JP3208184B2 - 苗育成貯蔵庫 - Google Patents
苗育成貯蔵庫Info
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Greenhouses (AREA)
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯蔵室内にて菊等の花
の苗を発芽育成する機能を具備した苗育成貯蔵庫に関す
るものである。
の苗を発芽育成する機能を具備した苗育成貯蔵庫に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より菊等の生花はビニールハウスに
て発芽育成させた後、出荷調整のために例えば特開平3
−105186号公報(F25D17/08)に示され
るような低温庫にて保存する方法が採られている。即
ち、前記公報には断熱性の外箱の内側に間隔を存して熱
良導性の内箱を配置し、この内箱内を貯蔵室と成すと共
に、両箱間に冷気を循環して内箱より貯蔵室内を間接的
に冷却する低温庫が示されており、係る構成によれば貯
蔵室内は直接の冷気侵入による冷却を受けないので乾燥
が防がれ、従って、高湿度での貯蔵が好ましい生花等の
物品の鮮度を良好に保持しつつ貯蔵することができるも
のである。
て発芽育成させた後、出荷調整のために例えば特開平3
−105186号公報(F25D17/08)に示され
るような低温庫にて保存する方法が採られている。即
ち、前記公報には断熱性の外箱の内側に間隔を存して熱
良導性の内箱を配置し、この内箱内を貯蔵室と成すと共
に、両箱間に冷気を循環して内箱より貯蔵室内を間接的
に冷却する低温庫が示されており、係る構成によれば貯
蔵室内は直接の冷気侵入による冷却を受けないので乾燥
が防がれ、従って、高湿度での貯蔵が好ましい生花等の
物品の鮮度を良好に保持しつつ貯蔵することができるも
のである。
【0003】このように、従来ではビニールハウスにて
発芽育成させた菊等の苗を、出荷する前に一旦前述の如
き低温庫に運び込む作業が必要であるが、発芽育成の段
階から貯蔵庫内にて菊等の苗を扱うことができれば、前
述の如き運搬作業やビニールハウスも不要となり、極め
て好都合である。
発芽育成させた菊等の苗を、出荷する前に一旦前述の如
き低温庫に運び込む作業が必要であるが、発芽育成の段
階から貯蔵庫内にて菊等の苗を扱うことができれば、前
述の如き運搬作業やビニールハウスも不要となり、極め
て好都合である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
公報の如き低温庫の貯蔵室内に菊の苗を収納し、そこで
発芽育成させようとしても、貯蔵室内の温度を発芽に適
した+25℃乃至+30℃程の温度に上げることは不可
能である。そこで、貯蔵室内にヒータを配設して貯蔵室
内を加熱する方法が考えられるが、貯蔵室内を直接加熱
すると貯蔵室内の温度のばらつきが著しくなり、良好な
発芽育成が期待できない問題があった。
公報の如き低温庫の貯蔵室内に菊の苗を収納し、そこで
発芽育成させようとしても、貯蔵室内の温度を発芽に適
した+25℃乃至+30℃程の温度に上げることは不可
能である。そこで、貯蔵室内にヒータを配設して貯蔵室
内を加熱する方法が考えられるが、貯蔵室内を直接加熱
すると貯蔵室内の温度のばらつきが著しくなり、良好な
発芽育成が期待できない問題があった。
【0005】本発明は係る従来の課題を解決するために
成されたものであり、貯蔵室内において花等の苗を良好
に育成することができる苗育成貯蔵庫を提供することを
目的とする。
成されたものであり、貯蔵室内において花等の苗を良好
に育成することができる苗育成貯蔵庫を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の苗育成貯蔵庫
は、断熱性の外箱と、この外箱の内側に所定の間隔を存
して配設され、内部に貯蔵室を形成する熱良導性の内箱
と、間隔内に配設した複数のヒータ及び冷却装置と、間
隔内に空気を循環する送風装置と、外気温度に基づき所
定の設定値にて各ヒータの通電をそれぞれ制御する複数
のヒータ制御装置と、貯蔵室内の温度に基づき冷却装置
の運転を制御する温度制御装置とを具備して成り、複数
のヒータ制御装置はそれぞれ異なる設定値を有すると共
に、温度制御装置は貯蔵室内の温度が所定の高温度とな
った場合に冷却装置を運転するものである。
は、断熱性の外箱と、この外箱の内側に所定の間隔を存
して配設され、内部に貯蔵室を形成する熱良導性の内箱
と、間隔内に配設した複数のヒータ及び冷却装置と、間
隔内に空気を循環する送風装置と、外気温度に基づき所
定の設定値にて各ヒータの通電をそれぞれ制御する複数
のヒータ制御装置と、貯蔵室内の温度に基づき冷却装置
の運転を制御する温度制御装置とを具備して成り、複数
のヒータ制御装置はそれぞれ異なる設定値を有すると共
に、温度制御装置は貯蔵室内の温度が所定の高温度とな
った場合に冷却装置を運転するものである。
【0007】
【0008】
【作用】上記本発明の貯蔵庫によれば、複数のヒータの
発熱によって加熱された空気が内外箱間の間隔内に循環
され、それによって貯蔵室内は内箱壁面から略均一に加
温される。また、異なる設定値を有した複数のヒータ制
御装置がそれぞれヒータの通電を制御するので、外気温
度の変化に応じて発熱するヒータ数が変化し、それによ
って外気温度の変動に係わらず、貯蔵室内には略均一な
発芽育成環境を形成することが可能となる。特に、それ
ぞれ異なる設定値を有したヒータ制御装置にて複数のヒ
ータの通電をそれぞれ制御するので、単純な機械式サー
モスタット等を利用でき、高価な回路素子によってヒー
タの通電量を調整する等の必要も無くなる。また、ヒー
タの発熱によって貯蔵室内温度が高くなり過ぎた場合に
は、温度制御装置により冷却装置が運転され、空間内の
空気温度を下げるので、貯蔵室内に発芽育成に最適な環
境を形成することができ、収納された菊等の苗は係る発
芽育成環境にて良好に発芽し、育成される。
発熱によって加熱された空気が内外箱間の間隔内に循環
され、それによって貯蔵室内は内箱壁面から略均一に加
温される。また、異なる設定値を有した複数のヒータ制
御装置がそれぞれヒータの通電を制御するので、外気温
度の変化に応じて発熱するヒータ数が変化し、それによ
って外気温度の変動に係わらず、貯蔵室内には略均一な
発芽育成環境を形成することが可能となる。特に、それ
ぞれ異なる設定値を有したヒータ制御装置にて複数のヒ
ータの通電をそれぞれ制御するので、単純な機械式サー
モスタット等を利用でき、高価な回路素子によってヒー
タの通電量を調整する等の必要も無くなる。また、ヒー
タの発熱によって貯蔵室内温度が高くなり過ぎた場合に
は、温度制御装置により冷却装置が運転され、空間内の
空気温度を下げるので、貯蔵室内に発芽育成に最適な環
境を形成することができ、収納された菊等の苗は係る発
芽育成環境にて良好に発芽し、育成される。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳述する。図1は本
発明の苗育成貯蔵庫1の制御装置Cの電気回路図、図2
は苗育成貯蔵庫1の縦断側面図、図3は外箱2を透視し
た苗育成貯蔵庫1の斜視図である。苗育成貯蔵庫1は隣
合うパネルとの結合部分に凸部、或いは凹部を有した単
一、若しくは複数の断熱パネルから成る天壁2A、底壁
2B、前側壁2C、図示しない後側壁、及び左右側壁2
E、2Fとを組み合わせて箱体を構成した断熱性の外箱
2と、この外箱2の内側に間隔を存して配設された天壁
3A、底壁3B、前壁3C、図示しない後側壁、及び左
右側壁3E、3Fから成る箱状の熱良導性内箱3と、こ
の内箱3内に密閉して構成された貯蔵室10と、上下及
び前後左右の前記両箱2、3間に構成された空気循環空
間11とを具備している。
発明の苗育成貯蔵庫1の制御装置Cの電気回路図、図2
は苗育成貯蔵庫1の縦断側面図、図3は外箱2を透視し
た苗育成貯蔵庫1の斜視図である。苗育成貯蔵庫1は隣
合うパネルとの結合部分に凸部、或いは凹部を有した単
一、若しくは複数の断熱パネルから成る天壁2A、底壁
2B、前側壁2C、図示しない後側壁、及び左右側壁2
E、2Fとを組み合わせて箱体を構成した断熱性の外箱
2と、この外箱2の内側に間隔を存して配設された天壁
3A、底壁3B、前壁3C、図示しない後側壁、及び左
右側壁3E、3Fから成る箱状の熱良導性内箱3と、こ
の内箱3内に密閉して構成された貯蔵室10と、上下及
び前後左右の前記両箱2、3間に構成された空気循環空
間11とを具備している。
【0011】前記内箱3を構成する各壁3A、3B、3
C、3E及び3F(後側壁も同様)は、それぞれステン
レス板からなる単一若しくは複数のパネルにて構成され
ると共に、左右側壁3E、3Fの一部は、収納する生花
の苗等から発生するエチレンガスを吸着する緑色凝灰岩
Rを装備している。また、内箱3の天壁3Aは中央を頂
点として左右に徐々に低く傾斜しており、それによって
天壁3A下面に付着した水滴がそのまま下方に落下せ
ず、左右側壁3E、3F内面を伝って流れるようにして
いる。外箱2の前壁2Cには生花や苗等の農産物を出し
入れする物品出入口が形成され、この物品出入口を開閉
自在に閉塞すると共に、貯蔵室10を密室化する断熱扉
Dが設けられる。
C、3E及び3F(後側壁も同様)は、それぞれステン
レス板からなる単一若しくは複数のパネルにて構成され
ると共に、左右側壁3E、3Fの一部は、収納する生花
の苗等から発生するエチレンガスを吸着する緑色凝灰岩
Rを装備している。また、内箱3の天壁3Aは中央を頂
点として左右に徐々に低く傾斜しており、それによって
天壁3A下面に付着した水滴がそのまま下方に落下せ
ず、左右側壁3E、3F内面を伝って流れるようにして
いる。外箱2の前壁2Cには生花や苗等の農産物を出し
入れする物品出入口が形成され、この物品出入口を開閉
自在に閉塞すると共に、貯蔵室10を密室化する断熱扉
Dが設けられる。
【0012】空気循環空間11を構成する天壁3A上右
端下面には、冷却装置14の冷凍サイクルを構成する冷
却器12と、送風ファン及び送風ファンモータから成る
第1の送風装置13とが配設され、冷却器12の底部に
は外箱2の外側に導出されるヒータ付きの排水管等から
成る排水装置15が連結接続されている。また、天壁3
Aの上面には前記冷却装置14の冷凍サイクルを構成す
る圧縮機21及び凝縮器22が設置される。一方、第1
の送風装置13の風下側に位置する天壁3A上左端下面
には、第2の送風装置18が取り付けられると共に、両
送風装置13、18の間の天壁3A下面には同一の電気
ヒータから成る第1及び第2のヒータ23、24が取り
付けられている。
端下面には、冷却装置14の冷凍サイクルを構成する冷
却器12と、送風ファン及び送風ファンモータから成る
第1の送風装置13とが配設され、冷却器12の底部に
は外箱2の外側に導出されるヒータ付きの排水管等から
成る排水装置15が連結接続されている。また、天壁3
Aの上面には前記冷却装置14の冷凍サイクルを構成す
る圧縮機21及び凝縮器22が設置される。一方、第1
の送風装置13の風下側に位置する天壁3A上左端下面
には、第2の送風装置18が取り付けられると共に、両
送風装置13、18の間の天壁3A下面には同一の電気
ヒータから成る第1及び第2のヒータ23、24が取り
付けられている。
【0013】前記断熱扉Dの側方の前壁2Cには貯蔵室
10内の温度等を設定し、或いは表示するコントローラ
26が取り付けられると共に、その下方には電装箱27
が配設されている。電装箱27内には図4に示すように
ヒータ制御装置としての第1及び第2の外気温度サーモ
スタット28及び29、そして温度制御装置としての電
子式サーモスタット31が収納されている。前記第1及
び第2の外気温度サーモスタット28、29の感温部2
8A、29Aは外箱2外に配設されて外気温度を感知す
ると共に、電子式サーモスタット31の感温部31Aは
貯蔵室10内に設けられて貯蔵室10の温度を検知す
る。また、図中36、37は第1及び第2のヒータ2
3、24近傍にそれぞれ設けられた過熱防止器である。
電装箱27の蓋32前面には運転モードを表示するそれ
ぞれ白色、橙色、緑色の電源ランプ33W、加熱ランプ
33I、冷却ランプ33Gが配設されると共に、運転モ
ードを加熱モードと冷却モードとに切り換えるための切
換スイッチ34が設けられている。
10内の温度等を設定し、或いは表示するコントローラ
26が取り付けられると共に、その下方には電装箱27
が配設されている。電装箱27内には図4に示すように
ヒータ制御装置としての第1及び第2の外気温度サーモ
スタット28及び29、そして温度制御装置としての電
子式サーモスタット31が収納されている。前記第1及
び第2の外気温度サーモスタット28、29の感温部2
8A、29Aは外箱2外に配設されて外気温度を感知す
ると共に、電子式サーモスタット31の感温部31Aは
貯蔵室10内に設けられて貯蔵室10の温度を検知す
る。また、図中36、37は第1及び第2のヒータ2
3、24近傍にそれぞれ設けられた過熱防止器である。
電装箱27の蓋32前面には運転モードを表示するそれ
ぞれ白色、橙色、緑色の電源ランプ33W、加熱ランプ
33I、冷却ランプ33Gが配設されると共に、運転モ
ードを加熱モードと冷却モードとに切り換えるための切
換スイッチ34が設けられている。
【0014】図1の制御装置Cの電気回路において、第
1のヒータ23は第1の外気温度サーモスタット28の
接点、過熱防止器36、切換スイッチ34の切換接点3
9の端子40及びコモン端子41と直列に3相AC20
0V電源のR相及びT相間に接続される。第2のヒータ
24は第2の外気温度サーモスタット29の接点、過熱
防止器37及び切換スイッチ34の接点42と直列に3
相AC200V電源のS相及びT相間に接続される。冷
却装置14は貯蔵室10内の温度を検出して圧縮機21
の運転を制御するサーモスタット43(設定は例えば空
気循環空間11内の温度0℃以下)を自ら有しており、
圧縮機21等の電気部品は3相電源に接続されている
が、R相については電子式サーモスタット31の接点4
4が介設されている。また、電子式サーモスタット31
の接点44には並列に切換スイッチ34の接点46が接
続される。電源ランプ33Wは3相電源のR相とT相間
に接続され、加熱ランプ33Iは切換スイッチ34の切
換接点39の端子40、コモン端子41と直列に電源の
R相とT相間に接続されると共に、冷却ランプ33Gは
切換スイッチ34の切換接点39の端子47、コモン端
子41と直列に電源のR相とT相間に接続される。
1のヒータ23は第1の外気温度サーモスタット28の
接点、過熱防止器36、切換スイッチ34の切換接点3
9の端子40及びコモン端子41と直列に3相AC20
0V電源のR相及びT相間に接続される。第2のヒータ
24は第2の外気温度サーモスタット29の接点、過熱
防止器37及び切換スイッチ34の接点42と直列に3
相AC200V電源のS相及びT相間に接続される。冷
却装置14は貯蔵室10内の温度を検出して圧縮機21
の運転を制御するサーモスタット43(設定は例えば空
気循環空間11内の温度0℃以下)を自ら有しており、
圧縮機21等の電気部品は3相電源に接続されている
が、R相については電子式サーモスタット31の接点4
4が介設されている。また、電子式サーモスタット31
の接点44には並列に切換スイッチ34の接点46が接
続される。電源ランプ33Wは3相電源のR相とT相間
に接続され、加熱ランプ33Iは切換スイッチ34の切
換接点39の端子40、コモン端子41と直列に電源の
R相とT相間に接続されると共に、冷却ランプ33Gは
切換スイッチ34の切換接点39の端子47、コモン端
子41と直列に電源のR相とT相間に接続される。
【0015】以上の構成で、図5のタイミングチャート
を参照しながら動作を説明する。尚、第1の外気温度サ
ーモスタット28は外気温度が+10℃以下の状態で接
点を閉じ、第2の外気温度サーモスタット29は外気温
度が+20℃以下の状態で接点を閉じるように設定され
ている。また、過熱防止器36、37は+50℃以上と
なると接点を開く。更に、電子式サーモスタット31は
貯蔵室10内の温度が+30℃以上に上昇すると接点4
4を閉じるものとする。
を参照しながら動作を説明する。尚、第1の外気温度サ
ーモスタット28は外気温度が+10℃以下の状態で接
点を閉じ、第2の外気温度サーモスタット29は外気温
度が+20℃以下の状態で接点を閉じるように設定され
ている。また、過熱防止器36、37は+50℃以上と
なると接点を開く。更に、電子式サーモスタット31は
貯蔵室10内の温度が+30℃以上に上昇すると接点4
4を閉じるものとする。
【0016】先ず、貯蔵庫1にて例えば菊等の花の苗を
発芽育成させる場合には、それらを貯蔵室10内に収納
して切換スイッチ34を図1に如く加熱モードとする。
切換スイッチ34が加熱モードとされると、コモン端子
41は端子40に閉じ、接点42は閉じ、接点46は開
く。この状態で制御装置Cに3相200V電源が投入さ
れると、電源ランプ33W及び加熱ランプ33Iに通電
されて点灯する。例えば冬季等の夜であって外気温度が
低く、+10℃以下であるものとすると、第1及び第2
の外気温度サーモスタット28、29は接点を閉じるの
で、第1及び第2のヒータ23、24の双方が通電され
て発熱する。ここで、第2の送風機18は電源投入から
常時運転されており、上記の如く両ヒータ23、24に
よって加熱された空気を空気循環空間11内に図2或い
は図3中矢印で示す如く満遍なく循環させる。これによ
って貯蔵室10内は内箱3の全壁面から間接的、且つ、
均一に加温される。
発芽育成させる場合には、それらを貯蔵室10内に収納
して切換スイッチ34を図1に如く加熱モードとする。
切換スイッチ34が加熱モードとされると、コモン端子
41は端子40に閉じ、接点42は閉じ、接点46は開
く。この状態で制御装置Cに3相200V電源が投入さ
れると、電源ランプ33W及び加熱ランプ33Iに通電
されて点灯する。例えば冬季等の夜であって外気温度が
低く、+10℃以下であるものとすると、第1及び第2
の外気温度サーモスタット28、29は接点を閉じるの
で、第1及び第2のヒータ23、24の双方が通電され
て発熱する。ここで、第2の送風機18は電源投入から
常時運転されており、上記の如く両ヒータ23、24に
よって加熱された空気を空気循環空間11内に図2或い
は図3中矢印で示す如く満遍なく循環させる。これによ
って貯蔵室10内は内箱3の全壁面から間接的、且つ、
均一に加温される。
【0017】また、外気温度が上昇して+10℃より高
くなると、第1の外気温度サーモスタット28が接点を
開くので、第1のヒータ23の発熱は停止し、空気循環
空間11内は第2のヒータ24のみにより加熱されるこ
とになる。更に、外気温度が上昇して+20℃より高く
なると、第2の外気温度サーモスタット29も接点を開
くので、第2のヒータ24の発熱も停止する。外気温度
が低い場合は貯蔵室10内の温度も低くなるため、貯蔵
室10内を強力に加熱する必要があるが、外気温度が高
くなると貯蔵室10の温度も高くなる傾向となる。従っ
て、外気温度が高い状態で両ヒータ23、24を発熱さ
せると貯蔵室10内を過剰に加熱してしまうことにな
る。しかしながら、本発明では外気温度が+10℃より
高くなった場合に第1のヒータ23の発熱を停止し、第
2のヒータ24のみによる加熱に切り換えて発熱量を減
少させるので、係る過剰加熱を防止することができる。
特に、設定値の異なる2個の外気温度サーモスタット2
8、29によって発熱量を変化させているので、単純な
機械式サーモスタットを採用でき、コストが低減され
る。
くなると、第1の外気温度サーモスタット28が接点を
開くので、第1のヒータ23の発熱は停止し、空気循環
空間11内は第2のヒータ24のみにより加熱されるこ
とになる。更に、外気温度が上昇して+20℃より高く
なると、第2の外気温度サーモスタット29も接点を開
くので、第2のヒータ24の発熱も停止する。外気温度
が低い場合は貯蔵室10内の温度も低くなるため、貯蔵
室10内を強力に加熱する必要があるが、外気温度が高
くなると貯蔵室10の温度も高くなる傾向となる。従っ
て、外気温度が高い状態で両ヒータ23、24を発熱さ
せると貯蔵室10内を過剰に加熱してしまうことにな
る。しかしながら、本発明では外気温度が+10℃より
高くなった場合に第1のヒータ23の発熱を停止し、第
2のヒータ24のみによる加熱に切り換えて発熱量を減
少させるので、係る過剰加熱を防止することができる。
特に、設定値の異なる2個の外気温度サーモスタット2
8、29によって発熱量を変化させているので、単純な
機械式サーモスタットを採用でき、コストが低減され
る。
【0018】これらの制御によって貯蔵室10内は外気
温度の変動に係わらず+25℃程の温度に均一に加温さ
れ、菊等の苗の発芽育成に適した環境を構成することが
できるようになる。これによって、従来のビニールハウ
ス等による発芽育成作業が不要となる。尚、外気温度の
更なる上昇等によって貯蔵室10内の温度が+30℃以
上の異常高温度になると、電子式サーモスタット31が
接点44を閉じるので、冷却装置14に通電され(サー
モスタット43は当然に閉じている)、圧縮機21及び
第1の送風装置13が運転されて冷却器12と熱交換し
て冷却された冷気が空気循環空間11内に吹き出され
る。これによって貯蔵室10内は内箱3の壁面から冷却
され、温度は引き下げられる。電子式サーモスタット3
1は例えば+20℃の温度で接点44を開き、これらの
制御によって貯蔵室10内は苗の発芽育成に最適な環境
とされる。
温度の変動に係わらず+25℃程の温度に均一に加温さ
れ、菊等の苗の発芽育成に適した環境を構成することが
できるようになる。これによって、従来のビニールハウ
ス等による発芽育成作業が不要となる。尚、外気温度の
更なる上昇等によって貯蔵室10内の温度が+30℃以
上の異常高温度になると、電子式サーモスタット31が
接点44を閉じるので、冷却装置14に通電され(サー
モスタット43は当然に閉じている)、圧縮機21及び
第1の送風装置13が運転されて冷却器12と熱交換し
て冷却された冷気が空気循環空間11内に吹き出され
る。これによって貯蔵室10内は内箱3の壁面から冷却
され、温度は引き下げられる。電子式サーモスタット3
1は例えば+20℃の温度で接点44を開き、これらの
制御によって貯蔵室10内は苗の発芽育成に最適な環境
とされる。
【0019】このような制御によって発芽した苗を出荷
するまで保存する場合には、そのまま貯蔵室10内に収
納した状態で切換スイッチ34を冷却モードに切り換え
る。切換スイッチ34が冷却モードとされると、コモン
端子41は端子47に閉じ、接点42は開き、接点46
を閉じる。これによって加熱ランプ33Iは消灯し、代
わりに冷却ランプ33Gが点灯すると共に、第1及び第
2のヒータ23、24は非通電となり、電子式サーモス
タット31の接点44は接点46にて短絡されて、いず
れも回路上では不動作状態とされる。一方、接点46が
閉じることにより冷却装置14はサーモスタット43の
開閉によって通電されるようになる。
するまで保存する場合には、そのまま貯蔵室10内に収
納した状態で切換スイッチ34を冷却モードに切り換え
る。切換スイッチ34が冷却モードとされると、コモン
端子41は端子47に閉じ、接点42は開き、接点46
を閉じる。これによって加熱ランプ33Iは消灯し、代
わりに冷却ランプ33Gが点灯すると共に、第1及び第
2のヒータ23、24は非通電となり、電子式サーモス
タット31の接点44は接点46にて短絡されて、いず
れも回路上では不動作状態とされる。一方、接点46が
閉じることにより冷却装置14はサーモスタット43の
開閉によって通電されるようになる。
【0020】冷却モードのときの貯蔵室10内の設定温
度が0℃であるものとすると、サーモスタット43は空
気循環空間11内の温度が例えば−3℃になった時点で
接点を開き、−1℃に上昇した時点で閉じる動作をす
る。これによって冷却装置14の圧縮機21及び第1の
送風装置13は運転・停止制御され、冷却器12と熱交
換した冷気は第1の送風装置13から空気循環空間11
内に吐出される。そして、前述同様常時運転されている
第2の送風装置18により空気循環空間11内に図2及
び図3中矢印で示す如く満遍なく循環される。これによ
って内箱3の壁面は平均−2℃程に冷却され、貯蔵室1
0内はこの内箱3壁面から間接的に冷却されて約0℃に
維持されることになる。また、係る間接的冷却によって
貯蔵室10内の乾燥は抑制され、高湿度に維持されるの
で、前記発芽育成後の苗を鮮度良く保存することができ
るようになる。更に、苗から発生するエチレンガスは前
記緑色凝灰岩Rに吸着されるので、エチレンガスによる
苗の老化も防止される。
度が0℃であるものとすると、サーモスタット43は空
気循環空間11内の温度が例えば−3℃になった時点で
接点を開き、−1℃に上昇した時点で閉じる動作をす
る。これによって冷却装置14の圧縮機21及び第1の
送風装置13は運転・停止制御され、冷却器12と熱交
換した冷気は第1の送風装置13から空気循環空間11
内に吐出される。そして、前述同様常時運転されている
第2の送風装置18により空気循環空間11内に図2及
び図3中矢印で示す如く満遍なく循環される。これによ
って内箱3の壁面は平均−2℃程に冷却され、貯蔵室1
0内はこの内箱3壁面から間接的に冷却されて約0℃に
維持されることになる。また、係る間接的冷却によって
貯蔵室10内の乾燥は抑制され、高湿度に維持されるの
で、前記発芽育成後の苗を鮮度良く保存することができ
るようになる。更に、苗から発生するエチレンガスは前
記緑色凝灰岩Rに吸着されるので、エチレンガスによる
苗の老化も防止される。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、ヒー
タの発熱によって加熱された空気を内外箱間の間隔内に
循環するので、貯蔵室内を内箱壁面から略均一に加熱す
ることができる。また、制御装置は外気温度の変化に応
じ、外気温度が低い場合はヒータの発熱量を増加し、外
気温度が高い場合は減少させるので、外気温度の変動に
係わらず、苗の発芽育成に適した環境を貯蔵室内に構成
することができ、貯蔵室内に収納した苗を良好に発芽育
成させることが可能となる。
タの発熱によって加熱された空気を内外箱間の間隔内に
循環するので、貯蔵室内を内箱壁面から略均一に加熱す
ることができる。また、制御装置は外気温度の変化に応
じ、外気温度が低い場合はヒータの発熱量を増加し、外
気温度が高い場合は減少させるので、外気温度の変動に
係わらず、苗の発芽育成に適した環境を貯蔵室内に構成
することができ、貯蔵室内に収納した苗を良好に発芽育
成させることが可能となる。
【0022】また、異なる設定値を有した複数のヒータ
制御装置によりヒータの通電をそれぞれ制御するように
したので、ヒータによる加熱量の調整を単純な機械式サ
ーモスタット等にて達成することができるようになり、
コストの低廉化を図ることができるようになる。また、
ヒータの発熱によって貯蔵室内温度が高くなり過ぎた場
合には、冷却装置を運転して空間内の空気温度を下げる
ようにしたので、貯蔵室内に発芽育成に最適な環境を形
成することが可能となるものである。
制御装置によりヒータの通電をそれぞれ制御するように
したので、ヒータによる加熱量の調整を単純な機械式サ
ーモスタット等にて達成することができるようになり、
コストの低廉化を図ることができるようになる。また、
ヒータの発熱によって貯蔵室内温度が高くなり過ぎた場
合には、冷却装置を運転して空間内の空気温度を下げる
ようにしたので、貯蔵室内に発芽育成に最適な環境を形
成することが可能となるものである。
【図1】本発明の苗育成貯蔵庫の制御装置の電気回路図
である。
である。
【図2】苗育成貯蔵庫の縦断側面図である。
【図3】外箱を透視した状態の苗育成貯蔵庫の斜視図で
ある。
ある。
【図4】電装箱の構成を示す図である。
【図5】苗育成貯蔵庫の各装置の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
ングチャートである。
1 苗育成貯蔵庫 2 外箱 3 内箱 10 貯蔵室 11 空気循環空間 14 冷却装置 18 第2の送風装置 23 第1のヒータ 24 第2のヒータ 28 第1の外気温度サーモスタット 29 第2の外気温度サーモスタット 31 電子式サーモスタット 34 切換スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 9/26 A01G 9/14 A01G 9/24
Claims (1)
- 【請求項1】 断熱性の外箱と、該外箱の内側に所定の
間隔を存して配設され、内部に貯蔵室を形成する熱良導
性の内箱と、前記間隔内に配設した複数のヒータ及び冷
却装置と、前記間隔内に空気を循環する送風装置と、外
気温度に基づき所定の設定値にて各ヒータの通電をそれ
ぞれ制御する複数のヒータ制御装置と、前記貯蔵室内の
温度に基づき前記冷却装置の運転を制御する温度制御装
置とを具備して成り、前記複数のヒータ制御装置はそれ
ぞれ異なる設定値を有すると共に、前記温度制御装置は
前記貯蔵室内の温度が所定の高温度となった場合に前記
冷却装置を運転することを特徴とする苗育成貯蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22279092A JP3208184B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 苗育成貯蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22279092A JP3208184B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 苗育成貯蔵庫 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0662677A JPH0662677A (ja) | 1994-03-08 |
JP3208184B2 true JP3208184B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
ID=16787944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22279092A Expired - Fee Related JP3208184B2 (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 苗育成貯蔵庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3208184B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20140130670A1 (en) | 2012-11-14 | 2014-05-15 | Peter Eisenberger | System and method for removing carbon dioxide from an atmosphere and global thermostat using the same |
PL2160234T3 (pl) * | 2007-05-21 | 2017-10-31 | Peter Eisenberger | Usuwanie ditlenku węgla z atmosfery oraz termostat globalny |
US8491705B2 (en) | 2009-08-19 | 2013-07-23 | Sunho Choi | Application of amine-tethered solid sorbents to CO2 fixation from air |
US9028592B2 (en) | 2010-04-30 | 2015-05-12 | Peter Eisenberger | System and method for carbon dioxide capture and sequestration from relatively high concentration CO2 mixtures |
DK2563495T3 (da) | 2010-04-30 | 2020-01-06 | Peter Eisenberger | Fremgangsmåde til carbondioxidopfangning |
US11059024B2 (en) | 2012-10-25 | 2021-07-13 | Georgia Tech Research Corporation | Supported poly(allyl)amine and derivatives for CO2 capture from flue gas or ultra-dilute gas streams such as ambient air or admixtures thereof |
EP3089809A4 (en) | 2013-12-31 | 2017-10-25 | Chichilnisky, Graciela | Rotating multi-monolith bed movement system for removing co2 from the atmosphere |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP22279092A patent/JP3208184B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0662677A (ja) | 1994-03-08 |
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