又は誤った薬を服用した場合には、重量が期待値からずれるため、異常を検知できる。
なお上記では、図1に示す実施の形態1に係る医療情報処理システムに対して薬計量装置7を追加した場合を示した。しかしながら、これに限らず、図22に示す実施の形態2に係る医療情報処理システム又は図25に示す実施の形態3に係る医療情報処理システムに対して薬計量装置7を追加してもよい。
実施の形態5.
実施の形態5では実施の形態2に示した音声解析装置112の詳細について示す。なお、この考案の実施の形態5に係る医療情報処理システムは、図22に示す実施の形態2に係る医療情報処理システムと同様であり、図22を参照しながら説明を行う。
音声解析装置112は、送受信装置102により受信された情報に含まれる音声を、解析済みの音声との比較を繰り返すことで解析し、当該解析した音声を記憶する。
なお、送受信装置102は、音声解析装置112でも音声を解析できない場合には、患者又は補助者等による文字の手入力を促す情報を該当する端末2に送信し、音声解析装置112は、手入力された情報を上記音声と紐付けて記憶する。
ここで、患者と補助者又は看護師等とのコミュニケーションを確保することは極めて重要である。しかしながら、特に高齢者の場合には、傷病の内容や術後等に滑舌が悪くなることが多く、相手に話の内容を伝えようとしても伝わらないこともあり、患者が途中で対話を諦めてしまうことがある。その結果、補助者又は看護師等との間で十分なコミュニケーションが行われなくなってしまう。
そこで、図31に示すように、音声解析装置112にて、患者の音声を入力し(ステップST3101)、解析情報記憶装置1122に記憶された解析済みの音声との比較を繰り返す音声アルゴリズムによって文字に変換し、音声の意味を把握する(ステップST3102〜3104)。なお、音声アルゴリズムによっても文字に変換できない場合には、患者又は補助者等による文字の手入力を受付ける。そして、得られた文字を該当する音声と紐付けて解析情報記憶装置1122に記憶する(ステップST3105)。このように、患者特有の音声を解析済みの音声との比較を繰り返すことで解析し、文字に変換する。そして、以後は、患者特有の音声も解析情報記憶装置1122に記憶された情報から容易に認識可能となる。
このように、音声解析装置112により患者の言葉の癖を学習することで、分かりにくい言葉でも認識可能とし、患者、医師、補助者、薬剤師等の双方向のコミュニケーションを実現する。その結果、患者に正しい薬の適切な服用を促すとともに状況を把握でき、患者に対する適切なケアを効率的に実現できる。
なお、本考案はその考案の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 サーバ、2 端末、3 通信アンテナ、4 携帯端末基地局、5 インターネット、6 見守り装置、7 薬計量装置、101 暗号復号化装置、102 送受信装置、103 アプリ処理装置、104 統合化装置、105 処方箋処理装置、106 管理装置、107 薬管理装置、108 カルテ処理装置、109 カルテ管理装置、110 薬服用管理装置、111 高速システムバス、112 音声解析装置、113 画像解析装置、201 音声認識装置、601 カメラ、602 アダプタ、603 操作インタフェース、701 計量機能付き薬剤ケース、702 アダプタ、1011 通信制御インタフェース、1012 復号化処理部、1013 通信I/F、1014 符号化処理部、1015 CPU、1016 メモリモジュール、1017 記憶装置、1018 表示I/F、1019 入力I/F、1031 通信I/F、1032 キャリア検出部、1033a iモード処理部、1033b αアプリ処理部、1033c EZアプリ処理部、1033d EZWeb処理部、1033e S!アプリ処理部、1034 コンピュータ処理部、1035 CPU、1036 メモリモジュール、1037 記憶装置、1038 表示I/F、1039 入力I/F、1041 通信I/F、1042 CPU、1043 メモリモジュール、1044 記憶装置、1045 表示I/F、1046 入力I/F、1091 通信I/F、1092 情報記憶装置、1093 CPU、1094 メモリモジュール、1095 記憶装置、1096 表示I/F、1097 入力I/F、1101 通信I/F、1102 情報記憶装置、1103 CPU、1104 メモリモジュール、1105 記憶装置、1106 表示I/F、1107 入力I/F、1121 通信I/F、1122 解析情報記憶装置、1123 CPU、1124 メモリモジュール、1125 記憶装置、1126 表示I/F、1127 入力I/F、6021 操作用I/F、6022 LAN有線I/F、6023 端末I/F、6031 モニタ、6032 マイク、6033 スピーカ、6034 スイッチ、6035 処理装置。

Claims (8)

  1. サーバと、前記サーバとの間で情報の送受信を行う端末とを備え、
    前記サーバは、
    患者毎に、保持する前記端末を示す情報を含む患者情報を記憶する管理装置と、
    患者毎に、薬の服用予定時刻又は時間帯を示す情報を含む薬情報を記憶する薬管理装置と、
    患者毎に、薬の飲み忘れを判定するための閾値を示す情報を含む服用情報を記憶する薬服用管理装置と、
    前記端末との間で情報の送受信を行う送受信装置とを備え、
    前記送受信装置は、前記患者情報及び前記薬情報に基づき、薬の服用予定時刻又は時間帯になった場合に、該当する患者が保持する前記端末に対して薬の服用を促す情報を送信し、
    前記薬の服用を促す情報を受信した前記端末は、入力操作に応じて、薬の服用を知らせる情報を前記サーバに送信し、
    前記送受信装置は、前記患者情報及び前記服用情報に基づき、前記端末に対して薬の服用を促す情報を送信後、前記閾値により定めた時刻までに当該端末から薬の服用を知らせる情報を受信しない場合に、当該端末に対して警告を示す情報を送信し、
    前記薬服用管理装置は、前記送受信装置により薬の服用を知らせる情報が受信された場合に、当該受信された時刻に基づき、該当する患者の前記閾値を更新する
    ことを特徴とする医療情報処理システム。
  2. 前記端末は、前記患者情報及び前記薬情報を含む医療情報を暗号化して前記サーバに送信し、
    前記サーバは、
    前記端末からの医療情報を復号化して前記送受信装置に出力し、前記送受信装置から前記端末への医療情報を暗号化して出力する暗号復号化装置と、
    前記送受信装置により受信された医療情報を解析して前記患者情報及び前記薬情報を抽出する処方箋処理装置とを備え、
    前記管理装置は、前記処方箋処理装置により抽出された前記患者情報を記憶し、
    前記薬管理装置は、前記処方箋処理装置により抽出された前記薬情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項1記載の医療情報処理システム。
  3. 前記端末は、
    前記サーバからの情報に含まれる文字を音声に変換して出力する機能、及び、音声を検出して文字に変換する機能を有する音声認識装置を備え、
    前記音声認識装置により音声が文字に変換された場合には当該文字を示す情報を前記サーバに送信し、前記音声認識装置により文字に変換できなかった場合には当該音声を示す情報を前記サーバに送信し、
    前記サーバは、
    前記送受信装置により音声を示す情報が受信された場合に、当該音声を解析する音声解析装置を備えた
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の医療情報処理システム。
  4. 前記患者情報は、患者毎に、非常時連絡者が保持する前記端末を示す情報を含み、
    前記送受信装置は、前記音声解析装置により音声が非常時連絡者の呼び出しであると解析された場合に、前記患者情報に基づき、当該非常時連絡者が保持する前記端末に対して呼び出しを示す情報を送信する
    ことを特徴とする請求項3記載の医療情報処理システム。
  5. 前記患者情報は、患者毎に、非常時連絡者が保持する前記端末を示す情報を含み、
    患者を撮影するカメラと、
    前記カメラにより撮影された画像を示す情報を直接又は前記端末を介して前記サーバに送信するアダプタとを備え、
    前記サーバは、
    前記患者情報及び前記薬情報に基づいて、薬の服用予定時刻又は時間帯を含む時間帯において、前記送受信装置により受信された該当する患者の画像を示す情報を、予め保持する薬を服用する様子を示す画像とを比較し、異常を検知する画像解析装置を備え、
    前記送受信装置は、前記画像解析装置により異常が検知された場合に、前記患者情報に基づき、該当する非常時連絡者が保持する前記端末に対して警報を示す情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の医療情報処理システム。
  6. 前記薬情報は、薬の服用量を示す情報を含み、
    置かれた薬の重量を計量し、当該計量した重量を示す情報を直接又は前記端末を介して前記サーバに送信する薬計量装置を備え、
    前記薬服用管理装置は、前記送受信装置により重量を示す情報が受信された場合に、前記薬情報に基づき、当該重量から薬の服用を確認する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の医療情報処理システム。
  7. 前記音声解析装置は、前記送受信装置により受信された情報に含まれる音声を、解析済みの音声との比較を繰り返すことで解析し、当該解析した音声を記憶する
    ことを特徴とする請求項3記載の医療情報処理システム。
  8. 患者毎に、保持する端末を示す情報を含む患者情報を記憶する管理装置と、
    患者毎に、薬の服用予定時刻又は時間帯を示す情報を含む薬情報を記憶する薬管理装置と、
    患者毎に、薬の飲み忘れを判定するための閾値を示す情報を含む服用情報を記憶する薬服用管理装置と、
    前記端末との間で情報の送受信を行う送受信装置とを備え、
    前記送受信装置は、前記患者情報及び前記薬情報に基づき、薬の服用予定時刻又は時間帯になった場合に、該当する患者が保持する前記端末に対して薬の服用を促す情報を送信し、
    前記送受信装置は、前記患者情報及び前記服用情報に基づき、前記端末に対して薬の服用を促す情報を送信後、前記閾値により定めた時刻までに当該端末から薬の服用を知らせる情報を受信しない場合に、当該端末に対して警告を示す情報を送信し、
    前記薬服用管理装置は、前記送受信装置により薬の服用を知らせる情報が受信された場合に、当該受信された時刻に基づき、該当する患者の前記閾値を更新する
    ことを特徴とするサーバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019074831A (ja) * 2017-10-13 2019-05-16 富士通フロンテック株式会社 案内システムおよび案内方法

Cited By (1)

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JP2019074831A (ja) * 2017-10-13 2019-05-16 富士通フロンテック株式会社 案内システムおよび案内方法

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