JP3207772B2 - 手摺り支持ブラケット - Google Patents

手摺り支持ブラケット

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物の壁面等に
取り付けられる手摺りを支持する手摺り支持ブラケット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すような手摺り支持ブラ
ケット90が知られている。この手摺り支持ブラケット
90は、円盤状のねじ座91と、このねじ座91の中央
部から外方に向けて突出された支持腕92と、この支持
腕92の先端部に設けられた円弧状の手摺り支持部93
とから構成されている。上記ねじ座91には同一円周上
に複数のねじ挿通孔91aが穿設され、このねじ挿通孔
91aに木ねじが挿通されて壁面Wに捩じ込まれ、これ
によって支持ブラケット90が壁面Wに固定されてい
る。このような支持ブラケット90の手摺り支持部93
に長尺円柱状の手摺りTが支持され、ねじ止め等で固定
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常、壁面
Wは完全な面一状態になっておらず、僅かではあるが表
面が波打った状態の凹凸が形成されている。従って、支
持ブラケット90のねじ座91を壁面Wに当接させてね
じ止めすると、壁面Wの波打った凹凸に応じて手摺り支
持部93の支持姿勢が変わり、これによって他の支持ブ
ラケット90との関連で手摺りTを手摺り支持部93に
適正に支持させることができなくなるという問題点を有
していた。
【0004】このような不都合を解消しようとすれば、
壁面Wの波打ち状態を修正したり、ねじ座91と壁面W
との間にスペーサーを介在させたりしなければならず、
手間がかかってコスト高になるという新たな問題点が発
生する。また、特にスペーサーを介在させると支持ブラ
ケット90の外観が見苦しくなるという問題点も有して
いる。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、壁面の凹凸に拘らず常に適
正に手摺りを支持することができる手摺り支持ブラケッ
トを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
手摺り支持ブラケットは、壁面に固定される座金部材
と、上記座金部材を介して上記壁面に固定され、かつ、
先端側に手摺り支持部を有するブラケット本体とからな
る手摺り支持ブラケットであって、上記座金部材は、正
面視が円形でかつ先細りの膨出部と、この膨出部の中心
周りの同一円周上に略等ピッチで穿設された貫通孔とを
有し、上記膨出部の外周縁部は、上記円形の膨出部の中
心線を含み、かつ、この中心線に沿った断面形状が中心
線上の一点を中心とした円周に沿うように形成され、上
記ブラケット本体には、上記座金部材に対応したねじ座
が備えられ、このねじ座は、内周縁部が上記膨出部の外
周縁部に摺接した状態で膨出部に嵌まり込む装着凹部
と、上記貫通孔に対応したねじ挿通孔とを有しているこ
とを特徴とするものである。
【0007】この手摺り支持ブラケットによれば、壁面
に固定された座金部材の膨出部にねじ座を嵌め込むこと
により、ねじ座の装着凹部の内周縁部が膨出部の外周縁
部に当接した状態になる。そしてこの当接状態でブラケ
ット本体を動かすと、ブラケット本体は、装着凹部の内
周縁部が上記外周縁部に摺接しつつ姿勢変更されるた
め、手摺りの支持に最も適した姿勢に調整することがで
きる。
【0008】そして、ブラケット本体の姿勢設定が行わ
れた後、周方向に等ピッチで穿設されたねじ座の挿通孔
に木ねじを挿通して壁面に締結することにより、装着凹
部の内周縁部が膨出部の環状傾斜面を押圧し、これによ
ってブラケット本体は上記設定姿勢が維持された状態で
座金部材を介して壁面に固定される。
【0009】このように本発明は、座金部材をブラケッ
ト本体を介して壁面に固定するようにし、このブラケッ
ト本体の固定に際してブラケット本体の取り付け姿勢を
調節可能に構成したため、壁面の表面が面一状態になっ
ておらず、従って支持ブラケットの壁面への取り付け姿
勢が手摺りの支持に適さない状態であっても、ブラケッ
ト本体の姿勢変更によって手摺りの支持に適した姿勢に
容易に調整することが可能であり、手摺りの取り付け施
工の適正化および簡素化を図る上で有効である。
【0010】本発明の請求項2記載の手摺り支持ブラケ
ットは、請求項1記載の手摺り支持ブラケットにおい
て、上記座金部材は、表面側の上記貫通孔より外側に上
記膨出部と同心の環状堰部を有し、上記ブラケット本体
は、ねじ座に凹設された上記環状堰部が嵌まり込む環状
溝を有していることを特徴とするものである。
【0011】この手摺り支持ブラケットによれば、ブラ
ケット本体が座金部材に取り付けられた状態で、両者の
隙間部分が環状堰部によって覆われた状態になり、外観
の見苦しさが解消される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る手摺り支持
ブラケットの一実施形態を示す一部切欠き分解斜視図で
あり、図2はその組み立て斜視図である。また、図3
は、図2のA−A線断面図である。これらの図に示すよ
うに、手摺り支持ブラケット1は、壁面Wにねじ止めさ
れる座金部材2と、この座金部材2に結合されるブラケ
ット本体3とを備えた基本構成を有している。
【0013】上記座金部材2は、円形に形成された台座
21と、この台座21の中央部で外方に向かって膨出
し、かつ、台座21と同心で円形の膨出部22と、この
膨出部22の外方に同心で突設された環状堰部23と、
この環状堰部23と上記膨出部22との間の同一円周上
に等ピッチで穿設された3つの貫通孔24とからなって
いる。
【0014】上記膨出部22は厚み寸法が略均一に設定
され、これによって頂部に平らな頂面部22aが形成さ
れている。また、この頂面部22aの径寸法は底部の径
寸法よりも若干小さく設定され、これによって膨出部2
2の周面には環状傾斜面(外周縁部)22bが形成され
ている。このような環状傾斜面22bは、円形の膨出部
22の中心線を含み、かつ、この中心線に沿った断面形
状が、中心線上の一点を中心とした円周に沿うように形
成されている。
【0015】このような膨出部22の中心部分にはビス
挿通孔22cが貫設され、このビス挿通孔22cにビス
41を通して後述する装着凹部35内のビス座35aに
螺着することにより、座金部材2と、ブラケット本体3
とが相互に連結されるようになっている。
【0016】上記環状堰部23は、座金部材2にブラケ
ット本体3が結合された状態で、座金部材2とブラケッ
ト本体3との当接部分を外部から覆い隠すものであり、
高さ寸法が膨出部22の厚み寸法よりも若干小さめに設
定されている。また、上記貫通孔24は、一部が膨出部
22に掛るように大きめに設けられ、これによって膨出
部22は三方が切り欠かれた状態になっている。
【0017】上記ブラケット本体3は、上記台座21と
径寸法が等しい円形のねじ座31と、このねじ座31の
外面中央部から上方に向けて湾曲して突設された支持腕
32と、この支持腕32の先端に設けられた側面視で円
弧状の手摺り支持部33とを備えて形成されている。
【0018】上記手摺り支持部33は、手摺りT(図
2)の延びる方向に延びた凹面33aを有しており、こ
れによって手摺りTは、図2に示すように、手摺り支持
部33に支持された状態で壁面Wに平行になるようにし
ている。このような手摺り支持部33の底部にはねじ挿
通孔33bが貫設され、この挿通孔33bを通してねじ
止めすることにより、手摺りTは手摺り支持部33に固
定されるようになっている。
【0019】図4は、図1〜図3に示すねじ座31の背
面図である。この図に示すように、ねじ座31は、背面
に上記環状堰部23に対応した環状溝34を有している
とともに、環状溝34の内側に座金部材2の膨出部22
が嵌まり込む装着凹部35が凹設されている。この装着
凹部35は、凹没厚みが膨出部22の厚みよりも大きく
寸法設定されている。従って、ねじ座31の背面を座金
部材2の表面に合わせることにより、環状堰部23と環
状溝34とが相互に嵌まり合うとともに、膨出部22が
装着凹部35内に没入するようになっている。
【0020】上記装着凹部35内には、奥部から開口部
に向けて突設された棒状のビス座35aが設けられてい
る。このビス座35aには、端面から根本部に向かって
延びるねじ孔35bが螺設されており、このねじ孔35
bに上記ビス挿通孔22cを通したビス41を螺着する
ことによって、座金部材2とブラケット本体3とが互い
に結合されるようになっている。そして、座金部材2と
ブラケット本体3とが結合された状態で、支持腕32の
底面と台座21の膨出部22周りの表面との間に若干の
隙間が形成されるようにビス座35aの長さ寸法が設定
されているとともに、ビス座35aの端面は、ビス41
の締め付け度合いを緩くすることによって座金部材2に
対するブラケット本体3の姿勢を変更し得るように面形
状が設定されている。なお、たとえビス座35aの端面
が平面であっても、ビス41の締め付けを極端に緩くす
れば、上記姿勢変更は行い得る。
【0021】また、装着凹部35は、その内縁部に上記
台座21の貫通孔24に対応し、かつ、中心に向かって
膨出した3つのストッパ36を有している。これらのス
トッパ36は、ねじ座31が座金部材2に合体された状
態で、上記各貫通孔24の膨出部22に掛った部分に嵌
まり込むように形状設定され、これによってブラケット
本体3の座金部材2に対する取り付け方向が決められる
ようにしている。
【0022】上記ねじ座31には各ストッパ36の部分
に木ねじ4を通す挿通孔31aが穿設され、これらの挿
通孔31aおよび上記貫通孔24に木ねじ4を通して壁
面Wに捩じ込むことにより、図3に示すように、ブラケ
ット本体3が座金部材2を介して壁面Wに固定されるよ
うになっている。
【0023】そして、本実施形態においては、装着凹部
35のストッパ36間の各内縁部には、それぞれ円弧状
の摺接縁部(内周縁部)37が設けられている。これら
の摺接縁部37は、ねじ座31の背面が座金部材2の表
面に合わされた状態で、図3に示すように、膨出部22
の頂部側の環状傾斜面22bに摺接するように寸法設定
されている。従って、ねじ座31の装着凹部35が台座
21の膨出部22に嵌め合わされた状態で、ブラケット
本体3を上下左右に動かすことによって、摺接縁部37
が環状傾斜面22b上を滑り、これによってブラケット
本体3の姿勢調整を行うことができるようになってい
る。
【0024】図5は、支持ブラケット1の作用を説明す
るための説明図であり、(イ)はブラケット本体3の姿
勢を調整する前の状態、(ロ)はブラケット本体3の姿
勢が調整された後の状態をそれぞれ示している。まず、
壁面Wが若干変形して面一状態になっていない部分に、
図5の(イ)に示すように、座金部材2がねじ止めされ
ると、これに結合されるブラケット本体3は、通常、上
記壁面Wの凹没の傾斜に沿った状態にされるため、適正
な姿勢から若干傾いた姿勢になっている。
【0025】すなわち、手摺り支持部33の円弧の中心
Pは、図5の(イ)に示すように、本来配設されるべき
位置にある手摺りTの中心Qと一致していない状態にな
っている。このような傾斜姿勢になったブラケット本体
3の手摺り支持部33に手摺りTを正常に支持すること
は困難である。このような場合にブラケット本体3の姿
勢調整が行われるのである。
【0026】すなわち、図3の(イ)に点線で示す上方
の木ねじ4を弛めるとともに、最下方の木ねじ4を締め
付ける。そうすると、摺接縁部37が膨出部22の環状
傾斜面22bに摺接した状態でねじ座31の上方部分は
台座21から離間するとともに、ねじ座31の下方部分
は台座21に接近し、これによってブラケット本体3は
時計方向に回動して姿勢の修正が行われ、図3の(ロ)
に示すように、手摺り支持部33の円弧の中心Pと手摺
りTの中心Qとを一致させることができ、ブラケット本
体3の姿勢が適正に調整される。
【0027】そして、ブラケット本体3の姿勢調節を行
うに際し、ブラケット本体3は、摺接縁部37が球面の
一部である膨出部22の環状傾斜面22bに摺接した状
態で球面の中心回りに回動するため、ブラケット本体3
をいずれの方向に向けても円滑に回動させることができ
る。
【0028】本発明の支持ブラケット1は、以上詳述し
たように、壁面に固定される座金部材2と、この座金部
材2を介して壁面Wに固定されるブラケット本体3とか
ら構成し、座金部材2は、中央部に外方に向かって膨出
した円形の膨出部22を有し、この膨出部22は、頂面
部22aに向けて先細りに傾斜した環状傾斜面22bを
備え、ブラケット本体3のねじ座31には、上記膨出部
22の頂面部22aの径寸法より大きく、かつ、底部の
径寸法より小さい内径寸法を有する奥深の装着凹部35
を設けるとともに、上記環状傾斜面22bに摺接する摺
接縁部37を設けたため、壁面Wに固定された座金部材
2の膨出部22にねじ座31を嵌め込むことにより、ね
じ座31の摺接縁部37が環状傾斜面22bに当接した
状態になる。そしてこの当接状態でブラケット本体3を
動かすと、ブラケット本体3は摺接縁部37が環状傾斜
面22bに摺接しつつ姿勢変更されるため、手摺りTの
支持に最も適した姿勢に調整することができる。
【0029】そして、ブラケット本体3の姿勢設定が行
われた後、周方向に等ピッチで穿設されたねじ座31の
挿通孔31aに木ねじ4を挿通して壁面Wに締結するこ
とにより、摺接縁部37が膨出部22の環状傾斜面22
bを押圧し、これによってブラケット本体3は上記設定
姿勢が維持された状態で座金部材2を介して壁面Wに固
定される。
【0030】このように本発明は、まず座金部材2をブ
ラケット本体3を介して壁面Wに固定するようにし、こ
のブラケット本体3の固定に際してブラケット本体3の
取り付け姿勢を調節可能に構成したため、壁面Wの表面
が面一状態になっておらず、従って支持ブラケット1の
装着姿勢が手摺りTの支持に適さない状態であっても、
ブラケット本体3の姿勢変更によって手摺りTの支持に
適した姿勢に容易に調整することが可能であり、手摺り
Tの取り付け施工の適正化および簡素化を図る上で有効
である。
【0031】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0032】(1)上記の実施形態においては、座金部
材2に環状堰部23が設けられており、これによってね
じ座31と台座21との隙間を外部から隠すようにし、
支持ブラケット1の外観を見苦しくないようにしている
が、機能的には環状堰部23は必須ではなく、特に設け
なくてもよい。
【0033】(2)上記の実施形態においては、ねじ座
31の背面側に摺接縁部37を設けているが、本発明
は、ブラケット本体3にねじ座31と一体の摺接縁部3
7を設けることに限定されるものではなく、この部分
に、図6に示すように、合成樹脂製の摺接材37aを取
り付けてもよい。こうすることで装着凹部35の内周縁
部と座金部材2の環状傾斜面22Bとの間の当接状態が
緩衝され、ブラケット本体1を滑らかに姿勢変更させる
ことができる。
【0034】(3)上記の実施形態においては、ブラケ
ット本体3の装着凹部35にねじ孔35bを有するビス
座35aが設けられ、このビス座35aにビス41を螺
着することによって座金部材2とブラケット本体3とを
予め相互に結合するようにしているが、本発明は座金部
材2とブラケット本体3とをビス座35aを介して予め
相互に結合しておくことに限定されるものではなく、ビ
ス座35aの設置を省略することが可能である。その代
りビス41を利用して予め座金部材2を所定の位置にね
じ止めしておき、ついでこのねじ止めされた座金部材2
にブラケット本体3を被せて木ねじ4で固定するように
してもよい。こうすることで、ビス座35aを設けなく
てもよい分製造コストを安価にすることができるととも
に、予め壁面Wに固定された座金部材2に対してブラケ
ット本体3の姿勢調節を行うことが可能になり、姿勢調
節操作が容易になる。
【0035】(4)上記の実施形態においては、ブラケ
ット本体3の手摺り支持部33は、円弧状のものが適用
されているが、本発明は手摺り支持部が円弧状であるこ
とに限定されるものではなく、手摺り支持部として手摺
りTを貫通させ得る円筒状のものを採用することも可能
である。
【0036】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の手摺り支持ブラ
ケットによれば、ブラケット本体を支持する座金部材に
は中央部に外方に向かって膨出した円形の膨出部と、こ
の膨出部の中心周りの同一円周上に略等ピッチで穿設さ
れた貫通孔とを設け、膨出部の外周縁部を、上記円形の
膨出部の中心線を含み、かつ、この中心線に沿った断面
形状が中心線上の一点を中心とした円周に沿うように形
成し、ブラケット本体には、座金部材に対応したねじ座
を備え、このねじ座には、内周縁部が上記膨出部の外周
縁部に摺接した状態で膨出部に嵌まり込む装着凹部と、
上記貫通孔に対応したねじ挿通孔とを設けたため、壁面
に固定された座金部材の膨出部にねじ座を嵌め込むこと
により、ねじ座の装着凹部の内周縁部が膨出部の外周縁
部に当接した状態になり、この当接状態でブラケット本
体を動かすことにより、ブラケット本体は、装着凹部の
内周縁部が上記外周縁部に摺接しつつ姿勢変更し、これ
によってブラケット本体の姿勢を手摺りの支持に最も適
した状態に調整することができる。
【0037】そして、ブラケット本体の姿勢設定が行わ
れた後、周方向に等ピッチで穿設されたねじ座の挿通孔
に木ねじを挿通して壁面に締結することにより、装着凹
部の内周縁部が膨出部の環状傾斜面を押圧し、これによ
ってブラケット本体を上記設定姿勢が維持された状態で
座金部材を介して壁面に固定することができる。
【0038】このように本発明は、まずブラケット本体
を壁面に固定した後、座金部材をブラケット本体を介し
て壁面に固定するようにし、このブラケット本体の固定
に際してブラケット本体の取り付け姿勢を調節可能に構
成したため、壁面の表面が面一状態になっておらず、従
って支持ブラケットの壁面への取り付け姿勢が手摺りの
支持に適さない状態であっても、ブラケット本体の姿勢
変更によって手摺りの支持に適した姿勢に容易に調整す
ることが可能であり、手摺りの取り付け施工の適正化お
よび簡素化を図る上で有効である。
【0039】本発明の請求項2記載の手摺り支持ブラケ
ットによれば、座金部材には表面側の上記貫通孔より外
側に上記膨出部と同心の環状堰部を設け、ブラケット本
体にはねじ座に凹設された上記環状堰部が嵌まり込む環
状溝を設けたため、ブラケット本体が座金部材に取り付
けられた状態で、両者の隙間部分が環状堰部によって覆
われた状態になり、外観の見苦しさを解消することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る手摺り支持ブラケットの一実施形
態を示す一部切欠き分解斜視図である。
【図2】図1に示す支持ブラケットの組み立て斜視図で
ある。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図1〜図3に示すねじ座の背面図である。
【図5】支持ブラケットの作用を説明するための説明図
であり、(イ)はブラケット本体の姿勢を調整する前の
状態、(ロ)はブラケット本体の姿勢が調整された後の
状態をそれぞれ示している。
【図6】ねじ座の他の実施形態を示す背面図である。
【図7】従来の手摺り支持ブラケットを例示する斜視図
である。
【符号の説明】
1 支持ブラケット 2 座金部材 21 台座 22 膨出部 22a 頂面部 22b 環状傾斜面 22c ビス挿通孔 23 環状堰部 24 貫通孔 3 ブラケット本体 31 ねじ座 31a 挿通孔 32 支持腕 33 手摺り支持部 33a 凹面 33b 挿通孔 34 環状溝 35 装着凹部 35a ビス座 35b ねじ孔 36 ストッパ 37 摺接縁部 37a 摺接材 4 木ねじ T 手摺り W 壁面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に固定される座金部材と、上記座金
    部材を介して上記壁面に固定され、かつ、先端側に手摺
    り支持部を有するブラケット本体とからなる手摺り支持
    ブラケットであって、上記座金部材は、正面視が円形で
    かつ先細りの膨出部と、この膨出部の中心周りの同一円
    周上に略等ピッチで穿設された貫通孔とを有し、上記膨
    出部の外周縁部は、上記円形の膨出部の中心線を含み、
    かつ、この中心線に沿った断面形状が中心線上の一点を
    中心とした円周に沿うように形成され、上記ブラケット
    本体には、上記座金部材に対応したねじ座が備えられ、
    このねじ座は、内周縁部が上記膨出部の外周縁部に摺接
    した状態で膨出部に嵌まり込む装着凹部と、上記貫通孔
    に対応したねじ挿通孔とを有していることを特徴とする
    手摺り支持ブラケット。
  2. 【請求項2】 上記座金部材は、表面側の上記貫通孔よ
    り外側に上記膨出部と同心の環状堰部を有し、上記ブラ
    ケット本体は、ねじ座に凹設された上記環状堰部が嵌ま
    り込む環状溝を有していることを特徴とする請求項1記
    載の手摺り支持ブラケット。
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