JPS639764Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は机における支脚の取付構造に関する。

すなわち、天板の下面に楕円管形支脚を取付け
て構成する机において、支脚の楕円の向きが変る
よう所望に応じて簡単に変更させることができて
使用感や設置位置に応じて良好に調節することが
でき、しかも支脚を容易に着脱させることがで
き、その着脱や向き変更調節を行なう場合には支
脚上部の両側いずれからでも容易に操作でき、支
脚はその上部両側に円盤の両側部が突出するだけ
のコンパクト構造にすることができ、簡単な構造
にして好適に実施できるよう提供するものであ
る。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は机全体の斜視図を示し、Ａは４角板の
天板で、該天板Ａの４隅寄り下面には下方を開放
する雌ねじ部２をそれぞれ埋設して構成する。Ｂ
は支脚全体を示し、４個の各支脚Ｂは内部が空胴
となるよう楕円管形に形成し、上方を開放する各
支脚Ｂの上部内方には一定の深さにして支持板４
を水平に張設し、該支持板４の中心部に穿設した
丸孔５の下方には該丸孔５より径大で一定の高さ
を有する円胴体６を連設し、支持板４の上方側と
なつて支脚Ｂの短径側両側となる上部両側にはそ
れぞれ一定長の切欠部１，１を切欠形成し、支脚
Ｂの上端面に接合できる楕円形蓋板７の長径側両
側における下面に突設した円弧状の係合縁７ａ，
７ａを支脚Ｂの上部内方に嵌合して蓋板７を嵌着
し、蓋板７の中心部には丸孔８を穿設して構成す
る。

３はねじで、前記丸孔８より上方に突出する該
ねじ３の下部には蓋板７と支持板４の間にのぞむ
ことになる長４角状の係合部３ｂを一体に形成す
るとともに、該係合部３ｂの下部には前記円胴体
６の内方に嵌合して上方には係止され回動のみが
できる円胴形の頭部３ａを一体に形成する。

Ｃは回転操作用円盤で、前記蓋板７と支持板４
の間に嵌入できる厚みに形成し、前記係合部３ｂ
に中心の長４角状係合孔９を嵌合すると、該円盤
Ｃの両側部が両側の両切欠部１，１から円弧状と
なつてそれぞれ露出するように装設し、円盤Ｃの
外周面に一定間隔をおいて開放する各孔１０をそ
れぞれ中心方向に向けて深く形成するとともに、
各孔１０には外方から操作棒１１を嵌入できるよ
うに装設して構成する。

下方を開放する支脚Ｂの下端側内方には一定の
深さにして支持板１２を張設し、該支持板１２の
中心部に穿設した丸孔１３の上部にはナツト１４
を固設し、支脚Ｂの下端面より内方側に嵌接でき
る下部カバー１５の中心部上方には截頭円錐部１
５ａを形成するとともに該截頭円錐部１５ａの中
心上部には丸孔１６を形成し、その截頭円錐部１
５ａの下方に面して床面に接触できるアジヤスタ
ー１７のねじ部１７ａを丸孔１６，１３に挿通す
るとともにナツト１４に螺挿できるように装設し
て構成する。

したがつて、支脚Ｂの上端より突出するねじ３
を天板Ａ下面の雌ねじ部３に螺合したり外したり
して各支脚Ｂを天板Ａにそれぞれ着脱することが
できるが、支脚Ｂの両側いずれからでも、支脚Ｂ
の側方に突出する円盤Ｃの側部の孔１０に操作棒
１１を突入させて該操作棒１１により円盤Ｃを回
転させると、円盤Ｃとは回転方向に係合するねじ
３が回動することになつて雌ねじ部３に螺合した
り外したりすることができることになる。

ねじ３を雌ねじ部３に深く螺合させると、支脚
Ｂの上端側の蓋板７上面が天板Ａの下面側に強く
圧接されて支脚Ｂが回動しないように固定するこ
とができるが、その圧着の前に、支脚Ｂの楕円の
方向を天板Ａに対して変えて所望の方向に向かせ
て固定させることができる。

なお、支脚Ｂの下部ではアジヤスター１７を回
動させることによりナツト１４との螺合によつて
上下動させて支脚Ｂの長さをそれぞれ調整するこ
とができ、アジヤスター１７には下部カバー１５
が被着されているので外方からアジヤスター１７
は見えない状態となる。

このように本考案は、天板の下面に楕円管形支
脚を取付けて構成する机において、天板の下面側
に圧接できる支脚の上部側における短径側両側に
一定長の切欠部をそれぞれ形成し、支脚の上方に
突出して天板の下面側雌ねじ部に螺合できるねじ
の頭部を支脚の上部内方に回動のみ可能に埋設
し、両側部を両切欠部から外方に突出するように
して支脚の上部内に装入した回転操作用円盤を前
記ねじに対し回動方向に係合するよう嵌着して構
成したから、ねじと雌ねじの螺合により支脚の楕
円の向きが変るよう所望に応じて簡単に変更させ
ることができて使用感や設置位置に応じて良好に
調節することができ、ねじと雌ねじ部との着脱に
より支脚を天板側に容易に着脱させることがで
き、その着脱や向き調節を行なう場合には支脚上
部の両側いずれからでも円盤を回動操作して容易
に操作することができ、支脚はその上部両側に円
盤の両側部が突出するだけのコンパクト構造にす
ることができ、簡単な構造にして好適に実施でき
る特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は机全体
の斜視図、第２図はその側面図、第３図は半分を
断面にして示す支脚部分の平面図、第４図は一部
を省略した支脚部分の側面図、第５図は第４図の
分解図、第６図は第５図の一部の拡大図、第７図
は第６図の断面図、第８図は第７図の一部を分解
して示す斜視図である。 Ａ……天板、Ｂ……支脚、１……切欠部、２…
…雌ねじ部、３……ねじ、３ａ……頭部、Ｃ……
円盤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板Ａの下面に雌ねじ孔２を設けこれに取付け
   る支脚Ｂは、横断面を楕円形に形成し且つ脚上部
   の短径側の両側には切欠部１，１を形成すると共
   に上端面には中央に丸孔８を穿つた蓋板７を張設
   する、この蓋板７より下方で支脚Ｂの上方内部に
   は中央に丸孔５を設けた水平状支持板４と丸孔５
   より径大の上方開口を有する円胴体６とを取付
   け、さらに上記蓋板７支持板４円胴体６により形
   成される空間内には、下方円胴体３ａより上方に
   突出するねじ３に係合体３^b及び回転操作円盤Ｃ
   を係合させた係合体を嵌装させて支脚Ｂの上部を
   構成し、先記天板Ａの下面の雌ねじ孔２に対して
   支脚Ｂの上端面蓋板７より突出するねじ３の先端
   を嵌合させ、前記支脚Ｂ上部の短径側両側の切欠
   部１，１より外部に突出せる回転操作円盤Ｃの突
   出周囲部を回動してねじ３を更に雌ねじ孔２に螺
   入させて天板裏面に取付ける様なしたことを特徴
   とする机における支脚の取付構造。